JPH1197610A - 電子部品の実装方法および電子部品 - Google Patents
電子部品の実装方法および電子部品Info
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- JPH1197610A JPH1197610A JP9259514A JP25951497A JPH1197610A JP H1197610 A JPH1197610 A JP H1197610A JP 9259514 A JP9259514 A JP 9259514A JP 25951497 A JP25951497 A JP 25951497A JP H1197610 A JPH1197610 A JP H1197610A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子部品が実装される多層配線板における配
線効率、歩留り、接続信頼性を向上させる。 【解決手段】 絶縁基板10aの上に、複数の導体層
5、導体層7、導体層9およびこれらを隔てる絶縁層
6、絶縁層8からなる多層配線構造を積層形成し、最上
層は、表面コート樹脂4で覆う。実装される電子部品1
には、接続対象の導体層5、導体層7、導体層9の深さ
に応じた異なる長さの部品リード2a、2b、2cを突
設形成し、これらの部品リード2a、2b、2cを、表
面コート樹脂4、絶縁層6、絶縁層8を貫通させて目的
の導体層5、導体層7、導体層9に到達させることによ
り、多層配線構造をなす複数の導体層5、導体層7、導
体層9の各々に直接的に接続して電気的な導通をとる。
線効率、歩留り、接続信頼性を向上させる。 【解決手段】 絶縁基板10aの上に、複数の導体層
5、導体層7、導体層9およびこれらを隔てる絶縁層
6、絶縁層8からなる多層配線構造を積層形成し、最上
層は、表面コート樹脂4で覆う。実装される電子部品1
には、接続対象の導体層5、導体層7、導体層9の深さ
に応じた異なる長さの部品リード2a、2b、2cを突
設形成し、これらの部品リード2a、2b、2cを、表
面コート樹脂4、絶縁層6、絶縁層8を貫通させて目的
の導体層5、導体層7、導体層9に到達させることによ
り、多層配線構造をなす複数の導体層5、導体層7、導
体層9の各々に直接的に接続して電気的な導通をとる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の実装技
術および電子部品に関し、特に実装密度および配線密度
の高い実装基板に搭載される、多ピンの電子部品の実装
等に適用して有効な技術に関する。
術および電子部品に関し、特に実装密度および配線密度
の高い実装基板に搭載される、多ピンの電子部品の実装
等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、日刊工業新聞社、平成9年3
月1日発行、「表面実装技術」1997、Vol7、N
o3、P10等の文献にも記載されているように、外部
接続端子(ピン)数の多い多ピンの電子部品は実装面積
を縮小するためにArray状にリード端子を配置した
表面実装型のBGA(Ball Grid Array )を適用してい
る。さらに端子ピッチを縮小して、搭載するチップに近
い大きさまで小形化したCSP(Chip Scale Package)
を適用している。
月1日発行、「表面実装技術」1997、Vol7、N
o3、P10等の文献にも記載されているように、外部
接続端子(ピン)数の多い多ピンの電子部品は実装面積
を縮小するためにArray状にリード端子を配置した
表面実装型のBGA(Ball Grid Array )を適用してい
る。さらに端子ピッチを縮小して、搭載するチップに近
い大きさまで小形化したCSP(Chip Scale Package)
を適用している。
【0003】また、チップの電極に直接バンプを形成
し、プリント板に実装するベアチップ実装方式も適用さ
れている。
し、プリント板に実装するベアチップ実装方式も適用さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】BGA、CSPは、実
装するプリント配線板側に、部品端子(はんだ等で形成
した球状のバンプ)に対応したパッドを設ける必要があ
り、部品搭載面はこのパッドにより配線効率が低下する
という技術的課題がある。
装するプリント配線板側に、部品端子(はんだ等で形成
した球状のバンプ)に対応したパッドを設ける必要があ
り、部品搭載面はこのパッドにより配線効率が低下する
という技術的課題がある。
【0005】また、ベアチップ実装方式は、チップ電極
にバンプを形成して実装するため、端子ピッチが狭く、
これに対応するため極端に配線ピッチが狭くなって実装
基板の歩留り低下が懸念される点や、接続部の信頼性に
技術的課題がある。
にバンプを形成して実装するため、端子ピッチが狭く、
これに対応するため極端に配線ピッチが狭くなって実装
基板の歩留り低下が懸念される点や、接続部の信頼性に
技術的課題がある。
【0006】また、上記の二つの方式に共通の技術的課
題としてプリント板の導体層間をつなぐために必ずスル
ーホール(プリント板の異なる2以上の導体層間をつな
ぐ導電性のメッキを施した穴)が必要で、このスルーホ
ールが配線効率を極端に低下させ層数の増加や、配線ピ
ッチの局所的な狭小化、さらには配線の引回しや部品配
置等の設計作業の煩雑化を余儀なくさせている。
題としてプリント板の導体層間をつなぐために必ずスル
ーホール(プリント板の異なる2以上の導体層間をつな
ぐ導電性のメッキを施した穴)が必要で、このスルーホ
ールが配線効率を極端に低下させ層数の増加や、配線ピ
ッチの局所的な狭小化、さらには配線の引回しや部品配
置等の設計作業の煩雑化を余儀なくさせている。
【0007】本発明の目的は、多層配線板における配線
効率を向上させることが可能な電子部品の実装技術を提
供することにある。
効率を向上させることが可能な電子部品の実装技術を提
供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、配線ピッチの狭小化
に起因する多層配線板の製造歩留りの低下を防止するこ
とが可能な電子部品の実装技術を提供することにある。
に起因する多層配線板の製造歩留りの低下を防止するこ
とが可能な電子部品の実装技術を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、多層配線板の設計作
業を簡略化することが可能な電子部品の実装技術を提供
することにある。
業を簡略化することが可能な電子部品の実装技術を提供
することにある。
【0010】本発明の他の目的は、電子部品と多層配線
板との接続部の信頼性を向上させることが可能な電子部
品の実装技術を提供することにある。
板との接続部の信頼性を向上させることが可能な電子部
