JP2016175554A - 車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステム - Google Patents

車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステム Download PDF

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Abstract

【課題】電子制御ユニットについて部品点数の削減もしくは小型化が可能な車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステムを提供する。
【解決手段】入力装置A1は、基体100と、基体100に取り付けられる電子制御ユニット7と、を備える。電子制御ユニット7は、樹脂製のハウジング71と、ハウジング71内に収容される制御基板80と、ハウジング71の側壁73に一体成形され制御基板80から生じるノイズを逃がす導電部材90と、を備える。導電部材90の先端部94は、側壁73外へ露出したニードル形状に形成されている。導電部材90は、先端部94が基体100の表面の絶縁層を貫通して、基体100と電気的に接続されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステムに関する。
車両用ブレーキシステムに用いられる電子制御ユニットは、基体に取り付けられるハウジングを有しており、ハウジング内に制御基板が収容されている。また、ハウジング内には、ノイズを減少させるためのチョークコイルであるノーマルモードチョークコイルおよびコモンモードチョークコイルが収容されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−69737号公報
特許文献1に記載の電子制御ユニットは、大型のチョークコイルであるノーマルモードチョークコイルおよびコモンモードチョークコイルを備えている。このため、部品点数が増加するとともに、このような大型のチョークコイルをハウジング内にレイアウトして構成することでハウジングが大型化してしまうという課題がある。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、電子制御ユニットについて部品点数の削減もしくは小型化が可能な車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、車両用ブレーキ制御装置であって、金属製の基体と、前記基体に取り付けられる電子制御ユニットと、を備えている。前記電子制御ユニットは、前記基体に形成された基体側取付面に取り付けられる樹脂製のハウジングと、前記ハウジング内に収容される制御基板と、前記ハウジングの側壁に一体成形され前記制御基板から生じるノイズを逃がす導電部材と、を備える。前記導電部材の先端部は、前記側壁外へ露出したニードル形状に形成されている。そして、前記導電部材は、前記先端部が前記基体の表面に形成された絶縁層を貫通して、前記基体と電気的に接続されている。
この構成では、ハウジングの側壁に一体成形された導電部材の先端部が基体の表面の絶縁層を貫通して基体と電気的に接続されるため、制御基板から生じるノイズを、導電部材を介して基体に逃がすことができる。これにより、例えば、ノイズを減少させるためのチョークコイルの数を削減したり、チョークコイルを小型化したりすることができる。また、導電部材を、その先端部のニードル形状によって容易に基体に接続させることができる。
したがって、電子制御ユニットについて部品点数の削減もしくは小型化が可能な車両用ブレーキ制御装置を提供することができる。
前記車両用ブレーキ制御装置において、前記ハウジングは、該ハウジングを前記基体に固定する複数の固定部を有するとよい。また、前記導電部材の前記先端部は、前記ハウジングにおける前記固定部の近傍に設けられているとよい。
この構成では、導電部材の先端部はハウジングにおける固定部の近傍に設けられているため、ハウジングを基体に固定する際の固定力を利用して、導電部材の先端部を基体に対して確実かつ強固に突き刺すことができる。
前記車両用ブレーキ制御装置において、前記電子制御ユニットは、前記ハウジングと前記基体との間をシールする環状のシール部材を備えるとよい。また、前記導電部材は、前記シール部材の内側に配置されているとよい。
この構成では、導電部材はシール部材の内側に配置されているため、導電部材を含めてハウジング内をシールすることができる。これにより、導電部材は、外部環境から保護される。
前記車両用ブレーキ制御装置において、前記ハウジングの前記側壁は、前記基体との取付面であるハウジング側取付面と、当該ハウジング側取付面よりも前記基体と反対側に位置する露出面とを有しているとよい。そして、前記導電部材の前記先端部は、前記露出面から突出しているとよい。また、前記基体には、前記露出面に向かって突出した突出部が形成されているとよい。
