JPH1197323A - ステージ座標測定系の直交度検出方法 - Google Patents

ステージ座標測定系の直交度検出方法

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JPH1197323A
JPH1197323A JP9273326A JP27332697A JPH1197323A JP H1197323 A JPH1197323 A JP H1197323A JP 9273326 A JP9273326 A JP 9273326A JP 27332697 A JP27332697 A JP 27332697A JP H1197323 A JPH1197323 A JP H1197323A
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orthogonality
stage
plate
axis
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JP9273326A
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Inventor
Masanori Kato
正紀 加藤
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージ座標系の直交度を、ステージの大型
化を招くことなく、容易に計測、較正できる方法を提供
する。 【解決手段】 長方形の基板を載置する基板ステージの
ステージ計測系の、X方向とY方向の直交度を較正する
方法において、較正マークが形成されたほぼ正方形の基
板を基板ステージに載置する工程と、較正マークの位置
を計測する第1の計測工程と、正方形基板を基板ステー
ジ上でステージの基板載置面に平行な面に垂直な線の回
りにほぼ90°だけ回転する基板回転工程と、基板回転
工程の後に、較正マークの位置を計測する第2の計測工
程と、第1と第2の計測工程での計測値に基づいてX方
向とY方向の直交度を求める工程とを備える直交度較正
方法。基板の形状が正方形であるので、基板ステージ上
でほぼ90゜だけ回転することが可能である。基板に較
正マークが形成されているので、較正中に露光を行う必
要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージ座標測定
系の直交度検出及び較正方法に関し、特に大型の液晶パ
ネル等の製造に用いられる露光装置のうち長方形の大型
基板を扱うX、Yステージを有する装置における、ステ
ージ座標測定系の直交度検出及び較正方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】大型の液晶パネル等の製造に用いられる
露光装置では、基板ステージの位置をレーザー干渉計に
より制御し、アライメント等の工程を経て原版の像を基
板上に露光している。基板の大きさは、400mm×5
00mm程度であり、基板ステージの位置は、基準とな
る固定鏡と、基板ステージの位置を計測するための、ス
テージと一体で移動する移動鏡とを用い、固定鏡に対す
る移動鏡の位置をレーザー干渉計によって計測し、制御
している。しかしながら、基板ステージ系は、基板の搬
送エラー、基板ステージの載置エラー等が発生した場合
には、レーザー干渉計自体がリセットされてしまい、長
期的な変形、変動等が発生した場合には、リセットされ
た時点で正確な計測ができないことになる。
【0003】例えば、露光装置自体のエラーを排除した
としても装置が設置されている工場の運転を停止してし
まえば、再稼動時には条件が異なり、装置がリセットさ
れた状態と同様のこととなってしまう。即ち、基板ステ
ージのX方向とY方向の直交度(両方向のなす角度の9
0°からのずれ量)が変化したとしても、干渉計自身は
その変化があったことを判断できないまま露光を繰り返
すことになる。
【0004】直交度がずれる主な原因は、移動鏡と移動
鏡を保持しているステージ系の間の経時的な変化である
とされている。このように基板ステージのリセット等を
多数回行うことにより経時的に徐々に直交度が変化して
しまう。直交度が変動すると、露光のショット中心が直
交度のずれた移動鏡に沿って露光され、このため継ぎ精
度を悪化させる。
【0005】以上のように、露光装置の干渉系の直交度
が変化してしまうので、それを正すために直交度の較正
を行うことが必要となる。従来の装置に於いては、この
直交度の較正を行うために、露光を行う基板を90°回
転させて、重ね露光を行い、第一回目の露光と90°回
転して露光したときの重ね露光の差を求めることによ
り、直交度を求め、較正することにより対応している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、露光さ
れる基板は年々大型になり、基板ステージ自体も大型の
基板を載置、露光する必要があるため、大型化の傾向が
続いている。現在基板は、550mm×650mmを越
える大きさにまでになっている。上記従来の技術におい
て、基板を90°回転させて露光を行おうとすれば、少
なくとも、基板ステージは、650mm角のプレートを
載置可能にしなければならず、ステージが大型になって
しまうという問題が生じる。大型化すると重量増を招
き、露光を行うステッピングの精度、ステージ移動の為
