JPH1198871A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH1198871A
JPH1198871A JP9249258A JP24925897A JPH1198871A JP H1198871 A JPH1198871 A JP H1198871A JP 9249258 A JP9249258 A JP 9249258A JP 24925897 A JP24925897 A JP 24925897A JP H1198871 A JPH1198871 A JP H1198871A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作部の作動状態に応じてモータ1に電源供
給するリレー2,3を作動させてモータを正転又は逆転
させる駆動装置において、水没事故などによるリークが
生じた場合でも、操作部の操作に応じて的確にモータを
作動させることができる信頼性の高い駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 操作部の操作によりスイッチ14がモー
タ1の正転方向(車両ウインドウなどを開ける方向)の
作動を指令する状態にあるときに、モータ1を逆転方向
に作動させるリレー3のコイル3aの電源側端子とアー
ス側端子とを短絡させ、これら端子を同電圧レベルとす
る短絡用回路(短絡用スイッチ22及び短絡用ライン2
3)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のパワーウイ
ンドウ開閉用などのモータを駆動する駆動装置に係り、
車両の海などへの転落などによる水没事故が生じた場合
でも、操作部の操作に応じて的確にモータを作動させる
ことができる信頼性の高い駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のパワーウインドウなどの
開閉機構においては、ウインドウの自動反転機能や多重
通信制御等を実現する電子制御が主流になっており、駆
動原であるモータに適宜電源供給してその動作を制御す
る駆動装置としては、リレーによる駆動方式が一般的に
なっており、この種の駆動装置の従来の基本構成は、図
6に示すようになっている。以下、この装置を説明す
る。
【0003】この駆動装置は、モータ1に電源供給して
モータ1をそれぞれ正転方向(例えば車両ウインドウを
開ける方向)又は逆転方向(例えば車両ウインドウを閉
じる方向)に駆動するためのリレー2,3と、モータ1
のそれぞれ正転方向又は逆転方向の作動を指令するため
のスイッチ4,5とを有する。
【0004】ここでリレー2,3は、それぞれ励磁用の
コイル2a,3aと、コモン端子(以下、C端子とい
う。),ノルマルオープン端子(以下、N.O端子とい
う。)及びノルマルクローズド端子(以下、N.C端子
という。)を有する接点部2b,3bとよりなり、コイ
ル2a,3aの通電が行われていない非作動状態ではC
端子とN.C端子が接続された状態となり、コイル2
a,3aの通電が行われた作動状態ではC端子とN.O
端子が接続された状態となる。
【0005】これらリレー2,3のN.O端子は、電源
ラインE1に接続され、N.C端子は、グランドに接続
されている。またリレー2のC端子は、モータ1のモー
タコイルの両端子のうち、電源側に接続されたときにモ
ータが正転する側の端子1aに接続されている。またリ
レー3のC端子は、モータ1のモータコイルの両端子の
うち、電源側に接続されたときにモータが逆転する側の
端子1bに接続されている。
【0006】またスイッチ4,5は、車両の運転者など
の操作により作動する接点をそれぞれ一つ有し、例え
ば、回動可能な共通の操作部により、該操作部が一方向
に回動された場合には、スイッチ4がオンし、他方向に
回動された場合には、スイッチ5がオンする仕組となっ
ている。
【0007】そして図6の場合には、これらスイッチ
4,5の接点が、リレー2,3の各コイル2a,3aを
グランドに接続するラインに設けられ、このラインが直
接開閉操作されるものである。なお、スイッチ4,5の
接点がリレー2,3の各コイル2a,3aを電源に接続
するラインに設けられ、このラインが開閉操作されるタ
イプもある。
【0008】上記駆動装置では、リレー2,3のコイル
2a,3aの端子の片側をスイッチ4,5の接点で直接
開閉することで、モータ1の作動制御が行われる。すな
わち、まずスイッチ4が操作されてその接点が閉じる
と、電源ラインE2の電圧によりリレー2の励磁用のコ
イル2aに電流が流れて接点部2bのみが作動し、接点
部2bのC端子とN.O端子を介してモータ1の端子1
aのみが電源E1に接続されてモータが正方向に作動す
る。一方、スイッチ5が操作されてその接点が閉じる
と、電源ラインE2の電圧によりリレー3の励磁用のコ
イル3aに電流が流れて接点部3bのみが作動し、接点
部3bのC端子とN.O端子を介してモータ1の端子1
bのみが電源E1に接続されてモータが逆方向に作動す
る。
【0009】なお、図6に示した上記駆動装置は、操作
部の操作により作動するスイッチによりモータ用のリレ
ーの通電ラインを直接開閉するものであるが、スイッチ
の端子電圧のオンオフをワンチップのマクロコンピュー
タなどの処理手段で読み込み、スイッチが操作されたか
否かの判定(以下、操作判定という。)を行い、操作さ
れたと判定されたときにこの処理手段の出力で前記リレ
ーに通電してモータを起動制御するタイプのものもあ
る。
【0010】これは、例えば図7に示すように、リレー
2,3のコイル2a,3aの電源側又はグランド側をオ
ンオフするトランジスタ11,12と、モータの正転方
向又は逆転方向の作動を指令する作動信号に応じて、ト
ランジスタ11,12のうちの一方をオンする駆動信号
を出力する処理手段13と、前述の操作部の作動状態に
応じて前記作動信号を処理手段13に入力する操作用ス
イッチ14とを備える。
【0011】この場合の操作用スイッチ14は、C端子
及びN.C端子と、2個のN.O端子(N.O1,N.