この構成では、ハウジングにおける露出面はハウジング側取付面よりも基体と反対側に位置されているため、ハウジングの基体への取付前において、導電部材のニードル形状の先端部が外部に突出しないようにハウジングの内部に引っ込んだ状態にすることができる。これにより、装置の製造時等においても、導電部材の先端部をハウジング内部に収容したまま組付作業を行うことができる。
前記車両用ブレーキ制御装置において、前記露出面と前記突出部との間にはクリアランスが形成されているとよい。
この構成では、露出面と突出部との間にクリアランスが形成されているため、ハウジング側取付面を基体側取付面に確実に当接させることができる。これにより、ハウジングの基体への取付状態は、導電部材の基体への接続によって影響を受けることがなく、良好に保持される。
前記車両用ブレーキ制御装置において、前記側壁は、該側壁の内面から内側に膨出する肉盛部を有するとよい。また、前記導電部材は、前記肉盛部に一体成形されているとよい。
この構成では、導電部材は肉盛部に一体成形されているため、ハウジングの側壁の肉盛部を介して導電部材を基体まで接続することができる。これにより、導電部材を効率的にレイアウトすることができる。
前記車両用ブレーキ制御装置において、前記導電部材の前記側壁に埋設されている部位には、前記導電部材の後退を抑制する後退抑制部が形成されているとよい。
この構成では、導電部材に後退抑制部が形成されているため、導電部材を基体に接続する際に導電部材が基体と反対側へ後退することを抑制でき、導電部材を基体に確実かつ強固に突き刺すことができる。
前記課題を解決するための本発明は、車両用ブレーキシステムであって、前記車両用ブレーキ制御装置と、電動アクチュエータの駆動によってブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、を備えている。また、前記車両用ブレーキ制御装置は、シリンダ穴を有する前記基体と、前記シリンダ穴に挿入され、ブレーキ操作子が連結されたピストンと、前記電動アクチュエータを制御する前記電子制御ユニットと、を備えている。本発明は、かかる構成のような車両用ブレーキシステムに対して用いると好適である。
前記課題を解決するための本発明は、前記車両用ブレーキ制御装置の製造方法であって、前記ハウジングを前記基体に組み付けるときに、前記導電部材を、前記先端部が前記基体の表面に形成された絶縁層を貫通するように、前記基体に突き刺すことを特徴とする。
この構成では、導電部材の先端部が基体の絶縁層を貫通するように、基体に突き刺すことによって基体と電気的に接続するため、制御基板から生じるノイズを、導電部材を介して基体に逃がすことができる。これにより、例えば、ノイズを減少させるためのチョークコイルの数を削減したり、チョークコイルを小型化したりすることができる。また、ハウジングの基体への組付工程の一工程で、導電部材を、切削加工やかしめ等の接続をするための工程を不要とし、その先端部のニードル形状によって容易に基体に接続させることができる。
したがって、電子制御ユニットについて部品点数の削減もしくは小型化が可能な車両用ブレーキ制御装置の製造方法を提供することができる。
本発明によれば、電子制御ユニットについて部品点数の削減もしくは小型化が可能な車両用ブレーキ制御装置およびその製造方法、並びに車両用ブレーキシステムを提供することができる。しかも、ハウジングの基体への組付工程の一工程で、導電部材を、その先端部のニードル形状によって容易に基体に接続させることができる。
本発明の一実施形態に係る入力装置を用いた車両用ブレーキシステムの構成を示す模式図である。 図1に示される入力装置の分解斜視図である。 図2に示されるハウジングおよび制御基板を取り出して、制御基板をハウジングの上方に水平に位置させた状態を示す拡大斜視図である。 図3に示されるハウジングの下方(車両搭載時における右側)から見た拡大斜視図である。 図3のV−V線に沿う拡大断面図を基体との接続部分とともに示す断面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材には同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
本実施形態では、本発明の車両用ブレーキ制御装置を車両用ブレーキシステムの入力装置に適用した場合を例として説明する。
以下の説明では、最初に車両用ブレーキシステムの全体構成について説明した後に、本発明の車両用ブレーキ制御装置である入力装置について詳細に説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキシステムAは、原動機(エンジンや走行用電動モータ等)の起動時に作動するバイワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、原動機の停止時などに作動する油圧式のブレーキシステムとの双方を備えるものである。
車両用ブレーキシステムAは、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車のほか、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車などにも搭載することができる。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルB(ブレーキ操作子)のストローク量(作動量)に応じてブレーキ液圧を発生させる入力装置A1(車両用ブレーキ制御装置)を備えている。
