JPS581076B2 - 製銑用耐火物材料の製造法 - Google Patents

製銑用耐火物材料の製造法

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JPS581076B2
JPS581076B2 JP53084442A JP8444278A JPS581076B2 JP S581076 B2 JPS581076 B2 JP S581076B2 JP 53084442 A JP53084442 A JP 53084442A JP 8444278 A JP8444278 A JP 8444278A JP S581076 B2 JPS581076 B2 JP S581076B2
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JP
Japan
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graphite
refractory
binder
aggregate
refractory material
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JP53084442A
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JPS5510476A (en
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井出勇
吉田綏
植田清
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Lignyte Co Ltd
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Lignyte Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 従来骨材入り黒鉛質耐火物を製造する場合には、アルミ
ナ、マグネシア、ムライト、硅砂などの耐火骨材に黒鉛
粉末、結合剤、溶剤を加えて、シンプソンミキサなど低
速ミキサにより常温で混練し粘土状の成形材料を得て、
これを加圧成形して耐火物を製造していた。
しかし黒鉛と骨材との接着が悪いために加圧成形におい
ては高圧のプレスを必要とすると共に耐火物の強度が低
下し、また黒鉛粉末を多量に配合する場合には多量の結
合剤や溶剤を用いなければならず多量の溶剤のために製
品耐火物の気孔率が高くなり耐食性、耐摩耗性に影響す
るなどの欠点があった。
本発明は上記のような問題を解決せんとするもので、耐
火骨材に結合剤を添加して結合剤で耐火骨材をコートし
たのちに黒鉛粉末を加えて結合剤を介して耐火骨材に黒
鉛粉末を被覆せしめることで耐火骨材と黒鉛粉末との接
着性を高めることができるようにして成形加圧を小さい
圧力で行なうことができると共に耐火物の強度を向上で
きるようにし、また黒鉛粉末を多量に配合する場合には
上記のように耐火骨材に黒鉛粉末を予じめ被覆してある
ために残量の少量の黒鉛粉末をこれに追加して配合して
混練するだけでよく、従って多量の黒鉛粉末を配合する
にあたっての大量の溶剤を用いるような必要がなく耐火
物の気孔率を低くすることができるようにしたものであ
る。
本発明を実施例によって更に詳述する。
実施例1にはフェノール系樹脂よりなる結合剤の製造方
法を示す。
実施例 1−1 フェノール141g、ホルマリン(37%水溶液) 1
1. 8 g、およびシュウ酸2gを100℃で加熱
攪拌しながら3時間反応せしめた後、常圧脱水を行ない
、180℃まで濃縮した。
得られたノポラツク樹脂は平均分子量720であった。
実施例 1−2 フェノール141g、P−クレゾール54g、ホルマリ
ン(37%水溶液)130gおよびシュウ酸1gを10
0℃に加熱攪拌しながら3時間反応した後、常圧脱水を
行ない180℃まで濃縮した。
得られたノポラツク樹脂は平均分子量820であった。
実施例 1−3 フェノール141g、ホルマリン(37%水溶液)11
8g、中ピッチ100gおよびバラトルエンスルホン酸
0.5gを、100℃で加熱攪拌しなから3時間反応さ
せた後、10%苛性ソーダ水116gを加えて、中和し
た。
次いで160℃まで加熱して5MHgの減圧下で脱水し
た。
得られたピッチ変性フェノール樹脂は軟化点85℃であ
った。
実施例 1−4 四ツ口フラスコにノボラソク型フェノール樹脂を1kg
採取し、これにプロピレンカーボネート1kgと炭酸カ
リウム5gを混合し、浴温150℃にて還流冷却器を附
して攪拌混合する。
約3時間反応後得られた変性フェノール樹脂は淡黄色で
粘度150poise/25℃の液体であった。
実施例 1−5 フェノール91、37%ホルマリン162g、28%ア
ンモニア水60gを80℃で2時間反応後、5mmHg
の減圧下で90℃まで脱水した。
得られた固形リゾールは軟化点70℃であった。
本発明方法の第1の特徴は、上記のようにして得られた
フェノール系樹脂を結合剤として、耐火骨材の表面にこ
の結合剤をコーティングして結合剤を介してさらに耐火
骨材の表面に黒鉛をコーティングするようにした点にあ
る。
次にコーティング方法の数例を実施例2に示す。
実施例 2−1 200℃に加熱したマグネシア40kgをワールミキサ
ー中に投入し、実施例1−1で得た結合剤2kgをコー
トする。
次に黒鉛4kg加えてマグネシア表面に被覆させ、更に
硬化剤としてヘキサミン200gを投入、コーティング
後、崩解した所で取り出す。
得られた黒鉛被覆耐火材料は非常に強固で表面が滑らか
であり、これを150℃に加熱しても粒同士がプロツキ
ングしなかった。
実施例 2−2 150℃に加熱してアルミナ40kgをワールミキサー
中に投入し、実施例1−1で得た結合剤12Kgをコー
トする。
次に黒鉛2Kgを加えてアルミナ表面に被覆させ、更に
ヘキサミン120g、水200gを投入し、崩解した所
で取り出す。
得られた黒鉛被覆耐火材料を150℃に加熱すると、強
固な硬化物を得た。
実施例 2−3 耐火骨材として炭化硅素40K9を、ワールミキサー中
に投入し、ノホラツクの20%メタノールワニス2kg
をコートし、黒鉛2kgおよびヘキサミン120gを加
え、崩解するまでコーティング造粒させた。
得られた黒鉛被覆耐火材料は、150℃に加熱すると強
