JPH01180849A - ドコサペンタエン酸またはそのエステルの濃縮分離方法 - Google Patents

ドコサペンタエン酸またはそのエステルの濃縮分離方法

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JPH01180849A
JPH01180849A JP311688A JP311688A JPH01180849A JP H01180849 A JPH01180849 A JP H01180849A JP 311688 A JP311688 A JP 311688A JP 311688 A JP311688 A JP 311688A JP H01180849 A JPH01180849 A JP H01180849A
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docosapentaenoic acid
docosapentaenoic
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Hidehiko Hibino
日比野 英彦
Nobuo Fukuda
信雄 福田
Osamu Nakachi
仲地 理
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、天然脂質原料からドコサペンタエン酸または
そのエステルを濃縮分離する方法に関する。
〔従来の技術〕
ドコサペンタエン酸はメチレン−インターラブテッド型
の炭素数22個の非共役ペンクエン酸である。ドコサペ
ンタエン酸には、n−6ドコサペンタエン酸であるΔ4
°7・10・+3・+6ドコサペンタエン酸と、n−3
ドコサペンタエン酸であるΔ7”io+ 13+ 16
+ 19  ドコサペンタエン酸が知られている。
n−6ドコサペンタエン酸は陸上動物から検出され、リ
ノール酸系列の代謝上の末端生成物であり、リノール酸
がT−リルン酸に代謝される不飽和脂肪酸生成過程にお
ける調節物質として注目されている。またn−3ドコサ
ペンタエン酸は特に水産動物に広く検出され、エイコサ
ペンクエン酸からドコサヘキサエン酸への生合成の中間
生成物であるが、近年、ドコサヘキサエン酸からエイコ
サペンクエン酸への逆転換酵素の存在性に生化学分野の
注目が集まり、n−3ドコサペンタエン酸の生体内の挙
動が重要視されている。このようにドコサペンタエン酸
は生化学的に重要視されており、医学分野等での利用に
関して、高濃度の精製品の開発が望まれている。
本発明者が先に開示した高度不飽和脂肪酸の濃縮法は、
トリアジルグリセロール型による濃縮法(特開昭61−
192797号)やリン脂質型による濃縮法(特開昭6
2−120340号)であるが、これらの方法ではドコ
サペンタエン酸の濃度上昇は僅かである。また遊離脂肪
酸や脂肪酸アルコールエステルによる濃縮法(特開昭6
1−192798号、特開昭61−210048号)で
もドコサペンタエン酸は、原料の脂肪酸中に共存する多
量成分の高度不飽和脂肪酸であるアラキドン酸(C2o
、4)、エイコサペンクエン酸(Czo:s) 、ドコ
サヘキサエン酸(Czz、6)等と類似の挙動を見せる
ため、大きな濃度上昇を期待出来ず分離出来ない。
〔発明が解決しようとする課題〕
ドコサペンタエン酸の生化学的価値が認られているにも
関わらず、従来、これらの濃縮物を容易に入手できなか
った。現在、ドコサペンタエン酸の市販品が存在しない
理由は、ドコサペンタエン酸がメチレン−インターラブ
テッド型の二重結合を5個持っているため化学合成経路
が複雑であること、反応過程で二重結合同士が容易に共
役化されるため極めて化学合成が難しいこと、また、ド
コサペンタエン酸は天然脂質原料中の脂肪酸組成におい
て微量成分であり、類似構造の多量成分が共存するため