また、車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルBのストローク量に応じてモータ12(電動アクチュエータ)を駆動させることでブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダA2を備えている。
さらに、車両用ブレーキシステムAは、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置A3を備えている。
入力装置A1、スレーブシリンダA2および液圧制御装置A3は、本実施形態では別ユニットとして構成されており、外部配管を介して連通している。
入力装置A1は、基体100と、ブレーキペダルBのストローク量に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ1と、ブレーキペダルBに擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータ2と、電子制御ユニット7と、を備えている(図2参照)。
基体100は、車両に搭載される金属製のブロックであり、二つのシリンダ穴1g,2gおよび複数の液圧路9a,9b,9eが形成されている。また、基体100には、リザーバ3などの各種部品が取り付けられる。
マスタシリンダ1は、タンデムピストン型であり、二つのピストン1a,1bと、二つのコイルばね1c,1dとから構成されている。マスタシリンダ1は、有底円筒状の第一シリンダ穴1g内に設けられている。
第一シリンダ穴1gの底面と、第一ピストン1aとの間には、第一圧力室1eが形成されている。第一圧力室1eには、第一コイルばね1cが収容されている。第一コイルばね1cは、底面側に移動した第一ピストン1aを開口部側に押し戻すものである。
第一ピストン1aと、第二ピストン1bとの間には、第二圧力室1fが形成されている。第二圧力室1fには、第二コイルばね1dが収容されている。第二コイルばね1dは、底面側に移動した第二ピストン1bを開口部側に押し戻すものである。
ブレーキペダルBのロッドB1は、第一シリンダ穴1g内に挿入されている。ロッドB1の先端部は、第二ピストン1bに連結されている。これにより、第二ピストン1bは、ロッドB1を介してブレーキペダルBに連結されている。
第一ピストン1aおよび第二ピストン1bは、ブレーキペダルBの踏力を受けて第一シリンダ穴1g内を底面側に摺動し、両圧力室1e,1f内のブレーキ液を加圧する。
リザーバ3は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、基体100の上面に取り付けられている(図2参照)。両圧力室1e,1fには、連通穴3a,3aを通じてリザーバ3からブレーキ液が補給される。
ストロークシミュレータ2は、ピストン2aと、二つのコイルばね2b,2cと、蓋部材2dとから構成されている。ストロークシミュレータ2は、有底円筒状の第二シリンダ穴2g内に設けられている。第二シリンダ穴2gの開口部は蓋部材2dによって閉塞されている。
第二シリンダ穴2gの底面と、ピストン2aとの間には圧力室2eが形成されている。また、ピストン2aと蓋部材2dとの間には、収容室2fが形成されている。収容室2fには、二つのコイルばね2b,2cが収容されている。両コイルばね2b,2cは、蓋部材2d側に移動したピストン2aを底面側に押し戻すとともに、ブレーキペダルBに操作反力を付与するものである。
次に、入力装置A1の基体100内に形成された各液圧路について説明する。
第一メイン液圧路9aは、第一シリンダ穴1gの第一圧力室1eを起点とする液圧路である。第一メイン液圧路9aの終点である出力ポートには、液圧制御装置A3に至る配管Haが連結されている。
第二メイン液圧路9bは、第一シリンダ穴1gの第二圧力室1fを起点とする液圧路である。第二メイン液圧路9bの終点である出力ポートには、液圧制御装置A3に至る配管Hbが連結されている。
分岐液圧路9eは、第一メイン液圧路9aから分岐して、ストロークシミュレータ2の圧力室2eに至る液圧路である。
第一メイン液圧路9aにおいて、分岐液圧路9eとの連結部位よりも下流側(出力ポート側)には、第一メイン液圧路9aを開閉する常開型の電磁弁V1が設けられている。この電磁弁V1は、閉弁した状態に切り換わることで、第一メイン液圧路9aの上流側と下流側とを遮断するマスタカット弁である。
第二メイン液圧路9bには、第二メイン液圧路9bを開閉する常開型の電磁弁V1が設けられている。電磁弁V1は、閉弁した状態に切り換わることで、第二メイン液圧路9bの上流側と下流側とを遮断するマスタカット弁である。
分岐液圧路9eには、常閉型の電磁弁V2が設けられている。この電磁弁V2は分岐液圧路9eを開閉するものである。
二つの圧力センサP,Pは、ブレーキ液圧の大きさを検知するものである。両圧力センサP,Pで取得された情報は電子制御ユニット7に出力される。
第一メイン液圧路9aの圧力センサPは、電磁弁V1よりも下流側(出力ポート側)に配置されており、スレーブシリンダA2で発生したブレーキ液圧を検知する。
