JPS58100744A - 2次元核磁気共鳴スペクトルの検出方法 - Google Patents

2次元核磁気共鳴スペクトルの検出方法

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JPS58100744A
JPS58100744A JP57191983A JP19198382A JPS58100744A JP S58100744 A JPS58100744 A JP S58100744A JP 57191983 A JP57191983 A JP 57191983A JP 19198382 A JP19198382 A JP 19198382A JP S58100744 A JPS58100744 A JP S58100744A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の関連する技術分野 本発明を裏、検査すべき核スピン系を、6つの時間的に
間隔を置いて連続する90°のパルスで励起し、第5の
900パルスの後に得られるインターフェログラムをフ
ーリエ解析し、さらに同様の多数の測定を、第1および
第2の90c′パルスの間の時間間隔(展開時間t1)
を種々に変えて行い、・−の測定により得られた値をフ
ーリエ解析することによって得た共鳴線の横々の振幅値
を、別のインターフェログラムの瞬時値として記憶して
もう一度7−リエ解析を行い、さらKla々の展開時間
tlで測定を繰返し、その際第2および第5の90°パ
ルスの間の時間間隔(混合時間’m )も僅かずつ変化
させ、この僅かな変化の値によって、スカラー結合また
シ寡町干渉性結合により生ずる周波数シフトの周期によ
り定められる領域を掃引する、2次元核磁気共鳴スペク
トルの検出方法に関する。
公知技術 2次元核碑気共鳴分光分析は、J、 Jeener 。
B、H,Meier  *  P、  Bachman
n  、  R,R,Ern5t によるJ、 Che
m、 Phys、 J 1 、4546 (1979年
)K掲載の論文に記載されている。この分析法を用いれ
ば1つの分子における交換過程を観測できる。この交換
過程の結果核スピンの共鳴周波数が変化する。第1のイ
ンターフェログラムをフーリエ解析すると、交換過程後
の共鳴周波数に関するデータが得られ、他方、展開時間
の変化により得られるインターフェログラムを7−リエ
解析すると、同様に励起されたスぎンモーメントの本来
の共鳴周波数に関するデータが得られる。このようにし
て、化学的交換および双極子−双惚子緩和の過程での磁
化による非干渉性の遷移(bbar七ragung )
に関して、完全な格子構造のII[が得られる。この方
法の特に重要な用途には、生体の巨大分子の構造の測定
がある。磁化による交換における交換速度定数の決定の
ためには、第2および第5の90°パルスの間の時間間
隔(混合時間)を、極めて短い時間を含めて種々に変え
て検査を行う必要がある。このような条件下で、2次元
スペクトル中に所lll!J−交叉線が生ずることがあ
る。このJ−交叉線とは、磁化による可干渉性の遷移に
より生ずる( S、 Macura、 Y、 Huan
g、 D、 8uter。
R,R,Krnat著の” J、 Magn* Re5
onance 45m、259”1981年)。スペク
トルを正確に解析するにシ1、可干渉性交換にもとづい
て生ずるJ−交叉線を消去する必要がある。前記公知の
方法では、J−交叉線の消去のために、混合時間をラン
ダムに変化させることによって統計的に平均を求めてい
る。しかしそれで4、周波数軸線方向においてJ−交叉
線の強度が混ざることや、比較的低い波または小さなス
パイクが発生することによって情報が損なわれる。つま
り比較的低い波または小さなスパイクが比較的強度の弱
い交換線を隠蔽してしまうことがある。
発明の目的 本発明の目的は、情報損失を生ずることなくJ−交叉線
を消去する方法を提供することにある。
発明の構成と効果 この目的は本発明によれば次のようにして達成できる。
即ち、混合時間tmを、初期値−0から始まって、展開
時間tlに比例して変化させ、その際n回の測定を行な
った場合の、初期値’moに対する混合時間の僅かな時
間的変化”mn −’moの大きさが、スカラー結合ま
たは可干渉性結合により生ずる周波数シフトの周期の大
きさになるようにし、このようにして傅た2次元スペク
トルを対称化することにより、スペクトルの主対角mJ
