JPH1198789A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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Publication number
JPH1198789A
JPH1198789A JP24893597A JP24893597A JPH1198789A JP H1198789 A JPH1198789 A JP H1198789A JP 24893597 A JP24893597 A JP 24893597A JP 24893597 A JP24893597 A JP 24893597A JP H1198789 A JPH1198789 A JP H1198789A
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JP
Japan
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field
rectifier
iron core
core
armature
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JP24893597A
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Makoto Taniguchi
真 谷口
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンデム型交流発電機1のコンパクト化を図
ること。 【解決手段】 回転軸2を共用する第1の回転子3と第
2の回転子4は、第1の回転子3の界磁鉄心21が回転
軸2の第1軸部2aに圧入され、第2の回転子4の界磁
鉄心34が回転軸2の第2軸部2bに圧入されて、回転
軸2と一体に回転する。界磁鉄心21の外周には第1の
電機子5が固定され、界磁鉄心34の外周には第2の電
機子6が固定されている。第1の電機子5で発生した交
流電圧は、第1の整流器7により直流電圧に変換されて
第1の出力端子29より出力され、第2の電機子6で発
生した交流電圧は、第2の整流器8により直流電圧に変
換されて第2の出力端子39より出力される。第1の整
流器7は、界磁鉄心21のリア側を覆うリア側エンドフ
レーム10の外側に配され、第2の整流器8は、界磁鉄
心34のプーリ側を覆う中間フレーム12の外側に配さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二組の回転子と電
機子を具備したタンデム型の車両用交流発電機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の環境対策として、エンジン
始動直後の高濃度排ガスを浄化する電気加熱触媒(以下
EHCと言う)の利用が盛んに提案されている。このE
HCを効果的に加熱するためには、車載の12V電源よ
りも高電圧で加熱することが良いことが判ってきた。そ
こで、車載発電機の出力をバッテリから切り離して12
Vよりも高い電圧で出力制御する技術が開示されてい
る。しかし、たとえ短時間であると言えども、EHC使
用時にはバッテリが放電しっぱなしという状態になるた
め、特に老朽化したバッテリでは十分に車載電気負荷に
電力を供給出来なくなり、最悪にはエンジンストールを
招くことがある。この問題点を解決する手段として、例
えば、USP4424464号公報、及び特開平4−1
97065号公報等には、2つのオルタネータを使用し
て12V電圧と12V以上の高電圧との2系統を同時に
出力制御するタンデム構造のものが種々開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、USP44
24464号公報では、12V以上の高電圧側は発電機
本体の構造を簡略化するためにEHCヒータを交流仕様
とし、一方のオルタネータは交流電力を出力する。その
ため、EHCの使用が終わった後、つまり通常走行時に
は交流電力は必要ないので、交流側オルタネータは完全
に休止しており、オルタネータの占めるスペースの利用
率が悪くなり、不経済である。一方、特開平4−197
065号公報は、EHCヒータを直流仕様として、オル
タネータ2台とも直流出電力を出力し、EHCの使用が
終わった後は、2台のオルタネータとも12Vで発電す
るため、全ての電力が車載電気負荷に供給可能となる。
従って、上記USP4424464号公報と比較して、
オルタネータの占めるスペースの利用効率が良いと言え
る。しかし、その反面、整流器等の電気部品を軸方向の
