JPH1199666A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH1199666A
JPH1199666A JP26624297A JP26624297A JPH1199666A JP H1199666 A JPH1199666 A JP H1199666A JP 26624297 A JP26624297 A JP 26624297A JP 26624297 A JP26624297 A JP 26624297A JP H1199666 A JPH1199666 A JP H1199666A
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JP
Japan
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ink
temperature
piezoelectric element
frequency
voltage
Prior art date
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Pending
Application number
JP26624297A
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English (en)
Inventor
Hideo Yasutomi
英雄 保富
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度の影響を受けずに画像品質を保持す
ることのできるインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録装置において、温度
センサーで検出したインク温度が所定温度に満たない場
合(S1)には、ヘッドをメンテナンス位置にし(S
3)、圧電素子を高周波駆動することでインクチャネル
内のインク温度を所定温度に上昇させた後(S4、S
5)、印字を開始する(S6)ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、圧電素子に電圧を印加することに
よりインクチャネル容積を変化させ、該インクチャネル
内のインクをヘッドから吐出させて記録を行なうインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェット記録装置として
従来から知られているものに、ヘッドに圧電素子を用い
たインクジェットプリンタがある。この種のインクジェ
ットプリンタでは、電圧の印加によって駆動される圧電
素子の歪みによってインクチャネル内のインクが加圧さ
れ、ノズルよりインク滴が記録シートに向かって吐出す
るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のイ
ンクジェット記録装置に使用されるインクの表面張力、
粘度などといった物性値はインク吐出に強く関連する。
特に、インクの粘度は温度依存性が強いため、低温時で
は粘度が増してインク補給性能が低下し、印字速度を極
端に遅くしなければならないという問題点があった。
【0004】具体的には、インクジェットプリンタの使
用環境として想定されている周囲温度はたとえば10℃
〜35℃であり、この間で温度を低下させると、市販さ
れているインクジェットプリンタに用いられるインクの
うち、その粘度が最大1.5倍以上に増大してしまうも
のがある。圧電素子には所定の周波数に従って電圧パル
スが印加されるが、たとえば20℃付近を想定した周囲
温度での周波数の設定では、インクの粘度が増加する低
温時においてノズル周辺へのインクの補給が間に合わな
くなる。
【0005】このような問題に対し、たとえば、特公平
2−26677には、低温時にはヘッド基板凹部に別途
組み込まれた発熱体でインクチャネル内のインクを加熱
する技術が開示されている。しかしながら、この種の従
来技術では、発熱体を発熱させるための電源、制御装置
が必要となるために装置が大型化、複雑化し、コストア
ップにつながるという問題があった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、周囲温度の影響を受けずに良好
なインク補給性能を保持可能なインクジェット記録装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、圧電素子に電圧を印加することによりインクチャネ
ル容積を変化させ、該インクチャネル内のインクをヘッ
ドから吐出させて記録を行なうインクジェット記録装置
であって、インク温度が所定温度以下であるか否かを判
別する判別手段と、前記判別手段でインク温度が所定温
度以下であるとの判別がなされた場合に、前記圧電素子
に所定周波数の電圧パルスを印加して該圧電素子を振動
させることによりインクチャネル内のインク温度が上昇
