JPS5810606B2 - 電磁クラッチの製造方法 - Google Patents
電磁クラッチの製造方法Info
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- JPS5810606B2 JPS5810606B2 JP53043174A JP4317478A JPS5810606B2 JP S5810606 B2 JPS5810606 B2 JP S5810606B2 JP 53043174 A JP53043174 A JP 53043174A JP 4317478 A JP4317478 A JP 4317478A JP S5810606 B2 JPS5810606 B2 JP S5810606B2
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- coupling member
- groove
- space
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、電磁クラッチに係り、特に漏洩磁束の少ない
磁気回路を得るにある。
磁気回路を得るにある。
さらに本発明は、ディスク、プーリの外径の小さな場合
に従来公知のいずれの方式に於ても漏洩磁束の増大はさ
けられないがこれを少なくするに有効な磁気回路構成を
得ること、ならびに機械的に安定した製造方法を得るに
ある。
に従来公知のいずれの方式に於ても漏洩磁束の増大はさ
けられないがこれを少なくするに有効な磁気回路構成を
得ること、ならびに機械的に安定した製造方法を得るに
ある。
従来の電磁クラッチの駆動側、被駆動側のディスクは、
第1図に示すように、ディスク11,12相互間を空間
部50で分離し、ディスクと同一な磁性材の母材の連結
部51で一体化されているため、機械的には安定してい
るが、漏洩磁束は連結部51を取除いた時に比し20%
も増加し機器の大形化につながっていた。
第1図に示すように、ディスク11,12相互間を空間
部50で分離し、ディスクと同一な磁性材の母材の連結
部51で一体化されているため、機械的には安定してい
るが、漏洩磁束は連結部51を取除いた時に比し20%
も増加し機器の大形化につながっていた。
又、取付の制約、車輛の小形軽量化などの制約によりプ
ーリの外径、ディスクの外径が小きくなると、外側のデ
ィスク11と内側のディスク12の間の空間部50の半
径方向の寸法が著しく狭くカリ、空間部50の磁気抵抗
が小さくなり(磁気パーミアンスが増大)、例えばディ
スク外径120mmが105mmに制約された場合、空
間部50の半径方向の寸法は4〜4.5mmがおよそ1
.5〜2mmとなり、漏洩磁束はおよそ10〜20%増
大し、電磁クラッチの出力の低下が20〜40%となる
。
ーリの外径、ディスクの外径が小きくなると、外側のデ
ィスク11と内側のディスク12の間の空間部50の半
径方向の寸法が著しく狭くカリ、空間部50の磁気抵抗
が小さくなり(磁気パーミアンスが増大)、例えばディ
スク外径120mmが105mmに制約された場合、空
間部50の半径方向の寸法は4〜4.5mmがおよそ1
.5〜2mmとなり、漏洩磁束はおよそ10〜20%増
大し、電磁クラッチの出力の低下が20〜40%となる
。
又、第2図に示すように、非磁性材よりなる複数個の金
属片52a、52b、52cをディスク11.12間の
空間部に挿入し塑性変形して固着する方法があるが、詳
細後述するごとく、充分な機械的強度が得られず、信頼
性の点で欠点を有する。
属片52a、52b、52cをディスク11.12間の
空間部に挿入し塑性変形して固着する方法があるが、詳
細後述するごとく、充分な機械的強度が得られず、信頼
性の点で欠点を有する。
さらに、本方式ではプーリの外径、ディスクの外径が小
さく々る場合に生ずる、漏洩磁束の増加については、第
1図同様に欠点を有する。
さく々る場合に生ずる、漏洩磁束の増加については、第
1図同様に欠点を有する。
以上のように、従来技術では、一方では漏洩磁束が多く
、他の方式では機械的強度の点で信頼性に欠けると同時
に、いずれの方式に於ても、プーリ外径、ディスク外径