O2)とを有する接点部よりなり、C端子がグランドに
接続され、各N.O端子が処理手段13の入力端子に接
続されるとともに、抵抗15,16を介して電源ライン
E3に接続されている。
【0012】そして、操作部が一方向に操作されると、
C端子と一方のN.O端子(N.O1)が接続された状
態となり、このN.O1の端子電圧がグランドレベルと
なることで、処理手段13が、モータを例えば正転させ
る作動信号が入力されたと判断し、トランジスタ11を
オンする駆動信号を出力して、モータ1を正転させる。
また、操作部が他方向に操作されると、C端子と他方の
N.O端子(N.O2)が接続された状態となり、この
N.O2の端子電圧がグランドレベルとなることで、処
理手段13が、モータを例えば逆転させる作動信号が入
力されたと判断し、トランジスタ12をオンする駆動信
号を出力して、モータ1を逆転させるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、まず図6に
示した従来の駆動装置では、例えば車両が海や湖に転落
して装置が水没した場合、水質によっては、操作部が操
作されていないにもかかわらずスイッチ4,5の接点に
不用意に電流が流れる現象(いわゆる、リーク)が生じ
て、いざスイッチ4,5が操作されてもモータ1が正逆
いずれの方向にも作動しない状況が起こる可能性があっ
た。
【0014】すなわち、水分中に電解質が相当濃度あっ
た場合には、この電解質によってスイッチ4,5の接点
間が導通するため、コイル2a,3aにリーク電流が流
れて、そのリーク電流の大きさによっては、リレー2,
3の各接点部2b,3bがいずれも作動してしまう。こ
の結果、モータ1のコイルの各端子1a,1bがいずれ
も電源側に接続され、その後スイッチ4,5が人為的に
操作されても回路の状態に変化はなく、モータ1が結果
として動作不能となる。
【0015】なお、スイッチ4,5の接点を防水構造と
して、上記問題点を解決することが考えられるが、これ
は実用的には容易でない。というのは、スイッチ4,5
は、車両内に露出させる必要のある押圧操作部の機械的
動作によりその接点を作動させる必要があるため、接点
をモールドすることが困難であり、防水構造とするには
構造があまりに複雑になるためである。
【0016】また、図7に示したようなタイプの前述の
駆動装置の場合には、操作用スイッチ14の端子電圧が
一定のしきい値を越えるか否かによって操作判定を行っ
ており、この操作判定結果に基づくトランジスタ11,
12のスイッチング動作のみによりリレーコイルへの通
電制御を行っていた。このため、水没によるスイッチ1
4でのリークで前記処理手段が操作部が操作されたと誤
判定してしまい、リレーのコイルに不用意に電流が流れ
る可能性があった。このため、やはり水没によってモー
タの起動制御に支障を生じる恐れがあった。
【0017】そこで本発明は、水没事故などによるリー
クが生じた場合でも、不用意にリレーが作動せず、操作
部の操作に応じて的確にモータを作動させることができ
る信頼性の高い駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の駆動装置は、モータに電源供給して
それぞれモータを正転又は逆転させる二つのリレーを有
し、モータの正転方向又は逆転方向の作動を指令するた
めの操作部の作動状態に応じて、前記リレーを作動させ
てモータを正転方向又は逆転方向に駆動する駆動装置で
あって、前記操作部がモータの一方向の作動を指令する
状態にあるときに、前記リレーのうちモータを他方向に
作動させるリレーのコイルの電源側端子とアース側端子
とを短絡させ、これら端子を同電圧レベルとする短絡用
回路を備えたことを特徴とする。
【0019】また請求項2記載の駆動装置は、前記操作
部の操作により作動して、前記リレーのコイルの通電状
態を直接的に切換えるか、或いは、前記通電状態を切換
えるための信号を入力する操作用スイッチを設けるとと
もに、前記短絡用回路を前記操作用スイッチとは別個の
短絡用スイッチにより構成し、前記操作用スイッチに連
動して前記短絡用スイッチが作動して前記短絡用回路が
機能する構成としたことを特徴とする。
【0020】また請求項3記載の駆動装置は、前記モー
タが車両の開閉体駆動用のモータであることを特徴とす
る。
【0021】また請求項4記載の駆動装置は、前記開閉
体が、車両のウインドウであることを特徴とする。
【0022】また請求項5記載の駆動装置は、前記開閉
体が、車両のサンルーフであることを特徴とする。