リア側に一括して配置しているため、構造が複雑にな
り、且つ周辺の冷却風の通風抵抗も増大して冷却性能を
著しく損ねる。それを補うために冷却ファン等が大型化
し、せっかくの省スペース構造が活かせないという問題
があった。本発明は、上記事情に基づいて成されたもの
で、その目的は、2系統の電圧を同時に出力制御できる
タンデム型発電機のコンパクト化を図ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)第1の電機子で発生した交流電力を
第1の直流電力に変換する第1の整流器は、第1の界磁
鉄心より反プーリ側に配置され、第2の電機子で発生し
た交流電力を第2の直流電力に変換する第2の整流器
は、第2の界磁鉄心よりプーリ側に配置されている。こ
れにより、第1の整流器周辺の構造および第2の整流器
周辺の構造を簡略化できるため、その分、冷却風の通風
抵抗を低減できる。また、第1の整流器と第2の整流器
とをリア側(反プーリ側)に一括して配置した従来装置
と比較すると、本装置ではリア側の発熱量を略半分に抑
えることができる。これらの結果、リア側の冷却ファン
を従来より小型化することができるため、発電機の全体
形状をコンパクト化できる。
【0005】(請求項2の手段)回転軸のプーリ側を支
持する軸受は、ベルト張力による過大荷重を受けるた
め、単列であれば軸受の外径を大きくする必要がある。
これに対し、軸受を複列としたことにより、軸受の外径
を小さくできるため、発電機の全体形状をよりコンパン
クト化できる。また、軸受の外径を小さくすることで、
冷却風の通風抵抗を低減できるため、更に第2の整流器
に対する冷却効率を向上できる。
【0006】(請求項3の手段)回転軸は、第1の界磁
鉄心が打ち込まれる第1軸部と第2の界磁鉄心が打ち込
まれる第2軸部との軸径が異なることを特徴とする。こ
れにより、第1の界磁鉄心及び第2の界磁鉄心を回転軸
に打ち込む際の作業を容易にできる。つまり、第1軸部
と第2軸部との軸径が同じであると、先に第1の界磁鉄
心を打ち込む際に、第2軸部に打ち込んで第2軸部を通
り抜けた後、第1軸部に打ち込む必要がある。従って、
軸径が異なる場合と比較して、打ち込みストロークが2
倍以上となるため、生産装置の大型化は避けられない。
また、第1軸部と第2軸部との軸径が同じ場合には、第
1の界磁鉄心を打ち込む際に第2軸部外周に設けられた
ローレットが傷み、第2の界磁鉄心に対する固定力が低
下する欠点があるが、本発明の様に異径であれば、その
様な問題も生じない。
【0007】(請求項4の手段)第2の回転子は、第2
の界磁鉄心を励磁する界磁巻線が回転不能に固定され
て、第2の界磁鉄心と機械的に分離して設けられたブラ
シレス構造である。この場合、ブラシを使用する場合と
比較して、当然にブラシ装置が不要となるため、その
分、冷却風の通風抵抗を低減させることができる。これ
により、第2の整流器の冷却にとって一層効果的であ
る。
【0008】(請求項5の手段)内燃機関本体に直接取
り付けられる取付け部を設けたことを特徴とする。車両
用交流発電機では、大電力発電時にはその発熱量も著し
いが、取付け部によって内燃機関本体に直接取り付ける
ことにより、発電機から内燃機関本体への伝熱によって
発電機の昇温を抑えることが可能である。特に、水冷式
内燃機関であれば、伝熱による昇温抑制効果は大きいと
言える。これにより、発電機の冷却ファンをより小型化
できるため、一層コンパクト化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)図1は車両用交流発電機の断面図であ
る。本実施例の車両用交流発電機1は、2つのオルタネ
ータを軸方向に並設したタンデム型であり、回転軸2を
共用する第1の回転子3と第2の回転子4、第1の回転
子3の外周に固定された第1の電機子5、第2の回転子
4の外周に固定された第2の電機子6、第1の電機子5
で発生した交流電力を直流電力に変換する第1の整流器
7、第2の電機子6で発生した交流電力を直流電力に変
換する第2の整流器8、及びこれらの各部品を保持する
機枠体(下述する)等より構成される。なお、以下の説
明では、図1の軸方向右側をリア側、軸方向左側をプー
リ側と呼ぶ。
【0010】機枠体は、第1の電機子5と第2の電機子
6の外周を覆う筒状のハウジング9、発電機1のリア側
を覆うリア側エンドフレーム10、発電機1のプーリ側
を覆うプーリ側エンドフレーム11、ハウジング9とプ
ーリ側エンドフレーム11との間に介在される中間フレ
ーム12より構成される。リア側エンドフレーム10
は、ハウジング9のリア側に締結された複数本のスタッ