固な硬化物を得た。
実施例 2−4 耐火骨材としてドロマイトクリンカ25kgおよび海水
マグネシアクリンカ20Kgを用い、実施例1−4で得
た結合剤1.2Kgをワールミキサー内でコートし、黒
鉛4kgおよびヘキサメチレンテトラミン120Kgを
加え、崩解するまで混練する。
得られた黒鉛被覆耐火材料は、150℃に加熱すると硬
化した。
上記のコーティングに用いたワールミキサは、竪軸に枢
支された可撓アームにゴムローラが取付けられ毎分80
回の高速で回転するもので周側壁にゴムライニングが施
こされている。
本発明方法の第2の特徴は、上記のような高速ミキサで
短時間で混練することにより、熱硬化性の結合剤が完全
に硬化しない状態でミキサから取り出す点にあり、得ら
れる黒鉛被覆耐火物材料は結合剤が半硬化の状態であり
、表面は滑らかであるが多孔質の乾燥した粒状物で、黒
鉛被覆層は骨材の表面に強固に接着している。
本発明方法により得られた耐火物材料は上述のように、
骨材表面に黒鉛被覆を形成したものであるから、これだ
けを用いて加圧成形するときは流動性が良いので従来の
ように高圧のプレスを必要としない利点がある。
例えば従来法によれば約1t/cm2の成形圧を必要と
したが、本発明による材料を使用すれば数Kg/cm3
〜100kg/cm2で充分であり、不定形耐火物の成
形に好都合である。
また本材料にさらに黒鉛粉末および樹脂フェスを加えて
低速ミキサで混練すれば、黒鉛含有量の多い耐火物を従
来よりも低圧で成形することができ、黒鉛粉末との接触
面積が大きく黒鉛粉末も少量ですむので溶剤も少くてす
むので得られる耐火物は気孔率が小さく、作業環境も著
しく改善され、混練時間も短時間でよい。
こうして得られた耐火物は、黒鉛と骨材との結合力は従
来品に比してはるかに強固であり、また二次結合剤と黒
鉛被覆面との濡れが良いので黒鉛同志の結合も強固であ
り、二次結合剤の添加量も非常に少なくてすみ一成形時
の充填率も良く、とくに焼成時にカーボンボンドが形成
され易く高温時の強度を著しく向上し得るなどの利点が
ある。
次に本発明による材料を用いて製造した耐火物と従来品
との比較を実施例3として示す。
実施例 3−1 従来品 改良品 上記配合物を常温で混練した。
油圧プレスで1 0 0 0 kg/cm2成形圧で6
5×114×230mm形状に成形、成形後100℃で
5時間加熱し、 300℃で10時間ベーキングした。
得られた製品の特性を従来品の特性と比較して、第1表
に示す。
なお従来品の耐火材料の粒度、配合、成形方法、ベーキ
ング処理方法は、本実施例と同一であり、結合剤として
コールクールピッチを5重量部添加したものと、ピッチ
変性フェノール液状レゾール樹脂5重量部添加したもの
を併せて示した。
実施例 3−2 従来品 改良品 上記配合物を常温でシンプソンミキサーに溶混練し、バ
イブレーションプレスにより65×114×230×形
状に成形し、成形後100℃で24時間加熱し、300
℃で15時間ベーキングした。
得られた製品の特性を従来品と比較して第2表に示した
実施例 3−3 従来品 本例は従来から用いられているクールドロマイト耐火物
の1例であり、次の改良品との比較のために示した。
改良品 上記配合物を常温でシンプソンミキサーにて混練し、バ
イブレーションプレスにより65×114×230mm
形状に成形、成形後100℃で24時間加熱し、300
℃で15時間ベーキングした。
得られた特性を従来のタールドロマイト耐火物と比較し
て第3表に示した。
特に実施例3−3は本発明方法が“消化現象“の著しい
ドロマイトクリン力一を骨材として使用する場合にも適
していることを示すものである。
すなわち耐アルカリ性のすぐれた骨材であるドロマイト
クリンカーは大部分がフリのCaOからなり、水と容易
に反応し容積変化をもたらし、いわゆる消化現象を起す
欠点があるが、本発明方法によれば、実施例1−4に示
したように、ドロマイト原料ににって有害な水酸基をな
くした変性フェノール類樹脂を結合剤として用い、親水
性のエチレングリコール等の溶剤を使用せずに、短時間
高速混練することにより、ドロマイトクリンカーの表面
に黒鉛被覆を強固に結合させ、以後は消化現象のない他
の骨材と同様に扱うことができるのである。
従来はドロマイト耐火物はピッチ類を結合剤として用い
ており、混練時あるいは焼成時に発生する有害物質が問
題となっていたが、本発明方法によれば、結合剤として
上記のような変性フェノール類樹脂を用い、溶剤なしで
高速混練し、ドロマイト骨材の表面を強固な黒鉛被覆で
覆うことにより、上記の問題点を解決し得たのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルミナ、マグネシア等の無機質耐火骨材にフェノ
    ール系樹脂よりなる結合剤を添加して高速ミキサーに投
    入し、さらにこれに黒鉛粉末を加えて高速ミキサーで短
    時間混練することにより上記骨材の表面に黒鉛および一
    部硬化した結合剤より成る被覆層を形成することを特徴
    とする製銑用耐火物材料の製造法。
JP53084442A 1978-07-10 1978-07-10 製銑用耐火物材料の製造法 Expired JPS581076B2 (ja)

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JP53084442A JPS581076B2 (ja) 1978-07-10 1978-07-10 製銑用耐火物材料の製造法

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JPS5510476A JPS5510476A (en) 1980-01-24
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DE19608389A1 (de) * 1996-03-05 1997-09-11 Bakelite Ag Verfahren zur Herstellung von duroplastischen Formmassen
WO2011093020A1 (ja) * 2010-01-26 2011-08-04 リグナイト株式会社 耐火レンガ用組成物、耐火レンガ、耐火レンガの製造方法

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