JPH1193344A - 溶雪用屋根構造 - Google Patents

溶雪用屋根構造

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Publication number
JPH1193344A
JPH1193344A JP25069197A JP25069197A JPH1193344A JP H1193344 A JPH1193344 A JP H1193344A JP 25069197 A JP25069197 A JP 25069197A JP 25069197 A JP25069197 A JP 25069197A JP H1193344 A JPH1193344 A JP H1193344A
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JP
Japan
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roof
snow
plate
electric heater
base
Prior art date
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Ceased
Application number
JP25069197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Kamoshita
信司 鴨下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOKIN KK
Doukin Kk
Original Assignee
DOKIN KK
Doukin Kk
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Publication date
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Publication of JPH1193344A publication Critical patent/JPH1193344A/ja
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱消費を最小限に節減できる溶雪用屋根構造を
提供することを課題とする。 【解決手段】棟側と軒側の各端部に、はぜ19、20を
形成した横長の金属製屋根板11と、前記屋根板11の
裏側に配置される自己消火性断熱材料からなるベース1
2と、前記ベース12の上面側に設けた凹所13の中に
敷設した帯板状の電熱ヒーター14と、前記屋根板11
の棟側のはぜ20に係合して屋根板11を屋根下地材1
7に止め付ける吊り子18とを備え、前記電熱ヒーター
14と屋根板11の間に熱伝導係数が小さい保温性板材
15を介在させたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として積雪地
帯の屋根に使用される電熱式の溶雪用屋根構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電熱を利用して屋根に積った雪を溶かす
ようにした従来の溶雪用屋根構造として図7および図8
に示すものがある。この屋根構造は、棟側と軒側の各端
部に、はぜ1、2を形成した横長の金属製屋根板3と、
この屋根板3の裏面に付着した電熱式のシート状発熱体
4等からなり、この屋根板3は、防水シート5で被った
野地板6の上部に葺設されている。
【0003】そして、この屋根板構造によると、発熱体
4が野地板6に接触していないので、発熱体4が発生し
た熱の大部分が屋根板3に伝達され、野地板6には殆ど
伝達されないので、熱を有効に利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の溶雪用
屋根板構造を実際に使用して種々、溶雪実験を行った結
果、本願の発明者は、「屋根板の表面に付着する雪の薄
層を溶かして水の膜をつくると、屋根板表面の摩擦抵抗
が減少して積雪が屋根面から滑り落ちる」という現象に
着目し、この現象を溶雪に利用することにより、前記の
屋根構造に比べて、さらに、熱エネルギを節減できると
考えた。
【0005】この発明は、前記の発想を具体化すること
により、熱消費を最小限に節減できる溶雪用屋根構造を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は次に述べる
請求項1および2に記載された発明によって達成され
る。 (1)請求項1の発明は、棟側と軒側の各端部に、はぜ
を形成した横長の金属製屋根板と、前記屋根板の裏側に
配置される自己消火性断熱材料からなるベースと、前記
ベースの上面側に設けた凹所の中に敷設した帯板状の電
熱ヒーターと、前記屋根板の棟側のはぜに係合して屋根
板を屋根下地材に留め付ける吊り子とを備えた溶雪用屋
根構造であり、さらに、前記電熱ヒーターと屋根板の間
に熱伝導係数が小さい保温性板材を介在させたものであ
る。
