JPH1192843A - 焼結Ti合金材料 - Google Patents

焼結Ti合金材料

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JPH1192843A
JPH1192843A JP9250811A JP25081197A JPH1192843A JP H1192843 A JPH1192843 A JP H1192843A JP 9250811 A JP9250811 A JP 9250811A JP 25081197 A JP25081197 A JP 25081197A JP H1192843 A JPH1192843 A JP H1192843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度、剛性、耐摩耗性に優れ、安価な焼結T
i合金材料を提供する。 【解決手段】 Ti合金を主成分とするマトリックスと
該マトリックス中に分散保持されているTiBとを有す
る燒結Ti合金材料であって、その組成は、少なくと
も、0.1〜8.0重量%Bと3.0〜30.0重量%
Moとを含有し、かつTiが50重量%以上と残部不可
避物質とからなることを特徴とする。焼結促進相として
働く一時的なTi−Mo‐Bの液相により緻密な焼結体
が得られ、高剛性、高強度、耐摩耗性等の優れた特性を
発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、焼結Ti合金材料に
関し、さらに詳しくは、高密度でかつ高剛性、高強度、
耐摩耗性等の特性に優れ、高強度部品等の各種部品とし
て好適な焼結Ti合金材料に関するものである。
【0002】
【従来技術】Ti合金は、高い比強度、比靭性を有する
ため、軍事、宇宙、航空機やレーシングカー等の強度部
品に適用されている。しかし、素材価格が高い、溶解、
鋳造が難しい、歩留まりが低いなどの理由から、これま
で量産部品に適用することは困難とされてきた。
【0003】最近では、Ti合金の高コスト、低生産性
を解決し、さらに高強度、高疲労強度化を実現させた焼
結Ti合金材料が開発されている。例えば、α型、α+
β型、β型のチタン合金からなるマトリクスと5〜50
体積%のTiB固溶体とからなるチタン基複合材料およ
びその製造方法が報告されている(特開平5−514
2)。。この方法では、Ti合金と本質的に反応しにく
いTiB固溶体を強化粒子として選定し、強度、剛性、
疲労強度、耐摩耗性、耐熱性を向上させることに成功し
ている。
【0004】さらに、TiB固溶体を均―に分散させ、
量産部品に適用可能な製造プロセスとして、Ti粉末の
形状を制御して粉末の充填密度を所定の値に向上させる
ことにより残留空孔の微細化を図る方法を提案してい
る。これにより安価なTi粉末を用いた場合でも、特性
を悪化させる不純物や介在物を逆に、特性向上剤として
積極的に利用し優れた機械的性質を持つ焼結Ti合金材
料が得られるとしている。この方法によると、詳細な理
由は定かではないが、安価な焼結方法で、1.8重量%
のBを添加した場合で、焼結のままで99%以上の緻密
な焼結体が、3.6重量%のBを添加した場合でも96
%以上の焼結体密度が得られ、優れた強度、剛性、疲労
強度を持つ焼結体得られる。
【0005】また、安価にかつ生産性よく高密度化でき
る方法として、Fe、Mo、Al、V、O量を限定し、
残部がTiおよび不可避的不純物からなる高密度粉末焼
結用Ti合金(特開平5−171321)が提案されて
いる。この方法では、低温短時間で緻密に焼結させるた
めに、Ti合金中で拡散速度の速いFeと拡散速度の遅
いMoとを組み合わせている。これは、Feのみの添加
ではカーケンドル効果により合金成分側に気孔が生成さ
れやすいことから、これを抑制するために拡散速度の遅
いMoとを組み合わせている。さらにAlとVとを適量
添加し、かつ0の含有量をコントロールすることによ
り、望ましい強度を有する焼結Ti合金の開発に成功し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−5942で
は、1.8重量%のBの添加までは、これまでのTi合
金では得られなかった強度、剛性、疲労強度が安価な製
造プロセスでしかも焼結のままで得られる。しかし、
1.8重量%以上のBを添加すると、次第に焼結体密度
は低下し、それに伴い、強度レベルも低下するという問
題点を有している。
【0007】また、特開平5−171321では、F
e、Moの添加量を適性化することにより、低温短時間
で級密化を促進させ、望ましい強度を有する焼結Ti合
金を安価に製造する方法を提案している。しかし、この
方法もTi合金の欠点である剛性の低さを改善するまで
には至っていない。従って、自動車部品のように、剛性
設計を必要とする部品には、適用できないという問題点
を有している。
【0008】また、特公平1‐29864では焼結Ti
合金を緻密化させるために、焼結後にHIP処理を行う
方法が提案されている。このような方法では、大幅なコ
ストアップが避けられず、自動車部品のような安価な量
産部品には適用できないという問題点を有している。そ
の他の緻密化の方法としては、焼結中に低融点の液相、
例えば、Ti‐Fe、Ti−NiやTi−Coなどの液
相を活用した活性化焼結法が挙げられる。これらの液相
を利用した場合、緻密化できる条件では、液相が焼結後
凝固した相が一般的に脆く、十分な強度特性が得られな
い欠点を有している。また、組成偏析に起因する多量の
液相が流失孔となり、高密度な焼結体が得られない場合
もある。
【0009】そこで、本発明者らは、前記した従来の方
法の問題点を解決すべく鋭意研究し、各種系統的実験を
重ねた結果、本発明を成すに至ったものである.本発明
の目的は、強度、剛性、耐摩耗性に優れ、安価な焼結T
i合金材料およびその実用的な製造方法を提供するにあ
る。本発明者らは、この目的を達成するために、単に溶
製Ti合金用の組成をそのまま用いるのではなく、焼結
