JPH1197531A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1197531A
JPH1197531A JP25227797A JP25227797A JPH1197531A JP H1197531 A JPH1197531 A JP H1197531A JP 25227797 A JP25227797 A JP 25227797A JP 25227797 A JP25227797 A JP 25227797A JP H1197531 A JPH1197531 A JP H1197531A
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layer
titanium
aluminum alloy
semiconductor device
manufacturing
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JP25227797A
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Inventor
Kazuya Yoshimoto
和也 吉本
Tatsuya Yamada
達也 山田
Takenobu Kishida
剛信 岸田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウムとチタンの反応により生じるチ
タン層表面の凹凸を平滑化することにより、表面に亀裂
のない反射防止膜をアルミニウム合金層上に形成する。 【解決手段】 基板を300℃以上550℃以下に加熱
しながらアルミニウム合金層を形成した後、大気曝露せ
ず連続して、前記基板を300℃以上550℃以下に加
熱しながら前記アルミニウム合金層上にチタンを堆積
し、連続してチタン層上に窒化チタン層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の集積度を向上させるた
めに、多層配線構造が採用されている。図3は、2層配
線構造を有する半導体装置の断面を模式的に示してい
る。図3の半導体装置を例に取り、従来の製造方法を簡
単に説明する。
【0003】まず、公知の技術で半導体素子(不図示)
を形成したシリコン基板1上に、絶縁膜2の堆積とその
平坦化を行った後、絶縁膜2にコンタクトホール3を開
口する。バリアメタル/コンタクトメタル層4を堆積し
た後、CVD法によるタングステン成長とタングステン
のエッチバックによる平坦化を行う。こうして、コンタ
クトホール3の内部をタングステンプラグ5で埋め込
む。
【0004】次に、反射防止膜(12c)/アルミニウ
ム合金層(12b)/バリアメタル膜(12a)の積層
構造を有する第1層配線12を形成する。なお、反射防
止膜12cは、フォトリソグラフィ工程時において、ア
ルミニウム合金層12bからの光の反射を減少させる機
能を持つ。また、バリアメタル膜12aは、アルミニウ
ム合金層12bとシリコン基板1との反応を抑制する働
きを示す。
【0005】以下同様の工程で、絶縁膜7、絶縁膜7中
のヴィアホール8、ヴィアホール8内の密着層9および
タングステンプラグ10を形成した後、第2層配線13
(反射防止膜(13c)/アルミニウム合金層(13
b)/バリアメタル膜の積層構造(13a))を形成す
る。
【0006】このような工程を順次繰り返すことによ
り、3層以上の多層配線構造を実現することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】下地の段差部分におい
てアルミニウム合金層12bおよび13bの被覆性を改
善するという目的のために、アルミニウム合金層12b
および13bを形成する時に基板1が加熱される。反射
防止膜12cおよび13cの形成工程は、アルミニウム
合金層12bおよび13bの堆積工程に引き続いて行わ
れるため、アルミニウム合金層12bおよび13bの堆
積時に基板1が加熱されていると、反射防止膜12cお
よび13cの形成工程は基板加熱の影響を大きく受け
る。
【0008】反射防止膜12cおよび13cがチタン層
から形成する場合、またはチタン層を最下層とする積層
膜から形成する場合、チタンは、いったん加熱された後
のアルミニウム合金層12bおよび13b上に堆積され
てゆく。チタンとアルミニウムとが反応すると、アルミ
ニウム合金層12bおよび13bの表面に主としてAl
3Ti、Al3TiまたはAlTiからなる反応生成物が
形成される。
【0009】基板1を300℃以上に加熱しながらアル
ミニウム合金層12bおよび13bを形成した後、その
上に連続してチタン層を堆積すると、積層膜の表面モフ
ォロジーが悪くなる。これは、基板1の温度制御を実施
しない場合において、反応生成物がアルミニウム合金層
12bおよび13b上で島状に成長するためである。そ
の結果、チタン層は不連続な膜となり、反射防止膜12
cおよび13cの全体に亀裂が入ることになる。このよ
うな場合、その後の工程でアルミニウム合金層12bお