の最高速度、加減速の低下、更には、ステージを安定さ
せるための整定時間の増加等のため、精度、スループッ
ト共に影響を受けてしまう。
【0007】また現在行われている、550mm角のプ
レートを回転させて、その回転前後で重ね露光を行い直
交度を求める方法は、露光装置がインラインで結ばれて
いるような場合には、稼働中に人が介入できず、対応す
ることができない。これは、レジストを塗布する工程や
現像する工程が、全てインラインで構成されるためで、
例えば550mm×650mm等の一種類の基板に限定
されてしまうからである。この方式であれば、少なくと
も、550mm角の基板にレジスト塗布、現像をできる
設備を別に用意する必要があり、スペース、コストの面
で不利である。
【0008】したがって、本発明は、容易に直交度を計
測、較正でき、しかもステージを大型化することなく直
交度の較正を行うことのできる方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の直交度検出方法では、長方形の基板を載置
する基板ステージの基板載置面に平行な面内のX方向と
Y方向の前記基板ステージの位置を検出するステージ計
測系の、前記X方向とY方向の直交度を検出する直交度
検出方法において;較正マークが形成された、前記長方
形基板の短辺とほぼ等しい長さの辺を有するほぼ正方形
の正方形基板を前記基板ステージに載置する工程と;前
記載置された正方形基板上の較正マークの位置を計測す
る第1の計測工程と;前記正方形基板を前記基板ステー
ジ上で前記平行な面に垂直な線の回りに所定の角度だけ
回転する基板回転工程と;前記基板回転工程の後に、前
記正方形基板上の前記較正マークの位置を計測する第2
の計測工程と;前記第1と第2の計測工程での計測値に
基づいて前記X方向とY方向の直交度を求める工程とを
備える。ここで所定の角度は、ほぼ90°とするのが好
ましい。
【0010】このように構成すると、載置された基板の
形状が前記長方形基板の短辺にほぼ等しい長さの辺を有
する正方形であるので、たとえ長方形の基板を載置する
スペースしか有してない基板ステージ上であっても、載
置された基板を所定の角度だけ、特にほぼ90゜だけ回
転することが可能である。また、載置された基板に較正
マークが形成されているので、較正マークを測定対象と
することができ露光を行う必要がない。
【0011】上記目的を達成するために、本発明の別の
直交度検出方法では、長方形の基板を載置する基板ステ
ージの基板載置面に平行な面内のX方向とY方向の前記
基板ステージの位置を検出するステージ計測系の、前記
X方向とY方向の直交度を検出する直交度検出方法にお
いて;較正マークが形成された、透明な長方形基板を前
記基板ステージに載置する工程と;前記載置された透明
な基板上の前記較正マークの位置を計測する第1の計測
工程と;前記透明な基板を前記基板ステージ上で表裏反
転させて載置する基板反転工程と;前記基板反転工程の
後に、前記透明な基板上の前記較正マークの位置を前記
ステージ計測系で計測する第2の計測工程と;前記第1
と第2の計測工程での計測値に基づいて前記X方向とY
方向の直交度を求める工程とを備える。
【0012】このように構成すると、載置された長方形
の基板の表裏を反転させるので、長方形の基板を載置す
るスペースしか有していない基板ステージ上であって
も、この操作が可能である。また、表裏反転される基板
が透明であるので、表裏反転の前後で較正マークを測定
対象とすることができる。
【0013】更に、請求項3に記載の直交度検出方法で
は、前記透明な基板は、2枚の透明板を張り合わせて形
成され、前記較正マークは前記2枚の透明板の張り合わ
せ面に形成されていることを特徴としてもよい。このと
きは、2枚の透明な基板の間に較正マークが挟まれてい
るので、較正マークを両方の面からの測定することがで
き、また較正マークがステージ等に直接接触することが
ない。
【0014】更に、請求項4に記載の直交度検出方法で
は、前記基板ステージは、前記基板載置面に垂直な線の
方向に移動可能に構成されていることを特徴とする。こ
のときは、前記基板ステージが前記垂直な線の方向に移
動可能であるため、焦点を合わせるために基板の厚さに
よる光路差分の補正をすることが可能である。
【0015】上記目的を達成するために、本発明の別の
直交度検出方法では、長方形の基板を載置する基板ステ
ージの基板載置面に平行な面内のX方向とY方向の前記
基板ステージの位置を検出するステージ計測系の、前記
X方向とY方向の直交度を検出する直交度検出方法にお
いて;感光剤が塗布された透明な長方形基板を前記基板
ステージに載置する工程と;基板の較正マークを形成す
るための較正マークパターンの形成された原版を用いて
前記透明な基板に第1の較正マークを投影露光する第1
の露光工程と;前記第1の露光工程の後に、前記透明な
基板を前記基板ステージ上で表裏反転させて載置する基
板反転工程と;前記基板反転工程の後に、前記透明な基
板上に前記原版を用いて第2の較正マークを投影露光す
る第2の露光工程と;前記第1と第2の露光工程で形成
された、第1と第2の較正マークの位置を計測する計測
工程と;前記計測工程での計測値に基づいて前記X方向
とY方向の直交度を求める工程とを備える。基板の表裏
反転の前後でそれぞれ較正マークを露光して形成しこれ