するように温度制御する制御手段とを含むことを特徴と
する。
【0008】請求項1に記載の発明によると、前記判別
手段でインク温度が所定温度以下であるとの判別がなさ
れた場合に、前記圧電素子に所定周波数の電圧パルスを
印加して該圧電素子を振動させることによりインクチャ
ネル内のインク温度が上昇する。このため、インク温度
が低温であっても、インク温度を上昇させることでき、
良好なインク補給性能が保持される。さらに、前記圧電
素子に所定周波数の電圧パルスを印加して該圧電素子を
振動させることによりインクチャネル内のインク温度を
上昇させるため、インクジェット記録装置に備わった機
能を利用してインク温度を上昇させることができる。こ
のため、発熱体などを別途、装置させてインク温度を上
昇させる場合と比較して、装置が大型化してしまう不都
合を防止できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記制御手段は、少なくともイ
ンク温度が前記所定温度に達するまで前記インクが前記
インクチャネルから吐出されないレベルの電圧パルスを
印加して前記温度制御を行なうことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明によると、少なくと
もインク温度が前記所定温度に達するまで前記インクが
前記インクチャネルから吐出されないレベルの電圧パル
スを印加して前記温度制御が行なわれる。このため、イ
ンクを吐出させることなくその温度を適正な温度に調整
することができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記ヘッドのメンテナンスを行
なうためのメンテナンスポジションに該ヘッドを案内可
能であり、前記制御手段は、前記メンテナンスポジショ
ンで前記温度制御を行なうことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明によると、メンテナ
ンスポジションで前記温度制御が行なわれる。このた
め、温度制御が行なわれる際にインクが吐出されたとし
ても問題が生じない。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成に加えて、前記制御手段は、前記インクが
前記インクチャネルから吐出されるレベルの電圧パルス
を印加して前記温度制御を行なうことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明によると、前記イン
クが前記インクチャネルから吐出されるレベルの電圧パ
ルスが印加されて前記温度制御が行なわれる。このた
め、インク温度をより速やかに上昇させることができ
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成に加えて、前記制御手段は、前記所定周波
数の電圧パルスに加えて、記録に用いる電圧パルスを間
欠的に印加しながら前記温度制御を行なうことを特徴と
する。
【0016】請求項5に記載の発明によると、前記温度
制御のための前記所定周波数の電圧パルスに加えて、記
録に用いる電圧パルスが間欠的に印加されながら前記温
度制御が行なわれる。このため、インク温度を上昇させ
ることを目的として印加された前記所定周波数の電圧パ
ルスにより、インクチャネルなどに付着していたゴミな
どの雑物が振動して剥離し、インクに混入してインクと
ともに記録面に吐出されてしまう不都合を防止できる。
記録に用いる電圧パルスが間欠的に印加されることによ
り、それらの雑物がインクとともにメンテナンスポジシ
ョンにおいて除去されるためである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
における実施の形態の1つであるインクジェットプリン
タについて説明する。
【0018】図1は、インクジェットプリンタ1の概略
構成を示す斜視図である。インクジェットプリンタ1
は、用紙やOHPシートなどの記録媒体である記録シー
ト2と、インクジェット方式のプリンタヘッド3と、プ
リンタヘッド3を保持するキャリッジ4と、キャリッジ
4を記録シート2の記録面に平行に往復移動させるため
の揺動軸5、6と、キャリッジ4を揺動軸5、6に沿っ
て往復駆動させる駆動モータ7と、駆動モータ7の回転
をキャリッジの往復運動に変えるためのタイミングベル
ト9と、アイドルプーリ8とを含んでいる。
【0019】また、インクジェットプリンタ1は、記録
シート2を搬送経路にそって案内するガイド板を兼ねる
プラテン10と、プラテン10との間の記録シート2を
押さえ浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2
を排出するための排出ローラ12と、拍車ローラ13
と、記録シート2を手動で搬送するための紙送りノブ1
4と、プリンタヘッド3のノズル部周辺に付着したイン
ク等の不用物をワイピングするワイピング装置15と、
