JPH1199200A - 透析用カテーテルおよびその製造方法 - Google Patents
透析用カテーテルおよびその製造方法Info
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- JPH1199200A JPH1199200A JP9279911A JP27991197A JPH1199200A JP H1199200 A JPH1199200 A JP H1199200A JP 9279911 A JP9279911 A JP 9279911A JP 27991197 A JP27991197 A JP 27991197A JP H1199200 A JPH1199200 A JP H1199200A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】透析用カテーテルを介した細菌感染が防止され
た透析用カテーテルおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 (1)抗微生物物質を共有結合で結合した高分子化合物
を表面に有することを特徴とする透析用カテーテル。 (2)抗微生物物質を共有結合で結合した高分子化合物
をカテーテル表面にコーティングすることを特徴とする
透析用カテーテルの製造方法。 (3)抗微生物物質を共有結合で結合した高分子化合物
とカテーテル基材とを混合した後、カテーテルに成型す
ることを特徴とする透析用カテーテルの製造方法。
た透析用カテーテルおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 (1)抗微生物物質を共有結合で結合した高分子化合物
を表面に有することを特徴とする透析用カテーテル。 (2)抗微生物物質を共有結合で結合した高分子化合物
をカテーテル表面にコーティングすることを特徴とする
透析用カテーテルの製造方法。 (3)抗微生物物質を共有結合で結合した高分子化合物
とカテーテル基材とを混合した後、カテーテルに成型す
ることを特徴とする透析用カテーテルの製造方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透析用カテーテル
およびその製造方法に関する。
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】透析の分野においては、カテーテルを患
者の体内に挿入・留置している間に起こる感染症が合併
症の一つとして問題視されている。従来、カテーテル感
染症を防止するために、カテーテルを使用直前にクロロ
ヘキシジンやポピドンヨードなどの抗菌剤や消毒剤を含
む水溶液に浸漬するなどして消毒するか、あるいは治療
中に交換可能なカテーテルに関しては頻繁な交換が行わ
れてきた。しかしながら、抗菌剤・消毒剤は時間と共に
カテーテル表面から消失するため消毒の効果に持続性が
なく、カテーテルを長期間にわたって使用する場合には
徐々に効果が低下していくことは明らかである。また、
カテーテルの頻繁な交換も患者ばかりでなく、医療従事
者にとっては大きな負担となる。そこで更なる感染防止
の手段の一つとして、カテーテルに種々の抗菌加工が施
されてきた。その代表的なものとしては、クロロヘキシ
ジンをはじめとする抗菌剤や、銀・銅をはじめとする金
属またはその化合物を含有する層で表面を被覆したカテ
ーテルがある。これらのカテーテルにおいては、抗菌作
用をもつ物質を体内で一定量ずつ徐放するシステムが採
用されており、カテーテルを使用直前に消毒する場合に
比べて良好な効果を示す。
者の体内に挿入・留置している間に起こる感染症が合併
症の一つとして問題視されている。従来、カテーテル感
染症を防止するために、カテーテルを使用直前にクロロ
ヘキシジンやポピドンヨードなどの抗菌剤や消毒剤を含
む水溶液に浸漬するなどして消毒するか、あるいは治療
中に交換可能なカテーテルに関しては頻繁な交換が行わ
れてきた。しかしながら、抗菌剤・消毒剤は時間と共に
カテーテル表面から消失するため消毒の効果に持続性が
なく、カテーテルを長期間にわたって使用する場合には
徐々に効果が低下していくことは明らかである。また、
カテーテルの頻繁な交換も患者ばかりでなく、医療従事
者にとっては大きな負担となる。そこで更なる感染防止
の手段の一つとして、カテーテルに種々の抗菌加工が施
されてきた。その代表的なものとしては、クロロヘキシ
ジンをはじめとする抗菌剤や、銀・銅をはじめとする金
属またはその化合物を含有する層で表面を被覆したカテ
ーテルがある。これらのカテーテルにおいては、抗菌作
用をもつ物質を体内で一定量ずつ徐放するシステムが採
用されており、カテーテルを使用直前に消毒する場合に
比べて良好な効果を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抗菌物
質が徐放するシステムでは依然として使用期間に限りが
あり効力が次第に低下していくことは避けられない。銀
などの金属あるいはその化合物については徐放後の体内
動態が不明であり、人体への害も考えられる。また、使
用後の医療用具廃棄物に銀が残存している場合には、廃
棄に際して回収などの特別の処置が必要になる。さらに
は、透析の分野、特に腹膜透析の分野においてはカテー
テルに抗菌処理を施してある製品がないのが現状であ
る。
質が徐放するシステムでは依然として使用期間に限りが
あり効力が次第に低下していくことは避けられない。銀
などの金属あるいはその化合物については徐放後の体内
動態が不明であり、人体への害も考えられる。また、使
