JP2002173500A - ガン抑制因子、ガン抑制因子を発現増強させる方法、哺乳動物のガン抑制方法 - Google Patents

ガン抑制因子、ガン抑制因子を発現増強させる方法、哺乳動物のガン抑制方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ガン細胞による抗腫瘍免疫からのエスケープを
解除し、ガン細胞の増殖を抑制する。 【解決手段】イヌ由来の特定のアミノ酸配列もしくはそ
の一部であるアミノ酸配列を有するガン抑制因子を、イ
ンターロイキン18及びインターロイキン12によって
ガン細胞上に過剰発現させ、ガン細胞自身を死滅させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガン細胞上のガン
抑制因子をガン細胞自身に作用させ、生体に発生したガ
ンを縮小させることを目的とした、ガン抑制因子および
ガンの抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】FasとFasリガンド(以下FasL
と略記する)の相互作用は、免疫システムの制御、生体
組織のホメオスタシスの維持に必要である。FasLは
活性化された免疫細胞上に存在し、ターゲットであるウ
イルス感染細胞などにアポトーシスを誘導して死滅させ
る能力を有する(文献1,2)。免疫細胞上のFasL
はインターロイキン18(以下IL18と略記する)に
より、その発現が増強されることが知られている(文献
3)。また、IL18は様々な生理活性において、イン
ターロイキン12(以下IL12と略記する)と相乗作
用を示すことが報告されている(文献4)。
【0003】元来FasLはT細胞、NK細胞およびB
細胞などリンパ球系の細胞にのみ発現していると考えら
れていたが、最近、ガン細胞など非リンパ球系の細胞に
も発現していることが報告されている(文献5)。
【0004】ガン細胞表面上に発現するFasLは、ガ
ン細胞を攻撃する能力を持つ種々の免疫細胞がガン細胞
に接着する際、免疫細胞上のFasに結合して、免疫細
胞を殺し、免疫からの攻撃をエスケープすることが知ら
れている(文献6)。従って、ガン細胞表面上のFas
Lの存在は、生体での抗腫瘍免疫にとって、不利益にな
ると考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】遺伝子操作技術の進歩
により、抗腫瘍作用を有する様々なサイトカインの遺伝
子がクローニングされ、ガンに対する治療への応用が試
みられている。
【0006】しかしながら、免疫からの攻撃をエスケー
プする作用を有するガン細胞は、サイトカインなどによ
って生体での抗腫瘍免疫を高めても、ガン抑制効果は期
待できない。また、ヒトと同様ペット、特にイヌにも、
乳腺腫瘍など多数の腫瘍が知られており、その治療薬お
よび治療方法の開発が求められている。
【0007】従って、ガン細胞の免疫からの攻撃のエス
ケープ作用を解除する方法を見出すことができれば、ヒ
トをはじめ、動物のガン免疫治療の可能性が開かれるこ
とが期待される。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる状況
に鑑み、イヌFasLのcDNAのクローニングおよび
それを用いたガン細胞の免疫細胞の攻撃からのエスケー
プ解除を目的とし、創意工夫を成し、イヌのcDNAか
らイヌFasLをコードする遺伝子をクローニングする
ことに成功し、またイヌIL18およびイヌIL12を
イヌ乳ガン細胞株に作用させることによって、ガン細胞
上のイヌFasLの発現が増強されることを見出し、更
にその発現増強が、ガン細胞自身にアポトーシスを引き
起こしてガン細胞を死滅させる現象を見出し、かくして
本発明を完成させるに至った。
【0009】本発明は、イヌガン抑制因子、IL18お
よびIL12を用いた、ガン細胞上のガン抑制因子の発
現増強方法、およびIL18およびIL12を用いて、
ガン細胞上のガン抑制因子の発現を増強することによ
る、哺乳動物に発生したガンの抑制方法に関する。
【0010】すなわち、本発明は、 「ガン細胞上に発現し、ガン細胞上のFasに結合し
て、ガン細胞にアポトーシスを誘導するガン抑制因
子。」 「以下の(a)または(b)のガン抑制因子。 (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含有するガ
ン抑制因子。 (b)(a)に記載されたアミノ酸配列において、1も
しくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
アミノ酸配列を含有するガン抑制因子。」 「上記のガン抑制因子をコードする遺伝子。」 「インターロイキン18をガン細胞に作用させることに
