JP2006214023A - 衛生キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着時の暑さを解消して快適に作業することのできる衛生キャップを提供する。
【解決手段】 帽体1が少なくとも装着者の頭部毛髪を覆う衛生キャップにおいて、帽体1の頭頂部4に、ファンユニット9を着脱自在に収容するメッシュ袋5を設け、該メッシュ袋5に対するファンユニット9の着脱口6を帽体1の後方に向けた構成とする。また、帽体1の頭頂部4内側に、ファンユニット9を着脱自在に収容するメッシュ袋5を設けた構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、食品工場や製薬工場等のように衛生上の注意を払う必要がある場所、或いは半導体製造ライン等の精密工場のように塵の飛散を回避する必要がある場所において、毛髪や頭垢の落下を防止するための衛生キャップに関するものである。
従来、帽体が装着者の頭頂部、後頭部及び両耳を含む側頭部を覆うと共に、顔面を露出する開口縁を設けた衛生キャップが知られている(例えば、特許文献1を参照)。この種の衛生キャップは、装着した場合に、顔面を除く頭部のほぼ全体が被覆された状態になる。
特開平8−158134号公報
ところで、例えば室温が比較的高い環境下での作業において上記の衛生キャップを装着する場合、装着者は暑さに煩わされ、作業効率が低下するという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、装着時の暑さを解消して快適に作業することのできる衛生キャップを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、帽体が少なくとも装着者の頭部毛髪を覆う衛生キャップにおいて、帽体の頭頂部に、ファンユニットを着脱自在に収容するメッシュ袋を設け、該メッシュ袋に対するファンユニットの着脱口を帽体の後方に向けた点にある。こうすることにより、メッシュ袋にファンユニットを収容すれば、頭頂部から帽体の内側に風を送り込むことができるようになり、暑さを解消することができる。
また上記衛生キャップにおいては、そのひとつの態様として、前記着脱口を塞ぐカバー部材を設けると共に、前記カバー部材が前記着脱口を塞いだ状態で固定する固定手段を設けることが好ましい。これにより、メッシュ袋に収容したファンユニットを作業中安定して支持しておくことができる。
また上記衛生キャップにおいては、前記固定手段として面ファスナーを用いることが好ましい。
また上記衛生キャップにおける別の態様として、前記着脱口の周縁に沿ってゴム紐等の伸縮紐を設け、該伸縮紐の収縮によって前記着脱口を塞ぐようにしてもよい。更に別の態様としては、前記着脱口の周縁に沿って紐を設け、該紐で締着することによって前記着脱口を塞ぐようにしてもよい。これらのうちのいずれの構成であっても、メッシュ袋に対するファンユニットの着脱口を塞ぐことができるので、メッシュ袋に収容したファンユニットを作業中安定して支持しておくことができる。
また、本発明が解決手段として採用したところは、帽体が少なくとも装着者の頭部毛髪を覆う衛生キャップにおいて、帽体の頭頂部内側に、ファンユニットを着脱自在に収容するメッシュ袋を設けた点にある。こうすることにより、メッシュ袋にファンユニットを収容すれば、頭頂部から帽体の内側に風を送り込むことができるようになり、暑さを解消することができると共に、帽体そのものがファンユニットの落下を防止できるようになる。
本発明に係る衛生キャップによれば、メッシュ袋にファンユニットを収容することにより、頭頂部から帽体の内側に風を送り込むことができるようになり、暑さを解消することができる。その一方、作業時に深刻な暑さ問題が生じない環境下では、ファンユニットを装着しない状態の衛生キャップを着用すれば、通常の衛生キャップとして使用することもでき、軽量状態で作業することができる。また、ファンユニットが着脱可能な構成であるので、作業後にはファンユニットを取り外して、通常の衛生キャップと同様に洗濯できるという利点がある。