品の実装技術を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、実装対象の多層配線
板における配線効率を向上させることが可能な電子部品
を提供することにある。
板における配線効率を向上させることが可能な電子部品
を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、実装対象の多
層配線板における配線ピッチの狭小化に起因する多層配
線板の製造歩留りの低下を防止することが可能な電子部
品を提供することにある。
層配線板における配線ピッチの狭小化に起因する多層配
線板の製造歩留りの低下を防止することが可能な電子部
品を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、実装対象の多
層配線板の設計作業を簡略化することが可能な電子部品
を提供することにある。
層配線板の設計作業を簡略化することが可能な電子部品
を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、多層配線板と
の接続部の信頼性を向上させることが可能な電子部品を
提供することにある。
の接続部の信頼性を向上させることが可能な電子部品を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の導体層
を絶縁層を介して積層してなる多層配線板に対する電子
部品の実装方法において、絶縁層に対して電子部品に突
設された外部接続端子を貫通させることにより、外部接
続端子の長さに応じた任意の深さの導体層に外部接続端
子を接続するものである。
を絶縁層を介して積層してなる多層配線板に対する電子
部品の実装方法において、絶縁層に対して電子部品に突
設された外部接続端子を貫通させることにより、外部接
続端子の長さに応じた任意の深さの導体層に外部接続端
子を接続するものである。
【0016】また、上述の実装方法において、多層配線
板の絶縁層における電子部品の外部接続端子の貫通部位
に、予め、当該外部接続端子の接続対象の導体層に達し
ない穴を穿設し、穴に外部接続端子を挿入することによ
り、外部接続端子の位置決めを行う操作、または、多層
配線板の絶縁層における電子部品の外部接続端子の貫通
部位に、予め、当該外部接続端子の接続対象の導体層に
達する穴を穿設するとともに、外部接続端子の先端部に
は、導電性樹脂を転写しておき、穴に外部接続端子を挿
入することにより、外部接続端子の位置決めを行うとと
もに、外部接続端子と対応する深さの導体層との接続を
導電性樹脂を介して行わせる操作、を必要に応じて行う
ようにしたものである。
板の絶縁層における電子部品の外部接続端子の貫通部位
に、予め、当該外部接続端子の接続対象の導体層に達し
ない穴を穿設し、穴に外部接続端子を挿入することによ
り、外部接続端子の位置決めを行う操作、または、多層
配線板の絶縁層における電子部品の外部接続端子の貫通
部位に、予め、当該外部接続端子の接続対象の導体層に
達する穴を穿設するとともに、外部接続端子の先端部に
は、導電性樹脂を転写しておき、穴に外部接続端子を挿
入することにより、外部接続端子の位置決めを行うとと
もに、外部接続端子と対応する深さの導体層との接続を
導電性樹脂を介して行わせる操作、を必要に応じて行う
ようにしたものである。
【0017】また、本発明は、複数の導体層を絶縁層を
介して積層してなる多層配線板に対して実装される電子
部品において、各々が接続対象導体層に達する長さを有
する複数の外部接続端子を備え、絶縁層に対して個々の
外部接続端子を貫通させることにより、外部接続端子の
長さに応じた任意の深さの導体層に外部接続端子が接続
されるようにしたものである。
介して積層してなる多層配線板に対して実装される電子
部品において、各々が接続対象導体層に達する長さを有
する複数の外部接続端子を備え、絶縁層に対して個々の
外部接続端子を貫通させることにより、外部接続端子の
長さに応じた任意の深さの導体層に外部接続端子が接続
されるようにしたものである。
【0018】上記した本発明の電子部品の実装方法およ
び電子部品によれば、たとえば外部接続端子自体が多層
配線板の絶縁層および表面被覆絶縁層等を貫通して目的
の導体層に到達・接触し電気的導通が取れるため、スル
ーホールを経由することなく各導体層に直接に接続可能
となり、配線設計のネックになっていたスルーホール等
を削減できる。また、配線を各導体層に分散でき、かつ
部品端子を受けるためのパッドが不要なため配線ピッチ
を広げることができる。
び電子部品によれば、たとえば外部接続端子自体が多層
配線板の絶縁層および表面被覆絶縁層等を貫通して目的
の導体層に到達・接触し電気的導通が取れるため、スル
ーホールを経由することなく各導体層に直接に接続可能
となり、配線設計のネックになっていたスルーホール等
を削減できる。また、配線を各導体層に分散でき、かつ
部品端子を受けるためのパッドが不要なため配線ピッチ
を広げることができる。
【0019】これにより、多層配線板における配線効率
の向上、歩留り低下の防止、配線設計作業の簡略化等を
実現できる。
の向上、歩留り低下の防止、配線設計作業の簡略化等を
実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
を参照しながら詳細に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1(a)〜(d)は、
本発明の一実施の形態である電子部品の実装方法を一例
を工程順に例示した断面図である。
本発明の一実施の形態である電子部品の実装方法を一例
を工程順に例示した断面図である。
【0022】まず、図1(a)に例示されるように、本
実施の形態では、電子部品1の複数の部品リード2を、
多層配線構造を有する後述のプリント配線板10の複数
の導体層の各々の深さに対応する長さに形成する。すな
わち、部品リード2は、部品搭載面からみて最も浅い位
置にある導体層5に対応する部品リード2a、その下の
導体層7に対応する部品リード2b、前記の導体層7さ
らに下に位置する導体層9に対応する部品リード2cの
長さに形成する。部品リード2a、2b、2cの先端形
状は、表面コート樹脂4および絶縁層6、絶縁層8を貫
通するため少なくとも1つ以上の鋭角突起20を設け
る。また、部品リード2の突設面には、所望の厚さの深
さ調整用のスタッド3が設けられている。
実施の形態では、電子部品1の複数の部品リード2を、
多層配線構造を有する後述のプリント配線板10の複数
の導体層の各々の深さに対応する長さに形成する。すな
わち、部品リード2は、部品搭載面からみて最も浅い位
置にある導体層5に対応する部品リード2a、その下の
導体層7に対応する部品リード2b、前記の導体層7さ
