JPH1198996A - 有用蛋白質の製造法 - Google Patents

有用蛋白質の製造法

Info

Publication number
JPH1198996A
JPH1198996A JP10216309A JP21630998A JPH1198996A JP H1198996 A JPH1198996 A JP H1198996A JP 10216309 A JP10216309 A JP 10216309A JP 21630998 A JP21630998 A JP 21630998A JP H1198996 A JPH1198996 A JP H1198996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silkworm
recombinant
interferon
producing
recombinant baculovirus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10216309A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanari Yamada
勝成 山田
Fumiyoshi Okano
文義 岡野
Masahiro Sato
昌弘 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10216309A priority Critical patent/JPH1198996A/ja
Publication of JPH1198996A publication Critical patent/JPH1198996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組換えバキュロウイルスによる有用蛋白質の
製造方法を提供する。 【解決手段】 4級アンモニウム塩で処理することによ
り、組換えバキュロウイルスの比活性化と目的蛋白質の
精製を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組換えバキュロウ
イルスを用いた遺伝子操作技術によって有用蛋白質を生
産する手法において、組換えバキュロウイルスの不活性
化とその後行程にあたる目的有用蛋白質の精製を容易に
することによって、有用蛋白質の量産化を可能とし、以
って高純度かつ安価な医薬品(抗腫瘍・抗ウイルス剤
等)を製造する事を目的とする有用蛋白質の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】遺伝子組換え技術を用いた有用蛋白質の
生産方法には多くの技術が報告されているが、近年、遺
伝子組換えしたバキュロウイルスを用いた有用蛋白質の
生産方法についても、ブタ成長ホルモン(特開平3-2244
91)、成人T細胞白血病ウイルス外皮蛋白質(特開平2-
57191)、インフルエンザウイルスHA蛋白質(特開平3
-108480)、ネコインターフェロン(特開平3-139276)
等が開示されている。しかし、バキュロウイルスを用い
た有用蛋白質の生産方法によって特に医薬品などを製造
する場合には、安全性の観点から使用した組換えバキュ
ロウイルスの不活性化が不可欠である。また、有用蛋白
質の生産を目的とした組換えカイコ核多角体病ウイルス
の不活性化においては、組換えバキュロウイルスの感染
力を失わせると同時に、目的とする有用蛋白質の活性を
維持することが必要である。
【0003】バキュロウイルスの一つであるカイコ核多
角体病ウイルスの不活性化に関しては、Watanabe らが
詳細に報告している(文献1)。しかし、開示されてい
る加熱、紫外線、乾燥など、物理的な不活性化条件、お
よび、フェノール、ホルマリンなどの殺菌剤、アルコー
ルなどによる化学的な不活性化条件では蛋白質の変性が
生じることから、有用蛋白の製造に利用することは困難
である。また、この報告は、野生型カイコ核多角体病ウ
イルスの不活性化に関するものであり、組換えカイコ核
多角体病ウイルスの不活性化については開示されていな
い。
【0004】特開平4-207198には、カイコ体液
をpH0.5〜pH3.0にすることを特徴とする組換え
カイコ核多角体病ウイルスの不活性化方法が開示されて
いるが、この方法では酸性に対して安定な有用蛋白質を
製造する場合に限られることから、さらに幅広い有用蛋
白質に対して適用可能な組換えバキュロウイルスの不活
性化方法が求められていた。また、特開昭61-152
276には、塩化ベンザルコニウムを用いた組換え大腸
菌の不活性化に関する技術が開示されているが、組換え
バキュロウイルスの不活性化方法については開示されて
いない。一方、ウイルスに対する塩化ベンザルコニウム
の不活性化作用はウイルスによって異なり、Yamamoto
らはHIVウイルスが塩化ベンザルコニウムで不活性化
されることを報告しているが(文献2)、一方、Watana
be らはカイコのFlacherie virusは塩化ベンザルコニウ
ムによって不活性化されないと報告している(文献
3)。
【0005】すなわち、これらの従来技術では組換えバ
キュロウイルスを用いた有用蛋白質の生産において、幅
広い有用蛋白質の活性の維持と組換えバキュロウイルス
の不活性化を両立することは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、酸に安定な有
用蛋白質に限らず、すべての有用蛋白質の活性を低下さ
せることなく組換えバキュロウイルスの不活性化が可能
となれば、従来組換えバキュロウイルスを用いて量産が
困難であった有用蛋白質でも量産が容易となると期待で
きる。すなわち、本発明は、組換えバキュロウイルスを
用いた有用蛋白質の製造において、幅広い有用蛋白質に
適用可能な組換えバキュロウイルスの不活性化方法とそ
の後行程にあたる目的有用蛋白質の精製を容易にする方
法を提供することによって、有用蛋白質の量産化を可能
とし、以って高純度かつ安価な医薬品(抗腫瘍・抗ウイ
ルス剤等)の製造を可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、こうした状
況に鑑み、鋭意工夫を重ねた結果、組換えバキュロウイ
ルスが感染した昆虫細胞の培養上清、または、組換えバ
キュロウイルスが感染した昆虫幼虫の体液に4級アンモ
ニウム塩を添加することによって、組換えバキュロウイ
ルスが不活性化すること、さらに、組換えバキュロウイ
ルスによって産生した有用蛋白質の比活性が向上するた
め、後工程である精製が容易となることを見出し本発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、有用蛋白質をコードす
る遺伝子により組み換えられた組換えバキュロウイルス
を昆虫培養細胞、または、昆虫幼虫に感染させて有用蛋
白質を生産する際に、昆虫細胞培養上清または昆虫幼虫
の体液に4級アンモニウム塩を添加することを特徴とす
る有用蛋白質の製造方法、ならびに、組換えバキュロウ
イルスの不活性化方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関し詳細に説明す
る。
【0010】本発明の有用蛋白質としては特に限定はさ
れないが、4級アンモニウム塩に対して安定な蛋白質が
好ましい。4級アンモニウム塩に対して安定な蛋白質と
しては種々のものが報告され、今後も多くのものが見出
されるであろうが、それらへの応用が可能である。例え
ば、4級アンモニウム塩に対して安定な有用蛋白質とし
て、ヒトインターフェロン(α、β、γの各タイプ)、
ネコインターフェロン、イヌインターフェロン(α、
β、γの各タイプ)などのインターフェロン類などが挙
げられる。インターフェロンは、抗ウイルス作用を示す
ところの蛋白質を主成分とする生理活性物質でIFNと
略記される。また、その他に各種ほ乳動物由来のインタ
ーロイキンなどが挙げられる。本発明では、特にネコI
FN-ω、または、イヌIFN-γが好ましく用いられ
る。
【0011】イヌインターフェロン-γは参考文献5に