また本発明に係る衛生キャップによれば、メッシュ袋に対するファンユニットの着脱口が帽体の後方に向けられているので、作業中のファンユニットの落下を防止すると共に、万一ファンユニットが落下しても作業者の前方に落下することがないように構成されている。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。本実施形態においては、帽体が少なくとも装着者の頭部毛髪を覆う衛生キャップの頭頂部にメッシュ袋を設け、そのメッシュ袋に対して電動式のファンユニットを挿抜自在に収容可能とする。そしてメッシュ袋に収容したファンユニットを作動させて帽体内部に風を送り込むことにより、装着者に対して頭頂部から涼感を付与するものである。
図1は本発明の一実施形態に係る衛生キャップの正面図である。この衛生キャップは、不織布や布帛等からなる帽体1が、装着者の頭頂部、後頭部及び側頭部を覆い、頭部の毛髪と両耳とを被包するように構成される。また帽体1は、その前方に、装着者の顔面を露出する開口縁2,3を有しており、開口縁3の上部には任意で庇8が設けられる。開口縁2,3は装着状態において装着者の顔面周囲に密着し、帽体1の内側からの毛髪や頭垢等の落下を防止する。例えば、開口縁2は伸縮自在のゴム紐を縁部に沿って縫合することにより形成され、装着状態において頬や顎等に密着する。また開口縁3は額部から両こめかみ部にかけて縫合されたパイル生地等、伸縮性を有する帯状布によって形成され、装着状態において額やこめかみ等に密着して汗等の吸湿作用を有するように構成される。そして帽体1の頭頂部4はほぼ平面をなすように縫製されており、そこにメッシュ状の布地によって形成されるメッシュ袋5が縫着される。
図2は頭頂部4におけるメッシュ袋5の取付構造を示す図である。図2に示すように、帽体1は、頭頂部4の中央部にほぼ円形の開口41が形成され、更にその開口41の全体を覆うようにメッシュ布42が縫着されている。そして、このメッシュ布42の上部にメッシュ袋5が縫着される。また頭頂部4において開口41の後方側所定位置には、面ファスナー43が縫着されている。
メッシュ袋5は、例えば、ファンユニット9の形状に合わせて1枚のメッシュ布を裁断し、三方の側片部51,52,53を頭頂部4に設けられる開口41の周囲に縫合することにより、袋状に形成される。このとき、側片部51,53は開口41を挟んで側方の所定位置に縫合され、側片部52は開口41の前方側所定位置に縫合される。残る一つの側片部54は、ファンユニット9を着脱する着脱口6を塞ぐカバー部材として設けられたものであり、メッシュ袋5の内部にファンユニット9を収容した状態で着脱口6を塞ぐために、頭頂部4に設けられた面ファスナー43に貼着する面ファスナー55が縫着されている。但し、メッシュ袋5は上記構造に限られるものではなく、予め袋状に形成したものを頭頂部4に取り付けるようにしてもよい。
ファンユニット9は、下向きの空気流を発生させる電動ファン91と、電動ファン91に対して電力を供給する乾電池92を装填するための電池保持部とが一体的に形成された薄型ユニットとして形成され、電池保持部に乾電池92を装填することにより、電動ファン91が回転駆動されるように構成されている。このようなファンユニット9としては、例えばパソコン内部に用いられるIC冷却用の空冷ファンに電池保持部を併設したものを用いることができる。
そして本実施形態においては、メッシュ袋5にファンユニット9を収容したとき、電動ファン91の収容位置が、開口41の形成位置にほぼ一致するようにメッシュ袋5が取り付けられる。このため、ファンユニット9をメッシュ袋5に収容した衛生キャップを装着すると、頭頂部4の開口41を介してファンユニット9が帽体1の内側に送り込む風によって装着者は涼感を得ることになり、暑さを解消して快適な状態で作業を行うことができる。