らに下に位置する導体層9に対応する部品リード2cの
長さに形成する。部品リード2a、2b、2cの先端形
状は、表面コート樹脂4および絶縁層6、絶縁層8を貫
通するため少なくとも1つ以上の鋭角突起20を設け
る。また、部品リード2の突設面には、所望の厚さの深
さ調整用のスタッド3が設けられている。
【0023】電子部品1は、たとえば所望の機能を有す
る一つあるいは複数の半導体チップが封止されたパッケ
ージであってもよいし、半導体チップ自体であってもよ
い。半導体チップ自体の場合には、そのボンディングパ
ッド上に部品リード2が突設される。
る一つあるいは複数の半導体チップが封止されたパッケ
ージであってもよいし、半導体チップ自体であってもよ
い。半導体チップ自体の場合には、そのボンディングパ
ッド上に部品リード2が突設される。
【0024】部品リード2の形成方法としては、一例と
して、たとえば、部品リード2の形成位置および断面形
状(円形、矩形、多角形等)に対応した寸法形状の透孔
が形成された所望の厚さのメタルマスクを用いて、電子
部品1の形成面にポリマータイプの銀系ペースト(たと
えば、商品名:ケミタイトMS−89、東芝ケミカル株
式会社製)を印刷して乾燥させることで導電性バンプを
形成する工程を、任意の回数だけ同じ位置に反復するこ
とにより、所望の高さの部品リード2を形成することが
できる。
して、たとえば、部品リード2の形成位置および断面形
状(円形、矩形、多角形等)に対応した寸法形状の透孔
が形成された所望の厚さのメタルマスクを用いて、電子
部品1の形成面にポリマータイプの銀系ペースト(たと
えば、商品名:ケミタイトMS−89、東芝ケミカル株
式会社製)を印刷して乾燥させることで導電性バンプを
形成する工程を、任意の回数だけ同じ位置に反復するこ
とにより、所望の高さの部品リード2を形成することが
できる。
【0025】その場合、個々の部品リード2の高さ分布
の制御は、工程途中で使用する各メタルマスクにおける
透孔の有無を制御することで可能である。また、たとえ
ば、工程途中で使用する各メタルマスクにおける透孔の
口径が漸減するように設定することで、先細り形状の部
品リード2や、先端部が鋭利な部品リード2、先端部が
平坦な部品リード2等を随意に形成可能である。
の制御は、工程途中で使用する各メタルマスクにおける
透孔の有無を制御することで可能である。また、たとえ
ば、工程途中で使用する各メタルマスクにおける透孔の
口径が漸減するように設定することで、先細り形状の部
品リード2や、先端部が鋭利な部品リード2、先端部が
平坦な部品リード2等を随意に形成可能である。
【0026】なお、上述のような部品リードの形成、お
よび当該部品リードを基板に貫通させる技術の実現性に
ついては、たとえば、特開平9−18151号に記載さ
れている。
よび当該部品リードを基板に貫通させる技術の実現性に
ついては、たとえば、特開平9−18151号に記載さ
れている。
【0027】部品リード2は後述のような実装時の樹脂
貫通に耐えうる様に、一例として補強のためNiメッキ
等の表面処理をほどこしてもよい。また、部品リード2
a、2b、2cの長さは自由に入れ替えでき、目的の接
続対象の導体層の深さによって選択される。
貫通に耐えうる様に、一例として補強のためNiメッキ
等の表面処理をほどこしてもよい。また、部品リード2
a、2b、2cの長さは自由に入れ替えでき、目的の接
続対象の導体層の深さによって選択される。
【0028】また、部品リード2a、2b、2cの先端
形状は、一つの鋭角突起20に限らず、たとえば、図8
(a)に例示されるように、先端部に複数の鋭角突起2
1を形成した構造、図8(b)に例示されるように、先
端部にドーム形の凹部22を形成することで先端部に鋭
利な円形の刃先22aを持つ構造、図8(c)に例示さ
れるように、先端部に円錐台形の凹部23を形成するこ
とで先端部に鋭利な四角形の刃先23aを持つ構造、等
であってもよい。
形状は、一つの鋭角突起20に限らず、たとえば、図8
(a)に例示されるように、先端部に複数の鋭角突起2
1を形成した構造、図8(b)に例示されるように、先
端部にドーム形の凹部22を形成することで先端部に鋭
利な円形の刃先22aを持つ構造、図8(c)に例示さ
れるように、先端部に円錐台形の凹部23を形成するこ
とで先端部に鋭利な四角形の刃先23aを持つ構造、等
であってもよい。
【0029】次に、図1(b)は、上述のような電子部
品1を実装する複数の導体層を有する多層配線構造のプ
リント配線板10の一例であり、電子部品1の部品リー
ド2a、2b、2cの各々の長さに対応した深さに複数
の導体層5、導体層7、導体層9およびこれらを隔てる
絶縁層6、絶縁層8を、絶縁基板10aの上に積層形成
し、複数の導体層5、導体層7、導体層9の各々では、
部品リード2の先端位置に対応した位置に任意の配線パ
ターンが引き回される。プリント配線板10の表面は表
面コート樹脂4にて覆われている。部品リード2a、2
b、2cが貫通する絶縁層6、8および表面コート樹脂
4は貫通し易いようにガラスクロスを含まない。表面コ
ート樹脂4は部品リード2に接触する部分が開口してい
てもよい。
品1を実装する複数の導体層を有する多層配線構造のプ
リント配線板10の一例であり、電子部品1の部品リー
ド2a、2b、2cの各々の長さに対応した深さに複数
の導体層5、導体層7、導体層9およびこれらを隔てる
絶縁層6、絶縁層8を、絶縁基板10aの上に積層形成
し、複数の導体層5、導体層7、導体層9の各々では、
部品リード2の先端位置に対応した位置に任意の配線パ
ターンが引き回される。プリント配線板10の表面は表
面コート樹脂4にて覆われている。部品リード2a、2
b、2cが貫通する絶縁層6、8および表面コート樹脂
4は貫通し易いようにガラスクロスを含まない。表面コ
ート樹脂4は部品リード2に接触する部分が開口してい
てもよい。
【0030】一例として、各部の寸法例を示すと、導体
層5は20μm、導体層7は20μm、導体層9は20
〜50μm、絶縁層6および絶縁層8は50〜100μ
m、表面コート樹脂4はたとえば20μm程度である。
その場合、たとえば、電子部品1の部品リード2の寸法
は、最長で200μm程度であり、口径は、たとえば、
半導体チップ自体の場合には、そのボンディングパッド
(たとえば100μm×150μm)のサイズに対応し
た100μm、程度となる。
層5は20μm、導体層7は20μm、導体層9は20
〜50μm、絶縁層6および絶縁層8は50〜100μ
m、表面コート樹脂4はたとえば20μm程度である。
その場合、たとえば、電子部品1の部品リード2の寸法
は、最長で200μm程度であり、口径は、たとえば、
半導体チップ自体の場合には、そのボンディングパッド
(たとえば100μm×150μm)のサイズに対応し
た100μm、程度となる。
【0031】次に、電子部品1をプリント配線板10に