用後の医療用具廃棄物に銀が残存している場合には、廃
棄に際して回収などの特別の処置が必要になる。さらに
は、透析の分野、特に腹膜透析の分野においてはカテー
テルに抗菌処理を施してある製品がないのが現状であ
る。
【0004】そこで、本発明者らはかかる従来技術の問
題点に鑑み、種々検討した結果、抗微生物物質を結合し
た高分子材料を表面に有する透析用カテーテルが抗微生
物作用を有することを見出し、本発明に到達した。
題点に鑑み、種々検討した結果、抗微生物物質を結合し
た高分子材料を表面に有する透析用カテーテルが抗微生
物作用を有することを見出し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は、透析カテーテルの長期留
置に伴う感染症を予防するための抗微生物作用を有する
透析用カテーテルおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
置に伴う感染症を予防するための抗微生物作用を有する
透析用カテーテルおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、以下の(1)、(2)および(3)の技術
的手段から構成される。
る本発明は、以下の(1)、(2)および(3)の技術
的手段から構成される。
【0007】(1)抗微生物物質を共有結合で結合した
高分子化合物を表面に有することを特徴とする透析用カ
テーテル。
高分子化合物を表面に有することを特徴とする透析用カ
テーテル。
【0008】(2)抗微生物物質を共有結合で結合した
高分子化合物をカテーテル表面にコーティングすること
を特徴とする透析用カテーテルの製造方法。
高分子化合物をカテーテル表面にコーティングすること
を特徴とする透析用カテーテルの製造方法。
【0009】(3)抗微生物物質を共有結合で結合した
高分子化合物とカテーテル基材とを混合した後、カテー
テルに成型することを特徴とする透析用カテーテルの製
造方法。
高分子化合物とカテーテル基材とを混合した後、カテー
テルに成型することを特徴とする透析用カテーテルの製
造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、本発明について詳細に説
明する。
明する。
【0011】本発明において、微生物とは、大腸菌、黄
色ブドウ球菌、クラミジア等の細菌、カンジダ等の真菌
およびウイルスをいう。
色ブドウ球菌、クラミジア等の細菌、カンジダ等の真菌
およびウイルスをいう。
【0012】本発明における抗微生物物質としては、特
に限定されることなく用いられ、例えば、ハロゲン系化
合物、アルデヒド系化合物、フェノール系化合物、陽イ
オン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活
性剤、非イオン性界面活性剤、ビグアニド系化合物、過
酸化物、キノロン系抗生物質、β−ラクタム系抗生物
質、アミノグリコシド系抗生物質、マクロライド系抗生
物質、金属および金属イオン化合物等が用いられる。ハ
ロゲン系化合物として塩素、よう素が、アルデヒド系化
合物としてグルタルアルデヒド、ホルムアルデヒドが、
フェノール系化合物としてフェノール、クレゾールが、
陽イオン性界面活性剤として第四級アンモニウム塩、ホ
スホニウム塩が、陰イオン性界面活性剤としてドデシル
硫酸塩が、両性界面活性剤としてベタインが、非イオン
性界面活性剤としてアルキルグルコシド、ポリオキシエ
チレン化合物、ビグアニド系化合物としてグルコン酸ク
ロロヘキシジン、過酸化物、キノロン系抗生物質、β−
ラクタム系抗生物質としてペニシリン、カルバペネム、
セフェムが、アミノグリコシド系抗生物質としてバンコ
マイシン、トブラマイシン、ゲンタマイシン、ストレプ
トマイシンが、マクロライド系抗生物質としてエリスロ
マイシン、重金属および重金属イオン化合物として銀、
銅、亜鉛およびその化合物などが好ましく用いられる。
更に、ポリマーに固定化し易いという点で第四級アンモ
ニウム塩が好ましく用いられる。その中でも、下記一般
式(1)
に限定されることなく用いられ、例えば、ハロゲン系化
合物、アルデヒド系化合物、フェノール系化合物、陽イ
オン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活
性剤、非イオン性界面活性剤、ビグアニド系化合物、過
酸化物、キノロン系抗生物質、β−ラクタム系抗生物
質、アミノグリコシド系抗生物質、マクロライド系抗生
物質、金属および金属イオン化合物等が用いられる。ハ
ロゲン系化合物として塩素、よう素が、アルデヒド系化
合物としてグルタルアルデヒド、ホルムアルデヒドが、
フェノール系化合物としてフェノール、クレゾールが、
陽イオン性界面活性剤として第四級アンモニウム塩、ホ
スホニウム塩が、陰イオン性界面活性剤としてドデシル
硫酸塩が、両性界面活性剤としてベタインが、非イオン
性界面活性剤としてアルキルグルコシド、ポリオキシエ
チレン化合物、ビグアニド系化合物としてグルコン酸ク
ロロヘキシジン、過酸化物、キノロン系抗生物質、β−
ラクタム系抗生物質としてペニシリン、カルバペネム、
セフェムが、アミノグリコシド系抗生物質としてバンコ
マイシン、トブラマイシン、ゲンタマイシン、ストレプ
トマイシンが、マクロライド系抗生物質としてエリスロ
マイシン、重金属および重金属イオン化合物として銀、
銅、亜鉛およびその化合物などが好ましく用いられる。
更に、ポリマーに固定化し易いという点で第四級アンモ
ニウム塩が好ましく用いられる。その中でも、下記一般
式(1)