示されているアミノ酸配列からなるポリペプチドである
が、そのアミノ酸配列の一部が置換されたもの、また、
その一部が欠如したもの、あるいは、いくつかのアミノ
酸残基が付加されたものでも、イヌ由来細胞、例えば、
イヌMDCK細胞(ATCC CCL−34)に対し
て、文献16に示されているようなインターフェロン−
γの本来の生理活性を有するポリペプチドであれば本発
明に含まれる。具体的には、例えば、配列番号5に示す
成熟蛋白質部分のアミノ酸配列からなるポリペプチドが
挙げられる。また、例えば、配列番号6に示す成熟蛋白
質部分のような糖鎖結合部位を欠如させたイヌインター
フェロン-γを挙げることができる。また、配列番号
7、8に示す成熟蛋白質部分のようなC末端が欠如した
イヌインターフェロン-γを挙げることができる。
【0012】遺伝子組換えバキュロウイルスは、例えば
次のようにして作製することができる。すなわち、有用
蛋白質をコードするDNAの上流に核多角体病ウイルス
由来のプロモーター領域を含むDNA断片、下流に終止
シグナル以下のDNA断片を有する組換えプラスミド
と、核多角体病ウイルスのDNAを、例えばBM−N細
胞のようなカイコ培養細胞に同時に感染させることによ
って、細胞内で外来の有用蛋白質をコードするDNAと
ウイルスDNAの組換えが起こり、遺伝子組換えウイル
スが作製される。このようにして作製された組換えウイ
ルスは、核多角体病ウイルスの多角体蛋白質の遺伝子領
域に外来のDNAが置換または挿入されており多角体を
形成することができないため、非組換えウイルスと容易
に区別することが可能である。
【0013】このような遺伝子組換え核多角体病ウイル
スとして、例えば、ネコIFNの蛋白質をコードするD
NAが組換えられたrBNV100や 、イヌIFN-γ
の蛋白質をコードするDNAが組換えられたrBNVγ
を挙げることができる。
【0014】rBNV100は、特開平4−20719
8に開示された方法によって作製することができる。す
なわち、生命科学研究所にFERM P-1633号として
寄託されている大腸菌の形質転換体から一般的な手法に
より抽出したプラスミドからネコIFNの蛋白質をコー
ドするDNA部分を、例えばpBM030(文献4)な
どのカイコのクローニングベクターの発現調節部分の下
流に連結するという一般的な遺伝子操作技術によって組
換えプラスミドを作製することができる。この組換えプ
ラスミドとカイコ核多角体病ウイルスDNA(文献4)
とを、文献4に示されている方法で、カイコ樹立細胞、
例えば、BM−N細胞(文献4)にコ・トランスフェク
ションした後、培養を続ける。培養液中には、非組換え
ウイルス(野生型)と組換えウイルスの両方が出現する
ため、限界希釈法およびプラーク法などの一般的な方法
によって、組換えウイルスをクローニングする。組換え
ウイルスは核多核体の形成能がないことから、野生型ウ
イルスと容易に区別することが可能である。
【0015】イヌIFN-γの蛋白質をコードするDN
Aが組換えられたrBNVγは、例えば次のように作製
することができる。まず、イヌIFN-γの蛋白をコー
ドするDNA(文献5)を、例えば次のようにして製造
する。すなわち、イヌの細胞からポリ(A)RNAを抽
出した後、cDNAに転換し、イヌIFN-γをコ−ド
する遺伝子配列を元にしたプライマ−を用いてポリメラ
ーゼ連鎖反応(以下PCRと略す)を行うことによって
イヌIFN-γをコ−ドする遺伝子を得ることができ
る。
【0016】イヌの細胞、例えばマイト−ジェンなどで
刺激されたイヌリンパ球などよりRNAを得る方法とし
ては、通常の方法、例えば、ポリソ−ムの分離、ショ糖
密度勾配遠心や電気泳動を利用した方法などがあげられ
る。上記イヌ細胞よりRNAを抽出する方法としては、
グアニジン・チオシアネ−ト処理後CsCl密度勾配遠
心を行うグアニジン・チオシアネ−ト−塩化セシウム法
(文献6)バナジウム複合体を用いてリボヌクレア−ゼ
インヒビタ−存在下に界面活性剤で処理したのちフェノ
−ル抽出を行う方法(文献7),グアニジン・チオシア
ネ−ト−ホット・フェノ−ル法、グアニジン・チオシア
ネ−ト−グアニジン塩酸法、グアニジン・チオシアネ−
ト−フェノ−ル・クロロホルム法、グアニジン・チオシ
アネ−トで処理したのち塩化リチウムで処理してRNA
を沈殿させる方法などの中から適当な方法を選んで行う
ことができる。
【0017】イヌリンパ球などより通常の方法、例え
ば、塩化リチウム/尿素法、グアニジン・イソチオシア
ネ−ト法、オリゴdTセルロ−スカラム法等によりmR
NAを単離し、得られたmRNAから通常の方法、例え
ば、Gublerらの方法(文献8),H.Okaya
maらの方法(文献9)等によりcDNAを合成する。
得られたmRNAからcDNAを合成するには、基本的
にはトリ骨芽球ウイルス(AMV)などの逆転写酵素な
どを用いるほか1部プライマ−を用いてDNAポリメラ
−ゼなどを用いる方法を組み合わせてよいが、市販の合
成あるいはクロ−ニング用キットを用いるのが便利であ
る。このcDNAを鋳型としてイヌIFN-γの塩基配
列を基にしたプライマ−を用いてPCRを行うことによ
ってイヌIFN-γの蛋白質をコ−ドするDNAを得る
ことができる。
【0018】このイヌIFN-γの蛋白質をコ−ドする
DNAをカイコのクローニングベクター(文献4)に連
結して作製した組み換え体プラスミドとカイコ核多角体
病ウイルスDNAとを、カイコ樹立細胞にコトランスフ
ェクションして作製することができる。従って、組み換
え体ウイルスは、in vivo的な方法で作製するこ
とができる。
【0019】すなわち、イヌIFN-γの蛋白質をコー
ドするDNA部分を、例えばpBM030(文献4)な
どのカイコのクローニングベクターの発現調節部分の下
流に連結するという一般的な遺伝子操作に従って組換え
体プラスミドを作製することができる。この組換え体プ
ラスミドとカイコ核多角体病ウイルスDNA(文献4)
とを、文献のような方法でカイコ樹立細胞、例えばBM
−N株(文献4)にコトランスフェクションした後、培
養を続け、培養液中に出現した非組換え体(野性型)と
組換え体のウイルスの中から限界希釈法、もしくはプラ
ーク法などの一般的な方法によって組換え体ウイルスを
クローニングすることができる。組換え体ウイルスは多
角体の形成能がないことから、野性型ウイルスと容易に
区別できる。
【0020】有用蛋白質の生産は、前記の組換えカイコ
核多角体ウイルスをカイコ樹立細胞中、またはカイコ生
体中で増殖させることにより行なう。
【0021】カイコ樹立細胞を用いる場合は、前記組換
え体ウイルスを含む培養液により、BM−N細胞を感染
させ、平面培養または浮遊培養により培養する。BM−
N細胞を培養する培地としては、例えば牛血清を添加し
たTC−10培地(文献12)を使用することができ
る。培養温度は25〜28℃が適当である。培養後、培
溶液を遠心分離しその上清から有用蛋白質を回収する。
【0022】カイコ生体を用いる場合は、前記の組換え
体ウイルスを含む培養液をカイコ幼虫に注射して、クワ
の葉または合成飼料を与えて飼育する。飼育後、カイコ
を切開し得られた体液から有用蛋白質を回収する。
【0023】組換えバキュロウイルスの不活性化に使用
する4級アンモニウム塩としては、アルキルトリメチル
アンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、
アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルピ
リジニウム塩、アシルアミノプロピルジメチルベンジル
アンモニウム塩などを用いることができるが、具体的に
は、経済性または安全性の観点から、例えば塩化ベンザ
ルコニウム、塩化ベンゼトニウムが好適に使用される。
【0024】使用される4級アンモニウム塩の濃度は、
組換えバキュロウイルスの不活性化に十分で、かつ、目
的とする有用蛋白質の活性を低下させない濃度であれば
よく、例えば、終濃度で組換えバキュロウイルスを感染
させた昆虫培養細胞の培養上清、または、組換えバキュ
ロウイルスを感染させたカイコ幼虫の体液に対して0.
