JPS58109444A - エイコサペンタエン酸又はそのエステル、ドコサヘキサエン酸又はそのエステルの分離精製法 - Google Patents

エイコサペンタエン酸又はそのエステル、ドコサヘキサエン酸又はそのエステルの分離精製法

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JPS58109444A
JPS58109444A JP18595381A JP18595381A JPS58109444A JP S58109444 A JPS58109444 A JP S58109444A JP 18595381 A JP18595381 A JP 18595381A JP 18595381 A JP18595381 A JP 18595381A JP S58109444 A JPS58109444 A JP S58109444A
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JP
Japan
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carrier
eluent
ester
chromatography
mixture
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JP18595381A
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Masakatsu Kazutomo
和具 正克
Shoichiro Hayashi
林 昭一郎
Koichi Kodama
児玉 浩一
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明tj長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステル混
合物からエイコサペンタエン酸(以下EPAと略す)又
はそのエステル、ドコサヘキサエン酸(以下DHAと略
す)又はそのエステルを分帷精製する方法に関する。
EPAは全てシス型の二重結合を5個有する炭素数20
の直鎖脂肪酸であり、DHAは全てシス型の二重結合を
6個有する炭素数22の直鎖脂肪酸である。これらの脂
肪酸は多くの二重結合を有しているために、熱、光、酸
素に対して極めて不安定であり、容易に重合、酸化、二
重結合の転位を起こしやすい液体である1、 EPAとDHAは海産動物の油脂、特にイワシ。
サバ、サンマ等の体重やタラ、イカ等の肝油中に他の長
鎖脂肪酸とともにグリセリドの形で存在している。海産
動物の油脂中には炭素数が12乃至24個の直鎖の飽和
及び不飽和脂肪酸が20種類以上も含まれており、E 
P A含有量は約5〜15%、DHA含有量は約5〜1
0蟹である。
グリセリドの形で存在するEPAやDHAを分離精製す
るために、従来、先ず油脂をエステル交換反応により低
級アルキルエステル混合物とした後蒸留するか、又はぼ
素による分別精製する方悲が行なわれているが、この方
法で得られるEPA又はそのエステル、DHA又はその
エステル(以下、EPA 、DHA等と略す)の純度は
30〜50%程変である。これを更に高純庶にする方法
としては、■薄層クロマトグラフィー、■シリカゲル銀
イオンクロマトグラフィー、■逆相分配クロマトクラフ
ィー等の方法が知られているが、いずれの方法もそれぞ
れ欠点を有している。即ち、■は分析方法の1つであり
、極微量のサンプルを調製するには適していても、大量
に分離・精製することはできない。■は吸着クロマトグ
ラフィーであり、繰返し使用するとシリカゲル相体の吸
着力が失なわわ、分離能が無くなるだめ実用的でない。
更にこの場合は重金属である銀が溶出し製品を汚染する
問題があり、医薬品原料や食品強化剤原料となるEPA
又はD HAの精製としては不適当である。■はオクタ
デシル基をシラノール結合で保持している市販の逆相分
配クロマト担体、例えばウォーターズ社の調製用PAK
−500/C18カラム、デュポン社のParmaph
as・ODS充填カラム等を用いて、テトラヒドロフラ
ンとアセトニトリル又は低級アルコールの混合液に水又
は酢酸水溶液を加えた溶離液を流してカラムクロマト精
製する方法であり、クロマト担体の耐久性もあり、比較
的大量の試料を処理できる一ヒ、純度80〜90腎の製
品が得られるという利点を有している。しか17ながら
、この方法で得られるEPA、DT(A等は油脂及び長
鎖脂肪酸製品の規格として重要な遭酸化物価(油脂又は
脂肪酸1114中に含まれている過酸化物量をヨウ素の
ミリ当量で表示した数値、以下POvと略す)が著1−
1<高いという欠点がある。
過酸化物1は人間を含め哺乳動物に対して極めて強い毒
性を示j、、POVの高いね悪な食用油脂を含む食品を