らを測定対象とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一あるいは類似符号
を付し、重複した説明は省略する。
【0017】図1は本発明の露光装置の概略構成図であ
る。超高圧水銀ランプ等の光源3、第一反射鏡(図中傾
斜した四角形で表示)、コリメートレンズ、オプティカ
ルインテグレーター、ハーフミラー(図中傾斜した四角
形で表示)、リレーレンズ、レチクルブラインド、レチ
クルブラインド結像光学系及び第二反射鏡(図中傾斜し
た四角形で表示)を含む照明光学系4、そして投影レン
ズ5、基板ステージ6が光源3の光路上に、以上の順序
で配置されている。
【0018】また、第二反射鏡と投影レンズ5との間に
は、投影すべきパターンの形成されたレチクル1を順次
載置できる原版ステージ(図示せず)が設けられてい
る。投影レンズ5の周囲には、オフアクシスのプレート
アライメント系8が配置されている。
【0019】また、基板ステージ6の位置をXY座標系
で計測するために、プレートレーザー干渉計7X、7Y
が設けられている。図中、7Yは一部(レチクルの陰の
部分)を破線で図示してある。また、投影レンズ5と基
板ステージ6との間には、投影レンズ5用のオートフォ
ーカス系が設けられている。基板ステージ6上の長辺側
の側面に移動鏡10Xが、短辺側の側面には移動鏡10
Yが設けられている。
【0020】XY座標系のX軸は移動鏡10Xの反射面
内を通り、Y軸は移動鏡10Yの反射面内を通るように
設定し以下説明する。また、X軸及びY軸は投影レンズ
5の光軸に平行なZ軸に直交する。ステージ計測系は、
プレートレーザ干渉計7X、7Y及び移動鏡10X、1
0Yを含んで構成されている。
【0021】この装置でレチクル1上のパターンを本発
明の基板であるプレート2上に露光する場合には、例え
ば超高圧水銀ランプ等の光源3の光を露光用の波長(例
えばg線、h線、i線)に不図示の干渉フィルタ等によ
り選択し、オプチカルインテグレータ等を含む照明光学
系4を介して、レチクル1を照明し、レチクル1上のパ
ターンは、投影レンズ5により、プレート2上に転写さ
れる。
【0022】この露光動作を複数のレチクル1を用いて
継ぎ露光を行うことにより、液晶パネルを形成するため
の各層をプレート2上に形成する。通常、プレート2を
載置する基板ステージ6は、プレートレーザー干渉計7
X、7Yによりその位置を計測、制御され、ステッピン
グを行いながら、露光を繰り返すことになる。
【0023】更に、前記のように第一層目に対する重ね
露光を行うために、プレート2の位置(正確には第一層
目に焼き付けたパターンの位置)をプレートの全面に渡
って計測するためのプレートアライメント系8が配置さ
れている。このプレートアライメント系8は、第一層目
に焼き付けられた較正マークであるプレートのアライメ
ントマークの位置をプレートレーザー干渉計7X、7Y
と共同して計測する。すなわち、プレート上のアライメ
ントマーク(較正マーク)の位置は、検出光学系として
のプレートアライメント系8とステージ計測系(7X、
7Y、10X、10Y)との共同により検出される。そ
して、計測された複数のアライメントマークより、プレ
ート2のX、Yシフト、回転、倍率、直交度を求め、プ
レート2のシフト、回転、倍率、直交度を、プレート干
渉計で重ねて露光が正確に行えるように補正する。また
レチクル側で、レチクルを回転もしくはシフトさせて重
ね露光する場合もある。
【0024】ここで、プレートレーザー干渉計7X、7
Yの直交度が変化してしまった場合の問題点を簡単に説
明する。装置の初期状態では直交度がゼロであると仮定
し、経時的にX、若しくはYの移動鏡10X、10Yが
ずれて直交度がΔだけ変動してしまったとする。
【0025】図2をを参照してこの場合を説明する。な
お、図2では図1とX軸とY軸の位置関係が逆に示され
ている。ただし、基板ステージ6上の長辺側に移動鏡1
0Xが、短辺側に移動鏡10Yが設けられている点は同
じである。
【0026】ここで、仮にX方向に対して、Y方向の移
動鏡10Yの直交度がΔだけずれたとすれば、露光のY
方向のステップは、移動鏡10Yに沿ったように露光さ
れ、図2に示されるように、例えば、プレート2に露光
される第一層が直角からずれた形で露光されてしまう。
ここで、移動鏡10X、10Yに沿って露光されるの
は、ショットの中心だけであり、ショットの傾きは移動
鏡10Xに平行に維持される。したがって、1つのショ
ット14の周辺部分では階段状になってしまい、画面継
ぎを行う場合に継ぎ精度を悪化させる原因となる。図2
においては、外側のショット14の中心軌跡を破線で示
してあり、図示のように中心軌跡は、各辺がX軸とY軸
に平行な平行四辺形になる。
【0027】図3を参照して、本発明の一実施の形態の
直交度較正方法を説明する。この方法では、ステージ6
に載置可能な基板の短辺側とほぼ等しい辺を有し、較正
マークであるアライメントマーク9A、9B、9C、9
Dを各頂点の近傍に有する正方形のプレート2を用い
る。
【0028】まず、パターニングされた正方形のプレー
ト2をステージ6上に載置する。この時、装置が大きい
場合には、プレートローダーによって正方形のプレート
2を載置する必要があり、正方形のプレート2を搬送で
きることが必要となる。載置された正方形のプレート2
を基板ステージ6上に真空吸着し、プレートアライメン
ト系8を用いて、まず載置された状態での正方形のプレ