よる、ガン細胞上の上記ガン抑制因子を発現増強させる
方法。」 「ガン細胞表面上に発現する上記ガン抑制因子を発現増
強することによる哺乳動物の生体に発生したガンの抑制
方法。」である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のガン抑制因子は、ガン細
胞上に発現し、ガン細胞上のFasに結合して、ガン細
胞にアポトーシスを誘導するものであり、好ましくは、
以下の(a)または(b)のものである。 (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含有するガ
ン抑制因子。 (b)(a)に記載されたアミノ酸配列において、1も
しくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
アミノ酸配列を含有するガン抑制因子。
【0012】本発明では、インターロイキン18をガン
細胞に作用させることにより、ガン細胞上のガン抑制因
子を発現増強させることができる。このときに、インタ
ーロイキン12を同時にガン細胞に作用させることによ
り、よりガン抑制因子を発現増強させることができる。
【0013】この作用は、ガン細胞が、女性ホルモン依
存的に増殖するものである場合に、特に好ましく適応で
き、ガン細胞が乳ガン由来である場合に特に効果があ
る。インターロイキン18およびインターロイキン12
の処理は105個のガン細胞あたり、それぞれ1ngか
ら1mg、1pgから100μgの量で、1から24時
間処理することで十分な効果が得られる。
【0014】ガン細胞表面上に発現しているガン細胞上
のFasに結合してガン細胞にアポトーシスを誘導する
ガン抑制因子を発現増強することにより、哺乳動物の生
体に発生したガンを抑制することができる。ガン抑制因
子を発現増強させるためには、好ましくは、インターロ
イキン18をガン細胞に作用させる。さらに好ましく
は、インターロイキン12を同時にガン細胞に作用させ
る。インターロイキン18およびインターロイキン12
の生体に発生したガン細胞への作用方法としては特に限
定はないが、好ましくは局所注射投与、手術による直接
投与、およびこれら遺伝子の腫瘍内導入などにより、特
に効果が期待される。
【0015】本発明のガンの抑制方法は哺乳動物がイヌ
である場合に特に効果があり、その他、ウシ、ブタ、ネ
コにも適用できる。また、ガン細胞が女性ホルモン依存
的に増殖するものである場合に特に効果がある。さら
に、ガン細胞が乳ガン由来である場合に特に効果があ
る。
【0016】本発明のイヌFasLをコードするDNA
は例えば次のようにして製造することができる。すなわ
ち、イヌの細胞からポリ(A)RNAを抽出した後、c
DNAを合成し、マウスのFasLをコードする遺伝子
配列を元にしたプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反
応(以下PCRと略す)を行うことにより、イヌFas
LcDNAをクローニングすることができる。さらに合
成したcDNAよりファージライブラリーを作製し、P
CRによって得られた遺伝子断片とプラークハイブリダ
イゼーションを行うことにより、イヌFasLcDNA
の全長をクローニングすることができる。
【0017】イヌの細胞からRNAを得る方法として
は、通常の方法、例えば、ポリソームの分離、ショ糖密
度勾配遠心や電気泳動を利用した方法などがあげられ
る。上記イヌ細胞からRNAを抽出する方法としては、
グアニジン・チオシアネート処理後CsCl密度勾配遠
心を行うグアニジン・チオシアネート−塩化セシウム法
(文献8)バナジウム複合体を用いてリボヌクレアーゼ
インヒビター存在下に界面活性剤で処理したのちフェノ
ール抽出を行う方法(文献9),グアニジン・チオシア
ネート−ホット・フェノール法、グアニジン・チオシア
ネート−グアニジン塩酸法、グアニジン・チオシアネー
ト−フェノール・クロロホルム法、グアニジン・チオシ
アネートで処理したのち塩化リチウムで処理してRNA
を沈殿させる方法などの中から適当な方法を選んで行う
ことができる。
【0018】マイトージェンなどで刺激されたイヌ単核
球やリンパ球より通常の方法、例えば、塩化リチウム/
尿素法、グアニジン・イソチオシアネート法、オリゴd
Tセルロースカラム法等によりmRNAを単離し、得ら
れたmRNAから通常の方法、例えば、Gublerら
の方法(文献10),H.Okayamaらの方法(文
献11)等によりcDNAを合成する。得られたmRN
AからcDNAを合成するには、基本的にはトリ骨芽球
ウイルス(AMV)などの逆転写酵素などを用いるほか