01重量%以上が好適に用いられる。しかし、過度に高
濃度の4級アンモニウム塩を使用することは、経済的に
不利であるばかりでなく、目的とする有用蛋白質の精製
を困難とする場合がある。通常、0.5重量%以下の濃
度の4級アンモニウム塩による処理が、有用蛋白質の生
産において良い結果をもたらす。
【0025】カイコ細胞の培養上清、および、カイコ体
液を4級アンモニウム塩で処理する方法としては、カイ
コ細胞の培養上清またはカイコ体液に4級アンモニウム
塩を添加する方法、もしくは、4級アンモニウム塩水溶
液にカイコ細胞の培養上清またはカイコ体液を添加する
方法、もしくは、切開したカイコを直接4級アンモニウ
ム塩水溶液に浸漬する方法などが可能であるが、いずれ
の方法によっても同様な効果が得られる。また、4級ア
ンモニウム塩による処理温度、処理時間は、組換えバキ
ュロウイルスが十分に不活性化される条件であればよ
く、特に制限はないが、例えば0℃から25℃におい
て、1時間から24時間処理することによって良好な結
果が得られる。
【0026】こうして遺伝子組み換え技術によって製造
された有用蛋白質を単離・精製するための方法に特に限
定はなく、通常の蛋白質の精製方法を用いることができ
る。例えば、目的とする有用蛋白質が本来有する活性を
指標としながら、シリカゲル担体、イオン交換性担体、
ゲル濾過担体、キレート性担体、色素担持担体等を用い
たクロマトグラフィーや、限外濾過、ゲル濾過、透析、
塩析等による脱塩、濃縮を組み合わせることによって精
製し単離することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明の範囲がこれに限定されるもので
はない。
【0028】参考例1 <イヌIFN-γをコードするDNAを導入した組換え
カイコ核多核体病ウイルスの作成> (1)イヌcDNAの調製 イヌ末梢血よりリンパ球を分離し、フィトヘムアグルチ
ニン(PHA)を50μg/mlの終濃度で48時間刺
激した。刺激後、ISOGEN(ニッポンジ−ン社)を
用いて総RNAを調製した。得られたRNAを1mM
EDTAを含む10mM トリス塩酸緩衝液(pH7.
5)(以下TEと略する。)に溶解し、70℃で5分間
処理した後、1M LiClを含むTEを同量加えた。
0.5MLiClを含むTEで平衡化したオリゴdTセ
ルロ−スカラムにRNA溶液をアプライし、同緩衝液に
て洗浄した。さらに0.3M LiClを含むTEにて
洗浄後、0.01% SDSを含む2mM EDTA
(pH7.0)で吸着したポリ(A)RNAを溶出し
た。こうして得られたポリ(A)RNAを用いて一本鎖
cDNAを合成した。すなわち、滅菌した0.5mlの
ミクロ遠心チュ−ブに5μgのポリ(A)RNAと0.
5μgのオリゴdTプライマ−(12−18mer)を
入れ、ジエチルピロカルボネ−ト処理滅菌水を加えて1
2μlにし、70℃で10分間インキュベ−トしたのち
氷中に1分間つけた。これに200mMトリス塩酸(p
H8.4),500mM KCl溶液を2μl,25m
M MgCl2 を2μl,10mM dNTPを1μl
および0.1M DTTを2μlそれぞれ加え、42℃
で5分間インキュベ−トしたのち、200ユニットのG
ibcoBRL社製SuperScript II R
Tを1μl加え、42℃でさらに50分間インキュベ−
トしてcDNA合成反応を行った。さらに70℃で15
分間インキュベ−トして反応を停止し、氷上に5分間置
いた。この反応液に1μlのE.coli RNase
H(2units/ml)を加え、37℃で20分間イ
ンキュベ−トした。
【0029】(2)イヌIFN-γ遺伝子の調製 イヌIFN-γのN末端およびC末端の塩基配列(文献
5)をもとに、5´GCGAATTCATGAATTA
TACAGCTATATCTTAGCT3´ (配列番
号1)と5´GCGAATTCTTATTTCGATG
CTCTGCGGCCTCGAAA3´(配列番号2)
の2種類の末端にEcoRI切断部位を付加したプライ
マ−をDNAシンセサイザ−にて合成した。上記(1)
で得られたcDNAを0.5mlのミクロ遠心チュ−ブ
に2μlづつ取り、各プライマ−を20pmol,20
mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)、1.5mM M
gCl2 、25mM KCl,100μg/ml ゼラ
チン、50μM各dNTP、4単位 Taq DNAポ
リメラ−ゼとなるように各試薬を加え、全量100μl
とする。DNAの変性条件を94℃,1分、プライマ−
のアニ−リング条件を55℃、2分、プライマ−の伸長
条件を72℃、3分の各条件でPerkin−Elme
r Cetus社のDNAサ−マルサイクラ−を用い、
30サイクル反応させた。これを1%アガロ−スゲルに
て電気泳動し、約560bpのDNA断片を常法(文献
10)に従って調製した。このDNA断片をInvit
rogen社のT−VectorにTAKARA社のD
NA Ligation Kit Ver.1を用いて
16℃、2時間反応を行い、連結した。これを用いて常
法に従い大腸菌を形質転換し、得られた形質転換体より
プラスミドDNAを常法に従い調製した。次にこのプラ
スミドにPCR断片が挿入されていることを前述と同じ
条件のPCRによって確認し、Genesis 200
0 DNA analysis system(デュポ
ン社)を用いて、ダイデオキシ法(文献11)でイヌI
FN-γDNAの塩基配列を確認した。
【0030】(3)カイコ発現用プラスミドの作製 ベクターpBM030(文献4)1μgを30ユニット
の制限酵素EcoRIで37℃、16時間消化した後、
1ユニットのバクテリア由来アルカリホスファターゼで
末端を脱リン酸化した。これを1%アガロ−スゲルにて
電気泳動し、約11.3KbのDNA断片を常法に従い
調製した。
【0031】TAKARA社のDNA Ligatio
n Kit Ver.1を用いて、16℃、16時間ラ
イゲ−ション反応を行い、上記のように調製した、pB
M030と、実施例2で調製したイヌIFN-γのDN
A断片を連結した。これを用いて常法に従い大腸菌HB
101を形質転換した。100μg/mlのアンピシリ
ンを含むLBプレート上に生育するコロニーの中から、
イヌIFN-γをコードするDNAの開始コドンから2
7bpまでを含むプライマー、すなわち、5’ATGA
ATTATAイヌAGCTATATCTTAGCT3’
(配列番号3)とpBM030のクローニングサイトE
coRIから下流の26bpのプライマー、すなわち、
5’ATCAACAACGCACAGAATCTAAC
GCT3’(配列番号4)の2種類のプライマーを用い
て、DNAの変性条件を94℃,1分、プライマ−のア
ニ−リング条件を55℃、2分、プライマ−の伸長条件
を72℃、3分の各条件でPerkin−Elmer
Cetus社のDNAサ−マルサイクラ−を用い、30
サイクルでPCRを行い、約650bpのDNA断片が
得られた、イヌIFN-γをコードするDNAがpBM
030に正方向に組み込まれているプラスミドを得た。
この組換え体プラスミドをpBMγとした。このプラス
ミドを含有する大腸菌をE.coli(pBMγ)と名
付けた。
【0032】(4)イヌIFN-γをコードするDNA
で組換えられた組換えカイコ核多角体病ウイルスの作製 参考文献4の方法で組換えウイルスを作製した。すなわ
ち、50mM HEPESバッファー(pH7.1)、
0.28M NaCl、0.7mM Na2HPO4、0.
