JP2001161378A - タンパク質の高純度製造法、インターロイキン12、インターロイキン12の活性を阻害するタンパク質、哺乳動物の免疫疾病治療剤および免疫疾病治療方法 - Google Patents

タンパク質の高純度製造法、インターロイキン12、インターロイキン12の活性を阻害するタンパク質、哺乳動物の免疫疾病治療剤および免疫疾病治療方法

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JP2001161378A
JP2001161378A JP2000292946A JP2000292946A JP2001161378A JP 2001161378 A JP2001161378 A JP 2001161378A JP 2000292946 A JP2000292946 A JP 2000292946A JP 2000292946 A JP2000292946 A JP 2000292946A JP 2001161378 A JP2001161378 A JP 2001161378A
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Fumiyoshi Okano
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イヌインターロイキン12およびインターロ
イキン12の活性を阻害するタンパク質を高純度で大量
に製造し、免疫疾患のイヌの治療薬および予防薬として
提供すること。 【解決手段】 本発明は、各種生産系で生産されたイヌ
インターロイキン12およびインターロイキン12の活
性を阻害するタンパク質をイオン交換担体、色素担体を
単独あるいは組み合わせて用い高純度に精製分離する方
法に関する。さらに、本発明は、イヌP40をコードす
る遺伝子をより発現性が高いプロモーター下に接続し、
イヌP35をコードする遺伝子をそれより発現性が低い
プロモーター下に接続し、これらを同時に含む組換え体
を作製し、イヌIL12とイヌP40ホモダイマーを、
同時に大量に製造する方法に関する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターロイキン
12およびインターロイキン12の活性を阻害するタン
パク質を遺伝子操作技術によって量産して、以って医薬
品(抗腫瘍・抗ウイルス・抗アレルギー)とする事を目
的とした、インターロイキン12およびインターロイキ
ン12の活性を阻害するタンパク質を高純度で製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン12は、分子量約40
kDタンパク質(以下P40と略記する)と約35kD
タンパク質(以下P35と略記する)とのヘテロダイマ
ーよりなり、ナチュラルキラー細胞および1型ヘルパー
T細胞を活性化するなどの生理活性作用を有するサイト
カインで(文献1、2)、IL12と略記される。IL
12は、特に細胞性免疫の強力な活性化作用により、腫
瘍、感染症、アレルギーなどのマウスモデル実験におい
て、驚異的な治癒効果が多くの文献において報告されて
おり(文献3、4、5)、腫瘍および感染症の治療薬と
して臨床試験も始まっている。
【0003】また、IL12を構成する2つのタンパク
質の内、P40がダイマー構造を形成したタンパク質
(以下P40ホモダイマーと略記する)はIL12の活
性を特異的に阻害する活性を有する。IL12は細胞性
免疫を強力に活性化するため、細胞性免疫の過剰反応が
原因である疾患に対しては逆に病態の悪化を引き起こ
す。細胞性免疫の過剰反応が原因である疾患の多くは、
IL12が過剰産生されており、P40ホモダイマーは
このような疾患に対して特に治療効果が期待される。
(IL12の活性を阻害するタンパク質を以下、P40
ホモダイマーと略記する。) 遺伝子操作技術の進歩によりヒトのIL12のみなら
ず、イヌ、ウシ、ネコなどの動物のIL12の遺伝子も
クローニングが報告されている。(文献6、7、8)。
【0004】ヒトと同様、イヌにも乳腺腫瘍など多数の
腫瘍、アトピー性皮膚炎など多くの皮膚炎、パルボウイ
ルス感染症、ジステンバー感染症など多数の感染症など
が知られており、これらはイヌの疾病統計で常に上位に
ランクされている。しかしながら、これらイヌの疾病に
対する有効な治療薬および予防薬は現在のところほとん
どない。例えば腫瘍では、腫溜が大きくなってから来院
するイヌがほとんどで、手術により切除してもすでに転
移していて、手術後まもなく死亡することが多い。ま
た、イヌに多い皮膚疾病では、ステロイド剤などを用い
て長期にわたり繰り返し治療されているにもかかわら
ず、完治しない例が多く、即効性でかつ持続性のある治
療薬が望まれている。これらの疾病のほとんどは生体内
の免疫バランスが破綻していることが原因であり、免疫
バランスを制御し得る治療薬が有望であると考えられ
る。そのような現状の中で、強く免疫反応を制御し得る
イヌIL12やイヌP40ホモダイマーが入手可能とな
れば、有効な治療薬および予防薬がないこれらイヌの疾
病に対する用途が開かれると期待される。ネコに関して
も同様なことが言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、かかる状況に鑑み、イヌIL12およびイヌP40
ホモダイマーを大量生産し、高純度に製造して医薬品と
し、免疫疾患のイヌの治療薬および予防薬として提供す
ることにある。
【0006】IL12は2つのタンパク質から構成され
るため、種々の生産系で生産した場合、ほとんどの場
合、P40とP35のヘテロダイマー以外に、P40ホ
モダイマー、P40モノマおよびP35モノマーなどの
組合せができ、従って、多成分で生産される。IL12
の製剤中にP40ホモダイマーが存在すれば、IL12
の活性が阻害され、また逆にP40ホモダイマーの製剤
中にIL12が存在すれば、P40ホモダイマーの活性
が阻害されるため、それぞれタンパク質の薬効が低下す
る。従って、医薬品とする場合、特にIL12とP40
ホモダイマーは完全に分離する必要がある。また、多成
分から成る有用蛋白質を医薬品とする場合、各成分をそ
れぞれ単独に精製分離し、各成分ごとに毒性試験、薬効
試験等詳細な解析を行うことが必要であり、また製剤化
の際、それぞれの成分を常に一定含量添加することが義
務づけられている。従って、IL12およびP40ホモ
ダイマーを遺伝子組換えの医薬品とする場合、目的の成
分を高純度で精製分画することが重要な課題である。
【0007】イヌIL12の場合も、種々の生産系で生
産させた場合、得られた培養液中には、イヌP40とイ
ヌP35のヘテロダイマー以外の組合せが存在し、多成
分で生産されることを見出した。
【0008】このように多成分のイヌP40とイヌP3
5の組合せから、イヌIL12およびイヌP40ホモダ
イマーを、カラム精製で活性を維持したまま高純度に大
量に分離精製する方法はこれまで知られていなかった。
従って、イヌIL12およびイヌP40ホモダイマーの
高純度での製造法を確立することができれば、イヌIL
12およびイヌP40ホモダイマーの医薬品としての開
発の途が開かれると期待される。
【0009】また、イヌIL12とイヌP40ホモダイ
マーはどちらもイヌ治療薬となる可能性が高いため、同
時に大量に製造する方法を見出すことができれば、より
幅広くイヌの免疫疾病治療薬を提供することが可能にな
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる状況に
鑑み、各種生産系で生産されたイヌIL12およびイヌ
P40ホモダイマーを高純度に精製分離することを目的
とし、創意工夫を成し、遺伝子組換え手法を用いて種々
の生産系でイヌIL12およびイヌP40ホモダイマー
を生産し、それぞれ純度90%以上に精製分離する方法
を確立し、また、イヌP40をコードする遺伝子をより
発現性が高いプロモーター下に接続し、イヌP35をコ
ードする遺伝子をそれより発現性が低いプロモーター下
に接続し、これらを同時に含む組換え体を作製し、イヌ
IL12とイヌP40ホモダイマーを、同時に大量に製
造する方法を見出し、かくして本発明を完成させるに至
った。 すなわち本発明は、 1.インターロイキン12および/またはインターロイ
キン12の活性を阻害するタンパク質をイオン交換担体
および/または色素担体に接触させ、インターロキン1
2および/またはインターロイキン12の活性を阻害す
るタンパク質を取得することを特徴とするタンパク質の
高純度製造法。 2.純度が90%以上であることを特徴とするインター
ロイキン12。 3.純度が90%以上であることを特徴とするインター
ロイキン12の活性を阻害するタンパク質。 4.上記1.の方法により得られたタンパク質または上
記2.もしくは上記3.に記載のタンパク質を含むこと
を特徴とする哺乳動物の免疫疾病治療剤。 5.上記4.に記載の免疫疾病治療剤をイヌまたはネコ
に投与することを特徴とする免疫疾病治療方法。であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のイヌIL12蛋白質の2
つのサブユニットをそれぞれコードするDNAを組込ん
だプラスミドは例えば次のようにして製造することがで
きる。すなわち、イヌの細胞からポリ(A)RNAを抽
出した後、cDNAを合成し、ウシやヒトのIL12の
2つのサブユニットをそれぞれコードする遺伝子配列を
元にしたプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反応(以
下PCRと略す)を行うことによってイヌIL12活性
を示す2つのサブユニットをそれぞれコードする2つの
遺伝子をクローニングすることができる。また、合成し
