JPH11507547A - 免疫グロブリンドメインと融合したキメラレプチンおよびその用途 - Google Patents

免疫グロブリンドメインと融合したキメラレプチンおよびその用途

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JPH11507547A
JPH11507547A JP9502784A JP50278497A JPH11507547A JP H11507547 A JPH11507547 A JP H11507547A JP 9502784 A JP9502784 A JP 9502784A JP 50278497 A JP50278497 A JP 50278497A JP H11507547 A JPH11507547 A JP H11507547A
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ブラウン,マイケル・ジョゼフ
チャップマン,コンラッド・ジェラルド
クリンケンバード,ヘレン・エリザベス
ロビンソン,ジェフリー・ヒュー
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スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 ヒト免疫グロブリンドメインと融合したレプチンまたはその変異体ましくは変種からなる蛋白質であるキメラレプチン。1つの好ましい免疫グロブリンドメインは、ヒト免疫グロブリンFcドメインである。レプチンのキメラ誘導体は、その大きなサイズにもかかわらず、持続性のクリアランス率を伴う良好な薬理活性を有する。したがって、レプチンのこれら誘導体は、肥満症およびアテローム性動脈硬化症、高血圧症およびII型糖尿病のような肥満症に伴う疾患の治療および予防に特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫グロブリンドメインと融合したキメラレプチンおよびその用途 本発明は、新規蛋白質である新規化合物、そのような化合物の製造法、そのよ うな化合物を含んでなる医薬組成物およびそのような化合物の医薬、特に、肥満 症およびその関連疾患における用途に関する。 ヨーロッパ特許出願公開番号0464533は、免疫グロブリン分子の定常部 の種々の部分と、他のヒト蛋白質またはその部分が一緒になってなる融合蛋白質 を開示している。ヨーロッパ特許出願公開番号0297882は、プラスミノー ゲン分子の種々の部分と他のヒト蛋白質の部分からなる融合蛋白質を開示してい る。 Zhang et al.(Nature: 372,425-432; 1994)は、マウス肥満遺伝子およびその ヒト相同体のポジショナル・クローニングを記載している。マウス遺伝子のオー プンリーディングフレーム(ORF)の配列は、167アミノ酸のポリペプチド を予測しており、Zhang et al.は146残基のマチュア蛋白質の産生を導くシグ ナル配列の存在を予測した。ヒト相同体は、そのマチュア蛋白質に関して146 アミノ酸の同様なサイズを有するものとして開示された。Zhang et al.は、ミク ロソーム膜の付加により16キロダルトン(kD)生成物へトランケーション( truncation)される、およそのサイズが18kDの一次翻訳生産物の存在を示し ており、プレプロテインの産生およびN−末端シグナル配列の除去と一致してい る。Zhang et al.はまた、肥満症の治療におけるヒト肥満遺伝子産物(以下、レ プチン(leptin)と称する)の使用も開示している。 効率のよい、実際的な肥満症の治療に、特に望まれる肥満症剤の性質は、患者 が許容できる治療療法、特に、注射治療による療法と調和するヒトにおけるクリ アランス率である。Zhang et al.は、マウスおよびヒトのいずれにおいても、活 性分子のクリアランス率に関する情報を開示していない。 現在、レプチンの作用の正確な機序は不明であるが、観察された薬理効果を与 えるためには、レプチンは、脳における1つ以上の受容体と相互作用するはずで あると考えられる。 本発明者らは、この度、その大きな分子サイズにかかわらず、意外にも、持続 性のクリアランス率を伴う良好な薬理活性を有するレプチンのある種のキメラ誘 導体を見いだした。これらのレプチンのキメラ誘導体は、それ故、肥満症の治療 または予防に、また、肥満症に伴う、アテローム性動脈硬化症、高血圧症、特に 、II型糖尿病のような疾患や症状の治療および予防に特に有用であることを示 している。特に、これらの化合物は、注射による投与に有用であると考えられる 。 これらの化合物はまた、身体外観の改善のための美容用処置にも有用であると 考えられる。 したがって、本発明は、キメラレプチンまたはレプチンのキメラ変異体もしく は誘導体を提供する。 1つの特有のキメラレプチンは、ヒト免疫グロブリンドメインまたはその変異 体もしくは変異と融合したレプチンまたはその変異体もしくは変種からなる。 