/C対して非対称なすべての共鳴線を消去する。
本発明の方法では混合時間の変化が僅かなので、混合時
間和依存する個々の共鳴線の振幅が、混合時間の変化に
実質的に影響を受けることがない。この個々の線の振幅
の変化が、非干渉性の交換過程の時間経過についての情
報を示す。
これに対し、可干渉性結合またはスカラー結合により生
じる周期的で比較的速い交換過程は、混合時間の変化に
より対角線に対して片側に偏移するりで、対称化するこ
とによってスペクトル中に、7−交叉線が現われなくな
る。
同様の効果が本発明によれば次のような別の方法によっ
ても達成される。即ち、第2および第5の90°パルス
の関に180°パルスを達成させ、展開時間t1を変化
させながら測定を繰返し、その際第2の90°パルスか
らの180゜パルスの時間間隔、即ち位置時間tpを初
期値t から始まって展開時間tl K比例して変化p
させ”p =tpo ” xg )、n回の測定の際K
混合時間tmに対する位置時間t、の僅かな時間的変化
zpn−1p0の大きさがスカラー結合また    [
は可干渉性結合により生ずる周波数シフトの周期の大き
さであるようにし、このようにして得た2次元スペクト
ルを対称化することによって、主対角線に対して非対称
な線をすべて消去する。
本発明の方法のいずれの実施例でも、2次元核磁気共鳴
スペクトルから、スカラーなまたは可干渉性の結合によ
り生ずる2重線が消去されるので、非干渉性の交換過程
、特にオー/々−)1ウデー効−(NOE)の交換過程
を妨害なく観測することができる。このために必要な対
称化については、R,Baumann、 Anil K
umar* R,R,Ern5t。
K、 WuthrichがJ、 Magn、 Re5o
nance 44 * 76(1981年)で、あるい
はR,Baumann、 G。
Wider、 R,R,Ern5t、 IC,Wuth
richがJaMagn。
Re5onance 44 e 402 (1981年
)で説明している。
本発明の方法は相互の時間間隔が可変の6つないし4つ
の連続する高周波パルスを発生する発生器を備えた核磁
気共鳴スペクトロメータならばどれを用いても実施でき
る。しかし本発明の方法を実施するのに%に有利な上記
の形式の核磁気共鳴スペクトロメータが次のようにすれ
ば得られる、即ち、#11および第2のパルス間の時間
間隔t1に比例して変化する、第2および第3のパルス
間の時間間隔指ないしtpを、第1の時間間隔t1と、
第2および第3のパルス間の時間間隔の初期値’moな
いしtp oと、比例係数Xとを選定することKよって
調整するためIc%tm= tno + X、ないしt
p = tp0+ X、と定める。
実施例の説明 次に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
2次元交換分光分析法の基本となる過程を第1図および
第2図に示す。第1図に示すように、先ず横磁化を行う
ために1つの90°ノ干ルス25z印加される。展開時
間t1は、種々の磁化成分に、独自のラーモア歳差周波
数という形での1周波数ラベリング1のためにある。公
知のように、2次元分光分析では展開時間Zl )工2
次元的実験が完了するまで測定を繰返すごとに長くされ
る。展開時間11の経過後、第2の90°パルスが磁化
のX軸成分を、zlltK沿って旋回さぜる。これによ
り次の混合時間tmの間、検出すべき緩慢な交換過程が
行なえるようになる。
第6の90°パルスが改めて横断方向磁化を生せしめる
。これにより交換過程の結果が、検出時間t2の開缶化
成分の歳差周波数によって測定される。傅られた信号a
 (tl 、 t、 )を2次元7−リエ変換すると、
最終的に所望の2次元交換スペクトルまたはN0Ile
スペクトルが導出される。2つの交換すべき核をもつ系
のための交換交叉−の強さ’ABおよびaBAシエ、混
合時間が増大するときは磁化−交換レー)R8で、平衡
状りに至るまで上昇し、他方同時にリークレートRLが
交叉線の強さを減少させる。S 、 Macura。
R,R,grnstがMo1. Phys、 41 、
95 (1980年)に記載のこの過程は、次式により
表わせる。
aAB(tm) ” &BA(tm) =以上の方法で
は、第2の900パルスの後にも残っている横磁化の成
分は無視されていた。
この他、結合されたスピン系において、2つの時間間隔
tlをおいて連続する90°パルスが零量子干渉および