たcDNA組換え体よりファージライブラリーを作製
し、PCRによって得られた2つの遺伝子断片とプラー
クハイブリダイゼーションを行うことにより、イヌIL
12P40cDNAとイヌIL12P35cDNAの全
長をクローニングすることができる。
【0012】イヌの臟器や細胞、例えばマイトージェン
などで刺激されたイヌ単核球やリンパ球などよりRNA
を得る方法としては、通常の方法、例えば、ポリソーム
の分離、ショ糖密度勾配遠心や電気泳動を利用した方法
などがあげられる。上記イヌ臟器やイヌ細胞よりRNA
を抽出する方法としては、グアニジン・チオシアネート
処理後CsCl密度勾配遠心を行うグアニジン・チオシ
アネート−塩化セシウム法(文献9)バナジウム複合体
を用いてリボヌクレアーゼインヒビター存在下に界面活
性剤で処理したのちフェノール抽出を行う方法(文献1
0),グアニジン・チオシアネート−ホット・フェノー
ル法、グアニジン・チオシアネート−グアニジン塩酸
法、グアニジン・チオシアネート−フェノール・クロロ
ホルム法、グアニジン・チオシアネートで処理したのち
塩化リチウムで処理してRNAを沈殿させる方法などの
中から適当な方法を選んで行うことができる。
【0013】イヌ臟器やマイトージェンなどで刺激され
たイヌ単核球やリンパ球より通常の方法、例えば、塩化
リチウム/尿素法、グアニジン・イソチオシアネート
法、オリゴdTセルロースカラム法等によりmRNAを
単離し、得られたmRNAから通常の方法、例えば、G
ublerらの方法(文献11),H.Okayama
らの方法(文献12)等によりcDNAを合成する。得
られたmRNAからcDNAを合成するには、基本的に
はトリ骨芽球ウイルス(AMV)などの逆転写酵素など
を用いるほか1部プライマーを用いてDNAポリメラー
ゼなどを用いる方法を組み合わせてよいが、市販の合成
あるいはクローニング用キットを用いるのが便利であ
る。
【0014】このcDNAを鋳型としてヒト、マウスお
よびウシの塩基配列を基にしたプライマーを用いてPC
Rを行うことによってイヌIL12活性を示すP40サ
ブユニットおよびP35サブユニットをコードする遺伝
子をクローニングすることができる。また、合成したc
DNAをλファージベクターに連結した後、インビトロ
でλファージのコート蛋白質などと混合することにより
パッケージングし、その生成されたファージ粒子を宿主
となる大腸菌に感染させる。この際、λファージの感染
した大腸菌は溶菌し、1個1個のクローンがプラークと
して回収される。このプラークをニトロセルロースなど
のフィルターに移し、放射標識したPCRで得た遺伝子
をプローブとしたハイブリダイゼーションにより、イヌ
IL12P40cDNAおよびイヌIL12P35cD
NAの全長をクローニングすることができる。
【0015】宿主としては原核生物又は真核生物を用い
ることができる。原核生物としては細菌、特に大腸菌
(Escherichia coli),バチルス属
(Bacillus)細菌、例えばバチルス・ズブチリ
ス(Bacillus subtilis)等を用いる
ことができる。真核生物としては酵母、例えばサッカロ
ミセス(Saccharomyces)属酵母、例えば
サッカロミセス・セレビシエー(Saccharomy
ces serevisiae)等の真核性微生物、昆
虫細胞、例えば、ヨガ細胞(Spodoptera f
rugiperda)、キャベツルーパー細胞(Tri
choplusiani)、カイコ細胞(Bombyx
mori)、動物細胞、例えばヒト細胞、サル細胞、
マウス細胞等を使用することができる。本発明において
はさらに、生物体それ自体、例えば昆虫、例えばカイ
コ、キャベツルーパー等を用いることもできる。
【0016】発現ベクターとしては、プラスミド、ファ
ージ、ファージミド、ウイルス(バキュロ(昆虫)、ワ
クチニア(動物細胞))等が使用できる。発現ベクター
中のプロモーターは宿主細菌に依存して選択され、例え
ば細菌用プロモーターとしてはlacプロモーター、t
rpプロモーター等が使用され、酵母用プロモーターと
しては、例えばadh1プロモーター、pqkプロモー
ター等が使用される。また、昆虫用プロモーターとして
はバキュロウイルスポリヘドリンプロモーター、p10
プロモーター等、動物細胞としてはSimian Vi
rus40のearlyまたはlateプロモーター等
があげられるが、これらに限定されない。 発現ベクタ
ーによる宿主の形質転換は、当業界においてよく知られ
ている常法により行うことができ、これらの方法は例え
ば、カレント プロトコールイン モレキュラー バイ
オロジー(Current Protocols in
Molecular Biology),ジョン ウ
イリー アンド サンズ(John Wiley &
Sons)社、に記載されている。形質転換体の培養も
常法に従って行うことができる。
【0017】産生されたイヌIL12は,非還元下、ド
デシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動
(SDS−PAGE)により決定すると、見かけの分子
量が約70〜80kDである。
【0018】SDS−PAGEでは、70〜80kDの
バンドが、還元条件下では分子量約40kDと約35k
Dの2つのサブユニットを生じる。
【0019】イヌIL12は、以下の実施例2で示すよ
うに、in vitroで、イヌ白血球からのインター
フェロンγ(以下IFNγと略記する)の誘導能および
フィトヘムアグルチニンン(以下PHAと略記する)で
刺激されたイヌリンパ球の増殖促進効果により主に特性
化される。その他、NK細胞や細胞障害性T細胞を活性
化してそれらの標的細胞、例えば腫瘍由来のセルライン
またはウイルス感染した線維芽細胞を融解する活性を有
する。
【0020】本発明において高純度精製に使用されるイ
オン交換担体としては、アガロース、セルロース、合成
ポリマーゲルなどに、例えばジエチルアミノエチル(Di
ethylaminoethyl)、クオテナリアミノエチル(Quatern
ary aminoethyl)、クオテナリアンモニウム(Quaterna
ry ammonium)、カルボキシメチル(Carboxymethyl)、
スルホプロピル(Sulphopropyl)、メチルスルホネ−ト
(Methyl sulphonate)などの官能基を導入したものが
挙げられる。好ましくはスルホプロピルが導入された、
SP セファロースハイパフォーマンス(アマシャム・
ファルマシア社製)やSP セファロースファーストフ
ロー(アマシャム・ファルマシア社製)など(以下、S
Pセファロース担体と略記する)が用いられる。SPセ
ファロース担体からの溶出は、溶出剤のpH値、イオン
強度などによって決定される。P40とP35の組合せ
から成るタンパク質はそれぞれ異なった電荷を有してお
り、それぞれの電荷の差により、本担体を用いて、それ
ぞれを分画することができる。例えば、昆虫細胞中で生
産させたイヌIL12およびイヌP40ホモダイマーの
場合、pH値7下で、それぞれを分画することができ
る。
【0021】さらに、色素担体としては、ブルー色素を
結合させた担体(以下、ブルー担体と略記する)が好ま
しく用いられる。ブルー担体としては次のものが使用さ
れる。ブルー色素は一般名をCIリアクティブブルー2
といい、例えばCIBA−GEIGY社からジバクロン
ブルーF3GA、またはジバクロンブルー3GAという
商品名で市販されている青色色素などが挙げられる。実
際のクロマトグラフィーに使用する担体としては、ブル
ーセファロースCL−6B(アマシャム・ファルマシア
社製)、ブルーセファロース6ファーストフロー(アマ
シャム・ファルマシア社製)、ブルーセファロース6ハ
イパフォーマンス(アマシャム・ファルマシア社製)、
マトレックスゲルブルーA(アミコン社製)、アフィゲ
ルブルー(バイオラット社製)などの商品名で市販され
ているブルーアガロースゲル、またはブルートリスアク
リルーM(LKB社製)ブルーセルロファイン(チッソ
社製)などの商品名で市販されているブルーセファロー
スゲルなどが適当であり、容易に入手することができ
る。ブルー担体からの溶出は、溶出剤のpH値、イオン
強度、疎水度などによって決定される。例えば、イヌI
L12およびイヌP40ホモダイマーの場合、中性付近
のpHで、それぞれを分離溶出して、高純度で精製する
ことができる。
【0022】本発明の製造法におけるカラム担体を用い
た精製操作はそれぞれ単独で行ってもイヌIL12およ
びイヌP40ホモダイマーの高純度化が可能であるが、
好ましくはそれぞれを組合わせて行った方がより効果が
高い。例えば、カイコ生体中で生産したイヌIL12お
よびイヌP40ホモダイマーを含む溶液中には、非常に
多くのカイコ由来の夾雑物と複数のイヌP40とイヌP
35の組合わせが含まれるので、上記2つのカラム担体
を組合わせることが好ましい。昆虫細胞中およびカイコ
生体中で生産させたイヌIL12およびイヌP40ホモ
ダイマーの製造においては、初段精製にスルホプロピル
担体を、2段目精製にブルー担体を用いることが好まし
い。
【0023】なお、各カラム担体を用いた精製操作にお
ける、溶出剤の組成、液量などは特に限定されるもので
はなく、最適な分離条件は存在する夾雑タンパク質、イ
ヌIL12およびイヌP40ホモダイマーの量、および
カラムの寸法などに応じて適宜決定される。
【0024】また、本発明の製造法で製造されるイヌI
L12およびイヌP40ホモダイマーの純度は、SDS
−PAGEによる分析で98%以上、逆相カラムを用い
たHPLCによる分析で、90%以上である。
【0025】また、IL12およびP40ホモダイマー
をそれぞれ同時に大量に製造するために、P40をコー
ドする遺伝子をより発現性が高いプロモーター下に接続