の小さくなる場合の漏洩磁束の増加を防止する方策に欠
けている。
、他の方式では機械的強度の点で信頼性に欠けると同時
に、いずれの方式に於ても、プーリ外径、ディスク外径
の小さくなる場合の漏洩磁束の増加を防止する方策に欠
けている。
本発明の目的は、上記の欠点を解消する電磁クラッチを
得るにある。
得るにある。
本発明の要点は、外側のディスクの内側と、内側のディ
スクの外側に構成されるリング状の空間部を設け、この
リング状の空間部の半径方向の寸法を、磁気係合力が作
用する側の面で狭く、反対側の面で広く構成し、前記、
外側のディスクの内側に溝を設け、内側のディスクの外
側に溝を設け、さらに前記空間部に略リング状の非磁性
金属からなる結合部材を挿入し、前記溝と金型で包囲し
た状態で金型で加圧し、結合部材を塑性流動させて、デ
ィスク相互を機械的に固定する点にある。
スクの外側に構成されるリング状の空間部を設け、この
リング状の空間部の半径方向の寸法を、磁気係合力が作
用する側の面で狭く、反対側の面で広く構成し、前記、
外側のディスクの内側に溝を設け、内側のディスクの外
側に溝を設け、さらに前記空間部に略リング状の非磁性
金属からなる結合部材を挿入し、前記溝と金型で包囲し
た状態で金型で加圧し、結合部材を塑性流動させて、デ
ィスク相互を機械的に固定する点にある。
第3図は本発明の電磁クラッチの一部半断面を示したも
のである。
のである。
電磁クラッチ1は圧縮機本体2に取付けられている。
以下に具体的な構成を示す。軸受3で支持された圧縮機
のシャフト4にボス5がナツト6で固定されており、一
方、固定子側は継鉄7に巻装された電磁コイル8からな
り、前記ボス5からバネ9を介して、被駆動ロータ10
が形成されている。
のシャフト4にボス5がナツト6で固定されており、一
方、固定子側は継鉄7に巻装された電磁コイル8からな
り、前記ボス5からバネ9を介して、被駆動ロータ10
が形成されている。
被駆動ロータ10は磁性材よりなる外側のディスク11
と同心状に配され、内側に位置するディスク12、さら
に外側のディスク11の内側と内側のディスク12の外
側に、第2、第3図に示す非磁性材(銅、黄銅等)より
なる略リング状の結合部材13で構成され、詳細を第6
〜第8図に示す結合構造で一体化されている。
と同心状に配され、内側に位置するディスク12、さら
に外側のディスク11の内側と内側のディスク12の外
側に、第2、第3図に示す非磁性材(銅、黄銅等)より
なる略リング状の結合部材13で構成され、詳細を第6
〜第8図に示す結合構造で一体化されている。
駆動側ロータ20は被駆動側ロータ10と軸方向の空隙
16を介して配置され、軸受19を介して圧縮機本体2
に取付けられている。
16を介して配置され、軸受19を介して圧縮機本体2
に取付けられている。
駆動側ロータ20は、プーリ15、ロータ継鉄17、ロ
ータ継鉄18を有し、さらに、3ケの同心状に配され、
磁性材よりなるディスク21,22.23ならびに非磁
性材よりなる略リング状の結合部材24゜25で構成さ
れ、詳細は第6〜8図と等価な結合構造で一体化されて
いる。
ータ継鉄18を有し、さらに、3ケの同心状に配され、
磁性材よりなるディスク21,22.23ならびに非磁
性材よりなる略リング状の結合部材24゜25で構成さ
れ、詳細は第6〜8図と等価な結合構造で一体化されて
いる。
次に動作を説明する。
電磁クラッチ1に通電しないときは、プーリ15を介し
てエンジンで駆動される駆動側ロータ20のみが回転し
、空隙を介して遊離している被駆動側ロータ10、シャ
フト4は静止している。
てエンジンで駆動される駆動側ロータ20のみが回転し
、空隙を介して遊離している被駆動側ロータ10、シャ
フト4は静止している。
電磁コイル8に通電すると、有効磁束φは破線のように
流れる。
流れる。
すなわち、継鉄7→補助空隙17G→ロータ継鉄17→
プーリ15→デイスク21→空隙16→デイスク11→
空隙16→デイスク22→空隙16→デイスク12→空
隙16→デイスク23→ロータ継鉄18→補助空隙18
G→継鉄7 となる。
プーリ15→デイスク21→空隙16→デイスク11→
空隙16→デイスク22→空隙16→デイスク12→空