好適には、該キメラ蛋白質は1つのヒト免疫グロブリンドメインを含む。 好ましくは、ヒト免疫グロブリンドメインは、レプチンおC−末端と融合して いる。 1つの好ましいヒト免疫グロブリンは、ヒト免疫グロブリンFcドメインであ る。 ヒト免疫グロブリンFcドメインの一例は、IgG4PE変異、特に、IgG 4ヒンジ−CH2−CH3PEである。他の例は、IgG4、IgG1およびIg G1GT、特に、各々のヒンジ−CH2−CH3領域である。 ここで個々の蛋白質について使用する「変異体もしくは変種」なる語は、ヒト において、関連した蛋白質と実質的に同じ活性を保持する関連蛋白質のトランケ ーションされた、もしくは他の誘導体のいずれをも包含する。そのような他の誘 導体は、アミノ酸の付加、欠失、置換または再配置により、あるいはその化学的 修飾により調製することができる。 免疫グロブリンは、いずれのサブクラス(IgG、IgM、IgA、IgE) のものでもよいが、好ましくは、IgG1、IgG3またはIgG4のようなI gGが好ましい。その定常ドメインまたはフラグメントは、重鎖、軽鎖または両 方から誘導されてよい。本発明は、Fc受容体結合のような天然免疫グロブリン の望ましくない性質を除き、および/または安定性のような望ましい性質を誘発 する免疫グロブリン成分の変異を含む。例えば、Angal S.,King D.J.,Bodmer M.W.,Tumer A.,Lawson A.D.G.,Roberts G.,Pedley B.およびAdair R.,Mol ecular Immunology,130,105-108,1993は、残基第241(Kabatナンバリング )がセリンからプロリンに変化しているIgG4分子を記載している。この変化 は、IgG4分子の血清半減期を増加させる。Canfield S.M.およびMorrison S .L.,Journal of Experimental Medicine,173,1483-1491は、IgG3におけ る残基248(Kabatナンバリング)のロイシンからグルタメートへの変化、マ ウスIgG2bにおけるグルタメートからロイシンへの変化を記載している。前 者のロイシンのグルタメートへの置換は、関係する免疫グロブリン分子のFcγ RIに対する親和性を減少し、後者のロイシンのグルタメートへの置換は、該親 和性を増加させる。EP0307434は、IgGの残基248(Kabatナンバ リング)におけるLからEへの変異を含む種々の変異を記載している。 定常ドメイン(類)またはそのフラグメントは、好ましくは、ヒトIgGの重 鎖の定常部の全体または実質的部分である。IgG成分は、好適には、CH2お よびCH3ドメインと、重鎖間のジスルフィド結合に関与する複数のシステイン 残基を含むヒンジ領域からなる。 例えば、IgG成分がIgG4から誘導される場合、IgG4ヒンジ領域のシ ステイン残基8および11を含む(Pinck J.R.およびMilstein C.,Nature,21 6 ,941-942,1967)。好ましくは、IgG4成分は、Ellison J.,Buxbaum J.お よびHood L.,DNA,1,11-18,1981に記載されるIgG4のヒンジの残基1−1 2、CH2の残基1−110およびCH3の残基1−107に相当するアミノ酸 からなる。IgG4における好適な変異の一例は、ヒンジの残基10(残基24 1、Kabatナンバリング)が、野生型におけるセリン(S)からプロリン(P) に変わり、CH2の残基5(残基248、Kabatナンバリング)が、野生型にお けるロイシン(L)からグルタメート(E)に変わるものである。 ヒト免疫グロブリンの変異体または変種をコードするDNAポリマーは、好ま しくは、G.Winter et al.,Nature,1982,299,756-758およびSmith,1982,N ucl.Acids Res.,10,6485-6500に記載されるような常法による、所望の蛋白質 をコードするcDNAの部位特異的突然変異により、またはChanおよびSmith, N ucl.Acids Res.,1984,12,2407-2419またはG.Winter et al.,Biochem.Soc .Trans.,1984,12,224-225に記載される欠失突然変異あるいはMikaelianおよ びSergeant,Nucleic Acids Research,1992,20,376に記載されるようなPC R(polymerase chain reaction)により調製できる。 ここで用いる「本発明の化合物」または「本発明の化合物類」なる語は、上記 したキメラに関してのものである。 さらなる態様において、本発明は、本発明の化合物をコードするDNAを組換 体宿主細胞において発現させ、生成物を回収することからなる該化合物の製造法 を提供する。 該化合物をコードする核酸配列を含むDNAポリマーも、本発明の一部である 。 