JP3228043U - フェースシールド - Google Patents
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Abstract
【課題】野球帽やサンバイザーを被った人の顔面に、他人の飛沫等が付着するのを防止するフェースシールドを提供する。【解決手段】フィルムの上部中央を横方向に断裁して形成された円弧状の長穴、及び該長穴の左右両脇に形成され、紐を捜通させる一対の丸穴5を有し、顔面の前方に配置されるシールド部材1と、シールド部材の顔面側の反対側から丸穴に捜通された末端それぞれを顔面側で結んでループを形成する紐2と、中央部分を折り重ねた紐を挿通する緊緩自在な貫通孔9を有し、ループの大きさを自在に調整するストッパ部材3と、を備えた。【選択図】図2
Description
本考案は、野球帽又はサンバイザー等を着用した人の顔面に、他人の飛沫等が付着するのを防止するフェースシールドに関するものである。
従来から、はんだ付け、溶接、木工、金属加工等の作業を行う際に飛沫や塵芥等から身を守る防護具が用いられている。
また、医薬品や食品関係の工場では、包装工程で作業者の睫毛や眉毛等の異物混入を防止するため、鼻と両耳に掛け渡して顔面に装着する固定具と、その固定具の外側に取付けて顔面を覆うシールドと、シールドの下端と顔面との間に生じる隙間を覆う生地からなる受け部材とを備え、受け部材は、シールドの下端に配置される受け部と、シールドの下端から下方に垂れ下がる収容部とからなるフェイスガード(特許文献1参照)が提案されている。
このフェイスガードによれば、作業者の異物はフェイスガード内で受け止めることができる上、シールドと顔面との間に距離を設けるので、シールドが曇るのを防止できる。
しかしながら、眼鏡を必要とする作業者は使用できないうえ、胸元までは保護できないことから、頭部に装着可能なヘッドギヤ部と、ヘッドギヤ部に回動可能に支持される帯状の回動部と、回動部の下縁部から延設され、顔面部の手前に位置するように設けられる透明部と、透明部の下縁部から延設され、胸元の手前に位置するように設けられる前掛け部とを備えた防護具(特許文献2)が提案されている。
一方、保安帽を着用した作業者の顔面を防護するため、ヘルメット両側の下端縁に着脱自在に装着できる取付金具に連結片の一端を枢着し、その他端にふち金具を取り付け、その金具で、湾曲した透明なアクリル樹脂を支持した防災面(特許文献3参照)や、フェース シールドがヘルメット本体の前部内面に沿って上下方向へ進退出可能に取り付けられたヘルメットのフェースシールド装着装置(特許文献4参照)も提案されている。
また、医薬品や食品関係の工場では、包装工程で作業者の睫毛や眉毛等の異物混入を防止するため、鼻と両耳に掛け渡して顔面に装着する固定具と、その固定具の外側に取付けて顔面を覆うシールドと、シールドの下端と顔面との間に生じる隙間を覆う生地からなる受け部材とを備え、受け部材は、シールドの下端に配置される受け部と、シールドの下端から下方に垂れ下がる収容部とからなるフェイスガード(特許文献1参照)が提案されている。
このフェイスガードによれば、作業者の異物はフェイスガード内で受け止めることができる上、シールドと顔面との間に距離を設けるので、シールドが曇るのを防止できる。
しかしながら、眼鏡を必要とする作業者は使用できないうえ、胸元までは保護できないことから、頭部に装着可能なヘッドギヤ部と、ヘッドギヤ部に回動可能に支持される帯状の回動部と、回動部の下縁部から延設され、顔面部の手前に位置するように設けられる透明部と、透明部の下縁部から延設され、胸元の手前に位置するように設けられる前掛け部とを備えた防護具(特許文献2)が提案されている。
一方、保安帽を着用した作業者の顔面を防護するため、ヘルメット両側の下端縁に着脱自在に装着できる取付金具に連結片の一端を枢着し、その他端にふち金具を取り付け、その金具で、湾曲した透明なアクリル樹脂を支持した防災面(特許文献3参照)や、フェース シールドがヘルメット本体の前部内面に沿って上下方向へ進退出可能に取り付けられたヘルメットのフェースシールド装着装置(特許文献4参照)も提案されている。