食べると、下痢、嘔吐9発熱、更に体重減少等を起し、
時には死亡することが知られており、例えば、我が国で
は即席めんについて厳しく規制されている如く極めて有
害な物質であるー。
EPA 、DHA等は主に医薬品・食品関係で使用され
るため、食用油脂と同等もしくはそれ以上にPOvは低
くなければならない。
POvを低下させる方法として、通常は活性炭。
酸性白土処理叫による過酸化物の吸着や分解、又は過酸
化物を含む油脂を加熱して分解する等の方法が知られて
いる。しかし乍ら、これ等の方法によりE P A +
 D HA J’中の過酸化物を除去すると、povV
J、ある程度低下するが、同時に活性炭や酸性白土の混
入及び過酸化物の分解により生ずる種種の不純物の混入
が起とり、製品が汚染され製品の品質が低下するから好
ましくlい。
従って、汚染されることなくpovの低い製品を得るた
めには、POVを上昇させない方法でEPA 、DMA
等を分離精製することが重要である。
本発り]の目的は、逆相分配クロマトグラフィ−法によ
り長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステル混合物より
povの低い高純度のE P A、DHA叫を分離精製
することにある。
本発明の分離精製法は、クロマト担体としてシリカゲル
系又は合成高分子系逆相分配クロマト用担体を充填した
カラムに長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステルの混
合物を注入後、水−低級アルコールー脂肪族ケトン、酢
酸エチル及びアセトニトリルから成る群から選択される
少なくとも1種の成分よりなる混合溶液を溶離液として
通液することを特徴とする。
本発明で使用されるシリカゲル系担体としては、特に限
定されるものではないが、好ましくは炭素数8〜18の
アルキル基を側鎖として保持するものが好ましく、特に
オクタデシル基をシラノール結合によシ保持しているも
のが1′好ましい。また、合成高分子系担体としては、
好壕しくけ炭素数8〜18のアルキル基、もしくはオク
タデシル基又持する多孔性合成高分子であ勺、具体的に
はポリビニルステアレート系、ポリオクタデシルアクリ
レート糸、ポリオクタデシルメタクリレート系等が例示
され得る。
本発明溶離液の各成分は一般の有機溶剤と同様に、自然
状態で長期保存しても、それ自身は実質的に過酸化物を
生ずることがなく、クロマト精製に用いるときけ加熱速
流により溶存酸素を除去するのみで十分である。溶離液
として一般的に用いられているテトラヒドロフラン、エ
ーテル、ジオキサン等はそれ自身が空気中の酸素を吸収
して過酸化物を生成するだめ、これ等を含む溶離液を用
いてWPA 、DHA等を精製するとPOvが著しく上
昇する。例えば高速液体クロマト用溶剤として市販され
ている高純度のテトラフランでもPOvは1〜2であり
、これを直鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステル混合
物からEPA 、DHA等を分離するクロマト用溶離液
とすべくこれに水とメタノールを加え、脱酸素のために
30分間加熱還流して得られる液はPOvが通常5〜1
0に上昇する。これをクロマト用溶離液として用いてE
PA 。
DHA等をクロマト精製すると、ガスクロマトグラフィ
ー法での純址は高くなるが、比較例に示した如く、po
vが著しく、例えば50〜300程度に上昇する、 本発明溶離液の一成分として選択される脂肪族ケトン、
酢酸エチル、アセトニトリルは溶離液に対するEPA又
はDHAの溶解度を増加させると共に、クロマト担体に
対する長鎖不飽和脂肪酸エステルの分配を減少させる性
質があるので、精製を行う試料の不純物の種類と量によ
り、又精製の目標とする純度により、溶剤の種類と混合
割合を選択する必皆があZが通常は10〜40容量π、
好1しくは20〜30容景%である・ 前記脂肪族ケトンとしてはアセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン等が皐げられるが、水・溶性、親油
性及び沸点等の関係から特にアセトンが好ましい。
溶離液中の含水量を増すと、クロマト精製時の不純物ピ
ークの分離能は高まるが、EPA、DMA等の溶解度が
低下し、単位クロマト担体当りの処理−′が低下したり
、溶離液の必要匍が著しく増加するので前述の如く不純
物の種類と含量及び目標純度に応じて調整する必脚があ
り、゛通常は10〜25容旬π、好壕しくは15〜20
芥量πである。
低級アルコールの混合比は、水と、脂肪族ケトン、酢酸
エチル及びアセトニトリルから成る#から選択された成
分の残余とする。例えば水が25容吋%、アセトニ) 
IJルが20容量%の場合は残余の55容量蟹が低級ア
