JPH1194697A - 画像検査方法及びその検査方法を用いた検査装置 - Google Patents

画像検査方法及びその検査方法を用いた検査装置

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JPH1194697A
JPH1194697A JP27508397A JP27508397A JPH1194697A JP H1194697 A JPH1194697 A JP H1194697A JP 27508397 A JP27508397 A JP 27508397A JP 27508397 A JP27508397 A JP 27508397A JP H1194697 A JPH1194697 A JP H1194697A
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JP
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coordinate
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JP27508397A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsukada
弘志 塚田
Takeshi Sunaga
剛 須永
Naoki Kuwajima
直樹 桑島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 TVセットに表示された画面の振幅検査、色
相、色飽和及びカラ−ゲインを自動的に検査すること。 【解決手段】 上記TVセットの画面に単色均一輝度を
表示させた状態でTV画面の画像を取得し、このTV画
面画像よりTV画面の座標を取得し、このTV画面の座
標より処理ウインド座標を取得し、TVセットの画面に
テストチャ−トを表示させ、処理ウインド座標に基づい
てテストチャ−トの所定画像を読み取り表示画面の水平
振幅値を取得し、この処理ウインド座標に基づいてテス
トチャ−トの所定画像を読み取り表示画面の垂直振幅値
を取得し、この取得された水平振幅値及び垂直振幅値よ
りTVセットの良否を判定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトコンベア等
で搬送されるTV(テレビジョン)セットの表示機能を
検査する画像検査方法及びその検査方法を用いた検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】TVセットは生産ラインを介してほぼ自
動的に完成品まで組み立てられている。そして、このよ
うな生産ラインで組み立てられたTVセットは、ベルト
コンベア等で搬送されている最中に、TVセットの表示
機能を確かめる必要がある。
【0003】従来、このような検査はテストパタ−ンを
TVセットに表示して、その絵柄から表示範囲を計測す
ることにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近のTVセ
ットの表示機能は高度化すると共に多用化しているた
め、作業員の検査負荷が著しく増加し、均一な製品品質
の維持や不良製品の流出を防ぐことはできなかった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、TVセットに表示された画面の振幅検
査、色相、色飽和及びカラ−ゲインを自動的に検査する
ことができる画像検査方法及びその検査方法を用いた検
査装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる画像検
査方法は、TVセットの画像を検査する画像検査方法に
おいて、上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示さ
せた状態でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得
工程と、この初期画面位置取得工程で取得されたTV画
面画像よりTV画面の座標を取得する画面座標取得工程
と、この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標
より処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取
得工程と、上記TVセットの画面にテストチャ−トを表
示させる工程と、上記処理ウインドウ座標取得工程で取
得された処理ウインド座標に基づいて上記テストチャ−
トの所定画像を読み取り表示画面の水平振幅値を取得す
る水平振幅値取得工程と、上記処理ウインドウ座標取得
工程で取得された処理ウインド座標に基づいて上記テス
トチャ−トの所定画像を読み取り表示画面の垂直振幅値
を取得する垂直振幅値取得工程と、上記水平振幅値取得
工程で取得された水平振幅値及び上記垂直振幅取得工程
で取得された垂直振幅値より上記TVセットの良否を判
定する判定工程とを具備したことを特徴とする。
【0007】請求項2に係わる画像検査装置は、TVセ
ットの画像を検査する画像検査装置において、TVセッ
トの画面の画像を取る画像入力手段と、単一均一輝度を
表示させた上記TVセットの画面の画像を上記画像入力
手段で取得する初期画面位置取得手段と、この初期画面
位置取得手段で取得されたTV画面画像よりTV画面の
座標を取得する画面座標取得手段と、この画面座標取得
手段で取得されたTV画面の座標より処理ウインド座標
を取得する処理ウインドウ座標取得手段と、上記処理ウ
インドウ座標取得手段で取得された処理ウインド座標に
基づいて上記TVセットの画面に表示されたテストチャ
−トの所定画像を読み取り表示画面の水平振幅値を取得
する水平振幅値取得手段と、上記処理ウインドウ座標取
得手段で取得された処理ウインド座標に基づいて上記テ
ストチャ−トの所定画像を読み取り表示画面の垂直振幅
値を取得する垂直振幅値取得手段と、上記水平振幅値取
得手段で取得された水平振幅値及び上記垂直振幅取得手
段で取得された垂直振幅値より上記TVセットの良否を
判定する判定手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】請求項3に係わる画像検査方法は、TVセ
ットの色相を検査する画像検査方法において、上記TV
セットの画面に単色均一輝度を表示させた状態でTV画
面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、この初期
画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よりTV画
面の座標を取得する画面座標取得工程と、この画面座標
取得行程で取得されたTV画面の座標より処理ウインド
座標を取得する処理ウインドウ座標取得工程と、上記T
Vセットの画面にサブブライト画面を表示させる工程
と、この工程により表示されたサブブライト画面より色
相ズレを取得する色相ズレ取得工程と、この色相ズレ取
得工程で取得された色相ズレよりTVセットの良否を判
定する判定工程とを具備したことを特徴とする。
【0009】請求項4に係わる画像検査装置は、TVセ
ットの色相を検査する画像検査装置において、TVセッ
トの画面の画像を取る画像入力手段と、上記TVセット
の画面に単色均一輝度を表示させた状態でTV画面の画
像を取得する初期画面位置取得手段と、この初期画面位
置取得手段で取得されたTV画面画像よりTV画面の座
標を取得する画面座標取得手段と、この画面座標取得行
程で取得されたTV画面の座標より処理ウインド座標を
取得する処理ウインドウ座標取得手段と、上記TVセッ
トの画面にサブブライト画面を表示させる手段と、この
手段により表示されたサブブライト画面より色相ズレを
検出する色相ズレを取得する色相ズレ取得手段と、この
色相ズレ取得工程で取得された色相ズレよりTVセット
の良否を判定する判定手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0010】請求項5に係わる画像検査方法は、TVセ
ットの色飽和を検査する画像検査方法において、上記T
Vセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態でTV
画面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、この初
期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よりTV
画面の座標を取得する画面座標取得工程と、この画面座
標取得行程で取得されたTV画面の座標より処理ウイン
ド座標を取得する処理ウインドウ座標取得工程と、上記
TVセットの画面にサブブライト画面を表示させる工程
と、この工程により表示されたサブブライト画面より色
飽和を取得する色飽和取得工程と、この色飽和取得工程
で取得された色飽和よりTVセットの良否を判定する判
定工程とを具備したことを特徴とする。
【0011】請求項6に係わる画像検査装置は、TVセ
ットの色飽和を検査する画像検査装置において、TVセ
ットの画面の画像を取る画像入力手段と、上記TVセッ
トの画面に単色均一輝度を表示させた状態でTV画面の
画像を取得する初期画面位置取得手段と、この初期画面
位置取得工程で取得されたTV画面画像よりTV画面の
座標を取得する画面座標取得手段と、この画面座標取得
行程で取得されたTV画面の座標より処理ウインド座標
を取得する処理ウインドウ座標取得手段と、上記TVセ
ットの画面にサブブライト画面を表示させる手段と、こ
の手段により表示されたサブブライト画面より色飽和を