【0013】
【化2】 ★(R1 、R3 は炭素数1〜3のアルキル基を、R2 は
炭素数3〜18のアルキル基を示す。X- はハロゲンイ
オン、硫酸イオン、水酸化物イオンおよびカルボン三イ
オンから選ばれる少なくとも1種を示す。)で表される
ものがより好ましい。
炭素数3〜18のアルキル基を示す。X- はハロゲンイ
オン、硫酸イオン、水酸化物イオンおよびカルボン三イ
オンから選ばれる少なくとも1種を示す。)で表される
ものがより好ましい。
【0014】これらの抗微生物物質は、単独で用いてポ
リマーに結合あるいは含有させても、複数を組み合わせ
て用いても良い。
リマーに結合あるいは含有させても、複数を組み合わせ
て用いても良い。
【0015】本発明における、抗微生物物質を結合する
ための高分子化合物としては、例えば、ビニル系樹脂、
ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴ
ム、シリコンゴム、合成ゴムがあげられる。さらには、
これらのポリマーを構成するモノマーの共重合体、これ
らのポリマーの混合物、またこれらのポリマーに可塑
剤、補強剤や安定剤、重合開始剤や重合促進剤あるいは
造影剤などを混合したものなど種々の共重合体や混合物
を用いることもできる。共重合体の場合、重合形態は様
々であり、ランダム共重合、ブロック共重合およびグラ
フト共重合のいずれであっても良い。
ための高分子化合物としては、例えば、ビニル系樹脂、
ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴ
ム、シリコンゴム、合成ゴムがあげられる。さらには、
これらのポリマーを構成するモノマーの共重合体、これ
らのポリマーの混合物、またこれらのポリマーに可塑
剤、補強剤や安定剤、重合開始剤や重合促進剤あるいは
造影剤などを混合したものなど種々の共重合体や混合物
を用いることもできる。共重合体の場合、重合形態は様
々であり、ランダム共重合、ブロック共重合およびグラ
フト共重合のいずれであっても良い。
【0016】本発明における抗微生物物質を高分子化合
物に共有結合で固定化する方法は任意で良く、高分子化
合物中に含まれるカルボキシル基やアミノ基、水酸基な
どの官能基を介して結合しても良いし、高分子化合物に
適当な官能基を導入した後に、それを介して結合しても
良い。あるいは抗微生物物質をアクリル酸、ビニル酢
酸、スチレンなどの重合可能なモノマーに予め共有結合
させておいた後に、単独で、あるいは重合可能な高分子
化合物の原料モノマーと共にランダム共重合あるいはブ
ロック共重合あるいはグラフト共重合すれば良い。抗微
生物物質固定材料の分子の中で、カテーテル基材との接
着に関与する部分と抗微生物機能を有する部分とが構造
の上で明確に分かれている方が、抗微生物物質の自由度
が増して機能を発揮し易いため、グラフト共重合がとり
わけ好ましく用いられる。
物に共有結合で固定化する方法は任意で良く、高分子化
合物中に含まれるカルボキシル基やアミノ基、水酸基な
どの官能基を介して結合しても良いし、高分子化合物に
適当な官能基を導入した後に、それを介して結合しても
良い。あるいは抗微生物物質をアクリル酸、ビニル酢
酸、スチレンなどの重合可能なモノマーに予め共有結合
させておいた後に、単独で、あるいは重合可能な高分子
化合物の原料モノマーと共にランダム共重合あるいはブ
ロック共重合あるいはグラフト共重合すれば良い。抗微
生物物質固定材料の分子の中で、カテーテル基材との接
着に関与する部分と抗微生物機能を有する部分とが構造
の上で明確に分かれている方が、抗微生物物質の自由度
が増して機能を発揮し易いため、グラフト共重合がとり
わけ好ましく用いられる。
【0017】具体的には、ジメチルメチル(メタ)アク
リレート、ジメチルエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルメチル
(メタ)アクリルアミド、ジメチルエチル(メタ)アク
リルアミド、ジメチルプロピル(メタ)アクリルアミド
を単独で、あるいは重合可能なモノマーと共重合する
か、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニルなどを幹ポリマーとしてグラフト共重合した後に
ブロモオクタン、ブロモデカン、ブロモドデカン、ブロ
モヘキサデカン、ヨードオクタン、ヨードデカン、ヨー
ドドデカン、ヨードヘキサデカンなどのハロゲン化アル
キルで第四級アンモニウム化する方法や、上記の(メ
タ)クリレートあるいは(メタ)アクリルアミドを、上
記のハロゲン化アルキルで第四級アンモニウム化した後
に共重合する方法、クロロメチルスチレンを単独で、あ
るいは重合可能なモノマーと共重合するか、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニルなどを幹
ポリマーとしてグラフト共重合した後にジメチルアミノ
オクタン、ジメチルアミノデカン、ジメチルアミノドデ
カンなどの三級アミン化合物で第四級アンモニウム化す
る方法、クロロメチルスチレンを三級アミン化合物で第
四級アンモニウム化した後に共重合する方法がある。
リレート、ジメチルエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルメチル
(メタ)アクリルアミド、ジメチルエチル(メタ)アク
リルアミド、ジメチルプロピル(メタ)アクリルアミド
を単独で、あるいは重合可能なモノマーと共重合する
か、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニルなどを幹ポリマーとしてグラフト共重合した後に