本発明の製造法は、Maniatis et al.,Molecular Cloning‐A Laboratory Man ual; Cold SpringHarbor,1982およびDNA Cloning vols I,IIおよびIII(D. M .Glover ed.,IRL Press Ltd)に記載されるような通常の組み換え技術によっ て行うことができる。 特に、この方法は、 (i)該化合物をコードする核酸配列を含むDNAポリマーを、宿主細胞で発 現できる複製可能な発現ベクターを調製し、 (ii)該ベクターで宿主細胞を形質転換し、 (iii)形質転換された宿主細胞を、該DNAポリマーの発現条件下で培養 して該化合物を産生させ、 (v)該化合物を回収する工程からなることができる。 本発明はまた、適当なモノ−、ジ−またはオリゴヌクレオチド単位を縮合させ ることからなる該DNAポリマーの製造法も提供する。 製造は、適宜、in vitroまたはin vivoで、化学的、酵素的または両方の組み 合わせで行うことができる。例えば、DNAポリマーは、D.M.Roberts et al. Biochemistry,1985,24,5090-5098に記載されているような常法により、適当 なDNAフラグメントの酵素的結合によって製造できる。 DNAフラグメントは、ヌクレオチドの所望の配列を含むDNAを、適当な制 限酵素により消化するか、化学的に合成するか、DNAまたはRNA鋳型の酵素 的重合によるか、またはこれらの方法の組み合わせによって得ることができる。 制限酵素による消化は、適当な緩衝液中、温度20〜70℃で、一般に、50 μl以下の容量で、0.1〜10μgのDNAを用いて行う。 DNAの酵素的重合は、要すればヌクレオシドトリホスフェートdATP、d CTP、dGTPおよびdTTPを含有する適当な緩衝液中、DNAポリメラー ゼI(クレノウフラグメント)のようなDNAポリメラーゼを使用し、10〜3 7℃の温度で、50μl以下の容量で、in vitroにて行うことができる。 DNAフラグメントの酵素的連結は、適当な緩衝液中、4℃から室温の温度で 、一般に、50μl以下の容量で、T4DNAリガーゼのような、DNAリガー ゼを用いて行うことができる。 DNAポリメラーゼまたはフラグメントの化学的合成は、Chemical and Enzym atic Synthesis of Gene Fragments - A Laboratory Manual(ed.H.G.Gassen およびA.Land),Verlag Chemie,Weihheim (1982)あるいは、例えば、M.J. GAit,H.W.D.Matthes,M.Singh,B.S.SproatおよびR.C.Titmas,Nucleic Ac ids Research,1982,10,6243; B.S.SproatおよびW.Banwarth,Tetrahedron Letters,1983,24,5771; M.D.MatteucciおよびM.H.Caruthes,Tetrahedron Letters,1980,21,719; M.D.MatteycciおよびM.H.Caruthes,Journal of th e American Chemical Society,1981,103,3185; S.P.Adams et al.,Journal of the American Chemical Society,1983,105,661; N.D.Sinha,J.Bierna t,J.McMannusおよびH.Koester,Nucleic Acids Research, 1984,12,4539およびH.W.D.Matthes et al.,EMBO Journal,1984,3,801の ような他の学術的刊行物に記載されるような固相法を用いる通常のホスホトリエ ステル、ホスファイトまたはホスホルアミダイト化学によって行うことができる 。好ましくは、自動DNAシンセサイザーを使用する。 DNAポリマーは、好ましくは、一緒になって該化合物をコードするDNA配 列をなす2つ以上のDNA分子を連結して製造する。本発明による1つの具体的 方法は、該レプチンまたはその変種をコードする第1のDNA分子と、該免疫グ ロブリンドメインまたはそのフラグメントをコードする第2のDNA分子とを連 結することからなる。 DNA分子は、必要なコーディング配列を有するベクターの適当な制限酵素に よる消化またはPCR技術の使用により得ることができる。 DNA分子の正確な構造およびその取得方法は、所望の生成物の構造による。 該化合物をコードするDNA分子の構築のための適当な手段の設計は、当業者の に日常的な仕事の範囲のものである。 組換体宿主細胞における、化合物をコードするDNAの発現は、宿主細胞で、 DNAポリマーを発現できる複製可能な発現ベクターによって行うことができる 。該発現ベクターは新規であり、これも本発明の一部を形成する。 複製可能な発現ベクターは、本発明に従って、宿主細胞に適合するベクターを 切断して無傷のレプリコンを有する直鎖状DNAセグメントを得、該直鎖状セグ メントを、該セグメントと共に該化合物をコードする1つ以上のDNA分子と、 連結条件下で組み合わせるこのにより製造できる。 