JPH1193720A - 小型艇の故障診断装置 - Google Patents

小型艇の故障診断装置

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JPH1193720A
JPH1193720A JP9260617A JP26061797A JPH1193720A JP H1193720 A JPH1193720 A JP H1193720A JP 9260617 A JP9260617 A JP 9260617A JP 26061797 A JP26061797 A JP 26061797A JP H1193720 A JPH1193720 A JP H1193720A
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JP
Japan
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jet pump
rotational speed
rotation speed
small boat
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JP9260617A
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Koji Morikawa
弘二 森川
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型艇に搭載したジェットポンプの異常を検出
しジェットポンプの損傷を回避する。 【解決手段】許容領域判定手段13ではスロットル開度
に基づいてテーブル参照により正常運転時の回転速度下
限値と回転速度上限値を設定し、運転状態判定手段15
においてジェットポンプ回転速度と回転速度下限値及び
回転速度上限値とを比較し、ジェットポンプ回転速度が
回転速度下限値より低く、或いは回転速度上限値より高
いときは、メータパネル等に配設した運転者警告手段9
に対して警告信号を出力して異常を知らせると共に、燃
料噴射制御手段16に対して出力制限信号を出力してエ
ンジン出力を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルウォー
タクラフト(Personal Water Craft)等の小型艇に採用
されている推進用ジェットポンプの異常を検出する小型
艇の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルウォータクラフト
(PWC)等の小型艇では、エンジン出力軸に直結する
ジェットポンプから噴出する水により推進力を得てい
る。例えば、特開平4−191409号公報には、エン
ジンの出力軸と船尾に配設したジェットポンプとをカッ
プリングを介して連結し、エンジンにて上記ジェットポ
ンプを回転させると、このジェットポンプにより吸い込
まれた水が船体後方へ噴出されて推進力を発生する技術
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、ジェット
ポンプを備える小型艇では、水の噴流作用により推進力
を得るようにしているため、例えば着水或いは着岸する
ために浅瀬に小型艇を進入させると石、砂、藻草等の異
物がジェットポンプのインペラに噛み込まれ易く、その
まま無理な運転を継続すると上記インペラが損傷を受
け、或いはエンジン負荷が増大してしまう。
【0004】この対策として、従来は航行時の音や、振
動などの変化や性能低下から運転者が異常を感じ取るこ
とで対処していた。
【0005】しかし、運転者の異常を察知する能力は経
験や勘によるもので個人差があり、従って、初心者では
ジェットポンプの損傷を有効に回避することは困難であ
る。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、ジェットポン
プに異常が生じた場合、直ちに運転者に知らせることか
できると共に、初心者であってもジェットポンプの損傷
を有効に回避し、或いは損傷の拡大を抑制することので
きる小型艇の故障診断装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1の小型艇の故障診断装置は、エンジン
に連結するジェットポンプの回転により推力を得る小型
艇において、スロットル開度に基づきジェットポンプ回
転速度許容領域を設定する許容領域設定手段と、上記ジ