1部プライマーを用いてDNAポリメラーゼなどを用い
る方法を組み合わせてよいが、市販の合成あるいはクロ
ーニング用キットを用いるのが便利である。
【0019】このcDNAを鋳型としてマウスやヒトの
塩基配列をもとにしたプライマーを用いてPCRを行
い、さらに合成したcDNAをλファージベクターに連
結した後、インビトロでλファージのコート蛋白質など
と混合することによりパッケージングし、その生成され
たファージ粒子を宿主となる大腸菌に感染させる。この
際、λファージの感染した大腸菌は溶菌し、1個1個の
クローンがプラークとして回収される。このプラークを
ニトロセルロースなどのフィルターに移し、放射標識し
たPCRで得た遺伝子をプローブとしたハイブリダイゼ
ーションにより、イヌFasLcDNAをクローニング
することができる。
【0020】イヌFasLは、以下の実施例で示すよう
に、イヌ乳ガン細胞に発現し、IL18の処理によりそ
の発現が増強され、細胞にアポトーシスを誘導すること
によって特性化される。IL18に加え、IL12を処
理することによって、さらにその発現が増強される。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0022】実施例1 イヌFasLのクローニング (1)イヌcDNAの調製 イヌ末梢血由来リンパ球および種々のイヌ細胞株よりI
SOGEN(ニッポンジーン社製)を用いて総RNAを
調製した。得られたRNAを1mM エチレンジアミン
四酢酸(以下EDTAと略記する)を含む10mM ト
リス塩酸緩衝液(pH7.5)(以下TEと略記する)
に溶解し、70℃で5分間処理した後、1M LiCl
を含むTEを同量加えた。0.5M LiClを含むT
Eで平衡化したオリゴdTセルロースカラムにRNA溶
液をアプライし、同緩衝液にて洗浄した。さらに0.3
M LiClを含むTEにて洗浄後、0.01% ドデ
シル硫酸ナトリウム(以下SDSと略記する)を含む2
mM EDTA(pH7.0)で吸着したポリ(A)R
NAを溶出した。こうして得られたポリ(A)RNAを
用いて一本鎖cDNAを合成した。すなわち、滅菌した
0.5mlのミクロ遠心チューブに5μgのポリ(A)
RNAと0.5μgのオリゴdTプライマー(12−1
8mer)を入れ、ジエチルピロカルボネート処理滅菌
水を加えて12μlにし、70℃で10分間インキュベ
ートしたのち氷中に1分間つけた。これに200mM
トリス塩酸(pH8.4),500mM KCl溶液を
2μl,25mM MgCl2 を2μl,10mM d
NTPを1μlおよび0.1M ジチオスレイトール
(以下DTTと略記する)を2μlそれぞれ加え、42
℃で5分間インキュベートしたのち、200ユニットの
GibcoBRL社製SuperScript II
RTを1μl加え、42℃でさらに50分間インキュベ
ートしてcDNA合成反応を行った。さらに70℃で1
5分間インキュベートして反応を停止し、氷上に5分間
置いた。この反応液に1μlのE.coli RNas
eH(2units/ml)を加え、37℃で20分間
インキュベートした。
【0023】(2)イヌFasLのcDNAクローニン
グ ヒトFasLの塩基配列(文献4)をもとに、 5´ccttggtaggattgggcctgggg
atgtttc3´(配列番号:2) と 5´aagactctcattcaagaccatgt
tctcagt3´(配列番号:3) の2種類のプライマーをDNAシンセサイザーにて合成
した。上記(1)のイヌ末梢血由来リンパ球から得られ
たcDNAを0.2mlのマイクロ遠心チューブに2μ
l取り、各プライマーを20pmol,20mMトリス
塩酸緩衝液(pH8.0)、1.5mM MgCl2
25mM KCl,100μg/ml ゼラチン、50
μM各dNTP、4単位 Ex Taq DNAポリメ
ラーゼ(宝酒造(株)製)となるように各試薬を加え、
全量20μlとする。DNAの変性条件を94℃,1
分、プライマーのアニーリング条件を60℃、2分、プ
ライマーの伸長条件を72℃、2分の各条件でMJ R
ESERCH社のProgrammable Ther
mal Controllerを用い、40サイクル反
応させた。これを1%アガロースゲルにて電気泳動し、
約530bpのDNA断片を常法(文献13)に従って
調製した。
【0024】このDNA断片をInvitrogen社
のT−Vectorに宝酒造(株)のDNA Liga
tion Kit Ver.2を用いて連結した。これ
を用いて常法に従い大腸菌を形質転換し、得られた形質
転換体よりプラスミドDNAを常法により調製した。次
にこのプラスミドにPCR断片が挿入されていることを
前述と同じ条件のPCRによって確認し、蛍光DNAシ