ート2を計測対象とする。
【0029】簡単のため、プレートアライメント系8は
1系統のみを用いる場合で説明するが、複数のプレート
アライメント系8を用いて計測してもよい。正方形のプ
レート2には、アライメントマークが3以上配置されて
いなければないが、本実施の形態ではその数は4とし、
そのうちの適当な3点を測定対象とした場合で説明す
る。測定対象のアライメントマークはアライメント系8
を用いて、プレートレーザー干渉計7X、7Yによって
計測される。
【0030】具体的には、図10に示す如く、アライメ
ント系8からのアライメントマーク(較正マーク)の位
置に関する光電変換信号(出力)と、プレートレーザー
干渉計(7X、7Y)からの基板ステージの位置に関す
る信号(出力)に基づいて、アライメントマーク(較正
マーク)の位置は、図10に示す演算部20にて検出さ
れる。
【0031】ここで、演算部20は、図10に示される
ように、プレート2上のアライメントマーク(較正マー
ク)の位置を検出する位置検出部20aと、X方向の移
動鏡10XとY方向の移動鏡10Yとの直交度Δ(又は
ステージ位置計測計の座標でのX軸とY軸との直交度)
を算出する直交度算出部20bと、この直交度算出部2
0bからの出力に基づいて、プレートレーザー干渉計
(7X、7Y)からの基板ステージに関する出力を補正
(較正)する補正部20cとを有している。
【0032】位置検出部20aは、アライメントマーク
(較正マーク)からの出力とプレートレーザー干渉計
(7X、7Y)からの出力とに基づいて、アライメント
マーク(較正マーク)の位置を検出する。また、直交度
算出部20bは、位置検出部20aにて得られた各アラ
イメントマーク(較正マーク)毎の位置情報に基づい
て、後述する所定の演算を行うことにより、最終的にX
方向の移動鏡10XとY方向の移動鏡10Yとの直交度
Δを算出する。また、補正部20cは、直交度算出部2
0bにて求められた直交度Δに関する出力に基づいて、
ステージ位置計測系としてのプレートレーザー干渉計
(7X、7Y)の出力を補正して、ステージ6の正しい
位置情報を出力する。したがって例えば、通常のプレー
ト上のアライメントマークの位置検出時には、プレート
アライメント系からの出力と、補正部20cにて補正さ
れたプレートレーザー干渉計(7X、7Y)の出力とに
基づいて、アライメントマークの位置を検出する位置検
出部20aにて検出される。
【0033】図3は、さらに移動鏡10X、10Yに対
する正方形のプレート2の位置関係を示しており、図中
実線が最初に載置された状態で90°回転させる前の正
方形のプレート2の、その各頂点近傍に形成されたプレ
ートアライメントマーク9A、9B、9C、9Dを結ん
だ線である。以下の図において、プレート2そのものは
図示せず、代わりにアライメントマークを結んだ線のみ
表示する。破線はXY平面内で時計回りに正確に90°
だけ回転させた後の正方形のプレート2のアライメント
マーク9A’、9B’、9C’、9D’を結んだ線であ
る。回転後のアライメントマークは’を付けて表示す
る。よって、例えば回転後の9A’は回転前の9Aに対
応する。このように以後の図においても、最初に載置し
たプレート2のアライメントマークを結んだ線を実線で
示し、その後プレート2を回転等して動かした後のアラ
イメンマークを結んだ線を破線で示すものとする。
【0034】また、線分ABとはアライメントマーク9
Aと9Bを結んだ線をいい、線分9A9Bの代わりに線
分ABということにする。図4以下の説明においても同
様である。
【0035】図3では特にわかりやすくするために、線
分ABがX軸に平行になるよう載置された場合を示して
おり、シフト、回転、倍率成分を除いたX軸、X軸に垂
直な線、Y軸、Y軸のX軸に垂直な線からの角度ずれ
(以下、角度ずれはXY平面内を考える)すなわちステ
ージ系のX軸に対するY軸の直交度Δのみを示してあ
る。また、図3に示されている場合は、正方形のプレー
ト2は厳密には正方形ではなく、線分ADの垂直度δ
(X軸に垂直な線からの角度ずれ)はゼロではない。
【0036】次に図4(a)を参照して、実際の測定の
方法を説明する。ここでも図3と同様に、正方形のプレ
ート2上の頂点近傍にプレートアライメントマーク9
A、9B、9C、9Dが配置されている場合を考える。
アライメントマーク9A、9B、9C、9Dは、この順
番に反時計方向に配置されている。また、説明を簡単に
するため線分ABがX軸に平行、線分ADがY軸に(ほ
ぼ)平行となる位置関係で、正方形のプレート2を基板
ステージ6上に載置し、線分A’D’がX軸に平行にな
るようにプレート2を、XY平面内で時計方向に回転す
る場合で説明する。
【0037】Y軸のX軸に対する直交度をΔ、線分AD
の垂直度をδとする。このように回転するためにはプレ
ート2を時計方向に(90°−δ)だけ回転させるが、
δは未知なる値であるのでプレート2を約90°回転さ
せて、最終的にA’D’がX軸に平行になるようにプレ
ート2を回転させた理想的な場合である。なおこのよう
な理想的な状況ではなく、一般的な、線分ABがX軸に
平行ではなく、また線分A’D’もX軸に平行ではない
場合については図6を参照して後に説明する。
【0038】図4(b)に、X軸、X軸に垂直な線(二
点鎖線)、Y軸、線分AD、線分A’B’(破線)の関
係をXY座標系の原点の廻りに集約させて示す。線分A
