JPH1193014A - クリーンルーム用ヘルメット - Google Patents
クリーンルーム用ヘルメットInfo
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- JPH1193014A JPH1193014A JP9264845A JP26484597A JPH1193014A JP H1193014 A JPH1193014 A JP H1193014A JP 9264845 A JP9264845 A JP 9264845A JP 26484597 A JP26484597 A JP 26484597A JP H1193014 A JPH1193014 A JP H1193014A
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- Japan
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- helmet
- clean room
- head
- absorbing material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塵埃の飛散を防止するクリーンルーム用ヘル
メットを提供する。 【解決手段】 帽体11を外殻12と、当該外殻12の
内側に設けられる衝撃緩和材18と、当該衝撃緩和材1
8の内側に空隙を形成するとともに頭部との着装をなす
着装体20とで構成し、且つ衝撃緩和材18の内側には
頭部固定用のあご紐28を設け、外殻12と衝撃緩和材
18との間に防塵布16とゴム弾性体14とをスカート
状に取り付ける。このように防塵布16とゴム弾性体1
4とで外殻12の内側に設けられる衝撃緩和材18の露
出を防止したことから、外殻12および防塵布16を境
界として塵埃の移動を防止することができる。このため
ヘルメット10内部に発生する塵埃をクリーンルームに
飛散させることが防止でき、もってクリーンルームの清
浄化を促進することができる。
メットを提供する。 【解決手段】 帽体11を外殻12と、当該外殻12の
内側に設けられる衝撃緩和材18と、当該衝撃緩和材1
8の内側に空隙を形成するとともに頭部との着装をなす
着装体20とで構成し、且つ衝撃緩和材18の内側には
頭部固定用のあご紐28を設け、外殻12と衝撃緩和材
18との間に防塵布16とゴム弾性体14とをスカート
状に取り付ける。このように防塵布16とゴム弾性体1
4とで外殻12の内側に設けられる衝撃緩和材18の露
出を防止したことから、外殻12および防塵布16を境
界として塵埃の移動を防止することができる。このため
ヘルメット10内部に発生する塵埃をクリーンルームに
飛散させることが防止でき、もってクリーンルームの清
浄化を促進することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作業時の安全具に係
り、特にクリーンルームでの使用に好適なクリーンルー
ム用ヘルメットに関する。
り、特にクリーンルームでの使用に好適なクリーンルー
ム用ヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】空気中における浮遊微少粒子、浮遊微生
物が限定された清浄度レベル以下に管理されるクリーン
ルームにおいては、建設途中から室内清浄度を所定のレ
ベル以下に管理し、建設終了後の清掃労力を低減させて
いる。こうした環境下では、塵埃飛散防止の目的から作
業員はナイロンの長繊維を織込んだ防塵布からなるクリ
ーンルーム用フード(以下防塵フードと称す)にて頭部
を覆うとともに同じく防塵布からなるつなぎ服を着込
み、身体の露出を防ぎ、もって人体から発する塵埃がク
リーンルーム内部に飛散しないようにしている。
物が限定された清浄度レベル以下に管理されるクリーン
ルームにおいては、建設途中から室内清浄度を所定のレ
ベル以下に管理し、建設終了後の清掃労力を低減させて
いる。こうした環境下では、塵埃飛散防止の目的から作
業員はナイロンの長繊維を織込んだ防塵布からなるクリ
ーンルーム用フード(以下防塵フードと称す)にて頭部
を覆うとともに同じく防塵布からなるつなぎ服を着込
み、身体の露出を防ぎ、もって人体から発する塵埃がク
リーンルーム内部に飛散しないようにしている。
【0003】ところで建設途中のクリーンルームにおい
ては、設備の搬入や配管作業などがおこなわれる場合が
あり、このため作業員はクリーンルーム内で頭部保護用