ーケンサー(パーキンエルマー社製DNAシーケンサー
373S)を用い、その添付プロトコールに従って、パ
ーキンエルマー社のダイターミネーターサイクルシーケ
ンシングキットを用いて、挿入したDNAの塩基配列を
決定した。このイヌFasLをコードする配列を配列番
号:1に示す。
【0025】実施例2 イヌ乳ガン細胞株の樹立 イヌ生体に発生した乳ガン組織を無菌的に切除し、3〜
5mmの断片に刻み、ワイヤーメッシュに通した後、
0.1%コラゲナーゼ(シグマ社製)と0.001%デ
オキシリボヌクレアーゼI(シグマ社製)を含むMEM
-Hanks培地(大日本製薬(株)製)で、37℃、
2時間懸濁した。懸濁液を1000rpmで15分間遠
心後、上清を取り除き、ERDF培地(極東製薬(株)
製)で3回洗浄後、10%牛胎児血清(ギブコ社製、以
下FBSと略記する)を含むERDF培地10mlで懸
濁し、96穴マイクロプレートに1穴あたり100μl
づつ添加して、5%CO2、37℃の条件で培養した。
2日おきに培地交換をし続けたところ、約2週間後、1
穴で無限に増殖する不死化細胞株を得た。本イヌ乳ガン
細胞株の倍化時間は約20時間であった。本細胞株をF
CBR1と名付けた。
【0026】実施例3 イヌIL18の調製 特開2000-78975の配列番号:1の、活性型イヌIL18
タンパクをコードするDNA断片をpGEX−5X(フ
ァルマシアバイオテク社製)のBamHI切断部位に連
結した。これを用いて常法に従い大腸菌HB101を形
質転換した。100μg/mlのアンピシリンを含むL
Bプレート上に生育するコロニーのうち15個を100
μg/mlのアンピシリンを含む3mlのLB培地中で
8時間培養し、集めた菌体からプラスミドを抽出、精製
後、定法に従い、大腸菌BL21を形質転換した。得ら
れた形質転換体のシングルコロニーを100μg/ml
のアンピシリンを含む5mlのLB培地に植菌した。O
D600が約0.7になるまで37℃で培養し、終濃度
0.5mMのイソプロピルーβ−D−チオガラクトピラ
ノシド(ファルマシアバイオテク社製)を加えて、さら
に1.5時間培養した。培養液1.5mlを1.5ml
のマイクロ遠心チューブに取り、12000rpmで5
分間遠心後、上清を捨て、1.5mlの10mMトリス
塩酸(pH7.5)に懸濁し、氷上にてハンディーソニ
ックを用いて菌体を破砕した。20000rpmで30
分間遠心し、可溶性画分(上清)を得、0.22μmの
フィルターでろ過滅菌後、イヌIL18が生産された溶
液を得た。この画分をグルタチオンセファロースカラム
(ファルマシア社製)にアプライした。その溶出画分を
ファルマシア社製のFactor Xaを用いて切断
し、さらに同じカラムにアプライした。カラムに結合し
ない活性型イヌIL18タンパクを含む画分を回収し
た。こうして精製された活性型イヌIL18タンパクは
SDS−PAGE解析によると、純度が95%以上であ
った。また、ワコー社のリムルステストキットを用いた
解析によると、このタンパク1mg中にエンドトキシン
は全く検出されなかった。
【0027】実施例4 イヌIL12の調製 特開平11-106350の配列番号:1、11,2,12に記
載の、イヌIL12を構成する、P40およびP35サ
ブユニットcDNAを バキュロウイルストランスファ
ーベクターpAcAB3(ファーミンジェン社製)のプ
ロモーター下流の制限酵素XbaIおよびSmaI切断
部位にそれぞれ常法に従って連結し、組換えトランスフ
ァーベクターを得た。さらにファーミンジェン社のバキ
ュロウイルストランスフェクションキットを用いてその
添付マニュアルに従って、組換えバキュロウイルスを作
製した。
【0028】得られた組換えバキュロウイルスを、ファ
ーミンジェン社のバキュロゴールドProtein−F
ree Insect Mediumで75cm2のフ
ラスコでコンフルエントまで平面培養したSf21細胞
(SpondopteraFlugiperda由来、
ファーミンジェン社より入手)に感染させ、4日間培養
した後、イヌIL12が生産された培養上清を得た。培
養上清を、スルホプロピル担体(ファルマシアバイオテ
ク社製)を充填したカラムにアプライした後、十分量の
20mMリン酸緩衝液(pH:7)でカラムを洗浄し
た。350〜550mMのNaClで溶出した画分を、
さらにブルーセファロース担体(ファルマシアバイオテ
ク社製)を充填したカラムにそれぞれアプライし、十分
量の20mMリン酸緩衝液(pH:7)でカラムを洗浄
後、1.1〜1.2MのNaClで溶出した精製イヌI
L12を得た。SDS−PAGE解析によると、イヌI
L12の純度は、95%以上であった。
【0029】実施例5 イヌガン細胞株におけるFas
