JPH1194843A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JPH1194843A
JPH1194843A JP25856397A JP25856397A JPH1194843A JP H1194843 A JPH1194843 A JP H1194843A JP 25856397 A JP25856397 A JP 25856397A JP 25856397 A JP25856397 A JP 25856397A JP H1194843 A JPH1194843 A JP H1194843A
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Takayasu Mikkaichi
▲高▼康 三日市
Naomitsu Yokogawa
尚充 横川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、短時間で効率良く分注プローブを洗
浄することができると共に、低いランニングコストで済
むプローブ洗浄機構を有した自動分析装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】分注プローブ26を用いてこれに吸引したサン
プル・試薬を前記反応容器11内に分注すると共に、分
注プローブ26、分注プローブ26の近傍、及び分注プ
ローブ26に通じる配管流路43の少なくとも一部に高
温加熱装置41,42,45を設け、分注プローブ26
を洗浄する際、前記高温加熱装置41,42,45によ
り、分注プローブ26内の洗浄液またはその分注プロー
ブ26に通じる配管流路43内の洗浄液を加熱して瞬時
に沸騰させ、その急激に膨脹する体積変化によって生じ
る高い圧力および蒸気・気泡により、残留している洗浄
液及びサンプル又は試薬を分注プローブ26の先端から
排出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、臨床医学、生物学
等の各種分野において種々の検査を実施するための自動
分析装置に係り、特に分注プローブを洗浄するようにし
た自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査等において、自動分析装置を用
いることにより通常、多くの患者から得た異なる多数の
検体、例えば、尿、血清、血漿、血球等(以下、総称し
てサンプルと呼ぶ)につき、種々の検査項目に関して連
続的に多数の検査がなされる。かかる検査では多種類の
サンプルを取り扱うと同時に、各検査項目に応じて多種
多様な検査方法が採用されることから、その検査過程で
用いられる試薬の種類も種々多様なものを取り扱うのが
普通である。
【0003】自動分析装置としては、例えば人体の血清
等をサンプルとして用い、これを反応容器に分注し、さ
らに所定の試薬を分注して、サンプルと所定の試薬を混
合して両者の反応状態を検出する。そして、反応容器へ
のサンプルおよび試薬の分注には分注プローブが使用さ
れる。この分注プローブは使用の都度、洗浄手段により
洗浄がなされる。このように自動分析装置は分注プロー
ブを用いて複数のサンプル・試薬を分注するため、その
都度、分注プローブを洗浄する必要がある。分注プロー
ブの洗浄が不十分な場合にはサンプル間のキャリーオー
バーや試薬間のクロスコンタミネーションを起こし、測
定結果の信頼性を損なうことになる。
【0004】そこで、一般にはサンプル間のキャリーオ
ーバーや試薬間のクロスコンタミネーションを防ぐため
に、大量の水を使用して分注プローブの洗浄を行ってい
る。また、分注プローブの洗浄能力を高めるために、洗
浄剤を用いる方法(特開平7-280813号公報)・オゾンガ
スを用いる方法(特開平6-288879号公報)、超音波振動
を用いる方法(特開平4-9670号公報、特公平5-16746 号
公報)等の手段が提案されている。
【0005】また、特開昭51-10885号公報および実開昭
56-172762 号公報では冷蔵されている試薬等を分注する
際に試薬等の温度を反応温度近傍まで高めるるために加