Bと線分A’D’はX軸に平行であり、後述のように測
定対象とする必要がないので図中の記載を省略する。
【0039】線分ADのY軸からの角度ずれθ1は、プ
レート2のアライメントマークのうち9Aと9Dの位置
を位置検出部20aにて計測し、その計測データについ
て、特開昭61−44429号に記載されているような
統計的に演算処理(以下、EGAと称す)を直交度算出
部20bにて行うことにより、正方形のプレート2の
X、Yシフト、回転、倍率、とを切り離して求めること
ができる。
【0040】次に正方形のプレート2を前述のように回
転して再びステージ6上に載置し、同様に正方形のプレ
ート2のアライメントマーク9A’、9B’を位置検出
部20aにて計測し、EGAを直交度算出部20bにて
行うことにより正方形のプレート2を回転させたときの
線分A’B’のY軸からの角度ずれθ2を求めることが
可能である。
【0041】図4(b)に示されるように、プレート2
を時計方向に(90°−δ)だけ回転させた前後で、言
い換えるとδは未知の値なので、実際には時計方向に約
90°回転させて線分A’D’がX軸に平行な線分AB
に平行になるように回転した前後でそれぞれ計測された
線分ADと線分A’B’の、Y軸からのずれθ1、θ2
からステージ系の、Y軸のX軸に対する直交度Δを以下
に示すようにして求める。時計回りをプラスとすると、
正方形のプレート2を回転させた前後で、以下の式が成
り立つ。
【0042】 θ1= δ−Δ (1) θ2=−δ−Δ (2) 式(1)−式(2)より、 δ=(θ1−θ2)/2 (3) 式(1)+式(2)より、 Δ=−(θ1+θ2)/2 (4) よって式(4)により、正方形のプレート2上のアライ
メントマーク9Aと9Dを結んだ線分ADの垂直度δと
は無関係に、ステージ系の、Y軸のX軸に対する直交度
Δを求めることができる。但し、図4(b)に示してあ
る場合は、θ2の値は負であることに注意が必要であ
る。
【0043】以上のように、パターンないしはアライメ
ントマークが描画されている正方形のプレート2を回転
させて、その前後でアライメントマークの位置を位置検
出部20aにて計測することにより、ステージ系のY軸
とX軸の直交度Δが直交度算出部20bにて計測される
ことになる。
【0044】本実施の形態ではプレートアライメント系
8を用いて計測することとしたが、例えば、図1で示し
てあるレチクルアライメント系11を用いて計測しても
よい。但し、この場合には、投影光学系5の色収差の影
響を排除するため露光波長を用いることになるが、例え
ば、複数のプレートアライメント系をオフアクシスに持
つタイプでステージのストロークを1つの顕微鏡でカバ
ーできない場合には、1つのレチクルアライメント系に
てステージのストロークをカバーできるといったメリッ
トがある。
【0045】以上の実施の形態では、X方向の移動鏡1
0XとY方向の移動鏡10Yとの直交度Δ(又はステー
ジ位置計測系の座標でのX軸とY軸との直交度)に基づ
いて、ステージ位置計測系としてのプレートレーザー干
渉計(7X、7Y)の出力を補正(較正)することを述
べたがこれに限ることはない。例えば、レチクル1を保
持するレチクルステージ上にレチクル1を回転させるレ
チクル回転機構を設け、そのレチクル回転機構は、直交
度算出部20bにて得られるX方向の移動鏡10XとY
方向の移動鏡10Yとの直交度Δ(又はステージ位置計
測系の座標でのX軸とY軸との直交度)に基づいて、レ
チクル1を回転させて、直交度Δを補正するようにして
もよい。
【0046】次に、図5(a)を参照して、本発明の別
の実施の形態である直交度を較正する方法として、長方
形のプレート2を用いる方法を説明する。ここで使用さ
れるプレート2は、実際に製品用として用いられる長方
形プレートとほぼ同じ大きさであり、直交度の較正を行
うためのアライメントマーク9A、9B、9C、9Dを
プレートの頂点の近傍に有する透明な長方形のプレート
である。
【0047】この方法を簡単に説明すれば、パターニン
グされた長方形のプレートを約90°回転させることは
スペースの関係で不可能であるので、代わりにプレート
2自体の表裏を反転させてステージ系の、Y軸のX軸に
対する直交度Δを計測する方法である。この場合にもア
ライメントマーク9Aと9Bを結んだ線に平行な線を反
転軸として表裏反転させた場合を考えれば図5(a)の
位置関係が成立する。
【0048】図5の場合は、図4の場合に対応してお
り、線分ABのX軸に対する平行度はゼロに設定されて
いる。表裏反転後線分A’B’は線分ABに平行とな
る。プレートが透明なので表裏反転させる前と後でアラ
イメントマークを測定することができる。
【0049】図5(b)に、X軸、X軸に垂直な線(二
点鎖線)、Y軸、線分AD、線分A’D’(破線)の関
係をXY座標系の原点の廻りに集約させて示す。線分A
Bと線分A’B’は直交度Δを求めるためには測定対象
とする必要がないので省略してある。
【0050】回転前後で計測した長方形のプレート2上
の線分ADのY軸からの角度ずれをθ1、線分A’D’
のY軸からの角度ずれをθ2とすると前述の式(1)か
ら式(4)が成立する。基本的には、表面に直交度Δを
計測するためのアライメントマークがパターニングされ
た1枚のプレートのパターン側からと、ガラス面側から
プレートアライメント系8、若しくは、レチクルアライ