L発現の検出 種々のイヌガン細胞株におけるイヌFasLの発現を、
RT−PCRおよびサザンブロッティングによって調べ
た。
【0030】樹立したイヌ乳ガン細胞株FCBR1、イ
ヌ上皮系腫瘍由来細胞株A-72(ATCC CRL-1
542)、イヌ骨芽肉腫由来細胞株D-17(ATCC
CCL-183)、イヌ胸膜由来細胞株Cf2Th(A
TCC CRL-1430)およびイヌ腎由来細胞株MD
CK(ATCC CCL-34)から、実施例1(1)に
記載した方法により、mRNAを抽出し、0.1μgの
各mRNAからcDNAを調製した。各イヌ細胞株由来
のcDNAを0.2mlのマイクロ遠心チューブに2μ
lづつ取り、実施例1(2)で得られたイヌFasLの
遺伝子配列を元にして合成した、 5´agctctttcatctacagaaggag
ctggctg3´(配列番号:4) と 5´gcttgtaacaaggaaccatatgg
agagaat3´(配列番号:5) の2種のプライマーを各20pmol,20mMトリス
塩酸緩衝液(pH8.0)、1.5mM MgCl2
25mM KCl,100μg/ml ゼラチン、50
μM各dNTP、2単位 Ex taq DNAポリメ
ラーゼ(宝酒造(株)製)となるように各試薬を加え、
全量20μlとし、DNAの変性条件を94℃,30
秒、プライマーのアニーリング条件を60℃、30秒、
プライマーの伸長条件を72℃、1分の各条件でMJ
RESERCH社のProgrammable The
rmal Controllerを用い、40サイクル
反応させた。これを1%アガロースゲルにて電気泳動
後、アマシャム社のHybond−N+に常法に従って
転写した。Hybond−N+は、5×SSPE(0.
9M NaCl,50mM NaH2PO4,5mM E
DTA,pH7.4),5×デンハルト溶液(0.1%
フィコール、0.1%ポリビニルピロリドン、0.1%
ウシ血清アルブミン)、0.1%SDS、100μg/
mlサケ精子DNA中、65℃で2時間インキュベート
し、実施例1(2)で得られた、540bpのイヌFa
sLcDNA断片に宝酒造(株)のRandom Pr
imer DNA Labeling Kitを用いて
32Pで標識し作製したプローブ1×106cpm/ml
とハイブリダイズした。65℃で1晩インキュベートし
た後、Hybond−N+を0.2×SSC(30mM
NaCl,3mMクエン酸ナトリウム)、0.1%S
DS中15分、3回洗浄し、富士写真フィルム(株)の
富士イメージングプレートに12時間露出し、富士写真
フィルム(株)のバイオイメージングアナライザーにて
解析した。
【0031】また、各細胞におけるイヌβアクチンの発
現を上記と同様にして解析した。なお、RT−PCR用
のプライマーは、 5´atggccgacaaggtcctgaagga
c3´(配列番号:6) と 5´tacattgccagggaagagataga
a3´(配列番号:7) を用いた。その結果、イヌβアクチンについては、すべ
ての細胞株で同等の発現が認められたのに対し、イヌF
asLについては、FCBR1に強い発現が認められ、
一方、その他のイヌ細胞株においては、弱い発現が認め
られた。従って、イヌFasLはイヌ乳ガンに特異的に
発現していると推定された。
【0032】実施例6 イヌIL18およびイヌIL1
2のイヌ乳ガン細胞株に対するFasL発現増強活性の
測定 FasLを発現している、イヌ乳ガン細胞株FCBR1
に対するIL18およびIL12のFasL発現増強活
性を、実施例3および実施例4で調製した精製イヌIL
18およびイヌIL12を用いて調べた。FCBR1の
培養上清に、イヌIL12(100ng/ml)、イヌ
IL18(1μg/ml)およびイヌIL12(100
ng/ml)とイヌIL18(1μg/ml)をそれぞ
れ添加し、6時間培養した。培養後、それぞれの細胞か
ら実施例1と同様にしてmRNAを抽出し、0.1μg
の各mRNAからcDNAを調製した。さらに、実施例
4と同様にして、イヌFasLおよびイヌβアクチンの
DNAを、PCRでそれぞれ25および40サイクル増
幅し、1%アガロースゲルにて電気泳動後、定法に従
い、エチジウムブロマイドで染色し、UV照射下で各D
NAを検出した。その結果、イヌFasLmRNAは、
イヌIL18の単独処理により発現増強され、イヌIL
18とイヌIL12両方の処理により、その発現がさら
に増強されていることが判明した。一方、イヌIL12
の単独処理では発現増強が認められなかった。従ってI
L18が、腫瘍細胞上のFasLの発現を増強する活性
を有することが明らかになり、またIL12がIL18
の本活性において相乗活性を有することが判明した。
【0033】実施例7 イヌIL18およびイヌIL1