これらの不用物を吸引により除去する吸引キャップ16
を含んでいる。
【0020】記録シート2は、手差しあるいはカットシ
ートフィーダ等の給紙装置によって、プリンタヘッド3
とプラテン10とが対向する記録部へ送り込まれる。こ
の際、図示しない紙送りローラの回転量が制御され、記
録部への搬送が制御される。
【0021】プリンタヘッド3には、インク滴を吐出さ
せるエネルギー源としてPZTからなる圧電素子が用い
られる。圧電素子には電圧が印加され、歪みが生じる。
この歪みは、インクで満たされたチャネルの容積を変化
させる。この容積の変化により、チャネルに設けられた
ノズルからインクが吐出され、記録シート2への記録が
行なわれる。
【0022】キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドル
プーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2を
桁方向(記録シート2を横切る方向)に主走査し、キャ
リッジ4に取り付けられたプリンタヘッド3は1ライン
分の画像を記録する。1ラインの記録が終わる毎に、記
録シート2は縦方向に送られ副走査され、次のラインが
記録される。
【0023】記録シート2にはこのようにして画像が記
録され、記録部を通過した記録シート2は、その搬送方
向下流側に配置された排出ローラ12とこれに圧接され
る拍車ローラ13とによって排出される。
【0024】図2〜図4は、プリンタヘッド3の構成を
説明するための図である。図2はプリンタヘッド3の一
部を示す平面図であり、図3は図2のIII−III線
断面図であり、図4は図3のIV−IV線断面図であ
る。
【0025】プリンタヘッド3は、大径ヘッド部301
と小径ヘッド部302とからなる。これら大径ヘッド部
301と小径ヘッド部302とは、チャネルプレート3
03、隔壁304、圧電素子(PZT)315、基板3
06を一体に重ねた構成となっている。複数のドット径
のインク滴のうち、大径ヘッド部301からは大きな径
のインク滴が吐出され、小径ヘッド部302からは小さ
な径のインク滴が吐出される。
【0026】チャネルプレート303は、金属またはセ
ラミックなどからなり、表面320には撥水コート層を
有する。隔壁304との対向面はNi電鋳またはフォト
レジスト等により微細加工され、大径ヘッド部301と
小径ヘッド部302とにはそれぞれインク307を収容
する複数のインクチャネル308と、各インクチャネル
308をインク供給室310に連結するインクインレッ
ト311とが形成されている。
【0027】図2に示すように、インク供給室310
は、大径ヘッド部301と小径ヘッド部302とが対向
する方向に向かって伸びる長溝状にかつ平行に形成され
ている。また、インク供給室310とインクチャネル3
08とは中央線312をはさんで対称に形成されてお
り、図示しないインクタンクに接続されている。
【0028】図3に示すように、薄肉フィルムで形成さ
れた隔壁304がチャネルプレート303と圧電素子3
15との間に固定されている。なお、隔壁304は所定
の張力が加わった状態で固定される。また、圧電素子3
15の両サイドにはチャネル形成壁319が形成され、
大径ヘッド部301側の圧電素子315と小径ヘッド部
302側の圧電素子315とを仕切るようにスペーサー
330が位置している。
【0029】また、図4に示すように、各インクチャネ
ル308に対応する圧電素子315の両サイドにはセパ
レート溝318が形成され、隣接する圧電素子315の
間に周囲壁317が形成されている。
【0030】以上のような構成のプリンタヘッド3で
は、図示しないインクタンクからインク供給室310に
インク307が供給される。インク供給室310のイン
ク307は、インクインレット311を介して各インク
チャネル308に分配される。
【0031】図7で後述するヘッド吐出駆動部105か
らは、圧電素子315の両端に設けられた共通電極(図
示省略)と個別電極(図示省略)との間に、印字信号で
ある所定の電圧が印加され、圧電素子315は隔壁30
4を押す方向に変形する。圧電素子315の変形は隔壁
304に伝えられ、これによりインクチャネル308内
のインク307が加圧され、ノズル309を介してイン
ク滴が記録シート2に向かって吐出する。
【0032】特に308aは、実際の印字には使用され
ないダミーチャネルである。このダミーチャネル308
a内のインクの温度を計測する温度センサ340が、チ
ャネル形成壁319側からダミーチャネル308a内に
挿入されている。この温度センサ340は、たとえば小
型熱電対(クロメル/アルメル)であり、ダミーチャネ
ル308a内のインクの温度を計測して、後述するCP
U101(図5参照)に計測結果を出力する。温度セン
サ340をダミーチャネル308aに設けたのは、実際
の印字に使用するインクチャネル308に温度センサ3
