JP3022994U

JP3022994U - ヘルメット用中帽体

Info

Publication number: JP3022994U
Application number: JP1995010975U
Authority: JP
Inventors: 村滋中
Original assignee: 中村滋
Priority date: 1995-09-22
Filing date: 1995-09-22
Publication date: 1996-04-02
Anticipated expiration: 2001-09-22

Abstract

(57)【要約】【課題】工事現場などの作業者がヘルメットに装着し
てからヘルメットを着用すれば、頭部から発汗した汗を
吸収してヘルメット内に結露させず、また、結露したと
しても、その汗がヘルメット内を伝って垂れ落ちるのを
防止できるヘルメット用中帽体を提供する。【解決手段】逆鉢状のキャップ部11の下部にバンド部
12とそれに続く折返し部14を設けて成り、ヘルメット２
を着用すべき者が予めバンド部12を頭部の大きさに合わ
せてヘルメット２内に入れ、前記折返し部14をヘルメッ
ト２の内側から外縁部上に折返して、その内外縁部を被
覆するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、工事現場において、作業者がヘルメットに装着して用いるヘルメット用中帽体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ヘルメットは吸湿性を具えていないので、上記の作業者などがこれを装着して作業を行っていると、頭部から発汗し、その汗が流れ落ちて目に入るため、視感が損なわれて危険を招来するおそれがあるし、また、ヘルメット内に汗が結露し、その汗が作業者が前屈みになったときに内縁部を流下して、図面を見ようとするときなど、該図面上に垂れ落ちて該図面を汚すことが屡々ある。更に、作業者が眼鏡を着用している場合に汗が目に入ると、その処置のためにはヘルメットのあご紐を外さなければならないので、極めて不便であり、また、そのような場合、高所での作業に従事していると、危険を伴うおそれがある。

【０００３】そのため、作業者がタオルで鉢巻をしたり、或いは布製の帽子を着用して、その上からヘルメットを着用しているのが現状である。

【０００４】従って、ヘルメットに装着してから該ヘルメットを着用すれば、頭部から発汗した汗を吸収してヘルメット内に結露させず、また、結露したとしても、その汗がヘルメット内を伝って垂れ落ちるのを防止できるようなヘルメット用中帽体が開発されれば、極めて有用されるものと考えられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上述のような事情に鑑み、工事現場の作業者がヘルメットに装着してから該ヘルメットを着用すれば、頭部から発汗した汗を吸収してヘルメット内に結露させず、また、結露したとしても、その汗がヘルメット内を伝って垂れ落ちるのを防止できるヘルメット用中帽体を提供することを、その課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決することを目的としてなされた本考案ヘルメット用中帽体の構成は、逆鉢状のキャップ部の下部にバンド部とそれに続く折返し部を設けて成り、ヘルメットを着用すべき者が予めバンド部を頭部の大きさに合わせてヘルメット内に入れ、前記折返し部をヘルメットの内側から外縁部上に折返して、その内外縁部を被覆するようにしたことを特徴とするものである。

【０００７】而して、上記のキャップ部下部のバンド部は、着用者の頭部の大きさに合わせて調節自在に形成し且つ汗の吸収性を高めるために厚手にすることが望ましく、同じく、折返し部は、その端縁部にゴム紐を内装して、ヘルメットの外縁部を被覆した際、該外縁部に密接するようにし、また、折返し部にはその両側中間部辺にヘルメットのあご紐をかわす切欠を設けて、ヘルメットの着脱が容易になるようにすることが望ましい。

【０００８】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を図により説明する。図１は本考案ヘルメット用中帽体の一例の縦断側面図、図２は図１のａ−ａ線断面図、図３は図１の中帽体をヘルメットに装着した状態の側面図、図４は図３の縦断面図である。

