JPH1193654A - エキゾーストマニホールド - Google Patents

エキゾーストマニホールド

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JPH1193654A
JPH1193654A JP25907597A JP25907597A JPH1193654A JP H1193654 A JPH1193654 A JP H1193654A JP 25907597 A JP25907597 A JP 25907597A JP 25907597 A JP25907597 A JP 25907597A JP H1193654 A JPH1193654 A JP H1193654A
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JP
Japan
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pipe
exhaust manifold
pressure wave
inner pipe
exhaust gas
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Withdrawn
Application number
JP25907597A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Momotake
哲也 百武
Hisanaga Matsuoka
久永 松岡
Yoriaki Ando
順明 安藤
Kenichi Yamamoto
憲一 山本
Koichi Shimizu
光一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
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Publication of JPH1193654A publication Critical patent/JPH1193654A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/20Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being a flow director or deflector

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  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】最中タイプの二重管構造のエキゾーストマニホ
ールドにおける内管の平坦部の加振に起因する外管から
の放射音の発生を抑制することができるようにする。 【解決手段】二枚のステンレス鋼板材4a,4bを型取
りし、合わせ面を溶接することにより内管5を形成する
とともに、二枚のステンレス鋼板材2a,2bを型取り
し、合わせ面を溶接することにより外管3を形成し、こ
の内管5および外管3がヘッドフランジ10,11,1
2、フランジ13に固定されている。流入する排気ガス
流の内管5での突き当たり部15に、同一方向に並設し
た複数本のワイヤー16が配置され、圧力波を少なくと
も乱反射または吸収させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエキゾーストマニ
ホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン排気管であるエキゾーストマニ
ホールドが、排気ガス規制、高耐熱性、軽量化等の要求
から、従来の鋳鉄製エキゾーストマニホールドからステ
ンレス(SUS)製エキゾーストマニホールドに材質変
更が行われた。さらに、触媒の暖気性を高めるために二
重管構造としたステンレスエキゾーストマニホールドが
主流となりつつある。
【0003】この二重管ステンレスエキゾーストマニホ
ールドの1つに最中タイプの二重管ステンレスエキゾー
ストマニホールドがある。これは、二枚の板材をエキゾ
ーストマニホールド形状に変形させ、合わせ面を溶接し
た構造を有するものである。図12,13には最中タイ
プの二重管ステンレスエキゾーストマニホールドの全体
構成を示すとともに、図14には図12のXIV −XIV 断
面を示す。図12,13に示すエキゾーストマニホール
ド50はV型6気筒エンジンに搭載されているマニホー
ルドであり、右バンク用(♯1,3,5気筒用)のもの