2重および多重量子干渉(xohtrenz )を発生
する方法も公知である(“J、Chem、Phya、6
4.2229@1976年)。
これらの干渉成分は混合時間tmの間に、第2図に示す
ように、展開する。第5の90°パルスはこれらの成分
を部分的に、観測or能な横磁化に変換する。この可干
渉の遷移の付加的過程によって、2次元交換スペルトル
に所111J−交叉線が生ずる。従って交叉線TIcは
、任意の交換過@!に関する非干渉磁化遷移成分と共に
、J−結合格子構造に関する可干渉遷移成分も含まれる
ことがある。
測定結果を解釈し易くするためには2次元交換スペクト
ル中のJ−交叉線を抑圧することが望ましい。本発明の
方法ではこのJ−交叉線の抑圧のために、可干渉性およ
び非干渉性の遷移過程の混合時間に対する依存特性を利
用する。
式(1)忙よる非干渉性の交換が緩慢に変化する過程で
あるのに対して、可干渉性の遷移は混合時間に振動的に
依存する特性を示す。
本発明忙よれば、混合時間tmを展開時間に比例して次
式にしたがって変化させる:tm=1mo+Xtl(2
) 混合時間の最高増加値は、非干渉性の交換に著しい妨害
が生ずるのを避けるために充分小さく選定する。本発明
の方法により、すべてのJ−交叉線が本来の位置からω
1方向に沿ってずらされる。この遷移によって、J−交
叉線パターンに特有の対称性がくずされる。つまりω、
方向にずらされた交叉線は、2次元スペクトルの主対角
線に関して右左対称な位置にある交叉−をもたなくなる
。従って対称化に−よって、対称な対を有する−のみ残
すことによって、J−交叉線を消去することができる。
本発明の方法をさらKi!l!明するために、次に1つ
の磁化成分忙りいて述べる。この磁化成分は本来遷移a
に所属し、交換@は歳差周波数へを有している。混合過
程で、この磁化成分を別の周波数の5を有する遷移すと
干渉させると有利である。混合の間の過程は、歳差周波
数〜を有するすべての遷移kに亘うており、その中には
零および1および多重の量子干渉も含まれる(@2図)
。この過程により、観測eiT能な磁化成分Mab(t
l 、 tm、 −t、  )が得られる。
Mab(tl −’tr]ln−i2)−=MOaez
pl−1ωatx−tx/T2a)〔MRbk−仰(−
1シ「騒々2k)〕・exp(−1ωbt+i−tg/
T2b)   (5)この式において、RkaおよびR
bk&エローテシロンオペレータのマトリクス!!素で
あり、この要素が遷移aから遷移にへの、または遷移k
から遷移すへの可干渉性の交換を示しており、この可干
渉性交換は高周波パルス&、よって開始される。遷移k
に関する加算は、その符号によってのみ区別できる遷移
をも含むすべての許容および禁止された遷移に亘って行
なわれる。
混合時間1mを、式(2)に示すようVC7!l開時関
tlK比例して高めると、次の式が得られる:Mab<
 tl 、t、0+tl 、t、2 ) =MO4Rb
k Rkaexp(−i(ω、+xωk)tl−1l(
1/’r2a+X/’r2k))eXp(−ic4ty
−t、/r2kJeo(−1%trt%T2b)  (
4)1つの固足混合時間tmに対して2次元フーリエ変
換を行うと、ωl;ωおよびω2=ωbのとき各々交叉
−が生ずることがある。しかし混合時間tmを増大させ
た場合、ω15ω、 + Xcszkおよびω2;ω5
のときに1次元のlN6i群が生じ、この線群はω1の
方向に線幅1 / ’rg、+1カ2kを有する。振動
特性ωに+Oのすべての不都合な遷移過程は、ずらされ
た交叉−となり、ω1冨ω およびω2=ωbの位置に
は、ランダムな交換強度を有する交叉線だけが残る点は
%に注目すべき点である。J−交叉線のシフトの大きさ
はパラメータXを選定することで定めることができる。
非干渉性の磁化−遷移は、混合時間tmの歩道的増大を
定めるパラメータXと混合時間の総合変化量とを充分小
さくする限り、混合時間の歩進的増大によって重大な影
響を受けることがない。
本発明をさらに詳しく説明するため次に第3図および第
4図に示す実験のデータを説明する。
このデータは、一方は小さな分子から成り他方は極めて
大きな分子から成る2つの系から、本発明の方法を用い
て得たものである。
ル 可干渉性および非干渉性の磁化−遷移について説明する
ために、1.1.2−)リクロルエfi ン(TCK)
とN、N−ジメチルアセトアミr(DMA)との混合物
を選んだ。’I’CEの陽子共鳴スペクトルは、可干渉