温する加温手段を流路に設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動分析装置は
より高いスループットと、より低いランニングコストが
求められている。また、生化学と免疫項目の測定を一台
の装置で実施する取り組みも盛んであり、そのためには
サンプル間のキャリーオーバーを極力減らす必要があ
る。また、一台の装置で多項目を分析する必要があるた
め、試薬間のクロスコンタミネーションも問題となる。
特に、近年、これらの検査は著しく高感度化されてきて
いるため、複数種類のサンプルや試薬を移送する分注プ
ローブの洗浄が益々重要になってきている。
【0007】分注プローブの洗浄効果を上げるには、十
分な時間をかけて洗浄を行えばよいが、装置の動作サイ
クルは年々短くなっており、それに伴い、分注プローブ
の洗浄時間を十分に確保することは困難になってきてい
る。また、決められた時間内で洗浄効果を上げるには単
位時間当たりの流量を増加させればよいが次の点で問題
がある。
【0008】分注プローブの内径や先端部は細いので、
流量を増加させるには数kgf/cm2 〜10kgf/cm2 程度の
高い圧力が必要であり、その実現のためにはポンプや電
磁弁・配管系に大きな負荷が掛かるので、装置が大がか
りになり、コストが掛かってしまう。また、分注プロー
ブの洗浄に使用する洗浄液の単位時間当たりの量も増加
すると、大量の廃液が生じ、その廃液の処置に掛かるコ
ストが増加する。大量の産業廃液の発生は社会的にも重
大な問題を招き、安易に洗浄液量を増加させることはで
きない。
【0009】上記の問題を解決するために超音波洗浄装
置による洗浄や洗剤・オゾンガスによる洗浄などが提案
されているが、これらの方式では装置が複雑になる、ラ
ンニングコストがかかる、洗浄時間が長くなる、または
余分に動作サイクルを必要としてスループットが低下す
るなどの欠点があった。
【0010】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、比較的簡単
な構成でありながら、短時間で効率良く分注プローブを
洗浄することができると共に、低いランニングコストで
済むプローブ洗浄機構を有した自動分析装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、複
数の反応容器を保持する反応容器保持機構と、分注プロ
ーブを用いて吸引した分析用液体を前記反応容器内に分
注する分注機構と、前記分注機構の分注プローブに洗浄
液を供給する洗浄液供給手段とを備えた自動分析装置に
おいて、前記分注機構の分注プローブ、分注プローブ近
傍、及び分注プローブに通じる配管流路の少なくとも一
部に高温加熱手段を設け、前記分注プローブを洗浄する
際、前記高温加熱手段により、分注プローブ内、又は分
注プローブに通じる配管流路内の洗浄液を加熱して瞬時
に沸騰させ、その沸騰により急激に膨脹した蒸気の体積
変化によって生じた高圧および蒸気・気泡によりその洗
浄液及び残留しているサンプルや試薬等の分析用液体を
分注プローブの先端から排出するようにしたものであ
る。
【0012】一般に、短時間に分注プローブの内部を洗
浄するにはそのプローブ内部の汚れおよび汚れた液を速
やかに且つ確実に排出する必要がある。本発明ではその
ために、分注プローブ、分注プローブ近傍、及び分注プ
ローブに通じる配管流路の少なくとも一部に高温加熱手
段を設け、その分注プローブ内、又は分注プローブに通
じる配管流路内の洗浄液を瞬時に沸騰させ、その急激に
膨脹する蒸気の体積変化によって生じる高い圧力および
蒸気・気泡により、分注プローブ内部のサンプル・試薬
等の分析用液体と洗浄液を速やかに効率良く分注プロー
ブ外に排出するようにしたものである。
【0013】また、洗浄液が沸騰して発生した高温の蒸
気により分注プローブに付着した蛋白質の免疫特異性
(抗体活性)酵素活性を失わせて、コンタミネーション
の影響を防止すると共に、分注プローブを常に衛生的に
保つことも期待できる。
【0014】さらに、本発明では、高温加熱手段により
加熱する個所を複数設けた。この場合は沸騰による洗浄
液の勢い良い排出が複数回得られる。また、気液境界に
よる汚れの擦り取り作用が繰り返され、分注プローブの