7mM NaH2PO4からなる2.5mlの溶液に、2.
5mlのDNA混合液(0.25M CaCl2、カイコ
核多角体病ウイルスBmNPV T3株(文献4)のD
NA10μg、組換え体プラスミドpBMγのDNA6
5μgを含む)を滴下し、生じた懸濁液0.5mlを5
mlの10%FBSを添加したTC−10培地(文献1
3)中、25cm2のフラスコで平面培養した約3×1
5個のBmN細胞の培養基に加え、カイコ細胞にDN
Aを導入した。20時間後、新鮮な培地と交換し、さら
に7日間培養後、培養液を回収した。その培養液を遠心
して清澄化した上清を希釈して平面に培養したBM−N
細胞の培養基に添加して8日間培養後、顕微鏡観察によ
りウイルス感染が見られ、かつ多角体が形成していない
培養基を選択した(限界希釈法)。
【0033】限界希釈法を7回繰り返し、組換え体ウイ
ルスをクローニングした。ここで作製したイヌIFNγ
をコードするDNAを含む組換えウイルスをrBNVγ
とした。
【0034】(5)rBNVγウイルス液の調製 75cm2のフラスコ底面で、15mlの10%FBS
を含むTC−10培地中で平面培養した約3×106
のBmN細胞に、前記(4)でクローニングした組換え
体ウイルスを含むBM−N細胞の培養液50μlをBM
−N細胞に添加して、27℃で5日間培養後、培養液を
3,000rpmで5分間遠心分離して、遠心上清を組
換え体ウイルス液として得た。ウイルス液を10〜7倍
希釈し、その1mlをBM−N細胞の培養基に添加して
27℃で7日間培養を続けると、顕微鏡観察によって培
養基のBM−N細胞にウイルス感染が認められた。
【0035】参考例2 <ネコIFNをコードするDNAを含む組換えカイコ核多
核体病ウイルスの作成> (1)ネコIFNをコードする遺伝子断片の調製 プラスミドpFeIFN1(特開平2−195884)から、
特開平4−207198に示された方法にしたがって、
ネコIFNをコードするDNAを含む組換えカイコ核多核
体病ウイルスを作成した。すなわち、pFeIFN1から得ら
れるネコIFN遺伝子を含むSfaN1-Hinc II 断片を pUC
18に導入した後、BamHI - HincII 断片として再度切
り出しネコIFN遺伝子とした。
【0036】(2)カイコ発現用プラスミドの作製 カイコクローニングベクターpBM030(文献4)の
Bgl II - Hinc IIサイトに上記(a)のBam HI - Hinc
II 断片を挿入してプラスミドpYU871を得た。
【0037】(3)ネコIFNをコードするDNAで組
換えられた組換えカイコ核多角体病ウイルスの作製 文献4の方法で組換えウイルスを作製した。すなわち、
50mM HEPESバッファー(pH7.1)、0.
28M NaCl、0.7mM Na2HPO4、0.7m
M NaH2PO4からなる2.5mlの溶液に、2.5m
lのDNA混合液(0.25M CaCl2、カイコ核
多角体病ウイルスBmNPV T3株(文献4)のDN
A10μg、組換え体プラスミドpYU871のDNA
65μgを含む)を滴下し、生じた懸濁液0.5mlを
5mlの10%FBSを添加したTC−10培地(文献
13)中、25cm2のフラスコで平面培養した約3×
105個のBmN細胞の培養基に加え、カイコ細胞にD
NAを導入した。20時間後、新鮮な培地と交換し、さ
らに7日間培養後、培養液を回収した。その培養液を遠
心して清澄化した上清を希釈して平面に培養したBM−
N細胞の培養基に添加して8日間培養後、顕微鏡観察に
よりウイルス感染が見られ、かつ多角体が形成していな
い培養基を選択した(限界希釈法)。
【0038】限界希釈法を7回繰り返し、組換え体ウイ
ルスをクローニングした。ここで作製したネコIFNを
コードするDNAを含む組換えウイルスをrBNV10
0とした。
【0039】(4)rBNV100ウイルス液の調製 75cm2のフラスコ底面で、15mlの10%FBS
を含むTC−10培地中で平面培養した約3×106
のBmN細胞に、前記(3)でクローニングした組換え
体ウイルスrBNV100を含むBM−N細胞の培養液
50μlをBM−N細胞に添加して、27℃で5日間培
養後、培養液を3,000rpmで5分間遠心分離し
て、遠心上清を組換え体ウイルス液として得た。ウイル
ス液を10〜7倍希釈し、その1mlをBM−N細胞の
培養基に添加して27℃で7日間培養を続けると、顕微
鏡観察によって培養基のBM−N細胞にウイルス感染が
認められた。
【0040】参考例3 <抗ウイルス活性測定法>抗ウイルス活性は、文献11
に従ってCPE法により測定した。測定用ウイルスとし
てVesicular Stomatitis Vir
usを用い、感受性細胞としては、イヌIFN-γの抗
ウイルス活性を測定する場合にはイヌMDCK(ATC
C CCL−34)細胞を、また、ネコIFNの抗ウイ
ルス活性を測定する場合にはネコFC9(文献14)を
用いた。すなわち、96穴マイクロプレート上にコンフ
ルーエントとなるまで37℃で培養されたイヌMDCK
(ATCC CCL−34)細胞にイヌIFN-γを含
むサンプルの希釈液を、または、同様に37℃でコンフ
ルーエントとなるまで培養されたネコFC9細胞にネコ
IFNを含むサンプルの希釈液を加え、さらに、37℃
で20時間から24時間培養し抗ウイルス活性を誘導さ
せた。VSVを加え37℃で24時間培養した後、生存
してマイクロプレート上に付着しているイヌMDCK細
胞、または、ネコFC9細胞を20%ホルマリンを含む
クリスタルバイオレット染色液で染色した。マイクロプ
レート上のクリスタルバイオレットの量を570nm に
おける吸光度を測定することによって、細胞を50%生
存させる時のイヌIFN-γ、または、ネコIFNの量
を求め、この時のイヌIFN-γ、または、ネコIFN
の量を、抗ウイルス活性1ユニット(1U)と定義し
た。
【0041】参考例4 <細胞変性効果によるウイルス濃度の定量>文献14の
方法に従って、組換えウイルス濃度を定量した。すなわ
ち、組換えカイコ核多角体病ウイルスを感染させたカイ
コ培養細胞培養上清、または、カイコ幼虫体液を希釈
し、5×105個/mlのBM−N細胞培養液に添加し
た。27℃で10日間培養した後に、顕微鏡観察によっ
てBM−N細胞に対する細胞変性効果を確認し、感染性
ウイルス量を算定した。感染性ウイルス量は、文献15
に従ってTCID50(50% tissue culture infectio
us dose)を求めることによって決定した。
【0042】実施例1 <カイコ樹立細胞でのイヌIFN-γの生産と塩化ベン
ザルコニウムによる組換えカイコ核多角体病ウイルスの
不活性化>前記参考例1で得た組換え体rBNVγウイ
ルス液 0.5mlを、10%FBSを含むTC−100
培地(フナコシ製)中で平面培養した約3×106個の
BM−N細胞に加えた。30分後、新鮮な5mlの10
%FBSを含むTC−10培地と交換し、27℃でさら
に3日間培養した。得られた培養液の遠心上清に、終濃
度でそれぞれ0%、0.01%、0.02%の塩化ベンザ
ルコニウムを添加し、4℃で20時間静置した後、50
00rpmで遠心分離を行い上清を得た。得られた上清の
抗ウイルス活性、蛋白濃度、感染性の組換えカイコ核多
角体病ウイルス量を調べた結果を表1に示した。
【0043】
【表1】
【0044】この結果から、0.01%以上の塩化ベン
ザルコニウム処理によって、組換えカイコ核多角体病ウ
イルスが不活性化されたことがわかる。また、塩化ベン
ザルコニウム処理した後も、抗ウイルス活性は十分に保
持されており、検討した濃度では、塩化ベンザルコニウ
ムによってイヌIFN-γは変性しないことがわかる。
さらに、塩化ベンザルコニウム処理によって、抗ウイル
ス活性の比活性が向上した。すなわち塩化ベンザルコニ
ウム処理によって夾雑蛋白質が除去されることから、イ
ヌIFN-γの精製が容易になる。
【0045】実施例2 <カイコ生体中でのイヌIFN-γの生産と塩化ベンザ