Ti合金材料独自の合金組成選定を行った。すなわち、
Ti合金中における構成元素間の相互作用エネルギー、
拡散係数、βTi合金への固溶度を考慮した。
【0010】そして、焼結温度直下で生成する一時的な
Ti−Mo‐Bを主とする液相を焼結促進相として用い
ることを考えた。この焼結促進相はその構成元素にBを
持つ。このBは焼結後、Ti合金中の強化粒子として唯
一有効なTiBと成ることができ、得られる焼結Ti合
金材料の強度、剛性、耐磨耗性を向上させる。本発明は
このように従来とは全く異なった新しい視点に立ったア
プローチから問題を解決することに着眼し、本発明を成
すに至ったものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の焼結Ti合金材
料は、Ti合金を主成分とするマトリックスと該マトリ
ックス中に分散保持されているTiBとを有する燒結T
i合金材料であって、その組成は、少なくとも、0.1
〜8.0重量%Bと3.0〜30.0重量%Moとを含
有し、かつTiが50重量%以上と残部不可避物質とか
らなることを特徴とする。
【0012】本発明の焼結Ti合金材料は、優れた強
度、剛性、耐摩耗性、疲労特性を発揮する。これは本発
明の焼結Ti合金が強度、剛性、耐摩耗性および耐熱性
を高めるTiB固溶体を多量に含むことができ、しかも
Ti合金と本質的に反応しにくいこのTiB固溶体を多
量に含む場合においても、高密度な焼結Ti合金材料が
得られることに成功しているためである。
【0013】高密度の焼結Ti合金が得られる緻密化の
メカニズムについては、未だ、必ずしも明らかではない
が、次のように考えられる。先ず、始めに焼結温度(1
573K)付近でのTi合金中における各構成元素間の
相互作用エネルギーを考えてみる。熱力学データベース
により計算した1573KにおけるβTi合金中での各
元素間の相互作用エネルギーは、Ti‐B:−64.8
KJ/mol、Ti‐Mo:2KJ/mol、Mo−
B:−60.5KJ/molとなる。この結果から以下
の点を読み取ることができる。すなわち、Ti‐B、M
o‐BはβTi合金に対して親和性が高く、その引き合
う力はTi‐Bが最も強い。一方、Ti‐Moは反発性
となっている。このことは、MoがTi中においてBと
共存している場合、Tiとは固溶体を形成しにくいこと
を示している。
【0014】次に、各元素のTi中への固溶度、および
Ti中での拡散係数の温度依存性について考えてみる。
この考察には、図1に示すTiとBの状態図、図2に示
すMoとTiの状態図を利用する。BとMoのTi中へ
の固溶度は、図1、図2の状態図からも明らかなよう
に、B(ppm)<<Moである。すなわちBのTiへ
の固溶度はppmオーダーであるのに対し、Ti−Mo
は全率固溶体型であるためBは1573Kの高温でもβ
Ti相中へはほとんど固溶しない。Bの拡散係数は、詳
細なデータが無いため不明ではあるが、その極めて小さ
い固溶度から考えると、βTi相中で長距離拡散するこ
とは困難と判断される。Moの拡散係数は、Tiの自己
拡散係数よりもはるかに小さく、10-10のオーダーで
あり、Tiの1/10である。
【0015】以上の焼結温度(1573K)付近での各
元素の挙動から、焼結温度直下における粒界近傍での各
元素の分配を考えると、βTi相中でほとんど動くこと
ができないBは、Ti粉末の表面でTiと反応し、Ti
Bを形成し始める。Moは、Tiとの相互作用から、粒
界に凝集されることになる。図3は、Thermo−C
alcのデータベースに基づいて計算した、Ti−Mo
擬二元系の垂直断面図上におけるB量と固相線[(β+
TiB)/(β+TiB+Liquid)相境界]との
関係を示したものである。(β+TiB)/(β+Ti
B+Liquid)相境界は、B、Mo量により変化
し、高Bほど、低Mo量まで(β+TiB+Liqui
d)相が安定となる。例えば、12Bの(β+TiB)
/(β+TiB+Liquid)相境界を見てみると、
1573Kでは、約15%のMoにて(β+TiB)と
(β+TiB+Liquid)との相境界が認められ
る。同様に、10Bでは1573Kにおいて、約20%
にて(β+TiB)と(β+TiB+Liquid)と
の相境界が認められる。このことは、Bを含む系におい
て、粒界に凝集しているBリッチな部分に置いて、焼結
温度直下でTi−Mo−Bの局所的な液相が粒界に現出
することを意味している。
【0016】この局所的に生成する液相は、焼結に伴う
Moの拡散とともに次第に消失していき、通常の液相焼
結で懸念される、脆化相や流出孔は生成されない。すな
わち、Ti−Mo‐B系Ti合金材料の場合、このテン
ポラリーな液相が、緻密化を促進させる作用を有してい
る。この発明は、このような知見に基づいてなされたも
のであり、TiとMo、Bとの相互作用を利用してい
る。すなわち、本発明は、TiとMoとBとの相互作用
により、焼結温度直下において生成されるTi−Mo−
Bの一時的な液相を焼結促進相として緻密化させること
を特徴とする焼結Ti合金材料である。
【0017】本発明の焼結Ti合金材料を構成するBの
含有量は、0.1〜8.0重量%(以下、特に明記しな
い場合%は重量%を意味する。)である。B量が0.1
%未満では、粒界近傍に緻密化に必要十分な液相が供給
されず、B含有量が8.0%を越えると、多量のTiB
粒子が析出し、緻密化が不十分であるとともに、靭性が
低下する。
【0018】Moの含有量は、3.0〜30.0%であ
る。Mo量が3%未満では、粒界近傍に緻密化に必要十
分な液相が供給されず、Mo含有量が30.0%を越え
ると焼結過程で成分の均質化が不十分となり、高温、長
時間の焼結が必要となることから、量産部品には不向き
である。しかも多量のMoの添加により、比重が大きく
なることから、比強度、比剛性が低下する。
【0019】本発明の焼結Ti合金材料に、Fe、N
i、CoおよびCuの少なくとも1種を含有させること