【0007】この発明によると、電熱ヒーターが発生し
た熱は、熱伝導係数が小さい保温性板材とベースによっ
て、過度の熱伝達が抑制される。したがって、屋根板に
接触する積雪の薄層を溶かすのに必要な適正量の熱が積
雪に伝達されることになり、熱消費を最小限に節減する
事ができる。
【0008】(2)請求項2の発明は請求項1の発明に
おいて,空気中の湿分を検出して通電状態にするセンサ
が電熱ヒーターの電源回路に設けられているものであ
る。この発明によると、センサが降雪を予知して電熱ヒ
ーターを始動させるので、降雪が始まったときは、雪を
溶かす程度に屋根板が温まっている。しがって、屋根上
に雪がうず高く堆積することがなく、雪おろしの手間を
省略することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1ないし図5はこの発明の実
施の形態の一例を示すもので、この例の屋根構造は屋根
の棟に平行に延びる横長の屋根板11と、この屋根板1
1の裏側に配置されるベース12と、このベース12の
上面側に設けた凹所13の中に敷設される帯板状の電熱
ヒーター14と、前記屋根板11の棟側の端部を野地板
17に止め付ける吊り子18等によって構成されてお
り、前記電熱ヒーター14と屋根板11の間には、アス
ファルトでつくった板材(以下、板材と呼ぶ)15が介
在している。
【0010】屋根板11は鋼、銅、アルミ、ステンレス
等でつくった金属板をプレス加工してつくられていて、
軒側と棟側の各端部に、はぜ19および20が形成され
ている。棟側のはぜ19は図2に示すように、軒側に向
かって前傾した見切り22と、この見切り22の下端か
ら棟側に向かって湾曲して延び、かつ先端側をU字形に
折り曲げた折返し部23とを有しており、棟側のはぜ2
0は上方に延びる立上がり部24と、この立上がり部2
4の上端から三角形の防水空間25を形成するように斜
め下方に延び、かつ先端側の部分を上方に向かって跳ね
上げた折返し部26とを有している。
【0011】見切り22は図3に示すように、上方から
入射した太陽光27を斜め下方に、具体的には、屋根の
勾配と同じ方向の斜線28と水平線29が挟む角度内の
方向に反射させるように傾斜角度α(αは見切り22と
鉛直線32が挟む角度である)が設定されており、この
方向から入射した光30を受光した人間の目31に、見
切り22の高さ寸法Hを、図7に示す従来の同じ寸法の
見切り22a(この見切り22aはほぼ鉛直面内にあ
る)に比べて大きく見せる作用を持っている。見切りの
高さが大きい屋根は、見る人に重厚な印象を与えるの
で、この屋根板の見切りは豪雪地帯の屋根に好ましい景
観を与えることができる。
【0012】ベース12は自己消火性の耐熱発泡樹脂で
つくられていて、図4に示すように横長の長方形を形成
しており、このベースのほぼ中央の部分に、すでに述べ
た凹所13が設けられている。そして、この凹所13を
取り囲むベースの軒側の部分33aは屋根板11の下面
を支持し、ベースの棟側の部分33bは、その上部に吊
り子18を載置している。
【0013】吊り子18は金属製で、図2に示すように
軒側に位置する屋根板の棟側のはぜ20の頂部に嵌合す
る鉤状の係止部34と、帯板状の止付け部35からな
り、この止付け部35は釘36を介して野地板17に止
め付けられている。
【0014】電熱ヒーター14は図4に示すように、電
源用リード線37、38の間を面状に成型した発熱体3
9で接続し、その外側を電気絶縁被膜40で被覆したも
ので、前記発熱体39は可撓性に富んだ合成樹脂材にカ
ーボン粉末を練り合わせてつくられている。
【0015】電気絶縁物である合成樹脂材の中に導電性
粒子であるカーボン粉末を網目状に、かつ立体的に配列
した、この発熱体39は導電性抵抗体として作用し、し
かも図5に示すように発熱体39の温度が上昇するのに
したがって電気抵抗値が増大する性質をもっている。こ
の性質は発熱体の温度が設定温度に接近するのにしたが
って電流値が減少すること、すなわち発熱量が減少する
ことを意味している。したがって、無駄な放熱を行うこ
とがなく、経済的である。
【0016】なお、ここに図示していないが、空気中の
湿分を検出して発熱体39に通電するセンサがリード線
37、38に接続する電源回路42に設けられている。
このセンサは降雪を予知して電熱ヒーターを始動させる
ので、降雪が始まったときは、雪を溶かす程度に屋根板
が温まっている。しがって、屋根上に雪がうず高く堆積
することがなく、雪おろしの手間を省略することができ
る。
【0017】板材15はアスファルト又はこれに類似し
た材料を金網製の心材(図示せず)に絡ませて板状に形
成したもので、屋根板11と電熱ヒーター14との間に
介在して屋根板11を支持している。なお、図1中の符
号43は防水シートである。
【0018】次に、この屋根構造の施工要領および作用
について説明する。先ず、ベース12を屋根の全長に亘
って横方向に一列に配置し、凹所13の中に電熱ヒータ
ー14を敷設する。次いで、電熱ヒーター14の上部に
板材15を置き、さらに、その上に屋根板11を葺く。