性遷移の原因となる、J−結合されたAX、スピン系か
ら成る。他方DMAにおいて回転が妨げられることに起
因する化学的交換の結果、非干渉性の磁化−遷移が生ず
る。
#15図は本発明の方法により得られる、TCHとDM
Aとを同じ割合で含む混合物の絶対値の等高線グラフの
形での2次元スペクトルを示す。TCEのケミカルシフ
トと、溶媒とDMAとに対して特徴的な1次元スペクト
ルの6本の線を、主対角線ω1=ω2に沿って示す。T
CE @の多重構造はディジタルな分解能の限界を越え
ているので表わされていない。DMAの2つのN−メチ
ル線5および40間にある2つの交叉線1および2は、
メチルグループ間で内部の回転により起きる交換作用を
示す。この交換交叉線は更に部分拡大図で−しく示した
。(ω、=Ω。、ω2=ΩX)の位置のJ−交叉線と、
(ω、=〜、ω2=OA)(1)位置のJ−交叉線とは
、TCHノAX2−スピン系に対して生ずる可能性があ
り、その多重量子成分が、分解された形でω2=への線
と022敗の細とに分布されて示されている。これらの
両線に沿ってJ−交叉線が4対示されており、これらの
J−交叉線対はω1方向において、相応の係数Xでスカ
ラー化された多重量千歳!j[ill波数に関して対称
に正方向と負方向にシフトされている。4対のJ交叉線
は、2つの1量子遷移1QTAおよびI Q ’l’X
と、1つの零量子遷移ZQTと、1つの2量子遷移2Q
Tとに所属している。第5図の左下に延在するJ−交叉
線の多重量子構造のパターンは、周波数ωl=0での信
号の畳込み(81gnalfaltung )によって
妨害されている。TCAの両対角線は、J−結合忙よっ
て結合されており、中はりJ−交叉#に類似にその多重
量子成分に分けられている、軸線はω2軸(ω1=0)
に沿って現われ、ただし混合時間の間の縦磁化の部分的
回復によって生ずる。ω1=Xω2の直線上の線は、展
開時間の間に形成された縦磁化に起因する。この磁化は
第2の90°パルスによって、横断面忙回転させられ、
混合時間の間のみ展開する。従ってそのΦ1周波数は係
数Xを有している。直線ω1=(1+x)ω2とω1=
(1−X)ω2上にある2つのS*は展開時間ならびに
混合時間の間の横磁化に所属する。2つの線群の歳差角
度ω1t1とωlX、は第2の90°パルスの作用によ
つてグラスまたはマイナスになる。
第4図は、対称化後の第6図のスペクトルを示す。主対
角mに関して非対称なすべての線が消去されている。従
って対角線と交換交叉線だけが残っている。このことは
、第6図および第4図のグラフなω、軸に平行にω2;
Ω□のところで切断した横断面を示す第5図および第6
図から、明らかである。注目すべき点は、本発明の方法
を用いた場合、Ω、横断面中の周波数〜のところ(同様
’IC(1)c横断面中の周波数蒐のところ)K締が全
く生じないことである。この事実は、対称化によりJ−
交叉線が完全に抑圧されることの基礎となっている。つ
まりjIs図および第6図は、本発明によるJ−交叉線
の抑圧方法の効果を明瞭に示している。
本発明の方法を生体の巨大分子の検査に用いる場合を、
 BPTIのスペクトルにもとづいて説明する。BPT
IのJ−結合および交叉−緩和一格子構造値は公知であ
る(例えばx、v4thrsch 。
G、WagnerのJ、Mo1.Bol、150 、1
 (1979年)掲載の論文を参照)。!I7図は固定
混合時間を用いて得たNOEスペクトルを示し、第8図
は本発明により歩道的に増大される混合時間を用いて得
たNOEスペクトルを示す。両スペクトルは対称化され
ている。以下に述べる説明は主に第7図および第8図の
スペクトルの領域人ないしA′における差異についての
説明であり、領域人ないしA′は更に第9図および第1
0図で詳111BVC示シタ。
第7図のスペクトルの領域AK現われている5つのJ−
交叉線は、第8図の領域A′に示すように本発明の方法
忙より消去される。これらの領域な緻密に調べると、J
−交叉線の消去後に、J−交叉線と重なっていたN0R
−交叉線が現われていることがわかる。重なっているJ
交叉線とNOg交叉交叉線離できるということは、タン
パク質のNOEデータを量的に解釈するのに非常忙重要
である。なぜなら、非常に短い混合時間を用いて得られ
るスペクトルにおいては、同じアミノ酸残基の陽子に属
するN0K−交叉線が、これと重なり合うJ−交叉aに
よって隠蔽されることがあるからである。例えば残基F
35(第9図)のCaHおよびNH間の交叉線は典型的
