JPH1198524A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JPH1198524A
JPH1198524A JP26436397A JP26436397A JPH1198524A JP H1198524 A JPH1198524 A JP H1198524A JP 26436397 A JP26436397 A JP 26436397A JP 26436397 A JP26436397 A JP 26436397A JP H1198524 A JPH1198524 A JP H1198524A
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JP
Japan
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signal
video signal
composite video
output
luminance
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Application number
JP26436397A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Sumiyoshi
昌稔 住吉
Seiichi Tanaka
誠一 田中
Naoki Matsuda
直樹 松田
Kazumasa Ikeda
一雅 池田
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタの構成に依らずにフラットな水平周
波数特性の輝度信号をより単純な回路構成で実現すると
ともに、輝度低域のSN比改善効果も合わせ持った信号
処理回路を提供する。 【解決手段】 色信号成分と輝度信号低域ノイズ成分を
抽出してコンポジット信号から引き去り、輝度低域抽出
用のLPF12と色成分抽出用のBPF2の構成に自由
度を持たせられ、両者を相補的な構成にしなくてもフラ
ットな水平周波数特性の輝度信号を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてコンポ
ジット映像信号より輝度(Y)信号と映像(C)信号を
分離する、映像信号処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレームY/C分離された輝
度信号の生成に、コンポジット映像信号をLPF(低域
通過フィルタ)とBPF(帯域通過フィルタ)で帯域分
割し、それぞれコムフィルタをかけ、輝度信号低域と輝
度信号高域を抽出して足し合わせる技術として、特開平
4−347991号公報に記載された内容のものがあ
る。
【0003】この場合、フィルタの構成によって輝度信
号の水平周波数特性が左右され、フラットな水平周波数
特性を得るためには、LPFとBPFを相補にしなけれ
ばならない、という欠点があった。これは設計上の制約
条件に留まらず、回路規模の増大を招き、装置のコスト
アップにつながる。
【0004】また、従来の方式では輝度信号にかけてい
るコムフィルタは非巡回型なので、SN改善効果が約3
dBに留まるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のフレーム間Y/C分離を行う信号処理回路では、フラ
ットな水平周波数特性の輝度信号を得るためにはLPF
とBPFを相補にしなければならないという設計上の制
約条件があり、これが回路規模の増大を招いて装置のコ
ストアップにつながるという欠点があった。また、従来
の方式では輝度信号にかけているコムフィルタは非巡回
型なので、SN改善効果が約3dBに留まるという欠点
があった。
【0006】この発明は、フィルタの構成に依らずにフ
ラットな水平周波数特性の輝度信号をより単純な回路構
成で実現するとともに、輝度低域のSN比改善効果も合
わせ持った信号処理回路を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明の信号処理回路では、コンポジット映
像信号から輝度信号低域を抽出する第1の水平フィルタ
と、この水平フィルタの出力から輝度低域非相関成分を
抽出する第1のコムフィルタと、コンポジット映像信号
から色多重帯域を抽出する第2の水平フィルタと、この
水平フィルタの出力から色信号を抽出する第2のコムフ