ができる。Fe、Ni、CoおよびCuの少なくとも1
種を含む焼結Ti合金材料も、基本的には、TiとMo
とBとの相互作用により、焼結温度直下において生成さ
れる一時的な液相を焼結促進相として活用し、得られる
焼結Ti合金材料を緻密化させるものである。
【0020】配合されるFe、Ni、CoおよびCu
は、さらなる低コスト化、生産性の向上を目的としてい
る。低温短時間で緻密な焼結Ti合金材料を得るための
合金組成の検討を種々行った結果、Ti合金中において
Moとの相互作用エネルギーにおいて反発的な関係を持
ち、しかも、Moよりも格段に速い拡散速度を有すると
ともに、Tiへの固溶度が大きな元素をMoと同時に添
加すればよいという結論を得た。そして、Fe、Ni、
Co、Cuの少なくとも1種を配合することによりその
目的が達成されることがわかった。
【0021】Ti−Fe−Mo‐B系材料の作用につい
てより具体的に説明する。焼結温度(1573K)付近
でのβTi合金中でのFeの関与する2元素間の相互作
用エネルギーは、Ti‐Fe:‐24.5KJ/mo
l、Fe−Mo:22.4KJ/mol、Fe−B:−
8.8KJ/molとなる。Ti‐Fe、Fe‐Bはβ
Ti合金に対して親和性が高く、Fe−Moは反発する
関係を有している。βTi合金中におけるFe−Mo間
の反発力は大きく、Fe原子はMo原子と同居している
よりも、Ti原子と同居している方が安定となり、Ti
‐Feの固溶体を形成しやすいことを意味している。ま
た、Feは、Moの100倍以上の拡散速度を有してい
る。
【0022】すなわちFeは、昇温過程ではMoと反発
しあい、粒界が形成され始めると、粒界から排出され、
2元素間の相互作用エネルギーが負であるTiと結合
し、固溶体を形成し始める。そしてTi粉末の境界にお
いて、β相中でほとんど動くことができないBは、Ti
粉末の表面でTiと反応し、TiBを形成し始める。M
oは、Fe、Tiとの相互作用から、粒界に凝集される
ことになる。
【0023】すなわち、図4に(Ti−4Fe)−Mo
擬二元系の垂直断面図上におけるB量と固液相境界との
関係を示す線図に示す如く、焼結温度付近においてFe
を含むβTiとTiB、Ti−Fe−Mo‐B系の液が
平衡し、Ti‐Fe‐Mo−B系Ti合金材料におい
て、焼結温度付近で、緻密化させる作用を有するTi‐
Fe‐Mo−Bの局所的な液相が粒界に現出することを
意味している。この場合、Feを含むβTi相が平衡相
となることから、Fe等を含まない焼結Ti合金材料よ
り、より低温でβ+TiB+Liquid相が安定とな
る。この局所的に生成する液相は、焼結に伴うMoの拡
散とともに次第に消失していく。このFe等を含む焼結
Ti合金材料は、このような知見に基づいてなされたも
のである。
【0024】焼結Ti合金材料に含有されるFeの含有
量は、1.0〜7.0%であるのが好ましい。Fe量が
1%未満では、粒界近傍に緻密化に必要十分な液相が、
供給されず、Fe含有量が7.0%を越えると、靭性の
低下を招く。Ni、Co、CuもFeと同じ作用を呈す
る。Niの含有量は、1.0〜7.0%であるのが好ま
しい。Ni量が1%未満では、粒界近傍に緻密化に必要
十分な液相が、供給されず、Ni含有量が7.0%を越
えると、Ti−Ni系の金属間化合物が析出し、靭性の
低下を招く。
【0025】Coの含有量は、1.0〜8.5%である
のが好ましい。Co量が1%未満では、粒界近傍に緻密
化に必要十分な液相が供給されず、Co含有量が8.5
%を越えると、Ti−Co系の金属間化合物が析出し、
靭性の低下を招く。Cuの含有量は、1.0〜8.0%
であるのが好ましい。Cu量が1%未満では、粒界近傍
に緻密化に必要十分な液相が供給されず、Cu含有量が
7.0%を越えると、Ti−Co系の金属間化合物が析
出し、靭性の低下を招く。
【0026】本発明の焼結Ti合金材料に、さらにAl
を含有させることができる。Alは、αTi相を固溶強
化させ、強度向上とともに、ヤング率向上効果の高い元
素である。さらに、Al添加させることにより、βTi
合金において脆化の要因となるω相の生成を抑制する作
用がある。Alを含有する焼結Ti合金材料は強度−靭
性が共に優れている。好ましいAlの含有率は0.5%
から7.0%である。Alの含有量が0.5%未満で
は、強度向上効果が得られず、また、Al含有量が7.
0%を超えると、Ti3Alが析出し、靱性が低下す
る。従って、Alの組成範囲は0.5%から7.0%が
好ましい。
【0027】Alを含有する焼結Ti合金材料として
は、Fe、Ni、CoあるいはCuが含有されいるもの
が好ましい。具体的には、少なくとも、0.1〜8.0
%Bと、3.0〜20.0%Moと、1.0〜7.0%
Fe、1.0〜7.0%Ni、1.0〜8.5%Co、
1.0〜8.0%Cuの1種以上とを含有し、さらに、
0.5〜7.0%Alを含み、かつTiが50%以上と
残部不可避物質と、からなる合金材料を挙げることがで
きる。
【0028】本発明の焼結Ti合金材料に、さらにV、
Sn、Zr、Nb、Cr、Mnを含有させることができ
る。Snは、中性型元素である。αTi相を固溶強化さ
せ、引張、疲労強度向上とともに、ヤング率向上効果の
高い元素である。Zrは、全率固溶型の中性型元素であ
る。Snと同様に、固溶強化し、強度向上とともに、ヤ
ング率を向上させる元素である。V、、Nb、Cr、M
nはβTi層安定化元素である。特に、靱性低下の要因
となるTi3Alの生成を抑制する作用があるため、A
lをより多く含有させ得る効果を有している。また、熱
処理特性を向上させるとともに、熱間、温間加工性を改
善する効果も有している。
【0029】Snの含有量は、1.0〜5.0%が好ま
しい。Sn量が1%未満では、強化作用、β安定化作用
が不十分であり、5.0を越えると、密度が大きくなる
こと、およびTi3Alが析出するため靭性が低下す
る。Zrの含有量は、1.5〜6.0%が好ましい。Z
r量が1.5%未満ではその効果が不十分であり、6.