40を設けると印字時におけるインクチャネル308の
圧力変形で温度センサ340が破損するおそれがあるた
めである。また、たとえ破損のおそれのない温度センサ
340を使用できたとしても、これを実際の印字に使用
するインクチャネル308に設けると、インクチャネル
308を構成する壁面の一部が温度センサ340の存在
により他のインクチャネル308の壁面の弾性率とは異
なるものとなり、インク吐出にばらつきを生じてしまう
おそれもある。
【0033】温度センサ340による検出出力の結果、
インク温度が所定温度(たとえば20℃)に満たないこ
とが判明した場合には、圧電素子315をたとえばイン
ク吐出しないレベルの電圧で高周波駆動するべく、ヘッ
ド駆動ドライバの周波数と電圧とが切換えられる。これ
により、インクが発熱し、インクの増粘が抑えれる。し
たがって、良好なインク補給性能を保持できるようにな
り、印字品質を保持しつつ印字速度を安定化できる。な
お、圧電素子315自体も自身の振動により熱エネルギ
ーを発生して昇温するが、隔壁304を隔てたインク3
07により水冷されるので、圧電素子315自体の昇温
により圧電素子315の変位低下が発生することは無
い。
【0034】圧電素子315を高周波駆動することでイ
ンクが発熱する原理は以下の通りである。すなわち、圧
電素子315をたとえばインク吐出しないレベルの電圧
で高周波駆動することで、圧電素子315は極めて短い
周期で微小振動を繰返し、この振動が隔壁304を介し
てインク307に伝達される。
【0035】インク307は、後述するように水性の染
料溶解タイプのインクで、70%以上が水である。この
水の分子は、水素結合により分子会合で互いに連結して
いる。したがって、前述の振動により水分子が振動し、
分子の離間・近接が繰り返されて熱エネルギーが発生
し、インク307が発熱するのである。なお、圧電素子
315と隔壁304はリジッドに固着しているので圧電
素子315自体の発熱による熱エネルギーが隔壁304
を介してインク307に伝導され、これによりインク3
07は多少昇温するが、水分子の振動で生じる熱エネル
ギーによるインク307自体の加熱の方が支配的であ
る。
【0036】この実施の形態では、インク温度が印字に
適切な所定温度(たとえば20℃)に達しているか否か
を判別するために、ダミーのインクチャネル308aに
温度センサ340を設け、直接インク温度を計測してい
る。しかしながらこれに代えて、たとえば、インクジェ
ットプリンタ1の設置された周囲の室温を計測し、室温
からインク温度を推定することにより、前記判別を行な
うように構成してもい。その他、圧電素子315の駆動
回数とインク温度の上昇率との関係からインク温度を推
定するようにしてもよい。
【0037】また、この実施の形態では、大径および小
径のノズルを持つインクジェットプリンタについて説明
しているが、ノズルの径は同じ大きさであってもよい。
径の大きさが同じノズルを有するインクジェットプリン
タでは、ドット径を制御することにより階調を有する画
像の印字が行なわれる。また、圧電素子315は複数の
PZT膜が積層化されたものを使用してもよく、単一層
のものを使用してもよい。さらに、この実施形態では圧
電素子315保護などのために隔壁304を使用し、し
たがって圧電素子315の上面は平滑であってインクチ
ャネル308と嵌合する嵌合部が形成されていない。し
かしながら、隔壁304を使用することなく、直接圧電
素子315の運動をインク307へ伝達するようにして
もよい。この場合には、圧電素子315がインクチャネ
ルと対向する圧電素子315の上面部分にはインクチャ
ネル308と嵌合する嵌合部(凸部)が形成される。こ
のように構成すると、圧電素子315の変位で発生した
圧力が直接インクに伝達されるために、インク吐出率を
向上させることができ、応答性を速めることができる。
【0038】図5は、プリンタヘッド3へインクを供給
するインクカートリッジ30の構成の概略を説明するた
めの図である。特に図5(a)はインクカートリッジ3
0の正面断面図であり、図5(b)は図5(a)の供給
管31側より見た、インクカートリッジ30の側面図で
ある。
【0039】インクカートリッジ30には、インク室3
3、35と、インク連通スリット36と、大気連通口3
7とが形成されている。インク室33、35にはインク
が満たされ、また、ポリウレタン等の充填部材34がイ
ンク室33に充填されている。インクカートリッジ30
内のインクは、インク供給口32、供給管31を介し、
プリンタヘッド3へ供給される。
【0040】図6は、図1に示した吸引キャップ16の
動作を説明するための模式的断面図である。
【0041】吸引キャップ16は、キャップ筐体16
2、ゴムキャップ163、スポンジなどからなる多孔質
材164を含んでいる。また、キャップ筐体162に
は、エア吸引口165と溝167とが形成されている。
【0042】プリンタヘッド3は、揺動軸5、6(図1