のヘルメットを装着する必要があった。従来このような
場合においては、防塵フードの上から外殻の内側に衝撃
緩和材を備えた一般作業用のヘルメットをかぶり作業を
おこなっていた。
ては、設備の搬入や配管作業などがおこなわれる場合が
あり、このため作業員はクリーンルーム内で頭部保護用
のヘルメットを装着する必要があった。従来このような
場合においては、防塵フードの上から外殻の内側に衝撃
緩和材を備えた一般作業用のヘルメットをかぶり作業を
おこなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した一般作
業用のヘルメットでは、前述の通り外殻の内側に発泡部
材からなる衝撃緩和材が設けられている。このため防塵
フードの上からヘルメットをかぶると当該ヘルメットの
内側、すなわち衝撃緩和材等がクリーンルーム内に露出
する形態となり、防塵フードとの摩擦などによって塵埃
が発生しクリーンルーム内に飛散する恐れがあった。ま
た防塵布には発塵を抑制するため長繊維のものが採用さ
れている。このため布地表面の摩擦は非常に小さくなっ
ており、ヘルメットのあご紐を防塵フードの上から締め
付けた場合、あご紐にすべりが生じ、もってヘルメット
の位置が安定しないという問題があった。またヘルメッ
トをかぶることにより防塵フードが作業員の頭部に押し
付けられ両者の間に隙間が無くなり、通気性悪化による
ムレが生じ作業環境を悪化させていた。
業用のヘルメットでは、前述の通り外殻の内側に発泡部
材からなる衝撃緩和材が設けられている。このため防塵
フードの上からヘルメットをかぶると当該ヘルメットの
内側、すなわち衝撃緩和材等がクリーンルーム内に露出
する形態となり、防塵フードとの摩擦などによって塵埃
が発生しクリーンルーム内に飛散する恐れがあった。ま
た防塵布には発塵を抑制するため長繊維のものが採用さ
れている。このため布地表面の摩擦は非常に小さくなっ
ており、ヘルメットのあご紐を防塵フードの上から締め
付けた場合、あご紐にすべりが生じ、もってヘルメット
の位置が安定しないという問題があった。またヘルメッ
トをかぶることにより防塵フードが作業員の頭部に押し
付けられ両者の間に隙間が無くなり、通気性悪化による
ムレが生じ作業環境を悪化させていた。
【0005】本発明は上記従来の問題点に着目し、ヘル
メット内側から発生する塵埃の飛散を防止するとともに
頭部に対するヘルメットの位置を安定させ、さらに通気
性悪化によるムレの発生を抑制するクリーンルーム用ヘ
ルメットを提供することを目的とする。
メット内側から発生する塵埃の飛散を防止するとともに
頭部に対するヘルメットの位置を安定させ、さらに通気
性悪化によるムレの発生を抑制するクリーンルーム用ヘ
ルメットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、帽体の外殻に
防塵布地をスカート状に取り付ければ、帽体内側の衝撃
緩和材等がクリーンルーム内に露出せず、もって帽体内
側からの塵埃がクリーンルーム内に飛散することを防止
できるという知見に基づいてなされたものである。
防塵布地をスカート状に取り付ければ、帽体内側の衝撃
緩和材等がクリーンルーム内に露出せず、もって帽体内
側からの塵埃がクリーンルーム内に飛散することを防止
できるという知見に基づいてなされたものである。
【0007】すなわち本発明に係るクリーンルーム用ヘ
ルメットは、外殻と当該外殻の内側に設けられる衝撃緩
和材とを有する帽体の前記外殻と前記衝撃緩和材との間
に防塵布をスカート状に取り付け、前記衝撃緩和材の露
出を防止するよう構成した。ここで前記衝撃緩和材の内
側には頭部固定用のあご紐を設けるとともに、前記衝撃
緩和材の内側には、前記衝撃緩和材との空隙を形成する
とともに頭部との着装をなす通気部材を設けることが望
ましい。
ルメットは、外殻と当該外殻の内側に設けられる衝撃緩
和材とを有する帽体の前記外殻と前記衝撃緩和材との間
に防塵布をスカート状に取り付け、前記衝撃緩和材の露
出を防止するよう構成した。ここで前記衝撃緩和材の内
側には頭部固定用のあご紐を設けるとともに、前記衝撃
緩和材の内側には、前記衝撃緩和材との空隙を形成する
とともに頭部との着装をなす通気部材を設けることが望
ましい。
【0008】
【作用】上記構成によれば、防塵布を帽体の外殻に沿っ
て(全周にわたってスカート状に)取り付けたことから
外殻と防塵布とによって帽体内部が内包され、外殻およ