ェットポンプ回転速度許容領域とジェットポンプ回転速
度とを比較し、上記ジェットポンプ回転速度が上記ジェ
ットポンプ回転速度許容領域から外れているときは運転
者に警告を発する運転状態判定手段とを備えることを特
徴とする。
【0008】第2の小型艇の故障診断装置は、エンジン
に連結するジェットポンプの回転により推力を得る小型
艇において、スロットル開度に基づきジェットポンプ回
転速度許容領域を設定する許容領域設定手段と、上記ジ
ェットポンプ回転速度許容領域とジェットポンプ回転速
度とを比較し、上記ジェットポンプ回転速度が上記ジェ
ットポンプ回転速度許容領域から外れているときは運転
者に警告を発すると共にエンジン制御系に対して出力制
限信号を出力する運転状態判定手段とを備えることを特
徴とする。
【0009】第3の小型艇の故障診断装置は、第1の小
型艇の故障診断装置、或いは第2の小型艇の故障診断装
置において、前記許容領域設定手段ではスロットル全開
時にジェットポンプ回転速度許容領域を設定することを
特徴とする。
【0010】すなわち、第1の小型艇の故障診断装置で
は、航行中のスロットル開度に基づきジェットポンプ回
転速度許容領域を設定し、ジェットポンプ回転速度が上
記ジェットポンプ回転速度許容領域から外れているとき
は、運転者に警告を発する。
【0011】第2の小型艇の故障診断装置では、航行中
のスロットル開度に基づきジェットポンプ回転速度許容
領域を設定し、ジェットポンプ回転速度が上記ジェット
ポンプ回転速度許容領域から外れているときは、運転者
に警告を発すると共にエンジン制御系に対して出力制限
信号を出力する。
【0012】第3の小型艇の故障診断装置では、第1の
小型艇の故障診断装置、或いは第2の小型艇の故障診断
装置において、ジェットポンプ回転速度がジェットポン
プ回転速度許容領域に収まっているかどうかをスロット
ル全開時に判定する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1〜図5に本発明の第1実施
の形態を示す。図2の符号1は図示しないパーソナルウ
ォータクラフト(PWC)等の小型艇に搭載されている
エンジンで、このエンジン1の出力軸1aが船尾側に配
設したジェットポンプ2から延出するインペラ軸3にカ
ップリング4を介して直結されている。尚、符号5はエ
ンジン1の燃料噴射系に設けたインジェクタ、6は吸気
系に配設したスロットル弁の開度を検出するスロットル
開度センサ、7が上記インペラ軸3に対設してインペラ
(図示せず)の回転速度を検出する回転速度センサ7で
ある。
【0014】上記スロットル開度センサ6、回転速度セ
ンサ7が制御装置(ECU)8の入力ポートに接続さ
れ、又上記インジェクタ5が出力ポートに接続されてい
る。更に、この出力ポートに上記小型艇のメータパネル
(図示せず)等に配設した警告灯、或いはスピーカ等の
運転者警告手段9が接続されている。
【0015】上記制御装置8ではスロットル開度とジェ
ットポンプ回転速度との関係から、ジェットポンプ2の
故障診断を行い、ジェットポンプ2が故障と判定したと
きは運転者警告手段9に警告信号を出力すると共にイン
ジェクタ5から噴射する燃料噴射量を制限する。
【0016】図1に示すように、上記制御装置8で実行
される故障診断機能が、スロットル開度算出手段11、
ジェットポンプ回転速度算出手段12、許容領域判定手
段13、領域データ記憶手段14、運転状態判定手段1
5、燃料噴射制御手段16で構成されている。
【0017】スロットル開度算出手段11では、スロッ
トル開度センサ6からの出力信号に基づきスロットル開
度αを算出する。ジェットポンプ回転速度算出手段12
では、回転速度センサ7からの出力信号に基づきジェッ
トポンプ回転速度NJを算出する。
【0018】許容領域判定手段13では、上記スロット
ル開度αに基づき領域データ記憶手段14に記憶されて
いるマップを補間計算付で参照して、ジェットポンプ2
の回転速度上限値NJHと回転速度下限値NJLとを設定す
る。
【0019】運転状態判定手段15では、ジェットポン
プ回転速度NJと上記回転速度上限値NJH及び回転速度
下限値NJLとを比較し、上記ジェットポンプ回転速度N
Jが上記回転速度上限値NJHと回転速度下限値NJとの
間、すなわち許容領域に納まっているか否かを判定し、
許容領域から外れているときは運転者警告手段9に警告
信号を出力すると共に、燃料噴射制御手段16に対して
噴射制限信号を出力する。