直鎖状セグメントと1つ以上のDNA分子との連結は、所望に応じて同時また は逐次行うことができる。 このようにして、所望により、ベクターの構築の間にDNAポリマーを予備形 成または形成できる。 ベクターの選択は、一部、宿主細胞によって決定され、宿主は、イー・コリ(E . coli)のような原核細胞でも、マウスC127、マウス骨髄腫、チャイニーズ ・ハムスター卵巣、Cos1またはHela細胞、糸状菌または単細胞酵母のよ う な菌類あるいはドロソフィラのような昆虫細胞のような真核細胞でもよい。宿主 細胞はトランスジェニック動物でもよい。 好ましい宿主細胞はCos1である。 適当なベクターには、プラスミド、バクテリオファージ、コスミドおよび、例 えば、バクロウイルス、ワクシニアまたはセムリキ森林ウイルスから誘導される 組換体ウイルスが包含される。 複製可能な発現ベクターの調製は、例えば、上記したManiatis et al.に記載 されるような方法により、適当な制限酵素を使用し、DNAの重合および連結に より都合よく行うことができる。重合および連結は、DNAポリマーの調製につ いて上記したとおりに行うことができる。制限酵素での消化は、適当な緩衝液中 、20〜70℃の温度で、0.1〜10μgのDNAを用い、50μl以下の容 量で行うことができる。 本発明に従い、組換体宿主細胞は、形質転換条件下、宿主細胞を本発明の複製 可能なベクターで形質転換することにより、調製できる。適当な形質転換条件は 、一般的なものでよく、例えば、上記のManiatis et al.またはDNA Cloning vol II,D.M.Glover ed.,IRL Press Ltd,1985に記載されている。 形質転換条件の選択は、宿主細胞によって決まる。すなわち、イー・コリのよ うな細菌細胞は、CaCl2溶液(Cohen et al.,Proc.Nat.Acad.Sci.,1973 , 69,2110)またはRbCl、MnCl2、酢酸カリウムおよびグリセロールの 混合物を含む溶液で処理し、ついで、3−[N−モルホリノ]−プロパン−スル ホン酸、RbClおよびグリセロールで処理することができる。培養中の哺乳動 物細胞は、ベクターDNAの細胞上へのカルシウム共沈殿により形質転換できる 。 本発明はまた、本発明の複製可能な発現ベクターで形質転換またはトランスフ ェクトされた宿主細胞まで拡大する。 該DNAポリマーが発現できる条件下での形質転換宿主細胞の培養は、上記の 、例えば、Maniatis et al.またはDNA Cloningに記載の一般的な方法で行うこと ができる。かくして、好ましくは、細胞に栄養を供給し、45℃以下で培養する 。 発現生成物は、宿主細胞に応じて、常法により回収できる。すなわち、宿主細 胞がイー・コリのような細菌の場合、物理的、化学的または酵素的に溶解し、得 られた溶解物から蛋白質生成物を単離する。細菌細胞から生成物が分泌される場 合、ペリプラズム空隙または栄養培地から回収できる。宿主細胞が哺乳動物の場 合、生成物は、一般に、栄養培地から単離できる。 DNAポリマーは、例えば、ウシ乳頭腫ウイルスベクターまたはチャイニーズ ・ハムスター卵巣細胞中で増幅されたベクターのような、生成物を発現する安定 な形質転換哺乳動物セルラインの単離のために設計されたベクターに組み入れる ことができる(DNA cloning Vol.II,D.M.Glover ed.,IRL Press,1985; Kau fman,R.J.et al.,Molecular and Cellular Biology 5,1750-1759,1985; Pav lakis G.N.およびHammer,D.H.,Proceedings of the National Academy of Sci ence(USA)80,397-401,1983; Goeddel,D.V.et al.,EP 出願0093619,1983 )。 キメラレプチンの活性は、例えば、マウスまたはラットのような齧歯動物、例 えば、アカゲザルのような霊長類のテスト動物に腹腔内、静脈内または皮下注射 することにより測定できる。活性を最大にするため、テスト動物は、好ましくは 、太りすぎであるか、高脂肪または他の嗜好性食餌での飼育によって太りすぎに したか、加齢過程で脂肪が身につくことにより太りすぎにした肥満動物である。 しかし、マウスの場合、理想的な血統は、遺伝的に肥満な(ob/ob)マウス である。活性化合物の効果は、食物摂取の減少、代謝率の増加または酸素消費と して見られる。1日当たり2回−齧歯動物については1週間または霊長類につい ては1カ月の期間にわたり、活性化合物の複数回の注射によっても、体重および 個々の脂肪組織貯蔵部のサイズの減少をもたらす。 クリアランス率は、例えば、ELISA法のような、ob抗体を使用する通常 の血清分析により測定できる。 