び防塵布を境界として塵埃の移動を遮断することがで
き、このため頭部と帽体内側との間に摩擦が生じ塵埃が
発生しても、当該塵埃は防塵布によってさえぎられクリ
ーンルーム内に塵埃が飛散するのを防止することができ
る。
て(全周にわたってスカート状に)取り付けたことから
外殻と防塵布とによって帽体内部が内包され、外殻およ
び防塵布を境界として塵埃の移動を遮断することがで
き、このため頭部と帽体内側との間に摩擦が生じ塵埃が
発生しても、当該塵埃は防塵布によってさえぎられクリ
ーンルーム内に塵埃が飛散するのを防止することができ
る。
【0009】また防塵布の内側に設けられたあご紐は防
塵布を介さず頭部に直に接触できることから、あご紐と
頭部との間には十分な摩擦力が得られる。このため頭部
に対して帽体の位置が安定しないといった不具合を防止
することができる。さらに帽体は通気部材と頭部との接
触により当該頭部に固定されることから、頭部の上方に
は衝撃緩和材と通気部材とで形成される空隙が存在す
る。このため頭部上方の通気性の向上が図られ、ムレの
発生を防止することができる。
塵布を介さず頭部に直に接触できることから、あご紐と
頭部との間には十分な摩擦力が得られる。このため頭部
に対して帽体の位置が安定しないといった不具合を防止
することができる。さらに帽体は通気部材と頭部との接
触により当該頭部に固定されることから、頭部の上方に
は衝撃緩和材と通気部材とで形成される空隙が存在す
る。このため頭部上方の通気性の向上が図られ、ムレの
発生を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るクリーンル
ーム用ヘルメットの具体的実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。
ーム用ヘルメットの具体的実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。
【0011】図1は本実施の形態に係るクリーンルーム
用ヘルメット装着状態の斜視図を示し、図2は同ヘルメ
ットの断面図を示し、図3は同ヘルメットの下側側面図
を示す。これらの図に示すように、クリーンルーム用ヘ
ルメット10は、帽体11を形成する外殻12の縁にゴ
ム弾性体14と防塵布16とをスカート状に設けた形態
となっている。
用ヘルメット装着状態の斜視図を示し、図2は同ヘルメ
ットの断面図を示し、図3は同ヘルメットの下側側面図
を示す。これらの図に示すように、クリーンルーム用ヘ
ルメット10は、帽体11を形成する外殻12の縁にゴ
ム弾性体14と防塵布16とをスカート状に設けた形態
となっている。
【0012】外殻12はプラッスチック樹脂をつば付き
の帽子形状に一体成形した形態(つば部12A)となっ
ており、強度上の観点からポリカーボネート樹脂が主に
用いられている。また外殻12はクリーンルームで用い
る性格上、静電気が発生し塵埃が外殻12に付着するの
を防止する必要がある。このため外殻12の表面にカー
ボンを含ませたエポキシ樹脂を塗布したり、あるいは外
殻12を構成するプラスチック樹脂そのものに導電性の
充填剤を混入させ、導電性繊維が織り込まれたクリーン
ルーム用つなぎ服48との導通を図るようにしている。
このように外殻12に導電性を持たせ、つなぎ服48と
の導通を図るようにすれば、作業者周囲の電位がクリー
ンルーム床の電位と同一となり、たとえ外殻12に静電
気が発生しても当該静電気はつなぎ服48を介して足元
よりクリーンルームの床へと逃げるので塵埃が静電気に
よって外殻12に付着するのを防止することができる。
なお経験上、外殻12の表面抵抗率が1010Ω以下にな
るよう導電性を持たせることが望ましい。
の帽子形状に一体成形した形態(つば部12A)となっ
ており、強度上の観点からポリカーボネート樹脂が主に
用いられている。また外殻12はクリーンルームで用い
る性格上、静電気が発生し塵埃が外殻12に付着するの
を防止する必要がある。このため外殻12の表面にカー
ボンを含ませたエポキシ樹脂を塗布したり、あるいは外
殻12を構成するプラスチック樹脂そのものに導電性の
充填剤を混入させ、導電性繊維が織り込まれたクリーン
ルーム用つなぎ服48との導通を図るようにしている。
このように外殻12に導電性を持たせ、つなぎ服48と
の導通を図るようにすれば、作業者周囲の電位がクリー
ンルーム床の電位と同一となり、たとえ外殻12に静電
気が発生しても当該静電気はつなぎ服48を介して足元