隙16→デイスク23→ロータ継鉄18→補助空隙18
G→継鉄7 となる。
この磁束によって被駆動側ロータ10が駆動側ロータ2
0に吸引され磁気結合し回転する。
0に吸引され磁気結合し回転する。
従ってボス5を介してシャフト4が同期して回転する。
ここで、結合部材13,24.25が挿入されるリング
状の空間部14の形状は詳細第6〜第9図に示すように
工夫がこらされている。
状の空間部14の形状は詳細第6〜第9図に示すように
工夫がこらされている。
又、取付上の制約により、プーリ外径ならびにディスク
外径が小さな場合について示している。
外径が小さな場合について示している。
次に第4図は結合部材13の斜視図を示したものであり
、リング状で、しかも断面形状は矩形に近い単純形状で
ある。
、リング状で、しかも断面形状は矩形に近い単純形状で
ある。
この結合部材13は銅、黄銅等の非磁性金属からなりパ
イプ材の切削、塑性加工、又は焼結法などで加工したも
のである。
イプ材の切削、塑性加工、又は焼結法などで加工したも
のである。
第5図は、第4図と同様、結合部材13の斜視図を示し
たものであり円周上に隙間Cを有する略リング状である
。
たものであり円周上に隙間Cを有する略リング状である
。
この結合部材13は非磁性金属からなり、線材を丸め、
一定寸法に加工したものである。
一定寸法に加工したものである。
この隙間Cは、ディスク11.12の間に挿入され、加
圧された時点で、はぼ密着する程度の寸法である。
圧された時点で、はぼ密着する程度の寸法である。
具体的には外径54mmで0.5mm程度(角度にして
、およそ10)以下のわずかな隙間である。
、およそ10)以下のわずかな隙間である。
まず連結部の機械的な構成、結合の基本原理を第6図〜
第8図で説明する。
第8図で説明する。
第6図は被駆動側ロータの例によるディスクの連結部の
構成を示したものである。
構成を示したものである。
図に於て、外側のディスク11と内側のディスク12は
共に磁性材より々る金属円板で、両ディスクの結合部端
面111A、111B、121A。
共に磁性材より々る金属円板で、両ディスクの結合部端
面111A、111B、121A。
121B端面に直角な方向の溝112,122の間に、
高さHoの略リング状の空間部14が介在する。
高さHoの略リング状の空間部14が介在する。
この空間部14は、磁気係合力が作用する側の面Mでは
、半径方向の寸法T0、反対側の面Pでは、半径方向の
寸法T0であり、To<T1の関係にある。
、半径方向の寸法T0、反対側の面Pでは、半径方向の
寸法T0であり、To<T1の関係にある。
また、溝112,122の深さく結合部端面111A、
111Bからの深さ)は0.1wrL〜1.0閣程度が
よい。
111Bからの深さ)は0.1wrL〜1.0閣程度が
よい。
一方、13はディスク11.12より塑性変形しやすい
、すなわち、変形抵抗の小さい非磁性の金属からなる略
リング状の結合部材であシ、幅t0.t1はT0.T1
に略等しいか、ないしは若干小さく、高さhlはHlと
同等以下ないしは若干高い。
、すなわち、変形抵抗の小さい非磁性の金属からなる略
リング状の結合部材であシ、幅t0.t1はT0.T1
に略等しいか、ないしは若干小さく、高さhlはHlと
同等以下ないしは若干高い。
hoがHlより高い場合でも、その差ΔHはできるだけ
小さく、例えば0.2〜0.3mm程度にとどめるのが
好ましい。
小さく、例えば0.2〜0.3mm程度にとどめるのが
好ましい。
また結合部材13の断面は第6図に示すような形状であ
ることが好ましいが、単純な憎口、矩形断面、多角形断
面でも良い。
ることが好ましいが、単純な憎口、矩形断面、多角形断
面でも良い。
これは、挿入後塑性変形させるため空隙部形状にとられ
れる必要がないためである。
れる必要がないためである。
結合工程においては、まず第7図に示すように結合部材
13を、ディスク11,12の間の空間部14に挿入す
る。
13を、ディスク11,12の間の空間部14に挿入す
る。
次に、第8図に示すように、全体を金型40の上に置き
、空間部幅T0より幅の小さい寸法Bなる先端面31を