上記したとおり、本発明の化合物は、有用な薬理活性、特に、抗肥満症活性お よび、アテローム性動脈硬化症、高血圧症および、特に、II型糖尿病のような 肥満症に伴う疾患の治療に有用な薬理活性を有する。 該化合物を使用するには、通常、ヒトの医薬上許容される担体、希釈剤および /または賦形剤と合した医薬組成物の形が採用されるが、組成物の具体的な形態 は投与形式による。 該活性化合物は、適当なルートのいずれにも処方し、投与することができ、好 ましくは、投与単位形態である。有利には、組成物は、経口、経直腸、局所、非 経口、静脈内または筋肉内あるいは呼吸気道経由に適するものである。製剤は、 活性成分の遅放を与えるように設計できる。 本発明の組成物は、錠剤、カプセル、、バイアル入、サッシェ(sachet)、粉末 、顆粒、ロゼンジ、坐剤、復元可能な粉末または、経口または滅菌非経口溶液ま たは懸濁液のような液体製剤の形態とすることができる。適当な場合には、局所 処方も考えることができる。 しがたって、本発明は、さらに、本発明の化合物および医薬上許容される担体 からなる医薬組成物も提供する。 本発明の化合物の投与量範囲は、所望の治療効果を生ずる範囲である。用量は 、一般に、年齢、疾患の重篤の度合いおよび、もし存在すれば、禁忌によって変 化する。例えば、肥満症の治療において、投与単位は、1mg以下から300m gまで変化できるが、典型的には、1投与量当たり、1〜20mgで、1日1回 〜6回のような、1回以上投与し、そのような1日当たりの投与量は0.02〜 40mg/kgの範囲である。 アテローム性動脈硬化症、高血圧症および、特に、II型糖尿病のような、肥 満症に伴う疾患の治療用の用量および組成物は、肥満症の治療に使用したと同等 の範囲から選択される。 注射に適した組成物は、溶液、懸濁液または乳液、あるいは使用前に適当なビ ヒクルに溶解または懸濁する乾燥粉末とすることができる。 液体投与単位形は、該化合物およびパイロジェンを含まない滅菌ビヒクルを用 いて調製する。用いるビヒクルおよび濃度により、化合物はビヒクルに溶解また は懸濁することができる。溶液は、非経口投与の全ての形態に使用でき、特に、 静脈内注射に使用できる。溶液の調製において、該化合物は、ビヒクルに溶解し 、 要すれば塩化ナトリウムの添加により等張化し、適当な滅菌バイアルまたはアン プルに充填し、密封する前に、無菌法により滅菌フィルターで濾過して滅菌する ことができる。別法として、溶液安定性が適当であれば、密封容器内の溶液を、 オートクレーブ滅菌できる。有利には、緩衝剤、可溶化剤、安定化剤、保存剤、 殺菌剤、沈殿防止または乳化剤および/または局所麻酔剤をビヒクルに溶解して いてもよい。 使用前に適当なビヒクルに溶解または懸濁する乾燥粉末は、予備滅菌された薬 剤物質および他の成分を、滅菌区域において無菌法を使用し、滅菌容器に充填す ることにより調製できる。別法として、薬剤および他の成分を水性ビヒクルに溶 解でき、溶液を滅菌濾過し、滅菌区域において無菌法を使用し、適当な容器に分 配する。生成物を、ついで、凍結乾燥し、容器を無菌的に密封する。 筋肉内、皮下または皮内注射に適した非経口懸濁液は、溶解および滅菌を濾過 で行えない代わりに、滅菌化合物を滅菌ビヒクルに懸濁することを除いて、実質 的に同様な方法で調製できる。化合物は、滅菌状態で単離でき、あるいは、例え ば、γ照射により単離後に滅菌できる。有利には、ポリビニルピロリドンのよう な沈殿防止剤を組成物に含め、化合物の均一な分散を促進する。 呼吸気道を通じて投与するのに適した組成物には、エアゾル噴霧溶液または吸 入用の微細粉末が包含される。後者の場合、粒径50ミクロン以下が好ましく、 特に好ましくは10ミクロン以下である。そのような組成物は、常法により製造 でき、通常の投与器具と共に使用できる。 さらなる態様において、本発明は、有効量かつ非毒性量の本発明の化合物を患 者に投与することからなるヒトまたは非ヒト哺乳動物における肥満症または肥満 症に伴う、アテローム性動脈硬化症および、特に、II型糖尿病のような疾患の 治療法を提供する。 好適な非ヒト哺乳動物は、イヌおよびネコのような家畜である。 さらに、本発明は、本発明の化合物の活性治療物質としての使用、特に、肥満 症または肥満症に伴う、アテローム性動脈硬化症および、特に、II型糖尿病の ような疾患の治療における使用を提供する。 また、本発明は、本発明の化合物の、肥満症または肥満症に伴う、アテローム 性動脈硬化症および、特に、II型糖尿病のような疾患の治療用の医薬の製造に おける使用も提供する。 上記したごとく、本発明は美容用処置も包含する。 したがって、本発明は、本発明の化合物の、ヒトまたは非ヒト哺乳動物の美容 用処置における使用も包含する。 また、有効量かつ非毒性量の本発明の化合物を、それを必要とするヒトまたは 非ヒト哺乳動物に投与することからなるヒトまたは非ヒト哺乳動物の美容用処置 用の使用も提供する。 美容用処置には、好ましくは、体重減少処置のような身体外観の改善のための 処置が包含される。 また、本発明は、本発明の化合物およびその担体からなる化粧料組成物にも拡 張される。 