よりクリーンルームの床へと逃げるので塵埃が静電気に
よって外殻12に付着するのを防止することができる。
なお経験上、外殻12の表面抵抗率が1010Ω以下にな
るよう導電性を持たせることが望ましい。
【0013】外殻12の内側には発泡材からなる衝撃緩
和材18が設けられており、これを外殻12の内側全面
に(接着にて)貼りつけることで、外殻12に加わる衝
撃を頭部側で緩和するようにしている。さらに衝撃緩和
材18の内側には通気部材となる着装体20が設けられ
ている。当該着装体20は頭部頂上部に密着可能とする
ベルト状のハンモック22および環紐24と、頭部の周
囲に合わせて締め付けが可能なヘッドバンド26とによ
って構成されており、これらの張り具合によって衝撃緩
和材18と着装体20との間に空隙を形成するようにし
ている。そして着装体20の張り具合によっても衝撃緩
和材18と同様、外殻12に加わる衝撃を頭部側で緩和
するようにしている。また衝撃緩和材18の内側にはあ
ご紐28が設けられている。当該あご紐28は端部が外
殻12の内側に固定されており、作業者の頭部から帽体
11が脱落するのを防止するための部品であり、締め具
30がバックル式となっており着脱を容易、確実にして
いる。
和材18が設けられており、これを外殻12の内側全面
に(接着にて)貼りつけることで、外殻12に加わる衝
撃を頭部側で緩和するようにしている。さらに衝撃緩和
材18の内側には通気部材となる着装体20が設けられ
ている。当該着装体20は頭部頂上部に密着可能とする
ベルト状のハンモック22および環紐24と、頭部の周
囲に合わせて締め付けが可能なヘッドバンド26とによ
って構成されており、これらの張り具合によって衝撃緩
和材18と着装体20との間に空隙を形成するようにし
ている。そして着装体20の張り具合によっても衝撃緩
和材18と同様、外殻12に加わる衝撃を頭部側で緩和
するようにしている。また衝撃緩和材18の内側にはあ
ご紐28が設けられている。当該あご紐28は端部が外
殻12の内側に固定されており、作業者の頭部から帽体
11が脱落するのを防止するための部品であり、締め具
30がバックル式となっており着脱を容易、確実にして
いる。
【0014】このように構成された帽体11における前
面、すなわち外殻12におけるつば部12Aの範囲に
は、衝撃緩和材18の端部を覆うとともにつば部12A
に(接着にて)密着固定された視界確保をなすゴム弾性
体14が設けられている。当該ゴム弾性体14は外殻1
2の縁に沿って円弧状に配置されており、その円弧内側
は作業者の額に密着可能なように十分な厚みがとられて
いる。またゴム弾性体14の両側からは、外殻12の縁
に沿って防塵布16が取り付けられている。当該防塵布
16は帽体11を作業者がかぶった場合、防塵布16の
端部が作業者の肩にかかるだけの十分な長さに設定され
ている。すなわち帽体11と防塵布16とをクリーンル
ーム作業用フードとしてみなすことができ、このとき防
塵布16はクリーンルーム用つなぎ服48の内部に入り
込ませることができるだけの十分な長さに設定されてい
る。
面、すなわち外殻12におけるつば部12Aの範囲に
は、衝撃緩和材18の端部を覆うとともにつば部12A
に(接着にて)密着固定された視界確保をなすゴム弾性
体14が設けられている。当該ゴム弾性体14は外殻1
2の縁に沿って円弧状に配置されており、その円弧内側
は作業者の額に密着可能なように十分な厚みがとられて
いる。またゴム弾性体14の両側からは、外殻12の縁
に沿って防塵布16が取り付けられている。当該防塵布
16は帽体11を作業者がかぶった場合、防塵布16の
端部が作業者の肩にかかるだけの十分な長さに設定され
ている。すなわち帽体11と防塵布16とをクリーンル
ーム作業用フードとしてみなすことができ、このとき防
塵布16はクリーンルーム用つなぎ服48の内部に入り
込ませることができるだけの十分な長さに設定されてい
る。
【0015】また防塵布16には外殻12の縁近傍に当
該縁に沿う着脱ファスナ34が設けられている。そして
着脱ファスナ34の開閉動作にて、防塵布34の大半を
帽体11と取り外し可能にしており、防塵布34を定期
的に洗濯可能としている。
該縁に沿う着脱ファスナ34が設けられている。そして
着脱ファスナ34の開閉動作にて、防塵布34の大半を
帽体11と取り外し可能にしており、防塵布34を定期
的に洗濯可能としている。
【0016】図4は帽体11より着脱ファスナ34によ
って取り外された防塵布34の構造を示す説明図であ