よび13bが酸化され、配線不良が生じてしまう。
【0010】アルミニウム合金層12bおよび13bが
Al−Si−Cu合金から形成されている場合は、チタ
ンはAl−Si−Cu合金中のシリコンと反応しやすい
が、Al−Cu合金から形成されている場合は、チタン
とアルミニウムとが反応するため、上記問題が信頼性の
高い多層配線構造を形成する上で大きな障害となる。
【0011】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、その主たる目的は、表面の平滑なチタン
層をアルミニウム合金層上に形成することによって、表
面に亀裂のない反射防止膜を形成する半導体装置の製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、アルミニウム合金層上にチタン層を
形成する工程において、チタン層の表面を平滑化するよ
うにしている。
【0013】具体的には、本発明の半導体装置の製造方
法は、基板の加熱を行いながらアルミニウム合金層を形
成する工程と、前記アルミニウム合金層上に反射防止膜
を形成する工程とを包含する半導体装置の製造方法であ
って、前記反射防止膜を形成する工程は、前記アルミニ
ウム合金層の形成後に大気暴露することなく連続して前
記アルミニウム合金層上にチタン層を堆積する工程と、
前記チタン層上に窒化チタン層を堆積する工程とを含ん
でおり、前記チタン層を堆積する工程において、前記チ
タン層の表面を平滑化するための処理が実行される。
【0014】前記アルミニウム合金層を形成する工程
は、前記基板を300℃以上かつ550℃以下の温度に
しながら実行することが好ましい。これにより、アルミ
ニウム合金層の下地表面が凹凸を有していても、アルミ
ニウム合金層の段差被覆性が改善する。その結果、アル
ミニウム合金層を含む配線が段差部分で断線しにくくな
る。
【0015】前記平滑化処理が300℃以上かつ550
℃以下の範囲で前記基板を加熱しながら前記チタン層を
堆積する処理であってもよい。チタン層堆積時に基板を
300℃以上かつ550℃以下に加熱することにより、
アルミニウム合金層上に飛来したチタンがアルミニウム
合金層上を十分に拡散できるようになる。このため、チ
タン層堆積工程の終了時には、膜厚が均一で表面の凹凸
の少ないチタン層を得ることができる。基板温度が30
0℃より低いとチタンの拡散が不十分になり、基板温度
が550℃より高いと融点の低いアルミニウム合金層は
変質してしまう。
【0016】前記平滑化処理が50nm以上かつ100
nm以下の厚さになるように前記チタン層を堆積する処
理であってもよい。チタン層形成時に基板の加熱を行わ
なくても、50nm以上かつ100nm以下の厚さを有
するチタン層を堆積することにより、アルミニウムとチ
タンの反応物より生じる表面の凹凸を平坦に被覆するこ
とができる。その結果、表面の凹凸の少ないチタン層を
形成することができる。チタンが50nmより薄いと、
表面を平坦に被覆できない。本発明ではチタンの膜厚が
50nm以上であればよいが、チタンが厚くなりすぎる
と配線抵抗が高くなるので、100nm以下が好まし
い。
【0017】前記平滑化処理が前記基板にバイアス電圧
を印加しながらチタンをスパッタリング法により堆積す
る処理であってもよい。チタン層堆積時に半導体基板に
バイアス電圧を印加することにより、チタン層の表面を
逆スパッタしながらチタン層の堆積を行うので、形成さ
れるチタン層の表面を平滑にすることができる。逆スパ
ッタ速度は、チタン堆積速度を超えないように適宜調節
すればよい。
【0018】前記平滑化処理が前記チタン層を堆積した
後に前記チタン層の表面をアルゴンスパッタエッチング
によってエッチングする処理であってもよい。アルミニ
ウムとチタンの反応物の影響でチタン層の表面に凹凸が
生じても、チタン層の表面をアルゴンスパッタエッチン
グすることによりチタン層の表面を平滑にすることがで
きる。なお、エッチング量が多すぎると逆に表面が荒れ
てしまうので、エッチング量は表面の凹凸に応じて適宜
調節すればよい。また、アルゴンスパッタエッチングを
行うチャンバーは、チタンの堆積を行うチャンバーと同
一でも別でもよい。
【0019】前記アルミニウム合金層は、銅を添加した
アルミニウムから形成されていることが好ましい。エレ
クトロマイグレーション耐性が良好になるからである。
【0020】前記アルミニウム合金層を形成する前に、
半導体基板上の絶縁層にコンタクトホールを形成する工
程と、前記アルミニウム合金層を形成する前に、前記絶
縁層上にバリアメタル層を形成する工程とを更に包含し
ていてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明による半導体装置の
製造方法により製造される半導体装置の配線部分を模式
的に示している。この半導体装置は、トランジスタ等の
半導体素子(不図示)が形成されたシリコン基板1の上
に形成された2層配線構造を備えている。より詳細に
は、シリコン基板1の上には、不図示の半導体素子を覆