有する金型30の加圧部32で結合部材13を加圧し、
塑性変形により溝112゜122内に結合部材13を流
入させる。
、空間部幅T0より幅の小さい寸法Bなる先端面31を
有する金型30の加圧部32で結合部材13を加圧し、
塑性変形により溝112゜122内に結合部材13を流
入させる。
第7図に示す挿入工程も、金型30で行なってもよい。
第7図に示す状態で結合部材13は、金型30,40に
対応する上端、下端部分を除きディスク11912で包
囲されており、かつ高さの差ΔHはごく小さい。
対応する上端、下端部分を除きディスク11912で包
囲されており、かつ高さの差ΔHはごく小さい。
従って加圧直前の状態は結合部材の全体がディスク11
,12と金型で包囲されているといえる。
,12と金型で包囲されているといえる。
そのため、第6図に示す如く、加圧時、結合部材が空間
部外へ逃げることはほとんどない。
部外へ逃げることはほとんどない。
第8図に示すように、金型30の加圧突部側面33は先
端面31に垂直な方向(挿入方向)に対しθだけ傾斜し
ている。
端面31に垂直な方向(挿入方向)に対しθだけ傾斜し
ている。
θは、6°〜15°程度が望ましい。
これはθが小さいと、結合後、金型30が抜けにくくな
るためである。
るためである。
また、θが太きすぎると、金型の挿入方向と逆方向にす
なわち、空間部外へ結合部材が流出しやすくなり、また
挿入深さを深くできず、結合部材に大きな内部応力を発
生させることができず、従って大き表結合力を得にくく
なる。
なわち、空間部外へ結合部材が流出しやすくなり、また
挿入深さを深くできず、結合部材に大きな内部応力を発
生させることができず、従って大き表結合力を得にくく
なる。
金型加圧部32は、第8図に示すようにその先端面31
と、ディスク11,12の溝112゜122の上端との
距離Sをできるだけ小さく、換言すれば、先端面31が
できるだけ溝112゜122に近くなるよう深く挿入さ
れることが望ましい。
と、ディスク11,12の溝112゜122の上端との
距離Sをできるだけ小さく、換言すれば、先端面31が
できるだけ溝112゜122に近くなるよう深く挿入さ
れることが望ましい。
これにより、塑性流動に伴なう摩擦損失が少なくなり、
溝部へ結合部材を充分に挿入できる。
溝部へ結合部材を充分に挿入できる。
又、加圧凹部131の深さは溝112,122に、結合
部材13が充分に充満され、尚かつ、結合部材13の内
部に所要の緊迫力が残留されるに充分々寸法である。
部材13が充分に充満され、尚かつ、結合部材13の内
部に所要の緊迫力が残留されるに充分々寸法である。
溝112,122を含む空間部14内に完全に結合部材
13を充填することにより、結合部材13がディスク1
1,12を押し広げようとして生ずる緊迫力と、溝11
2,122による軸方向力に対する剪断力を生じ、両者
により強固外結合が得られる。
13を充填することにより、結合部材13がディスク1
1,12を押し広げようとして生ずる緊迫力と、溝11
2,122による軸方向力に対する剪断力を生じ、両者
により強固外結合が得られる。
次に本発明による漏洩磁束の低減方法について、第9図
で駆動側ロータ20と被駆動側ロータ10の磁気回路構
成で説明する。
で駆動側ロータ20と被駆動側ロータ10の磁気回路構
成で説明する。
有効磁束ψは、駆動側ロータ20のディスク21から軸
方向の空隙16を介して、被駆動側ロータ10のディス
ク11に流れ込む。
方向の空隙16を介して、被駆動側ロータ10のディス
ク11に流れ込む。
この時、有効磁束ψは半径方向の寸法S1の範囲に分布
する。
する。
この寸法S1は、ディスク11の外径とディスク。
21の内径の差の1/2である。
同様に有効磁束ψはディスク11から軸方向の空隙16
を介して、駆動側ロータ20のディスク22に流れ込む
。
を介して、駆動側ロータ20のディスク22に流れ込む
。
この時、有効磁束ψは半径方向の寸法S2の範囲に分布
する。
する。
この寸法S2は、ディスク22の最大外径とディスク1
1の最小外径の差の1/2である。
1の最小外径の差の1/2である。
同様に有効磁束ψはディスク22から軸方向の空隙16