J−交叉線であり、これと重なり合う1JOR−交叉線
を隠蔽する。しかし本発明の方法を用いれば、第10図
に示すようKJ−交叉−が消去されるので、N0E−交
叉線が現われて、量的に測定できるようになる。′他方
純粋なNu−交叉線、例えばT52のC”Hと155の
NHとの間の交叉illは、混合時間trnを歩道的に
増大させることによる影響を受けない。同様の特性が5
つのすべてのアミド陽子共鳴における結合に対しても、
つまり第9図および第10図和水すように、F45とF
22.F33.Y21 、Q51のNH一群に対しても
ll測された。これらのアミド−1lal子は各々、第
9図および第10図に示すスペルトル領域において2つ
の交叉−の原因になる。いずれKせよアミノ酸配列中の
先行するアミノ酸残基のα−陽子を有する純粋なNob
le−交叉線は、aI9図および第10図のスペクトル
において同じ強度をもつ。これに対し第10図では、混
合時間tmを増大させた結果として、同じアミノ酸残基
の、1111I!Iするα−陽子を有する交叉線の強度
が減少するので、残った交叉線の強度は完全に非干渉性
のN0B−交換に起因していることになる。
図示のスペクトルは、Bruker −Analyti
kGmbHのcxp 300型の核磁気共鳴−スペクト
ロメータを用いて得たものである。
このスペクトロメータは、そのパルス間隔を互いに無関
係釦設定ないしプログラミングすることのできる900
パルス列を発生させる。本発明の方法を実施するKを裏
、この形式のスペクトロメータを殊に、可変時間として
時間対tl。
−を入力する代りK、単に時間t1を入力すればよいよ
うに構成すると有利である。その際初期−混合時間’m
oと比例係数Xとは固゛定して設定するかまたは、測定
過程の経過がプログラミングされた際に入力できるよう
忙する。これにより、スペクトロメータは第2のパルス
間隔t、 = ’mo +  xt□を自動的に形成す
る。以上の説明から既に明らかなように、1設定する1
ということばシエ、この形式のスペクトロメータの制御
装着に相応の命令を入力することをも意味している。
始め忙述べた、実験を繰返す度に第2と第5の90°パ
ルスの間の時間間隔(混合時間t!n)を展開時間tl
に比例して変化させる方法の代りに、混合時間内に1つ
の付加的1800パルスを発生させる方法によっても同
じ効果が得られる。この180°パルスの位置tpG”
1M11図に示すように、展開時間tl K比例して増
大する( tp =tpo ” Xs、)。180Cパ
ルスの位置は、もっばらJ−交叉線の原因となる磁化の
歳差運動にのみ影響し、実験で測定しようとしている非
干渉性磁化交換には影響しない。
180’パルスを時間的忙ずらすことにより、混合時間
t′!nv増大させるのと同様の、J−交叉線をずらす
効果が得られるので、J−交叉線は対称化により消去さ
れる。むしろ180°パルスは非干渉性の交換和会く影
響しないので、本発明のこの実施例は極めて高い精度を
必要とする場合に特に有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1の方法に用いられるパルス列
の波形図、第2図は、零量子干渉と多重量子干渉とを有
するスピン系を励起することにより得られる信号の線図
、第3図は1.1゜2−トリクロルエタンとN、N−ジ
メチルアセドアifとの1;1の混合物の、297にで
の、交換時間tmをI D Omg〜152 msまで
本発の方法により変化させた場合の2次元交換スペクト
ル図、第4図は対称化後の第3図と同様のスペクトル図
、第5図は第3図のスペクトルのω2−Ω6でのω1軸
に平行な横断面図、第6図は第4r17Aのスペクトル
のω、=へでのω、軸に平行な横断面図、第7図は公知
技術による固定混合時間tm−50m、を用いた、すい
臓のトリプシン抑制基剤(BPTI)のN0ESY−ス
ペクトルの図、第8図は本発明忙より混合時間を50m
1s〜57.8  まで変化させた場合の、やはりBP
TI8 のN0EBY−スペクトル、第9図は第7図のスペクト
ルの領域Aの2次元および3次元の拡大図、第10図は
第8図のスペクトルの、領域Aに相応する領域A′の2
次元および5次元の拡大図、纂11図は本発明による第
2の方法に用いられるパルス列の波形図である。 tl・・・展開時間、tm・・・混合時間、t2・・・