0%を越えると、Ti、Siとの微細な金属間化合物が
多量に析出し、靭性の低下を招く。
【0030】Vの含有量は、1.0〜12.0%が好ま
しい。V量が1%未満では強化作用、β安定化作用が不
十分であり、12.0%を越えると、β安定化作用が強
すぎ、靭性の低下を招く。Nbの含有量は、1.0〜
4.0%が好ましい。Nbは、Moと共存することによ
り、高温における強度特性を向上させる作用を有する。
Nb量が1%未満ではその効果が不十分であり、4.0
%を越えると、β安定化作用が強すぎ、靭性の低下を招
く。
【0031】Crの含有量は、1.0〜10.0%が好
ましい。Cr量が1%未満では、強化作用、β安定化作
用が不十分であり、10.0%を越えると、β安定化作
用が強すぎ、靱性の低下を招く。Mnの含有量は、1.
0〜6.0%が好ましい。Mn量が1%未満では、強化
作用、β安定化作用が不十分であり、6.0%を越える
と、β安定化作用が強すぎ、靱性の低下を招く。
【0032】V、Sn、Zr、Nb、Cr、Mnを含有
するより好ましい焼結Ti合金材料としては、少なくと
も、0.1〜8.0%Bと、3.0〜30.0%Mo
と、1.0〜7.0%Fe、1.0〜7.0%Ni、
1.0〜8.5%Co、1.0〜8.0%Cuの1種以
上と、0.5〜7.0%Alとを含み、さらに0.5〜
12.0%V、1.0〜5.0%Sn、1.5〜6.0
%Zr、1.0〜4.0%Nb、1.0〜10.0%C
r、1.0〜6.0%Mnの1種以上とを含有し、かつ
Tiが50重量%以上と残部不可避物質と、からなる合
金材料を挙げることができる。
【0033】この焼結Ti合金材料は、焼結過程中に生
成するTi−Fe、Ni、Co、Cuの1種以上‐Mo
−Bの液相を焼結促進相として用いる焼結Ti合金材料
であって、特に、強度−靭性が優れそれらのバランスが
よい。本発明の高密度焼結Ti合金材料の製造方法は、
全体を100%としたとき、50%以上のTi粉末と、
少なくとも、0.1〜8.0%Bと3.0〜30.0%
Moとを含有するBとMoの要素粉末あるいは合金粉末
とを少なくとも含む焼結用粉末を調製する焼結用粉末調
製工程と、該焼結用粉末を所定形状に成形してて成形体
とする成形工程と、該成形体を焼結温度に加熱して焼結
体とする焼結工程と、を実施することを特徴とする。
【0034】焼結用粉末調製工程は、先ずTi粉末とF
e、Ni、Co、Cuの1種以上とB、Moとを含む要
素粉未あるいは母合金粉末をそれぞれ準備し、これら原
料粉末を混合して成形原料となる混合粉末(焼結用粉
末)とする工程である。本工程において周知の粉未混合
方法を採用することができるため、なんら特殊な手段を
実施することなく、各原料紛末の均一な混合粉末を得る
ことができる。
【0035】次の成形工程は調製された焼結用粉末を成
形型内等で所定形状に成形して成形体とする工程であ
る。焼結用粉末の成形は、周知の金属粉末成形手法を利
用し、通常圧力で実施することにより、取り扱いに十分
な強度を持つた所望の形状の成形体を容易に得ることが
できる。次の焼結工程は、得られた成形体を加熱して焼
結する工程である。成形体の焼結は、真空または、保護
性の炉内で通常の温度・時間内にて実施することができ
る。このとき、焼結温度直下の温度において、焼結促進
相として有効に働く一時的なTi−Mo‐Bの液相が形
成する。従つて、本工程により、意図する密度を有した
焼結体が得られ、所望の形状のパルク材とすることがで
きる。また、本製造方法は、通常の粉未治金技術に沿っ
た製造方法であり。入手の容易な原料粉末と既設の設備
を用いることができるので、高密度焼結Ti合金材料を
安価に製造することができる。
【0036】なお、前記焼結用粉末調製工程において、
さらにMo、Fe、Ni、Co、Cu、Al、V、S
n、Zr、Nb、CrおよびMnの少なくとも1種を含
む焼結用粉末とすることができる。特に、Fe、Moと
を含む焼結用粉末の調製にあたり、Fe、MoをFeと
Moとの合金として添加したり、あるいは各構成合金元
素を硼化物として添加することもできる。
【0037】本発明の焼結Ti合金材料の製造方法にお
いて、焼結用粉末の素材となる要素粉末、合金粉末のい
ずれの場合においても、一時的な液相が形成されるメカ
ニズムには影響を及ほさない。従って、出発原料の種類
を限定するものではない。しかしながら、材料の製造コ
スト、生産性の観点から合金粉末を使用した方が、より
現実的で安価な製造法になると考えられる。その意味に
おいて、Fe、MoをFeとMoとの合金、各構成合金
元素を硼化物として添加することが望ましい。
【0038】Fe−Mo合金は、溶解原料として、一般
的な材料であり、また粉砕性にも優れていることから、
なんら特殊な溶解法や粉砕法は必要とはしない。また、