施した複数の導体層5、導体層7、導体層9の各々にお
ける接続用配線に合わせて位置決めした後に加圧し、複
数の部品リード2a、2b、2cを対応する目的の導体
層5、導体層7、導体層9に到達するまで貫通させてい
く。この際、貫通性を上げるため、プリント配線板10
を加熱し、絶縁層6、8や表面コート樹脂4等を軟化さ
せ、さらに部品リード2に振動を加える(図1
(c))。
施した複数の導体層5、導体層7、導体層9の各々にお
ける接続用配線に合わせて位置決めした後に加圧し、複
数の部品リード2a、2b、2cを対応する目的の導体
層5、導体層7、導体層9に到達するまで貫通させてい
く。この際、貫通性を上げるため、プリント配線板10
を加熱し、絶縁層6、8や表面コート樹脂4等を軟化さ
せ、さらに部品リード2に振動を加える(図1
(c))。
【0032】次に、部品リード2a、2b、2cの各々
が対応する導体層5、7、9に接触し且つ深さ調整用の
スタッド3がプリント配線板10の表面に当たることに
より止まる位置まで貫通させ、部品リード2と導体層
5、7、9と導通をとる。スタッド3の形成位置は平坦
度を出すため電子部品1の外周近傍の四隅の任意のリー
ドまたは電子部品1のパッケージ自体に設ける。また最
も長い部品リード2cの補強をかねて部品リード2cが
貫通するリング状のスタッドを形成してもよい。部品リ
ード2a、2b、2cと導体層5、7、9との接続確保
のため収縮性の樹脂11を電子部品1の下部とプリント
配線板10の間隙に入れ、この樹脂11を熱硬化させる
ことで電子部品1の下部とプリント配線板10の双方に
固着させ、樹脂11の収縮性によって常に、電子部品1
がプリント配線板10に押圧される方向の付勢力を発生
させる(図1(d))。
が対応する導体層5、7、9に接触し且つ深さ調整用の
スタッド3がプリント配線板10の表面に当たることに
より止まる位置まで貫通させ、部品リード2と導体層
5、7、9と導通をとる。スタッド3の形成位置は平坦
度を出すため電子部品1の外周近傍の四隅の任意のリー
ドまたは電子部品1のパッケージ自体に設ける。また最
も長い部品リード2cの補強をかねて部品リード2cが
貫通するリング状のスタッドを形成してもよい。部品リ
ード2a、2b、2cと導体層5、7、9との接続確保
のため収縮性の樹脂11を電子部品1の下部とプリント
配線板10の間隙に入れ、この樹脂11を熱硬化させる
ことで電子部品1の下部とプリント配線板10の双方に
固着させ、樹脂11の収縮性によって常に、電子部品1
がプリント配線板10に押圧される方向の付勢力を発生
させる(図1(d))。
【0033】このように、本実施の形態の電子部品の実
装方法によれば、複数の導体層5、7、9を絶縁層6、
8を介して積層し、表面を表面コート樹脂4にて覆った
多層配線構造のプリント配線板10に対して、複数の導
体層5、7、9の各々の深さに対応した異なる長さの複
数の部品リード2a、2b、2cを電子部品1に突設
し、これらの部品リード2a、2b、2cを、表面コー
ト樹脂4および絶縁層6、8を貫通させることによっ
て、一括して目的の導体層5、7、9に直接に接続して
導通をとるので、表面実装のために、内部導体層を最上
層に引き出すためのスルーホールや最上層のパッド等の
配線パターンの引回しのネックになる構造が不要とな
り、プリント配線板10の各導体層における配線パター
ンの引回しが容易となり、配線効率の向上や設計の容易
化を実現することができる。
装方法によれば、複数の導体層5、7、9を絶縁層6、
8を介して積層し、表面を表面コート樹脂4にて覆った
多層配線構造のプリント配線板10に対して、複数の導
体層5、7、9の各々の深さに対応した異なる長さの複
数の部品リード2a、2b、2cを電子部品1に突設
し、これらの部品リード2a、2b、2cを、表面コー
ト樹脂4および絶縁層6、8を貫通させることによっ
て、一括して目的の導体層5、7、9に直接に接続して
導通をとるので、表面実装のために、内部導体層を最上
層に引き出すためのスルーホールや最上層のパッド等の
配線パターンの引回しのネックになる構造が不要とな
り、プリント配線板10の各導体層における配線パター
ンの引回しが容易となり、配線効率の向上や設計の容易
化を実現することができる。
【0034】また、最上層の表面実装のためのパッドを
設ける必要がないので、スルーホールを避けたり、この
パッド間に複数配線パターンを引き回す等のための配線
パターンの間隔が必要以上に狭小化せず、配線パターン
の間隔を広く設定でき、従って配線パターンの短絡等の
障害の発生確率が低減し、プリント配線板10の製造歩
留りを向上させることができる。
設ける必要がないので、スルーホールを避けたり、この
パッド間に複数配線パターンを引き回す等のための配線
パターンの間隔が必要以上に狭小化せず、配線パターン
の間隔を広く設定でき、従って配線パターンの短絡等の
障害の発生確率が低減し、プリント配線板10の製造歩
留りを向上させることができる。
【0035】また、部品リード2a、2b、2cを、表
面コート樹脂4および絶縁層6、8を貫通させることに
よって、一括して目的の導体層5、7、9に直接に接続
して導通をとるので、実装構造における電気的な接続部
の信頼性を向上させることができる。
面コート樹脂4および絶縁層6、8を貫通させることに
よって、一括して目的の導体層5、7、9に直接に接続
して導通をとるので、実装構造における電気的な接続部
の信頼性を向上させることができる。
【0036】また、電子部品1に部品リード2を突設す
るので、電子部品1のテスティングが容易になる、とい
う効果もある。
るので、電子部品1のテスティングが容易になる、とい
う効果もある。
【0037】(実施の形態2)図2(a)〜(d)は、
本発明の他の実施の形態である電子部品の実装方法の一
例を工程順に例示した断面図である。この実施の形態2
では、プリント配線板10に対してガイド穴を穿設して
位置決めを行わせる一例を示す。
本発明の他の実施の形態である電子部品の実装方法の一
例を工程順に例示した断面図である。この実施の形態2
では、プリント配線板10に対してガイド穴を穿設して
位置決めを行わせる一例を示す。
【0038】まず、電子部品1の複数の部品リード2を
多層配線構造のプリント配線板10の複数の導体層の深
さに対応した異なる長さに設定する。すなわち、部品リ
ード2を、それぞれ、部品搭載面からみて最も浅い位置
にある導体層5に対応する部品リード2d、導体層5の
下に位置する導体層7に対応する部品リード2e、前記
導体層7のさらに下に位置する導体層9に対応する部品
リード2fの長さに形成する。本実施の形態の場合、部
品リード2d、2e、2fの先端形状は、導通信頼性向
上のため平面に成形する。挿入性向上のため先細りのテ
ーパーをつけてもよい。部品リード2は実装時の穴挿入