参照)に沿って移動することにより、吸引キャップ16
の前方に達し、メンテナンスポジションに位置する。こ
の時、プリンタヘッド3のノズルプレート303が矢印
cに示すように、紙面に垂直な方向に吸引キャップ16
と対向し、さらに部分Bが気密性を保つようにノズルプ
レート303とゴムキャップ163とが密着する。この
ようにプリンタヘッド3がメンテナンスポジションに位
置する際には、自己パージ動作が行なわれてプリンタヘ
ッド3のメンテナンスが行なわれる。
【0043】ここで自己パージとは、プリンタヘッド3
がメンテナンスポジションにある状態で、プリンタヘッ
ド3のノズルを有する面を吸引キャップ16に密着さ
せ、矢印d方向にエアを吸引しつつ電圧パルスを印加し
て、プリンタヘッド3からインクを吐出させることであ
る。この自己パージにより吐出したインクは、多孔質材
164に吸収される。これにより、ノズル周縁に混入な
どした、印字に影響を与える気泡やごみ等の雑物が除去
され、プリンタヘッド3のノズル周縁が正常な状態に回
復する。
【0044】図7は、インクジェットプリンタ1の制御
部の構成を示すブロック図である。インクジェットプリ
ンタ1の制御部は、CPU101、RAM102、RO
M103、データ受信部104、ヘッド吐出駆動部10
5、ヘッド移動駆動部106、紙送り駆動部107、ク
リーニング系駆動部108、クリーニング制御部10
9、各種センサ部110とを含んでいる。データ受信部
104は、たとえばホストコンピュータ等に接続され、
記録すべき画像のデータを受信する。
【0045】インクジェットプリンタ1全体を制御する
CPU101は必要に応じてRAM102を用い、RO
M103に記憶されているプログラムを実行する。この
プログラムには、データ受信部104から読み込まれる
画像データに基づいて、ヘッド吐出駆動部105、ヘッ
ド移動駆動部106、紙送り駆動部107、各種センサ
部110を制御し記録シート2に画像を記録するための
部分、必要な際に、クリーニング系駆動部108、クリ
ーニング制御部109、各種センサ部110を制御し、
プリンタヘッド3のクリーニングを行なうための部分が
含まれる。
【0046】CPU101は、各種センサ部110に含
まれる温度センサ340からの検出信号に基づいてイン
クチャネル内のインク温度を検知し、所定温度よりも低
温である場合には高周波パルスで圧電素子315を駆動
制御する。また、CPU101の制御に基づいて、ヘッ
ド吐出駆動部105はプリンタヘッド3の圧電素子31
5を駆動し、ヘッド移動駆動部106はプリンタヘッド
3を保持するキャリッジ4を桁方向に移動させる駆動モ
ータ7を駆動し、紙送り駆動部107は紙送りローラを
駆動する。また、CPU101の制御に基づいて、クリ
ーニング系駆動部108とクリーニング制御部109と
は、クリーニングを行なうために、ワイピング装置1
5、吸引キャップ16等を駆動する。
【0047】次に、インクの物性について述べ、周囲温
度に応じて変化させるプリンタヘッドの駆動電圧の具体
的な設定について説明する。
【0048】図8は、インクジェットプリンタ1で用い
るインクの温度に対する粘度の変化を示す図である。
【0049】たとえばインク温度を20℃から5℃に下
降させると粘度は2.0CP(センチポイズ)から3.
0CPへと1.5倍に変化する。なお、このインクの組
成は、水 82.5%(以下全て重量%)、染料3%
(ここでは黒色染料のBayer BK−SPを3%添
加)、ジエチレングリコール 10%、シクロヘキサノ
ール 4%、サーフロンS−145 0.2%、BIT
(ベンズ イソ チアゾリン) 0.3%である。な
お、黒色染料は1実施例として示したまでで、カラー染
料、黒,カラー顔料など、他の色粒子を用いても良い。
【0050】図9は、インク温度をインクジェットプリ
ンタ1の使用環境として想定されているインク温度20
℃に上昇させるのに必要となる高周波パルス印加時間
と、インク温度との関係を示す図である。また、図10
はこの際に圧電素子315に印加される高周波の電圧パ
ルスを示す図である。図10に示す高周波電圧パルスを
第1実施形態とする。
【0051】図10を参照して、この第1実施形態で
は、周波数20kHz、パルスの電圧値2V、パルス幅
5μsecの方形パルスの電圧を印加している。なお、
ある時点で出力された電圧パルスとこれに後続する電圧
パルスとの時間間隔は駆動周波数の逆数分(1/20k
Hz=50μsec)となる。
【0052】図9を参照して、たとえば、温度が0℃、
5℃、10℃、15℃のインクを20℃に上昇させるた
めには、図10に示す高周波パルスをそれぞれ、5分、
2.7分、1.5分、0.7分程度印加する必要があ
る。もちろん、電圧値または周波数をより高く設定する
ことで目標温度への到達時間は短縮可能である。ただ
し、このインクジェットプリンタ1は、たとえば電圧値
が5V以上となればノズル309からインクが吐出され