取得する色飽和取得手段と、この色飽和取得手段で取得
された色飽和よりTVセットの良否を判定する判定手段
とを具備したことを特徴とする。
【0012】請求項7に係わる画像検査方法は、TVセ
ットのカラ−ゲインを検査する画像検査方法において、
上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、
この初期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よ
りTV画面の座標を取得する画面座標取得工程と、この
画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より処理
ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得工程
と、上記TVセットの画面にカラ−バ−画面を表示させ
る工程と、この工程により表示されたカラ−バ−画面よ
り各カラ−バ−の輝度を取得する輝度取得工程と、この
輝度取得工程で取得された輝度よりTVセットの良否を
判定する判定工程とを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項8に係わる画像検査装置は、ベルト
コンベア上を搬送されるTVセットのカラ−ゲインを検
査する画像検査装置において、TVセットの画面の画像
を取る画像入力手段と、上記TVセットの画面に単色均
一輝度を表示させた状態でTV画面の画像を取得する初
期画面位置取得手段と、この初期画面位置取得手段で取
得されたTV画面画像よりTV画面の座標を取得する画
面座標取得手段と、この画面座標取得手段で取得された
TV画面の座標より処理ウインド座標を取得する処理ウ
インドウ座標取得手段と、上記TVセットの画面にカラ
−バ−画面を表示させる手段と、この工程により表示さ
れたカラ−バ−画面より各カラ−バ−の輝度を取得する
輝度取得手段と、この輝度取得手段で取得された輝度よ
りTVセットの良否を判定する判定手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の第1
の実施の形態について説明する。図1において、11は
ホスト計算機である。このホスト計算機部11には、画
像処理部12が接続される。この画像処理部12にはC
CDカメラ13が接続される。
【0015】さらに、システムバス11aには装置入出
力制御部14が接続されている。
【0016】ホスト計算機部11には、CPU(中央処
理装置)21を中心に構成されている。このCPU21
からのシステムバス21aには、キ−ボ−ド22、トラ
ックボ−ル23、D/Aコンバ−タ24、大容量記憶装
置25、メモリ26が接続されている。D/Aコンバ−
タ24には、モニタ27が接続される。
【0017】ホスト計算機部11は、キーボードおよび
トラックボールから入力されたTVセット機種情報、検
査良否判定パラメータの入力、修正とそれらの情報の保
存をおこなう。また画像処理部12の制御をおこない、
画像処理部12から得られた検査結果と検査良否判定パ
ラメータを比較し良否を判別する。また、ホスト計算機
11は検査結果の表示、保存をおこなう。
【0018】また、画像処理部12は、制御部31を中
心に構成されている。この制御部31からのバス31a
には、A/D変換部32、画像デ−タ処理部33、画像
メモリ部34が接続される。前記A/D変換部32には
CCDカメラ13が接続される。
【0019】画像メモリ部34には、D/A変換部35
が接続されている。このD/A変換部35にはモニタ3
6が接続されている。
【0020】画像処理部12は、ホスト計算機部11に
より制御され、CCDカメラからの映像信号をA/D変
換し、画像メモリ部34に保存し、保存された画像を画
像処理部12内の画像データ処理部33によって処理す
ることで検査結果をホスト計算機に送る機能を持つ。ま
た画像処理部12は画像メモリ部34に保存された処理
画像をD/A変換して表示する機能を有する。
【0021】装置入出力制御部14は、TVセットに入
力する映像信号を切替える信号切替え部41、画像検査
工程での被検査TVセットがのったコンベアラインの停
止、起動をおこなうコンベア制御部42、作業員が検査
装置の起動、終了、非常停止をおこなう装置操作部4
3、被検査TVセットの表示モード、表示チャネルを指
示するTVセット画面制御部44からなる。
【0022】本画像検査装置は、コンベア51により搬
送されるパレット52上の被検査TVセット53が検査
所定位置に停止したことをコンベア制御部42が検出後
に検査を開始する。
【0023】被検査TVセット53にはTVセット画面
制御部44を介して、検査に適合したテストチャート、
表示モードが指定される。
【0024】自動検査装置はテストチャート、表示モー
ドを指定した後に、CCDカメラ13によりTVセット
の表示画面を取り込み、ホスト計算機部11の制御下に
ある画像処理部12によって表示画像の検査結果を得て
良否の判定をおこなう。
【0025】以下、上記検査装置による表示振幅の検査
方法を図面を参照しながら説明する。
【0026】<初期画面位置取得>本処理は検査対象T
Vセット53ごとに検査前に1回実施し、TVセット5
3のパレット52上の位置ずれ補正に必要な画面情報を
取得する処理である。
【0027】まず、TVセット画面制御部44の制御に
よりTVセット53に単色均一輝度の画像を表示させ
る。
【0028】次に、画像の画面位置座標を計測する。
【0029】計測位置は、:TV表示画面の四隅の座標
および画面左右のトンボ位置 (x1,y1)、(x3,y3)、(x4,y4)、(x5,y5) (x6,y6)、(x8,y8) であり、他の座標は上記計測座標より算出する。ここ
で、図2に座標位置を示す。
【0030】以下に、画面位置座標の取得方法を述べ
る。
【0031】そして、TVセット53の画面に表示され
た画像をCCDカメラ13によって画像処理部12内部
の画像メモリ34に保存する。画像メモリ34内部の画
像データに対して以下の処理をおこなう。
【0032】まず、図3に示すように処理ウィンドウW
1〜W8を設定する。ウィンドウ位置、サイズ(整数
値)は画像メモリサイズXSIZE、YSIZE(既
知、固定値)から図中の算出式にしたがって決定する。
【0033】ここで、XDIV1,XDIV2,YDI
V1,YDIV2,XWSIZE1,YWSIZE1に
ついては、機種に応じた適切な値を事前に機種情報とし
て設定しておく。
【0034】次に、奇数番号ウィンドウ内のX方向濃度
加算値(プロジェクション)をとる。そして、プロジェ
クションデータの最小値minを計算する。プロジェク
ションデータを画面内部方向から探索しmin×RAT
IO0以下となる位置を画面端×のY座標とする。画面
端×のX座標はウィンドウ中心X座標とする。
【0035】ここで、RATIO0については、機種に
応じた適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0036】そして、偶数番号ウィンドウ内のY方向濃
度加算値(プロジェクション)をとる。プロジェクショ
ンデータの最大値max、最小値minを計算する。プ
ロジェクションデータを画面内部方向から探索し、mi
n×RATIO0以下となる位置を画面端×のX座標と
する。画面端×のY座標はウィンドウ中心Y座標とす
る。
【0037】次に、画面端×の2つから、各々画面端の
近似直線を求め、直線の交点を画面四隅の位置とする。
【0038】そして、四隅の座標を中心として、4つの
ウィンドウW1′,W2′,W3′,W4′を設定し
(図4)、再度四隅座標◎を求める。
【0039】そして、求めた四隅の座標より必要な他の
座標を求め画像メモリ34に保存する。
【0040】<画面振幅検査>この画面振幅検査は検査
対象のTVセット53にテストチャートを表示し、その
表示範囲を計測することで、各画面モードの表示振幅の
良否を判定するものである。この画面振幅検査には水平
振幅検査と垂直振幅検査とがある。
【0041】まず、水平振幅検査について説明する。
【0042】以下の処理は、ノーマル1,2、ライブ、
ズーム1,2、フルの各々のTV表示モードで実施す
る。検査にレトマ画像の左右水平レトマバー(図5参
照)を使用する。
【0043】以下、左レトマバーの計測について説明す
る。
【0044】まず、左レトマバーに処理ウィンドウW1
を設定する(図5参照)。
【0045】ここで、ウィンドウの基準位置×のx、y
座標は、図5に示すように初期処理で得られた画面位置
情報(x4,y4)を用いる。yサイズについては、
(y6−y1)/YDIV3、xサイズについては、
(x5−x4)/XDIV3で決定し、SHIFT1に
よりW1が画面端部を余裕をもって含むようにする(ウ
ィンドウのx位置は画面端と円端を含む)。
【0046】ここで、XDIV3,YDIV3,SHI
FT1は、機種に応じた適切な値を事前に機種情報とし
て設定しておく。
【0047】次に、ウィンドウW1内のx方向プロジェ
クションをとる。
【0048】図6に示すように、プロジェクションデー
タの最大値max、最小値minとその位置を取得し、
最小値位置から上下にエッジ位置を探す。エッジ位置
は、プロジェクション値がeg1=(max−min)
×RATIO1+minをこえる位置で定義する。
【0049】ここで、RATIO1は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0050】上エッジ位置をA、下エッジ位置をBとし
た場合、(A+B)/2の位置をウィンドウW1の再設
定のy中心位置の基準とする。ウィンドウの再設定はレ