、その濃縮分離法が確立されていないことが挙げられる
特に、ドコサペンタエン酸含有脂質には、一般にドコサ
ペンタエン酸の他にこれと同一炭素数のドコサヘキサエ
ン酸とドコサテトラエン酸、同一不飽和度のエイコサペ
ンクエン酸とヘンエイコサペンクエン酸が共存する。ま
た、クロマトグラフィーにおける物性が非常に近僚して
いるエイコサテトラエン酸(例えばアラキドン酸)とエ
イコサトリエン酸(例えばジ・ホモ・T−リルン酸)が
共存する。これらの構成脂肪酸は炭素12〜24個まで
広い範囲に分布している。この様な状況から、単一操作
のみでドコサペンタエン酸を単離したり濃縮することは
難しい。
またドコサペンタエン酸は炭素数22個である点から、
この炭素数のみを、低級および中級脂肪酸の分離に使用
する分別蒸留で単離することは理論段から難しく、長期
の加熱は高度不飽和脂肪酸の熱変性を起こすので不適で
ある。長期の加熱処理を伴わない分離方法としては液体
クロマトグラフィーが適しているが、炭素数と不飽和度
の分布が広いため、前処理なしで直接応用できない。前
処理を施しても、高度不飽和脂肪酸が最終溶出物となる
順相吸着クロマトグラフィーは経済的に不通である。
また逆相分配クロマトグラフィーでは不飽和度の高い順
から溶出するため、高級脂肪酸に関して飽和酸やモノエ
ン酸は著しく溶出時間を要する。
長い溶出時間は大量の溶離液の使用を伴い経済性が悪い
本発明は、これらの方法を改善し、ドコサペンタエン酸
含有脂質からドコサペンタエン酸を効率的に濃縮分離す
る方法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段〕 本発明の濃縮分離方法は、ドコサペンタエン酸含有脂質
から高度不飽和脂肪酸またはそのエステルを濃縮し、次
いでその濃縮物から逆相分配クロマトグラフィーにより
炭素数20個以下の成分を除去して炭素数22個を主成
分とする分画を得、さらに逆相分配クロマトグラフィー
において5〜30容量%の水を含むメタノールを溶離液
として用い、ドコサペンタエン酸またはそのエステルを
分画することを特徴とする。
本発明において、ドコサペンタエン酸含有脂質は陸上動
物や水産動物を起源として抽出されたものが使用でき、
哺乳動物の脳白質、臓器、血球等に存在するもの、水産
動物では海水魚、淡水魚、貝類に含まれもの等が入手容
易である。n−6ドコサペンタエン酸含有脂質は、肝臓
由来の一般魚油に0.1〜1.0%程度存在し、またn
−3ドコサペンタエン酸含有脂質は0.6〜2.5%程
度存在する。上記の各原料脂質中のドコサペンタエン酸
の含量は、中性脂質や極性脂質等の分子種により一定の
範囲内で変化するが、その構成脂肪酸、特に高度不飽和
脂肪酸の種類はあまり変化しない。
本発明では前処理として、高度不飽和脂肪酸またはその
エステルを濃縮するが、その方法は例えば、蒸留によっ
て中級脂肪酸群を留去し、その後尿素付加俸処理を施し
て高級脂肪酸の高度不飽和酸を濃縮する。この際、蒸留
は分子蒸留が好ましい。
次に濃縮物を逆相分配クロマトグラフィーにかける。ド
コサペンタエン酸はペンクエン酸であるため、上記の高
度不飽和酸組成物中のドコサヘキサエン酸やエイコサペ
ンクエン酸の様な成分の共存状態で濃縮することは難し
い。そこでドコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸と
の炭素数22個の高度不飽和酸同士の分離の際に、ドコ
サペンタエン酸と非常に類似した溶出挙動を取る炭素数
20個の高度不飽和酸であるジ・ホモ・T−リルン酸、
アラキドン酸、エイコサペンクエン酸を除去する。
通常の逆相分配クロマトグラフィーでは同一不飽和度の
場合、より炭素数の少ない高度不飽和酸から溶出するた
め、炭素数20個の高度不飽和酸は炭素数22個の高度