ルコニウムによる組換えカイコ核多角体病ウイルスの不
活性化>5令2日目のカイコ幼虫に、参考例1の(5)
で得た組換え体ウイルスのウイルス液を2μl/頭注射
し、25℃で4日間、市販の人工飼料(カネボウシルク
エレガンス社製)を与えて飼育した。10頭のカイコの
腹部を切り、0%、0.01%、または、0.02%の塩
化ベンザルコニウムを含む100mlの50mM酢酸バ
ッファー(pH3. 5)に浸漬し、4℃で20時間保持
した。得られたカイコ体液抽出液を5,000rpm、
15分間遠心分離し上清を回収した。得られた上清の抗
ウイルス活性、蛋白濃度、感染性の組換えカイコ核多角
体病ウイルス量を調べた結果を表2に示した。
【0046】
【表2】
【0047】この結果から、0.01%以上の塩化ベン
ザルコニウム処理によって、組換えカイコ核多角体病ウ
イルスが不活性化されたことがわかる。また、塩化ベン
ザルコニウム処理した後も、抗ウイルス活性は十分に保
持されており、検討した濃度では、塩化ベンザルコニウ
ムによってイヌIFN-γは変性しないことがわかる。
さらに、塩化ベンザルコニウム処理によって、抗ウイル
ス活性の比活性が向上した。すなわち塩化ベンザルコニ
ウム処理によって夾雑蛋白質が除去されることから、イ
ヌIFN-γの精製が容易になる。
【0048】実施例3 <塩化ベンゼントニウムによる組換えカイコ核多角体病
ウイルスの不活性化>5令2日目のカイコ幼虫に、参考
例1の(5)で得た組換え体ウイルスのウイルス液を2
μl/頭注射し、25℃で4日間、市販の人工飼料(カ
ネボウシルクエレガンス社製)を与えて飼育した。10
頭のカイコの腹部を切り、0%、0.01%、または、
0.02%の塩化ベンゼトニウムを含む100mlの5
0mM酢酸バッファー(pH3. 5)に浸漬し、4℃で
20時間保持した。得られたカイコ体液抽出液を5,0
00rpm、15分間遠心分離し上清を回収した。得ら
れた上清の感染性の組換えカイコ核多角体病ウイルス量
を調べた結果を表3に示した。
【0049】
【表3】
【0050】表3から明らかなように、0.01%以上
の塩化ベンゼトニウム処理によって、組換えカイコ核多
角体病ウイルスが不活性化されたことが分かる。
【0051】実施例4 <カイコ樹立細胞でのネコIFNの生産と塩化ベンザル
コニウムによる組換えカイコ核多角体病ウイルスの不活
性化>前記参考例2で得た組換え体rBNV100ウイ
ルス液 0.5mlを、10%FBSを含むTC−100
培地(フナコシ製)中で平面培養した約3×106個の
BM−N細胞に加えた。30分後、新鮮な5mlの10
%FBSを含むTC−10培地と交換し、27℃でさら
に3日間培養した。得られた培養液の遠心上清に、終濃
度でそれぞれ0%、0.01%、0.02%の塩化ベンザ
ルコニウムを添加し、4℃で20時間静置した後、50
00rpmで遠心分離を行い上清を得た。得られた上清の
抗ウイルス活性、蛋白濃度、感染性の組換えカイコ核多
角体病ウイルス量を調べた結果を表4に示した。
【0052】
【表4】
【0053】この結果から、0.01%以上の塩化ベン
ザルコニウム処理によって、組換えカイコ核多角体病ウ
イルスが不活性化されたことがわかる。また、塩化ベン
ザルコニウム処理した後も、抗ウイルス活性は十分に保
持されており、検討した濃度では、塩化ベンザルコニウ
ムによってネコIFNは変性しないことがわかる。さら
に、塩化ベンザルコニウム処理によって、抗ウイルス活
性の比活性が向上した。すなわち塩化ベンザルコニウム
処理によって夾雑蛋白質が除去されることから、ネコI
FNの精製が容易になる。
【0054】実施例5 <カイコ生体中でのネコIFNの生産と塩化ベンザルコ
ニウムによる組換えカイコ核多角体病ウイルスの不活性
化>5令2日目のカイコ幼虫に、参考例2の(4)で得
た組換え体ウイルスのウイルス液を2μl/頭注射し、
25℃で4日間、市販の人工飼料(カネボウシルクエレ
ガンス社製)を与えて飼育した。10頭のカイコの腹部
を切り、0%、0.01%、または、0.02%の塩化ベ
ンザルコニウムを含む100mlの50mM酢酸バッフ
ァー(pH3. 5)に浸漬し、4℃で20時間保持し
た。得られたカイコ体液抽出液を5,000rpm、1
5分間遠心分離し上清を回収した。得られた上清の抗ウ
イルス活性、蛋白濃度、感染性の組換えカイコ核多角体
病ウイルス量を調べた結果を表5に示した。
【0055】
【表5】
【0056】この結果から、0.01%以上の塩化ベン
ザルコニウム処理によって、組換えカイコ核多角体病ウ
イルスが不活性化されたことがわかる。また、塩化ベン
ザルコニウム処理した後も、抗ウイルス活性は十分に保
持されており、検討した濃度では、塩化ベンザルコニウ
ムによってネコIFNは変性しないことがわかる。さら
に、塩化ベンザルコニウム処理によって、抗ウイルス活
性の比活性が向上した。すなわち塩化ベンザルコニウム
処理によって夾雑蛋白質が除去されることから、ネコI
FNの精製が容易になる。
【0057】実施例6 <カイコ生体中で生産したイヌIFN-γの精製>実施
例2により得られた塩化ベンザルコニウム処理したカイ
コ体液抽出物(イヌIFN-γ活性:4.0×106U/
ml、比活性5.6×105U/mg蛋白質)を材料とし
て精製を行った。このカイコ抽出液250mlを、担体
量20mlの"スルホプロピルセファロース(ハイパフ
ォーマンスタイプ)"にかけ、20mMリン酸緩衝液
(pH7.0)200mlで洗浄後、塩化ナトリウムの
直線的な濃度勾配により吸着物を溶出し、抗ウイルス活
性画分を集めて、イヌIFN-γを回収した。この画分
は4.9×106U/mlのイヌIFN-γ活性を含み、比
活性は3.0×107U/mgであった。この時のイヌI
FN-γ活性の回収率は88%であり、比活性は54倍
に向上した。
【0058】実施例7 <カイコ生体中で生産したネコIFNの精製>実施例5
により得られた塩化ベンザルコニウム処理したカイコ体
液抽出物(ネコIFN活性:2.0×106U/ml、比
活性:5.6×105U/mg蛋白質)を材料として精製
を行った。このカイコ抽出液500mlを、担体量30
mlの"ブルーセファロース(ファストフロータイプ)"
にかけ、続いてこのカラムを0.5M塩化ナトリウムを
含む20mMリン酸緩衝液(pH8.0)500mlで
溶出した。溶出液は、1.9×106U/mlのネコIF
N活性を含み、比活性は4.4×107U/mg蛋白質で
あった。この時のネコIFN活性の回収率は93%であ
り、比活性は80倍に向上した。
【0059】
【発明の効果】組換えバキュロウイルスを用いた有用蛋
白質の製造において、組換えバキュロウイルスの不活性
化が幅広い有用蛋白質の製造において可能となり、か
つ、目的とする有用蛋白質の精製が容易になる。以って
有用蛋白質の量産化を可能とし、高純度かつ安価な医薬
品(抗腫瘍・抗ウイルス剤等)の製造が可能となる。
【0060】参考文献 1.S.Watanabeら:Japan J.Ex
p.Med.,21,299−313(1951) 2.N.Yamamotorら:Bokin Boba
i,16,505−508(1988) 3.M.Watanabeら:日本蚕糸学雑誌,37,
213−218(1968) 4.T.Horiuchiら:Agic.Biol.C
hem.,51,1573−1580,(1987). 5.Devosら:J.Interferon Res
erch,12,95−102(1992). 6.Chirgwinら:Biochemistry、
18、5294(1979). 7.Bergerら:Biochemistry,1
8,5143(1979). 8.Gublerら:Geen.25,236−269
(1983). 9.Okayamaら:Mol.Cell.Bio
l.,2,161,(1982)& 3,280,(1
983). 10.Molecular Cloning.Cold
Spring Harbor Loborator