化粧料組成物を含む本発明の組成物は、例えば、Harry's Cosmeticology,Leo nard Hill Books,Remington's Pharmaceutical Sciences発行、英国および英国 局方のような標準的な教科書に記載の公知の方法を用いて処方される。 本発明の化合物を本発明に従って投与する場合、何の予期せぬ毒性作用もない 。 以下の実施例により本発明を説明するが、これらは本発明を限定するものでは ない。 実施例1 融合蛋白質レプチン1−167/IgG4ヒンジ−CH2−CH3をコードす るDNAの構築 ヒトレプチンおよびヒトIgG4のヒンジ−CH2−CH3領域からなる融合 蛋白質をコードする遺伝子を、組み換えDNA技法、好ましくは、2段階組み換 えPCR法により作成する。 ヒトob遺伝子は、Zhang et al.のアミノ酸配列に基づいて合成的に調製し、 pcDNA3ベクターに配置した。 ヒトレプチンの全長、ヌクレオチド1〜501をコードするcDNAを、その 3’末端で、以下のDNA配列(表1)におけるヌクレオチド502〜1188 として示されるヒトIgG4蛋白質をコードするcDNAのヒンジ−CH2−C H3領域の5’末端と連結する。 コードされたレプチン/IgG4キメラの蛋白質配列を表2に示す。レプチン 1−167(Y.Zhang,R.Proence,M.Maffei,M.Barone,L.Leopoldおよび J.Freidman,Nature,372:425-432に従ってナンバリング)およびIgG4ヒン ジ−CH2−CH3168〜396(Kabatによる配列)。 この融合蛋白質は、国際特許出願WO96/04388の記載に従って、pC DNベクターを使用し、Cos1細胞で一時的に発現された。マチュア蛋白質は 、細胞から培地へ出され、抗レプチン抗体で検出された。還元および非還元の両 方の条件下でのウエスタンブロッティング分析により、予測された構造に一致す るサイズを有することが示された。 実施例2 融合蛋白質ob1−167/IgG4ヒンジ−CH2−CH3PE変種をコー ドするDNAの構築 ヒトob蛋白質およびヒトIgG4PE(以下に記載のように変異させたIg G4形)のヒンジ−CH2−CH3領域からなる融合蛋白質をコードする遺伝子 を、組み換えDNA技法、好ましくは2段階組み換えPCR法により作成する。 完全なヒトレプチン、アミノ酸1〜167(Y.Zhang,R.Proence,M.Maffe i,M.Barone,L.LeopoldおよびJ.Fiedman,Nature,372: 425-432)をコード するcDNAを、その3’末端において、以下の蛋白質配列におけるアミノ酸1 68〜396として示される、ヒトIgG4(PE変種)蛋白質のヒンジ−CH 2−CH3領域の5’末端と連結する。 ヒトob遺伝子は、Zhang et al.のアミノ酸配列に基づき合成し、pcDNA 3ベクターに配置した。コードされた蛋白質配列を表2に示す。 ヒトIgG4重鎖PE変種。IgG4PEにおいて、ヒンジの残基10(Kaba tナンバリングで残基241)を、野生型のセリン(S)からプロリン(P)に変 え、CH2の残基5(Kabatナンバリングで残基248)を野生型のロイシン( L)からグルタメート(E)にかえる。Angal S.,King D.J.,Bodmer M.W.,T urner A.,Lawson A.D.G.,Roberts G.,Pedley B.およびAdair R.,Molecular Immunology,vol 130,105-198,1993は、残基241(Kabatナンバリング)が セリンからプロリンに変わったIgG4分子を記載している。この変化は、Ig G4分子の血清半減期を増加させる。 IgG4PE変種を、合成ヒトIgG4重鎖でのPCR突然変異誘発を用いて 作成した。IgG4PE変種の配列を表1に記載する。PE変種を作成するため に変えたIgG4ヌクレオチド配列の残基はつぎのとおりである。 表1参照: 残基322を、野生型のTからPE変種のCに変えた。 残基333を、野生型のAからPE変種のGに変えた。 残基343−344を、野生型のCTからPE変種のGAに変えた。 融合蛋白質は、国際特許出願WO96/04388に記載に従って、pCDN ベクターを使用してCos1細胞中で一時的に発現させた。マチュア蛋白質を、 細胞から培地へ出させ、抗レプチン抗体で検出した。還元および非還元の両条件 下でのウエスタンブロッティング分析により、予測した構造に一致するサイズを 有することが示された。 実施例3 融合蛋白質レプチン1−167/IgG1ヒンジ−CH2−CH3をコードす るDNAの構築 ヒトレプチンおよびヒトIgG1のヒンジ−CH2−CH3領域からなる融合 蛋白質をコードする遺伝子を、組み換えDNA技法、好ましくは2段階組み換え PCR法により作成する。 ヒトob遺伝子は、Zhang et al.のアミノ酸配列に基づき合成し、pcDNA 3ベクターに配置した。 