ブロモオクタン、ブロモデカン、ブロモドデカン、ブロ
モヘキサデカン、ヨードオクタン、ヨードデカン、ヨー
ドドデカン、ヨードヘキサデカンなどのハロゲン化アル
キルで第四級アンモニウム化する方法や、上記の(メ
タ)クリレートあるいは(メタ)アクリルアミドを、上
記のハロゲン化アルキルで第四級アンモニウム化した後
に共重合する方法、クロロメチルスチレンを単独で、あ
るいは重合可能なモノマーと共重合するか、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニルなどを幹
ポリマーとしてグラフト共重合した後にジメチルアミノ
オクタン、ジメチルアミノデカン、ジメチルアミノドデ
カンなどの三級アミン化合物で第四級アンモニウム化す
る方法、クロロメチルスチレンを三級アミン化合物で第
四級アンモニウム化した後に共重合する方法がある。
【0018】本発明における抗微生物物質は、高分子化
合物中に固定化されている場合には、その含有量が少な
すぎると効果が発揮されず、多すぎるとカテーテル基材
との親和性が低下する。高分子化合物1gあたり0.0
1μmol〜10mmolが好ましく、0.1μmol
〜1mmolがより好ましい。
合物中に固定化されている場合には、その含有量が少な
すぎると効果が発揮されず、多すぎるとカテーテル基材
との親和性が低下する。高分子化合物1gあたり0.0
1μmol〜10mmolが好ましく、0.1μmol
〜1mmolがより好ましい。
【0019】抗微生物物質を共有結合で結合した高分子
化合物を透析用カテーテルの表面に分布させる方法は任
意でよく、例えば、高分子化合物を表面にコーティング
したり、高分子化合物をカテーテル基材ポリマーと混合
した後カテーテル状に成型すればよい。
化合物を透析用カテーテルの表面に分布させる方法は任
意でよく、例えば、高分子化合物を表面にコーティング
したり、高分子化合物をカテーテル基材ポリマーと混合
した後カテーテル状に成型すればよい。
【0020】コーティングの方法を例示すると、透析用
カテーテルを高分子化合物溶液中に浸した後に溶液から
取り出して乾燥する方法、高分子化合物溶液をカテーテ
ルにスプレー式に噴霧した後乾燥する方法、高分子化合
物溶液を含浸させた布・スポンジ等の吸収体を用いて直
接カテーテルに溶液を上塗りした後乾燥する方法などが
あげられる。コーティングした場合の高分子化合物の厚
みは、薄すぎると微生物がポリマ表面に付着して増殖・
成長し、また、厚すぎると微細な体腔に挿入することが
困難になる傾向がある。そのため、厚みは、0.1μm
〜5mmが好ましく、さらには1μm〜100μm、と
りわけ5μm〜50μmがより好ましい。
カテーテルを高分子化合物溶液中に浸した後に溶液から
取り出して乾燥する方法、高分子化合物溶液をカテーテ
ルにスプレー式に噴霧した後乾燥する方法、高分子化合
物溶液を含浸させた布・スポンジ等の吸収体を用いて直
接カテーテルに溶液を上塗りした後乾燥する方法などが
あげられる。コーティングした場合の高分子化合物の厚
みは、薄すぎると微生物がポリマ表面に付着して増殖・
成長し、また、厚すぎると微細な体腔に挿入することが
困難になる傾向がある。そのため、厚みは、0.1μm
〜5mmが好ましく、さらには1μm〜100μm、と
りわけ5μm〜50μmがより好ましい。
【0021】また、抗微生物物質を共有結合で結合した
高分子化合物単独でカテーテル基材にコーティングする
ことが困難な場合には、予めプライマーをコーティング
する方法が好ましく用いられる。プライマーの種類は特
に限定されず、例えばジイソシアン酸ジフェニルメタ
ン、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート等の二官能性化合物や、RTVシリコン等の
シランカップリング化合物を有機溶媒に溶解した溶液が
好ましく用いられる。
高分子化合物単独でカテーテル基材にコーティングする
ことが困難な場合には、予めプライマーをコーティング
する方法が好ましく用いられる。プライマーの種類は特
に限定されず、例えばジイソシアン酸ジフェニルメタ
ン、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート等の二官能性化合物や、RTVシリコン等の
シランカップリング化合物を有機溶媒に溶解した溶液が
好ましく用いられる。
【0022】本発明でいう抗微生物物質を共有結合で結
合した高分子化合物を有機溶媒または有機溶媒を含む溶
媒に溶解することによって、透析用カテーテルの表面に
コーティングしたり、ポリウレタンや塩化ビニルなどの
カテーテル基材ポリマーとブレンドしたりできる。高分
子化合物溶液の粘度は特に限定されるものではないが、
粘度が高すぎるとコーティングやブレンドを均一に行う
ことが困難であり、3〜20重量%、より好ましくは5
〜10重量%の濃度で溶媒に溶かしたときの粘度が10
0P以下、より好ましくは1P〜60P、とりわけ10
P〜40Pの溶液が用いられる。
合した高分子化合物を有機溶媒または有機溶媒を含む溶
媒に溶解することによって、透析用カテーテルの表面に
コーティングしたり、ポリウレタンや塩化ビニルなどの
カテーテル基材ポリマーとブレンドしたりできる。高分
子化合物溶液の粘度は特に限定されるものではないが、
粘度が高すぎるとコーティングやブレンドを均一に行う
ことが困難であり、3〜20重量%、より好ましくは5
〜10重量%の濃度で溶媒に溶かしたときの粘度が10
0P以下、より好ましくは1P〜60P、とりわけ10