【0020】燃料噴射制御手段16では、上記スロット
ル開度αとジェットポンプ回転速度NJとに基づきイン
ジェクタ5に対する燃料噴射パルス幅Tiを算出し、
又、上記運転状態判定手段15から噴射制限信号が出力
されたときは上記燃料噴射パルス幅Tiの上限を規制す
る。
【0021】上記制御装置8における故障診断及び燃料
噴射制御は、具体的には図3、図4に示すフローチャー
トに従って実行される。図3に示す故障診断ルーチンは
所定時間毎に実行され、先ず、ステップS1でスロット
ル開度センサ6の出力値に基づいて算出したスロットル
開度αと回転速度センサ7の出力値に基づいて算出した
ジェットポンプ回転速度NJとを読込み、ステップS2
でスロットル開度αに基づき演算により或いは上限値マ
ップを補間計算付で参照してジェットポンプ2の回転速
度上限値NJHを設定し、又、ステップS3ではスロット
ル開度αに基づき演算により或いは下限値マップを補間
計算付で参照して回転速度下限値NJLを設定する。
【0022】図5に示すように、上限値マップと下限値
マップには、正常運転時のスロットル開度αとジェット
ポンプ回転速度NJとの関係を調べ、更に航行条件によ
るばらつきを考慮し、スロットル開度αに対応するジェ
ットポンプ回転速度NJの許容値である回転速度上限値
NJHと回転速度下限値NJLとを実験などから求めて格納
されている。すなわち、ジェットポンプ回転速度NJが
回転速度下限値NJL以下のときは、ジェットポンプ2に
石、砂、藻草等の異物がジェットポンプ2を構成するイ
ンペラ等に噛み込まれた可能性があり、又、回転速度上
限値NJH異常のときはジェットポンプ2を構成するイン
ペラ等が損傷を受けた可能性がある。
【0023】そして、ステップS4で、上記ジェットポ
ンプ回転速度NJと回転速度上限値NJH、及び回転速度
下限値NJLとを比較し、ジェットポンプ回転速度NJが
許容範囲(図5の斜線で示す範囲)に納まっていると判
定したときは(NJL≦NJ≦NJH)、ステップS5へ分
岐し、許容値判定フラグFNGをクリアしてルーチンを抜
ける。
【0024】一方、上記ステップS4で、ジェットポン
プ回転速度NJが許容範囲から外れていると判定したと
きは(NJL>NJ、或いはNJH<NJ)、ステップS6へ
進み、上記許容値判定フラグFNGをセットし、ステップ
S7でメータパネルに配設した運転者警告手段9へ警告
信号を出力してルーチンを抜ける。
【0025】その結果、上記運転者警告手段9が警告灯
の場合には、この警告灯の点滅或いは点灯にて、又スピ
ーカの場合には音声にてジェットポンプ2の異常を運転
者に報知される。
【0026】又、上記許容値判定フラグFNGは、図4に
示す燃料噴射制御ルーチンにおいて読込まれる。このル
ーチンは所定時間毎に実行され、先ず、ステップS11
でスロットル開度センサ6の出力値に基づいて算出した
スロットル開度αと回転速度センサ7の出力値に基づい
て算出したジェットポンプ回転速度NJとをパラメータ
としてマップを補間計算付で参照し、燃料噴射パルス幅
Tiを設定する。
【0027】尚、本実施の形態ではエンジン出力軸1a
とジェットポンプ2のインペラ軸3とがカップリング4
を介して直結されているため、エンジン回転速度に代え
てジェットポンプ回転速度NJを読込んでいるが、上記
両回転速度が相違する場合には、エンジン1に回転数セ
ンサを設け、この回転数センサの出力値に基づいて算出
したエンジン回転数NEとスロットル開度αとをパラメ
ータとして燃料噴射パルス幅Tiを設定する。
【0028】そして、ステップS12で出力制限信号と
しての上記許容値判定フラグFNGの値を参照し、FNG=
0のときはステップS17へジャンブし、上記燃料噴射
パルス幅Tiを燃料噴射タイマにセットしてルーチンを
抜ける。
【0029】一方、上記許容値判定フラグFNGがFNG=
1のときは、ステップS13へ進み、上記燃料噴射パル
ス幅Tiと上限判定値TiMAXとを比較する。この上限
判定値TiMAXはエンジン最高出力を大幅に制限し、ジ
ェットポンプ2の損傷、或いは損傷の拡大を有効に回避
し、しかも岸へ辿り着くことの可能なエンジン出力を得
ることのできる値である。
【0030】そして、ステップS13で、Ti>TiMA
Xのときは、ステップS14へ進み、燃料噴射パルス幅
Tiを上記上限判定値TiMAXで設定して(Ti←TiM
AX)、ステップS14へ進む。一方、Ti≦TiMAXの
ときはステップS15へジャンプする。
【0031】ステップS15では、ジェットポンプ回転