第二メイン液圧路9bの圧力センサPは、電磁弁V1よりも上流側(マスタシリンダ1側)に配置されており、マスタシリンダ1で発生したブレーキ液圧を検知する。
電子制御ユニット7は、圧力センサPやストロークセンサ(図示せず)などの各種センサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて、各電磁弁V1,V2の開閉を制御するとともに、スレーブシリンダA2のモータ12の作動も制御する。
スレーブシリンダA2は、有底円筒状のシリンダ穴10aを有する基体10と、シリンダ穴10a内を摺動するスレーブピストン11a,11bと、モータ12と、を備えている。
基体10は、車両に搭載される金属部品であり、シリンダ穴10aが形成されている。また、基体10には、リザーバなどの各種部品が取り付けられる。
シリンダ穴10aの底面と、第一スレーブピストン11aとの間には、第一圧力室10bが形成されている。第一圧力室10bには、第一コイルばね13aが収容されている。第一コイルばね13aは、底面側に移動した第一スレーブピストン11aを開口部側に押し戻すものである。
第一スレーブピストン11aと、第二スレーブピストン11bとの間には、第二圧力室10cが形成されている。第二圧力室10cには、第二コイルばね13bが収容されている。第二コイルばね13bは、底面側に移動した第二スレーブピストン11bを開口部側に押し戻すものである。
モータ12は、入力装置A1の電子制御ユニット7によって駆動制御される電動サーボモータである。
モータ12は基体10の側面に取り付けられている。また、モータ12から突出したロッド12aがシリンダ穴10aに挿入されている。
モータ12のケース内には、モータ12の出力軸の回転駆動力を直線方向の軸力に変換する駆動伝達部が収容されている。駆動伝達部は、例えば、ボールねじ機構によって構成されている。モータ12の出力軸の回転駆動力が駆動伝達部に入力されると、駆動伝達部からロッド12aに直線方向の軸力が付与され、ロッド12aが軸方向に進退移動する。
ロッド12aの先端部は第二スレーブピストン11bに当接している。そして、ロッド12aがシリンダ穴10aの底面側に移動したときには、両スレーブピストン11a,11bがロッド12aからの入力を受けてシリンダ穴10a内を摺動し、両圧力室10b,10c内のブレーキ液を加圧する。
次に、スレーブシリンダA2の基体10内に形成された各液圧路について説明する。
第一連通液圧路9fは、シリンダ穴10aの第一圧力室10bを起点とする液圧路である。第一連通液圧路9fの終点である出力ポートには、配管Haから分岐した配管Hcが連結されている。
第二連通液圧路9gは、シリンダ穴10aの第二圧力室10cを起点とする液圧路である。第二連通液圧路9gの終点である出力ポートには、配管Hbから分岐した配管Hdが連結されている。
液圧制御装置A3は、車輪ブレーキの各ホイールシリンダWに付与するブレーキ液圧を制御するものであり、アンチロックブレーキ制御、車両の挙動を安定化させる横滑り制御、トラクション制御などを実行し得る構成を備えている。
なお、図示は省略するが、液圧制御装置A3は、電磁弁やポンプなどが設けられた液圧ユニット、ポンプを駆動するためのモータ、電磁弁やモータなどを制御するための電子制御装置などを備えている。
液圧制御装置A3は、配管Ha,Hbを介して入力装置A1に接続されるとともに、配管Ha,Hcおよび配管Hb,Hdを介してスレーブシリンダA2に接続されている。さらに、液圧制御装置A3は、配管を介して各ホイールシリンダWに接続されている。
次に車両用ブレーキシステムAの動作について概略説明する。
車両用ブレーキシステムAでは、ブレーキペダルBが操作されたことをストロークセンサ(図示せず)が検出すると、電子制御ユニット7は常開型の両電磁弁V1,V1を閉弁した状態に切り替える。これにより、両メイン液圧路9a,9bの上流側と下流側とが遮断される。
また、電子制御ユニット7は常閉型の電磁弁V2を開弁する。これにより、第一メイン液圧路9aから分岐液圧路9eを通じてストロークシミュレータ2にブレーキ液が流入可能となる。
マスタシリンダ1の両ピストン1a,1bは、ブレーキペダルBの踏力を受けて第一シリンダ穴1g内を底面側に摺動し、両圧力室1e,1f内のブレーキ液を加圧する。このとき、両メイン液圧路9a,9bの上流側と下流側とが遮断されているため、両圧力室1e,1fで発生したブレーキ液圧はホイールシリンダWに伝達されない。
また、第一圧力室1e内のブレーキ液が加圧されると、第一メイン液圧路9aから分岐液圧路9eにブレーキ液が流入する。そして、ストロークシミュレータ2の圧力室2e内のブレーキ液が加圧され、ピストン2aがコイルばね2b,2cの付勢力に抗して蓋部材2d側に移動する。
これにより、ブレーキペダルBがストロークするとともに、ピストン2aには、コイルばね2b,2cによって、底面側に向けて付勢力が発生し、ピストン2aからブレーキペダルBに対して擬似的な操作反力が付与される。
また、ストロークセンサ(図示せず)によって、ブレーキペダルBの踏み込みが検出されると、スレーブシリンダA2のモータ12が駆動する。