しかしながら、特許文献1又は2に記載されたフェースガードやフェースシールドは、顔面前方に、顔面を覆うフィルムが配置されるため、さらに野球帽やサンバイザーを被ることができない。また、特許文献3又は4に記載された防護具などは、硬質樹脂等で形成された頑丈なヘルメットにフェースシールドを装着するものであり、野球帽やサンバイザーなどのような柔軟な素材のものに適用することが出来ない。
本考案は、熱中症防止等のために野球帽やサンバイザーを被った人の顔面に、他人の飛沫等が付着するのを防止するフェースシールドを提供することを目的とする。
本考案は、熱中症防止等のために野球帽やサンバイザーを被った人の顔面に、他人の飛沫等が付着するのを防止するフェースシールドを提供することを目的とする。
本考案のフェースシールドは、透明な矩形のフィルムの上部中央を横方向に断裁して形成された円弧状の長穴、及び該長穴の左右両脇に形成され、紐を捜通させる一対の丸穴を有し、顔面の前方に配置されるシールド部材と、上記シールド部材の顔面側の反対側から上記丸穴に捜通された末端それぞれを顔面側で結んでループを形成する紐と、中央部分を折り重ねた上記紐を捜通する緊緩自在な貫通孔を有し、上記ループの大きさを自在に調整するストッパ部材と、を備え、着用した野球帽又はサンバイザーの庇を上記長穴に差し込んで顔面を上記シールド部材で覆うと共に、上記ループの大きさを調整した上記紐を頭部に繋止することを特徴とする。
このように、シールド部材の上部中央に円弧状の長穴を設け、野球帽等の庇をその長穴に差し込むようにすれば、庇のある野球帽等を被ったままフェースシールドを装着できるし、長穴の左右に丸穴を設け、その丸穴に捜通した紐の端で顔面側に結び目を作れば、紐がループを形成すると共に、その紐の中央部分を折り重ねてストッパ部材に捜通し、捜通したストッパ部材を移動させることによって、ループの大きさを調整できるので、野球帽等を被った人の頭部の大きさに関らず、ループを頭部にフィットさせて繋止することができる。
ここで、上記フィルムは、横幅が250乃至300mm程度、縦幅が200乃至300mm程度の透明な樹脂からなり、上記円弧状長穴は、半径が90乃至110mm程度、中心角が95乃至110度程度の扇面の天側を15mm乃至20mmの幅で断裁したものであることが好ましい。
また、上記丸穴は、径が4乃至5mmで、上記フィルムの上端から40mm程度、側端から20mm程度の位置に設けられ、結び目を作った側の反対側に配置される上記紐で上記シールド部材が円弧状に折り曲げられることが好ましい。
このように、シールド部材の上部中央に円弧状の長穴を設け、野球帽等の庇をその長穴に差し込むようにすれば、庇のある野球帽等を被ったままフェースシールドを装着できるし、長穴の左右に丸穴を設け、その丸穴に捜通した紐の端で顔面側に結び目を作れば、紐がループを形成すると共に、その紐の中央部分を折り重ねてストッパ部材に捜通し、捜通したストッパ部材を移動させることによって、ループの大きさを調整できるので、野球帽等を被った人の頭部の大きさに関らず、ループを頭部にフィットさせて繋止することができる。
ここで、上記フィルムは、横幅が250乃至300mm程度、縦幅が200乃至300mm程度の透明な樹脂からなり、上記円弧状長穴は、半径が90乃至110mm程度、中心角が95乃至110度程度の扇面の天側を15mm乃至20mmの幅で断裁したものであることが好ましい。
また、上記丸穴は、径が4乃至5mmで、上記フィルムの上端から40mm程度、側端から20mm程度の位置に設けられ、結び目を作った側の反対側に配置される上記紐で上記シールド部材が円弧状に折り曲げられることが好ましい。
本考案のフェースシールドは、夏季等に、庇のある野球帽やサンバイザー等を着用したまま装着できるので、それらの人の顔面に他人からの飛沫が付着するのを防止できる。
以下に、本考案のフェースシールドの実施形態について図に基いて説明する。
図1及び図2は、本実施形態のフェースシールドを示す図であり、図1は、装着される際の平面図、図2は、シールド部材の正面図である。