し、P35をコードする遺伝子をそれより発現性が低い
プロモーター下に接続し、これらを同時に含む組換え体
を作製し、それぞれの遺伝子を発現させることで、IL
12とP40ホモダイマーを、同時に生産することがで
きる。例えば、バキュロウイルス発現系において、ポリ
ヘドリンプロモーターとP10プロモーターの両方を含
むベクターのポリヘドリンプロモーター下にイヌP40
をコードする遺伝子を、P10プロモーター下にイヌP
35をコードする遺伝子をそれぞれ連結し、組換えウイ
ルスを作製して、昆虫細胞で発現させることによって、
イヌIL12およびイヌP40ホモダイマーの両方を同
時に大量に製造することができる。
【0026】本発明に係るイヌおよびネコの免疫疾病治
療薬・予防薬は、腫瘍をはじめ皮膚炎、アレルギー疾
患、感染症など免疫能が低下した疾病、あるいは特に細
胞性免疫反応に比べ、液性免疫反応が中心となったよう
な片寄った免疫反応を示す疾病などさまざまなイヌおよ
びネコの免疫疾病に対して、従来のこれらイヌおよびネ
コの疾病に対する治療薬・予防薬や治療方法・治療方法
に比べ、驚くべき顕著な治療効果および予防効果を示
す。
【0027】本発明において、イヌおよびネコの腫瘍と
しては、乳腺腫瘍、好酸球性肉芽腫、類表皮腫、皮膚腫
瘍、脂肪腫、耳血腫、肺水腫、皮膚有茎軟腫または肛門
腫瘍が挙げられ、イヌおよびネコの皮膚炎としては、ア
レルギー性皮膚炎、免疫介在性皮膚炎、腫瘍性皮膚炎、
寄生虫性皮膚炎、細菌性皮膚炎、真菌性皮膚炎、内分泌
疾患、角化異常などが挙げられる。アレルギー性皮膚炎
としては、例えばアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、ノ
ミによる皮膚炎、ダニによる皮膚炎などが挙げられ、免
疫介在性皮膚炎としては、例えば狼瘡、天疱瘡、アカン
トーシス、表皮壊死、皮膚血管炎、ブドウ膜炎、悪性脱
毛、強皮症、好酸球性皮膚炎などが挙げられ、寄生虫性
皮膚炎としては、ノミによる皮膚炎、ダニによる皮膚
炎、ウジによる皮膚炎、フィラリアによる皮膚炎などが
挙げられ、細菌性皮膚炎としては、例えば膿皮症などが
挙げられ、真菌性皮膚炎としては、例えば表皮性皮膚
炎、全身性皮膚炎などが挙げられ、内分泌疾患として
は、例えば甲状腺皮膚炎、成長ホルモン反応性皮膚炎、
エストロゲン性皮膚炎などが挙げられ、角化異常として
は、例えば本態性脂漏性皮膚炎、脂肪酸欠乏性皮膚炎、
亜鉛欠乏性皮膚炎、ビタミンA欠乏性皮膚炎などが挙げ
られる。イヌおよびネコの感染症としては、イヌパルボ
ウイルス感染症、ジステンバー感染症、ネコエイズおよ
びネコ白血病などが挙げられ、そしてアレルギー性疾病
としては、イヌおよびネコの花粉症などが挙げられる。
【0028】また、このイヌおよびネコの免疫疾病治療
薬・予防薬は、イヌIL12に加えて任意に他の成分を
含むことができる。本薬に添加される成分は、主とし
て、本薬が投与される方式に依存して決定される。本薬
が個体として用いられる場合は、例えばラクトース等の
充填剤、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン等の結
合剤、着色剤、コーティング剤等を用いることができ、
このような剤は経口投与に好適である。また、担体また
は賦活剤として例えば、白色ワセリン、セルロース誘導
体、界面活性剤、ポリエチレングリコール、シリコー
ン、オリーブ油等を加えてクリーム、乳液、ローション
等の形態として外用薬として患部に塗布して用いること
もできる。また、本薬が液体として投与される場合は、
通常行われている生理学的に許容される溶媒、および乳
化剤、安定剤を含むことができる。溶媒としては水、P
BS、等張性生理食塩水等が挙げられ、乳化剤として
は、ポリオキシエチレン系界面活性剤、脂肪酸系界面活
性剤、シリコーン等が例示でき、安定剤としては、イヌ
血清アルブミン、ゼラチン等のポリオール、またはソル
ビトール、トレハロースなどの糖類等が挙げられる。本
発明の治療薬および予防薬の投与方法に特に限定はない
が、注射投与することにより最も治療効果が期待でき
る。注射投与方法としては静脈内投与、筋肉内投与、皮
下投与、腹腔内投与、胸腔内投与いずれの方法にも限定
されない。
【0029】投与量は、個体の大きさ、投与方法、疾病
の種類、症状などに依存して決定されるであろうが、治
療効果および予防効果を示すのに十分な量を投与すれば
よく、例えば、1用量、1日当たり、0.1pgから1
00μg/kgのイヌIL12の投与で十分な効果が得
られる。
【0030】また、養子免疫療法では1ー100mlの
イヌまたはネコの血液から分離したリンパ球に対し、
0.001pgから1μgのイヌIL12で12時間か
ら6日間刺激した後に再び体内に戻すことによって十分
な効果が得られる。
【0031】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0032】実施例1 イヌIL12P40、P35遺
伝子のクローニング (1)イヌcDNAの調製 イヌ肝臓、LPS(50μg/ml)で48時間刺激し
たイヌ末梢血単核球およびニワトリニューカッスル病ウ
イルスで7時間処理した(107 pfu/ml)イヌ脾
臓由来リンパ球よりISOGEN(ニッポンジーン社
製)を用いて総RNAを調製した。得られたRNAを1
mM EDTAを含む10mM トリス塩酸緩衝液(p
H7.5)(以下TEと略する。)に溶解し、70℃で
5分間処理した後、1M LiClを含むTEを同量加
えた。0.5M LiClを含むTEで平衡化したオリ
ゴdTセルロースカラムにRNA溶液をアプライし、同
緩衝液にて洗浄した。さらに0.3M LiClを含む
TEにて洗浄後、0.01%SDSを含む2mM ED
TA(pH7.0)で吸着したポリ(A)RNAを溶出
した。こうして得られたポリ(A)RNAを用いて一本
鎖cDNAを合成した。すなわち、滅菌した0.5ml
のミクロ遠心チューブに5μgのポリ(A)RNAと
0.5μgのオリゴdTプライマー(12−18me
r)を入れ、ジエチルピロカルボネート処理滅菌水を加
えて12μlにし、70℃で10分間インキュベートし
たのち氷中に1分間つけた。これに200mM トリス
塩酸(pH8.4)、500mM KCl溶液を2μ
l、25mM MgCl2 を2μl、10mM dNT
Pを1μlおよび0.1M DTTを2μlそれぞれ加
え、42℃で5分間インキュベートしたのち、200ユ
ニットのGibcoBRL社製SuperScript
II RTを1μl加え、42℃でさらに50分間イ
ンキュベートしてcDNA合成反応を行った。さらに7
0℃で15分間インキュベートして反応を停止し、氷上
に5分間置いた。この反応液に1μlのE.coli
RNaseH(2units/ml)を加え、37℃で
20分間インキュベートした。
【0033】(2)イヌcDNAファージライブラリー
の調製 上記(1)で得られたポリ(A)RNA1μgづつを用
い、ファルマシア社のタイムセーバーcDNA合成キッ
トにて添付のマニュアルに従い、オリゴdTプライマー
を用いて2本鎖cDNAを合成し、さらにEcoRI/
NotIアダプターを連結した。これを用いて、アマシ
ャム社のcDNAラピットクローニングモジュール−λ
gt10にて添付のマニュアルに従い、組換えλgt1
0ベクターを作製し、さらにアマシャム社のインビトロ
パッケージングモジュールにて添付のマニュアルに従
い、組換え体ファージ作製した。
【0034】(3)イヌIL12P40遺伝子のクロー
ニング ヒトIL12P40のN末端およびC末端の塩基配列
(文献1)をもとに、5´ATGTGTCACCAGC
AGTTGGTCATCTCTTGGTTT3´(配列
番号3)と5´CTAACTGCAGGGCACAGA
TGCCCA3´(配列番号4)の2種類のプライマー
をDNAシンセサイザーにて合成した。上記(1)のイ
ヌ肝臓およびLPS刺激イヌ末梢血より得られたcDN
Aを別々の0.5mlのミクロ遠心チューブに2μlづ
つ取り、各プライマーを20pmol,20mMトリス
塩酸緩衝液(pH8.0)、1.5mM MgCl2
25mM KCl,100μg/ml ゼラチン、50
μM各dNTP、4単位 TaqDNAポリメラーゼと
なるように各試薬を加え、全量100μlとする。DN
Aの変性条件を94℃,1分、プライマーのアニーリン
グ条件を55℃、2分、プライマーの伸長条件を72
℃、3分の各条件でパーキンエルマーセータス(Per
kin−Elmer Cetus)社のDNAサーマル
サイクラーを用い、35サイクル反応させた。これを1
%アガロースゲルにて電気泳動し、約990bpのDN
A断片を常法(文献13)に従って調製した。
【0035】このDNA断片をInvitrogen社
のT−Vectorに宝酒造(株)のDNA Liga
tion Kit Ver.1を用いて連結した。これ
を用いて常法に従い大腸菌を形質転換し、得られた形質
転換体よりプラスミドDNAを常法により調製した。次
にこのプラスミドにPCR断片が挿入されていることを
前述と同じ条件のPCRによって確認し、Genesi
s2000 DNAanalysis system
(デュポン社製)を用いて、ダイデオキシ法(文献1
4)でイヌIL12活性を示すと思われる2つのサブユ
ニットのうち一方のP40サブユニットDNAの塩基配
列を決定した。この配列を配列番号1に示す。
【0036】また、この配列を含む、990bpのDN
A断片に宝酒造(株)のRandom Primer
DNA Labeling Kitを用いて32Pを標識
し、プローブを作製した。上記(2)で得られたイヌ肝
臓cDNAから作製した組換え体ファージライブラリー
を大腸菌NM514上でプラークとして形成させ、アマ
シャム社のHybond−N+に常法に従って転写し
た。