ルコールの混合割合である。
前記低級アルコールとしては、炭素数1〜3のメタノー
ル、エタノール+ 1 7’ロピルアルコール、11o
−プロピルアルコールが使用され得るが、好ましくはメ
タノールである。
クロマト溶離液の脱気方法として超音波照射法があるが
、この方法では処理温度での溶解度に相当する酸素が残
るので不満足である。また溶・離液を攪拌しつつ不活性
ガスを吹き込み置換していく方法もあるが、溶剤の蒸発
損失が大きく且つ長時間を要するので工業的には不適当
である。従って、本発明では、前述の如く加熱速流によ
り溶存酸素を完全に除去する。すなわち、溶離液を窒素
等の不活性ガス中で、常圧又は減圧下で5〜60分間加
熱還流する方法を利用する。
シリカゲル系又は合成高分子系逆相分配クロマト用担体
を充填したカラムに、EPA又けDHAを含む長鎖脂肪
酸又はその低級アルキルエステル混合物を注入し、前記
溶離液を通液して逆相分配クロマトグラフィーを行う本
発明の方法によれば、%以上に精製でき、そのPOVは
殆んどの場合10を越えることはない。
以下、実施例で本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 イワシ油を常法によりメチルエステル化した後メタノー
ル中で尿素分別し、二重結合が3以下の脂肪酸エステル
を尿素付加俸結晶として炉別後、炉液から不飽和度の高
い脂肪酸エステルを回収し、0、1 wmHg  で真
空精留して純度75%のEPAメチルエステル(pov
 : 2.3 )ヲ(iた。その7gを、常圧で30分
間加熱還流し脱酸素した水−メタノール−アセトン(容
積混合比:15−60−25)混合液700ccに溶解
し、ウォーターズ社の調製用パックカラムs o O/
C+s (直径5.7(:IIL。
長さ30(yn)に注入した後、同一混合組成の脱酸素
した溶離液をtoocc/分の流速で流し、クロマト分
離を行った5、カラムから溶出する液はウォーターズ社
の高感度示差屈折計(R401)で検出し、記録した後
、第1図の矢印部分を分取した。
分を液を減圧濃縮後に約40℃で真空乾燥すると、無色
透明な油状物が3.5g得られた。ガスクロマトグラフ
ィー法によるEPAメチルエステルの純度は98.6%
であり、日本油化学協会制定の基準油脂分析試験法によ
るPOvは4.5であった。
〔ガスクロマトグラフィー分析条件〕
カラム:DEGS(10%)60〜80メツシユ。
Unlport  HP (ガスクロ工業に、に製)3
 w X 2麓ガラスカラム 温度:200℃ キャリヤーガス:ヘリウム 検出器:FID検出器 計算法:C−RIA型クロマトバック(島津製作所)に
よる各成分ピークの面積比 をにとする。
実施例2 イワシ油のメチルエステルから実施例1と同様にして得
られた純度63%のDMAメチルエステル(POV:3
.3)6gを、11例1 トli[K して脱酸素した
水−メタノール−アセトニトリル(容積混合比:2O−
60−20)混合溶液800CCに溶解し、ウオーメー
ズ社の調製用パックカラム500/Cta (im直径
、 7 cm 、長さ30cm)に注入した後、同一混
合液組成の脱酸素1−た溶離液を100cc/分の流速
で流しクロマト分離を行った。
カラムから溶出する液は実施例1と同じ示差屈折計で検
出し記録した後、第2図の矢印部分を分取した。
分取液を実施例1と同じく処理して無色透明の油状物2
,1qを得た。ガスクロマトグラフィー法によるDMA
メチルエステルの純度は91.6%であり、povけ4
.4であった。
寒施夛」 ステアリン酸ビニルSo部、酢酸ビニル60s。
トリアリルイソシアネート(架橋剤)24部、n−オク
タン(溶剤)40部、酢酸エチル(溶剤)80部を混合
し、懸濁剤としてポリエチレンオキサイドを用い、重合
開始剤としてラウリルパーオキサイドを使用して、窒素
ガス気流中で攪拌しながら60℃で16時間重合させた
ところ、ステア □リン酸ビニル系の球状多孔性合成高
分子クロマト担体が得られた1、メタノール及びアセト
ンで十分に洗浄後篩分し粒径が53〜250μの部分を
得た。これを直径4cIrL×長さ30cILのガラス
製クロマト管に充填し、下記の溶離液を流し十分に置換
をした。このカラムにタラ油から実施例1と同様KL、
て得た純度81.5%のEPAメチルエステルrpov
:a、o)の10gを30分間加熱還流し脱酸素した水
−メタノール−メチルエチルケトン(容積混合比:15
−6O−25)混合液1000ccに溶解したものを注
入し、向:′様に脱酸素した前記混合液を40cc/分
の速度で流しクロマト分離をした。
カラムからの溶出液は実施例1と同様に示差屈折計で検
出l−記録した。第3図の矢印部分を分取し実施例1と
同様に処理すると、無色透明の油状物5.8gが得られ
た。ガスクロマトグラフィー法によるEPAメチルエス