図3は、本実施形態における衛生キャップを側方から見た図である。上述した構成により、本実施形態においては、図3に示す如く、メッシュ袋5にファンユニット9を着脱するための着脱口6が装着者の後方側を向くように構成される。そしてカバー部材54を上方に持ち上げることにより、着脱口6が開放され、衛生キャップに対するファンユニット9の着脱が可能になる。また、メッシュ袋5にファンユニット9を収容した場合には、カバー部材54に設けられた面ファスナー55を、頭頂部1に設けられた面ファスナー43に貼着することにより、着脱口6を塞いで、帽体1の頭頂部4においてファンユニット9を安定して支持できるようになっている。即ち、面ファスナー43,55は、メッシュ袋5に収容したファンユニット9を固定する固定手段として設けられたものである。
以上のように、本実施形態の衛生キャップは、ファンユニット9を着脱自在なように構成されており、作業後にはファンユニット9を取り外して衛生キャップを洗濯できるようになっている。特に、衛生キャップは作業用として用いられることから、洗濯頻度は高く、簡単にファンユニット9の着脱ができることは顕著な利点となる。また、室温があまり高くない環境下では、メッシュ袋5にファンユニット9を収容しない状態の衛生キャップを装着して作業をすることもできる。
またメッシュ袋5や開口41に設けられたメッシュ布42はメッシュ地であるので、極めて高い通気性を示し、ファンユニット9が駆動することによって形成される空気流を妨げることがなく、効率的に帽体1の内側に風を送り込むことができる構造として実現されている。
また、衛生キャップを着用して作業する場合は通常、防塵服や衛生服等の作業服を同時に着用することになるが、本実施形態のように衛生キャップの頭頂部に下向きの空気流を発生するファンユニット9を設けることにより、衛生キャップの内側のみならず、作業服の内側にまで空気流が形成され、作業者の頭部だけでなく、全身で涼感を得ることができるようになる。
更に、衛生キャップを装着した状態では、作業者は顔面を下向きに傾倒させて作業することが多いと考えられるが、本実施形態の衛生キャップは、ファンユニット9の着脱口6を帽体1の後方側に向けて設けられるので、仮に面ファスナー55,43が剥がれたとしても、通常の作業時にはファンユニット9が頭頂部4から脱落することはない。また万一、ファンユニット9が脱落したとしても、ファンユニット9は作業者の後方に落下することになり、作業者の前方にある作業対象物(商品等)を破損する可能性はない。
尚、本実施形態においては、メッシュ袋5のカバー部材54を固定するために面ファスナーを用いる場合を例示したが、これに限定されるものではなく、樹脂製のフックやその他の固定手段を用いてもよい。
またメッシュ袋5の着脱口6を塞ぐ他の態様として、着脱口6の周縁に沿ってゴム紐等の伸縮性を有する伸縮紐を縫着し、該伸縮紐の収縮によって着脱口6を塞ぐようにしてもよい。図4は、この態様を示す図であり、衛生キャップの帽体1を斜め後方からみた図である。図4に示す如く、メッシュ袋5の着脱口6の周縁部56には、環状のゴム紐57が設けられ、該ゴム紐57が収縮した状態では着脱口6がほぼ閉塞した状態となり、メッシュ袋5にファンユニットを収容している場合にはメッシュ袋5からファンユニットが脱落することを防止できる。またファンユニットを着脱する際には、作業者が手で着脱口6を拡げ、ゴム紐57を伸長させることにより、着脱口6が大開口となり、簡単にファンユニットの取り出しや装着を行うことができる。
また更に別の態様としては、着脱口6の周縁に沿って紐を設け、該紐で締着することによって着脱口6を塞ぐようにした、所謂巾着状の構成を採用してもよい。図5は、この態様を示す図であり、衛生キャップの帽体1を斜め後方からみた図である。図5に示す如く、メッシュ袋5の着脱口6の周縁部56には、紐58が挿通され、紐58で着脱口6を締め付けることにより、着脱口6がほぼ閉塞した状態となる。このとき、メッシュ袋5にファンユニットを収容していると、メッシュ袋5からファンユニットが脱落することを防止できる。またファンユニットを着脱する際には、作業者が手で着脱口6を拡げ、紐58による着脱口6の締着状態を緩めることにより、着脱口6が大開口となり、簡単にファンユニットの取り出しや装着を行うことができる。
図4及び図5に示した態様のいずれを採用する場合であっても、帽体1の頭頂部4には面ファスナー43を設ける必要がなくなると共に、メッシュ袋5にはカバー部材54を設ける必要がなくなる。