y.New York.1982. 11.Proberら:Science 238,3
36−341(1987). 12.日本生化学会編:続生化学実験講座第5巻、(1
986).P250−256、東京化学同人. 13.G. R. Gardinerら:J.Inverte
brate Phathol.25,363−370
(1975) 14.J.K.Yamamotoら:Vet.Immu
nol.and Immuno pathol.,1
1,1−19(1986) 15.モダンバイオロジーシリーズ23、動物組織培養
法(1976)P296−300、共立出版 16.Ijzermannsら:Immunobiol
ogy,179,456−473(1989)
【0061】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GAATTCATGAATTATACAAGCTATATCTTAGC
【0062】配列番号:2 配列の長さ:35 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GCGAATTCTTATTTCGATGCTCTGCGGCCTCGAAA
【0063】配列番号:3 配列の長さ:27 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATGAATTATACAAGCTATATCTTAGCT
【0064】配列番号:4 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATCAACAACGCACAGAATCTAACGCT
【0065】配列番号:5 配列の長さ:501 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:イヌ 配列の特徴 特徴を表わす記号:sig peptide 存在位置:1..72 特徴を決定した方法:S 特徴を表わす記号:mat peptide 存在位置:73..498 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AAT TAT ACA AGC TAT ATC TTA GCT TTT CAG CTT TGC GTG ATT TTG 48 Met Asn Tyr Thr Ser Tyr Ile Leu Ala Phe Gln Leu Cys Val Ile Leu TGT TCT TCT GGC TGT AAC TGT CAG GCC ATG TTT TTT AAA GAA ATA GAA 96 Cys Ser Ser Gly Cys Asn Cys Gln Ala Met Phe Phe Lys Glu Ile Glu AAC CTA AAG GAA TAT TTT AAT GCA AGT AAT CCA GAT GTA TCG GAC GGT 144 Asn Leu Lys Glu Tyr Phe Asn Ala Ser Asn Pro Asp Val Ser Asp Gly GGG TCT CTT TTC GTA GAT ATT TTG AAG AAA TGG AGA GAG GAG AGT GAC 192 Gly Ser Leu Phe Val Asp Ile Leu Lys Lys Trp Arg Glu Glu Ser Asp AAA ACA ATC ATT CAG AGC CAA ATT GTC TCT TTC TAC TTG AAA CTG TTT 240 Lys Thr Ile Ile Gln Ser Gln Ile Val Ser Phe Tyr Leu Lys Leu Phe GAC AAC TTT AAA GAT AAC CAG ATC ATT CAA AGG AGC ATG GAT ACC ATC 288 Asp Asn Phe Lys Asp Asn Gln Ile Ile Gln Arg Ser Met Asp Thr Ile AAG GAA GAC ATG CTT GGC AAG TTC TTA AAT TCA TCC ACC AGT AAG AGG 336 Lys Glu Asp Met Leu Gly Lys Phe Leu Asn Ser Ser Thr Ser Lys Arg GAG GAC TTC CTT AAG CTG ATT CAA ATT CCT GTG AAC GAT CTG CAG GTC 384 Glu Asp Phe Leu Lys Leu Ile Gln Ile Pro Val Asn Asp Leu Gln Val CAG CGC AAG GCG ATA AAT GAA CTC ATC AAA GTG ATG AAT GAT CTC TCA 432 Gln Arg Lys Ala Ile Asn Glu Leu Ile Lys Val Met Asn Asp Leu Ser CCA AGA TCC AAC CTA AGG AAG CGG AAA AGG AGT CAG AAT CTG TTT CGA 480 Pro Arg Ser Asn Leu Arg Lys Arg Lys Arg Ser Gln Asn Leu Phe Arg GGC CGC AGA GCA TCG AAA TAA 501 Gly Arg Arg Ala Ser Lys ***
【0066】配列番号:6 配列の長さ:501 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:イヌ 配列の特徴 特徴を表わす記号:sig peptide 存在位置:1..72 特徴を決定した方法:S 特徴を表わす記号:mat peptide 存在位置:73..498 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AAT TAT ACA AGC TAT ATC TTA GCT TTT CAG CTT TGC GTG ATT TTG 48 Met Asn Tyr Thr Ser Tyr Ile Leu Ala Phe Gln Leu Cys Val Ile Leu TGT TCT TCT GGC TGT AAC TGT CAG GCC ATG TTT TTT AAA GAA ATA GAA 96 Cys Ser Ser Gly Cys Asn Cys Gln Ala Met Phe Phe Lys Glu Ile Glu AAC CTA AAG GAA TAT TTT CAG GCA AGT AAT CCA GAT GTA TCG GAC GGT 144 Asn Leu Lys Glu Tyr Phe Gln Ala Ser Asn Pro Asp Val Ser Asp Gly GGG TCT CTT TTC GTA GAT ATT TTG AAG AAA TGG AGA GAG GAG AGT GAC 192 Gly Ser Leu Phe Val Asp Ile Leu Lys Lys Trp Arg Glu Glu Ser Asp AAA ACA ATC ATT CAG AGC CAA ATT GTC TCT TTC TAC TTG AAA CTG TTT 240 Lys Thr Ile Ile Gln Ser Gln Ile Val Ser Phe Tyr Leu Lys Leu Phe GAC AAC TTT AAA GAT AAC CAG ATC ATT CAA AGG AGC ATG GAT ACC ATC 288 Asp Asn Phe Lys Asp Asn Gln Ile Ile Gln Arg Ser Met Asp Thr Ile AAG GAA GAC ATG CTT GGC AAG TTC TTA CAG TCA TCC ACC AGT AAG AGG 336 Lys Glu Asp Met Leu Gly Lys Phe Leu Gln Ser Ser Thr Ser Lys Arg GAG GAC TTC CTT AAG CTG ATT CAA ATT CCT GTG AAC GAT CTG CAG GTC 384 Glu Asp Phe Leu Lys Leu Ile Gln Ile Pro Val Asn Asp Leu Gln Val CAG CGC AAG GCG ATA AAT GAA CTC ATC AAA GTG ATG AAT GAT CTC TCA 432 Gln Arg Lys Ala Ile Asn Glu Leu Ile Lys Val Met Asn Asp Leu Ser CCA AGA TCC AAC CTA AGG AAG CGG AAA AGG AGT CAG AAT CTG TTT CGA 480 Pro Arg Ser Asn Leu Arg Lys Arg Lys Arg Ser Gln Asn Leu Phe Arg GGC CGC AGA GCA TCG AAA TAA 501 Gly Arg Arg Ala Ser Lys ***