る。同図に示すように防塵布16は、外殻12の縁に沿
って取り付けた際作業者の顔面を露出させる露出形成部
36と、作業者の顎下以下の部分すなわちクリーンルー
ム用つなぎ服48の内部に入り込む扇型形状の裾部38
とで構成されている。露出形成部36は着脱ファスナ3
4部分を一辺とする四角形状となっており、その両側辺
内側には聴力確保のため網目状に形成された耳当て部4
0と、防塵マスク42を取り付けるための取付ファスナ
44とが左右対象にそれぞれ設けられている。また露出
形成部36と裾部38との境界部分における縁辺内側に
は、防塵布16を作業者の顎下部分に倣わせるための固
定用ファスナ46が表裏面に設けられている。
って取り外された防塵布34の構造を示す説明図であ
る。同図に示すように防塵布16は、外殻12の縁に沿
って取り付けた際作業者の顔面を露出させる露出形成部
36と、作業者の顎下以下の部分すなわちクリーンルー
ム用つなぎ服48の内部に入り込む扇型形状の裾部38
とで構成されている。露出形成部36は着脱ファスナ3
4部分を一辺とする四角形状となっており、その両側辺
内側には聴力確保のため網目状に形成された耳当て部4
0と、防塵マスク42を取り付けるための取付ファスナ
44とが左右対象にそれぞれ設けられている。また露出
形成部36と裾部38との境界部分における縁辺内側に
は、防塵布16を作業者の顎下部分に倣わせるための固
定用ファスナ46が表裏面に設けられている。
【0017】このように構成されたクリーンルーム用ヘ
ルメット10を用いた作業形態を説明する。作業者は更
衣室にて、クリーンルーム用ヘルメット(以下ヘルメッ
トと称す)10を装着するとともにクリーンルーム用つ
なぎ服48を着込み、クリーンルームに入室する準備を
行う。作業者はまずヘッドバンド26を調節しヘルメッ
ト周囲を頭部に合わせ、あご紐28を締め付けることに
よりヘルメット10を頭部に固定する。ここで頭部と着
装体20、および頭部とあご紐28とは防塵布16を介
さず直接接触がなされるので十分な摩擦力が得られ、頭
部に対してヘルメット10が移動することがない。この
ため作業中ヘルメット10の移動を気にする必要が無く
なり、もって作業環境の改善および作業効率の向上を図
ることができる。また着装体20と衝撃緩和材18との
間には空隙が形成されているので、頭部と衝撃緩和材1
8とが密着することがない。このため頭部上方の通気性
が確保されヘルメット10内側のムレの発生が抑えら
れ、このことからも作業環境の改善および作業効率の向
上を図ることができる。そして頭部にヘルメット10を
固定した後は、固定用ファスナ46にて防塵布16の両
縁辺を接続させ、頭部顔面のみを露出させた後は、作業
者の鼻孔および口を塞ぐように防塵マスク42を取付フ
ァスナ44を用いて防塵布16に取り付ける。このよう
に頭部にヘルメット10を装着した後は、裾部38がク
リーンルーム用つなぎ服48の内側に収まるように当該
クリーンルーム用つなぎ服48を着込む。
ルメット10を用いた作業形態を説明する。作業者は更
衣室にて、クリーンルーム用ヘルメット(以下ヘルメッ
トと称す)10を装着するとともにクリーンルーム用つ
なぎ服48を着込み、クリーンルームに入室する準備を
行う。作業者はまずヘッドバンド26を調節しヘルメッ
ト周囲を頭部に合わせ、あご紐28を締め付けることに
よりヘルメット10を頭部に固定する。ここで頭部と着
装体20、および頭部とあご紐28とは防塵布16を介
さず直接接触がなされるので十分な摩擦力が得られ、頭
部に対してヘルメット10が移動することがない。この
ため作業中ヘルメット10の移動を気にする必要が無く
なり、もって作業環境の改善および作業効率の向上を図
ることができる。また着装体20と衝撃緩和材18との
間には空隙が形成されているので、頭部と衝撃緩和材1
8とが密着することがない。このため頭部上方の通気性
が確保されヘルメット10内側のムレの発生が抑えら
れ、このことからも作業環境の改善および作業効率の向
上を図ることができる。そして頭部にヘルメット10を
固定した後は、固定用ファスナ46にて防塵布16の両
縁辺を接続させ、頭部顔面のみを露出させた後は、作業
者の鼻孔および口を塞ぐように防塵マスク42を取付フ
ァスナ44を用いて防塵布16に取り付ける。このよう
に頭部にヘルメット10を装着した後は、裾部38がク
リーンルーム用つなぎ服48の内側に収まるように当該
クリーンルーム用つなぎ服48を着込む。