トマバーの上部にある、バー本数を示す数字をウィンド
ウ範囲外とするためにおこなう。
【0051】図7に示すように、(A+B)/2から算
出したcenter位置を基準として、ウインドウW1
のy位置、幅をcenter±(y6−y1)/YDI
V4により再設定する。
【0052】ここで、YDIV4は、機種に応じた適切
な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0053】次に、ウインドウW1内の濃度ヒストグラ
ムをとる。
【0054】そして、濃度ヒストグラムから2値化レベ
ルを決定する。
【0055】そして、この2値化レベルを使いウインド
ウW1内を2値化する。
【0056】このウインドウW1内の2値画像のy方向
プロジェクションをとる。
【0057】そして、図7に示すように、プロジェクシ
ョンデータの最大値max、最小値minを取得し、プ
ロジェクションエッジ位置を検出する。エッジ位置は、
プロジェクション値がeg2=(max−min)×R
ATIO2+minを越える(UP)、または下回る
(DN)は変化を示した位置を基準として検出する。U
P,DNはプロジェクシヨンデータのサーチ方向に依存
する(ここでは、画面中央側からデータをサーチす
る)。
【0058】ここで、RATIO2は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0059】次に、図8に示すように、円端による(D
N,UP)を除く(DN,UP)の位置情報から第1〜
第Nレトマバー位置を求める。また、第1〜第Nレトマ
バー位置より、第1〜第N−1レトマバー間隔を求め
る。
【0060】DN,UPの組でレトマバー位置を求め、
エッジ位置DNに余りが生ずる。
【0061】次に、画面端位置endを求める。レトマ
バー位置のプロジェクション値の平均low avrを
求め、画面端側からプロジェクションデータをサーチ
し、low avr×RATIO3を越えるデータ値の
位置を画面端エッジとして求める。プロジェクションデ
ータのサーチ方向に依存する(ここでは、画面中央側か
らデータをサーチする)。
【0062】ここで、RATIO3は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0063】次に、第Nレトマバー位置と画面端end
から、画面端までの残り量restを求める。
【0064】そして、レトマバー間隔len1〜len
N−1から、len1〜lenN−1の変化量(TVセ
ット位置ずれにより発生する)は線形と仮定して、le
nNの値を推定する。
【0065】len1〜lenN−1値から、最小自乗
法により線形近似式y=ax+bを求め、近似式からl
enNがあった場合の値を求める。
【0066】次に、(N−1)+rest/lenNを
計測結果(レトマバー本数)とする。この計測結果によ
り表示画面水平振幅の値が得られる。
【0067】そして、上記計測値を検査良否判別パラメ
ータと比較して、被検査TVセットの良否を判定する。
【0068】以下、右レトマバーの計測についても同様
な手順でおこなう。
【0069】次に、垂直振幅検査について説明する。
【0070】以下の処理は、TVセットのノーマル1,
2、ライブ、ズーム1,2、フルの各々の表示モードで
実施する。
【0071】まず、上部振幅検査について説明する。
【0072】ノーマル1,2、フル、画面モードのとき
について説明する。
【0073】このときには、上部垂直振幅検査にレトマ
画像の垂直レトマバー(図9参照)を使用する。
【0074】まず、上部獅子画像左右に処理ウィンドウ
W1,W2を設定する。
【0075】ウィンドウの基準位置は、下図9に示すよ
うに初期処理で得られた画面位置情報と画面上の比率U
LEFT1、U RIGHT1を使って算出する。y
サイズについては、(y6−y1)/YDIV5、xサ
イズについては、(x3−x1)/XDIV5で決定
し、SHIFT1によりW1,W2が画面上端部を余裕
をもって含むようにする。
【0076】ここで、XDIV5,YDIV5,SHI
FT1,U LEFT1,U RIGHT1は、機種に
応じた適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0077】以下、上左レトマバー計測について説明す
る。
【0078】まず、ウィンドウW1のy方向プロジェク
ションをとる(図10参照)。
【0079】そして、図10に示すように、プロジェク
ションデータの最大値max1、最小値min1とその
位置を取得し、最小値位置から左右にエッジ位置を探
す。エッジ位置は、プロジェクション値がeg1=(m
ax1−min1)×RATIO4+min1をこえる
位置で定義する。
【0080】ここで、RATIO4は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0081】次に、上エッジ位置をA、下エッジ位置を
Bとした場合、(A+B)/2の位置をx位置基準(c
enter)とする。
【0082】そして、ウィンドウW1のx方向プロジェ
クションをとる。プロジェクションデータの最大値ma
x2、最小値min2とその位置を取得し、画面上端側
からエッジ位置を探す。エッジ位置は、プロジェクショ
ン値がeg2=(max2−min2)×RATIO5
+min2をこえる位置で定義する。ここで、エッジ位
置を画面上端位置(y座標)とする。
【0083】ここで、RATIO5は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0084】図11に示すウィンドウWsを設定する。
ウィンドウWsのy開始位置ys、y終了位置yeはW
1の位置と同じであり、x方向はcenterを中心に
±PRFL W1の幅をもつ。
【0085】ここで、PRFL W1は、機種に応じた
適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0086】次に、ウインドウWsのx方向プロジェク
ションをとる。プロジェクションデータの最大値ma
x、最小値minから、eg3=(max−min)×
RATIO6+minをエッジ検出レベルとする。画面
上端よりサーチし、eg2値を越えるプロジェクション
位置を、レトマバー端部位置ret endとして検出
する。
【0087】ここで、RATIO6は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0088】以上より、ウインドウW1の再設定をおこ
なう。上エッジ位置をA、下エッジ位置をBとした場
合、(A+B)/2の位置centerはウィンドウW
1の再設定のx基準中心位置となる。ウィンドウの再設
定はレトマバーの左部にある、バー本数を示す数字をウ
ィンドウ範囲外とするためにおこなう。
【0089】そして、図12に示すように、(A+B)
/2から算出したcenter位置を基準として、ウイ
ンドウW1のx位置、幅をcenter±(x3−x
1)/XDIV6により再設定する。
【0090】ここで、XDIV6は、機種に応じた適切
な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0091】ウインドウW1のy開始位置は変更せず、
y終了位置としてret endを用いる。
【0092】次に、ウインドウW1内の濃度ヒストグラ
ムをとる。
【0093】そして、この濃度ヒストグラムから2値化
レベルを決定する。
【0094】さらに、この2値化レベルを使いウインド
ウW1内を2値化する。
【0095】そして、ウインドウW1内の2値画像のx
方向プロジェクションをとる。
【0096】以下、レトマバーエッジ探索(UP,D
N)、レトマバー位置、間隔計測、最小2乗法によるバ
ー間隔推定、レトマバー本数算出は水平振幅検査のレト
マバー本数計測と同様にして処理する。ただし、画面端
までの残り量rest計測は、図9の画面上端y座標と
第Nレトマバー位置座標からもとめる。
【0097】そして、上記計測値を検査良否判別パラメ
ータと比較して、被検査TVセットの良否を判定する。
【0098】そして、上右レトマバーの計測についても
同様な手順でおこなう。
【0099】ライブ、ズーム1,2、画面モードのとき
について説明する。
【0100】まず、上部獅子画像左右に処理ウィンドウ
W1,W2を設定する。
【0101】ウィンドウの基準位置は、図13に示すよ
うに初期処理で得られた画面位置情報と画面上の比率U
LEFT2、U RIGHT2を使って算出する。y
サイズについては、(y6−y1)/YDIV7、xサ
イズについては、(x3−x1)/XDIV7で決定
し、SHIFT1によりW1,W2が画面上端部を余裕
をもって含むようにする。
【0102】ここで、XDIV7,YDIV7,U
EFT2,U RIGHT2は、機種に応じた適切な値
を事前に機種情報として設定しておく。
【0103】次に、ウインドウW1内の濃度ヒストグラ
ムをとる。
【0104】そして、この濃度ヒストグラムから2値化
レベルを決定する。
【0105】次に、この2値化レベルを使いウインドウ
W1内を2値化する。
【0106】そして、ウインドウW1内の2値画像のx
方向プロジェクションをとる(図14参照)。
【0107】そして、プロジェクションデータの最大値
max、最小値minを得る。
【0108】次に、ウィンドウのy中心位置から図で示
した方向に、プロジェクションデータをサーチする。
【0109】上方向(図14での方向)へのサーチにつ
いて説明する。初めに、エッジ検出レベルeg=(ma
x−min)×RATIO8+minにより、図中のプ