電子制御ユニット7では、スレーブシリンダA2から出力されたブレーキ液圧と、マスタシリンダ1から出力されたブレーキ液圧とを対比し、その対比結果に基づいてモータ12の回転数などを制御する。
スレーブシリンダA2では、両スレーブピストン11a,11bがロッド12aからの入力を受けてシリンダ穴10a内を底面側に摺動し、両圧力室10b,10c内のブレーキ液が加圧される。
このようにして、スレーブシリンダA2では、ブレーキペダルBのストローク量に応じてブレーキ液圧を発生させる。
スレーブシリンダA2で発生したブレーキ液圧は、配管Hc,Hdから配管Ha,Hbを通じて、液圧制御装置A3に入力される。
さらに、液圧制御装置A3から各ホイールシリンダWにブレーキ液圧が伝達され、各ホイールシリンダWが作動することにより、各車輪に制動力が付与される。
なお、スレーブシリンダA2が作動しない状態(例えば、電力が得られない場合など)においては、両電磁弁V1,V1は開弁した状態であり、両メイン液圧路9a,9bの上流側と下流側とが連通している。また、電磁弁V2は閉弁している。
この状態では、マスタシリンダ1によって両メイン液圧路9a,9bのブレーキ液圧が昇圧される。そして、両メイン液圧路9a,9bに通じている各ホイールシリンダWが昇圧し、車輪に制動力が付与される。
次に、入力装置A1について詳細に説明する。
図2に示すように、入力装置A1は、基体100と、基体100に取り付けられる電子制御ユニット7と、を備えている。基体100の内部には、マスタシリンダ1およびストロークシミュレータ2が設けられている。
入力装置A1は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードの前面に取り付けられる。
基体100は、金属製のブロックであり、左右方向よりも前後方向に大きく形成されており、後端部が左右方向に拡幅されている。
本実施形態において、基体100の前後方向、左右方向および上下方向とは、入力装置A1を車両に搭載したときの方向である。
基体100の内部には、マスタシリンダ1の第一シリンダ穴1g(図1参照)およびストロークシミュレータ2の第二シリンダ穴2gが形成されている。両シリンダ穴1g,2gは、車両の左右方向に並設されており、前後方向に延びている。
本実施形態では、基体100の中央部に第一シリンダ穴1gが配置され、第一シリンダ穴1gの右側に第二シリンダ穴2gが配置されている。
基体100の後端面120は、ダッシュボードの前面に取り付けられる部位である。後端面120の上下左右の四隅には、それぞれスタッドボルト140が立設されている。
基体100をダッシュボードの前面に取り付けるときには、スタッドボルト140をダッシュボードの取付穴に挿入し、スタッドボルト140の先端部を車体フレームに固着させる。
基体100の左側面には、電子制御ユニット7が取り付けられる基体側取付面110が形成されている。
基体側取付面110の上半分の領域には、電磁弁V1,V2や圧力センサP,Pといった電気部品が装着される複数の取付穴111が形成されている。
基体側取付面110の下半分の領域には、略直方体の放熱部130が突設されている。放熱部130は、基体100に一体に形成された中実な突出部である。
次に、電子制御ユニット7について説明する。
図2〜図3に示すように、電子制御ユニット7は、基体側取付面110に取り付けられる合成樹脂製の箱体であるハウジング71と、ハウジング71内に収容される制御基板80と、を備えている。
ハウジング71は、略長方形の仕切部72と、仕切部72を取り囲む側壁73と、を備えている。側壁73は、仕切部72の周縁部から表側(左側)および裏側(右側)に垂直に立ち上げられている。
ハウジング71は、基体100の基体側取付面110から突出した電磁弁V1,V2および圧力センサP,Pを覆った状態で、基体100に形成された基体側取付面110に取り付けられる。
図4に示すように、ハウジング71の側壁73には、ハウジング71を基体100に固定する固定部としての取付穴77が複数形成されている。そして、各取付穴77に挿入したボルト等のねじ部材(図示せず)を基体100のねじ穴112(図2参照)に螺合させることで、ハウジング71が基体100の基体側取付面110に固定される。
また、図2に示すように、ハウジング71の表側(左側)の開口部は、合成樹脂製のカバー76によって密閉されている。
図2〜図4に示すように、ハウジング71の内部空間は、仕切部72によって表裏(左右)の二つの空間に区画されている。仕切部72と基体側取付面110(図2参照)との間には、第一収容室74(図4参照)が形成されている。また、仕切部72とカバー76(図2参照)との間には、第二収容室75(図3参照)が形成されている。
第一収容室74は、基体側取付面110から突出した電磁弁V1,V2および圧力センサP,Pが収容される空間であり、第二収容室75は、制御基板80が収容される空間である。
仕切部72は、基体側取付面110に間隔を空けて対向する板状の部位であり、基体側取付面110から突出した放熱部130が貫通する長方形の開口部72aが形成されている。