【0037】Hybond−N+は、5×SSPE
(0.9M NaCl、50mM NaH2PO4、5m
M EDTA、pH7.4)、5×デンハルト溶液
(0.1%フィコール、0.1%ポリビニルピロリド
ン、0.1%ウシ血清アルブミン)、0.1%SDS、
100μg/mlサケ精子DNA中、65℃で2時間イ
ンキュベートし、ついで同じ溶液中で上述のようにして
作製した標識プローブ1×106cpm/mlとハイブ
リダイズした。65℃で1晩インキュベートした後、H
ybond−N+を0.2×SSC(30mM NaC
l、3mMクエン酸ナトリウム)、0.1%SDS中1
5分、3回洗浄し、富士写真フィルム(株)の富士イメ
ージングプレートに12時間露出し、富士写真フィルム
(株)のバイオイメージングアナライザーにて解析し
た。陽性のシグナルを有するプラークは常法に従い、再
スクリーニングを行った。3回のスクリーニングの結
果、陽性シグナルを有する1個の組換え体ファージを得
た。この組換え体ファージより常法に従ってファージD
NAを抽出し、制限酵素EcoRIで切断した後、1%
アガロースゲル電気泳動にて得られた約1.5kbのD
NA断片を常法に従い調製し、宝酒造(株)のDNA
Ligation Kit Ver.2を用いて、宝酒
造(株)のpUC118BAP処理DNA(EcoRI
/BAP)と連結した。これを用いてプラスミドDNA
を常法により調製し、蛍光DNAシーケンサー(パーキ
ンエルマー社製DNAシーケンサー373S)を用い、
その添付プロトコールに従って、パーキンエルマー社の
ダイターミネーターサイクルシーケンシングキットを用
いて、得られたDNA断片の塩基配列を決定した。この
うち、イヌIL12P40をコードする配列を配列番号
11に示す。
【0038】(4)イヌIL12P35遺伝子のクロー
ニング ヒトIL12P35のN末端(文献1)およびウシIL
12P35のC末端の塩基配列をもとに、5´AGCA
TGTGTCCAGCGCGCAGCCTCCTCCT
TGTCGCTACCCTG3´(配列番号5)と5´
CTAGGAAGAACTCAGATAGCTCATC
ATTCTGTCGATGGT3´(配列番号6)の2
種類のプライマ−をDNAシンセサイザーにて合成し
た。上記(1)の鶏ニューカッスル病ウイルスで処理し
たイヌ脾臓由来リンパ球より得られたcDNAを鋳型と
して上記(3)と同様にして約670bpのDNA断片
を得、T−Vectorに挿入し、イヌIL12活性を
示すと思われる2つのサブユニットのうち一方のP35
サブユニットDNAの塩基配列を決定した。この配列を
配列番号2に示す。
【0039】また、この配列を含む670bpのDNA
断片を用いて標識プローブを作製した。上記(2)で得
られた鶏ニューカッスル病ウイルスで処理したイヌ脾臓
由来リンパ球より得られたcDNAから作製した組換え
体ファージライブラリーを上記(3)と同様にして標識
プローブとハイブリダイズし、スクリーニングを行っ
た。その結果得られた陽性シグナルを有する1個の組換
え体ファージよりDNAを抽出し、制限酵素NotIで
切断した後、1%アガロースゲル電気泳動にて得られた
約1.2kbのDNA断片をストラタジーン(STRA
TAGENE)社のpBluescriptIIのNo
tIサイトに常法に従い連結した。これを用いてプラス
ミドDNAを調製し、蛍光DNAシーケンサーを用い
て、得られたDNA断片の塩基配列を決定した。このう
ち、イヌIL12P35をコードする配列を配列番号1
2に示す。
【0040】実施例2 イヌIL12の生産 (1)イヌIL12発現ベクターの調製 発現ベクターpCDL−SRα296(文献15)を制
限酵素EcoRIで切断し、バクテリア由来アルカリホ
スファターゼで末端を脱リン酸化した。これを1%アガ
ロースゲル電気泳動にて約3.6kbのDNA断片を常
法に従い調製した。一方、CaIL12P40 DNA
断片は5´GGGGAATTCATGTGTCACCA
GCAGTTGGTCATCTCTTGG3´(配列番
号7)と5´CCCGAATTCCTAACTGCAG
GGCACAGATGCCCAGTCGCT3´(配列
番号8)の2種類のEcoRI切断部位を付加したプラ
イマーを作製し、実施例1(2)で調製したT−Vec
torに挿入したイヌIL12活性を示すと思われる2
つのサブユニットのうち一方のP40サブユニットDN
Aを鋳型として、DNAの変性条件を94℃、1分、プ
ライマーのアニーリング条件を55℃、2分、プライマ
ーの伸長条件を72℃,3分、サイクル数30でPCR
を行い、エタノール沈殿後、制限酵素EcoRIで切断
し、1%アガロースゲル電気泳動にて約990bpのD
NA断片を調製した。また、5´GGGGAATTCA
TGCATCCTCAGCAGTTGGTCATCTC
CTGG3´(配列番号13)と5´CCCGAATT
CCTAACTGCAGGACACAGATGCCCA
GTCGCT3´(配列番号14)の2種類のEcoR
I切断部位を付加したプライマーを作製し、実施例1
(2)で調製したpUC118に挿入したイヌIL12
P40DNAを鋳型として、PCRを行い、EcoRI
で切断し、約990bpのDNA断片を調製した。得ら
れたそれぞれのイヌIL12P40DNA断片をT4D
NAリガーゼを用いて上述のようにして調製したpCD
L−SRα296に連結した。これを用いて大腸菌を形
質転換し、得られた形質転換体よりプラスミドDNAを
調製し、イヌIL12P40を発現するFOCaIL1
2P40およびFOCaIL12P40FLを得た。
【0041】また、pCDL−SRα296を制限酵素
PstIで切断し脱リン酸化後、電気泳動にて約3.6
kbのDNA断片を調製した。イヌIL12P35 D
NA断片は5´GGGCTGCAGATGTGTCCA
GCGCGCAGCCTCCTCCTTGTC3´(配
列番号9)と5´GGGCTGCAGCTAGGAAG
AACTCAGATAGCTCATCATTCT3´
(配列番号10)の2種類のPstI切断部位を付加し
たプライマーを作製し、実施例1(3)で調製したT−
Vectorに挿入したイヌIL12活性を示すと思わ
れる2つのサブユニットのうち一方のP35サブユニッ
トDNAを鋳型として、94℃,1分、55℃,2分、
72℃,3分、30サイクルでPCRを行い、エタノー
ル沈殿後、制限酵素PstIで切断した。これを1%ア
ガロースゲル電気泳動にて約670bpのDNA断片を
調製した。また、5´GGGCTGCAGATGTGC
CCGCCGCGCGGCCTCCTCCTTGTG3
´(配列番号15)と5´GGGCTGCAGTTAG
GAAGAATTCAGATAACTCATCATTC
T3´(配列番号16)の2種類のPstI切断部位を
付加したプライマーを作製し、実施例1(2)で調製し
たpUC118に挿入したイヌIL12P35DNAを
鋳型として、PCRを行い、PstIで切断し、約67
0bpのDNA断片を調製した。得られたそれぞれのイ
ヌIL12P35DNA断片をT4DNAリガーゼを用
いて上述のように、PstIで切断し調製したpCDL
−SRα296に連結、大腸菌形質転換、プラスミドD
NA調製を行い、イヌIL12P35を発現するFOC
aIL12P35およびFOCaIL12P35FLを
得た。
【0042】さらに、作製したこれら4つの発現プラス
ミド中のイヌIL12P40DNAおよびイヌIL12
P35DNAの塩基配列を確認した。
【0043】(2)サルCOS細胞でのイヌIL12の
生産 上記(1)で得られたそれぞれ5μgのFOCaIL1
2P40およびFOCaIL12P35を50mMトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)、400μg/mlのDE
AEデキストラン(ファルマシア社製)および100μ
Mのクロロキン(シグマ社製)を含む4mlのERDF
培地(極東製薬(株)社製)に加えておく。一方、直径
10cmのディッシュを用いて10%ウシ胎児血清(ギ
ブコ社製、以下FBSと略記する)で50%コンフルエ
ントになるまで増殖させたCOS−1細胞(ATCC
CRL−1650)をPBSで一回洗浄した後、上記で
得た4mlのDNA混合液を加え、5%CO2 、37℃
の条件で培養した。4時間後、細胞をPBSで洗浄した
後、20mlのERDF培地にて5%CO2、37℃の
条件で4日間培養し、イヌIL12が生産された培養上
清を得た。
【0044】(3)イヌIL12産生組換えバキュロウ
イルスの作製 バキュロウイルストランスファーベクターpAcAB3
(ファーミンジェン社製)のプロモーター下流の制限酵
素XbaIおよびSmaI切断部位にそれぞれP40お
よびP35サブユニットcDNAを常法に従って連結
し、組換えトランスファーベクターを得た。さらにファ
ーミンジェン社のバキュロウイルストランスフェクショ
ンキットを用いてその添付マニュアルに従って、組換え
バキュロウイルスを作製した。
【0045】(4)昆虫細胞でのイヌIL12の生産 上記(3)で得られた組換えバキュロウイルスを、ファ
ーミンジェン社のバキュロゴールドProtein−F
ree Insect Mediumで75cm2のフ
ラスコでコンフルエントまで平面培養したSf21細胞
(Spondoptera Flugiperda由
来、ファーミンジェン社より入手)に感染させ、4日間
培養した後、イヌIL12が生産された培養上清を得
た。
【0046】実施例3 ウエスタンブロッティングによ
るイヌIL12およびイヌP40ホモダイマーの検出 (1)抗イヌP40および抗イヌP35ポリクローナル
抗体の作製 実施例1で得られたイヌP40の遺伝子配列から推定さ
れるアミノ酸配列の内、配列番号:17〜配列番号:2
0に示すペプチド断片をペプチドシークエンサーにて合