【0067】配列番号:7 配列の長さ:441 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:イヌ 配列の特徴 特徴を表わす記号:sig peptide 存在位置:1..72 特徴を決定した方法:S 特徴を表わす記号:mat peptide 存在位置:73..438 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AAT TAT ACA AGC TAT ATC TTA GCT TTT CAG CTT TGC GTG ATT TTG 48 Met Asn Tyr Thr Ser Tyr Ile Leu Ala Phe Gln Leu Cys Val Ile Leu TGT TCT TCT GGC TGT AAC TGT CAG GCC ATG TTT TTT AAA GAA ATA GAA 96 Cys Ser Ser Gly Cys Asn Cys Gln Ala Met Phe Phe Lys Glu Ile Glu AAC CTA AAG GAA TAT TTT CAG GCA AGT AAT CCA GAT GTA TCG GAC GGT 144 Asn Leu Lys Glu Tyr Phe Gln Ala Ser Asn Pro Asp Val Ser Asp Gly GGG TCT CTT TTC GTA GAT ATT TTG AAG AAA TGG AGA GAG GAG AGT GAC 192 Gly Ser Leu Phe Val Asp Ile Leu Lys Lys Trp Arg Glu Glu Ser Asp AAA ACA ATC ATT CAG AGC CAA ATT GTC TCT TTC TAC TTG AAA CTG TTT 240 Lys Thr Ile Ile Gln Ser Gln Ile Val Ser Phe Tyr Leu Lys Leu Phe GAC AAC TTT AAA GAT AAC CAG ATC ATT CAA AGG AGC ATG GAT ACC ATC 288 Asp Asn Phe Lys Asp Asn Gln Ile Ile Gln Arg Ser Met Asp Thr Ile AAG GAA GAC ATG CTT GGC AAG TTC TTA CAG TCA TCC ACC AGT AAG AGG 336 Lys Glu Asp Met Leu Gly Lys Phe Leu Gln Ser Ser Thr Ser Lys Arg GAG GAC TTC CTT AAG CTG ATT CAA ATT CCT GTG AAC GAT CTG CAG GTC 384 Glu Asp Phe Leu Lys Leu Ile Gln Ile Pro Val Asn Asp Leu Gln Val CAG CGC AAG GCG ATA AAT GAA CTC ATC AAA GTG ATG AAT GAT CTC TCA 432 Gln Arg Lys Ala Ile Asn Glu Leu Ile Lys Val Met Asn Asp Leu Ser CCA AGA TAA 441 Pro Arg ***
【0068】配列番号:8 配列の長さ:453 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:イヌ 配列の特徴 特徴を表わす記号:sig peptide 存在位置:1..72 特徴を決定した方法:S 特徴を表わす記号:mat peptide 存在位置:73..450 特徴を決定した方法:S 配列 ATG AAT TAT ACA AGC TAT ATC TTA GCT TTT CAG CTT TGC GTG ATT TTG 48 Met Asn Tyr Thr Ser Tyr Ile Leu Ala Phe Gln Leu Cys Val Ile Leu TGT TCT TCT GGC TGT AAC TGT CAG GCC ATG TTT TTT AAA GAA ATA GAA 96 Cys Ser Ser Gly Cys Asn Cys Gln Ala Met Phe Phe Lys Glu Ile Glu AAC CTA AAG GAA TAT TTT CAG GCA AGT AAT CCA GAT GTA TCG GAC GGT 144 Asn Leu Lys Glu Tyr Phe Gln Ala Ser Asn Pro Asp Val Ser Asp Gly GGG TCT CTT TTC GTA GAT ATT TTG AAG AAA TGG AGA GAG GAG AGT GAC 192 Gly Ser Leu Phe Val Asp Ile Leu Lys Lys Trp Arg Glu Glu Ser Asp AAA ACA ATC ATT CAG AGC CAA ATT GTC TCT TTC TAC TTG AAA CTG TTT 240 Lys Thr Ile Ile Gln Ser Gln Ile Val Ser Phe Tyr Leu Lys Leu Phe GAC AAC TTT AAA GAT AAC CAG ATC ATT CAA AGG AGC ATG GAT ACC ATC 288 Asp Asn Phe Lys Asp Asn Gln Ile Ile Gln Arg Ser Met Asp Thr Ile AAG GAA GAC ATG CTT GGC AAG TTC TTA CAG TCA TCC ACC AGT AAG AGG 336 Lys Glu Asp Met Leu Gly Lys Phe Leu Gln Ser Ser Thr Ser Lys Arg GAG GAC TTC CTT AAG CTG ATT CAA ATT CCT GTG AAC GAT CTG CAG GTC 384 Glu Asp Phe Leu Lys Leu Ile Gln Ile Pro Val Asn Asp Leu Gln Val CAG CGC AAG GCG ATA AAT GAA CTC ATC AAA GTG ATG AAT GAT CTC TCA 432 Gln Arg Lys Ala Ile Asn Glu Leu Ile Lys Val Met Asn Asp Leu Ser CCA AGA TCC AAC CTA AGG TAA 453 Pro Arg Ser Asn Leu Arg ***
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12N 5/00 B //(C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組換えバキュロウイルスを感染させたカ
    イコ細胞培養上清、または、組換えバキュロウイルスを
    感染させたカイコ幼虫の体液を4級アンモニウム塩で処
    理することを特徴とする有用蛋白質の製造方法。
  2. 【請求項2】 有用蛋白質がイヌインターフェロン-
    γ、ネコインターフェロン-ω、イヌインターロイキン-