本実施形態のフェースシールド10は、顔面の前方に配置されるシールド部材1と、シールド部材1に設けた丸穴5に捜通し、末端それぞれが抜けないように結び目8を作りループ7を形成した紐2と、紐2を折り重ねた中央部分6を通す貫通孔9を有し、その貫通孔9をスプリングで自在に緊緩してループ7の大きさを自在に調整するストッパ部材3と、を備えている。
シールド部材2は、顔面の前方に配置し、他人の飛沫が顔面に付着するのを防ぐ部材で、透明なPETフィルムを矩形に裁断し、その上部中央を横方向に断裁した円弧状の長穴4と、その左右両脇に紐2を捜通させる一対の丸穴5とが形成されている。
ここで、フィルムは、必ずしもPETに限定する必要はなく、ポリプロポリン、ナイロン、等の透明で腰のある樹脂であればよい。
本実施形態においては、横幅300mm程度、縦幅200mm程度の矩形のフィルムを用いているが、フィルムの大きさは、必ずしも300mm×200mmに限定する必要はない。ただし、横幅が250乃至300mm程度、縦幅が200乃至300mm程度に設定することが好ましい。
長穴4は、半径が100mm程度、中心角が100度程度の扇面の天側を15mm幅で断裁して形成され、丸穴5は、フィルムの上端から40mm程度、側端から20mm程度の位置に、直径が4.5mm程度の大きさに形成されているが、必ずしもそれらの数値に限定する必要はない。ただし、長穴4は、半径が90乃至110mm程度、中心角が95乃至110度程度の扇面の天側を15mm乃至20mmの幅で断裁することが好ましく、丸穴5は、直径が4乃至5mmの大きさにすることが好ましい。
フェースシールド10を装着する際は、野球帽11又はサンバイザーを被り、その庇12を長穴4に差し込んでループ7が形成された紐2を頭部に繋止する。そのとき、シールド部材1は、結び目8を作った側とは反対側に配置される紐2で円弧状に折り曲げられる。
図1及び図2は、本実施形態のフェースシールドを示す図であり、図1は、装着される際の平面図、図2は、シールド部材の正面図である。
本実施形態のフェースシールド10は、顔面の前方に配置されるシールド部材1と、シールド部材1に設けた丸穴5に捜通し、末端それぞれが抜けないように結び目8を作りループ7を形成した紐2と、紐2を折り重ねた中央部分6を通す貫通孔9を有し、その貫通孔9をスプリングで自在に緊緩してループ7の大きさを自在に調整するストッパ部材3と、を備えている。
シールド部材2は、顔面の前方に配置し、他人の飛沫が顔面に付着するのを防ぐ部材で、透明なPETフィルムを矩形に裁断し、その上部中央を横方向に断裁した円弧状の長穴4と、その左右両脇に紐2を捜通させる一対の丸穴5とが形成されている。
ここで、フィルムは、必ずしもPETに限定する必要はなく、ポリプロポリン、ナイロン、等の透明で腰のある樹脂であればよい。
本実施形態においては、横幅300mm程度、縦幅200mm程度の矩形のフィルムを用いているが、フィルムの大きさは、必ずしも300mm×200mmに限定する必要はない。ただし、横幅が250乃至300mm程度、縦幅が200乃至300mm程度に設定することが好ましい。
長穴4は、半径が100mm程度、中心角が100度程度の扇面の天側を15mm幅で断裁して形成され、丸穴5は、フィルムの上端から40mm程度、側端から20mm程度の位置に、直径が4.5mm程度の大きさに形成されているが、必ずしもそれらの数値に限定する必要はない。ただし、長穴4は、半径が90乃至110mm程度、中心角が95乃至110度程度の扇面の天側を15mm乃至20mmの幅で断裁することが好ましく、丸穴5は、直径が4乃至5mmの大きさにすることが好ましい。
フェースシールド10を装着する際は、野球帽11又はサンバイザーを被り、その庇12を長穴4に差し込んでループ7が形成された紐2を頭部に繋止する。そのとき、シールド部材1は、結び目8を作った側とは反対側に配置される紐2で円弧状に折り曲げられる。
図3は、野球帽を被った人が本実施形態のフェースシールドを装着した例を示す図である。
図3において、先ず、ストッパ部材3を移動させて、紐2が形成するループ7の大きさを調整し、フェースシールド10を装着する人の頭部の大きさよりも大きくする。
次に、紐2の結び目8が顔面側を向くようにして、結び目8を作った側の反対側に配置されている紐2でシールド部材1が円弧状に折り曲げられるようにストッパ部材3を引っ張る。