成し、各断片をすべて混合してBSAとのコンジュゲー
トを作製した。同様にして、イヌP35の遺伝子配列か
ら推定されるアミノ酸配列の内、配列番号:21〜配列
番号:24に示すペプチド断片をペプチドシークエンサ
ーにて合成し、各断片をすべて混合してBSAとのコン
ジュゲートを作製した。
【0047】各コンジュゲートそれぞれ5mgをウサギ
1頭づつの腹腔に注入し4週間後、イヌP40に対する
ポリクローナル抗体およびイヌP35に対するポリクロ
ーナル抗体が産生された血清を得た。
【0048】(2)ウエスタンブロッティング 実施例2(4)で得られた昆虫細胞の培養上清中のイヌ
IL12およびイヌP40ホモダイマーをウエスタンブ
ロッティング法によって検出した。培養上清をアトー
(株)のパジェル中、SDS−PAGEに供した。その
後、アトー(株)のクリアブロットメンブランに常法に
従ってブロッティング後、メンブランを、上記(1)で
得られた抗イヌP40ポリクローナル抗体を含むウサギ
血清を含むブロックエース(大日本製薬(株)製)溶液
に6時間反応させ、0.02%Tween20を含むP
BSにて3回洗浄し、さらにペルオキシダーゼ標識ヤギ
抗ウサギIgG(バイオラット(株)製)を含むブロッ
クエース溶液に6時間反応させ、同様に洗浄した後、コ
ニカ(株)のコニカイムノステインHRP1000にて
発色を行った。その結果、約75kDと約85kDの2
本のバンドが検出された。さらに、抗イヌP35ポリク
ローナル抗体を含むウサギ血清を用いて、同様にして、
実施例2で得られた昆虫細胞の培養上清を解析した結
果、約75kDのバンドのみが検出された。このことか
ら、約75kDのバンドは、イヌP40とP35のヘテ
ロダイマーから成るイヌIL12であり、約85kDの
バンドは、イヌP40ホモダイマーであることが判明し
た。従って、実施例2の方法により、昆虫細胞でイヌI
L12とイヌP40ホモダイマーの両方を同時に生産す
ることに成功した。
【0049】実施例4 イヌIL12の活性測定 実施例2(2)、(4)で生産されたイヌIL12の活
性測定は以下のようにして行った。イヌリンパ球からの
イヌIFNγ誘導活性検定のために、抗ウイルス活性お
よびイヌ細胞のクラスIIMHC発現増強活性を測定し
た。イヌ脾臓よりリンパ球を分離し、10%FBS−E
RDFに106 cells/mlの細胞密度で懸濁し、
このうち2.5mlとゼンザイム(Genzyme)社
のヒトIL2を250U、6cmディッシュに添加し
た。これに上記(2)で得られた培養上清2.5mlと
ヒトIL2(ゼンザイム社製)250Uを加え、5%C
2、37℃の条件で2日間培養し、ウイルスとしてV
esicular Stomatitis Viru
s,感受性細胞としてMDCK(ATCC CCL−3
4)を用い、文献16のCPE法に従ってこの培養液の
抗ウイルス活性を測定した。その結果、2x105 希釈
単位/ml以上の抗ウイルス活性が確認された。また、
上記(4)で得られた培養上清の抗ウイルス活性を同様
にして測定した結果、107希釈単位/ml以上の抗ウ
イルス活性が検出された。一方、10μgのpCDL−
SRα296を上記(2)と同様にCOS−1細胞に導
入したコントロールの細胞培養液およびSf21細胞を
3日間培養した培養液では抗ウイルス活性は全く認めら
れなかった。
【0050】また、クラスIIMHCを発現したイヌ乳
腺腫瘍組織由来細胞株FCBR1を用いて、上記の各培
養液中のクラスIIMHCの発現増強活性を測定した。
6cmディッシュに、105個のFCBR1を接着さ
せ、これに上記の各培養液5mlを添加し、5%C
2、37℃の各条件で1晩培養した。培養後、トリプ
シンにて細胞を剥離し、1.5mlのミクロ遠心チュー
ブにて遠心した。これに、ストラタジーン社のラット抗
イヌクラスIIMHCモノクローナル抗体を10μl添
加し、さらに50μlの10%FBS−ERDFで懸濁
し、氷上で1時間静置した。PBSで洗浄した後、5μ
lのFITC標識ラビット抗ラットモノクローナル抗体
(セロテック社製)および50μlの10%FBS−E
RDFで懸濁し、氷上で1時間静置した。PBSで洗浄
後、ベクトンディッキンソン(株)のFACScanに
て解析した。その結果、COS1およびSf21で産生
させたイヌIL12は、FCBR1上のクラスIIMH
Cの発現量をそれぞれ約20%、60%上昇させた。こ
れらのことから、イヌIL12はイヌリンパ球に作用し
て、イヌIFNγを誘導する活性を有することが判明し
た。
【0051】また、芽球化したイヌリンパ球の増殖促進
活性を測定した。イヌ末梢血よりリンパ球を分離し、1
0%FBS−ERDFに106 cells/mlの細胞
密度で懸濁し、このうち5mlを6cmディッシュに添
加した。これにPHAを5μg/mlの濃度で添加し、
5%CO2 、37℃の条件で3日間培養してリンパ球を
芽球化させた。この芽球化リンパ球を10%FBS−E
RDFに106 cells/mlの細胞密度で懸濁し、
96穴マイクロプレート1穴あたり、50μlを添加し
た。これに上記(2)で得られた培養上清を1穴あたり
50μl加えた。また、コントロールとして10%FB
S−ERDFのみを1穴あたり50μl加えた。これら
をさらに5%CO2 、37℃の条件で3日間培養後、文
献11のMTTアッセイ法により、イヌIL12の芽球
化リンパ球の増殖促進活性を測定した。すなわち、5m
g/mlのMTT(シグマ社製)溶液を1穴あたり10
μlづつ添加し、さらに6時間培養した。150μlの
0.01N塩酸イソプロパノール溶液を加えた後、超音
波にて細胞を破砕し、マイクロプレートリーダー(バイ
オラット社製Model13550)にて波長595n
mの吸光度を測定した。その結果、コントロールの吸光
度が平均0.69であったのに対し、COS−1で産生
したイヌIL12は平均1.52であり、約2倍以上の
芽球化リンパ球の増殖促進活性が認められた。
【0052】さらに、イヌIL12のイヌ腫瘍に対する
抗腫瘍作用を検討した。イヌ末梢血よりリンパ球を分離
し、10%FBS−ERDFで5x106cells/m
lの細胞密度に懸濁し、このうち5mlを6cmディッ
シュに添加した。これにベーリンガーマンハイム社
(株)のリコンビナントヒトIL2を500U添加し、
5%CO2、37℃の条件で3日間培養した。一方、イ
ヌ腫瘍細胞FCBR1およびA72(ATCC CRL
−1542)を10%FBS−ERDFでそれぞれ10
5cells/mlの細胞密度に懸濁し、96穴プレー
ト1穴あたり50μlづつ添加し、プレートに接着させ
た。これにヒトIL2で刺激したイヌリンパ球50μl
を加え、さらにイヌIL12を発現している上記(2)
で得られた培養上清100μlもしくはコントロールと
して10%FBS−ERDF100μlを添加し、5%
CO2、37℃の条件で2日間培養した。培養後、上清
を完全に取り除き、MTTアッセイを行った。%細胞障
害性を次の式にて算出した。
【0053】 %細胞障害性=(1ーOD2/OD1)x100 ここで、OD1=培地のみで培養したイヌ腫瘍細胞の波
長595nmの吸光度OD2=イヌリンパ球と共に培養
したイヌ腫瘍細胞の波長595nmの吸光度を表す。
【0054】その結果、FCBR1ではコントロールが
34%であったのに対し、COS−1で生産したイヌI
L12は約75%の細胞障害性を示した。また、A72
ではコントロールが22%であったのに対し、イヌIL
12は約83%の細胞障害性を示した。イヌIL12は
イヌリンパ球を活性化して、イヌ腫瘍細胞に対して抗腫
瘍作用を発揮することが判明した。
【0055】実施例5 イヌIL12およびイヌP40
ホモダイマーの精製 実施例2(4)で得られた細胞培養上清を用いてスルホ
プロピル担体によるイヌIL12およびイヌP40ホモ
ダイマーの分画を検討した。精製はpH:7で行った。
培養上清を、スルホプロピル担体を充填したカラムにア
プライした後、十分量の20mMリン酸緩衝液(pH:
7)でカラムを洗浄した。溶出はNaClの濃度を1M
まで5mM刻みで行った。その結果、イヌIL12は、
350〜550mMで、イヌP40ホモダイマーは、6
00〜750mMの各NaCl濃度の溶出画分で検出さ
れた(ウエスタンブロッティング)。なおその他の溶出
画分およびアルカリ洗浄画分にはイヌIL12およびイ
ヌP40ホモダイマーは検出されなかった。
【0056】イヌIL12およびイヌP40ホモダイマ
ーが溶出された各画分をさらにブルーセファロース担体
を充填したカラムにそれぞれアプライし、十分量の20
mMリン酸緩衝液(pH:7)でカラムを洗浄後、Na
Clの濃度を500mMから2Mまで5mM刻みで溶出
を行った。その結果、イヌIL12は1.1〜1.2M
で、イヌP40ホモダイマーは、1.5〜2Mの各Na
Cl濃度の溶出画分で検出された(ウエスタンブロッテ
ィング)。SDS−PAGE解析によると、イヌIL1
2およびイヌP40ホモダイマーが溶出されたブルーセ
ファロース担体での各画分中のイヌIL12およびイヌ
P40ホモダイマーの純度は、それぞれ98%以上であ
った。
【0057】実施例6 精製イヌIL12およびイヌP
40ホモダイマーの活性 実施例5で得られた精製イヌIL12およびイヌP40
ホモダイマーのinvitroでの活性測定は以下のよ
うにして行った。精製イヌIL12のイヌリンパ球から
のイヌIFNγ誘導活性検定のために、抗ウイルス活性
を測定した。イヌ末梢血からリンパ球を分離し、96穴
マイクロプレート中、10%FBS−ERDFに106
cells/mlの細胞密度で1穴あたり100μl添
加し、各穴にゼンザイム(Genzyme)社のリコン
ビナントヒトIL2を250μg加え、これに精製イヌ
IL12(1〜103pg/ml)を単独、および精製
イヌIL12(1〜103pg)とイヌP40ホモダイ