である。また、エキゾーストマニホールド50はヘッド
フランジ51にて各気筒の排気ポートに対応する位置に
おいてエンジン側にボルト固定され、また、フランジ5
2にてクロスオーバーパイプとボルト固定される。ま
た、図14に示すように、ヘッドフランジ51、フラン
ジ52に対し、肉厚0.8mmの内管53と肉厚2.5
mmの外管54が溶接固定されている。内管53の溶接
部を符号55で示すとともに、外管54の溶接部を符号
56で示す。
【0004】そして、高圧の排気ガスは、各気筒の排気
ポートから二重管ステンレスエキゾーストマニホールド
50の内部を通過し、クロスオーバーパイプ、フロント
パイプ、マフラーへと排出され、大気へ放出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構造の
エキゾーストマニホールド50においては、ステンレス
製特有の1kHz以上の高周波異音(放射音)が発生す
ることが問題となり、図14に示すように、エンジンで
圧縮された圧力波が、排気弁が開いた直後に内管53を
通過するが、その際、圧力波が特に内管53の平坦部5
7を加振するとともに、その後、内管53の溶接部55
付近で反射した圧力波がさらに内管53の平坦部57を
加振する。その結果、内管53の平坦部57で発生した
振動が内管53全体に振動伝達し、その後、ヘッドフラ
ンジ51、フランジ52に伝達し、さらに、外管54に
振動伝達し、外管54の平坦部58から高周波異音(1
k〜20kHz)が発生する。
【0006】そこで、この発明の目的は、最中タイプの
二重管構造のエキゾーストマニホールドにおける内管の
平坦部の加振に起因する外管からの放射音の発生を抑制
することができるようにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の二重管
ステンレスエキゾーストマニホールドは、流入する排気
ガス流の内管での突き当たり部に、圧力波を少なくとも
乱反射または吸収させる手段を設けたことを特徴として
いる。
【0008】このような構成を採用すると、排気ガスが
流入すると、排気ガスが圧力波として内管での突き当た
り部に当たるが、このとき、圧力波が少なくとも乱反射
または吸収される。その結果、内管の加振源(加振箇
所)である平坦部での加振が抑制され、外管からの放射
音の発生が抑制できる。
【0009】ここで、圧力波を少なくとも乱反射または
吸収させる手段を、請求項2の記載のように、同一方向
に並設した複数本の線材としたり、請求項3の記載のよ
うに、ワイヤーメッシュとしたり、請求項4の記載のよ
うに、内管自身を、流入する排気ガス流における上流側
に窪むように成型した窪み部としたり、請求項5の記載
のように、内管自身を波板状に成型した波板部とした
り、請求項6の記載のように、内管自身を、流入する排
気ガス流における下流ほど幅狭となるよう成型した絞り
部とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。
【0011】図1は、第1の実施形態における最中タイ
プの二重管ステンレスエキゾーストマニホールド1の全
体構造図であり、図2には図1のII−II断面を示す。こ
の最中タイプの二重管ステンレスエキゾーストマニホー
ルド1は、6気筒V型エンジンの右バンクに装着される
ものである。この6気筒V型エンジンの左バンクにも同
様な構造を有する最中タイプの二重管ステンレスエキゾ
ーストマニホールドが装着されている。
【0012】エキゾーストマニホールド1は、二枚のス
テンレス鋼板材2a,2bを型取りし、合わせ面を溶接
することにより外管3が形成されている。図2におい
て、ステンレス鋼板材2aは下側に配置され、ステンレ
ス鋼板材2bは上側に配置される。外管3の肉厚は2.
5mmである。また、二枚のステンレス鋼板材4a,4
bを型取りし、合わせ面を溶接することにより内管5が
形成されている。図2において、ステンレス鋼板材4a
は下側に配置され、ステンレス鋼板材4bは上側に配置
される。内管5の肉厚は0.8mmである。
【0013】外管3と内管5とによる二重管は、♯1気
筒用の集合前パイプ部6と♯3気筒用の集合前パイプ部
7と♯5気筒用の集合前パイプ部8とを有するととも
に、1つの排出パイプ部9を有する。パイプ部6での外
管3および内管5にはヘッドフランジ10が溶接固定さ
れ、同様に、パイプ部7での外管3および内管5にはヘ
ッドフランジ11が、パイプ部8での外管3および内管
5にはヘッドフランジ12が、パイプ部9での外管3お
よび内管5にはフランジ13がそれぞれ溶接固定されて