うように第1絶縁膜2が形成されており、第1絶縁膜2
の所定位置にはコンタクトホール3が設けられている。
コンタクトホール3はシリコン基板1に形成された不純
物拡散領域(またはポリシリコン配線等の非アルミニウ
ム配線)に到達しており、その内壁にはバリアメタル/
コンタクトメタル層4が設けられている。コンタクトホ
ール3の内部は、タングステンプラグ5で埋め込まれて
いる。タングステンプラグ5の上面と第1絶縁膜2の上
面との間には大きな段差がなく、平坦化がはかられてい
る。シリコン基板1の不純物拡散領域等(不図示)は、
コンタクトホール3内のメタルを介して、絶縁膜2上の
第1層配線6と電気的に接続されている。この第1層配
線6は、基板1に近い側から、Ti(チタン)層6a、
TiN(窒化チタン)層6b、Al−Cu層6c、Ti
層6dおよびTiN層6eを含む多層層から形成されて
いる。Ti層6aおよびTiN層6bによってバリアメ
タルが構成され、Ti層6dおよびTiN層6eによっ
て反射防止膜が構成されている。
【0022】第1絶縁膜2の上には、第1層配線6を覆
うように第2絶縁膜7が堆積されている。第2絶縁膜7
にはヴィアホール8が形成されており、ヴィアホール8
の内壁には密着層9が設けられている。ヴィアホール8
の内部はタングステンプラグ10で埋め込まれている。
タングステンプラグ10の上面と第2絶縁膜7の上面と
の間にも段差はなく、平坦化がはかられている。第1層
配線6は、ヴィアホール8内のメタルを介して、第2絶
縁膜7上の第2層配線11と電気的に接続されている。
第2層配線11は、基板に近い側から、Ti層11a、
TiN層11b、Al−Cu層11c、Ti層11dお
よびTiN層11eを含む多層膜から形成されている。
Ti層11aおよびTiN層11bによってバリアメタ
ルが構成され、Ti層11dおよびTiN層11eによ
って反射防止膜が構成されている。
【0023】なお、図1には、2層配線構造を持つ半導
体装置が示されているが、本発明による半導体装置の製
造方法は、3層配線以上の多層構造を持った半導体装置
の製造にも適用できる。
【0024】次に、図2(a)から(d)を参照しなが
ら、本発明による半導体装置の製造方法を説明する。
【0025】(第1の実施形態)まず、 図2(a)に
示すように、不図示の半導体素子を形成したシリコン基
板1上に、厚さ2.0μmの第1絶縁膜2を堆積した
後、その平坦化を行う。次に、第1絶縁膜2にコンタク
トホール(ホール径0.8μm)3を開口した後、スパ
ッタ法によってバリアメタル/コンタクトメタル層4を
堆積する。本実施形態では、バリアメタル/コンタクト
メタル層4として、TiN(膜厚50nm)/Ti(膜
厚70nm)積層膜を用いる。この後、CVD法によっ
てW成長層を堆積した後、このタングステン成長層をエ
ッチバックによって平坦化する。こうして、コンタクト
ホール3にタングステンプラグ5を埋め込むことができ
る。
【0026】次に、図2(b)に示すように、Ti層
(膜厚20nm)6a、TiN層(膜厚20nm)6
b、Al−Cu層(膜厚400nm)6c、Ti層(膜
厚30nm)6d、TiN層(膜厚30nm)6eを、
順次、スパッタ法により堆積する。この堆積は、シリコ
ン基板1を大気曝露させることなく行う。具体的には、
複数のプロセスチャンバを備えた層堆積装置内において
基板1の真空連続搬送を行い、所望のチャンバー内で堆
積工程を順次行う。こうして堆積した積層膜(TiN/
Ti/Al−Cu/TiN/Ti)をリソグラフィーお
よびエッチング技術によってパターニングし、第1層配
線6を形成する。
【0027】なお、Al−Cu層6cの堆積に際して
は、ヒーターにより加熱されたガスを基板1に吹き付け
ることによって基板1を加熱する。堆積中、基板温度は
300℃から550℃の範囲内に制御する。
【0028】上述のように、本実施形態では、基板を加
熱しながらAl−Cu層6cを堆積した後、Al−Cu
層6cの上にTi層6dを堆積する工程を行っている。
この工程を従来技術と同様の方法で行うと、Ti層6d
の膜質を劣化させるおれがある。そこで、本実施形態で
は、Al−Cu層6cの堆積に際して行った基板加熱方
法と同様の方法で、Ti層6dを堆積する際も基板1の
加熱を行っている。このときの基板温度は、300℃か
ら550℃の範囲内に制御する。
【0029】このようにTi層6dの堆積時に基板温度
を300℃から550℃の範囲内に制御することによっ
て、Al−Cu層6c上に飛来したチタンがAl−Cu
層6c上を十分に拡散できるようになる。この結果、T
i層6dの堆積終了時には、膜厚が均一で表面の凹凸の
少ないTi層6dを形成することができる。
【0030】なお、Ti層6dの堆積時の基板温度が3
00℃より低いと、チタンの拡散が不十分になる。他
方、基板温度が550℃より高いと、融点の低いAl−
Cu層6cが変質してしまう。
【0031】次に、図2(c)に示すように、第1層配
線6を覆うように第2絶縁膜(膜厚1.0μm)7を堆
積した後、第2絶縁膜7にヴィアホール(ホール径0.