ドボルト13のボルト部13aにそれぞれナット14で
締結されてハウジング9に固定されている。プーリ側エ
ンドフレーム11は、ハウジング9のプーリ側に締結さ
れた複数本のスタッドボルト15のボルト部15aにそ
れぞれナット16で締結され、中間フレーム12と共に
ハウジング9に固定されている。なお、リア側エンドフ
レーム10と中間フレーム12には、それぞれ通気用の
吸気窓10a、12aと排気窓10b、12bが設けら
れ、プーリ側エンドフレーム11には、吸気窓11aが
設けられている。
【0011】回転軸2は、両端部がそれぞれ軸受17、
18により回転自在に支持され、一端側端部(図1の左
側端部)に固定されたプーリ19を通じてエンジン(図
示しない)の動力が伝達されて回転する。回転軸2のプ
ーリ側を支持する一方の軸受17(ボールベアリング)
は、図1に示す様に複列型であり、プーリ側エンドフレ
ーム11に支持固定されている。また、回転軸2のリア
側を支持する他方の軸受18(ボールベアリング)は、
軸受保持部20を介してリア側エンドフレーム10に支
持固定されている。
【0012】第1の回転子3は、前記回転軸2の他に、
界磁鉄心21と、この界磁鉄心21を励磁する界磁巻線
22を備える。界磁鉄心21は、回転軸2の第1軸部2
aに圧入されて回転軸2と一体に回転する。界磁鉄心2
1のリア側端面には、界磁鉄心21と一体に回転する冷
却ファン23が固着されている。なお、界磁鉄心21の
軸方向位置は、回転軸2に設けられたストッパ24によ
り規制されている。界磁巻線22は、界磁鉄心21のボ
ス部外径に絶縁部材25を介して巻装されている。界磁
巻線22の正負両端は、回転軸2のリア側端部に設けら
れた一組のスリップリング26、27に電気的に接続さ
れ、正極側は一方のスリップリング26に摺接する一方
のブラシ28を介して第1の出力端子29に接続され、
負極側は他方のスリップリング27に摺接する他方のブ
ラシ30を介して第1のレギュレータ31に内蔵された
トランジスタ31aを介して接地されている(図2参
照)。
【0013】第1の出力端子29は、第1の整流器7で
整流された直流電力を供給する端子で、図2に示す様
に、車載バッテリ32の正極ターミナルに接続されてい
る。第1のレギュレータ31は、図2に示す様に、内蔵
されたコントローラ31bによりトランジスタ31aの
ON/OFFを切り替えることで、第1の出力端子29
より出力される出力電圧を適正値に制御している。具体
的には、出力電圧がしきい値を越えた場合にトランジス
タ31aをOFFし、しきい値以下まで低下した時にト
ランジスタ31aをONする様に制御している。上記第
1の出力端子29及び第1のレギュレータ31は、それ
ぞれリア側エンドフレーム10の外側(図1の右側)に
配され、リアカバー33に覆われて保護されている。
【0014】第2の回転子4は、前記回転軸2の他に、
界磁鉄心34と、この界磁鉄心34を励磁する界磁巻線
35を備える。界磁鉄心34は、回転軸2の第2軸部2
bに圧入されて回転軸2と一体に回転する。界磁鉄心3
4のプーリ側端面には、界磁鉄心34と一体に回転する
冷却ファン36が固着されている。なお、界磁鉄心34
の軸方向位置は、界磁鉄心21との間に介在されたスペ
ーサ37により規制されている。この第2の回転子4
は、所謂ブラシレス構造を採用するもので、界磁巻線3
5が界磁鉄心34と機械的に分離して設けられている。
具体的に説明すると、界磁巻線35は、界磁鉄心34の
ボス部外周に若干の隙間を保って配され、支持部材38
を介してプーリ側エンドフレーム11に固定されてい
る。界磁巻線35の正負リード線35aは、前記支持部
材38の内部を通ってプーリ側へ取り出され、正極側が
第2の出力端子39に接続され、負極側が第2のレギュ
レータ40に内蔵されたトランジスタ40aを介して接
地されている(図2参照)。なお、冷却ファン36は、
回転時に支持部材38との干渉を避けるため、支持部材
38より外周位置で界磁鉄心34に固着されている。ま
た、界磁鉄心21と界磁鉄心34との間には、第3の冷
却ファン41が配されて、第1の回転子3及び第2の回
転子4と一体に回転する。
【0015】第2の出力端子39は、第2の整流器8で
整流された直流電力を供給する端子で、図2に示す様
に、EHC42側(高電圧)と車載電気負荷43側(1
2V)とを切り替えるスイッチ44に接続されている。
第2のレギュレータ40は、図2に示す様に、内蔵され
たコントローラ40bによりトランジスタ40aのON
/OFFを切り替えることで、第2の出力端子39より
出力される出力電圧を適正値に制御している。具体的に