洗浄能力がより一層高まる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1及び図2を参照して、本発明の第
1実施形態に係る臨床検査用自動分析装置を説明する。
図1(A)はその自動分析装置の分注プローブ部の説明
図、図1(B)はその分注プローブの加熱位置の説明
図、図2は自動分析装置を概略的に示す平面図である。
【0016】図2において、1は装置本体であり、装置
本体1の中央部位には複数の反応容器を保持して搬送す
る反応容器保持機構、ここでは反応テーブル(ディス
ク)2が配置されている。この反応テーブル2側方の双
方には分析用液体であるサンプルと試薬が夫々収納され
ており、その片方側にはサンプル収納部3が配置され、
他方側には試薬収納部4が配置されている。反応テーブ
ル2とサンプル収納部3の間にはサンプル分注プローブ
用洗浄部5とサンプル分注機構6が設けられている。ま
た、反応テーブル2と試薬収納部4の間には試薬分注プ
ローブ用洗浄部7と試薬分注機構8が設けられている。
【0017】反応テーブル2はその周部に同一円周上に
位置して複数の反応容器11を保持している。反応テー
ブル2は図示しない駆動装置により一定周期で間欠的に
回転駆動させられると共に、選ばれた反応容器11をサ
ンプル分注位置P1 または試薬分注位置P2 に停止させ
ることができるようになっている。反応テーブル2は図
示しない恒温槽で囲まれ、その反応テーブル2と反応容
器11が一定温度に保たれている。また、反応テーブル
2における各反応容器11の位置はそれぞれ制御装置の
記憶部において記憶されている。
【0018】サンプル収納部3は複数のサンプル容器1
5を装填したマガジンテーブル16を有している。各サ
ンプル容器15には分析対象のサンプルが収納されてい
る。サンプルとしては採取された血液(適宜分離された
血清等の成分を含む)、尿、細胞可溶化溶液、糞便溶解
液、培養細胞液等を含むものである。マガジンテーブル
16は前述した反応テーブル2の場合と同様に、図示し
ない駆動装置により一定周期で間欠的に回転駆動させら
れると共に、選択されたサンプル容器15をサンプル吸
引位置P3 に停止させ得るようになっている。サンプル
収納部3における各サンプル容器15の位置はそれぞれ
制御装置の記憶部において記憶されている。また、反応
テーブル2の周辺部にはそれぞれ図示しない、サンプル
・試薬の攪拌装置、反応液の特性を測定する測定装置等
が設けられている。
【0019】試薬収納部4には複数の試薬容器21を装
填した試薬テーブル(試薬トレイ)22が設けられてい
る。各試薬容器21には要求される分析項目に必要な試
薬がそれぞれ個別的に収納されている。試薬としては生
化学的な検査方法に限らず、抗原抗体反応を用いる免疫
学的な方法、DNDやRNAの相補的結合ないし合成反
応を用いる方法、または電気泳動による検査方法等に応
じての、多種多様なものを含み、通常は液状のものが用
いられる。
【0020】各試薬容器21及び試薬テーブル22は図
示しない冷却器で一定の温度で保冷されている。この試
薬テーブル22も前述した反応テーブル2の場合と同様
に、図示しない駆動装置により間欠的に回転駆動させら
れると共に、選択した試薬容器21を試薬吸引位置P4
に停止させ得るようになっている。試薬テーブル22上
の各試薬容器21の位置はそれぞれ制御装置の記憶部に
記憶されている。
【0021】前記サンプル分注機構6及び前記試薬分注
機構8は機構的に同様な構成のものである。このため、
それらの構成を図1を参照して統一的に説明する。つま
り各分注機構6,8は回動アーム25と、この回動アー
ム25の回動先端から垂下するように吊持された分注プ
ローブ26と、回動アーム25に回動及び昇降動作を行
わせる駆動装置27とを有する。分注プローブ26は耐
熱性のある金属・セラミック等の材料、ここではステン
レスを用いて真っ直ぐなパイプ状に形成されている。分
注プローブ26の先端ノズル28の部分は他の部分より
も細く形成されている。また、分注プローブ26として
は熱伝導性の良い金属等の材料がより望ましいものであ
る。
【0022】さらに分注プローブ26はチューブ31を