各種硼化物粉末においても、一般的に市販されているも
のであり、なんら特殊な溶解法を必要とはしない。これ
より、なんら特殊な手段を行うことなく、低コストで所
望の焼結Ti合金材料を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の焼結Ti合金材料は、Ti合金
を主成分とするマトリックスと該マトリックス中に分散
保持されているTiBとを有する燒結Ti合金材料であ
って、その組成は、少なくとも、0.1〜8.0%Bと
3.0〜30.0%Moとを含有し、かつTiが50%
以上と残部不可避物質とからなる。この焼結Ti合金材
料は高密度で、しかも高剛性、高強度、耐摩耗性等の特
性に優れている。すなわち、Ti合金中で唯一熱力学的
に安定なTiB粒子を多量に複合化した場合でも、焼結
温度直下の温度において、焼結促進相として有効に働く
一時的ななTi‐Mo―Bの液相を形成させることによ
って、緻密な焼結体が得られることから、高剛性、高強
度、耐摩耗性等の優れた特性を発揮することができる。
【0040】Ti、B、Moよりなる本発明の焼結Ti
合金材料にFe、Ni、Co、Cuの少なくとも1種を
含有させた焼結Ti合金材料は、高密度で、しかも高剛
性、高強度、耐摩耗性等の特性に優れている。すなわ
ち、Ti合金中で唯一熱力学的に安定なTiB粒子を多
量に複合化した場合でも、焼結温度直下の温度におい
て、焼結促進相として有効に働く一時的なTi−Fe、
Ni、Co、Cuの1種以上‐Mo‐Bの液相を形成さ
せることによって、緻密な焼結体が得られることから、
高剛性、高強度、耐摩耗性等の優れた特性を発揮するこ
とができる。特に、Fe、Ni、Co、Cuを含有して
いるので、より低温で、(β+TiB+Liquid)
相が安定となることから、短時間で高密度焼結Ti合金
材料を得ることができる。
【0041】Ti、B、Moよりなる本発明の焼結Ti
合金材料にFe、Ni、Co、Cuの少なくとも1種及
びAlを含有させた焼結Ti合金材料は、高密度で、し
かも高剛性、高強度、耐摩耗性等の特性に優れている。
すなわち、Ti合金中で唯一熱力学的に安定なTiB粒
子を多量に複合化した場合でも、焼結温度直下の温度に
おいて、焼結促進相として有効に働く一時的なTi−F
e、Ni、Co、Cuの1種以上−Mo−Bの液相を形
成させることによって、緻密な焼結体が得られることか
ら、高剛性、高強度、耐摩耗性等の優れたを発揮するこ
とができる。しかも、Alを添加することにより、特
に、強度−靭性バランスに優れた高密度焼結Ti合金材
料を得ることができる。
【0042】さらにSn、Zr、V、Nb、Cr、Mn
を1種以上含有した焼結Ti合金材料は、高密度で、し
かも高剛性、高強度、耐摩耗性等の特性に優れた焼結T
i合金材料である。Sn、Zr、V、Nb、Cr、Mn
を1種以上含有しているので、特に、靱性低下の要因と
なるTi3Alやω相の生成を抑制する。このため、強
度−靱性バランスに優れた高密度焼結Ti合金材料を得
ることができ、しかも熱間、温間加工性を改善する効果
も得ることができる。
【0043】原料粉末としてFe−Mo合金や硼化物を
使用することにより、低コストで所望の焼結Ti合金材
料を得ることができる。
【0044】
【発明の実施態様】Ti合金は、軽量、高強度材料とし
て、航空、宇宙、軍事の分野では多用されている材料で
ある。しかし、製造コストが著しく高価なため、量産部
品、特に鋼を多用している量産専用部品に適用された例
はない。また、鋼に比較して剛性が低い(約半分)、耐
摩耗特性に劣るなどの、コストだけでなく特性の面にお
いても、自動車部品の設計者のニーズを満足するもので
はなかった。
【0045】本発明の焼結Ti合金材料は、これらニー
ズを満足することができる。従って、本発明の焼結Ti
合金材料は、このような要求を課せられるような部品等
に適用することができ、例えば、自動車エンジン部品、
各種スポーツ用部品、工具類などへの適用が可能であ
る。具体的な適用例として、自動車エンジン部品では、
バルプリテナー、パルプリフタ、コネクテイングロッド
などが挙げられる。また、代表的なスポーツ用部品とし
ては、ゴルフヘッド、アイアン、パターなどが挙げられ
る。
【0046】バルプリテナー、バルブリフター、コネク
ティングロッドは、自動車用部品としての製造プロセス
上、量産性はもちろんのこと、優れた冷間、温間、熱間
加工性が要求される。さらに、その機能を満足するため
に、高強度、特に、高疲労強度が要求される。よって、
少なくとも、0.18〜5.4%B、3.0〜30.0
%Moと、1.0〜7.0%Fe、1.0〜7.0%N
i、1.0〜8.5%Co、1.0〜8.0%Cuの1
種以上と、0.5〜7.0%Alを含み、さらに0.5
〜12.0%V、1.0〜5.0%Sn、1.5〜6.