マー(1ng/ml)を同時に加え、それぞれ5%CO
2 、37℃の条件で72時間培養した。培養後の各培養
上清100μl中の抗ウイルス活性を測定した。ウイル
スとしてVesicular Stomatitis
Virus,感受性細胞としてFCBR1を用い、文献
16のCPE法に従ってこの培養液の抗ウイルス活性を
測定した。その結果、精製イヌIL12(1〜103
g/ml)単独添加した培養上清で、2x103〜105
単位/mlの抗ウイルス活性が確認された。一方、精
製イヌIL12(1〜103pg)とイヌP40ホモダ
イマー(1ng/ml)を同時に添加した培養上清で
は、抗ウイルス活性が102〜103 単位/mlであ
り、イヌP40ホモダイマーが、イヌIL12のイヌI
FNγ誘導活性を阻害する活性を有することが明らかに
なった。
【0058】実施例7 イヌIL12製剤の製造 実施例5で得られた精製イヌIL12およびイヌP40
ホモダイマーの各溶液を透析によって脱塩した溶液に、
注射用生理食塩水、注射用低分子ゼラチン(新田ゼラチ
ン(株)製)、ソルビトールを加えて、ゼラチンの終濃
度0.5%、ソルビトールの終濃度30%に調製した。
さらに、ポジダイン(ポール(株)製)で処理してパイ
ロジェンを除去した後、250℃で2時間乾熱滅菌した
ガラスバイアルに1mlづつ分注した。その後、無菌的
に凍結乾燥することによって、1バイアル中に1pgか
ら5μgのイヌIL12およびイヌP40ホモダイマー
を含むイヌIL12製剤およびイヌP40ホモダイマー
製剤を得た。これら各製剤は、室温条件下で安定であ
り、また、蒸留水または生理食塩水によって良好に溶解
した。
【0059】実施例8 細胞レベルでのイヌIL12製
剤の薬効評価 (1)腫瘍 イヌIL12製剤の抗腫瘍効果を見るために、担ガンマ
ウスを作製し、イヌIL12製剤で刺激されたイヌリン
パ球を移入して腫瘍の縮小効果を検討した。6週齢のメ
スヌードマウス(BALB/C nu/nu)10匹を
日本クレア(株)より購入した。それぞれの背部皮下に
イヌ乳腺腫瘍細胞株FCBR1を108cells移植
し、約1ヶ月後、平均33mmx25mmの腫瘤を有す
る担ガンマウスを作製した。一方、FCBR1を樹立す
る際に、Whitesideらの方法(文献17)によ
り分離した腫瘍内浸潤リンパ球(以下TILと略記す
る)108cellsを20mlの10%FBS−ER
DFで懸濁し、実施例4で調製したイヌIL12製剤1
0ngを添加して5%CO2、37℃の条件で2日間培
養し、イヌIL12製剤で刺激されたTILを得た。ま
たコントロールとしてイヌIL12製剤を添加せずに同
様の条件で培養した108cellsのTILを準備し
た。これら2種類のTILを担ガンヌードマウスの尾静
脈より1匹あたり107cells、5匹づつ移入し
た。移入7日後、ノギスにて腫瘍重量を測定し、TIL
移入前との腫瘍重量の変化を調べた。なお、腫瘍重量は
次の式にて算出した。
【0060】腫瘍重量=(長径x短径2/2) その結果、イヌIL12製剤で刺激されたTILを移入
した担ガンヌードマウスは5匹のうち3匹で完全に腫瘍
が退縮し、2匹でTIL移入前の腫瘍重量を1とした相
対腫瘍重量で0.2以下であった。一方、コントロール
のTILを移入した担ガンヌードマウスは5匹とも腫瘍
が増大し、相対腫瘍重量ですべて1.25以上であっ
た。以上のことから担ガンマウスを用いた系において、
イヌIL12製剤はTILを活性化して腫瘍縮小効果を
発揮することが判明した。
【0061】(2)アレルギー イヌIL12製剤の抗アレルギー効果を見るために、ア
レルギーの患犬由来リンパ球をイヌIL12製剤で刺激
し、IgEなどアレルギーの原因となる因子の発現調節
の有無について検討した。アトピー性皮膚炎と診断され
た患犬5頭からそれぞれ10mlの血液を採取した。こ
れらより直ちにリンパ球を分離し、抗ヒトCD3ポリク
ローナル抗体(ゼンザイム社製)で固相化した10cm
ディッシュにて10%FBS−ERDFでイヌIL12
製剤をそれぞれ10ngづつ加えて3日間培養した。な
おコントロールとしてCaIL12製剤を添加せずに同
様の条件で培養したイヌリンパ球を準備した。培養後、
各ディッシュ中の一部のリンパ球を回収し、実施例1に
記載の方法によりcDNAを合成し、イヌIgEおよび
イヌIgEレセプター遺伝子に特異的なプライマーを用
いてPCRを行い、それら遺伝子の発現を調べた。その
結果、イヌIL12製剤を添加して培養したイヌリンパ
球のそれら遺伝子の発現はイヌIL12製剤を添加しな
かったものと比較していずれも抑制されていた。このこ
とから、イヌIL12製剤はイヌリンパ球に作用してア
レルギーの原因因子の1つであるIgEおよびIgEレ
セプターの発現を抑制することが判明した。また、抗ヒ
トCD4ポリクローナル抗体(ゼンザイム社製)を用い
たパンニング法(文献18)により各ディッシュ中の残
りのリンパ球から主にヘルパーT細胞集団からなるCD
4陽性細胞を得た。これを用いてcDNAを合成し、イ
ヌIL5およびイヌIFNγ遺伝子に特異的なプライマ
ーを用いてPCRを行い、それら遺伝子の発現を調べ
た。その結果、イヌIL5遺伝子の発現に関してはイヌ
IL12製剤の添加によりいずれも発現が抑制されてい
た。一方、イヌIFNγ遺伝子の発現に関してはイヌI
L12製剤の添加によりいずれも発現が増強されてい
た。IL5はアレルギー反応などの液性免疫反応を引き
起こす2型ヘルパーT細胞から産生され、一方IFNγ
は細胞性免疫を引き起こし液性免疫を抑制する1型ヘル
パーT細胞から産生される。このことから、イヌIL1
2製剤はイヌリンパ球中の2型ヘルパーT細胞を抑制
し、1型ヘルパーT細胞を活性化する作用を有すること
が示唆された。以上のことから、イヌIL12製剤はイ
ヌのアレルギー性疾患の治療に有望であることが判明し
た。
【0062】実施例9 イヌIL12製剤およびイヌP40ホモダイマー製剤の
イヌに対する毒性試験イヌIL12製剤の毒性を試験し
た。試験動物としてビーグル犬3頭を用いた。試験は以
下の要領にて実施した。
【0063】(1) 投与方法 2日おきに計5回投与を行った。投与量は順次増やして
いった(初回:1ng/kg体重、5ng/kg体重、
25ng/kg体重、250ng/kg体重、5回目:
1μg/kg体重)。また投与ルートは静脈投与により
行った。
【0064】(2) 観察検査期間、観察検査項目、観察点 観察期間は投与開始前1週から投与開始後3週までとし
た。観察検査項目は臨床症状(呼吸様式、元気、食欲、
活動性、可視粘膜、流延、嘔吐、排便行動、傾眠)、体
温、心拍数、体重、血液学的検査(血球系(白血球数、
ヘマトクリット、血小板数、血液像)、電解質(Na,
K,Cl)、生化学的検査(BUN,Crea.,GO
T,GPT,CPK,Glucose,TP,Alb,
Glob,A/G)、尿所見、循環器および自律神経系
所見とした。観察点は体重に関しては投与日から7日目
毎に1回測定し、その他の項目に関しては、投与開始1
週前、投与日の投与直前、投与10分後、30分後、1
時間後、1.5時間後、2時間後、4時間後、6時間
後、12時間後、24時間後、48時間後、投与開始2
週後および投与開始3週後に測定した。
【0065】以上の要領にて試験を行った結果、イヌI
L12製剤の投与によって問題となる変化は認められな
かったことから、イヌIL12製剤は少なくとも1μg
/kg体重の投与量まではイヌに対して毒性がないこと
が明らかになった。
【0066】また、イヌP40ホモダイマー製剤につい
ても同様の投与を行った結果、1μg/kg体重の投与
量まではイヌに対して毒性がないことが明らかになっ
た。
【0067】実施例10 イヌIL12製剤およびイヌ
P40ホモダイマー製剤によるイヌ疾病の治療および予
防 表皮に腫瘤を持つ患犬、計12頭に対してイヌIL12
製剤を局所注射および静脈内注射投与した。どの患犬に
もさまざまな大きさの腫瘤が複数個存在していた。12
頭中8頭に対しては、腫瘤1個につき、10ng−1μ
gのイヌIL12を3ー4日間隔で3ー10回、腫瘍局
所に直接、注射投与した。その結果、イヌIL12製剤
を投与した腫瘤の9割が完全に消失し、残りの腫瘤も全
て半分以下に縮小した。4頭は大きさが100cm3
上の腫瘤を持っており、全てすでに肺、肝臓、腎臓など
の内臓に転移していた。これら3頭については外科的手
術により表皮の腫瘤を切除した直後にイヌIL12製剤
を静脈内に10ng/kg投与し、以後500ng/k
gの投与量で連日7日間にわたって投与を続けた。その
結果、内臓に転移していた腫瘍は全て消失し、以後6ヵ
月間観察したが、再発は全くみられなかった。
【0068】また、アトピー性皮膚炎と診断された患犬
7頭に対してイヌIL12製剤を静脈内注射投与した。
これら患犬は皮膚に紅斑、湿疹および脱毛などの臨床症
状が観察され、また血液中には多量のIgEが検出さ
れ、その白血球画分にはIL4,IL5,IL10,I
L13の各mRNAが高発現していた。イヌIL12製
剤を1回当り0.1ー100ng/kgの投与量で3日
間隔で3ー5回、静脈内に投与した結果、1回の投与で
臨床症状が速やかに改善され、3ー5回で完治にいたっ
た。
【0069】さらに、花粉症と診断された患犬3頭に対
してイヌIL12製剤を静脈内注射投与した。投与量は
0.1−10pg/kgで1回の投与でクシャミ、鼻水
等の臨床症状が速やかに改善された。
【0070】イヌP40ホモダイマー製剤については、
イヌIL12製剤の投与によって、症状が悪化した原因
不明の難治性皮膚炎に対して、1回当り0.1ー100
ng/kgの投与量で連日3ー5回、静脈内および皮下
に注射投与した結果、1回の投与で臨床症状が速やかに
改善され、3ー5回で完治にいたった。
【0071】実施例11 イヌIL12製剤を用いた養子免疫療法によるイヌ疾病