に耐えうる様に、一例として補強のためNiメッキ等の
表面処理をほどこしてもよい(図2(a))。
多層配線構造のプリント配線板10の複数の導体層の深
さに対応した異なる長さに設定する。すなわち、部品リ
ード2を、それぞれ、部品搭載面からみて最も浅い位置
にある導体層5に対応する部品リード2d、導体層5の
下に位置する導体層7に対応する部品リード2e、前記
導体層7のさらに下に位置する導体層9に対応する部品
リード2fの長さに形成する。本実施の形態の場合、部
品リード2d、2e、2fの先端形状は、導通信頼性向
上のため平面に成形する。挿入性向上のため先細りのテ
ーパーをつけてもよい。部品リード2は実装時の穴挿入
に耐えうる様に、一例として補強のためNiメッキ等の
表面処理をほどこしてもよい(図2(a))。
【0039】部品リード2d、2e、2fの長さは自由
に入れ替えでき、目的の接続対象の導体層の深さによっ
て任意に選択される。
に入れ替えでき、目的の接続対象の導体層の深さによっ
て任意に選択される。
【0040】次に、図2(b)は、本発明の電子部品1
が実装される、複数の導体層を有する多層配線構造のプ
リント配線板10であり、前記電子部品1の部品リード
2d、2e、2fの長さに対応した所定の深さになるよ
うに複数の導体層5、導体層7、導体層9を絶縁層6、
絶縁層8を隔てて、絶縁基板10aの上に積層形成し、
導体層5、7、9の各々では、部品リード2に対応した
位置に配線を引き回す。プリント配線板10の表面は表
面コート樹脂4にて覆われている。
が実装される、複数の導体層を有する多層配線構造のプ
リント配線板10であり、前記電子部品1の部品リード
2d、2e、2fの長さに対応した所定の深さになるよ
うに複数の導体層5、導体層7、導体層9を絶縁層6、
絶縁層8を隔てて、絶縁基板10aの上に積層形成し、
導体層5、7、9の各々では、部品リード2に対応した
位置に配線を引き回す。プリント配線板10の表面は表
面コート樹脂4にて覆われている。
【0041】本実施の形態の場合、部品搭載に先立って
プリント配線板10に、接続する導体層5、7、9の配
線と部品リード2d、2e、2fの各々が重なる位置の
絶縁層6、8および表面コート樹脂4に導体層5、7、
9の各々まで達する穴13a、穴13b、穴13cを形
成する。この穴13a〜13cの形成方法としては、ド
リル等の機械的な加工方法や、レーザビームの照射によ
る加工方法等が考えられる。
プリント配線板10に、接続する導体層5、7、9の配
線と部品リード2d、2e、2fの各々が重なる位置の
絶縁層6、8および表面コート樹脂4に導体層5、7、
9の各々まで達する穴13a、穴13b、穴13cを形
成する。この穴13a〜13cの形成方法としては、ド
リル等の機械的な加工方法や、レーザビームの照射によ
る加工方法等が考えられる。
【0042】次に、電子部品1の部品リード2d、2
e、2fの各々先端に導電性樹脂12を転写し、プリン
ト配線板10に形成した穴13a、13b、13cに部
品リード2を挿入する(図2(c))。
e、2fの各々先端に導電性樹脂12を転写し、プリン
ト配線板10に形成した穴13a、13b、13cに部
品リード2を挿入する(図2(c))。
【0043】このとき電子部品1は穴13a、13b、
13cにより複数の部品リード2d、2e、2fの各々
と対応する導体層5、7、9の配線とが接続出来る位置
に位置決めされる。次に電子部品1をさらに加圧し、部
品リード2を目的の導体層5、7、9まで挿入させる。
この際、挿入性を上げるため、加熱して絶縁層6、8や
表面コート樹脂4を軟化させるとともに、部品リード2
に超音波振動等の振動を加える。
13cにより複数の部品リード2d、2e、2fの各々
と対応する導体層5、7、9の配線とが接続出来る位置
に位置決めされる。次に電子部品1をさらに加圧し、部
品リード2を目的の導体層5、7、9まで挿入させる。
この際、挿入性を上げるため、加熱して絶縁層6、8や
表面コート樹脂4を軟化させるとともに、部品リード2
に超音波振動等の振動を加える。
【0044】次に、各部品リード2d、2e、2fが導
体層5、7、9に付近に到達し、導電性樹脂12にて導
通が取れ且つ深さ調整用のスタッド3がプリント配線板
10の表面に当接することにより止まる位置まで挿入さ
せ、部品リード2d、2e、2fと対応する導体層5、
7、9を導電性樹脂12にて導通させる。部品リード2
d、2e、2fと導体層5、7、9との接続確保のため
収縮性の樹脂11を電子部品1の下部に入れ、導電性樹
脂12とともに熱硬化させて、常に、電子部品1がプリ
ント配線板10に接近する方向に付勢されるようにし
て、部品リード2d、2e、2fの先端部を導電性樹脂
12を介して導体層5、7、9に押し当てるようにする
(図2(d))。
体層5、7、9に付近に到達し、導電性樹脂12にて導
通が取れ且つ深さ調整用のスタッド3がプリント配線板
10の表面に当接することにより止まる位置まで挿入さ
せ、部品リード2d、2e、2fと対応する導体層5、
7、9を導電性樹脂12にて導通させる。部品リード2
d、2e、2fと導体層5、7、9との接続確保のため
収縮性の樹脂11を電子部品1の下部に入れ、導電性樹
脂12とともに熱硬化させて、常に、電子部品1がプリ
ント配線板10に接近する方向に付勢されるようにし
て、部品リード2d、2e、2fの先端部を導電性樹脂
12を介して導体層5、7、9に押し当てるようにする
(図2(d))。
【0045】この実施の形態2の場合には、前記実施の
形態1の場合と同様の効果が得られるとともに、実装に
先立って、複数の部品リード2d、2e、2fの貫通位
置に、位置決め用の穴13a、13b、13cが穿設さ
れるので、部品リード2d、2e、2fの貫通時の位置
ずれ等の発生が確実に防止され、正確な接続を行うこと
ができるとともに、圧入時に部品リード2d、2e、2
fに作用する負荷等も軽減でき、部品リード2d、2
e、2fの変形等の障害の発生も防止できる。
形態1の場合と同様の効果が得られるとともに、実装に
先立って、複数の部品リード2d、2e、2fの貫通位
置に、位置決め用の穴13a、13b、13cが穿設さ
れるので、部品リード2d、2e、2fの貫通時の位置
ずれ等の発生が確実に防止され、正確な接続を行うこと
ができるとともに、圧入時に部品リード2d、2e、2
fに作用する負荷等も軽減でき、部品リード2d、2
e、2fの変形等の障害の発生も防止できる。
【0046】また、予め穴13a、13b、13cが穿
設されるので、部品リード2の貫通困難等を懸念するこ
となく、絶縁層6、絶縁層8に、ガラスクロス等の補強
材を混入させることができ、プリント配線板10の剛性
を高めることができる。
設されるので、部品リード2の貫通困難等を懸念するこ
となく、絶縁層6、絶縁層8に、ガラスクロス等の補強
材を混入させることができ、プリント配線板10の剛性