P〜40Pの溶液が用いられる。
【0023】本発明でいう透析カテーテルの基材は特に
限定されるものではなく、ビニル系樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴム、シリ
コンゴム、合成ゴムが一般的に知られている。とりわけ
シリコン樹脂、ウレタン樹脂が好ましく用いられる。
限定されるものではなく、ビニル系樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴム、シリ
コンゴム、合成ゴムが一般的に知られている。とりわけ
シリコン樹脂、ウレタン樹脂が好ましく用いられる。
【0024】より効果を上げるために本発明の抗微生物
物質を共有結合で結合した高分子化合物とは別に、とは
別に抗菌物質あるいは抗ウイルス物質等の抗微生物物質
を透析用カテーテルに含有させることが好ましい。含有
量としては、その含有量が少ないと効果が発揮されず、
多いと毒性を示す可能性があるため、カテーテル1gあた
り0.001nmol〜10mmolが好ましく、0.
1nmol〜1mmolがより好ましい。
物質を共有結合で結合した高分子化合物とは別に、とは
別に抗菌物質あるいは抗ウイルス物質等の抗微生物物質
を透析用カテーテルに含有させることが好ましい。含有
量としては、その含有量が少ないと効果が発揮されず、
多いと毒性を示す可能性があるため、カテーテル1gあた
り0.001nmol〜10mmolが好ましく、0.
1nmol〜1mmolがより好ましい。
【0025】抗微生物物質を透析用カテーテルに含有さ
せる方法は任意でよく、例えば、カテーテルを、抗菌物
質および抗ウイルス物質を水や、メタノールなどの有機
溶媒に溶解した溶液に浸漬したり、カテーテル基材およ
び高分子化合物と混合した後カテーテル状に成型しても
良い。
せる方法は任意でよく、例えば、カテーテルを、抗菌物
質および抗ウイルス物質を水や、メタノールなどの有機
溶媒に溶解した溶液に浸漬したり、カテーテル基材およ
び高分子化合物と混合した後カテーテル状に成型しても
良い。
【0026】透析用カテーテルの用途については、透析
療法に用いられるものであればよく、特に限定されな
い。例えば、血液透析、腹膜透析があげられる。
療法に用いられるものであればよく、特に限定されな
い。例えば、血液透析、腹膜透析があげられる。
【0027】以下、実施例により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は当該実施例に限定されるもので
はない。
に説明するが、本発明は当該実施例に限定されるもので
はない。
【0028】
【実施例】 実施例1 重合度550のポリ塩化ビニル120gを2リットルの
ジメチルホルムアミドに溶解し、2.704gのジエチ
ルジチオカルバミン酸ナトリウム塩を添加し、50℃で
3時間反応させ、メタノールに再沈後、乾燥させること
により、光グラフト活性化ポリ塩化ビニル(以下、DT
C化ポリ塩化ビニルと略す)を得た。
ジメチルホルムアミドに溶解し、2.704gのジエチ
ルジチオカルバミン酸ナトリウム塩を添加し、50℃で
3時間反応させ、メタノールに再沈後、乾燥させること
により、光グラフト活性化ポリ塩化ビニル(以下、DT
C化ポリ塩化ビニルと略す)を得た。
【0029】このDTC化ポリ塩化ビニル80gを12
50mlのテトラヒドロフランに溶解し、200gのメ
トキシポリエチレングリコールメタクリレート(ポリエ
チレングリコール部分の重合度20〜23)と80gの
ジメチルアミノエチルメタクリレートを添加し、光源内
部浸透型光反応装置中で100W高圧水銀灯(ウシオ電
機UM−102)を30℃で9.5時間照射することに
より光グラフト重合を行なった。このグラフト共重合体
の組成は重量比で塩化ビニル54%、メトキシポリエチ
レングリコールメタクリレート30%、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート16%であった。
50mlのテトラヒドロフランに溶解し、200gのメ
トキシポリエチレングリコールメタクリレート(ポリエ
チレングリコール部分の重合度20〜23)と80gの
ジメチルアミノエチルメタクリレートを添加し、光源内
部浸透型光反応装置中で100W高圧水銀灯(ウシオ電
機UM−102)を30℃で9.5時間照射することに
より光グラフト重合を行なった。このグラフト共重合体
の組成は重量比で塩化ビニル54%、メトキシポリエチ
レングリコールメタクリレート30%、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート16%であった。
【0030】該グラフト共重合体5gをテトラヒドロフ
ラン50mlに溶解後、臭化ラウリル2.4mlを加え
て50℃で4時間反応させた。飽和食塩水中に投じて沈
殿させた後、水とエタノールで洗浄・乾燥して長鎖のア
ルキル基(炭素数12)を含む4級アンモニウム基を有
する抗菌性材料を得た。4級アンモニウム基の導入量は
グラフト共重合体1gあたり0.18ミリモルであっ
た。
ラン50mlに溶解後、臭化ラウリル2.4mlを加え
て50℃で4時間反応させた。飽和食塩水中に投じて沈
殿させた後、水とエタノールで洗浄・乾燥して長鎖のア
ルキル基(炭素数12)を含む4級アンモニウム基を有
する抗菌性材料を得た。4級アンモニウム基の導入量は
グラフト共重合体1gあたり0.18ミリモルであっ
た。
【0031】抗菌性材料の5重量%溶液に腹膜透析用カ
テーテル断片を軸方向に浸漬して塗布して乾燥した。