を介して被駆動側ロータのディスク12に、寸法S3の
範囲で流れ込み、次にディスク12から軸方向の空隙1
6を介して、駆動側ロータ20のディスク23に、寸法
S4の範囲で流れ込む。
を介して被駆動側ロータのディスク12に、寸法S3の
範囲で流れ込み、次にディスク12から軸方向の空隙1
6を介して、駆動側ロータ20のディスク23に、寸法
S4の範囲で流れ込む。
ここで、電磁クラッチの伝達トルクは軸方向の空隙16
の磁束密度の2乗と空隙部所面積の積に比例するが、こ
のことは、有効磁束ψの値が大きいほど有効であること
を示している。
の磁束密度の2乗と空隙部所面積の積に比例するが、こ
のことは、有効磁束ψの値が大きいほど有効であること
を示している。
有効磁束ψを大きくするには、電磁コイル8の起磁力を
増加させること、磁気回路各部の断面を大きくするとと
などが有効であるが、一般に機器は大形となる。
増加させること、磁気回路各部の断面を大きくするとと
などが有効であるが、一般に機器は大形となる。
機器を大形にせず有効磁束ψを増すには、漏洩磁束を減
少させることが必要である。
少させることが必要である。
電磁クラッチの漏洩磁束は、例えば被駆動側ロータ10
の場合を例にして説明すれば、ディスク11の内側とデ
ィスク12の外側に構成される略リング状の空間部14
に分布するが、この値は空間部の半径方向の寸法T0.
T1により決定し、寸法が狭いほど漏洩磁束は増大する
。
の場合を例にして説明すれば、ディスク11の内側とデ
ィスク12の外側に構成される略リング状の空間部14
に分布するが、この値は空間部の半径方向の寸法T0.
T1により決定し、寸法が狭いほど漏洩磁束は増大する
。
ここで第1図に示す従来公知の被駆動側ロータ10はデ
ィスク11とディスク12をディスクと同一母材の磁性
材の連結部51で一体化しているため著しく漏洩磁束が
増大する。
ィスク11とディスク12をディスクと同一母材の磁性
材の連結部51で一体化しているため著しく漏洩磁束が
増大する。
ディスク11の外径120mm、板厚5mm、空間部の
半径方向の寸法T0が4.5mで、連結部51の幅Kが
約8mm(4ケ所)の場合、この連結部がない場合の有
効磁束を100%として、80〜85%に低減してしま
う。
半径方向の寸法T0が4.5mで、連結部51の幅Kが
約8mm(4ケ所)の場合、この連結部がない場合の有
効磁束を100%として、80〜85%に低減してしま
う。
すなわち20〜25%の漏洩磁束の増加となる。
第2図では、連結部51はなく、非磁性金属の結合部材
で固定されているので、第1図のように漏洩磁束は大き
くない。
で固定されているので、第1図のように漏洩磁束は大き
くない。
しかしながら、第2図も第1図と同様、空間部500半
径方向の寸法は共にほぼToで一定している。
径方向の寸法は共にほぼToで一定している。
一方、自動車の燃料消費量低減等のニーズの中で取付の
制約、車輛の小形軽量化などの制約が厳しく、このため
プーリの外径、ディスクの外径が小さくせざるを得ない
状況下にあるが、このような場合、外側のディスク11
と内側のディスク12の間の空間部500半径方向の寸
法T0は寸法制約上著しく狭くなり、空間部の磁気抵抗
が寸法に比例して小さくなり(漏洩パーミアンスは逆に
増大)、漏洩磁束は増加する。
制約、車輛の小形軽量化などの制約が厳しく、このため
プーリの外径、ディスクの外径が小さくせざるを得ない
状況下にあるが、このような場合、外側のディスク11
と内側のディスク12の間の空間部500半径方向の寸
法T0は寸法制約上著しく狭くなり、空間部の磁気抵抗
が寸法に比例して小さくなり(漏洩パーミアンスは逆に
増大)、漏洩磁束は増加する。
例えばディスク11の外径が120mmが105瓢に制
約された場合、空間部50の半径方向の寸法T0は4〜
4.5mmがおよそ1.5〜2mmとなり、漏洩磁束は
およそ10〜20%増大し、電磁クラッチの出力の低下
は20〜40%となる。
約された場合、空間部50の半径方向の寸法T0は4〜
4.5mmがおよそ1.5〜2mmとなり、漏洩磁束は
およそ10〜20%増大し、電磁クラッチの出力の低下
は20〜40%となる。