検出時間 F7g、 2 ’ Fig、5 Fig、6 Fig、 7 手続補正書(自発) 昭和58年1 月21日 特許庁長官殿 1・事件の表示 昭和57年特許願第191983号 2、発明の名称 2次元核磁気共鳴スペクトルの検出方法3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 名 称 シュペクトロシュピン・アクチェンゲゼルシャ
フト4、代理人 5、 補正により増加する発明数  16、補正の対象 願書 7、 補正の内容 (1)願書第1頁第2行の「特許願」の後に「(特許法
第38条但し書の規定による特許出願)」を挿入する。 (2)同頁第6行「2次元・・・・・・・・・検出方法
」の下に「2、特許請求の範囲に記載された発明の数 
2」を挿入する。 (3)同頁第7行の「20発明者」を「2.′  発明
者」と訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 検査すべき核スピン糸を、6つの時間的に間隔V
    置いて連続する90°のパルスで励起し、第6の90°
    パルスの後に得られるインターフェログラムをフーリエ
    解析し、サラに同様の測定な、第1および第2の900
    パルスの間の時間間肯、即ち展開時間t1を檀々に変え
    て何度も行い、この測定により得られた値を7−リエ解
    析することによって傅だ共鳴線の檀々のaiM+@値を
    、別のインター7エロダラムの瞬時値として記憶しても
    う一度フーリエ解析を行い、さらに檜々の展開時間t1
    を用いた測定を繰返して行いその除菌2および第6の9
    00パルスの間の時間間隔、即ち混合時間tmも僅かづ
    つ変化させ、この僅かな変化量によって、スカラー結合
    または町干渉性結合忙より生ずる周波数シフトの周期に
    より定められる領域を掃引する、2次元核磁気共鳴スペ
    クトルの検出方法において、混合時間tmを、初期値t
    m0から始まって、展開時間tlに比例して変化させ、
    n回の測定を行なった場合の、初期値tmoに対する混
    合時間の僅かな時間変化t□。−1工。の大きさが、ス
    カラー結合または可干渉性結合により生ずる周波数シフ
    トの周期の大きさになるようにし、このようにして得た
    2次元スペクトルを対称化することにより、スペクトル
    の主対角線に対して非対称なすべての共鳴線を消去する
    ことを%徴とする、2次元核磁気共鳴スペクトルの検出
    方法。 2、検査すべき核スピン系を、6つの時間的に間隔を置
    いて連続する90°のパルスで励起し、!5の90°パ
    ルスの後Vcmられるインター7エロダラムを7一リエ
    分析し、さらに同様の測定を、第1および第2の90°
    パルスの間の時間間隔、即ち展開時間t1を檜々に変え
    て何度も行い、この測定により得られた値なフーリエ分
    析することKよって得た共鳴8の撞々の畿幅値を、別の
    インターフェログラムの瞬時値として記憶してもう一度
    7−リエ解析を行い、さらに第2および第3の90°パ
    ルスの間に180’のパルスを発生すせ、展開時間t1
    を変化させなから測定を繰返し、その際第2の90°パ
    ルスからの180°パルスの時間間隔、Ji!uち位置
    時間tpv僅かずつ変化させ、この僅かな変化量によっ
    て、スカラー結合または可干渉性結合により生ずる周波
    数シフトの周期により定められる領域を掃引する、2次
    元核磁気共鳴スペクトルの検出方法において、前記の位
    置時間tpを初期値tp oから始まって展開時間t1
    に比例して変化させ、その際、n回の測定を行った場合
    の、混合時間tmVc対する位置時間tpの僅かな時間
    的変化tpn −tpoの大ぎさが、スカラー結合また
    は可干渉性結合により生ずる周波数シフトの周期の大き
    さとなるようにし、コノヨうにして得られた2次元スペ
    クトルな対称化することにより、スペクトルの主対角線
    に対して非対称なすべての゛共鳴線を消去することを特
    徴とする、2次元核磁気共鳴スペクトルの検出方法。
JP57191983A 1981-11-04 1982-11-02 2次元核磁気共鳴スペクトルの検出方法 Granted JPS58100744A (ja)

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