テーテル断片を軸方向に浸漬して塗布して乾燥した。
【0032】得られたカテーテル断片をアルコールで消
毒した後、黄色ブドウ球菌を菌濃度105 個/mlにな
るように懸濁した生理食塩水に浸漬し、16時間静置し
た。16時間後にチューブを洗浄乾燥し、走査型電子顕
微鏡で観察した。顕微鏡写真を図1に示す。比較例1と
して抗菌性材料を塗布していないシリコンチューブにつ
いても同様に操作した。その写真を図4に示す。実施例
1により得られたカテーテルにおいては、付着菌が観察
されなかった。
毒した後、黄色ブドウ球菌を菌濃度105 個/mlにな
るように懸濁した生理食塩水に浸漬し、16時間静置し
た。16時間後にチューブを洗浄乾燥し、走査型電子顕
微鏡で観察した。顕微鏡写真を図1に示す。比較例1と
して抗菌性材料を塗布していないシリコンチューブにつ
いても同様に操作した。その写真を図4に示す。実施例
1により得られたカテーテルにおいては、付着菌が観察
されなかった。
【0033】実施例2 市販のフェノキシレジン10gをジメチルホルムアミド
70mlに溶解後、4−ブロモブチリルクロリド4ml
を加えて80℃で3時間反応させた。この溶液をメタノ
ール中に投じポリマーを沈殿させた後、メタノールおよ
び水で洗浄して乾燥した。次に、このブロモアシル化フ
ェノキシ樹脂5gをジメチルホルムアミド50mlに溶
解後、N,N−ジメチルドデシルアミン10.0mlを
加えて80℃で7時間反応させた。飽和食塩水中に投じ
て沈殿させた後、水とエタノールで洗浄・乾燥してアル
キル基(炭素数12)を含む4級アンモニウム基を有す
る抗菌性材料を得た。4級アンモニウム基の導入量はフ
ェノキシ樹脂の繰り返し単位1モルあたり0.51モル
であった。
70mlに溶解後、4−ブロモブチリルクロリド4ml
を加えて80℃で3時間反応させた。この溶液をメタノ
ール中に投じポリマーを沈殿させた後、メタノールおよ
び水で洗浄して乾燥した。次に、このブロモアシル化フ
ェノキシ樹脂5gをジメチルホルムアミド50mlに溶
解後、N,N−ジメチルドデシルアミン10.0mlを
加えて80℃で7時間反応させた。飽和食塩水中に投じ
て沈殿させた後、水とエタノールで洗浄・乾燥してアル
キル基(炭素数12)を含む4級アンモニウム基を有す
る抗菌性材料を得た。4級アンモニウム基の導入量はフ
ェノキシ樹脂の繰り返し単位1モルあたり0.51モル
であった。
【0034】抗菌性材料の5重量%溶液に腹膜透析用カ
テーテル断片を軸方向に浸漬して塗布して乾燥した。
テーテル断片を軸方向に浸漬して塗布して乾燥した。
【0035】実施例1と同様、得られたカテーテルにつ
いて走査型電子顕微鏡で観察した結果を図2に示す。
いて走査型電子顕微鏡で観察した結果を図2に示す。
【0036】実施例3 実施例1に示した抗菌性材料塗布カテーテルをヨウ素系
消毒液(イソジン、明治製菓)に1日浸漬して乾燥し
た。
消毒液(イソジン、明治製菓)に1日浸漬して乾燥し
た。
【0037】実施例1と同様、得られたカテーテルにつ
いて走査型電子顕微鏡で観察した結果を図3に示す。
いて走査型電子顕微鏡で観察した結果を図3に示す。
【0038】
【発明の効果】本発明の透析用カテーテルは、良好な抗
菌能を示し、抗菌性能などを発現する官能基が共有結合
されており、溶離することがないため、性能が長期間持
続し、人体にも無害である。
菌能を示し、抗菌性能などを発現する官能基が共有結合
されており、溶離することがないため、性能が長期間持
続し、人体にも無害である。
【図1】実施例1におけるカテーテル断面顕微鏡写真を
示す。
示す。
【図2】実施例2におけるカテーテル断面顕微鏡写真を
示す。
示す。
【図3】実施例3におけるカテーテル断面顕微鏡写真を
示す。
示す。
【図4】比較例1におけるカテーテル断面顕微鏡写真を
示す。
示す。
Claims (19)
- 【請求項1】抗微生物物質を共有結合で結合した高分子
化合物を表面に有することを特徴とする透析用カテーテ
ル。 - 【請求項2】抗微生物物質が、ハロゲン系化合物、アル
デヒド系化合物、フェノール系化合物、陽イオン性界面
活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イ
オン性界面活性剤、ビグアニド系化合物、過酸化物、キ
ノロン系抗生物質、β−ラクタム系抗生物質、アミノグ
リコシド系抗生物質、マクロライド系抗生物質、金属お
よび金属イオン化合物から選ばれる少なくとも1種であ
ることを特徴とする請求項1記載の透析用カテーテル。 - 【請求項3】抗微生物物質が、第四級アンモニウム化合
物であることを特徴とする請求項1または2記載の透析
用カテーテル。 - 【請求項4】抗微生物物質が、下記一般式(1)で表さ
れる第四級アンモニウム化合物であることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の透析用カテーテル。 【化1】 ★(R1 、R3 は炭素数1〜3のアルキル基を、R2 は
炭素数3〜18のアルキル基を示す。X- はハロゲンイ
オン、硫酸イオン、水酸化物イオンおよびカルボン酸イ
オンから選ばれる少なくとも1種を示す。) - 【請求項5】高分子化合物が、ビニル系樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴム、シリ
コン樹脂、合成ゴムの少なくとも1種であることを特徴
とする請求項1〜4のいずれかに記載の透析用カテーテ
ル。 - 【請求項6】高分子化合物が、第四級アンモニウム基を
結合したグラフト重合鎖を有するポリマーであることを