は、出力電圧がしきい値を越えた場合にトランジスタ4
0aをOFFし、しきい値以下まで低下した時にトラン
ジスタ40aをONする様に制御している。上記第2の
出力端子39及び第2のレギュレータ40は、それぞれ
中間フレーム12の外側(図1の左側)に配され、プー
リ側エンドフレーム11に覆われて保護されている。
【0016】第1の電機子5は、電機子鉄心45と、こ
の電機子鉄心45に巻装された電機子巻線46を備え
る。電機子鉄心45は、界磁鉄心21の外周に僅かなギ
ャップを保って配置され、外周をハウジング9に覆われ
て、そのハウジング9のリア側から複数のスタッドボル
ト13のフランジ面13bで電機子鉄心45の軸端面を
押さえ込む様に支持固定されている。電機子巻線46
は、例えばY結線された3組のコイル46a、46b、
46c(図2参照)からなり、第1の回転子3と第1の
電機子5との相対回転によって三相交流を発生する。
【0017】第2の電機子6は、電機子鉄心47と、こ
の電機子鉄心47に巻装された電機子巻線48を備え
る。電機子鉄心47は、界磁鉄心34の外周に僅かなギ
ャップを保って配置され、外周をハウジング9に覆われ
て、そのハウジング9のプーリ側から複数のスタッドボ
ルト15のフランジ面15bで電機子鉄心47の軸端面
を押さえ込む様に支持固定されている。電機子巻線48
は、例えばY結線された3組のコイル48a、48b、
48c(図2参照)からなり、第2の回転子4と第2の
電機子6との相対回転によって三相交流を発生する。
【0018】第1の整流器7は、図2に示す様に、複数
のダイオード7aを使用した周知のもので、リア側エン
ドフレーム10の外側(図1の右側)に配され、ボルト
49等によりリア側エンドフレーム10に固定されてい
る。第2の整流器8は、第1の整流器7と同様に複数の
ダイオード8aを使用した周知のもので(図2参照)、
中間フレーム12の外側(図1の左側)に配され、ボル
ト50等により中間フレーム12に固定されている。
【0019】整流器7(8)は、全体として馬蹄形であ
る。これは、共に馬蹄型の金属製放熱フィン7b、7c
(8b、8c)にプラス側ダイオードとマイナス側ダイ
オードをそれぞれ固定し、これらを図示のように積層し
て構成されている。かかる整流器7(8)は、図示のよ
うに、界磁鉄心21(34)の軸方向端面側に位置して
いる。そして、放熱フィン7b、7c(8b、8c)を
軸と垂直に拡がるように配置している。また、その外径
は、界磁鉄心21(34)の軸方向投影範囲内にほぼ収
まるように構成されている。また、整流器7は、冷却フ
ァン23の吸込通路上に配置され、整流器8は、冷却フ
ァン36の吸込通路上に配置されている。しかも、整流
器7は、冷却ファン23のファンシュラウドを構成する
フレームの外側に固定され、整流器8は、冷却ファン3
6のファンシュラウドを構成するフレームに固定されて
いる。特に、EHC42に給電する整流器8は、ブラシ
レス構造の回転子4により発電する電機子6と組み合わ
されており、プーリ19を配置したフロント側にプーリ
側エンドフレーム11と中間フレーム12とで囲まれて
配置されている。
【0020】次に、図2を参照しながら本実施例の作用
を説明する。エンジン始動とともにクランクプーリ(図
示しない)からベルト(図示しない)を介してプーリ1
9に駆動力が伝達されると、そのプーリ19を固定する
回転軸2がプーリ19と共に回転し、第1及び第2の回
転子3、4が回転する。この時、第1及び第2のレギュ
レータ31、40のトランジスタ31a、40aがON
していれば、それぞれ界磁巻線22及び界磁巻線35に
界磁電流が流れる。その結果、回転軸2の回転に同期し
た回転磁界が電機子鉄心45及び電機子鉄心47に発生
し、電機子巻線46及び電機子巻線48に3相交流電圧
を誘起する。各電機子巻線46、48で発生した交流電
圧は、各電機子巻線46、48に接続される第1及び第
2の整流器7、8により第1の直流電力及び第2の直流
電力に変換される。
【0021】ここで、第1の出力端子29より取り出さ
れる第1の直流電力は、車載バッテリ32及び車載電気
負荷43に供給される。一方、第2の出力端子39より
取り出される第2の直流電力は、エンジン始動直後の数
10秒間は、前記のスイッチ44がEHC42側に接続
されているため、EHC42に供給されてEHC42の
ヒータを加熱する。エンジン始動から所定時間経過後、
一旦第2のレギュレータ40のトランジスタ40aをO
FFし、発電停止状態で前記スイッチ44を12V側に
切り替えて接続し、再びトランジスタ40aをON状態
とする。これにより、第1の直流電力と第2の直流電力