不飽和酸より早く溶出する。溶出時間に関して不飽和度
1個は炭素数2個分早くなる現象がしばしば認められる
が、炭素数20個以上のペンクエン酸やヘキサエン酸で
は不飽和度1個の及ぼす効果が中級から高級飽和脂肪酸
に対する効果に比べて著しく少なく、炭素数の効果が強
い。そのため、ドコサペンタエン酸とドコサヘキサエン
酸の分離はされず、これらの炭素数22個の高度不飽和
酸は、炭素数20個の高度不飽和酸群の流出後に溶出す
る。
このようにして、炭素数20個の高度不飽和酸を除去し
たドコサペンタエン酸を高濃度に含むドコサヘキサエン
酸主成分画分を得る。
分画に使用する液体クロマトグラフィーは分取用のもの
が好ましく、特に高圧、高速、大量分取用のものが好ま
しい、クロマトグラフィーに装着するカラムはできるだ
け大きいものが好ましく、例えば2インチカラム(直径
55.On、長さ60cm)のものが使用できる。カラ
ムに充填する充填材としてはスチレン−ジビニルヘンゼ
ン等の高分子ゲルやシリカゲル、硝酸銀シリカゲル、ア
ルミナゲル等が使用できる。
ン容離液としてはアセトン、メチルエチルケトン、アセ
トニトリル、ジクロルメタン等が使用できる。
分取した炭素数22を主成分とする画分は、ドコサヘキ
サエン酸を90%程度も含み、通常のクロマトグラフィ
ーの条件では主要成分の絶対量の影響が大きく、ドコサ
ペンタエン酸の濃縮は困難である。そこでクロマトグラ
フィーの形式、分解性、溶離液極性、溶離液に対する溶
質挙動を検討した結果、高性能大量分取液体クロマトグ
ラフィーに高圧分取用ODSを充填したカラムを装着し
、溶質が溶けうる限度の極度の極性を持っ溶離液でクロ
マトグラフィーを実施すると、ドコサヘキサエン酸から
n−3ドコサペンタエン酸とn−5ドコサペンタエン酸
が同時に別々に濃縮分離できる。
ここで用いる溶離液は5〜30容量%の水を含むメタノ
ール−水混合液であり、好ましくは7〜25容量%であ
る。水の量が5容量%未満ではドコサペンタエン酸の分
離性能が低下し、30容量%を超えると溶離に長時間を
要して経済的に不利である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ドコサペンタエン酸を含む天然脂質原
料から効率良く、多量にドコサペンタエン酸を製造する
ことができる。さらにドコサペンタエン酸の異性体であ
るn−3ドコサペンタエン酸とn−6ドコサペンタエン
酸を精度良く分離濃縮することもできる。得られたn−
5ドコサペンタエン酸は、リノール酸からT−リルン酸
へのデルタ−6デサチユラ一ゼ代謝異常の改善剤、およ
びn−6系の脂肪酸生合成分野の生化学的研究試薬とし
て、またn−3ドコサペンタエン酸は、エイコサペンク
エン酸からドコサヘキサエン酸へのデルタ−4デサチユ
ラ一ゼ代謝異常の改善剤、およびn−3系の脂肪酸生合
成分野の生化学的研究試薬として利用できる。
〔実施例〕
以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
実施例1 イワシ油200gにエチルアルコール90m1と水酸化
カリウム2.6gを加えて室温で一昼夜、窒素気流下で
攪拌しながらエステル化した。得られた脂肪酸エチルエ
ステル組成物中の代表的な高度不飽和脂肪酸は、エイコ
サペンクエン酸14.8%、n−5ドコサペンタエン酸
0.5%、n−3ドコサペンタエン酸1.7%、ドコサ
ヘキサエン酸9.8%、その他73.2%であった。次
いでエチルエステルを分子蒸留機(柴田科学社製M S
 300)を用いて3 Xl0−3)−ル、120℃で
分留した。前留分を40%カットし、後留分120gを
得た。後留分の脂肪酸組成はエイコサペンタエン123
.7%、n−6ドコサペンタエン酸0.8%、n−3ド
コサベンクエン酸2.7%、ドコサヘキサエン酸15.