2のイヌ腫瘍細胞株に対するアポトーシス誘導活性の測
定 48穴の細胞培養プレート(コーニング社製)に1穴あ
たり、105個のFCBR1を接着させ、1穴あたり、
0.5mlの10%FBSを含むERDF培地を添加し
た。これに0μg、10μg、100μgおよび100
0μgのイヌIL18をそれぞれ添加し、5%CO2
37℃の条件で24時間培養した。培養後、細胞をトリ
プシンを用いてプレートから剥離し、ワコー(株)製の
アポトーシスラダー検出キットを用いて、その添付マニ
ュアルに従って、各DNAを抽出した。各々20μlの
DNA溶液から4μlづつを取り、それぞれ1μlのl
oading buffer(アポトーシスラダー検出
キットに備え付け)を含む6μlの滅菌蒸留水と混合
し、アガロースゲル(アポトーシスラダー検出キットに
備え付け)にアプライし、電気泳動した。泳動後のゲル
を、10μlのSYBRTM Green I(ワコー
(株)製)を含む100mlのTAEバッファー中で、
30分間インキュベート後、UV照射によって各DNA
を検出した。その結果、イヌIL18で処理されたFC
BR1のDNAはすべて断片化を起こしていた。一方、
イヌIL18未処理の細胞のDNAにおいては、断片化
が認められなかった。従って、イヌIL18はイヌ乳ガ
ン細胞株FCBR1に作用して、アポトーシスを誘導す
る活性を有することが明らかになった。
【0034】次に、アポトーシス誘導における、イヌI
L18とイヌIL12の相乗作用について検討した。2
4穴の細胞培養プレート(コーニング社製)に1穴あた
り、5×105個のFCBR1を接着させ、1穴あた
り、1mlの10%FBSを含むERDF培地を添加し
た。これに1μgのイヌIL18、および1μgのイヌ
IL18と100ngのイヌIL12をそれぞれ添加
し、5%CO2、37℃の条件で24時間培養した。培
養後、細胞をプレートから剥離し、生理食塩水で1回洗
浄後、MBL社製のpropidium iodine
で15分間暗所で細胞を染色した。その後、各細胞をベ
クトンディッキンソン社製のFACSVantage
SEで解析し、アポトーシスを起こした細胞の核酸量を
定量した。その結果、アポトーシスを起こした細胞の核
酸量は、イヌIL18およびイヌIL12未処理細胞の
ものに比べ、イヌIL18を単独処理した細胞で約10
%、イヌIL18とイヌIL12両方を処理した細胞で
約15%増加していた。これらのことから、IL18と
IL12は相乗的に、乳ガン細胞に対してアポトーシス
を誘導することが判明した。
【0035】実施例8 イヌIL18によるin vi
voでの抗腫瘍活性の測定 イヌIL18のイヌ腫瘍細胞株に対するin vivo
での直接的抗腫瘍活性の有無を検討した。FCBR1を
4週齢のスキットマウス(日本クレア社由来)の背部皮
下に移植したところ、腫瘤を形成した4匹の担ガンマウ
スが作成できた。腫瘍重量を次の式にて算出した。 腫瘍重量=長径 X 短径2/2 移植から2ヶ月後、腫瘍の大きさが平均32mm X 1
9mm、腫瘍重量で5.8gになったところで、実施例
3に記載の10μgの精製イヌIL18を2日間隔で2
回、尾静脈より投与した。また同時にコントロールとし
て生理食塩水を1匹のマウスに投与した。コントロール
のマウスの腫瘍重量は投与後さらに増加し、投与後10
日目には1.3倍になった。一方、イヌIL18を投与
したマウスの腫瘍重量は投与後減少し、コントロールを
1とした相対腫瘍重量で0.05から0.1になった。
イヌIL18のこの腫瘍退縮効果は抗マウスインターフ
ェロンγ抗体と抗アシアロGM1抗体の同時投与によっ
て阻害されなかった。イヌIL18はin vivoに
おいてもイヌ腫瘍細胞に対して抗腫瘍活性を示すことが
判明した。
【0036】実施例9 イヌIL18製剤の製造 実施例4で得られた精製イヌIL18溶液に、注射用生
理食塩水、注射用低分子ゼラチン(新田ゼラチン
(株))を加えて、ゼラチンの終濃度0.5%に調製し
た。さらに、ポジダイン(ポール(株))で処理してパ
イロジェンを除去した後、250℃で2時間乾熱滅菌し
たガラスバイアルに1mlづつ分注した。その後、無菌
的に凍結乾燥することによって、1バイアル中に1μg
から10μgのイヌIL18を含むイヌIL18製剤を
得た。このイヌIL18製剤は、室温条件下で安定であ
り、また、蒸留水または生理食塩水によって良好に溶解
した。
【0037】実施例10 担癌イヌに対するイヌIL1
8の抗腫瘍効果 表皮に腫瘤を持つ患犬、計5頭に対してイヌIL18製
剤を局所注射投与した。どの患犬にもさまざまな大きさ
の腫瘤が複数個存在していた。腫瘤1個につき、1μg
のイヌIL18を1ー2日間隔で3ー10回、腫瘍局所