0%Zr、1.0〜4.0%Nb、1.0〜10.0%
Cr、1.0〜6.0%Mnの1種以上とを含有し、か
つTiが50%以上と残部不可避物質からなる焼結Ti
合金材料が好適なものとなる。
【0047】ゴルフヘッド、アイアン、パターは、製造
プロセス上、優れた熱間加工性が要求される。よって、
本発明の、少なくとも、0.1〜8.0%B、3.0〜
20.0%Moと、1.0〜7.0%Fe、1.0〜
7.0%Ni、1.0〜8.5%Co、1.0〜8.0
%Cuの1種以上と、0.5〜7.0%Alを含み、さ
らに0.5〜12.0%V、l.0〜5.0%Sn、
1.5〜6.0%Zr、1.0〜4.0%Nb、1.0
〜10.0%Cr、1.0〜6.0%Mnの1種以上と
を含有し、かつTiが50%以上と残部不可避物質から
なる焼結Ti合金材料が最適である。
【0048】複合化により、高強度、高剛性化を図るこ
とは、良く知られている概念である。しかし、金属基複
合材料、特にTi合金複合材料の場合においては、マト
リクスであるTiが活性な金属であるため、強化相とマ
トリクスとが反応して、界面に脆弱な反応相が形成さ
れ、その脆弱相に、強化相とマトリクスであるTiとの
熱膨張差に起因するクラックが発生するなど、これま
で、理想的な複合則から計算される理論値を大きく下回
る材料しか得られなかった。
【0049】これに対して、本発明者らは、TiB粒子
が唯一有効な粒子であり、緻密な焼結体が得られる範囲
では、ほぼ複合則に一致した特性が得られることなどを
明らかにしてきた。さらに、本発明により、Ti合金と
の相互作用などを考えることにより、TiB粒子を44
体積%まで複合化させても緻密な焼結体が得られる高密
度焼結Ti合金材料を実現するに至った。
【0050】本発明において、少なくともB、Moを含
有することにより、焼結過程中に焼結促進相としてTi
−Mo―Bの液相が生成する。相互作用エネルギーや拡
散、固溶度といった物理現象を利用して一時的な液相を
生成させ、緻密化させたという報告例はこれまでにはな
い。本発明の焼結Ti合金材料において、低コスト化、
生産性の向上を目的として、低温短時間で緻密な焼結T
i合金材料を得るための合金組成としては、BとMoと
ともにFe、Ni、Co、Cuを少なくとも1種以上含
む、焼結Ti合金材料が好ましい。さらに、上記BとM
oとともにFe、Ni、Co、Cuを少なくとも1種以
上含む焼結Ti合金材料にAl、さらには、V、Sn、
Zr、Nb、Cr、Mnを1種以上含む要素粉末、ある
いは母合金粉未添加させると、優れた強度−靭性バラン
スを有する高密度焼結Ti合金材料を得ることができる
ので、より好ましい。
【0051】次に、焼結Ti合金材料の製造方法につい
て述べる。先ず、焼結Ti合金材料の製造方法として、
Ti粉末とB、Moとを含む要素粉末、あるいは母合金
粉末と、生産性を考えた場合には、さらにFe、Ni、
Co、Cuの1種以上とを含む要素粉未、あるいは母合
金粉末、さらに優れた強度−靭性バランスを得るため
に、V、Sn、を、Nb、Cr、Mnを1種以上含む要
素粉末、あるいは母合金粉末とを混合して焼結用粉末と
し(焼結紛末調製工程)、次に、この焼結用粉末を所定
形状に成形して成形体とし(成形工程)、この成形体を
加熱して焼結して焼結体(焼結工程)とする。この焼結
用粉末は、焼結温度直下の温度において、焼結促進相と
して有効に働く一時的なTi−Mo−BあるいはTi−
Fe、Ni、Co、Cuの1種以上−Mo‐Bの液相を
焼結促進相として活用し、高密度の焼結Ti合金材料を
安価に製造することができる。
【0052】焼結用粉末調製工程において用いるTi粉
末は、市販のもの何れを使用してもよい。例えば、スポ
ンジチタン粉末、水素化脱水素粉末、水素化チタン粉
末、アトマイズチタン粉末などの粉末を、入手のまま使
用することができる。なお、該粉末の粒径は、市販のも
のは;約150μm(−#100)以下に調整したもの
が多い。Ti粉末の粒径が45μm(‐#325)以下
の場合は、焼結体の緻密化を容易にするのでより好まし
い。
【0053】また、Fe、Ni、Co、Cuの1種以上
とV、Sn、Zr、Nb、Cr、Mnの1種以上と、
B、Moを含む要素粉末、あるいは母合金粉末は、市販
のもの、公知の方法により作製されたものなど、何れを
使用してもよい。特に、Ti−Fe‐Mo‐Bの液相を
焼結促進相として活用する焼結Ti合金材料を安価に製
造する場合、Fe、MoをFeとMoとの合金で添加す
ることあるいは、各構成元素を硼化物として添加するこ
とが実用的で望ましい。なお、該合金粉末、硼化物粉末
は数μm程度のものを用いるのが好ましく、それより大
きな粉末を入手した場合には、ボールミル、振動ミル、
アトライターなどの各種粉砕機で所望の粒度まで粉砕、
調整して用いるのが好ましい。
【0054】なお、焼結用粉末調製工程で使用される混
合方法は、特に制約されるものではない。V型混合機、
ボールミル、振動ミルなどを用いることができる。但
し、硼化物粒子が、二次粒子などの凝集の激しい粉末で
ある場合には、アトライターなどの高エネルギーボール
ミルにて不活性ガス雰囲気中で攪幹混合処理することが
緻密化を活性化させるのに対して効果的である。
【0055】成形方法としては、所望の形状を得ること
ができる方法であればどのような方法でもよく、金型成
形、CIP成形、RIP成形など何れの方法を用いても
よい。なお、成形圧力は、取り扱いに十分な成形体強度
が得られれば、特に特定するものではない。焼結工程に
おいて、雰囲気は、真空中、不活性ガス雰囲気であるこ
とが望ましい。また、焼結は、1200℃〜1300℃
の温度範囲で、1〜16時間程度行うことが好ましい。
1200℃未満および1時間未満の焼結では、粒界近傍
に緻密化に必要な十分な液相が供給されず、1300℃
を越える温度および16時間以上の焼結では、エネルギ
ー的に不経済である。
【0056】なお、焼結工程後、熱間加工を施してなる
ことがより好ましい。熱間加工方法としては、HIP処
理、熱間鍛遼、押出し、スエージ加工などが用いられ
る。加工温度は、700℃〜1200℃の範囲で行うこ
とが望ましい。700℃未満の加工では、変形抵抗が大
きく、1200℃を越える場合には、酸化が激しく、そ
の後の材料特性に悪影響を与えたり、熱間加工時に表面
に微細な割れが形成される可能性があるため好ましくな
い。
【0057】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 第1実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(−#
325)、Mo粉末(平均粒径:3μm)TiB2粉末
(平均粒径:2μm)を用意した。次に、水素化・脱水
素Ti粉末、Mo粉末、TiB2粉末を、表1の割合で
配合して焼結用粉末とし、この使用結粉末を圧力4to
n/mm2でφ20mm×100mmの形状にCIP成