【0023】また請求項6記載の駆動装置は、前記モー
タの一方向の作動が、前記開閉体を開ける方向の作動で
あることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の各例
を図面に基づいて説明する。第1例 まず、本発明の第1例について、図1により説明する。
図1は、本例の駆動装置の回路構成を示す図であり、装
置の外観やスイッチの操作部の構造などの図示は省略し
ている。なお、以下では、図6,7に示した従来の装置
と同様の構成要素には同符号を付して重複する説明を省
略する。
【0025】本例の駆動装置は、図7に示した装置と基
本構成が同じものであり、スイッチ14と連動して接点
が開閉するスイッチ21,22を備える点に特徴を有す
る。この場合のスイッチ21は、トランジスタ11と並
列に接続されており、C端子がグランドに接続され、
N.O端子が一方のコイル2aのグランド側に接続さ
れ、さらに、N.C端子が解放されたものである。そし
てこのスイッチ21は、モータ1の正転方向(車両のウ
インドウなどの開方向)の動作を指令すべく操作部が一
方向に操作された場合に、操作用スイッチ14の一方の
N.O端子(N.O1)が閉じる動作に連動して作動
し、そのN.O端子が閉じる構成となっている。
【0026】なお、このスイッチ21は、モータの正転
方向の動作が指令された場合に、より確実にコイル2a
に通電するためのもので、水没した状態でも上記指令に
応じてトランジスタ11が確実にスイッチング制御され
るのであれば、このスイッチ21は必要ない。また、図
2に示すように、スイッチ14の信号をそのまま利用し
てリレー2を作動させるようにし、このスイッチ21を
削除することも可能である。
【0027】次にスイッチ22は、この場合、C端子が
コイル3aの電源側端子に接続され、N.C端子が電源
ラインE2に接続され、さらに、N.O端子がコイル3
aのグランド側端子に接続されたものである。そしてこ
のスイッチ22も、やはり、モータ1の正転方向の動作
を指令すべく操作部が一方向に操作された場合に、操作
用スイッチ14の一方のN.O端子(N.O1)が閉じ
る動作に連動して作動し、そのN.O端子が閉じる構成
となっている。
【0028】ここで、この場合のスイッチ22は、本発
明の短絡用スイッチに相当し、このスイッチ22と、こ
のスイッチ22のN.O端子をコイル3aのグランド側
端子に接続するライン23とは、本発明の短絡用回路を
構成している。
【0029】すなわち、モータ1の正転方向の動作を指
令すべく操作部が一方向に操作された場合には、スイッ
チ14に連動してスイッチ22が作動し、スイッチ22
のC端子及びN.O端子と、ライン23とにより、モー
タ1を逆転方向に作動させるリレー3のコイル3aの電
源側端子とアース側端子とが短絡し、これら端子が必ず
同電圧レベルとなる。
【0030】なお、電源ラインE1,E2,E3に供給
される電圧としては、車両のバッテリーなどの電源電圧
が、必要に応じて図示省略した変圧回路により変圧さ
れ、或いは必要に応じて図示省略した安定化回路により
安定化された所定の電圧(例えば、E3が5V、E1,
E2が12V)が印加される。
【0031】以上のように構成された本例の駆動装置で
は、モータ1の正転方向(この場合、車両のウインドウ
などを開ける方向)に操作部が操作されると、上述した
スイッチ22よりなる短絡回路の機能により、モータ1
の逆転方向(この場合、車両のウインドウを閉じる方
向)にモータ1を駆動するためのリレー3のコイル3a
の両端子は、必ず短絡されて同電圧レベルとなる。しか
もこの際、スイッチ21が閉じることにより、モータ1
を正転させるためのリレー2のコイル2aには、必ず電
流が流れる。
【0032】このため、水没によりリークが生じていて
も、操作部が所定方向に操作されれば、必ずリレー2の
みが作動してモータが正転し、例えば車両のウインドウ
などに適用された場合には、確実にウインドウなどを開
けることができる。
【0033】すなわちこの場合、例えばスイッチ14の
C端子と他方のN.O端子(N.O2)との間でリーク
が生じたために、処理手段13の誤動作により誤ってト
ランジスタ12が駆動されてしまったとしても、スイッ
チ22よりなる短絡回路の前述の動作により、リレー3
のコイル3aの両端子はいずれもグランドレベルとなる
ために、コイル3aには必ず電流は流れない。
【0034】またこの場合、例えばスイッチ22のC端
子とN.C端子との間でリークが生じたとしても、この