【０００９】図１，２において、１は本考案の一例のヘルメット用中帽体、11はそのキャップ部、12は着用者の頭部に被着するためのバンド部、13は該バンド部12に設け着用者の頭部の大きさに合わせる調節部で、通常、面ファスナが取付けられている。14は折返し部、15は該折返し部14の側部中部辺に設けた切欠き部、16は該切欠き部15の端縁部に内装したゴム紐であり、本考案の一例の中帽体は上記のように構成されるのであるが、その素材としては、通常、吸湿性の良好な布等を用い、バンド部12は汗の吸収性を高めるために、額に当たる部12aを厚手に形成するものとする。尚、上記の切欠き部15はヘルメット着用時にそのあご紐をかわすためのものである。

【００１０】また、ヘルメット２は、図３，４に示すように、一般的に、金属製または硬質樹脂製の外帽体21と、その内側に緩衝材22を介在させて取付けた内帽体23と、あご紐24とから成るものである。

【００１１】而して、作業者が前記ヘルメット２を着用する場合は、まず、前記中帽体１をそのバンド部12をその調節部13により頭部の大きさに合うように調節してヘルメット２内に入れ、折返し部14を内側から外縁部に折り返してヘルメット２の内外縁部を被覆するのである。このとき、折返し部14は、その側部に設けた切欠き部 15により、ヘルメット２のあご紐24に干渉されることなく、折り返すことが出来る。

【００１２】このようにしてヘルメット２を着用すれば、その着用中に頭部から発汗しても中帽体１のキャップ部11とバンド部12がそれを吸収して、汗が目に入るのを防ぎ、また、ヘルメット内に汗が結露し流出したとしても、折返し部14により吸収されて、汗がヘルメット２内を伝って垂れ落ちるのを防止できるし、また、折返し部14は外気に触れることにより、この部分が吸収した汗はすぐに乾燥する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案ヘルメット用中帽体は上述のとおりであって、工事現場などの作業者がこれをヘルメットに装着した後、該ヘルメットを着用するようにすれば、作業者の頭部から発汗しても、その汗はキャップ部やバンド部で吸収されるから、汗が額を伝って目に入ったり、眼鏡のレンズ上に落ちるのを防止出来るし、また、ヘルメット内に汗が結露し流下しても、この汗はヘルメットの内外縁部を被覆した折返し部により吸収されるので、汗の滴下による図面等の汚染も防止できる。

【００１４】更に、本考案中帽体をヘルメットに装着すれば、上記のような汗による諸問題を解決できるので、ヘルメットの着用性は向上し、全体として、工事現場などにおけるヘルメットに起因する事故を未然に防止できると共に、作業能率の向上を期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ヘルメット用中帽体の一例の縦断側面
図。

【図２】図１のａ−ａ線断面図。

【図３】図１の中帽体をヘルメットに装着した状態の側
面図。

【図４】図３の縦断面図。

【符号の説明】

１ヘルメット用中帽体 11 キャップ部 12 バンド部 13 バンド調節部 14 折返し部 15 切欠き部 16 ゴム紐２ヘルメット 21 外帽体 22 緩衝材 23 内帽体 24 あご紐

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】逆鉢状のキャップ部の下部にバンド部と
それに続く折返し部を設けて成り、ヘルメットを着用す
べき者が予めバンド部を頭部の大きさに合わせてヘルメ
ット内に入れ、前記折返し部をヘルメットの内側から外
縁部上に折返して、その内外縁部を被覆するようにした
ことを特徴とするヘルメット用中帽体。
【請求項２】バンド部は、着用者の頭部の大きさに合
わせて調節可能に形成した請求項１のヘルメット用中帽
体。
【請求項３】折返し部は端縁部にゴム紐を内装してあ
り、ヘルメットの内外縁部を被覆した際、それら縁部に
密接するようにした請求項１又は２のヘルメット用中帽
体。
【請求項４】折返し部にはその両側中間部辺にヘルメ
ットのあご紐をかわす切欠き部を設けた請求項１〜３の
いずれかのヘルメット用中帽体。