速度NJと過回転速度NJCUTとを比較し、NJ>NJCUTの
過回転状態のときステップS16へ進み、燃料噴射パル
ス幅TiをOに設定して(Ti←O)、ステップS17
へ進む。一方、NJ≦NJCUTのときはステップS17へ
ジャンプする。
【0032】そして、ステップS17で上記ステップS
11,S14或いはS16で設定した燃料噴射パルス幅T
iを燃料噴射タイマにセットしてルーチンを抜ける。
【0033】その結果、所定タイミングでインジェクタ
5から設定量の燃料が噴射され、或いはステップS15
で過回転と判定されたときは燃料カットが実行される。
【0034】このように、本実施の形態では、ジェット
ポンプ回転速度NJがスロットル開度αに基づいて設定
される回転速度上限値NJHと回転速度下限値NJLとで設
定される許容範囲から外れているときは、直ちにエンジ
ン出力を制限するようにしたので、ジェットポンプ回転
速度NJが回転速度下限値NJL以下のジェットポンプ2
に異物が噛み込まれた可能性が生じたとき、それ以降の
エンジン出力を制限することでインペラ等の損傷を未然
に回避し、又、ジェットポンプ回転速度NJが回転速度
上限値NJH以上のインペラ等が損傷を受けた可能性が生
じたときにも、それ以降のエンジン出力を制限すること
でインペラ等の損傷の拡大を有効に回避することができ
る。
【0035】尚、本実施の形態ではジェットポンプ2に
異常か生じたときはエンジン出力を制限するようにして
いるが、エンジン出力を制限せず運転者に異常を報知す
るのみで簡易的に対処することも可能である。
【0036】又、図6、図7に本発明の第2実施の形態
を示す。本実施の形態では、ジェットポンプ2の故障診
断をスロットル全開時に実行する。すなわち、スロット
ル全開時はジェットポンプ回転数の上昇度合い(吹き上
がり)が速いため、ジェットポンプ2に異物が噛み込ま
れた場合、直ちにエンジン出力を制限しないとインペラ
等の損傷が拡大する可能性がある。
【0037】先ず、ステップS21でスロットル開度セ
ンサ6の出力値に基づいて算出したスロットル開度αか
らスロットル弁が全開か否かを判定し、全開状態でない
ときはそのままルーチンを抜ける。一方、スロットル弁
が全開と判定したときは、ステップS22へ進み、スロ
ットル全開後時間TWOTを読込む。
【0038】そして、ステップS23で上記スロットル
全開後時間TWOTに基づきテーブルを補間計算付で参照
して回転速度下限値NJLを設定し、続く、ステップS2
4で上記スロットル全開後時間TWOTに基づきテーブル
を補間計算付で参照して回転速度上限値NJHを設定す
る。
【0039】図7に示すように、上記テーブルには、ス
ロットル全開後のジェットポンプ回転速度NJの上昇度
合い(吹き上がり特性)を調べ、その許容範囲を決定す
る回転速度下限値NJLと回転速度上限値NJHを実験など
から求めて格納されている。
【0040】その後、ステップS25で回転速度センサ
7の出力値に基づいて算出したジェットポンプ回転速度
NJと上記回転速度下限値NJL及び回転速度上限値NJH
とを比較し、ジェットポンプ回転速度NJが許容範囲
(図7の斜線で示す範囲)に納まっていると判定したと
きは(NJL≦NJ≦NJH)、ステップS26へ分岐し、
許容値判定フラグFNGをクリアしてルーチンを抜ける。
【0041】一方、上記ステップS25で、ジェットポ
ンプ回転速度NJが許容範囲から外れていると判定した
ときは(NJL>NJ、或いはNJH<NJ)、ステップS2
7へ進み、上記許容値判定フラグFNGをセットし、ステ
ップS28でメータパネルに配設した運転者警告手段9
へ警告信号を出力してルーチンを抜ける。
【0042】その結果、上記運転者警告手段9が警告灯
の場合には、この警告灯の点滅或いは点灯にて、又スピ
ーカの場合には音声にてジェットポンプ2の異常を運転
者に報知される。
【0043】尚、燃料噴射制御ルーチンについては、第
1実施の形態と同様であるため説明を省略するが、スロ
ットル全開時にジェットポンプに異物が噛み込まれた場
合、燃料噴射量を制限しエンジン出力を直ちに低下させ
ることは、ジェットポンプを構成するインペラ等の損傷
を防止する手段として有効である。
【0044】このように、本実施の形態によればスロッ
トル全開時の吹き上がり度合いにより、ジェットポンプ
2が異常を生じているか否かを判定するようにしたの
で、ジェットポンプを構成するインペラ等の損傷を防止
することができるばかりでなく、損傷の拡大を回避する
