JPS5810239Y2 - ソクドカンシソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はモータを有するデータレコーダ等の機器に使用
され、モータの速度が異常になったときに動作する速度
看視装置に関するものである。

従来、データレコーダではモータの回転速度を一定に制
御することにより磁気テープの走行速度を一定の速度に
制御する回路が設けられているが、モータの回転速度が
何らかの異常により変化したときにそれをチェックする
回路は設けられていない。

したがって何らかの異常によりモータの回転速度が変化
して磁気テープの走行速度が変化すると、磁気テープに
対するデータの書込み及び読出しが正常に行われなくな
り読出したデータは役立たなくなる。

本考案はこのような点に鑑み、モータの回転速度を看視
してモータの回転速度が設定範囲を外ずれたときに磁気
テープ送り停止等の動作を行う速度看視装置を提供する
ことを目的とするものである。

以下図面を参照しながら本考案の一実施例を説明する。

第１図及び第２図ａ、ｂに示すようにデータレコーダ１
１は磁気テープ１２０通路を挾んでキャプスタン１３及
びピンチローラ１４が対向して配置されている。

又レバー１５は中央部がピン１６で枢支され一端がピン
チローラ１４に当接可能に設けられ、かつ他端が不動部
材との間にばね１７を取付けられると共にプランジャ１
８に取付けられる。

そしてばね１７はレバー１５に反時計方向の回動習性を
与えてピンチローラ１４をキャプスタン１３に圧接する
ように押圧し、プランジャ１８は動作時にばね１７に抗
してレバー１５を時計方向に回動させてピンチローラ１
４をキャプスタン１３から離すようＫなっている。

又キャプスタン１３は直流モータＭにより回転駆動され
、ピンチロー２１４が圧接されているときにこれと共働
して磁気テープ１２を送り駆動しピンチロー２１４が離
れているときには磁気テープ１２の送り駆動をやらない
ようになっている。

直流モータＭには交流発電機Ｇが直結されこの交流発電
機Ｇから直流モータＭの回転速度は比例した電圧値の交
流電圧が得られて直流モータＭの回転速度が検出される
。

交流発電機Ｇの出力電圧は整流器１９で整流されて低域
通過フィルタ２０を通され直流電圧に変換される。

そしてこの電圧は後述の差動増幅器２７によってラグリ
ードフィルター２６からの出力電圧と比較され、電圧に
よる速度制御ループを構成し、磁気デーゾ１２を送り駆
動するときの負荷変動に対するダンピング特性を改善（
−でいる。

一方、交流発電機ＧはモータＭの回転速度に比例した周
波数を得る周波数発電機として働き、この交流発電機Ｇ
の出力電圧は波形整形回路２１で矩形波に整形され必要
に応じて分周回路２２で分周された後、位相比較器２３
に加えられる。

位相比較器２３は例えばデッドエンドアップダウンカウ
ンタが用いられ、無安定マルチバイブレータを用いた基
準信号発振器２４からの基準信号と分周回路２２の出力
信号との位相を比較する。

即ち、上記デッドエンドアップダウンカウンタは、所定
の入力周波数の入力信号を加えたときに両信号間の位相
を比較する位相比較機能を備えた周知のカウンタであり
、最少２組の図示しないフリンプフロンプ回路によって
構成され、この場合には２２＝４ケの状態（ＯＯＸ Ｏ
ｌ、１０．１１）の４つの状態を取る。

つまり、上記両人力信号の周波数が一致した場合即ち、
モータＭが所定の速度で回転している場合は、両信号の
トリガーパルスが交互に入力され、０１，１０の状態が
交互に変化することにより、両信号の位相差に対応した
幅（チューティーサイクル）を有する矩形波状のデジタ
ル信号が得られる。

また、両信号の周波数が一致しない場合即ち、モータＭ
が所定の速度から離れた速度で回転した場合には、トリ
ガーパルスが交互に入力されないため、００か１１の状
態に保たれ、モータが所定の速度以下のときはＨｉｇｈ
、速度以上のときはＬｏｗの直流信号が得られるもので
ある。

かかるデッドエンドアップダウンカウンタには分周回路
２３かもの一方のトリガーパルスと、基準信号発振器２
４からの基準信号となる他方のトリガーパルスとが加え
られ、両トリガーパルスの位相が比較され、出力端から
は上述のような出力信号を発生する。

抵抗２５は基準電圧を位相比較器２３の出力に合成する
ためのものであり、両端がデッドエンドアンプダウンカ
ウンタ２３のノルマル出力端子Ｑ及び出力端子Ｑに接続
されタップ端子から出力が取り出される。

即ち、抵抗２５はプントエンドアンプダウンカウンタ２
３のノルマル出力端子Ｑと出力端子Ｑ間に接続されると
共に、タップ端が設けられ、この抵抗２５０両端に上記
カウンタ２３の両端子Ｑ、Ｑの出力信号が各々加えられ
る。

このとき、カウンタ２３０両端子Ｑ、Ｑの出力電圧がＯ
から■。

ボルトの間で変化する矩形波信号であり、抵抗２５のタ
ップ端子より上方の抵抗値をＲ１、下方の抵抗値をＲ２
にすると、タップ端子から得られる電圧はＲ１〉Ｒ２と
したときには■。