ィルタと、コンポジット映像信号から前記第1および第
2のコムフィルタ出力を引き去る減算手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0008】この手段により、色信号成分と輝度信号低
域ノイズ成分を抽出してコンポジット映像信号から引き
去る方式であるから、輝度低域抽出用のLPFと色成分
抽出用のBPFの構成に自由度を持たせられ、両者を相
補的な構成にしなくてもフラットな水平周波数特性の輝
度信号を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、こ
の発明の第1の実施の形態について説明するための回路
構成図である。入力端子1よりA/D変換されたコンポ
ジット映像信号(ここではNTSC方式を例にして説明
する。)を入力する。水平BPF2では、図2に示す入
力されたコンポジット映像信号から、図3に示す色多重
帯域(fsc−1.5MHz,+0.5MHz)を抽出
する。水平BPF2の出力をフレームメモリ3と減算器
4にそれぞれ入力する。減算器4では、フレームメモリ
3の出力とBPF2の出力から色多重帯域の1フレーム
差分を得る。これを1/2倍の乗算を行う乗算器5に入
力し、ここで入力を1/2倍して出力する。フレームメ
モリ3と減算器,乗算器5は、ゲイン1の非巡回型のフ
レームコムフィルタを形成しており、出力端子6にはフ
レーム間Y/C分離した色信号Cを得る。
【0010】一方、水平LPF12は、同じく図2に示
す入力されたコンポジット映像信号から、図4に示す輝
度信号低域成分YL (DCから1MHz)を抽出する。
水平LPF12の出力を、フレームメモリ13と減算器
14にそれぞれ入力する。減算器14では、フレームメ
モリ13の出力とLPF12の出力から輝度信号低域成
分YL の1フレーム差分を得る。これを1/2倍の乗算
を行う乗算器15に入力し、ここで入力を1/2倍して
出力する。フレームメモリ13と減算器14,15は、
ゲインが1の非巡回型のフレームコムフィルタを形成し
ており、乗算器15の出力より輝度低域ノイズ成分YLN
を得る。
【0011】そして、減算器7でコンポジット映像信号
から輝度信号の低域ノイズ成分を引き去り、さらに減算
器7の出力から色信号Cの成分を減算器8にて引き去る
と、輝度信号Y成分を出力端子9に得る。
【0012】輝度低域ノイズ抽出用コムフィルタの出力
に得られる輝度低域ノイズ成分YLNと色成分抽出用コム
フィルタの出力に得られる色成分Cは、コンポジット映
像信号中の輝度信号の静止画成分に対して周波数インタ
ーリーブしており、両者の成分をコンポジット映像信号
から引き去り、輝度信号の静止画成分として出力端子9
に出力するので、フラットな水平周波数特性の輝度信号
Yを得るのは容易である。
【0013】また、輝度信号の低域成分抽出用のLPF
12と色信号成分抽出用のBPF2を相補的な特性にし
なければならない制約はなく自由度を持たせられる。両
フィルタを相補的な特性にした場合に、最大限の輝度信
号のSN改善効果が得られるが、もう一方の極端な場合
である輝度信号ノイズ成分抽出用コムフィルタが存在し
ない場合でもY/C分離は可能である。ただし、輝度低
域のS/N改善効果はなくなる。LPF12,BPF2
をそれぞれ独立に特性と回路規模を考え合わせて設計す
ればよい。
【0014】この実施の形態では、色信号成分と輝度信
号低域ノイズ成分を抽出してコンポジット映像信号から
引き去る方式であるから、輝度低域抽出用のLPFと色
成分抽出用のBPFの構成に自由度を持たせられ、両者
を相補的な構成にしなくてもフラットな水平周波数特性
の輝度信号が得られる。
【0015】なお、輝度信号はフレーム相関性だけでな
く、フィールド相関性を有しているので、フレームメモ
リ13をフィールドメモリに置き換えて、メモリ13と
減算器14で、フィールドコムフィルタを形成して輝度
低域ノイズ成分を抽出してもよい。
【0016】図5は、この発明の第2の実施の形態につ
いて説明するための回路構成図である。この実施の形態
は、色信号Cの抽出については図1の実施の形態と同じ
であるので、同一符号を付してその説明を省略し、構成
の異なる輝度信号Yの低域成分の抽出について説明す
る。
【0017】すなわち、水平LPF12は、入力された
コンポジット映像信号の輝度信号の低域成分を抽出す