第9図は以上のような、プーリ外径、ディスク外径の制
約に対しても漏洩磁束の増大を防止出来るものである。
約に対しても漏洩磁束の増大を防止出来るものである。
すなわち、有効磁束ψの通路となる半径方向の寸法領域
S1.S2.S3.S4は磁気回路仕様上、はぼ決定さ
れる。
S1.S2.S3.S4は磁気回路仕様上、はぼ決定さ
れる。
従って、ディスク11の外径が小さくなると必然的に空
間部14の半径方向の寸法T0は決定される。
間部14の半径方向の寸法T0は決定される。
同様に駆動側ロータ20についても、空間部14の半径
方向の寸法T0′が決定される。
方向の寸法T0′が決定される。
しかるにこの寸法T0.T0′は狭い寸法となる。
従って、第1図、第2図の公知例のように空間部50の
半径方向の寸法T0がほぼ均一な場合、漏洩磁束は増大
するが、本発明に於ては、各々のディスクの磁気係合力
が作用する側の面Mに於ては空間部14の半径方向の寸
法をT。
半径方向の寸法T0がほぼ均一な場合、漏洩磁束は増大
するが、本発明に於ては、各々のディスクの磁気係合力
が作用する側の面Mに於ては空間部14の半径方向の寸
法をT。
とじ、他方、反対側の面Pに於て空間部14の半径方向
の寸法をT1とし、T1をToの2〜3倍に拡げている
。
の寸法をT1とし、T1をToの2〜3倍に拡げている
。
さらに溝112,122が形成されるため、空間部14
0半径方向の寸法は大きいところでG、G′のようにT
1.T1′より0.4〜0.6mmさらに拡がっている
。
0半径方向の寸法は大きいところでG、G′のようにT
1.T1′より0.4〜0.6mmさらに拡がっている
。
例えば先例にならって、ディスク11の外径が120m
mから105mmになった場合、空間部の半径方向の寸
法T0は4.5mmがおよそ1.5〜2mmとなるが、
本発明に於てはT1は4.5〜5mm、Gは5〜5.5
mmと異形の空間形状となる。
mから105mmになった場合、空間部の半径方向の寸
法T0は4.5mmがおよそ1.5〜2mmとなるが、
本発明に於てはT1は4.5〜5mm、Gは5〜5.5
mmと異形の空間形状となる。
従って、略リング状の空間部14の漏洩パーミアンスは
平均化され、半径方向の寸法T14.5mmに近似な値
となり、漏洩磁束の実質上の増加を防止することが出来
る。
平均化され、半径方向の寸法T14.5mmに近似な値
となり、漏洩磁束の実質上の増加を防止することが出来
る。
従って、プーリ外径ならびにディスク外径の制限による
漏洩磁束の増加を防止出来、小形軽量な電磁クラッチが
得られる。
漏洩磁束の増加を防止出来、小形軽量な電磁クラッチが
得られる。
以上のように、本発明は漏洩磁束が少なく、機械的に安
定した構成であるが、従来公知の第2図と機械的強度を
比較しその効果を具体的に述べる。
定した構成であるが、従来公知の第2図と機械的強度を
比較しその効果を具体的に述べる。
第2図は第1図同様に略リング状の空間部14の半径方
向の寸法T0がほぼ均一な従来公知の結合方法を示した
ものである。
向の寸法T0がほぼ均一な従来公知の結合方法を示した
ものである。
外側のディスク11と内側のディスク12は共に磁性材
よりなる金属円板で、略リング状の空間部14を介して
結合部端面間には各々、溝112,122が設けられて
いる。
よりなる金属円板で、略リング状の空間部14を介して
結合部端面間には各々、溝112,122が設けられて
いる。
一方、非磁性の金属からなる、複数個の結合部材52a
、52b、52cが(図の場合は3個)、前記したディ
スク11,12の間に挿入され、その後に、プレスによ
って、結合部材52(52a、52b、52c)の両端
面(図の場合、上下面)を加圧し、塑性変形させて、前
記溝112.122に固定させるものである。
、52b、52cが(図の場合は3個)、前記したディ
スク11,12の間に挿入され、その後に、プレスによ
って、結合部材52(52a、52b、52c)の両端
面(図の場合、上下面)を加圧し、塑性変形させて、前
記溝112.122に固定させるものである。
この方法は第10で詳細説明するように、本発明に比較
して著しく弱い。
して著しく弱い。
この理由を以下に示す。第2図に於て、結合部材52を