8μm)8を開口する。ヴィアホール8の内側に密着層
(TiN層)9を形成した後、ヴィアホール8の内部を
タングステンプラグ10で埋め込む。
【0032】次に、図2(d)に示すように、Ti層
(膜厚20nm)11a、TiN層(膜厚20nm)1
1b、Al−Cu層(膜厚400nm)11c、Ti層
(膜厚30nm)11d、TiN層(膜厚30nm)1
1eを、順次、スパッタ法により堆積する。この堆積
も、シリコン基板1を大気曝露させることなく、層堆積
装置内にて真空連続搬送を行い、所望のチャンバー内で
順次行う。この後、リソグラフィーおよびエッチング技
術によって、これらの多層膜をパターニングし、第2層
配線11を形成する。
【0033】本実施形態では、第1層配線6を形成する
ときの条件と同じ条件で第2層配線11を形成してい
る。すなわち、Al−Cu層11cとTi層11dの堆
積時に、基板温度を300℃から550℃の範囲内に制
御している。
【0034】本実施形態の製造方法によれば、チタン堆
積時に基板温度を300℃から550℃の範囲内にする
ことによって、Al−Cu層6cおよび11c上に飛来
したチタンがAl−Cu層6cおよび11c上を十分に
拡散できるようにしている。このため、チタン堆積終了
時には、膜厚が均一で表面の凹凸の少ないTi層6dお
よび11dを形成することができる。こうして形成した
Ti層上に堆積されるTiN6eおよび11e層は、下
地Ti層の表面形状を反映するので、亀裂のない反射防
止膜を形成することができる。
【0035】第1層配線6および第2層配線11を形成
した後、走査型電子顕微鏡(SEM)によって配線表面
(特に反射防止膜)の亀裂の有無を確認したところ、配
線表面に亀裂は形成されていないことがわかった。
【0036】以下の表1に本発明の実施例および比較例
の作製条件ならびに亀裂の有無を示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1からわかるように、Ti層6dおよび
11dの堆積時の基板温度が300℃または550℃に
なるように制御された実施例1から4では、反射防止膜
に亀裂は形成されなかったが、基板温度の制御を行わな
かった比較例1では亀裂が観察された。
【0039】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態による半導体装置の製造方法は、アルミニウム合金層
堆積後のTi層堆積方法においてのみ、第1の実施形態
による半導体装置の製造方法と異なる。他の工程は、第
1の実施形態の工程と同様である。従って、以下におい
ては、第1の実施形態と異なる工程を説明し、他の工程
の説明は省略する。
【0040】ここでも、図2を参照する。まず、第1の
実施形態で用いた工程により、図2(a)に示す構造を
作成した後、図2(b)に示す第1層配線6を形成す
る。第1の実施形態と異なる点は、基板1を300℃か
ら550℃の範囲に加熱しながらAl−Cu層6cを形
成した後、本実施形態では、Al−Cu層6cの上に5
0nmから100nmの範囲内に厚さを有するTi層6
dを堆積する点にある。本実施形態では、Ti層6dの
堆積時に基板加熱を行っていない。Ti層6dの形成時
に基板の加熱を行わなくても、50nm以上100nm
以下の厚さを持つチタンを堆積することによって、アル
ミニウムとチタンの反応物に起因する表面の凹凸を平坦
に被覆することができ、表面の凹凸の少ないTi層6d
を形成することができる。チタンが50nmより薄い
と、表面を平坦に被覆できない。本発明ではチタンの膜
厚が50nm以上であればよいが、チタンが厚くなりす
ぎると配線抵抗が高くなるので、100nm以下が好ま
しい。
【0041】この後は、第1の実施形態について説明し
た各工程を経て、図2(d)に示すように第2層配線1
1の形成工程を行うことになる。第2層配線11の形成
工程も、上記の第1層配線6の形成工程と同様に行えば
よい。
【0042】本発明の実施例および比較例の作製条件な
らびに亀裂の有無を(表2)に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2からわかるように、Ti層6dおよび
11dの膜厚を50nm、75nmまたは100nmに
なるように制御した実施例5から7では、反射防止膜に
亀裂は形成されなかったが、Ti層6dおよび11dの
膜厚を30nmにした比較例2では亀裂が観察された。
【0045】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態による半導体装置の製造方法は、アルミニウム合金層