テルのNUは98.3にであり、POvけ5.9であっ
た。
実施例4 タラ油から実施例1と同様にして得た純&57.3%0
DHAメチルエステA、(POV : 2.6 )ノロ
2を、30分間加熱還流し脱酸素しだ水−メタノール−
アセトン(容積混合比:15−6O−25)混合液60
0CCに溶解l2、オクタデシルメタクリレ−)60部
、エチレングリコールジメタクリレート12部、n−オ
クタン20部、酢酸エチル40部にポリエチレンオキサ
イドを懸濁剤と(7て、捷タラウリルパーオキサイドを
重合開始剤として加え、60℃で16時間重合反応を行
って得られた粒径53〜350#の球状のオクタデシル
メタクリレート系の合成高分子クロマト担体を充填した
カラム(直径4停、長さ30CIII)に注入し、前記
同様にして脱酸素した同一組成の混合液を溶離液として
、40CC/分の流速で流しクロマト分離をした。
カラムからの溶出液は実施例1と同様に示差屈折計で検
出し、記録した。第4図の矢印部分を集め実施例1と同
様に処理すると、1.29の無色透明の油状物が得られ
た。ガスクロマトグラフィー法によるDHAメチルエス
テルの純度は88.5%であり、povは5.3であっ
た。
実施例5 イワシ油をエタノール中で常法に従いアルカリケン化し
、硫酸で酸性としてからヘキサン抽出して得られたイワ
シ油脂肪酸混合物をメタノール中で尿素分別して、EP
A含量41 wtX  、 D HA含量22wt%で
ある濃縮物を得た。その5gを水−メタノール−アセト
ン混合液(容積混合比218−52−30)200−に
溶解し1、実施例1と同じクロマトカラムに注入1、同
一組成の混合液を溶離液として150mj/分の流速で
流してクロマト精製を行った。
力2ムからの溶出液は高感度示差屈折針で検出し記録し
た。第5図の矢印部公人及びBを分取し、実施例1と同
様に処理してそれぞれ1.1g及び0.6gの無色透明
な油状物を得た。フラクションA及びBのメチル化後の
ガスクロマトグラフィー法による純度分析値とpovは
次の通りである。
(A)  EPA:97.5%、 DHA : 1.1
%、 POV : 5.1(n)  apA:  s、
s%、DHA: 77.9%、POV: 4.8比較例 イワシ油から実施例1と同様にして得た純度75%のK
PAメチk 工、Xチル(POV:2.3)の7gを常
圧、窒素ガス中で30分間加熱還流し脱酸素した水−メ
タノール−テトラヒドロフラン混合浴液(容積混合比:
2O−60−20)の700ccに溶解し、ウォーター
ズ社製の調製用バックカラム500/C,、(直径5.
7釧、長さ301)に注入した後、前記の脱酸素した混
合液を溶離液として1oOcc/分の流速でクロマト分
離をした。
溶出液は実施例1と同様に第6図の矢印部分を分取し実
施例1と同様に処理すると無色透明の油状物3.69が
得られた。ガスクロマトグラフィー法によるEPAメチ
ルエステルの純度は98,1%であったが、日本油化学
協会制定の基準油脂分析試験法によるPOvは185と
なり著しく上昇した。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明実施例1〜5の溶離曲線を示し
、第6図は比較例の溶離曲線を示す。 代理人  川   口  義  雄 19− 第1図 ゛  湾旧時間(分) 第2図 省呂時開 (分) 第3回 第4図 溶量時間(峙) 第6図 浩呂Fff 閂 (分) 手続補正書 昭和57年2 月12日 特許庁長官 島 1)春 樹  殿 1、事件の表示 昭和56年 特 願第185953号
2、 発明の名称  エイコサペンタエン酸又はそのエ
ステル、ドコサヘキサエン酸又はそのエステルの分離精
製法3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 4、 代 理  人   東京都新宿区新宿1丁目1番
14号 山田ビル7、補正のtt[明細書及び図面 8 補正の内容(1)明細書全文を別紙のとおシ補正す
る。 (2)添付図面中、第7図を追加する。 明    細    書 1、発明の名称 エイコサペンタエン酸又はそのエステル、ドコサヘキサ
エン酸又はそのエステルの分離精製法 2、特許請求の範囲 (1)長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステルの混合
物をシリカゲル系又は合成高分子系逆相分配クロマト用
担体を充填したクロマトカラムに注入し、水10〜30
容量俤と低級アルコール40〜70容量チと脂肪族ケト
ン、酢酸エチルおよびアセトニトリルより成る群から選
択される少なくとも1種の成分10〜40容量チとから
成る混合液を溶離液として通液し逆相分配クロマトグラ
フィーを行うことを特徴とする長鎖脂肪酸又はその低級
アルキルニスチルの混合物よりのエイコサペンタエン酸