【0018】このようにヘルメット10を頭部に装着
し、裾部38をクリーンルーム用つなぎ服48の内側に
治めると、外殻12の周囲はゴム弾性体14および防塵
布16によって囲われ、ヘルメット10の内側はクリー
ンルーム側に露出することが防げるので、外殻12およ
び防塵布16を境界として塵埃の移動を防止することが
できる。このためヘルメット10内部に発生する塵埃を
クリーンルームに飛散させることが防止でき、もってク
リーンルームの清浄化を促進することができる。
し、裾部38をクリーンルーム用つなぎ服48の内側に
治めると、外殻12の周囲はゴム弾性体14および防塵
布16によって囲われ、ヘルメット10の内側はクリー
ンルーム側に露出することが防げるので、外殻12およ
び防塵布16を境界として塵埃の移動を防止することが
できる。このためヘルメット10内部に発生する塵埃を
クリーンルームに飛散させることが防止でき、もってク
リーンルームの清浄化を促進することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
殻と当該外殻の内側に設けられる衝撃緩和材とを有する
帽体の前記外殻と前記衝撃緩和材との間に防塵布をスカ
ート状に取り付け、前記衝撃緩和材の露出を防止したこ
とから、帽体内側に発生する塵埃の飛散を防止すること
ができ、さらに前記防塵布の内側には頭部固定用のあご
紐と、前記衝撃緩和材との空隙を形成するとともに頭部
との接触をなす通気部材を設けたことから、頭部に対す
る帽体の位置を安定させ、さらに頭部圧迫によるムレの
発生を抑制することができる。
殻と当該外殻の内側に設けられる衝撃緩和材とを有する
帽体の前記外殻と前記衝撃緩和材との間に防塵布をスカ
ート状に取り付け、前記衝撃緩和材の露出を防止したこ
とから、帽体内側に発生する塵埃の飛散を防止すること
ができ、さらに前記防塵布の内側には頭部固定用のあご
紐と、前記衝撃緩和材との空隙を形成するとともに頭部
との接触をなす通気部材を設けたことから、頭部に対す
る帽体の位置を安定させ、さらに頭部圧迫によるムレの
発生を抑制することができる。
【図1】クリーンルーム用ヘルメットの装着状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同ヘルメットの断面図を示す。
【図3】同ヘルメットの下側側面図を示す。
【図4】帽体11より着脱ファスナ34によって取り外
された防塵布34の構造を示す説明図である。
された防塵布34の構造を示す説明図である。
10 クリーンルーム用ヘルメット 11 帽体 12 外殻 12A つば部 14 ゴム弾性体 16 防塵布 18 衝撃緩和材 20 着装体 22 ハンモック 24 環紐 26 ヘッドバンド 28 あご紐 30 締め具 34 着脱ファスナ 36 露出形成部 38 裾部 40 耳当て部 42 防塵マスク 44 取付ファスナ 46 固定用ファスナ 48 クリーンルーム用つなぎ服
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂ノ上 敏昭 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 松林 茂夫 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 外殻と当該外殻の内側に設けられる衝撃
緩和材とを有する帽体の前記外殻と前記衝撃緩和材との
間に防塵布をスカート状に取り付け、前記衝撃緩和材の
露出を防止したことを特徴とするクリーンルーム用ヘル
メット。 - 【請求項2】 前記防塵布の内側には頭部固定用のあご
紐を設けたことを特徴とする請求項1に記載のクリーン
ルーム用ヘルメット。 - 【請求項3】 前記防塵布の内側には、前記衝撃緩和材
との空隙を形成するとともに頭部との接触をなす通気部
材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のクリーン