ロジェクションDN1位置を検出する。DN1の検出が
成功した座標以降、サーチはBT1ボトム検出にうつ
る。ボトムはbt=(max−min)×RATIO9
+minをはじめて下回る位置とする。BT1の検出が
成功した座標以降、サーチはUP1エッジ検出にうつ
る。UP1はeg=(max−min)×RATIO8
+minを越える位置とする。UP1検出時点で上方向
サーチは終了する。これはノイズなどの影響でUP1位
置を検出しないようにするためである。下方向へのサー
チについても同様とする。
【0110】ここで、RATIO8、RATIO9は、
機種に応じた適切な値を事前に機種情報として設定して
おく。
【0111】ここで、A=(UP1+DN1)/2、B
=(UP2+DN2)/2とする。
【0112】次に、画面上端側からプロジェクションデ
ータをサーチし、bt=(max−min)RATIO
9+minを越える値の位置を画面上端Cとして検出す
る。
【0113】そして、A〜B間隔(画素数)とA〜B間
隔を基準とした、A〜Cの割合(A〜C間/A〜B間)
を求める。
【0114】次に、上記計測値を検査良否判別パラメー
タと比較して、被検査TVセット53の良否を判定す
る。
【0115】また、右ウィンドウW2についても同様に
処理する。
【0116】次に、下部振幅検査について説明する。
【0117】ノーマル1,2、フル画面モードのときに
ついて説明する。
【0118】まず、図15に示すように下部画面端左右
に処理ウィンドウW1,W2を設定する。
【0119】ウィンドウの基準位置は、図15に示すよ
うに初期処理で得られた画面位置情報と画面上の比率U
LEFT1、U RIGHT1を使って算出する。y
サイズについては、(y6−y1)/YDIV6、xサ
イズについては、(x3−x1)/XDIV6で決定
し、SHIFT1によりW1,W2が画面上端部を余裕
をもって含むようにする。
【0120】ここで、XDIV6,YDIV6,SHI
FT1,U LEFT1,U RIGHT1は、機種に
応じた適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0121】レトマバーの計測については(A−1)の
ノーマル1,2、フル画面モード上部振幅検査と同様の
手順でおこなう(注意、画面上端→画面下端、データサ
ーチ方向右→逆方向)。
【0122】次に、ライブ、ズーム1,2画面モードの
ときについて説明する。
【0123】まず、下部画面左右に処理ウィンドウWを
設定する。
【0124】ウィンドウの基準位置は、図16に示すよ
うに初期処理で得られた画面位置情報と画面上の比率D
CENT1を使って算出する。yサイズについては、
(y7−y2)/YDIV8、xサイズについては、
(x8−x6)/XDIV8で決定し、SHIFT1に
よりウィンドウWが画面上端部を余裕をもって含むよう
にする。
【0125】ここで、XDIV8,YDIV8,D
ENT1は、機種に応じた適切な値を事前に機種情報と
して設定しておく。
【0126】次に、ウインドウW内の濃度ヒストグラム
をとる。
【0127】そして、この濃度ヒストグラムから2値化
レベルを決定する。
【0128】この決定された2値化レベルを使いウイン
ドウW内を2値化する。
【0129】次に、ウィンドウWのx方向プロジェクシ
ョンをとる(図17参照)。プロジェクションデータの
最大値max、最小値minとその位置を取得し、画面
中心側からエッジ位置を探す。エッジ位置は、プロジェ
クション値がeg=(max−min)×RATIO1
0+minを下回る(DN)、または越える(UP)位
置で定義する。
【0130】ここで、RATIO10は、機種に応じた
適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0131】以下、レトマバーエッジ探索(UP,D
N)、レトマバー位置、間隔計測は、レトマバー振幅検
査と同様におこなう。ただし、画面端までの残り量re
stとバー間隔推定、本数算出は以下のようにして行
う。
【0132】そして、画面下端位置Ydは、ウィンドウ
Wのx中心と初期処理で求めた画面下端直線の交点座標
から求め、Ydとretnより画面端までの残り量re
stを求める。
【0133】次に、rest量のバー本数への換算は、
最小2乗法ではなく間隔の平均ret avrgにより
算出し(rest/ret avrg本)、レトマバー
の総本数を得る。
【0134】そして、上記計測値を検査良否判別パラメ
ータと比較して、被検査TVセット53の良否を判定す
る。
【0135】こにように、第1の実施の形態によれば、
TVセット53の表示機能の目視検査を自動化すること
によって、複雑化するTVセットの表示機能の品質の均
一化と検査工程の省力化、さらに過酷な検査作業から人
間を解放することができる。
【0136】次に、図1及び図18乃至図27を参照し
て本発明の第2の実施の形態について説明する。前述し
た第1の実施の形態はNTSC仕様のTVセットの画面
検査についてであったが、この第2の実施の形態はPA
L仕様のTVセットの画面検査である。
【0137】<初期画面位置取得>本処理は検査対象T
Vセット53ごとに検査前に1回実施し、TVセットの
パレット上の位置ずれ補正に必要な画面情報を取得する
ことをいう。
【0138】まず、TVセット画面制御部44の制御に
よりTVセット53に単色均一輝度の画像を表示する。
【0139】そして、画像の画面位置座標を計測する。
【0140】計測位置は、:TV表示画面の四隅の座標
および画面左右のトンボ位置 (x1,y1)、(x3,y3)、(x4,y4)、(x5,y5) (x6,y6)、(x8,y8) であり、他の座標は上記計測座標より算出する。図18
に座標位置を示す。
【0141】以下に、画面位置座標の取得方法を述べ
る。
【0142】そして、TVセット53の画面に表示され
た画像をCCDカメラ13によって画像処理部12内部
の画像メモリ34に保存する。画像メモリ34内部の画
像データに対して以下の処理をおこなう。
【0143】次に、図19に示す処理ウィンドウW1〜
W8を設定する。ウィンドウ位置、サイズ(整数値)は
画像メモリサイズXSIZE、YSIZE(既知、固定
値)から図中の算出式にしたがって決定する。
【0144】ここで、XDIV1,XDIV2,YDI
V1,YDIV2,XWSIZE1,YWSIZE1に
ついては、機種に応じた適切な値を事前に機種情報とし
て設定しておく。
【0145】そして、奇数番号ウィンドウ内のX方向濃
度加算値(プロジェクション)をとる。プロジェクショ
ンデータの最小値minを計算する。プロジェクション
データを画面内部方向から探索しmin×RATIO0
以下となる位置を画面端×のY座標とする。画面端×の
X座標はウィンドウ中心X座標とする。
【0146】ここで、RATIO0については、機種に
応じた適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0147】そして、偶数番号ウィンドウ内のY方向濃
度加算値(プロジェクション)をとる。プロジェクショ
ンデータの最大値max、最小値minを計算する。プ
ロジェクションデータを画面内部方向から探索し、mi
n×RATIO0以下となる位置を画面端×のX座標と
する。画面端×のY座標はウィンドウ中心Y座標とす
る。
【0148】次に、画面端×の2つから、各々画面端の
近似直線を求め、直線の交点を画面四隅の位置とする。
【0149】そして、四隅の座標を中心として、4つの
ウィンドウW1′,W2′,W3′,W4′を設定し
(図20)、再度四隅座標◎を求める。
【0150】そして、求めた四隅の座標より必要な他の
座標を求め画像メモリ34に保存する。
【0151】<画面振幅検査>画面振幅検査は検査対象
のTVセット53にテストチャートを表示し、その表示
範囲を計測することで、各画面モードの表示振幅の良否
を判定するものである。この画面振幅検査には水平振幅
検査と垂直振幅検査とがある。
【0152】まず、水平振幅検査について説明する。
【0153】以下の処理は、PAL仕様TVセットの
4:3、ワイド、シネマ、FULLの各々の表示モード
で実施する。検査にフィリップス画像の左右水平振幅バ
ー(図21参照)を使用して計測する。
【0154】以下、左振幅バーの計測について説明す
る。
【0155】まず、左振幅バーに処理ウィンドウW1を
設定する(図21参照)。
【0156】ウィンドウの基準位置×のx,y座標は、
図21に示すように初期処理で得られた画面位置情報
(x4,y4)を用いる。yサイズについては、(y6
−y1)/P YDIV1、xサイズについては、(x
5−x4)/P XDIV1で決定し、P SHIFT
1によりW1が画面端部を余裕をもって含むようにする
(ウィンドウのx位置は画面端を含む)。
【0157】ここで、P XDIV1,P YDIV
1,P SHIFT1は、機種に応じた適切な値を事前
に機種情報として設定しておく。
【0158】そして、ウインドウW1内の濃度ヒストグ
ラムをとる。
【0159】次に、この濃度ヒストグラムから2値化レ
ベルを決定する。
【0160】さらに、この2値化レベルを使いウインド
ウW1内を2値化する。
【0161】そして、ウインドウW1内の2値画像のy
方向プロジェクションをとる(図22参照)。
【0162】そして、プロジェクションデータの最大値
max、最小値minを取得し、プロジェクションエッ
ジ位置を検出する。このエッジ位置は、プロジェクショ
ン値がegl=(max−min)×P RATIO1
+minを越える(UP)、または下回る(DN)変化
を示した位置を基準として検出する。UP、DNはプロ