を高めることができる。
【0047】(実施の形態3)図3(a)〜(d)は、
本発明のさらに他の実施の形態である電子部品の実装方
法の一例を工程順に例示した断面図である。この実施の
形態3では、プリント配線板10に対してガイド穴を穿
設して位置決めを行わせる他の方法の一例を示す。
本発明のさらに他の実施の形態である電子部品の実装方
法の一例を工程順に例示した断面図である。この実施の
形態3では、プリント配線板10に対してガイド穴を穿
設して位置決めを行わせる他の方法の一例を示す。
【0048】まず、電子部品1の複数の部品リード2を
多層配線構造のプリント配線板10の複数の導体層の深
さに応じた異なる長さに形成する。すなわち、複数の部
品リード2は、部品搭載面からみて最も浅い位置にある
導体層5に対応する部品リード2a、その下の導体層7
に対応する部品リード2b、最も深い位置にある導体層
9に対応する部品リード2cの長さにそれぞれ形成す
る。部品リード2a、2b、2cの先端形状は、挿入性
および絶縁層の貫通性を向上させるため、1つ以上の鋭
角突起20を有するように成形する。なお、前記実施の
形態1の場合と同様に、図8に例示されるような任意の
先端形状を採用してもよい。
多層配線構造のプリント配線板10の複数の導体層の深
さに応じた異なる長さに形成する。すなわち、複数の部
品リード2は、部品搭載面からみて最も浅い位置にある
導体層5に対応する部品リード2a、その下の導体層7
に対応する部品リード2b、最も深い位置にある導体層
9に対応する部品リード2cの長さにそれぞれ形成す
る。部品リード2a、2b、2cの先端形状は、挿入性
および絶縁層の貫通性を向上させるため、1つ以上の鋭
角突起20を有するように成形する。なお、前記実施の
形態1の場合と同様に、図8に例示されるような任意の
先端形状を採用してもよい。
【0049】部品リード2は実装時の穴14a、14
b、14cの挿入および絶縁層6、8の貫通に耐えうる
様に、一例として補強のためNiメッキ等の表面処理を
ほどこしてもよい(図3(a))。
b、14cの挿入および絶縁層6、8の貫通に耐えうる
様に、一例として補強のためNiメッキ等の表面処理を
ほどこしてもよい(図3(a))。
【0050】部品リード2a、2b、2cの長さは自由
に入れ替えでき、目的の接続対象の導体層の深さによっ
て選択される。
に入れ替えでき、目的の接続対象の導体層の深さによっ
て選択される。
【0051】次に、図3(b)は、本実施の形態の電子
部品1を実装する複数の導体層を有する多層配線構造の
プリント配線板10の一例であり、電子部品1の部品リ
ード2a、2b、2cに対応した深さに配置された導体
層5、導体層7、導体層9およびこれらを隔てる絶縁層
6、絶縁層8を所望の厚さで、絶縁基板10aの上に積
層形成し、導体層5、導体層7、導体層9の各々では、
部品リード2a、2b、2cの各々に対応した位置に配
線を引き回す。
部品1を実装する複数の導体層を有する多層配線構造の
プリント配線板10の一例であり、電子部品1の部品リ
ード2a、2b、2cに対応した深さに配置された導体
層5、導体層7、導体層9およびこれらを隔てる絶縁層
6、絶縁層8を所望の厚さで、絶縁基板10aの上に積
層形成し、導体層5、導体層7、導体層9の各々では、
部品リード2a、2b、2cの各々に対応した位置に配
線を引き回す。
【0052】本実施の形態の場合、部品搭載前のプリン
ト配線板10に、接続する導体層5、7、9の各々にお
ける配線パターンと部品リード2が重なる位置の絶縁層
6、8および表面コート樹脂4に、導体層5、7、9ま
で達しない部品リード2の口径より小さい口径の穴14
a、穴14b、穴14cを形成する。すなわち、穴14
a、14b、14cの口径は位置決め精度向上と、部品
リード2の安定保持のために部品リード2の口径より小
さくする。
ト配線板10に、接続する導体層5、7、9の各々にお
ける配線パターンと部品リード2が重なる位置の絶縁層
6、8および表面コート樹脂4に、導体層5、7、9ま
で達しない部品リード2の口径より小さい口径の穴14
a、穴14b、穴14cを形成する。すなわち、穴14
a、14b、14cの口径は位置決め精度向上と、部品
リード2の安定保持のために部品リード2の口径より小
さくする。
【0053】次に、電子部品1の部品リード2a、2
b、2cをプリント配線板10に形成した穴14a、1
4b、14cに挿入する(図3(c))。
b、2cをプリント配線板10に形成した穴14a、1
4b、14cに挿入する(図3(c))。
【0054】このとき電子部品1は穴14a、14b、
14cにより導体配線と接続出来る位置に位置決めされ
る。次に電子部品1をさらに加圧し、部品リード2を目
的の導体層5、7、9まで貫通させる。この際、挿入性
および貫通性を上げるため、加熱して絶縁層6、8や表
面コート樹脂4を軟化させるとともに、部品リード2に
超音波等の振動を加える。
14cにより導体配線と接続出来る位置に位置決めされ
る。次に電子部品1をさらに加圧し、部品リード2を目
的の導体層5、7、9まで貫通させる。この際、挿入性
および貫通性を上げるため、加熱して絶縁層6、8や表
面コート樹脂4を軟化させるとともに、部品リード2に
超音波等の振動を加える。
【0055】次に、各部品リード2a、2b、2cが導
体層5、7、9に到達し、且つ深さ調整用のスタッド3
がプリント配線板10の表面に当接して止まる位置まで
挿入させ、部品リード2と導体層5、7、9を接触・導
通させる。部品リード2と導体層との接続確保のため収
縮性の樹脂11を電子部品1の下部に入れ、熱硬化させ
ることにより、電子部品1をプリント配線板10に接近
させる方向に付勢力を発生させて常に部品リード2の先
端部を導体層に押し当てるようにする(図3(d))。
体層5、7、9に到達し、且つ深さ調整用のスタッド3
がプリント配線板10の表面に当接して止まる位置まで
挿入させ、部品リード2と導体層5、7、9を接触・導
通させる。部品リード2と導体層との接続確保のため収
縮性の樹脂11を電子部品1の下部に入れ、熱硬化させ
ることにより、電子部品1をプリント配線板10に接近
させる方向に付勢力を発生させて常に部品リード2の先
端部を導体層に押し当てるようにする(図3(d))。
【0056】本実施の形態の場合には、前記実施の形態
1と同様の効果が得られるとともに、貫通前に、予め穴
14a、14b、14cを穿設することにより、正確な
位置決めが可能になり、導体層5、7、9の各々の配線
パターンに対する部品リード2a、2b、2cの接続精
度が向上する。
1と同様の効果が得られるとともに、貫通前に、予め穴
14a、14b、14cを穿設することにより、正確な
位置決めが可能になり、導体層5、7、9の各々の配線
パターンに対する部品リード2a、2b、2cの接続精
度が向上する。