又はそのエステル、ドコサヘキサエン酸又はそのエステ
ルの分離精製法。 1− (2)  クロマト用担体がオクタデシル基をシラノー
ル結合により保持しているシリカデり系クロマト用担体
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
方法。 (3)  クロマト用担体がオクタデシル基又はステア
リル基をエステル結合により保持している合成高分子系
担体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
載の方法。 (4)溶離液を予め加熱還流して溶存酸素を除去するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3、発明の詳細な説明 本発明は長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステル混合
物からエイコサペンタエン酸(以下EPAと略す)又は
そのエステル、ドコサへ午すエン酸(以下DHAと略す
)又はそのエステルを分離精製する方法に関する。 EPAは全てシス型の二重結合を5個有する炭素  ヘ
ー数20の直鎖脂肪酸であり、DHAは全てシス型の二
重結合を6個有する炭素数22の直鎖脂肪酸である。こ
れらの脂肪酸は多くの二重結合を有しているために、熱
、光、酸素に対して極めて不安定であり、容易に重合、
酸化、二重結合の転位を起こしやすい液体である。 EPAとD阻M海産動物の油脂、特(てイワシ、サバ、
サンマ等の体重やタラ、イカ等の肝油中に他の長鎖脂肪
酸とともにグリセリドの形で存在している。海産動物の
油脂中には炭素数が12乃至24個の直鎖の飽和及び不
飽和脂肪酸が20糧類以上も含まれており、EPA含有
量は約5〜15チ、DHA含有着は約5〜10俤である
。 ゛グリセリドの形で存在するEPA+DHAを分離精製
するために、従来、先ず油脂をエステル交換反応によシ
低級アルキルエステル混合物とした後蒸留するか、又は
尿素による分別精製する方法が行なわれているが、この
方法で得られるEPA又はそのエステル、 DHA又は
そのエステル(以下、 EPA。 DHA等と略す)の純度は30〜50チ程度である。 これを更に高純度にする方法としては、■薄、1−クロ
マトグラフィー、■シリカゲル銀イオンクロマトグラフ
ィー、■逆相分配クロマトグラフィー等の方法が知られ
ているが、いずれの方法もそれぞれ欠点を有している。 即ち、■は分析方法の1つであり、極微輩のサングルを
調製するには適していても、大量に分離・nMすること
はできない。 ■は吸着クロマトグラフィーであシ、繰返し使用すると
シリカゲル担体の吸着力が失なわれ、分離能が無くなる
ため実用的でない。更にこの1合は重金4である銀が溶
出し製品を汚染する問題があり、医薬品原料や食品強化
剤原料となるEPA 51H鼾仏の精製法としては不適
当である。■はオクタデシル基をシラノール結合で保持
している市販の逆相外にクロマト担体、例えばウォータ
ーズ社の調製用PAK−500/C18カラム、デュポ
ン社のPermaphaae ODS充填カラム等を用
いて、テトラヒドロフランとアセトニトリル又は低級ア
ルコールの混合液に水又は酢酸水溶液を加えた溶離液を
流してカラムクロマト精製する方法であり、クロマト担
体の耐久性もあり、比較的大鹸の試料を処理できる上、
純v80〜90チの製品が得られるという利点を有して
いる。しかしながら、この方法で得られるEPA、DH
A4Jは油脂及び長鎖脂肪酸製品の規格として重要な過
酸化物価(油脂又は脂肪酸1ゆ中に含まれている過酸化
物]1をヨウ素のミリ幽門で表示した数値、以下POv
と略す)が著しく上昇するという欠点がある。 過酸化物は人間を含め哨乳動吻に対して極めて強い毒性
を示し、povの高い粗悪な食用油脂を含む食品を食べ
ると、下痢、(遍吐1発熱、更に体取減少等を起し、時
には死亡することが知られており、例えば、我が国では
即席めんについて厳しく規制されている如く極めて有害
な、白質である。 EPA、DHA等は主に医薬品・食品関係で使用される
ため、食用油脂と同等もしくはそれ以上にPOvは低く
なければならない。 POvを低下させる方法として、通常は活性炭。 酸性白土処J」等による過酸化物の吸着や分解、又は過
酸化物を含む油脂を加熱して分解する等の方法が知られ
ている。しかし乍ら、これ等の方法によりFl:PA 
、DHA等中の過酸化物を除去すると、povはある程
度低下するが、同時に活性炭や酸性白土の混入及び過酸
化物の分解により生ずる種々の不純物の混入が起こり、
製品が汚染され製品の品質が低下するから好ましくない
。 従って、汚染されることなく povの低い製品を得る
ためには、POvを上昇させない方法でEPA、。 DHA等を分離精製することが重要である。 本発明の目的は、逆相分配クロマトグラフィー法により