ジェクションデータのサーチ方向に依存する(ここで
は、画面中央側からデータをサーチする)。
【0163】ここで、P RATIO1は、機種に応じ
た適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0164】そして、(DN,UP)の位置情報より、
第1〜第N水平振幅バー位置を求める。また、第1〜第
N水平振幅バー位置より、第1〜第N−1水平振幅バー
間隔を求める。
【0165】次に、画面端位置endを求める。水平振
幅バー間中央位置(図23における×位置)のプロジェ
クション値(ボトム値)の平均low avrを求め、
画面端側からプロジェクションデータをサーチし、lo
avr×P RATIO2を越えるデータ値の位置
を画面端エッジとして求める。
【0166】ここで、P RATIO2は、機種に応じ
た適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0167】次に、第N水平振幅バー位置と画面端en
dから、画面端までの残り量restを求める。
【0168】そして、水平振幅バー間隔len1〜le
nN−1から、len1〜lenN−1の変化量(TV
セット位置ずれにより発生する)は線形と仮定して、l
enNの値を推定する。
【0169】len1〜lenN−1値から、最小自乗
法により線形近似式y=ax+bを求め、近似式からl
enNがあった場合の値を求める。
【0170】ここで、(N−1)+rest/lenN
を計測結果(水平振幅バー本数)とする。
【0171】また、右水平振幅バーの計測についても同
様な手順でおこなう。
【0172】このようにして求めた計測値を、事前に設
定しておいた良否判別基準と比較して被検査TVセット
の良品、不良品を判別する。
【0173】次に、垂直振幅検査について説明する。
【0174】以下の処理は、PAL仕様TVセットの
4:3、ワイド、シネマ、FULLの各々の表示モード
で実施する。
【0175】まず、上部振幅検査について説明する。
【0176】まず、上部獅子画像左右に処理ウィンドウ
W1,W2を設定する(図24参照)。
【0177】ウィンドウの基準位置は、初期処理で得ら
れた画面位置情報と画面上の比率PU LEFT1,P
RIGHT1を使って算出する。yサイズについ
ては、(y6−y1)/P YDIV2、xサイズにつ
いては、(x3−x1)/P XDIV2で決定し、P
SHIFT1によりウインドウW1,W2が画面上端
部を余裕をもって含むようにする。
【0178】ここで、P XDIV2,P YDIV
2,P SHIFT1,P LEFT1,P
RIGHT1は、機種に応じた適切な値を事前に機種情
報として設定しておく。
【0179】以下、左上部振幅バーの計測について説明
する。
【0180】まず、ウインドウW1内の濃度ヒストグラ
ムをとる。
【0181】そして、この濃度ヒストグラムから2値化
レベルを決定する。
【0182】このようにして決定された2値化レベルを
使いウインドウW1内を2値化する。
【0183】このウィンドウW1の2値画像のy方向プ
ロジェクションをとる(図25参照)そして、図25に
示すように、プロジェクションデータの最大値maxと
その位置、最小値minを取得し、エッジ検出レベルe
gl=(max−min)×P RATIO3+min
を基準として、max位置から前後にエッジ位置×(D
N1,DEN2)をサーチする。DN1,DN2よりプ
ロジェクションピーク位置xc=(DN1+DN2)/
2を得る。
【0184】ここで、P RATIO3は、機種に応じ
た適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0185】次に、ウィンドウW1の2値画像のx方向
プロジェクションをとる。図18に示すように、画面端
部方向からサーチして、eg2=P XPIX1×25
5をこえる値の位置を画面端部endとして得る。
【0186】ここで、P PIX1は、機種に応じた適
切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0187】そして、図26に示すように、xcを基準
として、ウィンドウ左上座標(xc,ys)、右上座標
(xc+(xe−xs)/2,ye)となるようにウイ
ンドウW1を再設定する。
【0188】そして、再設定したウインドウW1内を再
度2値化し、2値画像のx方向プロジェクションをと
る。プロジェクションのmax値をwysize×25
5と仮定し、エッジ検出レベルをeg3=wysize
×255×P XRATIO3とする。画面中央方向か
らプロジェクションデータをサーチし、eg3によりU
P,DNを検出し、(UP+DN)/2よりバー位置
A,Bを算出する。図26に示すように、次のエッジを
検出するまえにプロジェクションデータのトップチェッ
ク、ボトムチェックを実施する。
【0189】ここで、P RATIO4、P RATI
O5、P RATIO6は、機種に応じた適切な値を事
前に機種情報として設定しておく。
【0190】そして、A〜B間隔(画素数)とA〜B間
隔を基準とした、A〜Cの割合(A〜C間/A〜B間)
を求める(ここでCは画面端end位置)。
【0191】また、右ウィンドウW2についても同様に
処理する。
【0192】そして、その計測値を、事前に設定してお
いた良否判別基準と比較して被検査TVセットの良品、
不良品を判別する。
【0193】次に、下部振幅検査について説明する。
【0194】まず、上部獅子画像左右に処理ウィンドウ
W1,W2を設定する(図27参照)。
【0195】ウィンドウの基準位置は、初期処理で得ら
れた画面位置情報と画面上の比率PD LEFT1,P
RIGHT1を使って算出する。yサイズについ
ては、(y6−y1)/P YDIV2、xサイズにつ
いては、(x3−x1)/P XDIV2で決定し、P
SHIFT1によりウインドウW1,W2が画面上端
部を余裕をもって含むようにする。
【0196】ここで、P LEFT1,P
IGHT1は、機種に応じた適切な値を事前に機種情報
として設定しておく。
【0197】以下、左下部振幅バーの計測について説明
する。
【0198】まず、前述の上部振幅計測と同様に、ウィ
ンドウW1内を2値化し、y方向プロジェクションをと
り、ピーク位置、画面端位置を検出する。
【0199】そして、ピーク位置から前述の上部振幅計
測と同様に、ウインドウW1を再設定し、再度、2値画
像のx方向プロジェクションをとる。画面中央方向から
プロジェクションデータをサーチし、バー位置A,Bを
算出する。
【0200】そして、A〜B間隔(画素数)とA〜B間
隔を基準とした、A〜Cの割合(A〜B間/A〜B間)
を求める(ここでCは画面端end位置)。
【0201】そして、右ウィンドウW2についても同様
に処理する。
【0202】このようにして求めた計測値を、事前に設
定しておいた良否判別基準と比較して被検査TVセット
の良品、不良品を判別する。
【0203】このように本発明の第2の実施の形態によ
れば、TVセットの表示機能の目視検査を自動化するこ
とによって、複雑化するTVセットの表示機能の品質の
均一化と検査工程の省力化、さらに過酷な検査作業から
人間を解放することができる。
【0204】次に、図1及び図28乃至図40を参照し
て本発明の第3の実施の形態について説明する。この第
3の実施の形態における色関連検査アルゴリズムは、初
期画面位置情報取得、色相異常検査、色飽和検査、カラ
ーゲイン検査に分けられる。
【0205】<初期画面位置情報取得>本処理は検査対
象TVセットごとに検査前に1回実施し、TVセットの
パレット上の位置ずれ補正に必要な画面情報を取得する
ことである。
【0206】計測位置は、:TV表示画面の四隅の座標
および画面左右のトンボ位置 (x1,y1)、(x3,y3)、(x4,y4)、(x5,y5) (x6,y6)、(x8,y8) であり、他の座標は上記計測座標より算出する。図28
に座標位置を示す。
【0207】以下に、画面位置座標の取得方法を述べ
る。
【0208】まず、TVセット画面制御部44の制御に
よりTVセット53に単色均一輝度の画像を表示させ
る。
【0209】次に、TVセット53の画面に表示された
画像をCCDカメラ13によって画像処理部12内部の
画像メモリ34に保存する。画像メモリ34内部の表示
画面色に対応した画像メモリ34に対して以下の処理を
おこなう。
【0210】まず、図29に示す処理ウィンドウW1〜
W8を設定する。ウィンドウ位置、サイズ(整数値)は
画像メモリサイズXSIZE,YSIZE(既知,固定
値)から図中の算出式にしたがって決定する。
【0211】ここで、XDIV1,XDIV2,YDI
V1,YDIV2,XWSIZE1,YWSIZE1に
ついては、機種に応じた適切な値を事前に機種情報とし
て設定しておく。
【0212】そして、奇数番号ウィンドウ内のX方向累
積濃度加算値(以下、プロジェクション)をとる。プロ
ジェクションデータの最小値minを計算する。プロジ
ェクションデータを画面内部方向から探索しmin×R
ATIO0以下となる位置を画面端×のY座標とする。
画面端×のX座標はウィンドウ中心X座標とする。
【0213】ここで、RATIO0については、機種に
応じた適切な値を事前に機種情報として設定しておく。
【0214】次に、偶数番号ウィンドウ内のY方向プロ
ジェクションをとる。プロジェクションデータの最大値
max、最小値minを計算する。プロジェクションデ
ータを画面内部方向から探索し、min×RATIO0
以下となる位置を画面端×のX座標とする。画面端×の
Y座標はウィンドウ中心Y座標とする。
【0215】そして、画面端×の2つから、各々画面端