堆積後のTi層堆積方法においてのみ、第1の実施形態
による半導体装置の製造方法と異なる。他の工程は、第
1の実施形態の工程と同様である。従って、以下におい
ては、第1の実施形態と異なる工程を説明し、他の工程
の説明は省略する。
【0046】まず、第1の実施形態で用いた工程によ
り、図2(a)に示す構造を作成した後、図2(b)に
示す第1層配線6を形成する。第1の実施形態と異なる
点は、基板を300℃から550℃の範囲に加熱しなが
らAl−Cu層6cを形成した後、本実施形態では、A
l−Cu層6cの上にTi層6dを堆積する工程におい
て、チタンターゲットに1kWのDC電圧を印加し、基
板1にはRFバイアス電圧300Wを印加しながらスパ
ッタを行う点にある。チタンの膜厚は、スパッタ時間で
制御するが、基板にバイアス電圧を印加しない場合の膜
厚30nmに相当する時間だけ堆積を行った。なおTi
層6d堆積時の基板温度は制御しなかった。第2層配線
11も同様の方法で形成する。
【0047】薄膜堆積終了後、SEMにより配線の表面
を観察した。基板1にバイアス電圧を印加しない比較例
(表2の比較例2に対応)では反射防止膜の表面に亀裂
が見られたが、基板1にバイアス電圧を印加した本実施
形態では表面に亀裂は見られなかった。
【0048】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形態
による半導体装置の製造方法は、アルミニウム合金層堆
積後のTi層堆積方法においてのみ、第1の実施形態に
よる半導体装置の製造方法と異なる。従って、第1の実
施形態と異なる工程を説明し、他の工程の説明は省略す
る。
【0049】第1の実施形態で用いた工程により、図2
(a)に示す構造を作成した後、図2(b)に示すよう
に第1層配線6を形成する。第1の実施形態と異なる点
は、基板1を300℃から550℃の範囲に加熱しなが
らAl−Cu層6cを形成した後、厚さ30nmのTi
層6dの堆積し、その後に、アルゴンスパッタエッチン
グを行う点にある。Ti層6d堆積時の基板温度は制御
しない。アルゴンスパッタエッチングは、膜厚が一様で
表面の平滑なTi層を10nmエッチングできる時間だ
け行った。
【0050】薄膜堆積終了後、SEMにより配線の表面
を観察した。アルゴンスパッタエッチングを行わない比
較例(表2の比較例2に対応)では表面に亀裂が見られ
たが、チタン堆積後にアルゴンスパッタエッチングを行
った本実施形態では反射防止膜の表面に亀裂は見られな
かった。
【0051】なお、上記いずれの実施形態においても、
アルミニウムに銅を添加したAl−Cu層をアルミニウ
ム合金層として用いているが、他のアルミニウム合金層
を用いても本発明の効果は得られる。特に、チタンとア
ルミニウムとが反応しやすい形態のアルミニウム合金か
らなる層を用いる場合に、本発明の効果が顕著となるの
は言うまでもない。
【0052】また、いずれの実施形態においても、アル
ミニウム合金層の下地層としてバリアメタル/コンタク
トメタル層を使用しているが、本発明の主目的は、アル
ミニウム合金層と、その上に堆積するTi層との反応に
よって生じる問題を解決することにあるので、アルミニ
ウム合金層の下地層(バリアメタル膜)の存否やその種
類は問わない。また、同様の理由から、アルミニウム合
金層上にTi層を形成した後、その上にどのような層を
堆積するかは、適宜適当な材料からなる層が選択される
ものであり、上記実施形態で用いたTiN層に限定され
るものではない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体装置の製造方法によれば、基板の加熱を行いながらア
ルミニウム合金層を堆積した後に連続してチタン層を堆
積しても、チタン層の表面を平滑化するため、表面に亀
裂のない反射防止膜を形成することができる。
【0054】また、チタン層堆積時に半導体基板を30
0℃以上かつ550℃以下に加熱することにより、アル
ミニウム合金層上に飛来したチタンがアルミニウム合金
層上を十分に拡散させることができ、チタン層堆積工程
の終了時には、膜厚が均一で表面の凹凸の少ないチタン
層を得ることができる。
【0055】チタン層形成時に半導体基板の加熱を行わ
なくても、50nm以上かつ100nm以下の厚さを有
するチタン層を堆積することにより、アルミニウムとチ
タンの反応物より生じる表面の凹凸を平坦に被覆するこ
とができる。その結果、表面の凹凸の少ないチタン層を
形成することができる。
【0056】チタン層堆積時に半導体基板にバイアス電