リーク電流は当然抵抗の少ないライン23を経由してグ
ランドに流れ込み、やはりコイル3aには電流が流れな
い。また、例えばスイッチ14のC端子と他方のN.O
端子(N.O2)との間でリークが生じたために、処理
手段13の誤動作により誤ってトランジスタ11が駆動
されない状況となっても、スイッチ21を経由してコイ
ル2aのグランド側端子は必ずグランドに導通するた
め、確実にリレー2が作動する。
【0035】つまり、本例の駆動装置によれば、水没事
故が生じた場合でも、操作部の操作に応じて的確にモー
タを正転させることができ、この場合にはモータの正転
方向(ウインドウなどを開ける方向)での装置の信頼性
が向上する。そして本例の駆動装置が、車両のパワーウ
インドウ開閉用のモータや、サンルーフ開閉用のモータ
に適用されれば、車両の水没事故が発生した場合でも、
パワーウインドウやサンルーフの開動操作が確実に可能
となり、車室からの脱出が容易に可能で安全性が高ま
る。
【0036】なお、本例の場合には、本発明の短絡用回
路を操作用スイッチ14とは別個の短絡用スイッチ22
により構成するとともに、操作用スイッチ14に連動し
て短絡用スイッチ22が作動する構成とした。このた
め、図7に示すような従来の構成に対して小容量の短絡
用スイッチ22を追加接続する改造を施すだけで、操作
部及び操作用スイッチ14の構成を変更しなくても容易
に水没対策が行えるという固有の効果がある。
【0037】第2例 次に、本発明の第2例について説明する。図3は、本例
の駆動装置の回路構成を示す図である。なお、図1の装
置(第1例)と同様の要素には同符号を使用して重複す
る説明を省略する。本例は、図6の従来の回路構成にお
いて、スイッチ5を削除し、コイル3aの操作用スイッ
チとして機能するとともに、短絡用スイッチとしても機
能するスイッチ31と、このスイッチ31とともに短絡
用回路を構成する短絡用ライン23とを設けたものであ
る。
【0038】この場合のスイッチ31は、C端子がコイ
ル3aの電源側に接続され、N.O端子が電源ラインE
2に接続され、N.C端子が短絡用のライン23を介し
てコイル3aのグランド側に接続されたもので、モータ
1を逆転させるための操作部の他方向への操作により、
N.O端子が閉じる(N.O端子とC端子が接続する)
構成となっている。
【0039】本例の場合には、操作部がモータ1を正転
させる方向に操作されると、スイッチ4が閉じてコイル
2aに電流が流れリレー2が作動し、モータ1が正転す
る(ウインドウなどが開く方向に駆動される)。一方、
操作部がモータ1を逆転させる方向に操作されると、ス
イッチ31が閉じてそのC端子がN.O端子に接続さ
れ、コイル3aに電流が流れてリレー3が作動し、モー
タ1が逆転する(ウインドウなどが閉じる方向に駆動さ
れる)。
【0040】そして、操作部がモータ1を正転させる方
向に操作されている状態(スイッチ4が閉じている状
態)では、スイッチ31とライン23よりなる短絡回路
の機能により、モータ1を逆転させるリレー3のコイル
3aの電源側端子とアース側端子とが短絡し、これら端
子は必ず同電圧レベル(この場合には、グランドレベ
ル)となる。
【0041】このため、水没によりスイッチ31でリー
クが生じていても、操作部が所定方向に操作されれば、
必ずリレー2のみが作動してモータが正転し、例えば車
両のウインドウなどに適用された場合には、確実にウイ
ンドウなどを開けることができる。
【0042】すなわちこの場合、例えばスイッチ31の
C端子とN.O端子との間でリークが生じたとしても、
このリーク電流は当然抵抗の少ないライン23を経由し
てグランドに流れ込み、コイル3aには電流が流れな
い。このため、必ずリレー2のみが作動して、リレー3
は作動しない。
【0043】なお、本発明は上記形態例に限られず、各
種の態様や変形があり得る。例えば、上記形態例では、
モータ1を逆転させるリレー3のコイル3aに対しての
み本発明の短絡用回路を設け、特にモータ1の正転方向
(ウインドウなどを開ける方向)の動作信頼性の向上を
図ったが、モータ1を正転させるリレー2のコイル2a
に対して、同様の短絡用回路を設けて、モータ1の逆転
方向(ウインドウなどを閉じる方向)の動作信頼性の向
上を図ってもよい。
【0044】すなわち、例えば図1に示す第1例におい
て、操作部がモータ1の逆転方向の作動を指令する状態
にあるときに(スイッチ14のC端子と他方のN.O端
子(N.O2)が接続された状態のときに)、リレー2
のコイル2aの電源側端子とアース側端子とを短絡さ