長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステル混合物より 
povの低い高純度のEPA 、 DHA等を分離精製
することにある。 本発明の分離精製法は、クロマト担体としてシリカダル
系又は合成高分子系逆相分配クロマト用担体を充填した
カラムに長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステルの混
合物を注入後、水−低級アルコールー脂肪族ケトン、酢
酸エチル及びアセトニトリルから成る群から選択される
少なくとも1種の成分よりなる混合溶液を溶離液として
通液することを特徴とする。 本発明で使用されるシリカダル系担体としては、特に限
定されるものではないが、好ましくは炭素数8〜18の
アルキル基を側鎖として保持するものが好ましく、特に
オクタデシル基をシラノール結合により保持しているも
のが好ましい。また、合成高分子系担体としては、好ま
しくは炭素数8〜18のアルキル基、もしくはオクタデ
シル基又はステアリル基の如き脂肪酸残基を側鎖として
保蝕−ト7+!6L工IHt)>Fm 宣1:Lヱ−y
$ <  h    日 /) kh Iff +−+
 ]++ビニルステアレート系、ポリオクタデシルアク
リレート系1,1?リオクタデシルメタクリレート系等
が例示され得る。 本発明溶離液の各成分は一般の有機溶剤と同様に、自然
状的で長期保存しても、それ自身は実質的に過酸化・物
を生ずることがなく、クロマト精製に用いるときは加熱
還流により溶存酸素を除去するのみで十分である。溶離
液として一般的に用いられているテトラヒドロフラン、
ニー4ル、ノオキサン等はそれ自身が空気中の酸素を吸
収して過酸化物を生成するため、これ等を含む溶離液を
用いてEPA 、 D)tA等を精製するとPOvが著
しく旧姓する。例えば高速液体クロマト用溶剤として市
販されている高純妾のテ]・ラフランでもPOvは1〜
2であり、これを直鎖脂肪酸又はその低級アルキル−・
チー混合物からgPA 、 DHA等′:を分離するり
・〜ト用溶離液とすべくこれに水とメタノールを加え、
脱酸素のために30分間加熱還流して得られる液はPO
vが通常5〜10に上昇する。これをクロマト用溶離液
として用いてEPA、DHA等をクロマト精製すると、
ガスクロマトグラフィー法での純度は高くなるが、比較
例に示した如く、POvが50〜300に上昇する。 本発明溶離液の一成分として選択される脂肪族ケトン、
酢酸エチル、アセトニトリルは溶離液に対するEPA又
はDHAの溶解度を増加させると共に、クロマト担体に
対する長鎖不飽和脂肪酸エステルの分配を減少させる性
質があるので、精製を行う試料の不純物の種類と量によ
り、又精製の目標とする純度により、溶剤の種類と混合
割合を選択する必要があるが通常は10〜40容掛係、
好ましくは20〜30容殿チである。 前記脂肪族ケトンとしてはアセトン、メチルエチルケト
ン、ノエ−f)vケトン等が挙げられるが、水溶性、親
油性及び沸点等の関係から特にアセトンが好ましい。 溶離液中の含水量を増すと、クロマト精製時の不純物ピ
ークの分離能は高まるが、EPA 、 D)(A等の溶
解度が低下し、単位クロマト−)f1体当りの処理量が
低下したり、溶離液の必要緻が著しく増加するので前述
の如く不純物の種類と含着及び目標純度に応じて調整す
る必要があり、I1m常は10〜30容1L好ましくは
15〜25引0である。 低級アルコールの混合比は、水と、脂肪族ケトン、酢酸
エチル及びアセトニトリルから成る群から選択された成
分の残余とする。例えば水が25容量係、アセトニトリ
ルが20容d%の場合は残余の55Wm%が低級アルコ
ールの混合割合である。 A!]記低級アルコールとしては、炭素数1〜3のメタ
ノール、エタノール、n−、pロビルアルコール、18
o−グロビルアルコールが使用され得るが、好ましくは
メタノールである。 があるが、この方法では処理温度での溶解度に相当する
酸素が残るので不満足である。また溶離液を攪拌しつつ
不活性ガスを吹き込み置換していく方法もあるが、溶剤
の蒸発損失が大きく目つ長時間を要するので工業的には
不適当である。従って、本発明では、前述の如く加熱還
流により溶存酸素を完全に除去する。すなわち、溶離液
を窒素等の不活性ガス中で、常圧又は減圧下で5〜60
分間加熱還流する方法を利用する。 シリカゲル系又は合成高分子系逆相分配クロマト用担体
を充填したカラムに、EPA又はDHAを含む長鎖脂肪
酸又はその低級アルキルエステル混合物を注入し、前記
溶離液を通液して逆相分配クロマトグラフィーを行う本
発明の方法によれば、EPA又はその低級アルキルエス
テルを純度95係以上にDT(A又はその低級アルキル
エステルは純度88チ以上に精製でき、そのpovが1