    12またはヒトインターフェロンであることを特徴とす
    る請求項1に記載の有用蛋白質の製造方法。
  3. 【請求項3】イヌインターフェロン-γが、配列番号5
    から8のいずれかに示すアミノ酸配列からなるポリペプ
    チドであることを特徴とする請求項2記載の有用蛋白質
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 組換えバキュロウイルスを感染させた培
    養細胞が、カイコ由来樹立株BM-N細胞であることを
    特徴とする請求項1に記載の有用蛋白質の製造方法。
  5. 【請求項5】 4級アンモニウム塩が塩化ベンザルコニ
    ウムまたは塩化ベンゼトニウムであることを特徴とする
    請求項1から4のいずれか1項に記載の有用蛋白質の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 4級アンモニウム塩を、組換えバキュウ
    ロウイルスを感染させたカイコ培養細胞または組換えバ
    キュウロウイルスを感染させたカイコ幼虫の体液に対し
    て、0.01重量%以上の濃度で処理することを特徴と
    する請求項1から5のいずれか1項記載の有用蛋白質の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 組換えバキュロウイルスが、イヌインタ
    ーフェロン-γ、ネコインターフェロン-ω、イヌインタ
    ーロイキン-12またはヒトインターフェロンの蛋白質
    をコードするDNAにより、遺伝子組換えされた組換え
    カイコ核多角体病ウイルスであることを特徴とする請求
    項1から6のいずれか1項記載の有用蛋白質の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 イヌインターフェロン−γの蛋白質をコ
    ードするDNAにより、遺伝子組換えされた組換えカイ
    コ核多角体病ウイルスを用いてイヌインターフェロン−
    γを製造する際に、4級アンモニウム塩で処理した後に
    カチオン交換担体を用いて精製することを特徴とする請
    求項7に記載の有用蛋白質の製造方法。
  9. 【請求項9】 カチオン交換体が、スルフォプロピルセ
    ファロースであることを特徴とする請求項8に記載の有
    用蛋白質の製造法。
  10. 【請求項10】 ネコインターフェロン−ωの蛋白質を
    コードするDNAにより、遺伝子組換えされた組換えカ
    イコ核多角体病ウイルスを用いてネコインターフェロン
    −ωを製造する際に、4級アンモニウム塩で処理した後
    にアフィニティー担体を用いて精製することを特徴とす
    る請求項7に記載の有用蛋白質の製造方法。
  11. 【請求項11】アフィニティー担体がブルーセファロー
    スであることを特徴とする請求項10に記載の有用蛋白
    質の製造方法。
JP10216309A 1997-08-01 1998-07-30 有用蛋白質の製造法 Pending JPH1198996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10216309A JPH1198996A (ja) 1997-08-01 1998-07-30 有用蛋白質の製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20808597 1997-08-01
JP9-208085 1997-08-01
JP10216309A JPH1198996A (ja) 1997-08-01 1998-07-30 有用蛋白質の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1198996A true JPH1198996A (ja) 1999-04-13

Family

ID=26516629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10216309A Pending JPH1198996A (ja) 1997-08-01 1998-07-30 有用蛋白質の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1198996A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3521936B2 (ja) 巨核球増殖分化因子
US7700092B2 (en) Pneumovirus NS proteins antagonize the interferon IFN response
US5885567A (en) Treatment of infection in fowl by oral administration of avian interferon proteins
US6391296B1 (en) Method of stabilizing useful protein and useful protein compositions
KR950012759B1 (ko) 특정 염기 배열을 포함하는 약독화(弱毒化)된 홍역 백신 바이러스주 및 그의 절대적 동정법
EP0560156A2 (de) Pseudorabies-Virus (PRV)- Polynukleotide und ihre Verwendung zur Herstellung von virusresistenten eukaryotischen Zellen
EP0414355B1 (en) Feline interferon and process for production thereof by a silkworm virus vector
JP2792813B2 (ja) 新規な白血球インターフェロン
JPH1198996A (ja) 有用蛋白質の製造法
AU741138B2 (en) Canine interleukin 18, canine interleukin 1beta convertase, DNA sequences encoding the same, process for producing interleukin 18, and remedies for canine immunological diseases
JPH1198995A (ja) 有用蛋白質の製造法
JP2003325188A (ja) サイトカイン遺伝子組換えカイコおよびそのタンパク質の製造方法
JPH1198998A (ja) 有用蛋白質の製造方法
CN108676083B (zh) 一种羊的γ干扰素突变体及其制备方法与应用
JPH1198997A (ja) インターフェロン−γの製造方法
JPH09234085A (ja) イヌインターフェロンγの製造法
JP3624391B2 (ja) イヌインターロイキン12およびその製造法
JP2002034590A (ja) 有用タンパク質の製造方法、イヌ疾病の治療剤およびイヌ疾病の治療方法
JP2000316585A (ja) イヌインターフェロン−γ変異体、インターフェロン−γの製造法、イヌの難治性皮膚炎治療剤および治療方法
JP4915828B2 (ja) イヌの腫瘍治療薬
JP2007151401A (ja) イヌ顆粒球コロニー刺激因子の製造法
JP2002173500A (ja) ガン抑制因子、ガン抑制因子を発現増強させる方法、哺乳動物のガン抑制方法
JP2002034577A (ja) 有用タンパク質の製造方法、イヌ疾病の治療剤およびイヌ疾病の治療方法
JPH1156368A (ja) 猫トロンボポエチンの活性を有する因子
JP2007267651A (ja) インターロイキン12の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060822