メント系11を用いて計測する。
【0051】なお以上のように、プレートの表裏反転さ
せた場合の例を図10を参照して説明すると、プレート
2を表裏反転させる前の第1の状態の各アライメントマ
ーク9A〜9Dの位置を位置検出系20aにて検出し、
プレート2を表裏反転させた後の第2の状態の各アライ
メントマーク9A’〜9D’の位置を位置検出部20a
にて検出する。その後、直交度算出部20bにてθ1及
びθ2を求め、最終的に直交度Δを算出することができ
る。
【0052】さらに本発明の別の実施の形態として、プ
レート2の基板ステージ6上への載置のしかたが一般的
な場合について説明する。
【0053】図6(a)に示されるように頂点近傍にア
ライメントマーク9A、9B、9C、9Dが配置された
ほぼ正方形のプレート2の場合、回転後の正方形のプレ
ート2の線分A’D’が回転前のプレート2の線分AB
に平行にならなくても、すなわちプレート2を任意の角
度(但し、約90°とする)回転させても、ステージ系
のY軸のX軸に対する直交度Δを求めることができる。
ここで、アライメントマーク9A、9B、9C、9D
は、この順番で反時計回り方向に、線分ABがほぼX軸
に平行、線分ADがほぼY軸に平行に配置されていると
する。
【0054】回転前のプレート2の線分ADの垂直度を
δy1とし、線分ABのX軸に対する平行度をδx1と
する。また回転後のプレート2の線分A’B’の垂直度
をδy2、線分A’D’の平行度をδx2とする。
【0055】図6(b)に、X軸、X軸に垂直な線(二
点鎖線)、Y軸、線分AD、線分AB、線分A’D’
(破線)、線分A’B’(破線)の関係をXY座標系の
原点の廻りに集約させて示す。
【0056】回転させる前に計測した線分ADのY軸か
らの角度ずれをθy1とし、線分ABのX軸からの角度
ずれをθx1とする。また、回転後に計測したプレート
2の線分A’B’のY軸からの角度ずれをθy2、線分
A’D’のX軸からの角度ずれをθx2とする。更に、
プレート2を載置したステージ系のX軸に対するY軸の
直交度をΔとする。このとき、図6(b)において以下
の式が成立する。
【0057】 θy1= δy1−Δ (5) −θy2=−δy2+Δ (6) ここで図6(a)における角度BAD(アライメントマ
ーク9B,9A,9Dを結んだ角度)と角度B’A’
D’(アライメントマーク9B’,9A’,9D’を結
んだ角度)を考えれば BAD =90°−δy1+δx1 (7) B’A’D’=90°+δy2−δx2 (8) 式(7)と式(8)が等しいことから、 δy1+δy2=δx1+δx2 (9) また、θx1はδx1の計測値、θx2はδx2の計測
値だから θx1=δx1 (10) θx2=δx2 (11) 式(5)、式(6)、式(10)、式(11)を式
(9)に代入して θy1+θy2+2Δ=θx2+θx1 (9)’ 式(9)’より、 Δ=(−θy1−θy2+θx1+θx2)/2 (12) よって式(12)により回転前のプレート2上の線分A
DのY軸からの角度ずれθy1、線分ABのX軸からの
角度ずれθx1、及び所定の角度(但し、約90°とす
る。)回転後のプレート2上の線分A’B’のY軸から
の角度ずれθy2、線分A’D’のX軸からの角度ずれ
θx2を測定することによってステージ系のY軸のX軸
に対する直交度Δを求めることができる。
【0058】なお、以上の例を図10を参照して説明す
ると、プレート2を回転させる前の第1の状態の各アラ
イメントマーク9A〜9Dの位置を位置検出系20aに
て検出し、プレート2を回転させた後の第2の状態の各
アライメントマーク9A’〜9D’の位置を位置検出部
20aにて検出する。その後、直交度算出部20bにて
θx1、θy1、及びθx2、θy2を求め、最終的に
直交度Δを算出することができる。
【0059】ここで本発明の所定の角度は、理論上0°
以外の任意の角度で差し支えないが、一定の測定精度を
得るためには、小さすぎる角度は現実的でなく、またプ
レート上に形成されるパターンが、典型的には縦横水平
方向と垂直方向に並んだパターンであり、計測用のマー
クもそれに沿ったものであることが多いこと、プレート
の形状が4隅が90°を形成する板状材であるところか
ら、ほぼ90°とするのが望ましい。
【0060】以上図6を参照して説明したように、正方
形のプレート2上の線分ABは必ずしもX軸に平行にな
るようにステージ6上に載置する必要はない。またほぼ
正方形のプレート2は完全な正方形ではなく、長方形、
菱形、平行四辺形の傾向をもっていてもよいが、回転を
考慮してステージ6上に載置することができる形状と大
きさでなければならない。
【0061】図5で説明した表裏反転方式の場合も、プ
レートの載置のしかたが一般的な場合が適用でき、それ
は図6の説明と同様である。即ち、表裏反転する場合も
プレート2の線分ABは必ずしもX軸に平行になるよう
にステージ6上に載置する必要はない。
【0062】前述の図4(a)から図6(a)ではアラ
イメントマークは正方形のプレート、または長方形のプ
レートの頂点近傍に4個あるとして説明したが、最小3
個でもよく、またアライメントマークは十分に離れてい
れば頂点近傍でなくてもよく、個数も5個以上であって
もよい。
【0063】即ち、ステージ系のY軸のX軸に対する直
交度Δを計測するためにはプレート上のアライメントマ
ークは任意の位置に十分離れて3点以上存在すればよ