いる。より詳しくは、図1において右から♯1、♯3、
♯5気筒が位置し、左側に排出パイプ部9およびフラン
ジ13が位置している。
【0014】そして、6気筒エンジンの駆動にて圧縮・
排出されるガスが♯1,3,5気筒から排気ポートを通
して排出され、この排気ガスがエキゾーストマニホール
ド1のパイプ部6,7,8を通り、集合してエキゾース
トマニホールド1のパイプ部9から排出される。
【0015】このように、エキゾーストマニホールド1
は、二枚のステンレス鋼板材4a,4bを型取りし、合
わせ面を溶接することにより内管5を形成するととも
に、二枚のステンレス鋼板材2a,2bを型取りし、合
わせ面を溶接することにより外管3を形成し、この内管
5および外管3をヘッドフランジ10,11,12、フ
ランジ13に固定した最中タイプの二重管ステンレスエ
キゾーストマニホールドとなっている。また、外管3の
肉厚は2.5mmと厚く、強度を保つことができ、内管
5の肉厚は0.8mmと薄く、熱容量を小さくしてエン
ジン始動時において下流に設けられる排気ガス浄化用触
媒の温度を早期に上昇させることができるようになって
いる。
【0016】この二重管ステンレスエキゾーストマニホ
ールド1の内管5においては、図2に示すように流入す
る排気ガスの流れ方向において両側が平坦部14となる
とともに、その下流側(図2の下側)において流入排気
ガス流の突き当たり部15となっている。流入する排気
ガス流の内管5での突き当たり部15には、内管5の内
壁において複数本のワイヤー(線材)16が配置され、
この各ワイヤー16は同一方向に配列した状態で両端部
と中央部が点付け溶接されている。各ワイヤー16に
は、径が2mmのステンレス鋼の丸棒を用いている。ま
た、複数本のワイヤー16は図1において左右方向に延
設されている。即ち、各パイプ部(吸入口)6,7,8
から流入した排気ガスが一旦向きを変え排出パイプ部9
に向かう排気ガスの流れの方向に沿うように複数本のワ
イヤー16が配置されている。
【0017】また、内管5の平坦部14の外周側での外
管3が平坦部17となっている。次に、このように構成
した最中タイプの二重管ステンレスエキゾーストマニホ
ールドの作用を説明する。
【0018】前述したように6気筒エンジンの各気筒か
ら排出された排気ガスは、エキゾーストマニホールド1
のパイプ部6,7,8から入り集合してエキゾーストマ
ニホールド1から排出され、クロスオーバーパイプにて
左バンク用エキゾーストマニホールドからの排気と集合
し、その後、フロントパイプ、マフラーへと排出され
る。
【0019】このようにして排気ガスがエキゾーストマ
ニホールド1を通過していくが、図3に示すように、排
気ガスがマニホールド1のパイプ部(吸入口)7から放
射状の圧力波として伝播していき、内管5における突き
当たり部15に至る。ここで、圧力脈動(圧力波)が、
突き当たり部15に配置した複数本のワイヤー16にて
全反射せずに乱反射する。この圧力波の乱反射により圧
力波が内管5の平坦部14に向かうのが抑制される。ま
た、排気ガスの脈動(圧力波)によるエネルギーが複数
本のワイヤー16における接触部分にて摩擦減衰して圧
力波が吸収される。
【0020】そして、マニホールド1のパイプ部(吸入
口)7からの放射状の圧力波は、内管5における突き当
たり部15に当たると、図4に示すように、放射状の圧
力波が反射して放射状の圧力波としてマニホールド1の
パイプ部(吸入口)7に向かい、反射した放射状の圧力
波の一部が内管5の平坦部14を通過する。このとき、
反射波が内管5の平坦部14を加振するが、加振圧力は
前述したように従来構造よりも低減される。その結果、
内管5の平坦部14の振動が低減でき、外管3の平坦部
17の振動が低減される。よって、発生する高周波異音
を低減することができる。
【0021】また、もうひとつの加振源である突き当た
り部15で発生する振動においても、複数本のワイヤー
16を配列しているため、圧力波が直接、突き当たり部
15を加振することがないので、突き当たり部15で発
生する振動も低減でき、この振動が伝達して発生する平
坦部14の振動も抑制できる。
【0022】なお、複数本のワイヤー16は、排気ガス
の流れの方向に配列されているので、各気筒から排出さ
れた排気ガス流れが複数本のワイヤー16により排気抵
抗になりにくい。例えば、♯1気筒から排気ガスが流れ
てくる際、ガス流れと複数本のワイヤー16の方向は同
方向であり、排気抵抗になりにくい。