−Ｒ１／ Ｒ１＋ Ｒ２から■ｏ−Ｒ２／Ｒ１＋Ｒ２の
間で変化する電圧が得られる。

またＲ１−Ｒ２としたときには直流の’／２ Ｖ。なる
電圧が得られる。

つまり、１／２■ｏは固定された基準電圧であり、Ｒ１
〉Ｒ２と設定してカウンタ２３からの位相差信号を上記
基準電圧に重乗させた信号を合成する。

そして、Ｒ１とＲ２の比を変化させることにより、位相
ループのゲインを調整できる。

抵抗２５のタップ端子から得られた出カバ位相補償用フ
ィルタであるラグリードフィルタ２６を通して差動増幅
器２７に加えられる。

との差動増幅器２７においてはラグリードフィルタ２６
の出力電圧と低域通過フィルタ２０の出力電圧が比較さ
れてその差電圧が電力増幅器２８に加えられると共にラ
グリードフィルタ２６の出力のうちの位相比較器２３出
力威分が電力増幅器２８に加えられ、電力増幅器２８は
この入力を増幅してモータＭを駆動する。

即ち、差動増幅器２７に加えられるラグリードフィルタ
２６からの出力電圧は、上記基準電圧（’／２ Ｖｏ
）よりも充分小さい電圧値の位相差信号が重乗されてい
るだけであり、一方、フィルタ２０の出力電圧は上記基
準電圧値とは父等しい電圧値であることから、実質的に
は基準電圧とフィルタ２０の出力電圧とを比較すること
と等価となる。

従って、差動増幅器２７によって両電圧を比較し、その
差電圧を検出すれば、モータＭは通常の速度制御が行な
える。

そして上記差電圧に小さな電圧値の位相差信号が加えら
れることによってモータＭの負荷特性を補償している。

一般には位相及び電圧サーボループを併用する場合には
、モータＭのハンチング現象を防止することから、位相
ループのゲインは充分小さくしておくことが知られてい
る。

従ってモータＭは交流発電機Ｇ１整流器１９、低域通過
フィルタ２０、差動増幅器２７、電力増幅器２８からな
る系と、交流発電機Ｇ、波形整形回路２１．分周回路２
２、基準信号発振器２４、位相比較器２３、抵抗２５、
ラグリードフィルタ２６、電力増幅器２８からなる系と
の両者により同時に速度を一定の速度に制御される。

従ってデータレコーダ１１において磁気テープ１２は一
定の速度で走行して磁気ヘッドによりデータの書込み又
は読出しが行われる。

また、位相比較器２３の出力信号は直流モータＭの回転
数に対しては第３図に示すように基準信号発振器２４で
定まるモータＭが同期する同期周波数ｆＲ以下のときは
、出力端子Ｑは１１の状態になるため一定の直流信号と
なり、反対に同期周波数ｆＲより太きいときはＯＯの状
態となってゼロ信号に維持される。

また、同期周波数ｆＲ付近では、出力端子Ｑの信号はＨ
ｉｇｈの時間幅とＬｏｗの時間幅とが位相差に応じて相
対的に変化する、即ち、デユーティ−サイクルが変化す
ることは前述の通りである。

そこで、かかる位相比較器２３の出力信号を積分回路２
９に加えると、積分されて第４図に示す如く、チューテ
ィサイクルの変化によって出力電圧が変化する。

この積分回路２９の出力信号は２値コンパレータ３０に
加えられて所定の値Ｖａ、Ｖｂと比較されＶａ以下、ｖ
ｂ以上になったときに２値コンパレータ３０の出力が生
ずる。

即ち、モータＭの回転数が設定範囲を外ずれたときに２
値コンパレータ３０かも所定電圧レベルの出力信号が生
ずる。

この２値コンパレータ３０の出力はＮＰＮ形トランジス
タ３１．３２のダーリントン接続回路よりなる駆動回路
に加えられてプランジャ１８が駆動されピンチローラ１
４がキャプスタン１３から離れて磁気テープ１２が停止
しデータの書込み又は読出しが行われな（なる。

又２値コンパレータ３０の出力により異常表示等の動作
を行うこともできる。

なお、直流モータＭの回転数が遅いときにだけ磁気テー
プ１２を停止させたい場合には２値コンパレータ３０の
代すに普通のコンパレータを用い入力電圧が所定の電圧
ｖｂ以上のときに出力させればよい。

さらに、直流モータＭが再び同期速度に達しても再起動
しないように周知の自己保持装置を設けてもよい。

又本考案はデータレコーダ以外のモータを有する機器に
も同様に適用できる。

以上のように本考案によればモータのＭ転速塵を看視し
てモータの回転速度が設定範囲を外ずれたときに動作す
る速度看視装置を提供することができ、実用上極めて有
効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るモータ速度制御回路を示す系統図
、第２図ａは本考案の一実施例を示す系統図、同すは本
考案を適用したデータレコーダの説明図、第３図は第１
図における位相比較器の特性図、第４図は上記実施例を
説明するための特性図である。 Ｍ・・・・・・直流モータ、１３・・・・・・キャプス
タン、１４・・・・・・ピンチローラ、１８・・・・・
・プランジャ、２３・・・・・・位相比較器、２９・・
・・・・積分回路、３０・・・・・・２値コンパレータ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータと、とのモータに直結された交流発電機と、この
   交流発電機から検出した上記モータの回転数に比例した
   交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、上記交流発電
   機から検出した上記モータの回転数に比例した周波数の
   出力信号と基準信号発振器からの基準信号との位相を検
   出する位相比較器と、この位相比較器及び前記整流器か
   らの出力電圧の差電圧を検出する差動増幅器と、この差
   動増幅器の出力信号を増幅して前記モータな駆動する電
   力増幅器とからなる速度制御装置において、前記位相比
   較器の出力信号を積分する積分回路と、この積分回路の
   出力電圧と所定の電圧値とを比較して前記モータの回転
   数が設定範囲から外ずれたときに出力信号を生ずるコン
   パレータと、このコンパレータの出力信号により所定の
   動作を行なう装置とを具備してなる速度看視装置。