るため、電圧値を5V以上に設定して高周波駆動する際
にはメンテナンスポジションでこれを行なう必要があ
る。
【0053】図11はインク温度昇温のために圧電素子
315に印加される高周波パルスの第2実施形態を示す
図である。この第2実施形態は、電圧値をインク吐出し
ない最大の電圧値4Vに設定したものである。なお、周
波数25kHz、パルス幅10μsecである。
【0054】図12はインク温度昇温のために圧電素子
315に印加される高周波パルスの第3実施形態を示す
図である。この第3実施形態においては、インク温度が
所定温度に満たない場合に、プリンタヘッド3の圧電素
子を駆動するために印加される電圧が次のように設定さ
れる。すなわち、3μsecの立上り時間で立上がり、
インク吐出しない電圧値を越える8Vの最大振幅を7μ
sec継続し、10μsecの立下り時間で立下がるよ
うに設定される。なお、周波数は、たとえば10kHz
である。ここで、立上がり時間を設けたのは、電圧を急
峻に立上げ過ぎると、吐出インク滴のエネルギーがイン
ク凝集力に比べ強すぎて液滴が割れてしまい、付着ドッ
トが円形ではなくなり画像ノイズが発生するためであ
る。また、立下がり時間を設けたのは、インク吐出後の
インクメニスカスの後退時にノズルからの空気抱き込み
が発生することを防止するためである。なお、この第3
実施形態に示す高周波パルスは、たとえばメンテナンス
ポジションにおいて印加される。
【0055】図13はインク温度昇温のために圧電素子
315に印加される高周波パルスの第4実施形態を示す
図である。この第4実施形態は、以下の2種類のパルス
が異なる周期で印加されることを特徴とする。1つは、
周波数20kHz、パルス幅5μsec、パルスの電圧
値2Vのインク吐出しない高周波パルスである。もうひ
とつは印字信号に基づいて出力される電圧パルスと同一
のパルスであり、周波数5kHz、最大振幅20Vのパ
ルスである。後者の電圧パルスは、立上り時間3μse
c、最大振幅継続時間15μsec、立下り時間30μ
secのインク吐出を引き起こす電圧パルスであり、2
00μsecごと(1/5kHz)に印加される。な
お、この第4実施形態に示すパルスは、メンテナンスポ
ジションにおいて印加される。
【0056】圧電素子に高周波パルスを印加すると、イ
ンクチャネル308などに付着していた染料や添加剤な
どのインクカスやゴミが高周波振動により剥離し、イン
クとともに印字面に吐出したり、ノズル309を詰まら
せたりするおそれがある。また、高周波駆動成分により
泡が発生してインク補給性能が低下するおそれもある。
この第4実施形態によれば、インク吐出しない2Vの高
周波でインク温度が上昇しつつ、周期的に最大振幅20
Vの電圧パルスで自己パージするので、これらのゴミや
泡を除去できる。このため、高周波振動に伴う先の不都
合を解消できる。
【0057】以上、各実施形態によれば、環境温度が低
温下においてもインク温度を使用温度に昇圧可能である
ために、インクの粘度が増大してインク補給性能が低下
してしまうことを防止できる。
【0058】なお、各実施形態では高周波の一例とし
て、たとえば、10kHz、20kHz、25kHzを
例に挙げて説明した。しかしながら、本発明に適用され
る高周波としてはこれらの周波数に限定されるものでは
なく、およそ、10kHz〜20kHz以上の周波数で
あればどのような周波数であってもよい。
【0059】図14は、CPU101で行なわれる圧電
素子315の駆動周波数を制御する手順の一例を示すフ
ローチャートである。このフローチャートは、たとえ
ば、前述した第3実施形態または第4実施形態に対応し
て実行される処理手順を示す。なお、前述した第1実施
形態および第2実施形態の場合は、メンテナンスポジシ
ョンへプリンタヘッド3を案内する処理が行なわれない
点を除き、以下に説明する処理と同様の処理がCPU1
01で行なわれる。そこで、ここでは、前述した第1実
施形態および第2実施形態に対応する処理手順の説明は
省略する。
【0060】図14を参照して、まず、温度センサ34
0によって検出されたインク温度が、予め設定された所
定温度(たとえば20℃)であるか否かが判断される
(S1)。所定温度であれば、ヘッド吐出駆動部101
は通常の駆動周波数で圧電素子315を駆動しつつ、プ
リントシーケンスを実行する(S6)。所定温度以下で
あれば、プリンタヘッド3がメンテナンスポジションに
あるか否かが判断される(S2)。
【0061】プリンタヘッド3がメンテナンスポジショ
ンにあればそのままS4に処理が移行する。また、プリ
ンタヘッド3がメンテナンスポジションになければ、メ
ンテナンスポジションへプリンタヘッド3が戻された後
(S3)、S4に処理が移行する。
【0062】S4では、プリンタヘッド3に高周波電圧
を印加する処理が実行される。次に、インク温度が所定
温度まで昇温されたか否かが判断される(S5)。未だ
所定温度まで昇温されていない場合には継続してS4で