い。また、アライメントマークの個数は多ければ多いほ
ど精度が上がる。但し、多ければ測定に時間がかかりス
ループットに影響するので、精度を確保できる必要最小
限度の個数とするのが望ましい。
【0064】次に、表裏反転して計測する方法で、一枚
のガラス製のプレート2を用いる場合には、ガラス面側
から計測する場合に、パターンがステージ6の表面に接
触してしまう恐れがあるため、パターンの剥がれ等によ
りステージ6上のゴミを発生する可能性がある。
【0065】この場合に対処するために、図7に示され
るように、予めパターン15を2枚のガラスによって挟
むようにし、これら2枚のガラス同士を接着してしま
い、表裏を反転して計測を行うようにすれば解決する。
この場合には、ガラスの厚さに対応した露光装置の搬送
系と、ガラスの光路差による、実際のフォーカス位置と
のオフセットを持たせて計測することに対応した露光装
置であることが要求される。
【0066】さらに図8、図9を参照して、表裏反転し
て計測する他の方法を説明する。図8に示されるよう
に、ステージ系の直交度の較正を行う為に、実際に用い
られる基板とほぼ同じ大きさの透明な感光材が塗布され
たプレート2を用い、露光により直交度Δを求める方法
がある。この方法は、1枚のプレート2に感光材である
レジスト13を塗布し、その感光材をベークすることに
より、粘着性を硬化させ、レジスト13の塗布された面
に、別の透明なガラスプレートを密着させ一体化し、そ
の一体化したプレートを表裏反転して重ね露光する。
【0067】次に、図9に示されるように、ステージ系
の直交度の較正を行う為に、実際に用いられる基板とほ
ぼ同じ大きさの透明な2枚のガラス製のプレートのそれ
ぞれに、予めレジスト13を塗布し、ベークすることに
よりレジスト13の粘着性を硬化させ、その2枚を共に
レジスト13を塗布された面同士を合わせて密着させて
一体とし、その一体化したプレートを露光する。
【0068】図8に示されるようなプレートを用いる方
法では、下側のプレート2は、ステージに吸着されるが
上側のプレート2がフリーとなるため、2枚のプレート
2を固定する必要がある。2枚のプレートでレジスト1
3を挟んでいるのは、先に述べた理由と同様であるが、
ゴミが問題とならない場合には、当然1枚のプレートを
用いてもよい。この時の直交度Δの計測は、露光にてパ
ターンを形成し、これをプレートアライメント系8を用
いて、図10に示される方法によって計測しても良い
が、シフト露光により、いわゆるバーニアを読みとるこ
とにより求めてもよい。
【0069】図9に示されるようなプレートを用いる方
法では、予め2枚のプレートにレジストを塗布し、ベー
クすることにより粘着性を硬化させ、一度の露光により
パターンを形成し、これを図10に示される方法を行う
ために、プレートアライメント系8、若しくは、レチク
ルアライメント系11にて各プレート2のレジスト面
側、若しくは、ガラス面側から計測し、各プレート上の
アライメントマークを結んだ線分の垂直度、平行度、Y
軸からの角度ずれ、X軸からの角度ずれを必要に応じて
計測し、2つのプレートによりステージ系の直交度Δを
求める方法である。
【0070】各方法を説明したが、1枚のプレートを用
いる場合には、ステージのプレートを載置する面の形状
をパターンの部分のみくぼみを設けて、パターンにステ
ージが直接接触しないようにした構造を採用してもよ
い。
【0071】更に、プレートをXY平面内で約90°回
転させて測定する方法では、正方形のプレートを用いる
こととしたが、ほぼ90°回転させて載置できるサイズ
であれば厳密に正方形のプレートである必要がないが、
直交度を求めるためには、計測点を、なるべく離れた点
で計測する方が計測精度は向上するため、短辺とほぼ同
一長さの辺を有する正方形のプレートとするのが望まし
い。
【0072】更に同様に、プレートを表裏反転させて測
定する方法での長方形のプレートも、ステージ6に載置
できることができればサイズは特に限定するものではな
いが、計測精度を向上させるために、ステージ6に載置
可能な、ほぼ実際に製品用として用いられるプレートと
同じサイズとするのが望ましい。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ほぼ正方
形の基板を90°回転する工程を備えるので、容易に直
交度を計測して、較正でき、しかも基板ステージを大型
化することなく、直交度の較正を行うことができ、牽い
ては、露光装置の継ぎ精度の向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直交度較正方法に使用される露光装置
の概略構成図である。
【図2】直交度がずれた場合のプレートの露光状況を示
す説明図である。
【図3】線分ABがX軸に平行な場合に、90゜回転さ
せた正方形のプレートと回転前の正方形のプレートの位
置関係を示した説明図である。
【図4】(a)は図3の場合に、線分A’D’が線分A
Bに平行になるように正方形のプレートを約90゜回転
させたときの、回転前の正方形のプレートと回転後の正
方形のプレートの位置関係を表した説明図であり、
(b)は、(a)の場合の回転前後の線分AD、線分
A’B’、及びY軸、X軸等の角度の関係を原点を中心
に表した説明図である。
【図5】(a)は、線分ABがX軸と角度をなす場合
に、線分A’B’が線分ABに平行になるように長方形