特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の透析用カテ
ーテル。 - 【請求項7】カテーテルが、ビニル系樹脂、ウレタン樹
脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴム、シリ
コンゴム、合成ゴムの少なくとも1種からなることを特
徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の透析用カテー
テル。 - 【請求項8】透析が腹膜透析であることを特徴とする請
求項1〜7のいずれかに記載の透析用カテーテル。 - 【請求項9】抗微生物物質を共有結合で結合した高分子
化合物をカテーテル表面にコーティングすることを特徴
とする透析用カテーテルの製造方法。 - 【請求項10】カテーテル表面に予めプライマーをコー
ティングした後に、抗微生物物質を共有結合で結合した
高分子化合物をコーティングすることを特徴とする請求
項9記載の透析用カテーテルの製造方法。 - 【請求項11】抗微生物物質を共有結合で結合した高分
子化合物をカテーテル表面にコーティングした後、抗微
生物物質を含む溶液に含浸させることを特徴とする請求
項9〜10のいずれかに記載の透析用カテーテルの製造
方法。 - 【請求項12】抗微生物物質が、ハロゲン系化合物、ア
ルデヒド系化合物、フェノール系化合物、陽イオン性界
面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、ビグアニド系化合物、過酸化物、
キノロン系抗生物質、β−ラクタム系抗生物質、アミノ
グリコシド系抗生物質、マクロライド系抗生物質、金
属、および金属イオン化合物から選ばれる少なくとも1
種であることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに
記載の透析用カテーテルの製造方法。 - 【請求項13】抗微生物物質が、第四級アンモニウム化
合物であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか
に記載の透析用カテーテルの製造方法。 - 【請求項14】高分子化合物がビニル系樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴム、シリ
コンゴム、合成ゴムの少なくとも1種であることを特徴
とする請求項9〜13のいずれかに記載の透析用カテー
テルの製造方法。 - 【請求項15】高分子化合物が、第四級アンモニウム基
を結合したグラフト重合鎖を有するポリマーであること
を特徴とする請求項9〜14のいずれかに記載の透析用
カテーテルの製造方法。 - 【請求項16】カテーテルが、ビニル系樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、天然ゴム、シリ
コンゴム、合成ゴムの少なくとも1種からなることを特
徴とする請求項9〜15のいずれかに記載の透析用カテ
ーテルの製造方法。 - 【請求項17】透析が腹膜透析であることを特徴とする
請求項9〜16のいずれかに記載の透析用カテーテルの
製造方法。 - 【請求項18】抗微生物物質を共有結合で結合した高分
子化合物とカテーテル基材とを混合した後、カテーテル
に成型することを特徴とする透析用カテーテルの製造方
法。 - 【請求項19】カテーテルに成型した後、抗微生物物質
を含む溶液に含浸させることを特徴とする請求項18記
載の透析用カテーテルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9279911A JPH1199200A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 透析用カテーテルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9279911A JPH1199200A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 透析用カテーテルおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1199200A true JPH1199200A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17617639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9279911A Pending JPH1199200A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 透析用カテーテルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1199200A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001527027A (ja) * | 1997-12-31 | 2001-12-25 | ハイドロマー インコーポレイテッド | 細菌接着低減及び防止用生物静力学的コーティング |
US7217759B2 (en) * | 2003-05-20 | 2007-05-15 | Arch Uk Biocides Limited | Composition and use |
US7226968B2 (en) * | 2003-05-20 | 2007-06-05 | Arch Uk Biocides Limited | Composition and use |