る。水平LPF12の出力は減算器20,21にそれぞ
れ入力する。減算器21の出力は、フレームメモリ13
を介して減算器20へ供給する。減算器20の出力は、
リミッタ22を介して乗算器15に供給する。乗算器2
1では、0以上1未満の係数Kで乗算し、その出力を減
算器21,7にそれぞれ供給する。
【0018】フレームメモリ13と減算器20,21と
リミッタ22と乗算器15は、巡回型ノイズリダクショ
ン形式のフレームコムフィルタを形成しており、ノード
16には輝度信号低域ノイズ成分YLNを得る。
【0019】減算器7でコンポジット映像信号から輝度
信号の低域ノイズ成分を引き去り、そして、図1の実施
の形態と同様に、減算器7の出力から色信号C成分を減
算器8にて引き去ると、輝度信号Y成分を出力端子9に
得ることができる。
【0020】このようにすれば、輝度信号低域において
係数K=0.75のとき、SN改善効果約8dBを得
る。コムフィルタは、一般に非巡回型より巡回型の方が
SN改善効果が高い。また、画像のノイズは1乃至2M
Hz以下の低域のノイズが目立ちやすいため、この帯域
のSN改善が視覚的にSNの良い画像につながる。
【0021】この実施の形態では、輝度信号低域に巡回
型コムフィルタをかけるので、非巡回型に比べ高いSN
改善効果を得ることができる。
【0022】図6は、この発明の第3の実施の形態につ
いて説明するための回路構成図である。この実施の形態
は、色信号Cの抽出については図1の実施の形態と同じ
であるので同一符号を付して説明を省略し、ここでは構
成の異なる輝度信号の低域成分の抽出について説明す
る。
【0023】すなわち、水平LPF12は、入力された
コンポジット映像信号の輝度信号低域を抽出する。水平
LPF12の出力を減算器20,21とスイッチ23に
それぞれ供給する。スイッチ23は、LPF12の出力
と減算器21の出力を選択し、フレームメモリ13を介
して減算器20へ供給する。減算器20の出力を、リミ
ッタ22を介して乗算器15へ供給する。乗算器21で
は0以上1未満の係数Kで乗算し、その出力を減算器2
1,7にそれぞれ供給する。
【0024】フレームメモリ13と減算器20,21と
リミッタ22と乗算器15とスイッチ23でコムフィル
タを形成しており、スイッチ23にて減算器21の出力
を選択すると巡回型ノイズリダクション形式のフレーム
コムフィルタを、スイッチ23にてLPF12の出力を
選択すると非巡回型ノイズリダクション形式のフレーム
コムフィルタを形成する。弱電界検出器26は、入力端
子10から受信波検波電圧を受けて、弱電界と判断した
ときにスイッチ23を、よりSN改善効果の高い巡回型
フィルタを選択するように制御する。強電界では非巡回
型フィルタを選択する。このようにして、ノード16に
は輝度信号低域ノイズ成分を得る。
【0025】そして、減算器7でコンポジット映像信号
から輝度信号低域ノイズ成分を引き去り、そして、図1
の実施の形態と同様に減算器7の出力から色信号成分6
を減算器8にて引き去ると、輝度信号成分を出力端子9
に得る。
【0026】一般に、コムフィルタは、非巡回型より巡
回型の方がSN改善効果が高いが、動きの早い画像にお
いては残像を生じる弊害が見られる。この実施の形態で
は、SNの悪い弱電界においてはSN改善効果を優先
し、SNの良い強電界においては、巡回型コムフィルタ
の弊害を避けて非巡回型コムフィルタを選択して、いず
れの場合も高品質な映像を得ることができる。
【0027】図7は、この発明の第4の実施の形態につ
いて説明するための回路構成図である。この実施の形態
でも色信号Cの抽出については図1の実施の形態と同じ
であるので同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は構成の異なる輝度信号の低域成分の抽出について説明
する。
【0028】すなわち、この実施の形態は輝度信号低域
ノイズ成分の抽出については、図5の実施の形態とほと
んど同じであるが、輝度にかけるコムフィルタが動き適
応動作を行う点が異なる。図5の実施の形態では、乗算
器15の係数は0以上1未満の値としか述べなかった
が、この実施の形態では係数を画素毎に動きに適応して
可変させるようにした。
【0029】動き検出器24は、減算器20で得たフレ
ーム差分信号をもとに、動きの度合いに応じて係数Kを
生成し乗算器15に供給する。その値は動きが全くない
