JP3207267U - 透明シールド付き防塵装着具 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明シールドの着脱の際に、透明シールド自体に余計な力が作用することを回避し、「白化」や「割れ」の問題を好適に防止することができる透明シールド付き防塵装着具を提供する。【解決手段】本体3と、装着者の眼球の前方に保持される透明シールド2とによって構成され、透明シールド2の周縁部に孔部2cが形成され、本体3の裏側に重合するように係止フラップ4が取り付けられるとともに、本体3と係止フラップ4の重合部分の各内側面に一対の係合手段(凹部7a、凸部7b)がそれぞれ取り付けられ、本体3と係止フラップ4との間に透明シールド2の周縁部を挟持させた状態で、孔部2cを介して凹部7a、凸部7bを係合できるように構成した。【選択図】図3
Description
本考案は、各種のクリーンルーム、食品製造工場、医薬品製造工場、飲食店等において、装着者からの発塵を防止するために使用される防塵装着具(装着者の口及び/又は鼻を覆う防塵マスク、装着者の頭部全体を覆う防塵フード等)に関し、特に、装着者の顔面の前方に透明シールドが保持される透明シールド付き防塵装着具に関する。
従来より、装着者の視界を確保しつつ、装着者の顔面からの発塵(眉毛、睫毛などの異物の放出)を防止できるように、装着者の顔面(眼球)の前方において透明シールドが保持された防塵装着具(防塵マスクや防塵フード等)が存在する。このような透明シールドを付帯した防塵装着具においては、係合手段(嵌合可能な一対のスナップ留め具等)によって、透明シールドが本体(マスク本体、フード本体等)に対して着脱自在なように構成されていることが多い。
例えば特許文献1には、一方のスナップ留め具(ボタン)が本体側に取り付けられ、他方のスナップ留め具が透明シールド側に取り付けられ、これらの一対のスナップ留め具を嵌め合わせることによって、本体に対して透明シールドを装着でき、スナップ留め具の嵌合状態を解除することによって、透明シールドを取り外すことができるように構成された透明シールド付き防塵フードが開示されている。
特許文献1に示されているように、一方のスナップ留め具が透明シールド自体に取り付けられている場合、透明シールドを本体から取り外す際に、透明シールドが折れ曲がって「白化」してしまったり、「割れ」が発生してしまうという問題がある。
本考案は、上記のような従来技術における課題を解決しようとするものであって、透明シールドの着脱の際に、透明シールド自体に余計な力が作用することを回避し、「白化」や「割れ」の問題を好適に防止することができる透明シールド付き防塵装着具を提供することを目的とする。
本考案に係る透明シールド付き防塵装着具は、本体と、装着者の眼球の前方に保持される透明シールドとによって構成され、透明シールドの周縁部(下縁部、上縁部、又は、側縁部)に孔部が複数個形成され、本体の裏側又は表側に重合するように係止フラップが取り付けられるとともに、本体と係止フラップの重合部分の各内側面に一対の係合手段(スナップ留め具、面ファスナー等)がそれぞれ取り付けられ、本体と係止フラップとの間に透明シールドの周縁部を挟持させた状態で、本体側の係合手段と係止フラップ側の係合手段とを、透明シールドの孔部を介して係合できる位置に、係止フラップ及び係合手段が配置されていることを特徴としている。
尚、「防塵装着具」には、主に装着者の口及び/又は鼻を覆う防塵マスク、装着者の頭部全体(眼球の前方の前面開口部を除く)を覆う防塵フード、主に装着者の頭髪を覆う防塵キャップや、透明シールドとその保持手段とからなる防塵ゴーグル等が含まれ、本発明に係る防塵装着具をマスクタイプのものとして構成する場合には、係止フラップが、本体の上縁部の裏側又は表側に重合するように取り付けられることが好ましく、フードタイプのものとして構成する場合には、係止フラップが、前面開口部の下縁部、上縁部又は側縁部の裏側又は表側に重合するように取り付けられることが好ましい。
本考案に係る透明シールド付き防塵装着具は、一対の係合手段が、本体と係止フラップに取り付けられており、透明シールド自体には取り付けられていないため、着脱作業の際に、透明シールドに対して余計な力が作用することを回避することができ、折れ曲がりによる「白化」や、「割れ」といった問題の発生を好適に防止することができる。
以下、添付図面に沿って本考案に係る「透明シールド付き防塵装着具」を実施するための形態について説明する。図1は、本考案に係る透明シールド付き防塵装着具1(マスクタイプ)の斜視図である。図示されているようにこの透明シールド付き防塵装着具1は、主に装着者の口と鼻を覆う本体3と、この本体3の上縁部3aから上方へ突出するように取り付けられ、装着者の眼球の前方に保持される透明シールド2とによって構成されている。尚、本体3の左右両端の下方側には、装着時において装着者の後頸部に掛け回されるバンド5がそれぞれ取り付けられており、また、左右両端の上方側には、装着者の後頭部に掛け回されるゴムひも6がループ状に取り付けられている。
図2は、図1に示す透明シールド2(本体3から取り外された状態)の平面図である。図示されているようにこの透明シールド2は、所定の輪郭形状に裁断されたプラスチック製の透明板2aと、その外周縁を保護するために取り付けられた外周カバー2bとによって構成されており、透明板2aには、下縁部(周縁部)に孔部2cが複数個(本実施形態においては三つ)形成されている。これらの孔部2cは、透明シールド2を本体3に対して装着するためのものである。
この点について具体的に説明すると、本体3の上縁部3aの裏側(装着者側)には、図3(1)に示すように、本体3と重合するように係止フラップ4が形成されている。この係止フラップ4は、下端部4aが本体3に対して縫着されており、この縫着部分(下端部4a)の上方において、本体3の上縁部3aと係止フラップ4との間に透明シールド2の下縁部を挟持できるようになっている。尚、係止フラップ4は、本体の上縁部3aの表側(外側)に形成されるようにしてもよい。