ことができる。
【0045】尚、本発明は上記各実施の形態に限るもの
ではなく、例えばキャブレタ式エンジンのように燃料供
給量を制限することが技術的に難しい場合は、点火カッ
ト制御によりエンジン出力を制限するようにしても良
い。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、航行中の
スロットル開度に基づきジェットポンプ回転速度許容領
域を設定し、ジェットポンプ回転速度が上記ジェットポ
ンプ回転速度許容領域から外れているときは、運転者に
警告を発するようにしたので、運転者は安心して小型艇
を航行させることができ、また、ジェットポンプに異常
が生じた場合、運転者は直ちに対処することができるの
で、ジェットポンプの損傷を有効に回避し、或いは損傷
の拡大を有効に防止することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、航行中のス
ロットル開度に基づきジェットポンプ回転速度許容領域
を設定し、ジェットポンプ回転速度が上記ジェットポン
プ回転速度許容領域から外れているときは、運転者に警
告を発すると共にエンジン制御系に対して出力制限信号
を出力するようにしたので、請求項1記載の発明の効果
に加え、ジェットポンプに異常が発生したときはエンジ
ン出力が直ちに制限され、ジェットポンプの損傷、或い
は損傷の拡大を有効に防止することができる。
【0048】請求3記載の発明によれば、請求項1或い
は2記載の発明において、ジェットポンプ回転速度がジ
ェットポンプ回転速度許容領域に収まっているかどうか
をスロットル全開時に判定することで、ジェットポンプ
の回転速度の急激な上昇過程における異物の噛み込み等
による損傷を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による故障診断装置の機能ブロ
ック図
【図2】同、小型艇に搭載されたエンジン、ジェットポ
ンプ、制御装置、及び周辺機器の概略図
【図3】同、故障診断ルーチンを示すフローチャート
【図4】同、燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャー
【図5】同、回転速度上限値と回転速度下限値とを格納
するマップの説明図
【図6】第2実施の形態による故障診断ルーチンを示す
フローチャート
【図7】同、回転速度上限値と回転速度下限値とを格納
するテーブルの説明図
【符号の説明】
1…エンジン 2…ジェットポンプ 13…許容領域設定手段 15…運転状態判定手段 NJ…ジェットポンプ回転速度 α…スロットル開度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに連結するジェットポンプの回転
    により推力を得る小型艇において、 スロットル開度に基づきジェットポンプ回転速度許容領
    域を設定する許容領域設定手段と、 上記ジェットポンプ回転速度許容領域とジェットポンプ
    回転速度とを比較し、上記ジェットポンプ回転速度が上
    記ジェットポンプ回転速度許容領域から外れているとき
    は運転者に警告を発する運転状態判定手段とを備えるこ
    とを特徴とする小型艇の故障診断装置。
  2. 【請求項2】エンジンに連結するジェットポンプの回転
    により推力を得る小型艇において、 スロットル開度に基づきジェットポンプ回転速度許容領
    域を設定する許容領域設定手段と、 上記ジェットポンプ回転速度許容領域とジェットポンプ
    回転速度とを比較し、上記ジェットポンプ回転速度が上
    記ジェットポンプ回転速度許容領域から外れているとき
    は運転者に警告を発すると共にエンジン制御系に対して
    出力制限信号を出力する運転状態判定手段とを備えるこ
    とを特徴とする小型艇の故障診断装置。
  3. 【請求項3】前記許容領域設定手段ではスロットル全開
    時にジェットポンプ回転速度許容領域を設定することを
    特徴とする請求項1或いは2記載の小型艇の故障診断装
    置。
JP9260617A 1997-09-25 1997-09-25 小型艇の故障診断装置 Withdrawn JPH1193720A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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