ときに1に近い大きな値を与えて、より大きなSN改善
度を得る。また、動きが激しいときに係数を大きくする
と、物体に尾を引くような残像が画面上に現れるので、
これを防ぐため動きの度合いが大きいほど係数を0に近
づける。
【0030】この実施の形態では、輝度にかけるコムフ
ィルタは動き適応動作を行い、ノード16に輝度信号低
域ノイズ成分を得て、動きのある信号に対して弊害のな
い輝度信号Yの抽出が可能となる。
【0031】図8は、この発明の第5の実施の形態につ
いて説明するための回路構成図である。この実施の形態
において、図1の実施の形態と同じである色信号抽出に
ついては同一の符号を付してその説明を省略し、ここで
は構成の異なる輝度信号の低域成分の抽出について説明
する。
【0032】すなわち、輝度信号の低域ノイズ成分の抽
出については、図7の実施の形態と同様であるが、輝度
にかけるコムフィルタが動き適応動作と動き非適応動作
を選択できる点が異なる。
【0033】上記した図7の実施の形態では、乗算器1
5の係数は動きに適応して可変したが、この実施の形態
では、動き検出器24の出力をスイッチ23を介し、乗
算器15に供給する。スイッチ23のもう一方の入力に
は固定値K(0以上1未満)を供給する。ここで、スイ
ッチ23にて動き検出器24の出力を選択すれば、第4
の実施の形態でのべたように動き適応動作をする。固定
値Kを選択すれば動きに関わらない動き非適応動作をす
る。
【0034】弱電界検出器26は、入力端子10から受
信波検波電圧を受け、ここで弱電界と判断したときにス
イッチ23を固定値K側に切り換える、Kは1に近い比
較的大きな値を与えておくのでより高いSN改善効果を
得る。強電界ではスイッチ23で動き検出24の出力を
選択し動き適応型フィルタとして働かせる。
【0035】このようにして輝度にかけるコムフィルタ
は動き適応動作と動き非適応動作を選択し、ノード16
に輝度信号低域ノイズ成分を得る。このあとの輝度信号
の抽出方法は第4の実施の形態と同じである。
【0036】この実施の形態では輝度信号低域にかける
コムフィルタを動き適応型と動き非適応型から選択でき
るので、SNの悪い弱電界においては、SN改善効果を
優先して動き非適応巡回型を選択する。強電界において
は、動き非適応巡回フィルタによる弊害を避けるため動
き適応型を選択する。いずれの場合も高品質な映像を得
ることができる。
【0037】図9は、この発明の第6の実施の形態につ
いて説明するための回路構成図である。この実施の形態
の輝度信号ノイズ成分抽出については、図8の実施の形
態と同じ巡回型ノイズリダクションであるので説明を省
略し、ここでは異なる色信号抽出について説明する。
【0038】コンポジット映像信号CVを、帯域制限せ
ずフレームメモリ3と減算器4に供給する。減算器4の
出力を乗算器5に供給する。フレームメモリ3と減算器
4と乗算器5は非巡回型のフレームコムフィルタを形成
しており、乗算器6の出力には、色信号と輝度信号フレ
ーム非相関成分を得る。乗算器5で入力を1/2倍して
出力し、BPF2にて色多重帯域を抽出すれば、出力端
子6にフレームY/C分離した色信号を得ることができ
る。
【0039】このように、コンポジット映像信号の全帯
域にコムフィルタをかける構成としたため、全帯域の輝
度信号の非相関成分と色信号成分が乗算器5を介して出
力されることになる。全帯域の輝度信号の非相関成分を
減算器7の出力から減算器8を用いて減算したため、輝
度信号の全帯域に渡ってノイズ成分を除去したことによ
り、よりよいSN改善効果を得ることができる。
【0040】図10は、この発明の第7の実施の形態に
ついて説明するための回路構成図である。この実施の形
態は家庭用VTRでの使用を意図し、VTR記録用モー
ドとVTR再生用モードをもつ。記録モードではコンポ
ジット映像信号のフレーム間Y/C分離を行い、再生用
モードでは輝度および色信号のフレームノイズリダクシ
ョンを行う。
【0041】まず、再生用モードについて述べる。スイ
ッチ23は輝度信号Yを選択して減算器7とLPF12
とスイッチ36にそれぞれ供給する。LPF12の出力
は減算器20,21にそれぞれ供給する。減算器21の
出力はフレームメモリ13を介して減算器20に供給す
る。減算器20の出力は、リミッタ22と乗算器15を
介して減算器21,7にそれぞれ供給する。