の両方が車載バッテリ32及び車載電気負荷43に供給
される。
【0022】また、回転軸2の回転により、界磁鉄心2
1に固定されている冷却ファン23及び界磁鉄心34に
固定されている冷却ファン36が回転すると、リア側エ
ンドフレーム10の吸気窓10aよりフレーム10の内
部へ流入して排気窓10bより流出する空気流と、プー
リ側エンドフレーム11の吸気窓11aよりフレーム1
1の内部へ流入し、更に中間フレーム12の吸気窓12
aを通ってフレーム12の内部へ流入した後、中間フレ
ーム12の排気窓12bより流出する空気流とが発生す
る。この空気流、即ち外気の流れにより、各整流器7、
8、各レギュレータ31、40、各電機子巻線46、4
8、及び各界磁巻線22、35が冷却される。
【0023】(本実施例の効果)本実施例では、第1の
整流器7をリア側エンドフレーム10の外側に配置し、
第2の整流器8を中間フレーム12の外側に配置してい
る。これにより、従来装置の様に第1の整流器7と第2
の整流器8とをリア側に一括して配置した場合と比較す
ると、電気部品が一箇所に集中しないため、冷却風の通
風抵抗を低減できる。また、第1の整流器7と第2の整
流器8とをリア側に一括して配置すると、当然に発熱量
が大きくなるため、十分な冷却風量を得るためにリア側
の冷却ファン23を大型化する必要があるが、本装置で
は、第1の整流器7と第2の整流器8とを軸方向の両側
に分散して配置しているため、リア側の発熱量を従来装
置の略半分までに抑えることができる。これらの結果、
リア側の冷却ファン23を従来より小型化することがで
き、発電機1の全体形状をコンパクト化することが可能
である。
【0024】また、プーリ側に配置した第2の整流器8
は、プーリ側冷却ファン36の発生する冷却風によって
冷却できるため、リア側冷却ファン23を小型化して
も、第1の整流器7、第1のレギュレータ31の冷却能
力を損ねることなく、第2の整流器8、第2のレギュレ
ータ40の冷却を確保することができる。しかも、一般
には、リア側の近くをエンジンの排気管が通っているた
め、プーリ側の方がリア側より冷却風の温度が低い場合
が多い。この場合、プーリ側冷却ファン36をリア側冷
却ファン23より更に小型化できるメリットがある。
【0025】回転軸2のプーリ側を支持する軸受17
は、ベルト張力による過大荷重を受けるため、単列であ
れば軸受17の外径を大きくする必要がある。これに対
し、本実施例では、軸受17を複列としたことにより、
軸受17の外径を小さくできるため、発電機1の全体形
状をよりコンパンクト化できる。また、軸受17の外径
を小さくできることで、冷却風の通風抵抗を低減できる
ため、更に第2の整流器8、第2のレギュレータ40等
の電気部品に対する冷却効率を向上できるメリットが生
じる。また、本実施例では、第2の回転子4にブラシレ
ス構造を採用しているが、ブラシを使用する場合と比較
して、当然にブラシ装置が不要となるため、その分、冷
却風の通風抵抗を低減させることができる。これは、第
2の整流器8、第2のレギュレータ40等の電気部品の
冷却にとって一層効果的である。
【0026】なお、本実施例では、EHC42を使用し
ない場合は、第1の直流電力と第2の直流電力を車載電
気負荷43に供給する制御を行っているが、エアコンや
ヘッドライド等を使用しておらず、軽負荷状態の時や、
高速走行中等で回転軸2の駆動回転数が高く、十分に発
電しうる状態においては、必ずしも第1の直流電力と第
2の直流電力の両方を使用する必要はなく、一方は完全
に発電停止する様な制御を行っても良い。
【0027】(第2実施例)図3は車両用交流発電機1
の断面図である。本実施例は、回転軸2の第1軸部2a
と第2軸部2bとの軸径が異なる場合の一例を示すもの
である。具体的には、図3に示す様に、界磁鉄心34が
圧入される第2軸部2bの軸径D2 より、界磁鉄心21
が圧入される第1軸部2aの軸径D1 の方が太くなって
いる。本実施例では、回転軸2のリア側にストッパ24
が設けられているため、界磁鉄心34より界磁鉄心21
の方を先に回転軸2に組付けることになる。従って、第
1軸部2aと第2軸部2bとの軸径が同じであると、先
に組付ける界磁鉄心21は、まず第2軸部2bに圧入し
た後、更に第1軸部2aに圧入する必要があるため、圧
入荷重が大きくなるとともに、打ち込みストロークが大
きくなる(この時の打ち込みストロークを2Lとする)
ため、生産装置の大型化は避けられない。
【0028】これに対し、本実施例では、界磁鉄心21
を第1軸部2aのみに圧入すれば良いため、圧入荷重を
小さくできるとともに、打ち込みストロークlも従来の