圧を印加することにより、チタン層の表面を逆スパッタ
しながらチタン層の堆積を行うと、形成されるチタン層
の表面を平滑にすることができる。
【0057】さらに、前記チタン層を堆積した後に、前
記チタン層の表面をアルゴンスパッタエッチングによっ
て処理すると、アルミニウムとチタンの反応物の影響で
チタン層の表面に凹凸が生じても、チタン層の表面をア
ルゴンスパッタエッチングすることによりチタン層の表
面を平滑にすることができる。
【0058】このように、本発明によれば、チタン層の
表面を平滑に形成することによって、表面に亀裂のない
反射防止膜をアルミニウム合金層上に形成することがで
きる。その結果、信頼性の高い多層配線構造を持った半
導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の製造方法により製造
される半導体装置の主要部を示す断面図である。
【図2】(a)から(d)は、本発明による半導体装置
の製造方法の主要な工程を示す断面図である。
【図3】従来の半導体装置の製造方法を説明するための
半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 絶縁膜 3 コンタクトホール 4 バリアメタル/コンタクトメタル層 5 タングステンプラグ 6 第1層配線 6a Ti層 6b TiN層 6c Al−Cu層 6d Ti層 6e TiN層 7 絶縁膜 8 ヴィアホール 9 密着層 10 タングステンプラグ 11 第2層配線 11a Ti層 11b TiN層 11c Al−Cu層 11d Ti層 11e TiN層 12 第1層配線 13 第2層配線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の加熱を行いながらアルミニウム合
    金層を形成する工程と、前記アルミニウム合金層上に反
    射防止膜を形成する工程とを包含する半導体装置の製造
    方法であって、 前記反射防止膜を形成する工程は、前記アルミニウム合
    金層の形成後に大気暴露することなく連続して前記アル
    ミニウム合金層上にチタン層を堆積する工程と、前記チ
    タン層上に窒化チタン層を堆積する工程とを含んでお
    り、 前記チタン層を堆積する工程において、前記チタン層の
    表面を平滑化するための処理が実行されることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記アルミニウム合金層を形成する工程は、前記基板を
    300℃以上かつ550℃以下の温度にしながら実行す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記平滑化処理が300℃以上かつ550℃以下の範囲
    で前記基板を加熱しながら前記チタン層を堆積する処理
    であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記平滑化処理が50nm以上かつ100nm以下の厚
    さになるように前記チタン層を堆積する処理であること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記平滑化処理が前記基板にバイアス電圧を印加しなが
    らチタンをスパッタリング法により堆積する処理である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記平滑化処理が前記チタン層を堆積した後に前記チタ
    ン層の表面をアルゴンスパッタエッチングによってエッ
    チングする処理であることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3から6のいずれかに記載の半導
    体装置の製造方法であって、 前記アルミニウム合金層は、銅を添加したアルミニウム
    から形成されていることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記アルミニウム合金層を形成する前に、半導体基板上
    の絶縁層にコンタクトホールを形成する工程と、 前記アルミニウム合金層を形成する前に、前記絶縁層上
    にバリアメタル層を形成する工程と、 を更に包含することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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