【0042】第1の実施の形態で説明したように、減算
器20,21とフレームメモリ13とリミッタ22と乗
算器15は、巡回型フレームコムフィルタを形成してお
り、輝度信号低域ノイズ成分をノード16に得る。減算
器7にて輝度信号低域ノイズ成分をコンポジット映像信
号から引き去れば、ノイズリダクションされた輝度信号
を得ることができる。この輝度信号は減算器8に与えら
れるが、減算器8の他方の入力はスイッチ39により実
質的に機能を停止させられているので、そのまま出力端
子9に導出する。
【0043】スイッチ36は搬送色信号Cを選択しBP
F7に供給する。BPF7において色多重帯域を抽出
し、復調器37で復調する。復調器37の出力は減算器
30,31にそれぞれ供給する。減算器31の出力は、
スイッチ33とフレームメモリ3を介して減算器30に
供給する。減算器30の出力はリミッタ32とスイッチ
35と乗算器5を介して減算器31に供給する。ここ
で、減算器30,31とフレームメモリ3とリミッタ3
2と乗算器5は巡回型フレームコムフィルタを形成して
おり、減算器31の出力にノイズリダクションションし
たベースバンド色信号を得る。この信号は変調器38で
搬送色信号に変換して出力端子6に導出する。
【0044】続いて記録用モードについて述べる。スイ
ッチ23はコンポジット映像信号CVを選択する。輝度
低域のノイズ成分の抽出については第2の実施の形態と
同じなので説明を省略し、色信号の抽出について再生用
モードと異なる点を述べる。
【0045】スイッチ36はコンポジット映像信号CV
を選択してBPF2に供給する。BPF2で色多重帯域
を抽出し、復調器37で復調する。復調器37の出力を
減算器30,31にそれぞれ供給する。復調器37の出
力は、スイッチ33とフレームメモリ3を介して減算器
30に供給する。減算器30の出力はスイッチ35にて
リミッタ32を回避して乗算器5を介し減算器31に供
給する。ここで、減算器30,31とフレームメモリ3
とリミッタ32と乗算器5は、非巡回型フレームコムフ
ィルタを形成しており、減算器31の出力にフレーム間
Y/C分離したベースバンド色信号を得る。この信号は
変調器38で搬送色信号に変換して出力端子6に導出す
る。また、スイッチ39を介して減算器8にて輝度ノイ
ズ成分を引き去ったコンポジット映像信号から搬送色信
号を引き去ると出力端子9に輝度信号を得ることができ
る。
【0046】このように、フレーム間Y/C分離を行う
モードとフレーム間ノイズリダクションを行うモードに
応じて入力信号を切り換えて、Y/C分離モードで輝度
低域にかけるコムフィルタと色多重帯域にかけるコムフ
ィルタを、ノイズリダクションモード時に輝度と色のノ
イズリデューサとして働かせるので、回路利用効率が高
く安価なフレーム間Y/C分離とフレーム間ノイズリダ
クションが実現できる。
【0047】なお、LPF12の出力と復調器37の出
力は、コンポジット映像信号や入力輝度信号に対して帯
域が制限されているので、フレームメモリ3、13の前
後でサンプリングと補間を行うようにすれば、フレーム
メモリ容量を削減することも可能である。
【0048】図11の回路構成図を用いてこの発明の第
8の実施の形態について説明する。この実施の形態は、
静止画入力時の輝度低減のSN改善の効果を図るととも
に、静止画以外の入力時の弊害を抑えるようとするもの
である。
【0049】図11において、入力端子1にA/D変換
されたたとえばNTSC方式のコンポジット映像信号C
Vを入力する。まず、フィールド内Y/C分離回路11
2では、コンポジット映像信号CVがフィールド内Y/
C分離された輝度信号YM と色信号CM を出力する。
【0050】一方、水平BPF2は、図2に示す入力さ
れたコンポジット映像信号CVから、図3に示す色多重
帯域(fsc−1.5MHz,+0.5MHz)を抽出
する。水平BPF2の出力を、図7のフレームメモリ
3、減算器4、乗算器5により構成される非巡回型フレ
ームコムフィルタ114に与えて、フィルタ114の出
力よりフレーム間Y/C分離された色信号CS を得る。
【0051】また、水平LPF12は、同じく図2に示
すコンポジット映像信号CVから、図4に示す輝度信号
低域(DCから1MHz)を抽出する。水平LPF12
の出力を、図7のフレームメモリ13、減算器20,2
1、リミッタ22、動き検出器24により構成される動