0を越える以下、実施例で本発明を更に詳しく説明する
。 実施例1 イワシ油を常法によりメチルエステル化しに後メタノー
ル中で尿素分別し、二重結合が3以下の脂肪酸エステル
を尿素付加俸結晶として戸別後、P液から不飽和度の高
い脂肪酸エステルを回収し、Q、l Inn flgで
真空精留して純度75%のKPAメチルx メチル(P
OV : 2.3 )を得た。その7−gを、常圧で3
0分間加熱還流し脱酸素した水−メタノール−アセトン
(容積混合比:15−6O−25)混合液700ccに
溶解し、ウォーターズ社の調製用パックカラム500 
/C1B (直径5.7 cm 、長さ30f潴)に注
入した鎌、同一混合組成の脱酸素した溶離液を100c
e/分の流速で流し、クロマ]・分離を行った。カラム
から溶出する液はウォーターズ社の高感度示差屈折計(
’R401)で検出し、記録した後、第1図の矢印部分
を分取した。分取液を減圧濃縮後に約40°0で真空乾
燥すると、無色透明な油状物が3.5g得られた。がス
クロマトグラフイー法によるEP入メチルエステルの純
度は986チであり、日本油化学協会制定の基準油脂分
析試験法によるPOvは4.5であった。 〔ガスクロマトグラフィー分析条件〕 カラム: DEGS (10%)60〜80メツシユ。 Uniport HP (ガスクロ工業に、に製)3m
m×2mガラスカラム 温 度:200°0 キャリヤーガス:ヘリウム 検出器: FID検出器 計算法: C−RIk型クロマト・マッグ(島津製作所
)による各成分ピークの面積比を係 とする。 実施例2 イワシ油のメチルエステルから実施例1と同様にして得
られた純度63チのDHAメチルエステル(POV :
 3.3 )6 、!i+を、実施例1と同様にして脱
酸素した水−メタノール−アセトニトリル(客積混合比
:2O−60−20)混合溶液800 cc  に溶解
し、ウォーターで社の調製用肩ツクカラム500101
6 (+m径5.7 +−’m )長さ30 ・二m 
)に注入した(★、同一混合液組成の脱酸素した溶離液
を100ce/分のr)犯速でt准しクロマト分離を行
った。 カラムから溶出する液は実施例1と同じ示差屈折針で検
出し記録した後、第2図の矢印部分を分取した。 分取液管実施例1と同じく処理して無色透明の油状物2
.1Nt得九。ガスクロマトグラフィー法によるDHA
メチルエステルの純度は91.6%であり、povは4
.4であった。 実施例3 ステアリン1債ビニル60部、l’4[ビニル60部。 トリアリルイソシアネート(架a+′II)24部、n
−オクタン(P4制)40を年、酢酸エチル(溶l−1
)80部を混合し、懸濁+jlとして、]セリエチレン
オギサイドを用い、重合開始剤としてラウリル・ぜ−オ
キサイドを使用して、窒素ガス気流中で省拌しながら6
0°Cで16時間重合させたところ、ステアリン酸ビニ
ル系の球状多孔性合成高分子クロマト担体が得られた。 メタノール及びアセトンで十分に洗浄後篩分し粒径が5
3〜250μの部分を得た。これを直径4鑞×長さ30
ctnのガラス製クロマト管に充填し、下記の溶離液を
流し十分に置換をした。とのカラムにタラ油から実施例
1と同様にして得た純度81.510EPAメチルエス
テル(POV:3.0)のl(lを30分間加熱還流し
脱酸素した水−メタノール−メチルエチルケトン(容積
混合比:15−6O−25)混合液1000ccに溶解
し友ものを注入し、同様に脱酸素した前記混合液を40
cc/分の速度で流しクロマト分離をした。 カラムからの溶出液は実施例1と同様に示差屈姻;朴1
噂幻k 1−IJ  I   ’j−ム 14−   
竺 ワ が刀i1h二印立111  式−1:L Tl
hし実施例1と同様に処理すると、無色透明の油状物5
.8gが得られた。ガスクロマトグラフィー法によるI
PAメチルエステルの純度は98.3 %であり、po
vは5.9であった。 実施例4 タラ油から実施例1と同様にして得た純度57.3俤の
DHAメ−F−ル、:c ステル(POV: 2.6 
)の6gを、30分間加熱−J11流し脱酸素した水−
メタノール−アセトン(容積混合比:15−6O−25
)混合1600eeに溶解し、オクタデシルメタクリレ
ート60m、エチレングリコールジメタクリレート12
部、n−オクタン20部、酢酸エチル40部にポリエチ
レンオキサイドを懸濁剤として、またラウリル・母−オ
キサイドを重合開始剤として加え、60°0で16時間
重合反応を行って得られた粒径53〜350μの球状の
オクタデシルメタクリレ−4糸の合成高分子クロマト担
体を充填したカラム(直径4 cm 、長さ30cm)
に注入し、前記同様にして脱酸素した同一組成の混合液
を溶離液として、40cc/分の流速で流しクロマト分
離をした。 カラスからの溶出液は実施例1と同様に示差屈折計で検