の近似直線を求め、直線の交点を画面四隅の位置とす
る。
【0216】次に、四隅の座標を中心として、4つのウ
ィンドウW1′,W2′,W3′,W4′を設定し(図
30)、再度四隅座標◎を求める。
【0217】このようにして求めた四隅の座標より必要
な他の座標を求めて画像メモリ34に保存する。
【0218】<色相異常検査>色相異常検査は、検査対
象のTVセットにサブブライト画面(図31参照)を表
示し、そのA段カラーバーの色相を計測する。計測値と
規格値を比較することで色相が規定範囲内に入っている
か否かを判定するものである。
【0219】まず、NTSCカラーカメラからサブブラ
イト画面の画像を加算平均入力する。加算平均入力によ
り計測色度の安定化をはかる。
【0220】そして、初期処理の画面四隅座標(x1,
y1)〜(x8〜y8)から、A段カラーバー部分にウ
ィンドウW1を設定する(図32参照)。
【0221】ここで、TNP HUE XS1,TNP
HUE YS1,TNP HUE XW1,TNP
UE YW1の値は、図32で示すようにサブブライト
A段カラーバー5本を含み、中央のバーがウィンドウの
中心x位置とほぼ等しくなるように設定する。
【0222】次に、ウィンドウW1内のy方向のプロジ
ェクションを取得する。
【0223】そして、プロジェクションデータをサーチ
して、最大値max、最小値minを求め、nax,m
in値よりエッジ検出しきい値hue th=min+
(max−min+1)×TNP HUE TH1を決
定する。ここで、TNP HUE TH1は、図32で
示すようにプロジェクションの5つのピークを横切る値
を設定する。同様にウィンドウの位置ずれをチェックし
エッジ誤検出を防ぐためのボトムチェックしきい値bt
th=min+(max−min+1)×TNP
HUE TH2を決定する。ボトムチェックとは、図3
3で示すように、エッジサーチ開始位置であるプロジェ
クションボトムを確認するためにおこなう。
【0224】次に、プロジェクションデータを左からサ
ーチして、hue thを初めて越える値の位置をxs
1とし、hue thを超えた後、初めてhue th
を下回る位置−1をxe1とする。
【0225】そして、プロジェクションデータを右から
サーチして、hue thを初めて越える値の位置をx
s5とし、hue thを越えた後、初めてhue
hを下回る位置+1をxe5とする。
【0226】次に、ウィンドウW1のx中心位置wcか
らプロジェクションデータを左へサーチして、hue
thを初めてhue thを下回る位置+1をxs3と
し、xs3検出後hue thを越える値の位置をxe
2とし、さらに、xe2検出後、hue thを下回る
位置+1をxs2とする。
【0227】そして、ウィンドウW1のx中心位置wc
からプロジェクションデータを右へサーチして、hue
thを初めてhue thを下回る位置−1をxe3
とし、xe3検出後、hue thを越える値の位置を
xs4とし、さらに、xs4検出後、hue thを下
回る位置+1をxe4とする。
【0228】次に、xs1,xe1,xs2,xe2,
xs3,xe3,xs4,xe4,xs5,xe5から
輝度平均算出範囲S1,S2,S3,S4,S5(座
標:xs1′,xe1′,xs2′,xe2′,xs
3′,xe3′,xs4′,xe4′,xs5′,xe
5′)をTNP HUE RBL1,TNP HUE
RBR1を使って求める。ここで、TNP HUE
BL1,TNP HUE RBR1は輝度平均算出範囲の
余裕値(画素数)である(図34参照)。
【0229】次に、各々S1,S2,S3,S4,S5
の範囲のプロジェクションデータから、画素輝度平均a
vr1,avr2,avr3,avr4,avr5を実
数値で求める。
【0230】そして、avr1,avr2,avr3,
avr4,avr5よりsinの最小2乗法により色相
の位相量θを求める。
【0231】そして、位相量θを良品の規格範囲と比較
し、良否を判定する。
【0232】<色飽和検査>この色飽和検査は、検査対
象のTVセット53にサブライト画面(図31参照)を
表示し、B段カラーバーの色飽和量をA段カラーバーと
の相対位置を計測することで求める。計測値と規格値を
比較することで飽和量が規定範囲内に入っているか否か
を判定するものである。
【0233】まず、NTSCカラーカメラ13からサブ
ブライト画面の画像を加算平均入力する。加算平均入力
により計測色度の安定化をはかる。
【0234】次に、初期処理の画面四隅座標(x1,y
1)〜(x8,y8)から、R画像のB段カラーバー部
分にウィンドウW2を設定する(図35参照)。ここ
で、TNP ORG XS1,TNP ORG YS
1,TNP ORG XW1,TNP ORG YW1
の値は、図35で示すようにサブブライトB段のカラー
バーを含み、オレンジバー中央x位置がウィンドウの中
心x位置とほぼ等しくなるように設定する。
【0235】そして、ウィンドウW2内のy方向プロジ
ェクションを取得する。
【0236】次に、y方向プロジェクションデータを平
滑化する。1次元データの平滑化は、データの前後の値
を加算平均化することによって行う。数1
【0237】
【数1】 ここで、xi ,xj は座標i ,j のプロファイル値 FLT NUMは加算平均化する範囲 そして、プロジェクションデータをサーチして、最大値
max、最小値minを求め。max,minよりエッ
ジ近似範囲検出しきい値up th=min+(max
−min+1)×TNP ORG TH1,dn th
=min+(max−min+1)×TNP ORG
TH2を決定する。
【0238】ここで、TNP ORG TH1,TNP
ORG TH2は、図35で示すようにプロジェクシ
ョンのピークを横切り、プロジェクション右エッジの直
線部範囲を切り出す値を設定する。
【0239】そして、ウィンドウW2のx中心位置wc
からプロジェクションデータを右へサーチして、up
thを初めて下回る位置−1をup xeとする。ま
た、up xe検出後、dn thを初めて下回る位置
−1をdn xeとする。upxe〜dn xeをエッ
ジ直線近似範囲とする。
【0240】次に、up xe〜dn xe範囲のプロ
ジェクションデータから最小2乗法により直線近似式y
=ax+bの係数a,bを求め、y=minとの交点を
B段計測エッジの位置xeとする。
【0241】そして、直線近似を用いてA段6本目カラ
ーバー位置を精密に計測する。色相異常検査で取得した
ウィンドウW1内のy方向プロジェクションデータを平
滑化する。平滑化範囲は、図36に示すように、xs3
−((xe3−xs3)/2)からxe3+((xe3
−xs3)/2)の範囲とする。1次元データの平滑化
は、式(1)で示したデータの前後の値を加算平均化す
ることによって行う。
【0242】次に、プロジェクションデータのxs3−
((xe3−xs3)/2)からxe3+((xe3−
xs3)/2)の範囲をサーチして、最大値max
とその位置max pを求める。minは色相異常検査
で取得したプロジェクション全体の最小値をもちいる。
max v、minよりエッジ近似範囲検出しきい値u
th=min+(max v−min+1)×TN
HUE TH3,dn th=min+(max
v−min+1)×TNP HUE TH4を決定す
る。
【0243】ここで、TNP HUE TH3,TNP
HUE TH4は、図36で示すようにプロジェクシ
ョンのピークを横切り、プロジェクション左右エッジの
直線部範囲を切り出す値を設定する。
【0244】次に、最大位置max pからプロジェク
ションデータを右へサーチして、up thを初めて下
回る位置−1をup xeとする。また、up
xe検出後、dn thを初めて下回る位置−1をd
R xeとする。up xe〜dn xeを
エッジ直線近似範囲とする。
【0245】そして、up xe〜dn xe
範囲のプロジェクションデータから最小2乗法により直
線近似式y=ax+bの係数a,bを求め、y=min
との交点をA段6本目カラーバ右エッジの精密位置xe
Aとする。
【0246】次に、最大位置max pからプロジェク
ションデータを左へサーチして、up thを初めて下
回る位置+1をup xeとする。また、up
xe検出後、dn thを初めて下回る位置+1をd
xeとする。up xe〜dn xeを
エッジ直線近似範囲とする。
【0247】次に、up xe〜dn xe範
囲のプロジェクションデータから最小2乗法により直線
近似式y=ax+bの係数a,bを求め、y=minと
の交点をA段6本目カラーバ左エッジの精密位置xs
Aとする。
【0248】次に、xs A,xe Aから図37に示
すB=xe A−xs Aを求める。
【0249】そして、xs Aとすでに求めたxeから
A=xe−xe Aを求める。
【0250】そして、飽和評価量 C=(A/B)×100(%) …(2) を求める。
【0251】最後に、飽和評価量Cを良品の規格範囲と
比較し、良否を判定する。
【0252】<カラーゲイン検査>カラーゲイン検査
は、検査対象のTVセットにカラーバー画面(図38参
照)を表示し、各々のカラーバーの輝度を計測すること
で求める。計測値と規格値を比較することで良否判定を
行なうものである。
【0253】まず、NTSCカラーカメラ13からカラ
ーバー画面の画像を加算平均入力する。加算平均入力に
より計測色度の安定化をはかる。
【0254】次に、初期処理の画面四隅座標(x1,y
1)〜(x8,y9)から、B画像の上段カラーバー部
分に処理ウィンドウW1を設定する(図39参照)。こ
こで、TNP COL XS1,TNP COL XW