介してポンプ等の吸引吐出圧発生装置32に接続されて
いる。ここでの吸引吐出圧発生装置32はシリンダ33
とピストン34によって構成されている。ピストン34
は図示しない駆動手段によって操作される。また、シリ
ンダ33には電磁弁からなる注入弁36及び吐出ポンプ
37を介して液体容器35が接続されている。液体容器
35には押し出し液を兼ねた洗浄液が収納されている。
これらによって前記分注プローブ26に洗浄液を供給す
る洗浄液供給手段を構成している。この洗浄液としては
イオン交換水、脱気水または洗剤液等が用いられる。
【0023】一方、分注プローブ26は前記駆動装置2
7により回動アーム25を操作することによって双方向
への回動及び上下へ昇降動がなされる。そして、サンプ
ル分注機構6の分注プローブ26は反応テーブル2上の
サンプル分注(吐出)位置P1 と、サンプル収納部3の
サンプル吸引位置P3 と、サンプル分注プロープ用洗浄
部5の位置にわたる軌跡上を移動させられる。また、試
薬分注機構8の分注プローブ26は反応テーブル2上の
試薬分注(吐出)位置P2 と、試薬収納部4の試薬吸引
位置P4 と、試薬分注プローブ用洗浄部7の位置にわた
る軌跡上を移動させられる。
【0024】また、図1(A)で示すように、分注プロ
ーブ26がその洗浄部5,7の洗浄槽9上に位置すると
き、その分注プローブ26は加熱位置aと洗浄位置bの
いずれかを選択できる。分注プローブ26が加熱位置a
に位置したとき、その分注プローブ26の中途部に隣接
するように高温加熱装置41が設置されている。この高
温加熱装置41は加熱位置aに位置した分注プローブ2
6の中途部位を短時間で、高温加熱し、内部の洗浄液を
瞬時に沸騰させるためのものである。高温加熱装置41
の熱源としては例えばガスバーナー、赤外線ヒーター、
近赤外線ヒーター、電磁誘導加熱装置等が考えられる。
高温加熱装置41は分注プローブ26の中途部位の高温
加熱部を加熱するとき、その分注プローブ26内の洗浄
液が少なくとも局所的に瞬時に沸騰して蒸気が急激に膨
張するように設計されている。高温加熱装置41は固定
的に設置されており、図1(B)で示す如く、高温加熱
装置41による分注プローブ26の加熱点cはサンプル
・試薬吸引時のサンプル・試薬の上限dよりも上部に位
置するように設定してある。
【0025】次に、この臨床検査用自動分析装置の作用
について述べる。まずサンプル分注機構6と試薬分注機
構8の各分注プローブ26内に押し出し液が供給され
る。つまり、制御装置の制御により、分注プローブ26
を洗浄部5,7の洗浄槽9上に位置させた状態で注入弁
36を開き、吐出ポンプ37を動作させて液体容器35
内の洗浄液を送り出す。すると、洗浄液は吸引吐出圧発
生装置32のシリンダ33の空間部を通りチューブ31
を通じて分注プローブ26に送り込まれ、その分注プロ
ーブ26内を洗浄液で満す。この後、注入弁36を閉じ
る。この状態で、吸引吐出圧発生装置32のピストン3
4を図示しない駆動手段で操作すれば、分注プローブ2
6の先端ノズル28の部分に、サンプルや試薬を吸引
し、それらの吐出を行わせることができる。つまり、ピ
ストン34を引く操作をすれば、サンプルや試薬の吸引
がなされ、ピストン34を押し込む操作をすれば、吸引
したサンプルや試薬を吐出することができる。このよう
に洗浄液を押し出し液としてこれに適量の吸引圧または
吐出圧を加えて分注プローブ26の先端ノズル28から
サンプルや試薬の吸引または吐出を行うことができる。
そして先端ノズル28の先端まで洗浄液を満たした状態
でサンプルや試薬の吸引を行うまで待機させる。
【0026】一方、反応テーブル2は間欠的に回転駆動
され、分析に使用する特定の反応容器11がサンプル分
注位置P1 及び試薬分注位置P2 に、順次間欠的に停止
させられる。そこで、サンプル収納部3では分析が依頼
された所望のサンプルを収納したサンプル容器15がサ
ンプル吸引位置P3 に停止し、このサンプル吸引位置P
3 にサンプル分注機構6の分注プローブ26が移動す
る。そして、分注プローブ26の先端ノズル28が降下
し、そのサンプル容器15のサンプルの液面に接触した
位置から数mm程度降下した所で停止し、ピストン34