【0057】図4は、上述のような各実施の形態の電子
部品の実装方法に用いられる実装装置30の構成の一例
を示す断面図である。すなわち、実装装置30は、プリ
ント配線板10が載置されるステージ31と、このプリ
ント配線板10に対して電子部品1の部品リード2を圧
入する加圧ヘッド32を備えている。ステージ31およ
び加圧ヘッド32は、対向方向および平面方向にμm単
位で精密な相対的な位置決め動作が可能な図示しない駆
動機構に支持されている。
部品の実装方法に用いられる実装装置30の構成の一例
を示す断面図である。すなわち、実装装置30は、プリ
ント配線板10が載置されるステージ31と、このプリ
ント配線板10に対して電子部品1の部品リード2を圧
入する加圧ヘッド32を備えている。ステージ31およ
び加圧ヘッド32は、対向方向および平面方向にμm単
位で精密な相対的な位置決め動作が可能な図示しない駆
動機構に支持されている。
【0058】ステージ31には、プリント配線板10を
所望の温度に加熱する図示しないヒータが設けられ、ま
た加圧ヘッド32には、電子部品1の部品リード2に超
音波振動を印加する加振ホーン32aが設けられてい
る。電子部品1は真空吸着等の方法で加圧ヘッド32に
保持される。
所望の温度に加熱する図示しないヒータが設けられ、ま
た加圧ヘッド32には、電子部品1の部品リード2に超
音波振動を印加する加振ホーン32aが設けられてい
る。電子部品1は真空吸着等の方法で加圧ヘッド32に
保持される。
【0059】このような構成により、加熱によるプリン
ト配線板10の絶縁樹脂の軟化、および部品リード2の
加振による部品リード2の貫通性の向上を実現できる。
ト配線板10の絶縁樹脂の軟化、および部品リード2の
加振による部品リード2の貫通性の向上を実現できる。
【0060】なお、電子部品の部品リードの形状として
は、すべてを鋭利な針状に形成することに限らず、図5
に例示されるように、一部をハンダバンプ41として、
プリント配線板10の表面の導体層に対する接続は、こ
のハンダバンプ41を用い、内部の導体層に対する接続
には、目的の深さに応じた任意の部品リード2を用いる
構成としてもよい。
は、すべてを鋭利な針状に形成することに限らず、図5
に例示されるように、一部をハンダバンプ41として、
プリント配線板10の表面の導体層に対する接続は、こ
のハンダバンプ41を用い、内部の導体層に対する接続
には、目的の深さに応じた任意の部品リード2を用いる
構成としてもよい。
【0061】さらに、図6に例示されるように、複数の
部品リード2の一部の部品リード42が、プリント配線
板10の全体を貫通する構成としてもよい。
部品リード2の一部の部品リード42が、プリント配線
板10の全体を貫通する構成としてもよい。
【0062】さらに、図7に例示されるように、PGA
(Pin Grid Array)タイプの電子部品1において、複数
のピン43の各々を、先端部が鋭利な針状の異なる長さ
にして、多層配線構造のプリント配線板内の異なる深さ
の内部配線構造の各々と直接的に導通をとる構造も本発
明に含まれる。
(Pin Grid Array)タイプの電子部品1において、複数
のピン43の各々を、先端部が鋭利な針状の異なる長さ
にして、多層配線構造のプリント配線板内の異なる深さ
の内部配線構造の各々と直接的に導通をとる構造も本発
明に含まれる。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】たとえば、上述の各実施の形態では、便宜
上、プリント配線板の片面に電子部品を実装する場合を
例示したが、両面に電子部品を実装する構造も本発明に
含まれる。
上、プリント配線板の片面に電子部品を実装する場合を
例示したが、両面に電子部品を実装する構造も本発明に
含まれる。
【0065】
【発明の効果】本発明の電子部品の実装方法によれば、
多層配線板における配線効率を向上させることができ
る、という効果が得られる。
多層配線板における配線効率を向上させることができ
る、という効果が得られる。
【0066】また、本発明の電子部品の実装方法によれ
ば、配線ピッチの狭小化に起因する多層配線板の製造歩
留りの低下を防止することができる、という効果が得ら
れる。
ば、配線ピッチの狭小化に起因する多層配線板の製造歩
留りの低下を防止することができる、という効果が得ら
れる。
【0067】また、本発明の電子部品の実装方法によれ
ば、多層配線板の設計作業を簡略化することができる、
という効果が得られる。
ば、多層配線板の設計作業を簡略化することができる、
という効果が得られる。
【0068】また、本発明の電子部品の実装方法によれ
ば、電子部品と多層配線板との接続部の信頼性を向上さ
せることができる、という効果が得られる。
ば、電子部品と多層配線板との接続部の信頼性を向上さ
せることができる、という効果が得られる。
【0069】本発明の電子部品によれば、実装対象の多
層配線板における配線効率を向上させることができる、
という効果が得られる。
層配線板における配線効率を向上させることができる、
という効果が得られる。
【0070】また、本発明の電子部品によれば、実装対
象の多層配線板における配線ピッチの狭小化に起因する
多層配線板の製造歩留りの低下を防止することができ
る、という効果が得られる。
象の多層配線板における配線ピッチの狭小化に起因する
多層配線板の製造歩留りの低下を防止することができ
る、という効果が得られる。
【0071】また、本発明の電子部品によれば、実装対
象の多層配線板の設計作業を簡略化することができる、
という効果が得られる。
象の多層配線板の設計作業を簡略化することができる、
という効果が得られる。
【0072】また、本発明の電子部品によれば、多層配
線板との接続部の信頼性を向上させることができる、と
いう効果が得られる。
線板との接続部の信頼性を向上させることができる、と
いう効果が得られる。
【図1】(a)〜(d)は、本発明の一実施の形態であ
る電子部品の実装方法を一例を工程順に例示した断面図
である。
る電子部品の実装方法を一例を工程順に例示した断面図
である。
【図2】(a)〜(d)は、本発明の他の実施の形態で
ある電子部品の実装方法の一例を工程順に例示した断面
図である。
ある電子部品の実装方法の一例を工程順に例示した断面
図である。
【図3】(a)〜(d)は、本発明のさらに他の実施の
形態である電子部品の実装方法の一例を工程順に例示し
た断面図である。
形態である電子部品の実装方法の一例を工程順に例示し
た断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態である電子部品の実装方
法に用いられる実装装置の構成の一例を示す断面図であ
る。