1,TNP COL YS1,TNP COL YW1
は、図39に示すようにウィンドウW1がカラーバー信
号の白バー〜青バーを含み、かつウィンドウのX中心位
置wcが青バー上となる値を設定する。
【0255】そして、ウィンドウW1内のy方向プロジ
ェクションを取得する。
【0256】そして、プロジェクションデータをサーチ
して、最大値max、最小値minを求める。
【0257】次に、max,minより白バー、緑バ
ー、赤バー、青バーのエッジ検出しきい値col th
=min+(max−min+1)×TNP COL
TH1を決定する。ここで、TNP COL TH1
は、図39に示すようにプロジェクションの4つのピー
クを横切る値を設定する。
【0258】そして、白バーエッジ検出のため、プロジ
ェクションデータを左端からサーチして(図中
(A))、col thを初めて越える値の位置をw
xsとし、col thを越えた後、初めてcol
hを下回る位置−1をw xeとする。
【0259】次に、緑バーエッジ検出のため、プロジェ
クションデータをウィンドウ中心位置wcから左方向へ
サーチして(図中(B))、col thを初めて越え
る値の位置+1をg xsとする。また、ウィンドウ中
心位置wcから右方向へサーチして(図中(C))、c
ol thを初めて越える値の位置−1をg xeとす
る。
【0260】そして、青バー、赤バーエッジ検出のた
め、プロジェクションデータを右端からサーチして(図
中(D)),col thを初めて越える値の位置をb
xeとし、col thを越えた後、初めてcol
thを下回る位置+1をb xs、下回る位置をr
eとする。さらに、その後、col thを越える値の
位置+1をr xsとする。
【0261】次に、白バーエッジw xs,w xe、
緑バーエッジからg xs,g xe、赤バーエッジr
xs,r xe、青バーエッジb xs,b xeか
らTNP COL RBL1,TNP COL RBR
1を使って、図40に示す平均輝度算出範囲S1,S
2,S3,S4を求める。ここで、TNP COL
BL1,TNP COL RBR1は輝度平均算出範囲
の余裕値(画素数)であり、画像処理パラメータとして
適切な値を設定しておく。
【0262】次に、ウィンドウW1の範囲で、R画像の
y方向プロジェクション、G画像のy方向プロジェクシ
ョンを取る(B画像については前記(3)で取得済
み)。
【0263】そして、R画像のy方向プロジェクション
から、S1範囲の白バー平均輝度red white、
とS3範囲の赤バー平均輝度rwd redを求める。
【0264】次に、G画像のy方向プロジェクションか
ら、S1範囲の白バー平均輝度green whit
e、とS2範囲の緑バー平均輝度green gree
nを求める。
【0265】そして、B画像のy方向プロジェクション
から、S1範囲の白バー平均輝度blue whit
e、とS4範囲の青バー平均輝度blue blueを
求める。
【0266】そして、red red,red whi
te、green green、green whit
e、blue blue、blue whiteから、
カラーゲイン判定値、r gain,g gain,b
gainを次式より求める。
【0267】 r gain=red red−red white …(3) g gain=green green−green white …(4) b gain=blue blue−blue white …(5) 最後に、カラーゲイン評価量r gain,g gai
n,b gainを各々良品の規格範囲と比較し、良否
を判定する。
【0268】以上のように第3の実施の形態によれば、
TVセットの表示機能の目視検査(色相異常検査、色飽
和検査、カラ−ゲイン検査)を自動化することによっ
て、複雑化するTVセットの表示機能の品質の均一化と
検査工程の省力化、さらに過酷な検査作業から人間を解
放することができる。
【0269】なお、上記した第1乃至第3の実施の形態
ではTVセットの表示振幅検査についてのべたが、とく
にこれに限定するものではなく、液晶パネル、液晶プロ
ジェクタなどの各種ディスプレイの表示範囲検査をおこ
なうことができる。
【0270】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明によれ
ば、TVセットに表示された画像の画面振幅検査を自動
的に行うことができるので、作業員の検査負荷を著しく
減少させることができると共に、検査ミスの発生をなく
すことにより不良品の流出を防止することができる。
【0271】請求項3及び請求項4記載の発明によれ
ば、TVセットに表示された画像の色相ズレ検査を自動
的に行うことができるので、作業員の検査負荷を著しく
減少させることができると共に、検査ミスの発生をなく
すことにより不良品の流出を防止することができる。
【0272】請求項5及び請求項6記載の発明によれ
ば、TVセットに表示された画像の色飽和検査を自動的
に行うことができるので、作業員の検査負荷を著しく減
少させることができると共に、検査ミスの発生をなくす
ことにより不良品の流出を防止することができる。
【0273】請求項7及び請求項8記載の発明によれ
ば、TVセットに表示された画像のカラ−ゲイン検査を
自動的に行うことができるので、作業員の検査負荷を著
しく減少させることができると共に、検査ミスの発生を
なくすことにより不良品の流出を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明は第1乃至第3の実施の形態に共通した
画像検査装置のシステム構成図。
【図2】第1の実施の形態に係わる画面位置座標を示す
図。
【図3】第1の実施の形態に係わる画面粗位置取得ウイ
ンドウを示す図。
【図4】第1の実施の形態に係わる画面精位置取得ウイ
ンドウを示す図。
【図5】第1の実施の形態に係わるレノマ画像を示す
図。
【図6】第1の実施の形態に係わる水平位置検出を説明
するための図。
【図7】第1の実施の形態に係わるレトマバ−エッジ検
出を説明するための図。
【図8】第1の実施の形態に係わるレトマバ−本数算出
を説明するための図。
【図9】第1の実施の形態に係わる上部垂直レトマバ−
を説明するための図。
【図10】第1の実施の形態に係わる垂直位置検出を説
明するための図。
【図11】第1の実施の形態に係わるレトマバ−端部検
出を説明するための図。
【図12】第1の実施の形態に係わるレトマバ−本数計
測を説明するための図。
【図13】第1の実施の形態に係わる上部垂直振幅計測
を説明するための図。
【図14】第1の実施の形態に係わるエッジ検出を説明
するための図。
【図15】第1の実施の形態に係わる下部左右垂直レト
マバ−計測を説明するための図。
【図16】第1の実施の形態に係わる下部中央垂直レト
マバ−計測を説明するための図。
【図17】第1の実施の形態に係わるレトマバ−本数計
測を説明するための図。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係わる画像位置
座標を示す図。
【図19】第2の実施の形態に係わる画面粗位置取得ウ
インドウを示す図。
【図20】第2の実施の形態に係わる画面精位置取得ウ
インドウを示す図。
【図21】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
を示す図。
【図22】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
の水平振幅バ−計測を説明するための図。
【図23】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
の水平振幅バ−計測を説明するための図。
【図24】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
の上部垂直振幅計測ウインドウの設定を示す図。
【図25】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
の上部垂直振幅バ−計測を説明するための図。
【図26】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
の上部垂直振幅バ−計測を説明するための図。
【図27】第2の実施の形態に係わるフィリップス画面
の下部垂直振幅計測ウインドウ設定を示す図。
【図28】本発明の第3の実施の形態に係わる画面位置
座標を示す図。
【図29】第3の実施の形態に係わる画面粗位置取得ウ
インドウを示す図。
【図30】第3の実施の形態に係わる画面精位置取得ウ
インドウを示す図。
【図31】第3の実施の形態に係わるサブブライト画面
を示す図。
【図32】第3の実施の形態に係わるA段カラ−バ−ウ
インドウ設定とカラ−バ−粗位置決定を説明するための
図。
【図33】第3の実施の形態に係わるプロジェクション
ボトムチェックを説明するための図。
【図34】第3の実施の形態に係わるカラ−バ−輝度計
測を説明するための図。
【図35】第3の実施の形態に係わるウインドウ設定と
カラ−バ−位置計測を説明するための図。
【図36】第3の実施の形態に係わるA段6本目カラ−
バ−位置精計測を説明するための図。
【図37】第3の実施の形態に係わる飽和量算出を説明
するための図。
【図38】第3の実施の形態に係わるカラ−バ−画面を
説明すめための図。
【図39】第3の実施の形態に係わる処理ウインドウ設
定とカラ−バ−位置検出を説明するための図。
【図40】第3の実施の形態に係わるカラ−バ−輝度計
測を説明するための図。
【符号の説明】
