JPS5810636Y2 - ガングソウコウシヤノ クドウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は走行路を自在に走行し得るように構成した玩具
走行車の駆動装置に関するものである。

以下図に示す一実施例にて本考案を説明すると、図示の
ごとく、走行車１には路面に対して車軸方向に対となる
磁場を形成する磁極を設ける。

例えば車の進行方向と直角に永久磁石２の磁極を向け、
かつできるだけ路面に磁束を集中させるため、下向の略
コ字形のコア３を設ける。

しかして走行車１の例えば右側にはＮ極、左側にはＳ極
を形成することかできる。

一方走行路４の下側の所定個所には同走行路４に沿って
移動するベルト状体５を構成し、該ベルト状体５には上
記走行車１の磁場にたいし、移動と関係なく常に吸引力
を生ずる磁場を形成する所要数の磁極を設ける。

この磁極としては例えば、上記ベルト状体５に所要数の
永久磁石６を設けると共に路面にたいして磁束を集中さ
せるべく上向の略コ字形のコア７を設け、路面の左側に
Ｎ極、右側にＳ極を形成してもいいし、あるいは上記ベ
ルト状体５に合成樹脂を基体とした永久磁石を構成し、
上記と同様に路面にたいして両側方向に磁極が現われる
ように着磁したものを用いてもよい。

また上記ベルト状体５は上り坂の路面に形成し、その頂
上附近迄構成すると都合が良い。

かかるベルト状体５の駆動手段としてはモーターによる
動力装置でもよいし、あるいは手動による駆動装置でも
よい。

以上の構成にで、走行車１は手で押する容易に走行路４
上を疾走するものとし、また上記のごとく上り坂の路面
にベルト状体５を構成しでおくと、走行車１を走らせ回
部に走行車１が到達すると、同走行車１の磁場とベルト
状体５の磁場とが互に作用しで、磁気的な吸引力が働ら
く、しかしてベルト状体５を駆動手段によって駆動し、
その移動速度が走行車１の速度に近いと、同走行車１は
そのままベルト状体５の磁場に引づられて上り坂の路面
を上昇する。

かくして走行車１が坂の頂上附近に達すると、ベルト状
体５の磁場から離されるが、そのまま慣性によって走行
を続け、位置的エネルギーと共に、走行車１は下り坂を
一気に下り走行路を一周し再び上記位置に達する。

かくして上り坂にくるたびに走行車１はベルト状体５の
磁場に支配され、走行速度が規制される。

以上説明したように本考案は走行車の速度を外部から自
由に制御できる駆動装置を構成できる。

かかる速度は走行車の速度とベルト状体の移動速度が常
に同期がとれていると最も効果的な速度制御が行え、こ
れを利用してゲーム性を有する走行車の運転競技遊びが
できる。

なお上記ベルト状体に設ける磁場が強力であれば、走行
車側には特に磁極を設ける必要がなく、単なる鉄板を取
付けたものでよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は走行車と
走行路の縦断面図、第２図は同じく斜視図である。 １・・・・・・走行車、２・・・・・・永久磁石、３・
・・・・・コア、４・・・・・・走行路、５・・・・・
・ベルト状体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少くとも一ケ所の上り坂と、これに連なる下り坂を有す
   る走行路と、該走行路上を自在に走行し得る走行車とを
   具え、該走行車には路面に対向して車軸方向に対となる
   磁場を形成する永久磁石等による磁極を設け、一方上記
   走行路の上り坂の下側には同走行路に沿って移動するベ
   ルト状体と、該ベルト状体を駆動する駆動手段を設け、
   かつ該ベルト状体には上記走行車の磁場と吸引力を生ず
   るごとく車軸方向、即ち走行路の長手方向にたいして直
   角方向に対となる磁場を形成する所要数の磁極を設けて
   なる玩具走行車の駆動装置。