のプレートを表裏反転させたときの、反転前の長方形の
プレートと反転後の長方形のプレートの位置関係を表し
た説明図であり、(b)は、(a)の場合の反転前後の
線分AD、線分A’D’、及びY軸、X軸等の角度の関
係を原点を中心に表した説明図である。
【図6】図4を一般化して示した図である。
【図7】パターンを挟んだ2枚のガラスプレートからな
るプレートの断面図である。
【図8】一方のガラスプレートにのみレジストを塗布
し、このレジストを挟んで密着された2枚のガラスプレ
ートからなるプレートの断面図である。
【図9】両方のガラスプレートにレジストを塗布し、こ
のレジストを挟んで密着された2枚のガラスプレートか
らなるプレートの断面図である。
【図10】直交度を較正するためのプロック図である。
【符号の説明】
1 レチクル 2 プレート 3 光源 4 照明光学系 5 投影レンズ 6 ステージ 7X、7Y プレートレーザー干渉計 8 プレートアライメント系 9A、9B、9C、9D アライメントマーク(回転
前) 9A’、9B’、9C’、9D’ アライメントマーク
(回転又は表裏反転後) 10X 移動鏡 10Y 移動鏡 11 レチクルアライメント系 12 移動光学系 13 レジスト 14 ショット 15 パターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の基板を載置する基板ステージの
    基板載置面に平行な面内のX方向とY方向の前記基板ス
    テージの位置を検出するステージ計測系の、前記X方向
    とY方向の直交度を検出する直交度検出方法において;
    較正マークが形成された、前記長方形基板の短辺とほぼ
    等しい長さの辺を有するほぼ正方形の正方形基板を前記
    基板ステージに載置する工程と;前記載置された正方形
    基板上の較正マークの位置を計測する第1の計測工程
    と;前記正方形基板を前記基板ステージ上で前記平行な
    面に垂直な線の回りに所定の角度だけ回転する基板回転
    工程と;前記基板回転工程の後に、前記正方形基板上の
    前記較正マークの位置を計測する第2の計測工程と;前
    記第1と第2の計測工程での計測値に基づいて前記X方
    向とY方向の直交度を求める工程とを備える;直交度検
    出方法。
  2. 【請求項2】 長方形の基板を載置する基板ステージの
    基板載置面に平行な面内のX方向とY方向の前記基板ス
    テージの位置を検出するステージ計測系の、前記X方向
    とY方向の直交度を検出する直交度検出方法において;
    較正マークが形成された、透明な長方形基板を前記基板
    ステージに載置する工程と;前記載置された透明な基板
    上の前記較正マークの位置を計測する第1の計測工程
    と;前記透明な基板を前記基板ステージ上で表裏反転さ
    せて載置する基板反転工程と;前記基板反転工程の後
    に、前記透明な基板上の前記較正マークの位置を計測す
    る第2の計測工程と;前記第1と第2の計測工程での計
    測値に基づいて前記X方向とY方向の直交度を求める工
    程とを備える;直交度検出方法。
  3. 【請求項3】 前記透明な基板は、2枚の透明板を張り
    合わせて形成され、前記較正マークは前記2枚の透明板
    の張り合わせ面に形成されていることを特徴とする、請
    求項2に記載の、直交度検出方法。
  4. 【請求項4】 前記基板ステージは、前記基板載置面に
    垂直な線の方向に移動可能に構成されていることを特徴
    とする、請求項2または請求項3に記載の、直交度検出
    方法。
  5. 【請求項5】 長方形の基板を載置する基板ステージの
    基板載置面に平行な面内のX方向とY方向の前記基板ス
    テージの位置を検出するステージ計測系の、前記X方向
    とY方向の直交度を較正する直交度検出方法において;
    感光剤が塗布された透明な長方形基板を前記基板ステー
    ジに載置する工程と;基板の較正マークを形成するため
    の較正マークパターンの形成された原版を用いて前記透
    明な基板に第1の較正マークを投影露光する第1の露光
    工程と;前記第1の露光工程の後に、前記透明な基板を
    前記基板ステージ上で表裏反転させて載置する基板反転
    工程と;前記基板反転工程の後に、前記透明な基板上に
    前記原版を用いて第2の較正マークを投影露光する第2
    の露光工程と;前記第1と第2の露光工程で形成され
    た、第1と第2の較正マークの位置を計測する計測工程
    と;前記計測工程での計測値に基づいて前記X方向とY
    方向の直交度を求める工程とを備える;直交度検出方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006019755A (ja) * 2004-06-29 2006-01-19 Asml Netherlands Bv 較正の方法、較正基板、及びデバイス製造の方法
KR100610651B1 (ko) * 2000-02-10 2006-08-09 에이에스엠엘 네델란즈 비.브이. 리소그래피 투영장치용 물체 위치결정방법

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