き適応巡回型フレームノイズリダクション116に与
え、動き適応巡回型フレームノイズリダクション116
の出力より輝度低域ノイズ成分を得る。減算器7ではコ
ンポジット映像信号CVから輝度低域ノイズ成分を引き
去り、さらに減算器8にてフレーム間Y/C分離された
色成分CS を引き去り、その出力よりにフレーム間Y/
C分離された輝度信号YS を得る。
【0052】動き検出器119はコンポジット映像信号
CVから、動きの度合いに応じた3ビットの値を生成
し、動き適応巡回型フレームノイズリダクション116
と混合器120,121にそれぞれ供給する。動き適応
巡回型フレームノイズリダクション116は、動きが全
くないときに大きなSN改善度を得るように、動きが激
しいときにはSN改善度を小さくするように動作して画
面上弊害(残像)が現れるのを防ぐ。
【0053】混合器120では動き検出器119の出力
に応じて、フィールド内Y/C分離された輝度信号YM
とフレーム間Y/C分離された輝度信号YS とを混合す
る。混合器121では動き検出器119の出力に応じ
て、フィールド内Y/C分離された色信号CM とフレー
ム間Y/C分離された色信号CS とを混合する。
【0054】出力端子122からは動き適応Y/C分離
された輝度信号Yを、出力端子123からは動き適応Y
/C分離された色Cをそれぞれ得ることができる。
【0055】この実施の形態では、入力信号が静止画状
態である場合、動き検出器119の出力により、混合器
120は減算器118の出力である輝度信号YS を選択
する。動き適応巡回型フレームノイズリダクション11
6は動き検出器119の制御によってSN改善効果の高
い方向に働いているため、出力端子122にはSN改善
効果の高い(巡回係数を0.75と仮定して8dB)輝
度信号Yを得ることができる。また、動き検出器119
の出力は、動き適応巡回型フレームノイズリダクション
116と混合器120,121を共通に制御しているの
で、それぞれ独立に動き検出器をもつ場合に比べてシス
テムコストの低減が図れる。
【0056】図12は、この発明の第9の実施の形態に
ついて説明するための回路構成図である。なお、図11
の実施の形態と同一の機能部分には同一の符号を付して
説明する。
【0057】図11の実施の形態では動き検出器119
の出力を、動き適応巡回型フレームノイズリダクション
116と混合器120,121に直接与えたが、この実
施の形態では動き検出器119の出力を選択器124を
介して動き適応巡回型フレームノイズリダクション11
6に与える。選択器124は映像信号の状態を検出する
状態検出器125から制御を受ける。
【0058】状態検出手段125は入力されたコンポジ
ット映像信号CVのシーンチェンジがあったかどうかを
検出するものであり、シーンの切り替わりや受信チャン
ネルの切り替わりを検出する。状態検出器125がシー
ンチェンジ時と判断したときは、選択器124は、最も
動きがあると判断した値を規定値22の値とした動き適
応巡回型フレームノイズリダクション116に与える。
【0059】従って、この実施の形態では動き適応巡回
型フレームノイズリダクション116は、値に従いSN
改善作用を最小化(停止)して、異なる絵柄に巡回型ノ
イズリダクションかけた結果が、時間的に後の絵柄に伝
搬して画像が悪化する弊害を防ぐことができる。
【0060】さらに、図13の回路構成図を用いて、こ
の発明の第10の実施の形態について説明する。図12
の実施の形態は規定値126と動き検出器119の出力
の選択であったものを、この実施の形態では、動き検出
器119の出力と動き検出器119の値を変換器127
で変換したものとの選択に置き換えたものである。
【0061】すなわち、状態検出器125はコンポジッ
ト映像信号CVのSN比を検出し、強電界か弱電界か検
出する。状態検出器125が強電界と判断したときに
は、選択器124は動き検出器119の出力をそのまま
動き適応巡回型フレームノイズリダクション116に与
える。弱電界と判断したときには動き検出器119の出
力を変換器127で1/2の値にして与える。
【0062】この実施の形態では、弱電界の時は強電界
の時に比べ、動き適応巡回型フレームノイズリダクショ
ン116に与える動き値が小さいので、減算器8の出力
よりSN改善効果のある輝度信号YS を得ることができ
る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の信号処理