出し、記録した。第4図め矢印部分を集め実施例1と同
様に処理すると、1,2gの無色透明の油状物が得られ
た。がスクロマトダラフィー法によるDHAメチルエス
テルの純度は88.5 %であり、POVri5.3で
あった。 実施例5 イワシ油をエタノール中で常法に従いアルカリケン化し
、硫酸で酸性としてからヘキサン抽出して得られたイワ
シ油脂肪酸混合物をメタノール中で尿素分別して、EP
A含量含量4奮 22wtチである濃縮物を得た。その5gを水−メタノ
ール−アセトン混合液(容積混合比:18−52−30
)200ijに溶解し、実施例1と同じクロマトカラム
に注入し、同一組成の混合液を溶離液として15Qil
l//分の流速で流してクロマト精製を行 だ。 カラムからの溶出液は高感度示差屈折計で検出し11己
録した。第5図の矢印部分A及びBを分取し、実施例1
と同様に処理してそれぞれ1.1g及び0、6gの無色
透明な油状吻を得た。フラクションA及びBのメチル化
後のガスクロマトグラフィー法による純度分析値とPO
Vは次のI亀りである。 (A)EPA: 97.5%, DHA: 1.1 %
 、 POV:5.1(8)  gp人=5.5チ,D
H入ニア、7.9儂,POV:48実施例6 イワシ油をエタノール中で常法に従いアルカリケン化し
、硫酸で酸性としてからヘキサン抽出して得られたイワ
シ油脂肪酸混合物をメタノール中で尿素分別して、EP
A含量4 1 wt係, DH&含量22wt%である
濃縮l吻を14Iた。その5gを水−メタノール−アセ
トン混合i(容積混合比=23−57−20)300+
aj!に溶解し、実施例1と同じ離液として100mJ
/分の流速で流してクロマト精製を行った。 カラムからの溶出液は高感度示差屈折計で検出し記録し
た。第7図の矢印部公人及びBを分取し、実施例1と同
様に処理してそれぞれ1.1g及び0、6Nの無色透明
な油状物を得た。フラクション人及びBのメチル化後の
ガスクロマトグラフィー法による純度分析値とPOvは
次のiMりであった。 (A)  EPA:95.7%,DI(A:3fl*,
POV:4.2(B)  EPA: 6.0%,DHA
ニア5.2%,POV:4.0比較例 イワシ油から実施例1と同様にして得た純度7 5 %
(DF.P/ly’fルx:xチル( pov: 2.
3 ) 07Iを常圧、窒素がス中で30分間加熱還流
し脱酸素した水−メタノール−テトラヒドロフラン混合
溶液(容積混合比:2O−60−20)の700ccV
C.el解し、ウォーターズ社製の調製用・母ツクカ注
入した後、rifI記の脱酸素し要理合液を溶離液とし
て100ec/分の流速でクロマト分離をした。 溶出液は実施例1と同様に第6図の矢印部分を分取し実
施例1と同様に処理すると無色透明の油状物3.6gが
得られた。ガスクロマトグラフィー法によるElメチル
エステルの純度は98.1%であったが、日本油化学協
会制定の基準油脂分析試験法によるPOvは185とな
り著しくE昇し念。 4、図面の簡単な説明 第1〜第5図及び第7図は本発明実施例1〜6の溶離曲
線を示し、・窮6図は比較例の溶離曲線を示す。 20− 溶出時間c分)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  長鎖脂肪酸又はその低級アルキルエステルの
    混合物をシリカゲル系又は合成高分子系逆相分配クロマ
    ト用担体を充填したクロマトカラムに注入し、水10〜
    25容骨%と低級アルコール40〜70芥量%と脂肪族
    ケトン、酢酸エチルおよびアセトニトリルより成る群か
    ら選択される少なくとも1種の成゛分10〜40容縦%
    とから成る混合液を溶離液として通液し逆相分配クロマ
    トグラフィーを行うことを特徴とする長鎖脂肪酸又はそ
    の低級アルキルエステルの混合物よりのエイコサペンタ
    エン酸又はそのエステル、ドコサヘキサエン酸又けその
    エステルの分離M!Ii!法。
  2. (2)  クロマト用担体がオクタデシル基をシラノー
    ル結合により保持しているシリカゲル系クロマト用相体
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(1+項にu
    iミルの方法。
  3. (3)  クロマト用担体がオクタデシル基又はステア
    リル基をエステル結合により保持1.ている合成高分子
    系担体であることを特徴とする特許請求の顧〕、囲第+
    II項に記載の方法3゜
  4. (4)溶離液を予め加熱還流して溶存酸素を除去するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第fi+項に記載の方法
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