法に用いられる実装装置の構成の一例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態である電子部品の変形例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図6】本発明の電子部品の実装方法の変形例を示す断
面図である。
面図である。
【図7】本発明の一実施の形態である電子部品の変形例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図8】(a)〜(c)は、本発明の電子部品における
部品リードの先端形状の変形例を示す断面図である。
部品リードの先端形状の変形例を示す断面図である。
1 電子部品 2 部品リード(外部接続端子) 2a 部品リード 2b 部品リード 2c 部品リード 2d 部品リード 2e 部品リード 2f 部品リード 3 スタッド 4 表面コート樹脂 5 導体層 6 絶縁層 7 導体層 8 絶縁層 9 導体層 10 プリント配線板(多層配線板) 10a 絶縁基板 11 樹脂 12 導電性樹脂 13a〜13c 穴 14a〜14c 穴 20 鋭角突起 21 鋭角突起 22 凹部 22a 刃先 23 凹部 23a 刃先 30 実装装置 31 ステージ 32 加圧ヘッド 32a 加振ホーン 41 はんだバンプ 42 部品リード 43 ピン
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 博志 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 千葉 恭治 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の導体層を絶縁層を介して積層して
なる多層配線板に対する電子部品の実装方法であって、
前記絶縁層に対して前記電子部品に突設された外部接続
端子を貫通させることにより、前記外部接続端子の長さ
に応じた任意の深さの前記導体層に前記外部接続端子を
接続することを特徴とする電子部品の実装方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子部品の実装方法にお
いて、 前記多層配線板の前記絶縁層における前記電子部品の前
記外部接続端子の貫通部位に、予め、当該外部接続端子
の接続対象の前記導体層に達しない穴を穿設し、前記穴
に前記外部接続端子を挿入することにより、前記外部接
続端子の位置決めを行う操作、 または、前記多層配線板の前記絶縁層における前記電子
部品の前記外部接続端子の貫通部位に、予め、当該外部
接続端子の接続対象の前記導体層に達する穴を穿設する
とともに、前記外部接続端子の先端部には、導電性樹脂
を転写しておき、前記穴に前記外部接続端子を挿入する
ことにより、前記外部接続端子の位置決めを行うととも
に、前記外部接続端子と対応する深さの前記導体層との
接続を前記導電性樹脂を介して行わせる操作、 を行うことを特徴とする電子部品の実装方法。 - 【請求項3】 複数の導体層を絶縁層を介して積層して
なる多層配線板に対して実装される電子部品であって、
各々が接続対象の前記導体層に達する長さを有する複数
の外部接続端子を備え、前記絶縁層に対して個々の前記
外部接続端子を貫通させることにより、前記外部接続端
子の長さに応じた任意の深さの前記導体層に前記外部接
続端子が接続されるようにしたことを特徴とする電子部
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9259514A JPH1197610A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 電子部品の実装方法および電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9259514A JPH1197610A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 電子部品の実装方法および電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1197610A true JPH1197610A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17335169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9259514A Pending JPH1197610A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 電子部品の実装方法および電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1197610A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007318032A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Kyocera Corp | 配線基板及びそれを用いた半導体素子の実装構造体 |
JP2016525792A (ja) * | 2013-07-09 | 2016-08-25 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 印刷電子装置作製技術に基づいて印刷回路基板アセンブリを製造する方法及び印刷回路基板アセンブリ |
JP2016175554A (ja) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | オートリブ日信ブレーキシステムジャパン株式会社 | 車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステム |
US10411572B2 (en) | 2015-06-05 | 2019-09-10 | Mitsubishi Electric Corporation | Vehicle-use alternating current generator regulator |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP9259514A patent/JPH1197610A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3306794B1 (en) * | 2015-06-05 | 2021-01-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Regulator for vehicle ac generator |
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