【0023】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)流入する排気ガス流の内管5での突き当たり部1
5に、圧力波を少なくとも乱反射または吸収させる手
段、即ち、同一方向に並設した複数本のワイヤー(線
材)16を設けたので、排気ガスが圧力波として流入す
ると排気ガスが内管5での突き当たり部15に当たる
が、このとき、複数本のワイヤー16により圧力波が少
なくとも乱反射または吸収される。その結果、内管5の
加振源(加振箇所)である平坦部14での加振が抑制さ
れ、外管3からの放射音の発生が抑制できる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0024】図5は、第2の実施の形態における最中タ
イプの二重管ステンレスエキゾーストマニホールドの全
体構成図であり、図6には図5のVI−VI断面を示す。こ
の二重管ステンレスエキゾーストマニホールドは第1の
実施形態と同じように、外管3および内管5はヘッドフ
ランジ10,11,12、フランジ13に溶接固定され
ている。
【0025】本マニホールドにおいては、内管5の突き
当たり部15にワイヤーメッシュ20を設置した構造と
なっており、ワイヤーメッシュ20は内管5に点付け溶
接されている。
【0026】内管5の突き当たり部15においてワイヤ
ーメッシュ20にて排気ガスの圧力脈動(圧力波)が吸
収される。また、このワイヤーメッシュ20により圧力
波が全反射せずに乱反射する。そして、その反射波が内
管5の平坦部14を加振するため、加振圧力は従来構造
よりも低減される。このように、内管5の平坦部14の
振動を低減できるため、外管3の平坦部17の振動が低
減され、発生する高周波異音を低減することができる。
【0027】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)流入する排気ガス流の内管5での突き当たり部1
5に、圧力波を少なくとも乱反射または吸収させる手段
としてワイヤーメッシュ20を設けたので、排気ガスが
圧力波として流入すると排気ガスが内管5での突き当た
り部15に当たるが、このとき、ワイヤーメッシュ20
により圧力波が少なくとも乱反射または吸収される。そ
の結果、内管5の加振源(加振箇所)である平坦部14
での加振が抑制され、外管3からの放射音の発生が抑制
できる。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0028】図7は、第3の実施の形態における最中タ
イプの二重管ステンレスエキゾーストマニホールドの全
体構成図であり、図8には図7のVIII−VIII断面を示
す。本例のエキゾーストマニホールドの内管5は、図8
に示すように、♯1気筒の内管30と♯3気筒の内管3
1と♯5気筒の内管32とに3分割されており、♯1気
筒の内管30はヘッドフランジ10に溶接固定され、♯
3気筒の内管31はヘッドフランジ11に固定され、♯
5気筒の内管32はヘッドフランジ12に溶接固定され
ている。また、♯1気筒の内管30における♯3気筒側
の端面と♯3気筒の内管31における♯1気筒側の端面
とは、内外に折り曲げられたスライド構造となってい
る。同様に、♯5気筒の内管32における♯3気筒側の
端面と♯3気筒の内管31における♯5気筒側の端面と
は、内外に折り曲げられたスライド構造となっている。
【0029】さらに、外管3はヘッドフランジ10,1
1,12、フランジ13に溶接固定されている。また、
本例のエキゾーストマニホールドの内管5において、流
入する排気ガス流の突き当たり部33,34,35に
は、内管自身を、流入する排気ガス流における上流側に
窪むように成型した窪み部36,37,38が設けられ
ている。より詳しくは、突き当たり部33,34,35
の中央において窪んだ形状の窪み部36,37,38が
設けられている。
【0030】また、内管5の突き当たり部33,34,
35に窪み部36,37,38を設けることにより、内
管5の剛性がアップしている。そして、各気筒から排出
された排気ガスが圧力波となって流入し、圧力脈動(圧
力波)が、内管5の突き当たり部33,34,35に衝
突する際、窪み部36,37,38が形成されているた
め、圧力波を全反射させず乱反射させることができる。
【0031】このように窪み部36,37,38を形成
することで反射波による圧力加振を低減させることがで
きるとともに、突き当たり部33,34,35で発生す
る振動を減衰させることができるため、内管5で発生す
る振動は低減し、外管3から発生する高周波異音を防止
することができる。