高周波電圧を印加する処理が実行される。そして、イン
ク温度が所定温度に達した場合には、前記S6に処理が
移行し、通常のプリントシーケンスが実行される。
【0063】なお、この処理手順では、インク温度が所
定温度に達したか否かを判断するステップ(S5)を設
けているが、これに代えて、たとえば、次のような処理
が行なわれるものであってもよい。すなわち、S1で確
認されたインク温度に基づいて、インク温度を所定温度
まで上昇させるのに必要な高周波電圧印加時間を算出
し、算出時間だけ高周波電圧を印加するように構成して
もよい。この場合、インク温度が最終的に所定温度に達
したか否かを判断するステップ(S5)は、不要とな
る。
【0064】また、必ずしもインク温度を所定温度に上
昇させた時点で高周波電圧の印加を終了させなければな
らないわけではない。たとえば、インク温度が印字に問
題のない所定温度以上に上昇した時点で高周波電圧の印
加を終了させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜
視図である。
【図2】プリンタヘッド3の構成を説明するための、プ
リンタヘッド3の一部を示す平面図である。
【図3】プリンタヘッド3の構成を説明するための、図
2のIII−III線断面図である。
【図4】プリンタヘッド3の構成を説明するための、図
3のIV−IV線断面図である。
【図5】プリンタヘッド3へインクを供給するインクカ
ートリッジ30の構成の概略を説明するための図であ
る。
【図6】吸引キャップ16の動作を説明するための模式
的断面図である。
【図7】インクジェットプリンタ1の制御部の構成を示
すブロック図である。
【図8】インクジェット記録装置1で用いるインクの、
温度に対する粘度の変化を示す図である。
【図9】インク温度をインクジェットプリンタ1の使用
環境として想定されているインク温度20℃に上昇させ
るのに必要となる高周波パルス印加時間と、インク温度
との関係を示す図である。
【図10】圧電素子に印加される電圧パルスの波形を示
す図である(第1実施形態)。
【図11】圧電素子に印加される電圧パルスの波形を示
す図である(第2実施形態)。
【図12】圧電素子に印加される電圧パルスの波形を示
す図である(第3実施形態)。
【図13】圧電素子に印加される電圧パルスの波形を示
す図である(第4実施形態)。
【図14】圧電素子の駆動周波数を制御する手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 3 プリンタヘッド 16 吸引キャップ 101 CPU 105 ヘッド吐出駆動部 106 ヘッド移動駆動部 315 圧電素子(PZT) 340 温度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子に電圧を印加することによりイ
    ンクチャネル容積を変化させ、該インクチャネル内のイ
    ンクをヘッドから吐出させて記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置であって、 インク温度が所定温度以下であるか否かを判別する判別
    手段と、 前記判別手段でインク温度が所定温度以下であるとの判
    別がなされた場合に、前記圧電素子に所定周波数の電圧
    パルスを印加して該圧電素子を振動させることによりイ
    ンクチャネル内のインク温度が上昇するように温度制御
    する制御手段とを含むことを特徴とする、インクジェッ
    ト記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、少なくともインク温度
    が前記所定温度に達するまで前記インクが前記インクチ
    ャネルから吐出されないレベルの電圧パルスを印加して
    前記温度制御を行なうことを特徴とする、請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドのメンテナンスを行なうため
    のメンテナンスポジションに該ヘッドを案内可能であ
    り、 前記制御手段は、前記メンテナンスポジションで前記温
    度制御を行なうことを特徴とする、請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記インクが前記イン
    クチャネルから吐出されるレベルの電圧パルスを印加し
    て前記温度制御を行なうことを特徴とする、請求項3に
    記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記所定周波数の電圧
    パルスに加えて、記録に用いる電圧パルスを間欠的に印
    加しながら前記温度制御を行なうことを特徴とする、請
    求項3に記載のインクジェット記録装置。
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