装置によれば、輝度信号を得るためのLPFとBPFの
構成に自由度を持たせることができ、LPFとBPFを
相補的な構成にしなくても、フラットな水平周波数特性
の輝度信号を得ることが可能となるため、回路規模の増
大を防ぎ、安価なシステムでフレームY/C分離を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図2】図1の動作について説明するための説明図。
【図3】図1の動作について説明するための説明図。
【図4】図1の動作について説明するための説明図。
【図5】この発明の第2の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図6】この発明の第3の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図7】この発明の第4の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図8】この発明の第5の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図9】この発明の第6の実施の形態について説明する
ための回路構成図。
【図10】この発明の第7の実施の形態について説明す
るための回路構成図。
【図11】この発明の第8の実施の形態について説明す
るための回路構成図。
【図12】この発明の第9の実施の形態について説明す
るための回路構成図。
【図13】この発明の第10の実施の形態について説明
するための回路構成図。
【符号の説明】
1,10…入力端子、2…水平BPF、3,13…フレ
ームメモリ、4,7,8,14,20,21,30,3
1…減算器、5,15…乗算器、6,9,122,12
3…出力端子、12…水平LPF、16…ノード、2
2,32…リミッタ、23,33,35,36…スイッ
チ、24,119…動き検出器、26…弱電界検出器、
37…復調器、38…変調器、112…フィールド内Y
/C分離回路、114…非巡回型フレームコムフィル
タ、116…動き適応巡回型フレームノイズリダクショ
ン、120,121…混合器、124…選択器、125
…状態検出器、126…規定値、127…変換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 直樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内 (72)発明者 池田 一雅 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンポジット映像信号のフレームあるい
    はフィールド相関性を利用してY/C分離を行う信号処
    理装置において、 前記コンポジット映像信号から輝度信号フレームあるい
    はフィールドの非相関成分を抽出する第1のコムフィル
    タと、 前記コンポジット映像信号から色信号の抽出を行う第2
    のコムフィルタと、 前記コンポジット映像信号から、前記第1および第2の
    コムフィルタ出力を引き去ることで輝度信号を抽出する
    抽出手段とからなることを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 第1のコムフィルタを、巡回型フィルタ
    により構成してなることを特徴とする請求項1記載の信
    号処理装置。
  3. 【請求項3】 第1のコムフィルタを、巡回型フィルタ
    と非巡回型フィルタのいずれかに切り換えて構成してな
    ることを特徴する請求項1記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】 第1のコムフィルタを、動き適応ノイズ
    リダクションとすることを特徴とする請求項1記載の信
    号処理装置。
  5. 【請求項5】 第1のコムフィルタの構成を、動き適応
    ノイズリダクションと動き非適応ノイズリダクションか
    ら選択できることを特徴とする請求項1記載の信号処理
    装置。
  6. 【請求項6】 コンポジット映像信号のフレームあるい
    はフィールド相関性を利用してY/C分離を行う信号処
    理装置において、 前記映像信号の輝度信号の動き検出用と前記映像信号の