【0032】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)流入する排気ガス流の内管5での突き当たり部3
3,34,35に、圧力波を少なくとも乱反射または吸
収させる手段として、内管自身を、流入する排気ガス流
における上流側に窪むように成型した窪み部36,3
7,38を設けたので、排気ガスが圧力波として流入す
ると排気ガスが内管5での突き当たり部33,34,3
5に当たるが、このとき、窪み部36,37,38によ
り圧力波が少なくとも乱反射される。その結果、内管5
の加振源(加振箇所)である平坦部での加振が抑制さ
れ、外管3からの放射音の発生が抑制できる。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を、第3
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0033】本実施形態の二重管ステンレスエキゾース
トマニホールドを図9に示し、これは、第3の実施の形
態での図8に対応するものである。本例のエキゾースト
マニホールドの内管5における流入する排気ガス流の突
き当たり部33,34,35には、内管自身を波板状に
成型した波板部39a,39b,39cが設けられてい
る。突き当たり部33,34,35は波板部39a,3
9b,39cにより剛性がアップしている。
【0034】そして、圧力波は突き当たり部33,3
4,35の波板部39a,39b,39cにより直角に
圧力が当たることがないので加振エネルギーが低減で
き、突き当たり部33,34,35で発生する振動を低
減することができる。また、波板部39a,39b,3
9cにより圧力波の衝突時に圧力波が全反射せずに乱反
射する。その結果、内管5の平坦部を加振する反射圧力
(加振力)を低減できる。
【0035】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)流入する排気ガス流の内管5での突き当たり部3
3,34,35に、圧力波を少なくとも乱反射または突
き当たり部の加振エネルギーを低減させる手段として、
内管自身を波板状に成型した波板部39a,39b,3
9cを設けたので、排気ガスが圧力波として流入すると
排気ガスが内管5での突き当たり部33,34,35に
当たるが、このとき、波板部39a,39b,39cに
より圧力波が少なくとも乱反射または突き当たり部3
3,34,35の加振エネルギーが低減される。その結
果、内管5の加振源(加振箇所)である平坦部での加振
が抑制され、外管3からの放射音の発生が抑制できる。 (第5の実施の形態)次に、第5の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0036】図10は、第5の実施の形態における最中
タイプの二重管ステンレスエキゾーストマニホールドの
全体構成図であり、図11には図10のXI−XI断面を示
す。外管3および内管5はヘッドフランジ10,11,
12、フランジ13に溶接固定されている。
【0037】本二重管ステンレスエキゾーストマニホー
ルドにおいては、内管5において流入する排気ガス流の
突き当たり部15が、内管自身を、流入する排気ガス流
における下流ほど幅狭となるよう成型した絞り部40と
なっている。つまり、突き当たり部15をおがみ溶接構
造とし、内管5の突き当たり部15を絞り構造にしてい
る。
【0038】よって、内管5の突き当たり部15が徐々
に絞られているので、各気筒から排出された高圧の圧力
脈動(圧力波)は、この絞り部40(おがみ溶接部)で
吸収されるとともに、圧力波は全反射せず乱反射する。
【0039】また、突き当たり部15のおがみ溶接で
は、一部上下のステンレス鋼板材4a,4b同士が面接
触しているため、互いの摩擦により振動減衰させる効果
も兼ね備えている。
【0040】このように、突き当たり部15で発生した
振動は内管5の上下面の接触摩擦により振動減衰させる
ことができるとともに、突き当たり部15で反射した圧
力波による加振力を低減することができ、内管5の平坦
部41の振動が低減できる。よって、内管5から外管3
に伝達する振動を低減することができ、外管3の平坦部
17から発生する高周波異音を低減することができる。
【0041】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)流入する排気ガス流の内管5での突き当たり部1
5に、圧力波を少なくとも乱反射または吸収させる手段
として、内管自身を、流入する排気ガス流における下流