上下方向に圧縮するとこの結合部材中には上下方向にσ
1、円周方向にσ2、半径方向にσ3なる内部応力を生
ずる。
上下方向に圧縮するとこの結合部材中には上下方向にσ
1、円周方向にσ2、半径方向にσ3なる内部応力を生
ずる。
一方、第2図に於ては、加圧時に結合部材52の円周方
向において拘束力が作用しないから、3軸応力下に於い
て、材料は最小応力σ2の方向に流れる。
向において拘束力が作用しないから、3軸応力下に於い
て、材料は最小応力σ2の方向に流れる。
この結合部材の変形抵抗をKfとすると
σ1=(1〜1.5)Kf ・・・(1)なる関係
になる。
になる。
従って、降伏の条件を与えるトレス力
(TRESCA)の式により、次の関係が成立する。
Kf=σ1−σ3 ・・・(2)(2)式
に(1)式を代入するとミ σ3=σ1−Kf ・・・(2)′=(1
〜1.5)Kf−Kf=(0〜0.5)Kf・・・(3
)つまり、結合部材を半径方向、すなわち、ディスクの
溝中へ塑性変形させるに足る応力は発生しない。
に(1)式を代入するとミ σ3=σ1−Kf ・・・(2)′=(1
〜1.5)Kf−Kf=(0〜0.5)Kf・・・(3
)つまり、結合部材を半径方向、すなわち、ディスクの
溝中へ塑性変形させるに足る応力は発生しない。
一方、第6〜8図に示したような本発明の方法によれば
、結合部材13は加圧時、円周方向にも拘束力が作用し
実質的にその全体が、ディスク11.12と金型凸部に
より拘束されているため、σ1=(2〜4)Kf
・・・(4)となり、(2)′式に代入すると、 σ3=(2〜4)Kf〜Kf =(1〜3)Kf となり、変形抵抗Kf以上の応力が発生する。
、結合部材13は加圧時、円周方向にも拘束力が作用し
実質的にその全体が、ディスク11.12と金型凸部に
より拘束されているため、σ1=(2〜4)Kf
・・・(4)となり、(2)′式に代入すると、 σ3=(2〜4)Kf〜Kf =(1〜3)Kf となり、変形抵抗Kf以上の応力が発生する。
従って、結合部材は溝の中へ完全に流入する。
第10図は、本発明の効果を具体的に示したものである
。
。
比較対象は第11図に示す、第2図に示した公知のAと
本発明の第6〜第8図に示したBについてであり、結合
部材を黄銅とし、廻りトルクで比較したものである。
本発明の第6〜第8図に示したBについてであり、結合
部材を黄銅とし、廻りトルクで比較したものである。
公知のAでは、角度θを90°、180°、270°。
340°と増加させても、著しい強度増大にはつながら
ず、本発明の廻りトルク32〜36kgmに比較して1
0〜25係の値である。
ず、本発明の廻りトルク32〜36kgmに比較して1
0〜25係の値である。
これは、前述のように、公知のAに於いては、円周方向
の拘束がなく、加えた力が、はとんど円周方向に逃げ、
半径方向の緊迫力として作用しないためである。
の拘束がなく、加えた力が、はとんど円周方向に逃げ、
半径方向の緊迫力として作用しないためである。
従って、角度θを大きくしても、著しい効果が表われな
い。
い。
伺、第5図に示した、隙間Cのある結合部材13の場合
は、加圧される前は円周方向の拘束がないが、加圧初期
に於いて、結合部材は円周方向に伸び隙間C=0となり
、この時点で円周方向が拘束されるため、加圧がさらに
進むに従い、半径方向の荷重は増大し、犬き々緊迫力を
保持出来る。
は、加圧される前は円周方向の拘束がないが、加圧初期
に於いて、結合部材は円周方向に伸び隙間C=0となり
、この時点で円周方向が拘束されるため、加圧がさらに
進むに従い、半径方向の荷重は増大し、犬き々緊迫力を
保持出来る。
従って、この点、公知のAとは趣を異にし、完全なリン
グ形状の第4図とほぼ同等の廻りトルクを得ることがで
きる。
グ形状の第4図とほぼ同等の廻りトルクを得ることがで
きる。
第1図、第2図は各々従来公知の電磁クラッチディスク
の外観斜視図である。 第3図は本発明の一実施例になる電磁クラッチの要部縦
断面図、第4、第5図は各々本発明における結合部材の
一例を示す外観斜視図である。 第6〜第8図は本発明における結合方法の詳細を示す図
で、第6図は結合部材を空間部に挿入する前の状態、第