形し、次いでこの成形体を1×10-5torrの真空中
にて1300℃で8hrの焼結を行った。さらに、熱間
スェージ装置を用い、1100℃の温度にて、φ12m
mまでのダイスを使いながら熱間加工を施した(試料番
号:1)。
【0058】
【表1】
【0059】第2実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(−#
325)、Fe−68Mo粉未(平均粒径:9μm)、
TiB2粉未(平均粒径:2μm)を用意した。次に、
水素化・脱水素Ti粉末、Fe−68Mo粉末、TiB
2粉末を、表1の割合で配合して焼結用粉末とした。こ
の焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条件でCIP成形
し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、実施例1と同じ
条件で熱間加工を施した(試料番号:2)。 第3実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(−#
325)、Fe−68Mo粉末(平均粒径:9μm)、
Al−50V粉末(平均粒径:9μm)、Al−40V
粉末(平均粒径:9μm)、TiB2粉末(平均粒径:
2μ)を用意した。次に、これら粉末を表1の割合で配
合して十分に混合し焼結用粉末を得た。
【0060】この焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条
件でCIP成形し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、
実施例1と同じ条件で熱間加工を施した(試料番号:
3、4)。第3実施例の試料番号:3の焼結温度直下に
おいて生成する液相の凍結写真を図5に示す。また、凍
結組織をEPMAにより、局所分析した。その結果、凍
結された液相はTi−Fe‐Mo‐Bで構成されてお
り、状態図から予想される、液相の凍結組織であること
が確認された。
【0061】図6は、熱間加工後得られた材料の組織で
ある。図から明かの如く、その組織は、βTi相中に微
細なαTi相が析出したマトリクス中にTiB粒子が均
一に複合化された組織を呈している。 第4実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(−#
325)、Mo粉末(平均粒径:3μm)、Al−50
V粉末(平均粒径:9μm)、TiB2粉末(平均粒
径:2μ)を用意した。次に、これら粉末を表1の割合
で配合して十分に混合し焼結用粉末を得た。
【0062】この焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条
件でCIP成形し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、
さらに、熱間押出し装置を用い、1100℃の温度に
て、φ6までの熱間加工を施した(試料番号:5)。 第5実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、Fe−68Mo粉末(平均粒径:9μm)、
Al−50Mo粉末(平均粒径:9μm)、TiB2
未(平均粒径:2μ)を用意した。これら粉末を配合
し、十分に混合して表1に示す焼結用粉末を調製した。
【0063】この焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条
件でCIP成形し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、
実施例1と同じ条件で熱間加工を施した(試料番号:
6)。 第6実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(−#
325)、Mo粉末(平均粒径:3μm)、Co粉末
(平均粒径:3μm)、Ni粉末(平均粒径:3μ
m)、Al‐50V粉末(平均粒径:9μm)、TiB
2粉末(平均粒径:2μ)を用意した。次に、これら粉
末を配合し、十分に混合して表1に示す焼結用粉末を調
製した。
【0064】この焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条
件でCIP成形し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、
実施例1と同じ条件で熱間加工を施した(試料番号:
7、8)。 第7実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉未(‐#
325)、Mo粉未(平均粒径:3μm)、Cu粉末
(平均粒径:3μm)、TiB2粉末(平均粒径:2
μ)を用意した。次に、これら粉末を配合し、十分に混
合して表1に示す焼結用粉末を調製した。
【0065】この焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条
件でCIP成形し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、
実施例1と同じ条件で熱間加工を施した(試料番号:
9)。 第8実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、FeB粉末(平均粒径:3μm)MoB粉末
(平均粒径:2μ)を用意した。次に、これら粉末を配
合し、十分に混合して表1に示す焼結用粉末を調製し
た。
【0066】この焼結用粉末を用いて実施例1と同じ条
件でCIP成形し、同じ条件で焼結を行つた。さらに、
実施例1と同じ条件で熱間加工を施した(試料番号:1
0)。 第9実施例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、Fe−68Mo粉末(平均粒径:9μm)、
Al−50V粉末(平均粒径:9μm)、Mo粉末(平
均粒径:9μm)、TiB2粉未(平均粒径:2μ)を
用意した。次に、水素化・脱水素Ti粉末、Fe−68
Mo粉末、Al−50V粉末、Al−40V粉末、Mo
粉末、TiB2粉未を表2の試料番号11、12の割合
で配合し、十分に混合して2種の焼結用粉末を調整し
た。
【0067】次にこれらの焼結用粉末を圧力4ton/
mm2でφ20mm×100mmの形状にCIP成形
し、次いでこの成形体を1×10-5torrの真空中に
て1300℃で4hrの焼結を行った。(試料番号:1
1、12)
【0068】
【表2】
【0069】第1比較例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、Al−40V粉末(平均粒径:9μm)、T
iB2粉末(平均粒径:2μ)を用意した。次に、これ
ら粉末を用いて表1のC1の割合で配合し、十分に混合
して焼結用粉末を調製した。次にこの焼結用粉末を圧力