制御基板80は、各種センサから得られた情報や、予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて、入力装置A1の各電磁弁V1,V2(図1参照)の作動を制御するとともに、スレーブシリンダA2のモータ12(図1参照)の作動を制御する。
制御基板80は、電子回路がプリントされた長方形の基板本体81に電子部品(図示せず)を取り付けたものである。
制御基板80は、仕切部72の表面に突設された支持部78(図5参照)に当接支持されて取り付けられており、仕切部72の表面に間隔を空けて配置されている。
第二収容室75には、仕切部72の開口部72aを通じて放熱部130が突出している。放熱部130の先端面は、グリスを介して制御基板80に当接しており、制御基板80で発生する熱が基体100を通じて放熱されるようになっている。
図4〜図5に示すように、電子制御ユニット7は、制御基板80から生じるノイズを逃がす導電部材90を備えている。そして、導電部材90は、ハウジング71の側壁73に一体成形(インサート成形)されている。
導電部材90は、板体91と、第一延伸部92と、第二延伸部93と、先端部94とを有している。導電部材90は、電気伝導性の良い材料である例えば金属材料から形成されている。
板体91は、基体100の基体側取付面110に平行な矩形の平板形状を呈しており、ハウジング71の仕切部72に埋設されている。仕切部72には凹部72b(図3参照)が形成されており、凹部72bの底面に導電部材90の板体91の表面が露呈している。
第一延伸部92は、板体91の側端部から側壁73の方へ延伸する幅の狭い帯板形状を呈しており、ハウジング71の仕切部72に埋設されている。第二延伸部93は、第一延伸部92の側壁73側の端部から基体100の方へ直角に曲げられて延伸する幅の狭い帯板形状を呈している。
ハウジング71の側壁73は、該側壁73の内面から内側に膨出する肉盛部73aを有している。第二延伸部93は側壁73の肉盛部73aに埋設されている。つまり、導電部材90は側壁73の肉盛部73aに一体成形されている。
先端部94は、第二延伸部93の先端側に設けられており、側壁73外へ露出したニードル形状に形成されている。先端部94のニードル形状は、先端が尖った形状であればよく、例えば、角錐形状であってもよいし、円錐形状であってもよい。
導電部材90の先端部94は、ハウジング71における固定部としての取付穴77(図4参照)の近傍に設けられている。
導電部材90の板体91、第一延伸部92、第二延伸部93および先端部94は、一枚の板材に対して打抜き加工、曲げ加工、切削加工等の機械加工を施すことによって作製されている。ただし、導電部材90は、一部が別体で作成されていて、複数の部材が結合されることによって作製されてもよい。
図5に示すように、電子制御ユニット7は、ハウジング71と基体100との間をシールする環状(無端状)のシール部材85を備えている。ハウジング71の側壁73における基体100との取付面であるハウジング側取付面79には、シール部材85を装着する溝86が形成されている。そして、導電部材90は、シール部材85の内側に配置されている。
基板本体81の基体側取付面110側の表面には、グランド部82が設けられている。グランド部82は、制御基板80の基板本体81に形成された電子回路のグランドライン(図示せず)に電気的に接続する。グランド部82には、電気伝導性の良い材料である例えば金属材料から形成される電気接続部83が、例えばハンダ等によって接合されている。ただし、図2および図3では説明の便宜上、電気接続部83は制御基板80から分離して表示されている。電気接続部83は、コイルばね形状を呈しており、その軸方向に伸縮可能な弾性を有している。
制御基板80がハウジング71の支持部78にねじ締結等によって取り付けられた状態において、電気接続部83は、その先端がハウジング71の仕切部72に形成された凹部72b内に入り込むように構成されている。これにより、電気接続部83の先端が凹部72b内の底面に露呈している導電部材90の板体91の表面に接触して、グランド部82と導電部材90とが電気接続部83を介して導通する。
なお、電気接続部83は、制御基板80のグランド部82ではなく、導電部材90の板体91に例えばハンダ等によって接合されていてもよい。また、電気接続部83は、制御基板80のグランド部82と導電部材90の板体91とに接合されることなく両者の間で挟まれた状態で保持されるように構成されてもよい。さらに、電気接続部83は、コイルばね形状に限定されるものではなく、例えば板ばね形状を呈するものであってもよい。
基体100の表面には、耐食性(防錆)を向上させるためにアルマイト被膜等の絶縁層(図示せず)が形成されている。図5に示すように、導電部材90の先端部94は前記絶縁層を突き破っている。つまり、導電部材90は、基体100と電気的に接続されている。
図6に示すように、導電部材90の側壁73に埋設されている部位である第二延伸部93には、導電部材90の後退を抑制する後退抑制部93aが形成されている。ここで、後退抑制部93aの先端部94と反対側に、ハウジング71の樹脂が成形時に回り込むようになっている。後退抑制部93aは、図6ではくさび状(三角形状)の突起であるが、これに限定されるものではない。後退抑制部93aは、例えば、各種形状の凸部または凹部、あるいは単純な波状の凹凸形状であってもよく、さらには、第二延伸部93の延伸方向と垂直方向に形成され樹脂が入り込むような横穴であってもよい。