完全なヒトレプチン、アミノ酸1〜501をコードするcDNAを、その3’ 末端において、以下のDNA配列(表1)におけるヌクレオチド502〜119 7として示される、ヒトIgG1蛋白質のヒンジ−CH2−CH3領域の5’末 端と連結する。 コードされたレプチン/IgG1キメラの蛋白質配列を表2に示す。 レプチン1〜167(Y.Zhang,R.Proence,M.Maffei,M.Barone,L. Le opoldおよびJ.Fiedman,Nature,372: 425-432に従ってナンバリング)および アミノ酸168〜399として示されるIgG1ヒンジ−CH2−CH3。 ヒトIgG1をコードする遺伝子は、Ellison J.W.,Berson B.J.oおよびHood L.E.,Nucleic Acids Research vol 10 No.13 4079,1982に記載されているI gG1分子と比較して、多くのヌクレオチド置換を含んでいる。Ellison J.W.e t al.によって発表された配列と相違する該IgG1ヌクレオチドおよびその結 果のアミノ酸置換はつぎのとおりである(表1と同様なヌクレオチドナンバリン グ)。 この変種におけるヌクレオチド513のGが、Ellison et al.の配列のTに匹 敵する(サイレント変異)。 この変種におけるヌクレオチド514〜516のGCCが、Ellison et al.の 配列のTGTに匹敵する(Alaが、この変種におけるCysに置換、表2のア ミノ酸172)。 この変種におけるヌクレオチド759のTが、Ellison et al.の配列のGに匹 敵する(サイレント変異)。 この変種におけるヌクレオチド924のGが、Ellison et al.の配列のTに匹 敵する(Gluが、この変種におけるAspに置換、表2のアミノ酸308)。 この変種におけるヌクレオチド928のAが、Ellison et al.の配列のCに匹 敵する(Metが、この変種におけるValに置換、表2のアミノ酸310)。 この変種におけるヌクレオチド1077のT、Ellison et al.の配列のCに匹 敵する(サイレント変異)。 この変種におけるヌクレオチド1197のG、Ellison et al.の配列のAに匹 敵する(サイレント変異)。 融合蛋白質は、国際特許出願WO96/04388に記載に従って、pCDN ベクターを使用してCos1細胞中で一時的に発現させた。マチュア蛋白質を、 細胞から培地へ出させ、抗レプチン抗体で検出した。還元および非還元の両条件 下でのウエスタンブロッティング分析により、予測した構造に一致するサイズを 有することが示された。 実施例4 融合蛋白質レプチン1−167/IgG1ヒンジ−CH2−CH3GTリンカ ー変種をコードするDNAの構築 ヒトレプチンおよびヒトIgG1のヒンジ−CH2−CH3領域からなり、融 合分子の2つの間にGTの2つのアミノ酸リンカーをゆうする融合蛋白質をコー ドする遺伝子を、組み換えDNA技法、好ましくは2段階組み換えPCR法によ り作成する。 ヒトob遺伝子は、Zhang et al.のアミノ酸配列に基づき合成し、pcDNA 3ベクターに配置した。 完全なヒトレプチン、アミノ酸1〜501をコードするcDNAを、その3’ 末端において、IgG1cDNA(ヌクレオチド508〜1203)のヒンジ− CH2−CH3領域の5’末端と連結する。2つの融合部分の間に2つのアミノ 酸のリンカーが、ヌクレオチド配列GGTACC(502〜507)でコードさ れる。表1参照。 コードされたレプチン/IgG1(GT)キメラの蛋白質配列を表2に示す。 レプチン1〜167(Y.Zhang,R.Proence,M.Maffei,M.Barone,L.Leo poldおよびJ.Fiedman,Nature,372: 425-432に従ってナンバリング)、これに つづいてGTリンカー(168〜169)およびアミノ酸170〜401のIg G1ヒンジ−CH2−CH3。 ヒトIgG1をコードする遺伝子は、Ellison J.W.,Berson B.J.oおよびHood L.E.,Nucleic Acids Research vol 10 No.13 4079,1982に記載されているI gG1分子と比較して、多くのヌクレオチド置換を含んでいる。Ellison J.W.e t al.によって発表された配列と相違する該IgG1ヌクレオチドおよびその結 果のアミノ酸置換はつぎのとおりである(表1と同様なヌクレオチドナンバリン グ)。 この変種におけるヌクレオチド519のGが、Ellison et al.の配列のTに匹 敵する(サイレント変異)。 この変種におけるヌクレオチド520〜522のGCCが、Ellison et al.の 配列のTGTに匹敵する(Alaが、この変種におけるCysに置換、表2のア ミノ酸174)。 この変種におけるヌクレオチド759のTが、Ellison et al.の配列のGに匹 敵する(サイレント変異)。 この変種におけるヌクレオチド924のGが、Ellison et al.