WO2009113438A1 (ja) | 2008-03-10 | 2009-09-17 | 東レ株式会社 | 医療用抗菌性組成物および医療用具 |
KR100924273B1 (ko) | 2008-01-21 | 2009-10-30 | 서강대학교산학협력단 | 항균 폴리우레탄 수지 조성물 및 그 제조방법 |
JP2010531156A (ja) * | 2007-04-25 | 2010-09-24 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 殺生性被膜を有する基材 |
JP2011525202A (ja) * | 2008-05-29 | 2011-09-15 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 抗微生物ポリマーおよびその使用 |
KR101134507B1 (ko) | 2009-06-30 | 2012-04-13 | 한국생산기술연구원 | 용융블랜딩방법을 이용한 항균제함유 폴리에스테르 섬유의 제조방법 |
JP2012532681A (ja) * | 2009-07-09 | 2012-12-20 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 皮膚を介した侵襲装置のための抗菌被覆 |
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US8475828B2 (en) | 2006-10-03 | 2013-07-02 | Covidien Lp | Medical apparatus and method for producing same |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP9279911A patent/JPH1199200A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001527027A (ja) * | 1997-12-31 | 2001-12-25 | ハイドロマー インコーポレイテッド | 細菌接着低減及び防止用生物静力学的コーティング |
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KR100924273B1 (ko) | 2008-01-21 | 2009-10-30 | 서강대학교산학협력단 | 항균 폴리우레탄 수지 조성물 및 그 제조방법 |
US8652499B2 (en) | 2008-03-10 | 2014-02-18 | Toray Industries, Inc. | Medical antimicrobial composition and medical device comprising the same |
WO2009113438A1 (ja) | 2008-03-10 | 2009-09-17 | 東レ株式会社 | 医療用抗菌性組成物および医療用具 |
US9345811B2 (en) | 2008-03-10 | 2016-05-24 | Toray Industries, Inc. | Medical antimicrobial composition and medical device comprising the same |
JP2011525202A (ja) * | 2008-05-29 | 2011-09-15 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 抗微生物ポリマーおよびその使用 |
KR101134507B1 (ko) | 2009-06-30 | 2012-04-13 | 한국생산기술연구원 | 용융블랜딩방법을 이용한 항균제함유 폴리에스테르 섬유의 제조방법 |
JP2012532681A (ja) * | 2009-07-09 | 2012-12-20 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 皮膚を介した侵襲装置のための抗菌被覆 |
WO2013005446A1 (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-10 | 株式会社Nbcメッシュテック | 抗ウイルス性樹脂部材 |
CN103649230A (zh) * | 2011-07-06 | 2014-03-19 | 株式会社Nbc纱纲技术 | 抗病毒性树脂部件 |
KR20140058526A (ko) * | 2011-07-06 | 2014-05-14 | 가부시키가이샤 엔비씨 메슈테크 | 항바이러스성 수지 부재 |
JPWO2013005446A1 (ja) * | 2011-07-06 | 2015-02-23 | 株式会社Nbcメッシュテック | 抗ウイルス性樹脂部材 |
AU2012279764B2 (en) * | 2011-07-06 | 2015-08-13 | Nbc Meshtec, Inc. | Antiviral resin member |
US9380785B2 (en) | 2011-07-06 | 2016-07-05 | Nbc Meshtec, Inc. | Antiviral resin member |
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