せ、これら端子を同電圧レベルとする短絡用のスイッチ
及びライン(例えば、スイッチ22及びライン23と同
様のもの)を設けてもよい。
【0045】或いは、図3に示す第2例におけるスイッ
チ4の代りに、例えば図4に示すようなスイッチ41を
設けて、そのC端子をコイル2aのグランド側端子に接
続し、そのN.O端子をグランドに接続し、さらに、そ
のN.C端子を短絡用ライン42を介してコイル2aの
電源側端子に接続し、操作部がモータ1の正転方向の作
動を指令する状態となったときに、そのN.O端子が閉
じる構成でもよい。
【0046】この場合には、操作部がモータ1の逆転方
向の作動を指令する状態にあるときには、コイル2aの
電源側端子とアース側端子とが必ず短絡した状態にあ
り、これら端子が同電圧レベルであるため、リレー2は
必ず非作動の状態に維持され、リレー3のみが作動す
る。
【0047】従ってこのようにすれば、水没事故が生じ
た場合でも、操作部の操作に応じて的確にモータを逆転
させることができ、この場合にはモータの逆転方向(ウ
インドウなどを閉じる方向)での装置の信頼性が向上す
る。但し、車両などが水没した場合には、通常はウイン
ドウなどを開ける方向の動作信頼性が特に要求されるた
め、その意味では、このような態様の実用的意義は比較
的少ない。
【0048】また上記形態例での短絡用回路(スイッチ
22又は31及びライン23よりなる回路)は、リレー
コイルの両端をいずれもグランドレベルとする構成であ
るが、例えば図4に示すような短絡回路(スイッチ41
及びライン42よりなる回路)のように、リレーの両端
をいずれも電源電圧レベルとするものでもよい。
【0049】また、図3及び図4に示した形態例は、操
作部の操作により作動する本発明の操作用スイッチと、
短絡用回路のための本発明の短絡用スイッチとが、共通
のスイッチ(スイッチ31又は41)により構成されて
いるが、これらを別個のスイッチとして構成することも
できる。
【0050】例えば図5に示すように、図6に示した従
来の回路構成において、図1に示す短絡用スイッチ22
と短絡用ライン23よりなる短絡用回路をコイル3aに
対して新たに設け、スイッチ4(操作用スイッチ)に連
動してこの短絡用スイッチ22が作動する構成でもよ
い。このような構成であれば、従来のスイッチ4,5や
操作部の構成がそのまま使用できるという第1例と同様
の効果が得られる。
【0051】また上記第1例では、処理手段13による
特別な制御処理について説明しなかったが、例えば、車
両の開閉体駆動装置の場合の挟み込み防止処理などを、
周知の処理内容で実行するようにしてもよい。
【0052】すなわち、例えばモータ1を逆転方向(ウ
インドウなどを閉じる方向)に駆動している際のモータ
1の電流を検知し、この電流がしきい値を越えたときに
ウインドウなどへの挟み込みが生じたと判定して、操作
部の操作状態(スイッチ14などの作動状態)にかかわ
らず、強制的にモータ1を正転方向(ウインドウなどを
開ける方向)に駆動するようにして、挟み込み防止処理
を実現してもよい。
【0053】また、処理手段13は、多重通信などの方
式により送信された信号に応じてモータ1の駆動制御
(ウインドウなどの開閉制御)を行う通信制御機能を有
していてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明の駆動装置では、操作部がモータ
の一方向の作動を指令する状態にあるときに、短絡用回
路が、モータを他方向に作動させるリレーのコイルの電
源側端子とアース側端子とを短絡させ、これら端子を同
電圧レベルとする。
【0055】このため、例えばモータを他方向に作動さ
せるリレーのコイルに通電するためのスイッチ接点で、
水没によりリークが生じていたとしても、モータを他方
向に作動させるリレーのコイルには必ず電流が流れず、
このリレーは確実に非作動に維持されて、モータを一方
向に作動させる所定のリレーのみが確実に作動して、モ
ータは指令された方向に確実に作動する。すなわち、本
発明の駆動装置によれば、水没事故が生じた場合でも操
作部の操作に応じて的確にモータを正転又は逆転させる
ことができ、装置の信頼性が向上する。
【0056】しかも、請求項2記載のように、短絡用回
路を、操作部の操作により作動する操作用スイッチとは
別個の短絡用スイッチにより構成するとともに、操作用
スイッチに連動して前記短絡用スイッチが作動する構成
とした場合には、従来の構成に対して小容量の短絡用ス
イッチを追加接続する改造を施すだけで、操作部及び操
作用スイッチの構成を変更しなくても容易に水没対策が