ルーム用ヘルメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9264845A JPH1193014A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | クリーンルーム用ヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9264845A JPH1193014A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | クリーンルーム用ヘルメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1193014A true JPH1193014A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17409021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9264845A Pending JPH1193014A (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | クリーンルーム用ヘルメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1193014A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006299440A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Tanizawa Seisakusho Ltd | 保護帽及びそのライナー用防塵カバー |
JP2014516125A (ja) * | 2011-06-08 | 2014-07-07 | マッツサイテクノ ライセンシング カンパニー | 振動減衰材料 |
JP6191028B1 (ja) * | 2016-11-04 | 2017-09-06 | 株式会社ブレイン | 空調衣服 |
JP6380964B1 (ja) * | 2017-12-28 | 2018-08-29 | 株式会社サンエス | 冷却衣服 |
US12108818B2 (en) | 2015-12-18 | 2024-10-08 | Matscitechno Licensing Company | Apparatuses, systems and methods for equipment for protecting the human body by absorbing and dissipating forces imparted to the body |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP9264845A patent/JPH1193014A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006299440A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Tanizawa Seisakusho Ltd | 保護帽及びそのライナー用防塵カバー |
JP2014516125A (ja) * | 2011-06-08 | 2014-07-07 | マッツサイテクノ ライセンシング カンパニー | 振動減衰材料 |
US12108818B2 (en) | 2015-12-18 | 2024-10-08 | Matscitechno Licensing Company | Apparatuses, systems and methods for equipment for protecting the human body by absorbing and dissipating forces imparted to the body |
JP6191028B1 (ja) * | 2016-11-04 | 2017-09-06 | 株式会社ブレイン | 空調衣服 |
JP2018071032A (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | 株式会社ブレイン | 空調衣服 |
JP6380964B1 (ja) * | 2017-12-28 | 2018-08-29 | 株式会社サンエス | 冷却衣服 |
JP2019119939A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 株式会社サンエス | 冷却衣服 |
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A02 | Decision of refusal |
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