7%、その他57.1%であった。
後留分エチルエステル110g、尿素500g、メタノ
ール1.81に調製して60℃3時間攪拌後、水冷中で
10℃まで冷却攪拌した。析出した尿素付加物を濾過後
、冷メタノール0.5βでケーキを洗浄した。
母液に再び尿素500gを加え上記操作を繰り返した。
得られた母液を集め濃縮後、ヘキサン1βで抽出し尿素
非付加物37gを得た。得られた尿素非付加物の脂肪酸
組成はエイコサペンクエン酸46.1%、n−5ドコサ
ペンタエン酸1.5%、n−3ドコサペンタエン酸4.
9%、ドコサヘキサエン酸31.2%、その他16.3
%であった。
次いで尿素非付加物35gをヘキサンに溶解し、スチレ
ン−ジビニルベンゼンの共重合体であるハイポーラス樹
脂(三菱化成工業■製HP−20)を充填した中圧ガラ
スカラム(カラム径Xカラム長さ: 5 lJX 50
cm、充填容積1413CJ)に付した。溶離液はアセ
トンを30mf/分の流速で流し1フラクション50m
βずつ分画し、溶出液の一部を液体クロマトグラフィー
用屈折率検出器(山善社製)でモニターした。フラクシ
ョン番号42以下(炭素数20個以下の高度不飽和脂肪
酸)をカットし42〜53の区分を分取した。フラクシ
ョン番号42〜53の回収された溶質物は9.3gで回
収率27%であった。
さらに回収された溶出物の炭素数20個以上の高度不飽
和脂肪酸組成は、エイコサペンクエン酸0.8%、n−
6ドコサペンタエン酸3.0%、n−3ドコサペンタエ
ン酸9.8910、ドコサヘキサエン酸86.1%であ
った。次いでこの溶出物9.0gを水酸化カリウム−エ
タノール溶液で加水分解し希塩酸で中和し脂肪酸8.2
gを得た。
得られた脂肪酸の1%メタノール溶液を調製し、全自動
分取型高性能液体クロマトグラフィー(東洋曹達工業社
製、 HLC−837)に○DS(オクタデシル基を化
学結合させたシリカゲル)充填カラム(○D S −1
20T、  カラム径Xカラム長さ:55IIm×5Q
cm、充填容量1425CJ)を装着し、溶離液メタノ
ール/水(90/10 v/v)を30m1Z分の速度
で流しながら1ハツチ当たり10−を自動注入した。ピ
ーク検出は屈折率検出器および紫外部吸収スペクトル検
出器(検出波長210nm)を用いてモニターした。
第1図に示したクロマトグラムが得られ、溶剤流出後の
先頭成分(A区分)をカントし第2成分を分画区分B、
第3成分を分画区分Cとしてフラクションコレクターを
用いて分取した。1ハツチサイクルは90分で、原料溶
液を90分毎に自動充填し30サイクルで約45時間を
要して、炭素数22個以上の高度不飽和脂肪酸から、n
−3ドコサペンク工ン酸300mg、 n −6ドコサ
ペンタエン酸90■を得た。
目的物の分画区分BおよびCを三フッ化ホウ素メタノー
ル法でメチルエステル化し、キャピラリークロマトグラ
フィー(液相:カーボワックス20M、25m、180
℃恒温、ヒューレソトバソカード社製、HP5880A
)で脂肪酸組成を測定した。その結果、目的物の分画区
分Bはn−3ドコサペンク工ン酸95%が得られ、同時
に分画区分Cからn−6ドコサペンク工ン酸89%が得
られ、これらの区分にはメインピーク以外に数本の微小
ピークが認られた。
また、目的物の分画区分BおよびCについて、ガスクロ
マトグラフィー・マススペクトロメトリー分析(GC−
MS : E I法、70eV)を行った。
第2図にn−3ドコサペンタエン酸のスペクトラムを示
した。これにはn−3ドコサペンタエン酸特有のm /
 z = 148のピークが認られた。また、第3図に
n−5ドコサペンタエン酸のスペクトラムを示した。こ
れにはn−6ドコサペンタエン酸特有のm/2=150
のピークが認られた。
実施例2 実施例1で得られた炭素数22個以上の高度不飽和脂肪
酸原料を1重量%を含むメタノール溶液に調整し、全自
動分取型高性能液体クロマトグラフィー(東洋曹達工業