ほど幅狭となるよう成型した絞り部40を設けたので、
排気ガスが圧力波として流入すると排気ガスが内管5で
の突き当たり部15に当たるが、このとき、絞り部40
により圧力波が少なくとも乱反射または吸収される。そ
の結果、内管5の加振源(加振箇所)である平坦部41
での加振が抑制され、外管3からの放射音の発生が抑制
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるステンレスエキゾ
ーストマニホールドの全体構成図。
【図2】 図1のII−II断面図。
【図3】 図1のII−II断面図。
【図4】 図1のII−II断面図。
【図5】 第2の実施の形態におけるステンレスエキゾ
ーストマニホールドの断面図。
【図6】 図5のVI−VI断面図。
【図7】 第3の実施の形態におけるステンレスエキゾ
ーストマニホールドの断面図。
【図8】 図7のVIII−VIII断面図。
【図9】 第4の実施の形態におけるステンレスエキゾ
ーストマニホールドの断面図。
【図10】 第5の実施の形態における最中タイプの二
重管ステンレスエキゾーストマニホールドの全体構成
図。
【図11】 図10のXI−XI断面図。
【図12】 従来のエキゾーストマニホールドの全体構
成図。
【図13】 従来のエキゾーストマニホールドの全体構
成図。
【図14】 図12のXIV −XIV 断面図。
【符号の説明】 2a,2b…ステンレス鋼板材、3…外管、4a,4b
…ステンレス鋼板材、5…内管、16…ワイヤー、20
…ワイヤーメッシュ、36,37,38…窪み部、39
a,39b,39c…波板部、40…絞り部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 順明 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 山本 憲一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 清水 光一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚のステンレス鋼板材を型取りし、合
    わせ面を溶接することにより内管を形成するとともに、
    二枚のステンレス鋼板材を型取りし、合わせ面を溶接す
    ることにより外管を形成し、この内管および外管をフラ
    ンジに固定した二重管ステンレスエキゾーストマニホー
    ルドにおいて、 流入する排気ガス流の内管での突き当たり部に、圧力波
    を少なくとも乱反射または吸収させる手段を設けたこと
    を特徴とするエキゾーストマニホールド。
  2. 【請求項2】 圧力波を少なくとも乱反射または吸収さ
    せる手段は、同一方向に並設した複数本の線材である請
    求項1に記載のエキゾーストマニホールド。
  3. 【請求項3】 圧力波を少なくとも乱反射または吸収さ
    せる手段は、ワイヤーメッシュである請求項1に記載の
    エキゾーストマニホールド。
  4. 【請求項4】 圧力波を少なくとも乱反射または吸収さ
    せる手段は、内管自身を、流入する排気ガス流における
    上流側に窪むように成型した窪み部である請求項1に記
    載のエキゾーストマニホールド。
  5. 【請求項5】 圧力波を少なくとも乱反射または吸収さ
    せる手段は、内管自身を波板状に成型した波板部である
    請求項1に記載のエキゾーストマニホールド。
  6. 【請求項6】 圧力波を少なくとも乱反射または吸収さ
    せる手段は、内管自身を、流入する排気ガス流における
    下流ほど幅狭となるよう成型した絞り部である請求項1
    に記載のエキゾーストマニホールド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011326A1 (ja) * 2004-07-28 2006-02-02 Nissan Motor Co., Ltd. 二重管エキゾーストマニホールド
JP2008202536A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Toyota Motor Corp 排気マニホールド
KR20180040140A (ko) 2015-09-08 2018-04-19 닛신 세이코 가부시키가이샤 오스테나이트계 스테인리스 강판의 용접 방법

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