の引き込み動作が行われて、分注プローブ26に所定量
のサンプルを吸引採取する。この後、再び回動アーム2
5が上昇および回動し、反応テーブル2のサンプル分注
位置P1 にある反応容器11上まで分注プローブ26を
移動し、その先端ノズル28の部分が反応容器11内に
入るまで降下し、ピストン34の押し込み動作で、その
反応容器11内に所定量のサンプルを注入する。
【0027】また、試薬収納部4では分析依頼された項
目に該当する所望の試薬を収納した試薬容器21が試薬
吸引位置P4 に停止し、この試薬吸引位置P4 上に試薬
分注機構8の分注プローブ26が移動する。そして、分
注プローブ26の先端ノズル28が降下し、試薬容器2
1の試薬液面から数mm程度降下した所で停止する。ピ
ストン34の引き込み動作で、分注プローブ26には所
定量の試薬が吸引採取される。この後、再び回動アーム
25が上昇および回動し、反応テーブル2の試薬分注位
置P2 にある反応容器11上まで分注プローブ26が移
動し、その先端ノズル28の部分が反応容器11内に入
るまで降下し、ピストン34の押し込み動作で、その反
応容器11内に所定量の試薬を注入する。
【0028】このような手順で、反応テーブル2の反応
容器11内にはサンプルと試薬がそれぞれ分注され、反
応液が作成される。そして、反応テーブル2により搬送
される間、恒温槽での一定温度下で所定時間経過し、測
定位置に搬送され、反応容器11内の反応液は分析依頼
された分析項目に応じた所定の波長で吸光度の変化等が
測定される。この測定値と分析項目に応じた濃度換算係
数によって分析データを算出し、図示しないプリンター
から分析データを出力する。また、CRTに表示してモ
ニターする。
【0029】サンプル分注機構6と試薬分注機構8で
の、サンプル及び試薬の採取および分注に使用された分
注プローブ26はその使用の都度、洗浄される。つま
り、サンプル・試薬の分注を終えた分注プローブ26は
プローブ洗浄部5,7の加熱位置aに移動する。このと
き、高温加熱装置41はそのプローブ26の中途部位に
位置する高温加熱部位を高温で加熱する。すると、分注
プローブ26の内部に残留する押し出し液が瞬時に沸騰
して蒸気となって瞬時に膨張するので、その体積変化に
よって生じる高い圧力および蒸気・気泡により、先端ノ
ズル28の部分に残留するサンプル・試薬は押し出さ
れ、分注プローブ26内の押し出し液は先端ノズル28
の部分より勢い良く洗浄槽9の中に排出される。この
際、分注プローブ26の内部は勢い良く排出する押し出
し液によって洗浄される。その後、分注プローブ26は
速やかに洗浄位置bに移動し、さらに下降して吐出ポン
プ37により供給される洗浄水により、プローブ内側
が、洗浄槽9に供給される洗浄液により分注プローブ2
6が洗浄される。また、吐出ポンプ37によって供給さ
れる洗浄水により、熱せられた分注プローブ26は冷却
される。以上の如くの高温加熱装置41による洗浄動作
により短時問で効率の良い分注プローブ26の洗浄が実
施できる。
【0030】また、押し出し液(洗浄液)が沸騰して発
生した高温の蒸気により、分注プローブに付着した蛋白
質の免疫特異性(抗体活性)酵素活性を失わせて、コン
タミネーションの影響を防止すると共に、分注プローブ
を常に衛生的に保つことも期待できる。
【0031】尚、本実施形態では加熱位置aと洗浄位置
bを分けたが、高温加熱装置41の加熱時間等を制御す
ることにより、加熱位置aと洗浄位置bを同一とするこ
とも可能なものである。また、洗浄位置における分注プ
ローブ26の加熱点cは洗浄効果を高めるために、図1
(B)で示す如く、サンプル・試薬量吸引時のサンプル
・試薬の上限dよりも上部であることが望まれるが、こ
の上限dよりも下部であっても洗浄可能なものである。
この場合、上限dよりも下部の位置に洗浄液を位置させ
た時点で加熱するようにすれば、洗浄効果が高まる。ま
た、加熱点cの位置は固定としても良いが、吸引サンプ
ル・試薬量に応じて変更できる可変可能なものであって
も良い。
【0032】(第2実施形態)図3を参照して本発明の
第2実施形態を説明する。本実施形態では分注機構にお
ける分注プローブ26の加熱点の位置に高温加熱装置4
2を装着するようにしたものである。この場合の高温加