社製、HL C−837)に0DS(オクタデシル基を
化学結合させたシリカゲル)充填カラム(OD S −
120T、カラム径×カラム長さ: 55m X 60
cm、充填容量1425cn+)を装着し、溶離液メタ
ノール−水(80/20 v/v)を流速5011/分
で1ハツチ当たり10璽朧を自動注入した。ピーク検出
は、屈折率検出器および紫外部吸収スペクトル検出器(
検出波長205nm)を用いてモニターした。
溶剤流出後の先頭成分(A区分)をカントし、第2成分
を分画区分B、第3成分を分画区分Cとしてフラクショ
ンコレクターを用いて分取したつ1ハツチサイクルは2
40分で、原料溶液を240分毎に自動充填し、30サ
イクルで約130時間を要して、炭素数22個以上の高
度不飽和脂肪酸から、n−3ドコサベンクエン酸250
■、n−5ドコサペンタエン酸80■を得た。
目的物の分画区分BおよびCを三フッ化ホウ素メタノー
ル法でメチルエステル化し、キャピラリーガスクロマト
グラフィー(液相:カーボヮソクス20M、25m、1
80°C恒温、ヒューレソトパソカード社製、HP58
80A)で脂肪酸組成を測定した。
その結果、目的物の分画区分Bはn−3ドコサペンク工
ン酸94%が得られ、同時に分画区分Cからn−6ドコ
サペンク工ン酸90%が得られ、これらの区分にはメイ
ンピーク以外に数本の微小ピークが認られた。
また、目的物の分画区分BおよびCについて、GC−M
S分析を行い、実施例1と同様のスペクトラムが得られ
た。
比較例1 実施例1において、最終工程で溶離液としてメタノール
(99%)を用い、その流速を30−7分、20m1/
分、lQmf/分とした以外は、実施例1と同様に実施
した。
得られたクロマトグラムは、流速を変えても、溶剤流出
後の先頭成分(ドコサヘキサエン酸)と第2成分(n−
3ドコサペンタエン酸)および第3成分(n−6ドコサ
ペンタエン酸)が重複して流出し、ドコサヘキサエン酸
にマスクされてn−3ドコサペンタエン酸とn−5ドコ
サヘンクエン酸が分離できなかった。
比較例2 実施例1において最終工程で溶離液としてメタノール−
水(60/40 v/v)を用いた以外は、実施例1と
同様に実施した。1バッチサイクル12時間以上かけて
も、目的物を分取することができなかった。
比較例3 実施例1において中間工程の炭素数20以下の成分を除
去する工程を省略した以外は、実施例1と同様に実施し
た。その結果、得られたクロマトグラムは、炭素数20
の高度不飽和脂肪酸と炭素数22のドコサペンタエン酸
とが重複するため、n−3ドコサペンタエン酸およびn
−5ドコサペンタエン酸は、全く分離不可能であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1において得られたクロマトグラムで
ある。 第2図は、実施例1において得られたn−3ドコサペン
タエン酸のGC−MS−スペクトル図である。 第3図は、実施例1において得られたn−5ドコサペン
タエン酸のGC−MS−スペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ドコサペンタエン酸含有脂質から高度不飽和脂肪酸また
    はそのエステルを濃縮し、次いでその濃縮物から逆相分
    配クロマトグラフィーにより炭素数20個以下の成分を
    除去して炭素数22個を主成分とする分画を得、さらに
    逆相分配クロマトグラフィーにおいて5〜30容量%の
    水を含むメタノールを溶離液として用い分画することを
    特徴とするドコサペンタエン酸またはそのエステルの濃
    縮分離方法。
JP311688A 1988-01-12 1988-01-12 ドコサペンタエン酸またはそのエステルの濃縮分離方法 Pending JPH01180849A (ja)

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