図5〜図6に示すように、ハウジング71の側壁73は、基体100との取付面であるハウジング側取付面79と、当該ハウジング側取付面79よりも基体100と反対側に位置する露出面95とを有している。露出面95は、肉盛部73aの端面である。そして、導電部材90の先端部94は、露出面95から突出している。また、基体100には、露出面95に向かって突出した突出部113が形成されている。突出部113は、例えば円柱形状を呈しているが、これに限定されるものではない。そして、露出面95と突出部113との間には所定のクリアランスCが形成されている。
前記したような入力装置A1を製造する場合には、ハウジング71の各取付穴77にねじ部材を挿通して基体100のねじ穴112にねじ込むことによって、電子制御ユニット7のハウジング71が基体100に取り付けられる。このようにハウジング71を基体100に組み付けるときに、導電部材90の先端部94は、基体100の表面に形成された絶縁層を貫通する。導電部材90の先端部94が基体100に突き刺されることによって、導電部材90と基体100とが電気的に接続する。
以上説明した本実施形態では、電子制御ユニット7は、樹脂製のハウジング71と、ハウジング71内に収容される制御基板80と、ハウジング71の側壁73に一体成形され制御基板80から生じるノイズを逃がす導電部材90と、を備える。導電部材90の先端部94は、側壁73外へ露出したニードル形状に形成されている。そして、導電部材90は、先端部94が基体100の表面の絶縁層を貫通して、基体100と電気的に接続されている。このため、制御基板80から生じるノイズを、導電部材90を介して基体100に逃がすことができる。これにより、例えば、ノイズを減少させるためのチョークコイルの数を削減したり、チョークコイルを小型化したりすることができる。また、ハウジング71の基体100への組付工程の一工程で、導電部材90を、切削加工やかしめ等の接続をするための工程を不要とし、その先端部94のニードル形状によって容易に基体100に接続させることができる。
したがって、電子制御ユニット7について部品点数の削減もしくは小型化が可能な入力装置A1を提供することができる。
また、本実施形態では、導電部材90の先端部94はハウジング71における取付穴77の近傍に設けられている。このため、各取付穴77にねじ部材を挿通して基体100のねじ穴112にねじ込むことによってハウジング71を基体100に固定する際の軸力を利用して、導電部材90の先端部94を基体100に対して確実かつ強固に突き刺すことができる。
また、本実施形態では、導電部材90はシール部材85の内側に配置されている。このため、導電部材90を含めてハウジング71内をシールすることができる。これにより、導電部材90は、外部環境から保護される。
また、本実施形態では、ハウジング71における露出面95はハウジング側取付面79よりも基体100と反対側に位置されている。このため、ハウジング71の基体100への取付前において、導電部材90のニードル形状の先端部94が外部に突出しないようにハウジング71の内部に引っ込んだ状態にすることができる。これにより、装置の製造時等においても、導電部材90の先端部94をハウジング71内部に収容したまま組付作業を行うことができる。
また、本実施形態では、露出面95と突出部113との間にクリアランスCが形成されている。このため、ハウジング側取付面79を基体側取付面110に確実に当接させることができる。これにより、ハウジング71の基体100への取付状態は、導電部材90の基体100への接続によって影響を受けることがなく、良好に保持される。
また、本実施形態では、導電部材90は肉盛部73aに一体成形されている。このため、ハウジング71の側壁73の肉盛部73aを介して導電部材90を基体100まで接続することができる。これにより、導電部材90を効率的にレイアウトすることができる。
また、本実施形態では、導電部材90に後退抑制部93aが形成されている。このため、導電部材90を基体100に接続する際に導電部材90が基体100と反対側へ後退することを抑制でき、導電部材90を基体100に確実かつ強固に突き刺すことができる。
また、本実施形態では、車両用ブレーキシステムAは、入力装置A1と、スレーブシリンダA2と、を備えている。入力装置A1は、シリンダ穴1gを有する基体100と、シリンダ穴1gに挿入されブレーキペダルBが連結されたピストン1a,1bと、電子制御ユニット7と、を備えている。本発明は、かかる構成のような車両用ブレーキシステムAに対して用いると好適である。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
例えば、前記した実施形態では、二つのピストンを有するタンデム型のシリンダによってスレーブシリンダA2が構成されているが、一つのピストンを用いたシリンダによってスレーブシリンダが構成されていてもよい。