の配列のTに匹 敵する(Gluが、この変種におけるAspに置換、表2のアミノ酸308)。 この変種におけるヌクレオチド928のAが、Ellison et al.の配列のCに匹 敵する(Metが、この変種におけるValに置換、表2のアミノ酸310)。 この変種におけるヌクレオチド1077のT、Ellison et al.の配列のCに匹 敵する(サイレント変異)。 この変種におけるヌクレオチド1197のG、Ellison et al.の配列のAに匹 敵する(サイレント変異)。 融合蛋白質は、国際特許出願WO96/04388に記載に従って、pCDN ベクターを使用してCos1細胞中で一時的に発現させた。マチュア蛋白質を、 細胞から培地へ出させ、抗レプチン抗体で検出した。還元および非還元の両条件 下でのウエスタンブロッティング分析により、予測した構造に一致するサイズを 有することが示された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 1/15 C12N 1/19 1/19 1/21 1/21 C12P 21/02 C 5/10 C12N 5/00 B C12P 21/02 A61K 37/02 ACN (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 チャップマン,コンラッド・ジェラルド イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード、スミスクライン・ ビーチャム・ファーマシューティカルズ (72)発明者 クリンケンバード,ヘレン・エリザベス イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード、スミスクライン・ ビーチャム・ファーマシューティカルズ (72)発明者 ロビンソン,ジェフリー・ヒュー イギリス、シーエム19・5エイディ、エセ ックス、ハーロウ、ザ・ピナクルズ、コー ルドハーバー・ロード、スミスクライン・ ビーチャム・ファーマシューティカルズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.キメラレプチンまたはレプチンのキメラ変異体もしくは誘導体。 2.レプチンがヒトレプチンである請求項1記載のキメラ。 3.レプチンまたはその変異体もしくは誘導体が、ヒト免疫グロブリンドメイ ンまたはその変異体もしくは誘導体と融合している請求項1または2記載のキメ ラ。 4.キメラ蛋白質が、ヒト免疫グロブリンドメインを含む請求項1〜3いずれ か1項に記載のキメラ。 5.ヒト免疫グロブリンドメインがレプチンのC末端に融合している請求項4 記載のキメラ。 6.ヒト免疫グロブリンFcドメインを含む請求項1〜4いずれか1項に記載 のキメラ。 7.ヒト免疫グロブリンFcドメインが、IgG4PE変種、IgG4、Ig G1またはIgG1GT変種、特に、各々のヒンジ−CH2−CH3領域である 請求項6記載のキメラ。 8.変種がヒンジ−CH2−CH3変種である請求項7記載のキメラ。 9.レプチン1−167/IgG4ヒンジ−CH2−CH3、レプチン1−1 67/IgG4ヒンジ−CH2−CH3PE変種、レプチン1−167/IgG 1ヒンジ−CH2−CH3、およびレプチン1−167/IgG1ヒンジ−CH 2−CH3GTリンカー変種から選択されるキメラレプチン。 10.組換体宿主細胞で、当該キメラをコードするDNAを発現させ、生成物 を回収することからなる請求項1〜8いずれか1項記載のキメラの製造法。 11.i)当該キメラをコードするヌクレオチド配列を含むDNAポリマーを 宿主細胞で発現できる複製可能なベクターを調製し、 ii)宿主細胞をベクターで形質転換し、 iii)当該DNAポリマーの発現をさせる条件下で形質転換した宿主細胞を 培養してキメラを産生させ、 iv)当該キメラを回収する工程からなる請求項10記載の製造法。 12.請求項1〜8いずれか1項に記載のキメラをコードするヌクレオチド配 列からなるDNAポリマー。 13.請求項12記載のDNAポリマーを含むベクター。 14.請求項12のDNAポリマーまたは請求項13のベクターで形質転換ま たはトランスフェクトされた宿主細胞。 15.請求項1記載のキメラおよび医薬上許容される担体からなる医薬組成物 。 16.活性治療物質として使用する請求項1記載のキメラ。 17.肥満症または肥満症に伴う疾患の治療用である請求項1記載のキメラ。 18.有効かつ非毒性量の請求項1記載のキメラを患者に投与することからな るヒトまたは非ヒト哺乳動物における肥満症または肥満症に伴う疾患の治療法。 19.ヒトまたは非ヒト哺乳動物の美容処置に使用する請求項1記載のキメラ 。 20.必要とするヒトまたは非ヒト哺乳動物に、有効かつ非毒性量の本発明の 化合物を投与することからなるヒトまたは非ヒト哺乳動物の美容処置方法。
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