に直接、注射投与した。その結果、イヌIL18製剤を
投与した腫瘤の8割が完全に消失し、残りの腫瘤も全て
半分以下に縮小した。消失した腫瘍は、以後6ヵ月間観
察したが、再発は全くみられなかった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ガン細胞上のガン抑制
因子を発現増強することができる。また、イヌのガン治
療に有効なイヌガン抑制因子を提供できる。さらに、哺
乳動物の生体に発生したガンを抑制する方法を提供でき
る。
【0039】参考文献 1.Nagata:Cell 88,355−365
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【0040】
【配列表】 <110>東レ株式会社 <120>ガン抑制因子、ガン抑制因子を発現増強させる方法、哺乳動物のガン抑 制方法 <130>51E15971 <160>7 <210>1 <211>540 <212>nucleic acid <213>dog <220> <221>peptide <222>1..537 <400> cag ctc ttt cat cta cag aag gag ctg gct gaa ctc cga gag tct acc 48 Gln Leu Phe His Leu Gln Lys Glu Leu Ala Glu Leu Arg Glu Ser Thr agc gaa agg cat gta gca cca tct ttg gag aag caa ata ggt caa ccc 96 Ser Glu Arg His Val Ala Pro Ser Leu Glu Lys Gln Ile Gly Gln Pro aat cca cct tct gaa aaa agg gag ctg agg aaa gtg gcc cat tta aca 144 Asn Pro Pro Ser Glu Lys Arg Glu Leu Arg Lys Val Ala His Leu Thr ggc aag ccc aac tca aga tcc atc cct ctg gaa tgg gaa gac aca tac 192 Gly Lys Pro Asn Ser Arg Ser Ile Pro Leu Glu Trp Glu Asp Thr Tyr gga att gcc ctt gtc tct ggg gtg aag tat aag aag ggt ggc ctt gtg 240 Gly Ile Ala Leu Val Ser Gly Val Lys Tyr Lys Lys Gly Gly Leu Val atc aat gat act ggg ttg tac ttt gtg tat tcc aaa gtg tac ttc agg 288 Ile Asn Asp Thr Gly Leu Tyr Phe Val Tyr Ser Lys Val Tyr Phe Arg ggt cag tcc tgc aac aac aag ccc ctg aac cac aag gtc tat atg agg 336 Gly Gln Ser Cys Asn Asn Lys Pro Leu Asn His Lys Val Tyr Met Arg aac tct aaa tat ccc cag gac ctg atg ctg atg gag ggg aag atc atg 384 Asn Ser Lys Tyr Pro Gln Asp Leu Met Leu Met Glu Gly Lys Ile Met aac tac tgc act aca ggc cag atg tgg gct cgt agc agc tac ttg ggg 432 Asn Tyr Cys Thr Thr Gly Gln Met Trp Ala Arg Ser Ser Tyr Leu Gly gca gta ttc aat ctc acc agt gct gac cat ttg tat gtc aat gta tct 480 Ala Val Phe Asn Leu Thr Ser Ala Asp His Leu Tyr Val Asn Val Ser gaa cta tct ctg gtc agt ttt gaa gaa tct aag aca ttt ttt ggc tta 528 Glu Leu Ser Leu Val Ser Phe Glu Glu Ser Lys Thr Phe Phe Gly Leu tat aag ctc taa 540 Tyr Lys Leu *** <210>2 <211>30 <212>nucleic acid <213>Artificial Sequence <400> ccttggtagg attgggcctg gggatgtttc <210>3 <211>30 <212>nucleic acid <213>Artificial Sequence <400> aagactctca ttcaagacca tgttctcagt <210>4 <211>30 <212>nucleic acid <213>Artificial Sequence <400> agctctttca tctacagaag gagctggctg <210>5 <211>30 <212>nucleic acid <213>Artificial Sequence <400> gcttgtaaca aggaaccata tggagagaat <210>6 <211>24 <212>nucleic acid <213>Artificial Sequence <400> atggccgaca aggtcctgaa ggac <210>7 <211>24 <212>nucleic acid <213>Artificial Sequence <400> tacattgcca gggaagagat agaa
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07K 14/54 A61K 37/02 C12N 5/06 C12N 15/00 ZNAA (C12N 5/06 5/00 E C12R 1:91) C12R 1:91) Fターム(参考) 4B024 AA01 BA21 BA26 BA80 CA04 CA09 DA02 DA06 EA02 EA04 GA11 4B065 AA26X AA90X AA90Y AA95X AB01 BA02 BA06 CA24 CA44 4C084 AA02 BA01 BA08 BA22 BA23 BA44 DA12 DA27 DC50 ZB212 ZB262 4H045 AA10 AA20 AA30 BA10 CA42 DA02 EA28 FA72

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガン細胞上に発現し、ガン細胞上のFas
    に結合して、ガン細胞中のDNAを断片化させ、ガン細
    胞にアポトーシスを誘導するガン抑制因子。
  2. 【請求項2】以下の(a)または(b)のガン抑制因
    子。 (a)配列番号:1に記載のアミノ酸配列を含有するガ
    ン抑制因子。 (b)(a)に記載されたアミノ酸配列において、1も
    しくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
    アミノ酸配列を含有するガン抑制因子。
  3. 【請求項3】請求項2に記載されたガン抑制因子をコー
    ドする遺伝子。
  4. 【請求項4】インターロイキン18をガン細胞に作用さ
    せることによる、ガン細胞上の請求項1から3のいずれ
    かに記載のガン抑制因子を発現増強させる方法。
  5. 【請求項5】インターロイキン12を同時にガン細胞に
    作用させることによる、請求項4に記載のガン細胞上の
    ガン抑制因子を発現増強させる方法。
  6. 【請求項6】ガン細胞が女性ホルモン依存的に増殖する
    ものであることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載のガン抑制因子。
  7. 【請求項7】ガン細胞が乳ガン由来であることを特徴と
    する請求項の6に記載のガン抑制因子。
  8. 【請求項8】ガン細胞表面上に発現する請求項1から3
    のいずれかに記載のガン抑制因子を発現増強することに
    よる哺乳動物の生体に発生したガンの抑制方法。
  9. 【請求項9】インターロイキン18をガン細胞に作用さ
    せることによる、請求項8に記載の哺乳動物の生体に発
    生したガンの抑制方法。
  10. 【請求項10】インターロイキン12を同時にガン細胞
    に作用させることによる、請求項9に記載の哺乳動物の
    生体に発生したガンの抑制方法。
  11. 【請求項11】哺乳動物がイヌであることを特徴とする
    請求項8から10のいずれかに記載の哺乳動物の生体に
    発生したガンの抑制方法。
  12. 【請求項12】ガン細胞が女性ホルモン依存的に増殖す
    るものであることを特徴とする請求項8から11のいず
    れかに記載の哺乳動物の生体に発生したガンの抑制方
    法。
  13. 【請求項13】ガン細胞が乳ガン由来であることを特徴
    とする請求項8から12のいずれかに記載の哺乳動物の
    生体に発生したガンの抑制方法。
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