上記においては衛生キャップを構成する帽体1の頭頂部外側に対してメッシュ袋5を取り付ける場合を例示したが、帽体1の頭頂部内側にメッシュ袋5を設けるようにしてもよい。図6は、この態様を示す図であり、衛生キャップの帽体内側を示している。図6に示す如く、帽体1の頭頂部4には、その中央部にほぼ円形の開口41が形成され、更にその開口41の全体を覆うようにメッシュ布42が縫着されている。そして、このメッシュ布42が縫着された部分に対して、帽体頭頂部4の内側からメッシュ袋5が縫着される。また頭頂部内側において開口41の後方側所定位置には、面ファスナー43が縫着されている。メッシュ袋5は図2及び図3に示したものと同様の構造であり、これを帽体頭頂部4の内側に設けることにより、帽体頭頂部の内側においてファンユニットを着脱自在に収容できるように構成される。このように帽体頭頂部4の内側にメッシュ袋5を設け、帽体1の内側でファンユニットを支持することにより、衛生キャップを装着した作業者がどのような姿勢で作業を行ってもファンユニットが衛生キャップの外部に落下することはなくなるという利点がある。
また、図6においてはメッシュ袋5に対してファンユニットを着脱するための着脱口を帽体1の後方に向けた状態としているが、メッシュ袋5を帽体頭頂部4の内側に設ける場合にはこれに限定されるものではない。即ち、作業者が衛生キャップを装着すると、帽体1そのものがファンユニットの落下を防止するため、着脱口が帽体1の前方を向いていてもよいし、側方を向いていてもよい。ただし、既述のように、衛生キャップを装着した状態では、作業者は顔面を下向きに傾倒させて作業することが多いと考えられることから、より好ましくは着脱口を帽体1の後方に向けた状態でメッシュ袋5を縫着するとよい。
尚、図6においては、図2及び図3に示した構造と同様のメッシュ袋5を帽体頭頂部4の内側に縫着する場合を例示したが、図4又は図5に示したメッシュ袋5を帽体頭頂部4の内側に縫着しても同様の効果が発揮される。
衛生キャップの正面図である。 衛生キャップの頭頂部におけるメッシュ袋の取付構造を示す図である。 衛生キャップを側方から見た図である。 メッシュ袋の着脱口を塞ぐための他の態様としてゴム紐を利用した態様を示す図である。 メッシュ袋の着脱口を塞ぐための更に別の態様として紐を利用して巾着状に構成した態様を示す図である。 衛生キャップの帽体頭頂部内側にメッシュ袋を設けた態様を示す図である。
符号の説明
1 帽体
4 頭頂部
5 メッシュ袋
6 着脱口
9 ファンユニット
41 開口
42 メッシュ布
43 面ファスナー
54 カバー部材
55 面ファスナー

Claims (6)

  1. 帽体が少なくとも装着者の頭部毛髪を覆う衛生キャップにおいて、
    帽体の頭頂部に、ファンユニットを着脱自在に収容するメッシュ袋を設け、該メッシュ袋に対するファンユニットの着脱口を帽体の後方に向けたことを特徴とする衛生キャップ。
  2. 前記着脱口を塞ぐカバー部材を設けると共に、前記カバー部材が前記着脱口を塞いだ状態で固定する固定手段を設けてなる請求項1記載の衛生キャップ。
  3. 前記固定手段として面ファスナーを用いる請求項2記載の衛生キャップ。
  4. 前記着脱口の周縁に沿って伸縮紐が設けられ、該伸縮紐の収縮によって前記着脱口を塞ぐようにした請求項1記載の衛生キャップ。
  5. 前記着脱口の周縁に沿って紐が設けられ、該紐で締着することによって前記着脱口を塞ぐようにした請求項1記載の衛生キャップ。
  6. 帽体が少なくとも装着者の頭部毛髪を覆う衛生キャップにおいて、
    帽体の頭頂部内側に、ファンユニットを着脱自在に収容するメッシュ袋を設けたことを特徴とする衛生キャップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015162695A1 (ja) * 2014-04-22 2015-10-29 株式会社セフト研究所 帽子内換気装置
JP2021095651A (ja) * 2019-12-16 2021-06-24 桂パテントマネージメント株式会社 帽子

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