の治療 表皮に腫瘤を持つ患犬5頭、患猫2頭およびアトピー性
皮膚炎と診断された患犬3頭それぞれから25mlの血
液を採取した。これらより直ちにリンパ球を分離し、抗
ヒトCD3ポリクローナル抗体(ゼンザイム社製)で固
相化した10cmディッシュにて10%FBS−ERD
FでヒトIL2(ゼンザイム社製)50UとイヌIL1
2製剤を100ng加えて4日間培養した。培養後、リ
ンパ球を回収し、それぞれのイヌおよびネコに静脈内注
射した。その結果、アトピー性皮膚炎の患犬は3頭とも
すべて完治し、また、腫瘍の患犬および患猫もすべてに
腫瘤の縮小傾向が認められ、同様の操作を1週間おきに
3〜5回繰り返したところ、すべての腫瘍が完全に退縮
した。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、イヌIL12およびイ
ヌP40ホモダイマーを高純度で大量に製造できる。ま
た、イヌおよびネコの腫瘍、皮膚病、感染症、アレルギ
ー疾病の優れた治療薬・予防薬および優れた治療方法・
予防方法を提供できる。
【0073】参考文献: 1.Wolfら:J.Immunol.146,307
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【0074】
【配列表】 <110> 東レ株式会社 <120> タンパク質の高純度製造法、インターロイキン12、インターロイキン 12の活性を阻害するタンパク質、哺乳動物の免疫疾病治療剤および免疫疾病治 療方法 <130> 51E14990 <160> 24 <210> 1 <211> 990 <212> DNA PRT <213> dog <220> <221> CDS <222> (1)...(987) <220> <221> mat#peptide <222> (67)...(987) <400> atg tgt cac cag cag ttg gtc atc tct tgg ttt tcc ctc gtt ttg ctg 48 Met Cys His Gln Gln Leu Val Ile Ser Trp Phe Ser Leu Val Leu Leu gcg tct ccc ctc atg gcc ata tgg gaa ctg gag aaa gat gtt tat gtt 96 Ala Ser Pro Leu Met Ala Ile Trp Glu Leu Glu Lys Asp Val Tyr Val gta gag ttg gac tgg cac cct gat gcc ccc gga gaa atg gtg gtc ctc 144 Val Glu Leu Asp Trp His Pro Asp Ala Pro Gly Glu Met Val Val Leu acc tgc cat acc cct gaa gaa gat gac atc act tgg acc tca gcg cag 192 Thr Cys His Thr Pro Glu Glu Asp Asp Ile Thr Trp Thr Ser Ala Gln agc agt gaa gtc cta ggt tct ggt aaa act ctg acc atc caa gtc aaa 240 Ser Ser Glu Val Leu Gly Ser Gly Lys Thr Leu Thr Ile Gln Val Lys gaa ttt gga gat gct ggc cag tat acc tgc cat aaa gga ggc aag gtt 288 Glu Phe Gly Asp Ala Gly Gln Tyr Thr Cys His Lys Gly Gly Lys Val ctg agc cgc tca ctc ctg ttg att cac aaa aaa gaa gat gga att tgg 336 Leu Ser Arg Ser Leu Leu Leu Ile His Lys Lys Glu Asp Gly Ile Trp tcc act gat atc tta aag gaa cag aaa gaa tcc aaa aat aag atc ttt 384 Ser Thr Asp Ile Leu Lys Glu Gln Lys Glu Ser Lys Asn Lys Ile Phe ctg aaa tgt gag gca aag aat tat tct gga cgt ttc aca tgc tgg tgg 432 Leu Lys Cys Glu Ala Lys Asn Tyr Ser Gly Arg Phe Thr Cys Trp Trp ctg acg gca atc agt act gat ttg aaa ttc agt gtc aaa agt agc aga 480 Leu Thr Ala Ile Ser Thr Asp Leu Lys Phe Ser Val Lys Ser Ser Arg ggc ttc tct gac ccc caa ggg gtg aca tgt gga gca gtg aca ctt tca 528 Gly Phe Ser Asp Pro Gln Gly Val Thr Cys Gly Ala Val Thr Leu Ser gca gag agg gtc aga gtg gac aac agg gat tat aag aag tac aca gtg 576 Ala Glu Arg Val Arg Val Asp Asn Arg Asp Tyr Lys Lys Tyr Thr Val gag tgt cag gag ggc agt gcc tgc ccc tct gcc gag gag agc cta ccc 624 Glu Cys Gln Glu Gly Ser Ala Cys Pro Ser Ala Glu Glu Ser Leu Pro atc gag gtc gtg gtg gat gct att cac 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Cys Leu Ala Ser Arg Glu Ile Ser Leu Ile Thr Asn Gly Ser tgc ctg gcc tct gga aag gcc tct ttt atg acg gtc ctg tgc ctt agc 384 Cys Leu Ala Ser Gly Lys Ala Ser Phe Met Thr Val Leu Cys Leu Ser agc atc tat gag gac ttg aag atg tac cag atg gaa ttc aag gcc atg 432 Ser Ile Tyr Glu Asp Leu Lys Met Tyr Gln Met Glu Phe Lys Ala Met aac gca aag ctt tta atg gat ccc aag agg cag atc ttt ctg gat caa 480 Asn Ala Lys Leu Leu Met Asp Pro Lys Arg Gln Ile Phe Leu Asp Gln aac atg ctg acg gct atc gat gag ctg tta cag gcc ctg aat ttc aac 528 Asn Met Leu Thr Ala Ile Asp Glu Leu Leu Gln Ala Leu Asn Phe Asn agt gtg act gtg cca cag aaa tcc tcc ctt gaa gag ccg gat ttt tat 576 Ser Val Thr Val Pro Gln Lys Ser Ser Leu Glu Glu Pro Asp Phe Tyr aaa act aaa atc aag ctc tgc ata ctt ctt cat gct ttc aga att cgt 624 Lys Thr Lys Ile Lys Leu Cys Ile Leu Leu His Ala Phe Arg Ile Arg gcg gtg acc atc gac aga atg atg agc tat ctg agt tct tcc tag 669 Ala Val Thr Ile Asp Arg Met Met Ser Tyr Leu Ser Ser Ser *** <210> 3 <211> 33 <212> DNA 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Artificial Sequence <400> gggctgcagt taggaagaat tcagataact catcattct 39 <210> 17 <211> 36 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Ile Trp Glu Leu Glu Lys Asp Val Tyr Val Val Glu Leu Asp Trp His 5 10 15 Pro Asp Ala Pro Gly Glu Met Val Val Leu Thr Cys His Thr Pro Glu 20 25 30 Glu Asp Asp Ile 35 <210> 18 <211> 27 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Ser Ser Phe Phe Ile Arg Asp Ile Ile Lys Pro Asp Pro Pro Thr Asn 5 10 15 Leu Gln Leu Lys Pro Leu Lys Asn Ser Arg His 20 25 <210> 19 <211> 30 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Val Glu Val Ser Trp Glu Tyr Pro Asp Thr Trp Ser Thr Pro His Ser 