7図は挿入後の状態、第8図はさらに金型による加圧状
態を示す図である。 第9図は本発明の一実施例における電磁クラッチの要部
詳細を示す縦断面図、第10図は従来方式Aと本発明方
式Bに関し、結合力の大きさを廻りトルクにより求めた
結果を示す図、第11図は第10図のテストの条件を説
明するだめの図である。 11・・・ディスク、12・・・ディスク、13・・・
結合部材。
の外観斜視図である。 第3図は本発明の一実施例になる電磁クラッチの要部縦
断面図、第4、第5図は各々本発明における結合部材の
一例を示す外観斜視図である。 第6〜第8図は本発明における結合方法の詳細を示す図
で、第6図は結合部材を空間部に挿入する前の状態、第
7図は挿入後の状態、第8図はさらに金型による加圧状
態を示す図である。 第9図は本発明の一実施例における電磁クラッチの要部
詳細を示す縦断面図、第10図は従来方式Aと本発明方
式Bに関し、結合力の大きさを廻りトルクにより求めた
結果を示す図、第11図は第10図のテストの条件を説
明するだめの図である。 11・・・ディスク、12・・・ディスク、13・・・
結合部材。
Claims (1)
- 1 駆動側のプーリに連結されて、互に同心的に配され
る複数個の磁性金属からなるディスクと、被駆動側で互
に同心的に配される複数個の磁性金属からなるディスク
、ならびに固定側の継鉄に巻装されて々る電磁コイルを
有し、前記駆動側のディスクと被駆動側のディスクが軸
方向の空隙を介して、磁気係合力が作用するように配置
されてなる電磁クラッチに於て、駆動側、被駆動側共に
、外側に位置するディスクの内側に溝を設け、内側に位
置するディスクの外側に溝を設け、なおかつ、外側に位
置するディスクと内側に位置するディスクとの間に形成
されるリング状の空間部の半径方向の寸法を、駆動側、
被駆動側の少なくとも一方のディスクに関し、磁気係合
力が作用する側の面で狭く、反対側の面で広く々るよう
に構成し、前記リング状の空間部に、ディスクの材料よ
り変形抵抗が小さく、かつ所定の機械的強度を有し略リ
ング状の非磁性金属からなる結合部材を挿入し、結合部
材の全体が実質的に前記内、外、両ディスクと金型で包
囲された状態とし、さらに金型凸部を空間部に加圧挿入
し、結合部材を塑性流動させて前記溝部に流入させ、結
合部材の剪断力と緊迫力にてディスクを結合することを
特徴とする、電磁クラッチの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53043174A JPS5810606B2 (ja) | 1978-04-14 | 1978-04-14 | 電磁クラッチの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53043174A JPS5810606B2 (ja) | 1978-04-14 | 1978-04-14 | 電磁クラッチの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54135953A JPS54135953A (en) | 1979-10-22 |
JPS5810606B2 true JPS5810606B2 (ja) | 1983-02-26 |
Family
ID=12656510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53043174A Expired JPS5810606B2 (ja) | 1978-04-14 | 1978-04-14 | 電磁クラッチの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810606B2 (ja) |
-
1978
- 1978-04-14 JP JP53043174A patent/JPS5810606B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54135953A (en) | 1979-10-22 |
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