11…ホスト計算機部、 12…画像処理部、 13…CCDカメラ、 14…装置入出力制御部、 21…CPU、 22…キ−ボ−ド、 23…トラックボ−ル、 24…D/A変換部、 25…大容量記憶装置、 31…制御部、 32…A/D変換部、 33…画像デ−タ処理部、 34…画像メモリ部、 35…D/A変換部、 36…モニタ、 41…信号切替え部、 42…コンベア制御部、 43…装置操作部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TVセットの画像を検査する画像検査方
    法において、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、 この初期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得工程と、 この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得工
    程と、 上記TVセットの画面にテストチャ−トを表示させる工
    程と、 上記処理ウインドウ座標取得工程で取得された処理ウイ
    ンド座標に基づいて上記テストチャ−トの所定画像を読
    み取り表示画面の水平振幅値を取得する水平振幅値取得
    工程と、 上記処理ウインドウ座標取得工程で取得された処理ウイ
    ンド座標に基づいて上記テストチャ−トの所定画像を読
    み取り表示画面の垂直振幅値を取得する垂直振幅値取得
    工程と、 上記水平振幅値取得工程で取得された水平振幅値及び上
    記垂直振幅取得工程で取得された垂直振幅値より上記T
    Vセットの良否を判定する判定工程とを具備したことを
    特徴とする画像検査方法。
  2. 【請求項2】 TVセットの画像を検査する画像検査装
    置において、 TVセットの画面の画像を取る画像入力手段と、 単一均一輝度を表示させた上記TVセットの画面の画像
    を上記画像入力手段で取得する初期画面位置取得手段
    と、 この初期画面位置取得手段で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得手段と、 この画面座標取得手段で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得手
    段と、 上記処理ウインドウ座標取得手段で取得された処理ウイ
    ンド座標に基づいて上記TVセットの画面に表示された
    テストチャ−トの所定画像を読み取り表示画面の水平振
    幅値を取得する水平振幅値取得手段と、 上記処理ウインドウ座標取得手段で取得された処理ウイ
    ンド座標に基づいて上記テストチャ−トの所定画像を読
    み取り表示画面の垂直振幅値を取得する垂直振幅値取得
    手段と、 上記水平振幅値取得手段で取得された水平振幅値及び上
    記垂直振幅取得手段で取得された垂直振幅値より上記T
    Vセットの良否を判定する判定手段とを具備したことを
    特徴とする画像検査装置。
  3. 【請求項3】 TVセットの色相を検査する画像検査方
    法において、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、 この初期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得工程と、 この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得工
    程と、 上記TVセットの画面にサブブライト画面を表示させる
    工程と、 この工程により表示されたサブブライト画面より色相ズ
    レを取得する色相ズレ取得工程と、 この色相ズレ取得工程で取得された色相ズレよりTVセ
    ットの良否を判定する判定工程とを具備したことを特徴
    とする画像検査方法。
  4. 【請求項4】 TVセットの色相を検査する画像検査装
    置において、 TVセットの画面の画像を取る画像入力手段と、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得手段と、 この初期画面位置取得手段で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得手段と、 この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得手
    段と、 上記TVセットの画面にサブブライト画面を表示させる
    手段と、 この手段により表示されたサブブライト画面より色相ズ
    レを検出する色相ズレを取得する色相ズレ取得手段と、 この色相ズレ取得工程で取得された色相ズレよりTVセ
    ットの良否を判定する判定手段とを具備したことを特徴
    とする画像検査装置。
  5. 【請求項5】 TVセットの色飽和を検査する画像検査
    方法において、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、 この初期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得工程と、 この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得工
    程と、 上記TVセットの画面にサブブライト画面を表示させる
    工程と、 この工程により表示されたサブブライト画面より色飽和
    を取得する色飽和取得工程と、 この色飽和取得工程で取得された色飽和よりTVセット
    の良否を判定する判定工程とを具備したことを特徴とす
    る画像検査方法。
  6. 【請求項6】 TVセットの色飽和を検査する画像検査
    装置において、 TVセットの画面の画像を取る画像入力手段と、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得手段と、 この初期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得手段と、 この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得手
    段と、 上記TVセットの画面にサブブライト画面を表示させる
    手段と、 この手段により表示されたサブブライト画面より色飽和
    を取得する色飽和取得手段と、 この色飽和取得手段で取得された色飽和よりTVセット
    の良否を判定する判定手段とを具備したことを特徴とす
    る画像検査装置。
  7. 【請求項7】 TVセットのカラ−ゲインを検査する画
    像検査方法において、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得工程と、 この初期画面位置取得工程で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得工程と、 この画面座標取得行程で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得工
    程と、 上記TVセットの画面にカラ−バ−画面を表示させる工
    程と、 この工程により表示されたカラ−バ−画面より各カラ−
    バ−の輝度を取得する輝度取得工程と、 この輝度取得工程で取得された輝度よりTVセットの良
    否を判定する判定工程とを具備したことを特徴とする画
    像検査方法。
  8. 【請求項8】 TVセットのカラ−ゲインを検査する画
    像検査装置において、 TVセットの画面の画像を取る画像入力手段と、 上記TVセットの画面に単色均一輝度を表示させた状態
    でTV画面の画像を取得する初期画面位置取得手段と、 この初期画面位置取得手段で取得されたTV画面画像よ
    りTV画面の座標を取得する画面座標取得手段と、 この画面座標取得手段で取得されたTV画面の座標より
    処理ウインド座標を取得する処理ウインドウ座標取得手
    段と、 上記TVセットの画面にカラ−バ−画面を表示させる手
    段と、 この工程により表示されたカラ−バ−画面より各カラ−
    バ−の輝度を取得する輝度取得手段と、 この輝度取得手段で取得された輝度よりTVセットの良
    否を判定する判定手段とを具備したことを特徴とする画
    像検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6458203B1 (en) 1999-04-28 2002-10-01 Tadayuki Hanamoto System for manufacturing a single-crystal ingot employing czochralski technique, and method of controlling the system
CN111256958A (zh) * 2020-03-11 2020-06-09 中国电子科技集团公司第四十四研究所 Ccd的电子倍增增益测量标定方法

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US6458203B1 (en) 1999-04-28 2002-10-01 Tadayuki Hanamoto System for manufacturing a single-crystal ingot employing czochralski technique, and method of controlling the system
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