    輝度信号のノイズ抽出用のコムフィルタを共用してなる
    ことを特徴とする信号処理装置。
  7. 【請求項7】 コンポジット映像信号からY/C分離を
    行う信号処理装置において、 前記映像信号からフレーム相関を用いて3次元Y/C分
    離を行う手段と、前記映像信号に含まれる色信号を除く
    該映像信号の帯域でフレームあるいはフィールド相関を
    用いてノイズリダクションを行う手段とを同時に行うこ
    とを特徴とする信号処理装置。
  8. 【請求項8】 コンポジット映像信号のフレームあるい
    はフィールドの相関性を利用したY/C分離を行う手段
    と、輝度信号および色信号のフレームあるいはフィール
    ドノイズリダクションを行う手段とを切り換えて行う信
    号処理装置において、 前記輝度信号にかけるコムフィルタを、前記両手段で共
    用してなることを特徴とする信号処理装置。
  9. 【請求項9】 コンポジット映像信号のフレームあるい
    はフィールド相関性を利用してY/C分離を行う信号処
    理装置において、 前記コンポジット映像信号から輝度信号フレームあるい
    はフィールドの非相関成分を抽出する第1のコムフィル
    タと、 前記コンポジット映像信号から色信号の抽出を行う第2
    のコムフィルタと、 前記コンポジット映像信号から、前記第1および第2の
    コムフィルタ出力を引き去ることで輝度信号を抽出する
    抽出手段と、 前記コンポジット映像信号のフィールド内のY/C分離
    を行い、輝度信号と色信号の抽出を行うY/C分離手段
    と、 前記Y/C分離手段より得られた輝度信号と前記抽出手
    段より得られた輝度信号とを混合し、輝度信号出力とし
    て導出する第1の混合器と、 前記Y/C分離手段より得られた色信号と前記第2のコ
    ムフィルタより得られた色信号とを混合し、色信号出力
    として導出する第2の混合器と、 前記コンポジット映像信号の動きを抽出し、抽出された
    動き量に基づき前記第1のコムフィルタの特性と前記第
    1および第2の混合器の混合比を変更する動き検出器と
    を具備してなることを特徴とする信号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記動き検出器の出力から前記第1お
    よび第2の混合器あるいは前記第1のコムフィルタへ至
    る経路の少なくとも一方に、前記動き検出器の出力と、
    前記動き検出器の出力を変化させる変化手段を有してな
    ることを特徴とする請求項9に記載の信号処理装置。
  11. 【請求項11】 前記コンポジット映像信号がシーンチ
    ェンジの状態か否かを検出する手段を備え、該手段の検
    出結果に基づき前記変化手段を制御することを特徴とす
    る請求項10に記載の信号処理装置。
  12. 【請求項12】 前記コンポジット映像信号の状態が弱
    電界か否かを検出する手段を備え、該手段の検出結果に
    基づき前記変化手段を制御することを特徴とする請求項
    10に記載の信号処理装置。
JP26436397A 1997-06-09 1997-09-29 信号処理装置 Pending JPH1198524A (ja)

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JP26436397A JPH1198524A (ja) 1997-07-24 1997-09-29 信号処理装置
KR1019980020799A KR19990006682A (ko) 1997-06-09 1998-06-05 영상 신호 처리 장치
TW087109084A TW373165B (en) 1997-06-09 1998-06-08 Image signal treating device
US09/093,876 US6667776B1 (en) 1997-06-09 1998-06-09 Video signal processor

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JP9-198644 1997-07-24
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