熱装置42としては分注プローブ26に対する装着のし
易さからすれば、例えば発熱半導体・電熱線・シートヒ
ーター等が望ましい。この実施形態では高温加熱装置4
2が分注プローブ26に一体的に組み付けるので、高温
加熱装置42から分注プローブ26への熱伝達効率が良
い。その他は前述した第1実施形態のものと同じであ
る。
【0033】(第3実施形態)図4を参照して本発明の
第3実施形態を説明する。本実施形態では分注プローブ
26に通じる配管流路43の途中に内腔を形成した高温
加熱部44を設け、この高温加熱部44に前述したよう
な高温加熱装置45を装着するようにしたものである。
この場合の高温加熱装置45の熱源としては例えば電磁
誘導加熱装置・発熱半導体・電熱線・シートヒーター等
が考えられる。高温加熱部44内の洗浄液は瞬時に沸騰
して蒸気となって膨脹するので、高温加熱部44から分
注プローブ26までの間に存在する残留サンプル・試薬
や洗浄液は勢い良くノズル先端部27より洗浄槽9の中
に排出される。その後、速やかに分注プローブ26内に
洗浄液を流し、分注プローブ26の内部及び外部を洗浄
する。高温加熱部44の内腔の大きさは任意に選択で
き、発生させる蒸気の量はその内腔の大きさによって決
まる。一般的に高温加熱部44の内腔を、配管流路43
の内孔より大きくすれば膨脹能力がさらに大きくなるの
で、高温加熱部44から分注プローブ26の先端までの
流路の容量によって、最適な量を決定することができ
る。また、この実施形態では分注プローブ26は耐熱性
のないテフロン等の材質でも良くなる。その他は前述し
た第1実施形態のものと同じである。
【0034】(第4実施形態)図5を参照して本発明の
第4実施形態を説明する。本実施形態では分注機構にお
ける分注プローブ26に、複数の高温加熱装置46a,
46b,46cを、間隔をあけて装着するように設けた
ものである。洗浄時においては高温加熱装置46a,4
6b,46cの順、つまり先端ノズル28に近い箇所か
ら上側(基端側)の順に作動して加熱動作を行うことに
より、沸騰による洗浄液の勢い良い排出を複数回得ら
れ、また気液境界による汚れの擦り取り効果も複数回得
られるので、より一層の洗浄能力の向上が可能となる。
【0035】勿論、複数の高温加熱装置46a,46
b,46cは分注プローブ26に装着することなく、第
1実施形態のように、プローブ洗浄位置においてその分
注プローブ26の近傍に位置するように、複数の高温加
熱装置46a,46b,46cを上下に間隔をあけて設
置するようにしても良い。この場合にも先端ノズル28
に近い箇所のものから上側(基端側)の順に作動して加
熱動作を行うように各高温加熱装置46a,46b,4
6cの駆動を制御すると良い。また、第3実施形態のよ
うに配管流路43の途中に複数の高温加熱装置を設けて
も良い。その他は前述した第1実施形態のものと同じで
ある。
【0036】(第5実施形態)図6を参照して本発明の
第5実施形態を説明する。本実施形態では前述した第1
実施形態と同じ構成の装置において、図6の様に分注プ
ローブ26の下降時の動作を位置a、b、cの順番に一
旦停止する様に制御する。また、分注プローブ26に隣
接して高温加熱装置47を設ける。そして、分注プロー
ブ26の下降時における各停止の都度、高温加熱装置4
7を動作し、分注プローブ26の部分を加熱する。この
ことにより沸騰による洗浄液の勢い良い排出を複数回得
られるようになる。また、分注プローブ26の下降時に
沸騰による洗浄液の勢い良い排出が複数回得られると共
に、気液境界による汚れの擦り取り効果も複数回得られ
るので、より一層の洗浄能力の向上が可能となる。その
他は前述した第1実施形態のものと同じである。
【0037】本発明は前述した実施形態のものに限定さ
れるものではない。また、各実施形態の説明によれば、
以下に記す事項及びその任意に組み合わせの事項のもの
が得られる。
【0038】[付記] 1.サンプルと試薬を反応させる複数の反応容器を保持
する反応テーブルと、分注プローブを用いてこの分注プ
ローブに吸引したサンプル・試薬を前記反応容器内に分
注する分注機構と、この分注機構の分注プローブに洗浄