【0019】屋根板11を葺くには、すでに取付けを完
了した軒側の屋根板の棟側のはぜ20に軒側のはぜ19
を係合させ、次いで棟側のはぜ19の頂部に吊り子18
を被せ、釘36を用いて吊り子18を野地板17に止め
付ける。吊り子18はベースの棟側の部分33aの上部
に載置されるので、釘打ちの際に電熱ヒーター14を傷
つけるおそれがない。
【0020】降雪が接近して空気中の湿分が増大する
と、センサが作動して電熱ヒーター14が通電状態にな
る。そして、発熱体39が発生した熱は、板材15およ
びベース12によって熱伝達が抑制された状態で屋根板
を加熱し、屋根板11は40℃ないし50℃に昇温す
る。この温度は屋根面に接触する雪の薄層を溶かすのに
適合しているので、熱消費を最小限に節減することがで
きる。また屋根上の積雪44は屋根面に形成された水の
膜に乗って屋根面から滑り落ちるので、屋根に雪がうず
高く積もることがない。
【0021】この発明の実施の形態の別の例を図6に示
す。この例は電熱ヒーター14の電気絶縁被膜40a
を、厚い合成樹脂材でつくり、その代わりに図1の板材
15を省略したもので、それ以外は図1と変わるところ
はない。
【0022】
【発明の効果】以上に示すようにこの発明は次の優れた
効果を発揮する。 (1)請求項1の発明によると、電熱ヒーターが発生し
た熱は、熱伝導係数が小さい保温性板材とベースによっ
て、過度の熱伝達が抑制される。したって、屋根板に接
触する積雪の薄層を溶かすのに必要な熱が積雪に伝達さ
れることになり、熱消費を最小限に節減する事ができ
る。
【0023】(2)請求項2の発明によると、センサが
降雪を予知して電熱ヒーターを始動させるので、降雪が
始まったときは、雪を溶かす程度に屋根板が温まってい
る。しがって、屋根上に雪がうず高く堆積することがな
く、雪おろしの手間を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態の一例を示す切断側面図であ
る。
【図2】図1におけるII部の拡大図である。
【図3】図1における屋根板の見切りの作用を説明する
側面図である。
【図4】図1に於けるIV方向からの切断平面図であ
る。
【図5】電熱ヒーターの抵抗ー温度曲線図である。
【図6】発明の実施の形態の別の例を示す切断側面図で
ある。
【図7】従来の溶雪用屋根構造の切断側面図である。
【図8】図7におけるVIIIーVIII線方向からの
切断平面図である。
【符号の説明】
11 屋根板 12 ベース 13 凹所 14 電熱ヒーター 15 熱伝導係数が小さい保温性板材 17 野地板 18 吊り子 19、20 はぜ 42 電源回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棟側と軒側の各端部に、はぜを形成した横
    長の金属製屋根板と、前記屋根板の裏側に配置される自
    己消火性断熱材料からなるベースと、前記ベースの上面
    側に設けた凹所の中に敷設した帯板状の電熱ヒーター
    と、前記屋根板の棟側のはぜに係合して屋根板を屋根下
    地材に留め付ける吊り子とを備え、 前記電熱ヒーターと屋根板の間に熱伝導係数が小さい保
    温性板材を介在させたことを特徴とする溶雪用屋根構
    造。
  2. 【請求項2】空気中の湿分を検出して通電状態にするセ
    ンサが電熱ヒーターの電源回路に設けてある請求項1に
    記載の溶雪用屋根構造。
JP25069197A 1997-09-16 1997-09-16 溶雪用屋根構造 Ceased JPH1193344A (ja)

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JP25069197A JPH1193344A (ja) 1997-09-16 1997-09-16 溶雪用屋根構造

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JPH1193344A true JPH1193344A (ja) 1999-04-06

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JP (1) JPH1193344A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106565A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Token Engineering:Kk 屋根上に敷設される雪下ろし用のユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008106565A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Token Engineering:Kk 屋根上に敷設される雪下ろし用のユニット

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