5 10 15 Tyr Phe Ser Leu Thr Phe Cys Ile Gln Ala Gln Gly Lys Asn 20 25 30 <210> 20 <211> 27 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Lys Asp Ala Lys Ile Arg Val Gln Ala Arg Asp Arg Tyr Tyr Ser Ser 5 10 15 Ser Trp Ser Asp Trp Ala Ser Val Ser Cys Ser 20 25 <210> 21 <211> 30 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Arg Ser Leu Pro Thr Ala Ser Pro Ser Pro Gly Ile Phe Gln Cys Leu 5 10 15 Asn His Ser Gln Asn Leu Leu Arg Ala Val Ser Asn Thr Leu 20 25 30 <210> 22 <211> 30 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Thr Ser Glu Glu Ile Asp His Glu Asp Ile Thr Lys Asp Lys Thr Ser 5 10 15 Thr Val Glu Ala Cys Leu Pro Leu Glu Leu Thr Met Asn Glu 20 25 30 <210> 23 <211> 27 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Glu Leu Leu Gln Ala Leu Asn Phe Asn Ser Val Thr Val Pro Gln Lys 5 10 15 Ser Ser Leu Glu Glu Pro Asp Phe Tyr Lys Thr 20 25 <210> 24 <211> 30 <212> PRT <213> Artificial Sequence <400> Lys Thr Lys Ile Lys Leu Cys Ile Leu Leu His Ala Phe Arg Ile Arg 5 10 15 Ala Val Thr Ile Asp Arg Met Met Ser Tyr Leu Asn Ser Ser 20 25 30
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/04 171 A61P 37/00 35/00 C07K 1/18 37/00 1/22 C07K 1/18 14/54 1/22 C12P 21/02 K 14/54 (C12P 21/02 K C12P 21/02 C12R 1:91) //(C12P 21/02 (C12P 21/02 K C12R 1:91) C12R 1:93) (C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:93) A61K 37/02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インターロイキン12および/またはイン
    ターロイキン12の活性を阻害するタンパク質をイオン
    交換担体および/または色素担体に接触させ、インター
    ロキン12および/またはインターロイキン12の活性
    を阻害するタンパク質を取得することを特徴とするタン
    パク質の高純度製造法。
  2. 【請求項2】インターロイキン12および/またはイン
    ターロイキン12の活性を阻害するタンパク質を含む溶
    液をイオン交換担体および/または色素担体に接触さ
    せ、担体への吸着物を溶出剤で溶出することを特徴とす
    る請求項1記載のタンパク質の高純度製造法。
  3. 【請求項3】イオン交換担体がカチオン交換担体である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のタンパク質の
    高純度製造法。
  4. 【請求項4】カチオン交換担体がスルホプロピル担体で
    あることを特徴とする請求項3記載のタンパク質の高純
    度製造法。
  5. 【請求項5】色素担体がブルーセファロース担体である
    ことを特徴とする請求項1または2記載のタンパク質の
    高純度製造法。
  6. 【請求項6】インターロイキン12が、以下の(1)と
    (2)がヘテロダイマーを形成したものであることを特
    徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のタンパク
    質の高純度製造法。 (1)配列番号:1もしくは配列番号:11のアミノ酸
    配列、または配列番号:1もしくは配列番号:11のア
    ミノ酸配列において1もしくは数個のアミノ酸が欠失、
    置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなるタンパク
    質。 (2)配列番号:2もしくは配列番号:12のアミノ酸
    配列、または配列番号:2もしくは配列番号:12のア
    ミノ酸配列において1もしくは数個のアミノ酸が欠失、
    置換もしくは付加されたアミノ酸配列からなるタンパク
    質。
  7. 【請求項7】 インターロイキン12が、以下の(1)
    と(2)を同時に導入した動物細胞または、(1)と
    (2)を同時に含むバキュロウイルスを感染させた昆虫
    細胞または幼虫を用いて製造されたものであることを特
    徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のタンパク
    質の高純度製造法。 (1)配列番号:1もしくは配列番号:11の塩基配
    列、または配列番号:1もしくは配列番号:11の塩基
    配列において1もしくは数個の塩基が欠失、置換もしく
    は付加された塩基配列からなるDNA。 (2)配列番号:2もしくは配列番号:12の塩基配
    列、または配列番号:2もしくは配列番号:12の塩基
    配列において1もしくは数個の塩基が欠失、置換もしく
    は付加された塩基配列からなるDNA。
  8. 【請求項8】インターロイキン12の活性を阻害するタ
    ンパク質が、以下のタンパク質がホモダイマーを形成し
    たものであることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か1項記載のタンパク質の高純度製造法。配列番号:1
    もしくは配列番号:11のアミノ酸配列、または配列番
    号:1もしくは配列番号:11のアミノ酸配列において
    1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加さ
    れたアミノ酸配列からなるタンパク質。
  9. 【請求項9】 インターロイキン12の活性を阻害する
    タンパク質が、以下の(1)と(2)を同時に導入した
    動物細胞または、(1)と(2)を同時に含むバキュロ
    ウイルスを感染させた昆虫細胞もしくは幼虫を用いて製
    造されたものであることを特徴とする請求項1から5の
    いずれか1項記載のタンパク質の高純度製造法。 (1)配列番号:1もしくは配列番号:11の塩基配
    列、または配列番号:1もしくは配列番号:11の塩基
    配列において1もしくは数個の塩基が欠失、置換もしく
    は付加された塩基配列からなるDNA。 (2)配列番号:2もしくは配列番号:12の塩基配
    列、または配列番号:2もしくは配列番号:12の塩基
    配列において1もしくは数個の塩基が欠失、置換もしく
    は付加された塩基配列からなるDNA。
  10. 【請求項10】インターロイキン12およびインターロ
    イキン12の活性を阻害するタンパク質を同時に生産す
    ることを特徴とする請求項1から9のいずれか12項記
    載のタンパク質の高純度製造法。
  11. 【請求項11】インターロイキン12を構成する2つの
    タンパク質の内、高分子のタンパク質をコードする遺伝
    子をより発現性が高いプロモーター下に接続し、低分子
    のタンパク質をコードする遺伝子をそれより発現性が低
    いプロモーター下に接続し、これらを同時に含む組換え
    体を用いることを特徴とする請求項10記載のタンパク
    質の高純度製造法。
  12. 【請求項12】純度が90%以上であることを特徴とす
    るインターロイキン12。
  13. 【請求項13】純度が90%以上であることを特徴とす
    るインターロイキン12の活性を阻害するタンパク質。
  14. 【請求項14】請求項1〜11のいずれかの方法により
    得られたタンパク質または請求項12もしくは13に記
    載のタンパク質を含むことを特徴とする哺乳動物の免疫
    疾病治療剤。
  15. 【請求項15】哺乳動物がイヌまたはネコであることを
    特徴とする免疫疾病治療剤。
  16. 【請求項16】免疫疾病が腫瘍、皮膚炎、感染症または
    アレルギー疾病である請求項14または15に記載の免
    疫疾病治療剤。
  17. 【請求項17】請求項14〜16のいずれかに記載の免
    疫疾病治療剤をイヌまたはネコに投与することを特徴と
    する免疫疾病治療方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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