4ton/mm2でφ20mmX100mmの形状にC
IP成形し、次いでこの成形体を1×10-5torrの
真空中にて1300℃で8hrの焼結を行った。さら
に、HIP装置を用い、930℃x3hrの温度と時間
にて緻密化を試みた(試料番号:C1)。
【0070】図7は、HIP処理後得られた材料の組織
である。図から明かの如く、その組織は、α+β相中に
TiB粒子が複合化された組織を呈している。緻密化が
十分進行しておらず、HIP処理後も残留空孔が残存し
ている。 第2比較例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、Fe−68Mo粉末(平均粒径:9μm)、
Al−50V粉末(平均粒径:9μm)、Al−40V
粉末(平均粒径:9μm)、TiB2粉末(平均粒径:
2μ)、TiC粉末(平均粒径:3μ)を用意した。次
に、これらの粉末を用いて表1のC2、C3、C4の割
合で配合し、十分に混合して3種類の焼結用粉末を調製
した。
【0071】次にこれらの焼結用粉末をを圧力4ton
/mm2でφ20mm×100mmの形状にCIP成形
し、次いでこの成形体を1×10‐5torrの真空中
にて1300℃で8hrの焼結を行った。さらに、熱間
鍛造および熱間スェージ装置を用い、1100℃の温度
にて、φ12までのダイスを使いながら熱間加工を施し
た(試料番号:C2、C3、C4)。’ 第3比較例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、Al40V粉末(平均粒径:9μm)、Fe
粉末(平均粒径:3μm)TiB2粉末(平均粒径:2
μ)を用意した。次に、これら粉末を表1のC5の割合
で配合し十分に混合して焼結用粉末を調製した。
【0072】次に、この焼結用粉末を圧力4ton/m
2でφ20mm×100mmの形状にCIP成形し、
次いでこの成形体を1×10‐5torrの真空中にて
1300℃で8hrの焼結を行った。さらに、熱間スェ
ージ装置を用い、1100℃の温度にて、φ12までの
ダイスを使いながら熱間加工を施した(試料番号:C
5)。 第4比較例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(−#
325)、Fe−Mo粉末(平均粒径:3μm)、Fe
粉末(平均粒径:3μm)、TiB2粉末(平均粒径:
2μ)を用意した。次にこれら粉末を表1のC6の割合
で配合し十分に混合して焼結用粉末を調製した。
【0073】次に、この焼結用粉末を圧力4ton/m
2でφ20mm×100mmの形状にCIP成形し、
次いでこの成形体を1×10‐5torrの真空中にて
1300℃で8hrの焼結を行つた。さらに、熱間スェ
ージ装置を用い、1100℃の温度にて、φ12までの
ダイスを使いながら熱間加工を施した(試料番号:C
6)。
【0074】上記のようにして準備した実施例(1)〜
(8)、比較例(1)〜(4)について、焼結後の密度
をアルキメデス法により測定した。これらの密度を合わ
せて表1に示す。また、各種熱間加工した後の試料を、
650℃×lhr、A.C.の熱処理を施し、その後、
引張強度、伸び、ヤング率を測定した。得られたこれら
強度、伸びおよびヤング率も合わせて表1に示す。
【0075】表1に示す結果からも明らかなように、本
発明にかかる実施例のTi合金材料は、相対密度が9
8.5%以上という高い密度、1350MPa以上の高
い引張強度、130GPa以上の高いヤング率を持つ。
そして組成を最適化することにより、2000MPaの
引張強度、180GPaのヤング率が得られることが判
明した。
【0076】さらに、本発明にかかる実施例の燒結Ti
合金材料はいずれも熱間スェージ加工、熱間押出加工が
できることが確かめられ優れた加工性を持つことが明ら
かである。一方、発明の範囲外の組成における燒結Ti
合金材料においては、緻密化が不十分なため熱間延性に
乏しく、所望の棒材が得られなかったたり、熱間加工が
可能であつたとしても、強度、靱性がかなり低くなって
いる。 第5比較例 原料粉末として、市販の水素化・脱水素Ti粉末(‐#
325)、Al−40V粉末(平均粒径:9μm)、T
iB2粉未(平均粒径:2μ)を用意した。次に、水素
化・脱水素Ti粉末、Al−40V粉末、TiB2粉未
を表2のC5の割合で配合し、十分に混合して2種の焼
結用粉末を調整した。
【0077】次に、この焼結用粉末を圧力4ton/m
2でφ20mm×100mmの形状にCIP成形し、
次いでこの成形体を1×10-5torrの真空中にて1
300℃で4hrの焼結を行った。(試料番号:C7) 表2、表3は、本発明のさらなる進歩性、現実性を示す
実施例(9)および本発明の範囲外の組成である比較例
(5)を示したものである。実用化を考えた場合、より
短時間で所望の焼結対密度が得られることが望ましい。
そこで、焼結時間を4hrとして、焼結体密度の比較を
行った。本実施例の方が緻密な焼結体が得られているこ
とがわかる。なお、本発明の範囲外の組成である比較例
C5の材料では、92%相対密度しか得られていない。
【0078】
【表3】
【0079】このことより、Ti合金中においてMoと
の相互作用エネルギーにおいてリパルシブな関係を持
ち、しかも、Moよりも格段に速い拡散速度を有すると
ともに、Tiへの固溶度が大きな元素をMoと同時に添
加すればよいというより現実性の高い高密度焼結Ti合
金材料が得られることが本実施例により明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 TiとBとの状態図を示す。
【図2】 TiとMoとの状態図を示す。
【図3】 Ti−Mo擬二元系の垂直断面図上における
B量と固液相境界との関係を示す線図である。
【図4】 (Ti−4Fe)−Mo擬二元系の垂直断面
図上におけるB量と固液相境界との関係を示す線図であ
る。
【図5】 実施例3の焼結温度直下において生成する液
相の凍結写真を示す。
【図6】 実施例3の熱間加工後得られた材料の組織を
示す顕微鏡写真図である。
【図7】 比較例1のHIP処理後得られた材料の組織
を示す顕微鏡写真図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ti合金を主成分とするマトリックスと
    該マトリックス中に分散保持されているTiBとを有す
    る燒結Ti合金材料であって、その組成は、少なくと
    も、0.1〜8.0重量%Bと3.0〜20.0重量%
    Moとを含有し、かつTiが50重量%以上と残部不可
    避物質とからなることを特徴とする焼結Ti合金材料。
JP25081197A 1997-09-16 1997-09-16 焼結Ti合金材料およびその製造方法 Expired - Lifetime JP3306822B2 (ja)

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