また、前記した実施形態では、入力装置A1、スレーブシリンダA2および液圧制御装置A3は、それぞれ別ユニットとして構成されているが、これに限定されるものではない。入力装置A1、スレーブシリンダA2および液圧制御装置A3のうちの少なくとも二つが一体のユニットで構成されていてもよい。
1 マスタシリンダ
1a,1b ピストン
1g シリンダ穴
7 電子制御ユニット
12 モータ(電動アクチュエータ)
71 ハウジング
72 仕切部
73 側壁
73a 肉盛部
77 取付穴(固定部)
79 ハウジング側取付面
80 制御基板
85 シール部材
90 導電部材
93 第二延伸部(導電部材の側壁に埋設されている部位)
93a 後退抑制部
94 先端部
95 露出面
100 基体
110 基体側取付面
113 突出部
A 車両用ブレーキシステム
A1 入力装置(車両用ブレーキ制御装置)
A2 スレーブシリンダ
A3 液圧制御装置
B ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
C クリアランス

Claims (9)

  1. 金属製の基体と、
    前記基体に取り付けられる電子制御ユニットと、を備える車両用ブレーキ制御装置であって、
    前記電子制御ユニットは、
    前記基体に形成された基体側取付面に取り付けられる樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジング内に収容される制御基板と、
    前記ハウジングの側壁に一体成形され前記制御基板から生じるノイズを逃がす導電部材と、を備え、
    前記導電部材の先端部は、前記側壁外へ露出したニードル形状に形成されており、
    前記導電部材は、前記先端部が前記基体の表面に形成された絶縁層を貫通して、前記基体と電気的に接続されていることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  2. 前記ハウジングは、該ハウジングを前記基体に固定する複数の固定部を有し、
    前記導電部材の前記先端部は、前記ハウジングにおける前記固定部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  3. 前記電子制御ユニットは、前記ハウジングと前記基体との間をシールする環状のシール部材を備え、
    前記導電部材は、前記シール部材の内側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  4. 前記ハウジングの前記側壁は、前記基体との取付面であるハウジング側取付面と、当該ハウジング側取付面よりも前記基体と反対側に位置する露出面とを有し、前記導電部材の前記先端部は、前記露出面から突出し、
    前記基体には、前記露出面に向かって突出した突出部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  5. 前記露出面と前記突出部との間にはクリアランスが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  6. 前記側壁は、該側壁の内面から内側に膨出する肉盛部を有し、
    前記導電部材は、前記肉盛部に一体成形されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  7. 前記導電部材の前記側壁に埋設されている部位には、前記導電部材の後退を抑制する後退抑制部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の車両用ブレーキ制御装置と、
    電動アクチュエータの駆動によってブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、を備える車両用ブレーキシステムであって、
    前記車両用ブレーキ制御装置は、
    シリンダ穴を有する前記基体と、
    前記シリンダ穴に挿入され、ブレーキ操作子が連結されたピストンと、
    前記電動アクチュエータを制御する前記電子制御ユニットと、を備えていることを特徴とする車両用ブレーキシステム。
  9. 金属製の基体と、前記基体に取り付けられる電子制御ユニットと、を備える車両用ブレーキ制御装置の製造方法であって、
    前記電子制御ユニットは、
    前記基体に形成された基体側取付面に取り付けられる樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジング内に収容される制御基板と、
    前記ハウジングの側壁に一体成形され前記制御基板から生じるノイズを逃がす導電部材と、を備え、
    前記導電部材の先端部は、前記側壁外へ露出したニードル形状に形成されており、
    前記ハウジングを前記基体に組み付けるときに、前記導電部材を、前記先端部が前記基体の表面に形成された絶縁層を貫通するように、前記基体に突き刺すことを特徴とする車両用ブレーキ制御装置の製造方法。
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