半分以下(l<L)に抑えることができ、生産装置の小
型化も可能である。また、第1軸部2aと第2軸部2b
との軸径が同じ場合には、界磁鉄心21を圧入する際に
第2軸部2bの外周面に設けられたローレットが傷み、
界磁鉄心34に対する固定力が低下する欠点があるが、
本実施例の様に異径であれば、その様な問題も生じな
い。
【0029】(第3実施例)図4は車両用交流発電機1
の断面図である。本実施例は、発電機1のエンジンに対
する取付け構造を示すもので、ブラケット等を介さず、
直接エンジン本体に取り付けることのできる取付け部5
1が複数箇所設けられている。この取付け部51は、図
4に示す様に、例えばハウジング9と中間フレーム12
にそれぞれ一体成形され、締結用のボルト等(図示しな
い)を通す丸穴51aが空けられている。この場合、各
取付け部51をエンジン本体の側壁面に当てた状態で、
取付け部51の丸穴51aに通したボルトの締め付けに
よりエンジン本体に直接取り付けることができる。この
様に、ブラケット等を介さず、直接エンジン本体に取り
付けることにより、発電機1からエンジン本体への伝熱
が促進されるため、発電機自身の冷却装置を簡素化で
き、更なるコンパクト化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用交流発電機の断面図である(第1実施
例)。
【図2】車両用交流発電機の回路図である。
【図3】車両用交流発電機の断面図である(第2実施
例)。
【図4】車両用交流発電機の断面図である(第3実施
例)。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 回転軸 2a 第1軸部 2b 第2軸部 3 第1の回転子 4 第2の回転子 5 第1の電機子 6 第2の電機子 7 第1の整流器 8 第2の整流器 17 軸受 19 プーリ 21 界磁鉄心(第1の界磁鉄心) 34 界磁鉄心(第2の界磁鉄心) 35 界磁巻線(第2の回転子側) 51 取付け部 D1 第1軸部の軸径 D2 第2軸部の軸径

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の端部にプーリが固定され、このプー
    リを介して内燃機関の動力が伝達されて回転する回転軸
    を有し、この回転軸上に固定された第1の界磁鉄心を備
    える第1の回転子と、 前記回転軸を共用し、前記第1の界磁鉄心より前記プー
    リ側にて前記回転軸上に固定された第2の界磁鉄心を備
    える第2の回転子と、 前記第1の界磁鉄心の外周に配され、前記第1の回転子
    との相対回転によって第1の交流電力を発生する第1の
    電機子と、 前記第2の界磁鉄心の外周に配され、前記第2の回転子
    との相対回転によって第2の交流電力を発生する第2の
    電機子と、 前記第1の電機子で発生した交流電力を第1の直流電力
    に変換する第1の整流器と、 前記第2の電機子で発生した交流電力を第2の直流電力
    に変換する第2の整流器とを備え、 前記第1の整流器は、前記第1の界磁鉄心より反プーリ
    側に配置され、前記第2の整流器は、前記第2の界磁鉄
    心より前記プーリ側に配置されていることを特徴とする
    車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】前記回転軸の前記プーリ側を支持する軸受
    を複列としたことを特徴とする請求項1に記載した車両
    用交流発電機。
  3. 【請求項3】前記回転軸は、前記第1の界磁鉄心が打ち
    込まれる第1軸部と前記第2の界磁鉄心が打ち込まれる
    第2軸部との軸径が異なることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載した車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】前記第2の回転子は、前記第2の界磁鉄心
    を励磁する界磁巻線が回転不能に固定されて、前記第2
    の界磁鉄心と機械的に分離して設けられたブラシレス構
    造であることを特徴とする請求項1〜3に記載した何れ
    かの車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】前記内燃機関本体に直接取り付けられる取
    付け部を設けたことを特徴とする請求項1〜4に記載し
    た何れかの車両用交流発電機。
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