液を供給する供給手段と、前記分注機構の分注プロー
ブ、分注プローブの近傍、及び分注プローブに通じる配
管流路の少なくとも一部に設けられた高温加熱手段とを
具備し、分注プローブを洗浄する際、前記高温加熱手段
により、分注プローブ内の洗浄液またはその分注プロー
ブに通じる配管流路内の洗浄液を加熱して沸騰させ、膨
脹した蒸気により生じた高圧によって、洗浄液及びサン
プル又は試薬を分注プローブの先端から排出するように
したことを特徴とする自動分析装置。
【0039】2.第1項のものにおいて、高温加熱手段
で加熱される高温加熱部は耐熱性部材で作られているこ
とを特徴とする自動分析装置。 3.第1項のものにおいて、高温加熱手段は分注プロー
ブ内の洗浄液またはその分注プローブに通じる配管流路
内の洗浄液を瞬時に高温に加熱できる高温加熱部を設け
たことを特徴とする自動分析装置。 4.第1項のものにおいて、高温加熱手段または高温加
熱手段により加熱される高温加熱部を複数設けたことを
特徴とする自動分析装置。 5.第1項のものにおいて、分注プローブ内に供給され
る洗浄液はイオン交換水、脱気水及び洗剤液の一つであ
ることを特徴とする自動分析装置。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、短
時問で効率の良い分注プローブの洗浄が実現できる。さ
らに比較的簡単な構成で済むと共に、低いランニングコ
ストで済む自動分析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1の実施形態に係わる自動分析装置
の分注プローブ部の説明図、(B)はその自動分析装置
のプローブ洗浄部の説明図。
【図2】第1の実施形態に係わる自動分析装置を概略的
に示す平面図。
【図3】第2の実施形態に係わる自動分析装置のプロー
ブ洗浄部の説明図。
【図4】第3の実施形態に係わる自動分析装置の分注プ
ローブ部の説明図。
【図5】第4の実施形態に係わる自動分析装置の分注プ
ローブ部の説明図。
【図6】第5の実施形態に係わる自動分析装置の分注プ
ローブ部の説明図。
【符号の説明】
1…装置本体、2…反応テーブル(ディスク)、3…サ
ンプル収納部、4…試薬収納部、5…プローブ用洗浄
部、6…サンプル分注機構、7…試薬分注プローブ用洗
浄部、8…試薬分注機構、反応容器11、25…回動ア
ーム、26…分注プローブ、27…駆動装置、28…先
端ノズル、32…吸引吐出圧発生装置、33…シリン
ダ、34…ピストン、35…液体容器、36…注入弁、
37…吐出ポンプ、41…高温加熱装置、42…高温加
熱装置、43…配管流路、44…高温加熱部、45…高
温加熱装置、46a,46b,46c…高温加熱装置、
47…高温加熱装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の反応容器を保持する反応容器保持機
    構と、 分注プローブを用いて吸引した分析用液体を前記反応容
    器内に分注する分注機構と、 前記分注機構の分注プローブに洗浄液を供給する洗浄液
    供給手段とを備えた自動分析装置において、 前記分注機構の分注プローブ、分注プローブ近傍、及び
    分注プローブに通じる配管流路の少なくとも一部に高温
    加熱手段を備え、 前記分注プローブを洗浄する際、 前記高温加熱手段により、分注プローブ内、又は分注プ
    ローブに通じる配管流路内の洗浄液を加熱して沸騰さ
    せ、膨脹した蒸気により生じた高圧によって浄液液及び
    分析用液体を分注プローブの先端から排出するようにし
    たことを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】前記高温加熱手段により加熱する個所を複
    数設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装
    置。
  3. 【請求項3】前記高温加熱手段を複数設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の自動分析装置。
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