そして、野球帽11の庇12を長穴4に差し込み、紐2のループ7を頭部に繋止する。
そのとき、紐2のループ7の大きさをストッパ部材3の移動によって調整する。
なお、紐2が織紐の場合は、紐2が伸張するので頭部にフィットし易い。
図3において、先ず、ストッパ部材3を移動させて、紐2が形成するループ7の大きさを調整し、フェースシールド10を装着する人の頭部の大きさよりも大きくする。
次に、紐2の結び目8が顔面側を向くようにして、結び目8を作った側の反対側に配置されている紐2でシールド部材1が円弧状に折り曲げられるようにストッパ部材3を引っ張る。
そして、野球帽11の庇12を長穴4に差し込み、紐2のループ7を頭部に繋止する。
そのとき、紐2のループ7の大きさをストッパ部材3の移動によって調整する。
なお、紐2が織紐の場合は、紐2が伸張するので頭部にフィットし易い。
庇のある帽子をかぶってスポーツ観戦、運動会、屋外イベント等に参加者する人の飛沫感染防止に役立つ。
1 シールド部材
2 紐
3 ストッパ部材
4 長穴
5 丸穴
6 中央部分
7 ループ
8 結び目
9 貫通孔
10 フェースシールド
11 野球帽
12 庇
2 紐
3 ストッパ部材
4 長穴
5 丸穴
6 中央部分
7 ループ
8 結び目
9 貫通孔
10 フェースシールド
11 野球帽
12 庇
Claims (3)
- 透明な矩形のフィルムの上部中央を横方向に断裁して形成された円弧状の長穴、及び該長穴の左右両脇に形成され、紐を挿通させる一対の丸穴を有し、顔面の前方に配置されるシールド部材と、
前記シールド部材の顔面側の反対側から前記丸穴に捜通された末端それぞれを顔面側で結んでループを形成する紐と、
中央部分を折り重ねた前記紐を捜通する緊緩自在な貫通孔を有し、前記ループの大きさを自在に調整するストッパ部材と、を備え、
着用した野球帽又はサンバイザーの庇を前記長穴に差し込んで顔面を前記シールド部材で覆うと共に、前記ループの大きさを調整した前記紐を頭部に繋止することを特徴とするフェースシールド。 - 前記フィルムは、横幅が250乃至300mm程度、縦幅が200乃至300mm程度の透明な樹脂からなり、前記円弧状長穴は、半径が90乃至110mm程度、中心角が95乃至110度程度の扇面の天側を15mm乃至20mmの幅で断裁したものであることを特徴とする請求項1記載のフェースシールド。
- 前記丸穴は、径が4乃至5mmで、前記フィルムの上端から40mm程度、側端から20mm程度の位置に設けられ、結び目を作った側の反対側に配置される前記紐で前記シールド部材が円弧状に折り曲げられることを特徴とする請求項1記載のフェースシールド。
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JP2020002546U JP3228043U (ja) | 2020-06-26 | 2020-06-26 | フェースシールド |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020002546U JP3228043U (ja) | 2020-06-26 | 2020-06-26 | フェースシールド |
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JP3228043U true JP3228043U (ja) | 2020-10-08 |
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JP (1) | JP3228043U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022008771A (ja) * | 2020-06-26 | 2022-01-14 | 株式会社美工 | フェイスシールド |
-
2020
- 2020-06-26 JP JP2020002546U patent/JP3228043U/ja not_active Expired - Fee Related
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