そして、本体3の上縁部3aと係止フラップ4の重合部分における各内側面(相互に対向する面)には、一対の係合手段(本実施形態においては、凹部7aと、これに嵌合可能な凸部7bとからなるスナップ留め具)が取り付けられており、図3(2)に示すように、透明シールド2の孔部2cを介して(通して)スナップ留め具の凹部7a(本体3側の係合手段)と凸部7b(係止フラップ4側の係合手段)とを嵌合させると、透明シールド2が、脱落しない状態で本体3に装着されることになる。
尚、透明シールド2を本体3から取り外すときには、本体3の上縁部3aと係止フラップ4とを把持して、反対方向(相互に離間する方向)へ引っ張ることにより、スナップ留め具の凹部7aと凸部7bとの嵌合状態を解除すればよい。
従来の透明シールド付き防塵フード等においては、図4(1)に示すように、スナップ留め具の一方(図4の例では凸部7b)が、透明シールド2自体に取り付けられていたため、透明シールド2を取り外すときには、透明シールド2を把持して、本体3の上縁部3aとは反対の方向へ引っ張る動作が実行されることになる。このとき、透明シールド2の一部(凸部7bの周辺の部位)において、図4(2)に示すような変形が生じることになり、このような取り外し作業が繰り返されると、透明なプラスチックが折れ曲がって「白化」してしまったり、「割れ」が発生してしまうという問題があった。
本実施形態の透明シールド付き防塵装着具1おいては、上述の通り、係合手段(凹部7aと凸部7bとからなるスナップ留め具)が、透明シールド2自体には取り付けられていないため、着脱作業の際、透明シールド2に対して余計な力が作用することを回避することができ、折れ曲がりによる「白化」や、「割れ」といった問題の発生を好適に防止することができる。
尚、本実施形態においては、一対の係合手段として凹部7aと凸部7bとからなるスナップ留め具が用いられているが、一対の面ファスナーや、その他の係合手段を採用することもできる。
またここでは、透明シールド付き防塵装着具の一例として、主に装着者の口(と鼻)を覆うマスクタイプ(防塵マスク)の実施形態について説明したが、装着者の頭部全体(装着者の眼球の前方の前面開口部を除く)を覆うフードタイプの透明シールド付き防塵装着具(防塵フード)として実施することもでき、この場合、係止フラップは、前面開口部(透明シールドによって塞がれる開口部)の下縁部、上縁部又は側縁部の裏側又は表側に重合するように取り付ければよい。また、防塵キャップや防塵ゴーグルとしても実施することができる。
1:透明シールド付き防塵装着具、
2:透明シールド、
2a:透明板、
2b:外周カバー、
2c:孔部、
3:本体、
3a:上縁部、
4:係止フラップ、
4a:下端部、
5:バンド、
6:ゴムひも、
7a:凹部、
7b:凸部、
2:透明シールド、
2a:透明板、
2b:外周カバー、
2c:孔部、
3:本体、
3a:上縁部、
4:係止フラップ、
4a:下端部、
5:バンド、
6:ゴムひも、
7a:凹部、
7b:凸部、
Claims (3)
- 本体と、装着者の眼球の前方に保持される透明シールドとによって構成される透明シールド付き防塵装着具であって、
透明シールドの周縁部に孔部が複数個形成され、
本体の裏側又は表側に重合するように係止フラップが取り付けられるとともに、本体と係止フラップの重合部分の各内側面に一対の係合手段がそれぞれ取り付けられ、
本体と係止フラップとの間に透明シールドの周縁部を挟持させた状態で、本体側の係合手段と係止フラップ側の係合手段とを、透明シールドの孔部を介して係合できる位置に、係止フラップ及び係合手段が配置されていることを特徴とする透明シールド付き防塵装着具。 - 装着者の口を覆うマスクタイプの本体の上縁部の裏側又は表側に重合するように係止フラップが取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の透明シールド付き防塵装着具。
- 前面開口部を除く装着者の頭部全体を覆うフードタイプの本体における前面開口部の下縁部、上縁部又は側縁部の裏側又は表側に重合するように係止フラップが取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の透明シールド付き防塵装着具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016004064U JP3207267U (ja) | 2016-08-22 | 2016-08-22 | 透明シールド付き防塵装着具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016004064U JP3207267U (ja) | 2016-08-22 | 2016-08-22 | 透明シールド付き防塵装着具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3207267U true JP3207267U (ja) | 2016-11-04 |
Family
ID=57216950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016004064U Active JP3207267U (ja) | 2016-08-22 | 2016-08-22 | 透明シールド付き防塵装着具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3207267U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT202000015148A1 (it) * | 2020-06-24 | 2021-12-24 | Piero Zoppi | Visiera protettiva |
-
2016
- 2016-08-22 JP JP2016004064U patent/JP3207267U/ja active Active
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