行えるという効果がある。
【0057】また請求項3乃至5記載のように、本発明
の駆動装置が車両の開閉体(パワーウインドウやサンル
ーフ等)を駆動するモータに適用されれば、車両の水没
事故が発生した場合でも、この開閉体の開閉操作が確実
に可能となる。
【0058】特に請求項6記載のように、本発明の短絡
用回路が機能するモータの作動方向が、車両の開閉体を
開ける方向である場合には、特に車両の開閉体を開ける
方向での装置の信頼性が向上し、車両の水没事故が発生
した場合でも、この開閉体の特に開動操作が確実に可能
となり、車室からの脱出が容易に可能で車両の安全性が
高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図2】本発明の第1例の変形である駆動装置の構成を
示す回路図である。
【図3】本発明の第2例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図4】本発明の他の例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図5】本発明の他の例である駆動装置の構成を示す回
路図である。
【図6】従来の駆動装置の構成例を示す回路図である。
【図7】従来の駆動装置の他の構成例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2,3 リレー 2a,3a リレーのコイル 4,5 スイッチ(操作用スイッチ) 11,12 トランジスタ 13 処理手段 14 スイッチ(操作用スイッチ) 22 スイッチ(短絡用スイッチ) 23 短絡用ライン 31 スイッチ(操作用スイッチ、短絡用スイッチ) 41 スイッチ(操作用スイッチ、短絡用スイッチ) 42 短絡用ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02P 7/06 B60J 1/17 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに電源供給してそれぞれモータを
    正転又は逆転させる二つのリレーを有し、モータの正転
    方向又は逆転方向の作動を指令するための操作部の作動
    状態に応じて、前記リレーを作動させてモータを正転方
    向又は逆転方向に駆動する駆動装置であって、 前記操作部がモータの一方向の作動を指令する状態にあ
    るときに、前記リレーのうちモータを他方向に作動させ
    るリレーのコイルの電源側端子とアース側端子とを短絡
    させ、これら端子を同電圧レベルとする短絡用回路を備
    えたことを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部の操作により作動して、前記
    リレーのコイルの通電状態を直接的に切換えるか、或い
    は、前記通電状態を切換えるための信号を入力する操作
    用スイッチを設けるとともに、 前記短絡用回路を前記操作用スイッチとは別個の短絡用
    スイッチにより構成し、前記操作用スイッチに連動して
    前記短絡用スイッチが作動して前記短絡用回路が機能す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記モータが車両の開閉体駆動用のモー
    タであることを特徴とする請求項1又は2記載の駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記開閉体は、車両のウインドウである
    ことを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉体は、車両のサンルーフである
    ことを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記モータの一方向の作動が、前記開閉
    体を開ける方向の作動であることを特徴とする請求項3
    乃至5の何れかに記載の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6573814B1 (en) 1999-06-30 2003-06-03 Nec Corporation Electromagnetic relay and circuit substrate comprising the same

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