JPH1192585A - 発泡性スチレン系樹脂粒子及び発泡スチレン系樹脂成形体 - Google Patents

発泡性スチレン系樹脂粒子及び発泡スチレン系樹脂成形体

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JPH1192585A
JPH1192585A JP25669697A JP25669697A JPH1192585A JP H1192585 A JPH1192585 A JP H1192585A JP 25669697 A JP25669697 A JP 25669697A JP 25669697 A JP25669697 A JP 25669697A JP H1192585 A JPH1192585 A JP H1192585A
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英保 松村
Masatomo Sasaki
正朋 佐々木
Isao Tanaka
功 田中
Takeharu Yushima
武晴 油嶋
Koji Kito
浩司 木藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性に優れ、発泡成形時の蒸気による加熱条
件の変更に容易に対応できる発泡性樹脂粒子を提供する
とともに、得られる発泡成形体の内部融着状態と表面状
態とに優れ、かつ熱伝導率の小さい優れた発泡成形体を
提供すること。 【解決手段】シアン化ビニル化合物単位が30〜50重
量と、芳香族ビニル化合物単位が70〜50重量%とか
らなる共重合体(A)と、N−置換マレイミド単位が2
0〜60重量%、芳香族ビニル化合物75〜10重量%
と、シアン化ビニル化合物5〜30重量%とからなる共
重合体(B)とを混合することにより得た基材樹脂に揮
発性発泡剤を含有してなる発泡性スチレン系樹脂粒子で
あって、前記基材樹脂に共重合体(A)を85〜98重
量%、共重合体(B)を2〜15重量%混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発泡成形に用い
られる発泡性スチレン系樹脂粒子および成形して得られ
る発泡スチレン系樹脂成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリロニトリル(AN)含有量が25
重量%以上で、かつ50重量%以下である高アクリロニ
トリル含有量のアクリロニトリル・スチレン共重合体
(以下、これを高AN含AS樹脂という)に揮発性発泡
剤を含ませて得られる発泡体は耐薬品性に優れ、更に発
泡剤として熱伝導率特性に優れたものを選択した場合に
は、高AN含AS樹脂の持つガスバリア性によって、長
期にわたり熱伝導率を低く維持することができる。した
がって、非常に優れた断熱材として使用することができ
ることを見出し、本発明者等は、先に特開平8−598
77を提案した。
【0003】しかし、アクリロニトリル含有量を高くし
ようとすると、AS樹脂中のスチレン部分の分子量が低
下し、さらに発泡性樹脂粒子に含有される発泡剤の可塑
化現象とあいまって、従来の高AN含AS樹脂の発泡性
樹脂粒子は、発泡成形時の熱(一般的には水蒸気が使用
される。)に対して非常に敏感であるので、水蒸気圧を
多少変更させると発泡成形体の表面に溶融状態(いわゆ
る融け現象)を発生することを経験した。また、成形時
の蒸気圧を低圧にすると部分的に成形体の内部融着や表
面の伸びが不良になったり、逆に高圧にすると部分的に
発泡成形体の表面に溶融状態が発生する場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の高A
N含AS樹脂を基材樹脂とした発泡性樹脂粒子では、耐
熱性が不充分となる場合があり、大型や形状等が複雑な
発泡成形体や、同一金型で多数個の成形体を成形する場
合には、金型全体を均一な蒸気加熱することが難しくな
り、全体としての内部融着状態や外観等が良好な発泡成
形体を得ることが難しい場合があった。また、発泡成形
体の表面に溶融状態が発生したものは、商品価値の低下
をきたすだけでなく、この発泡成形体のもう一方の特徴
である熱伝導率の優れた、すなわち、断熱性能の優れる
特性をも発揮できないものとなる。本発明はかかる現状
から、耐熱性に優れ、発泡成形時の蒸気による加熱条件
の変更に容易に対応できる発泡性樹脂粒子を提供すると
ともに、得られる発泡成形体の内部融着状態と表面状態
とに優れ、かつ熱伝導率の小さい優れた発泡成形体を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を解決するために鋭意研究した結果、高AN含AS樹脂
に、特定のN−フェニルマレイミド変性樹脂を混練する
ことにより樹脂の耐熱性を向上させることができ、その
結果、成形可能な蒸気圧の範囲が広くなるので、得られ
た発泡成形体の内部融着状態は優れ、表面には溶融状態
のない発泡成形体を安定して得られること、さらに得ら
れた発泡成形体は熱伝導率が低く、断熱性能にも優れる
ことを見出し完成したものである。
【0006】本発明は、シアン化ビニル化合物単位が3
0〜50重量%と、芳香族ビニル化合物単位が70〜5
0重量%とからなる共重合体(A)と、N−置換マレイ
ミド単位が20〜60重量%、芳香族ビニル化合物単位
が75〜10重量%と、シアン化ビニル化合物単位が5
〜30重量%とからなる共重合体(B)とを混合するこ
とにより得た基材樹脂に揮発性発泡剤を含有してなる発
泡性スチレン系樹脂粒子であって、前記基材樹脂には共
重合体(A)が85〜98重量%、共重合体(B)が2
〜15重量%混合されていることを特徴とする発泡性ス
チレン系樹脂粒子、及びこの発泡性スチレン系樹脂粒子
中に、揮発性発泡剤が5〜25重量%含有されてなる発
泡性スチレン系樹脂粒子であって、耐熱性に優れ、発泡
成形時の蒸気による加熱条件の変更に容易に対応できる
発泡性スチレン系樹脂粒子を提供することができる。ま
た、上記の発泡性樹脂粒子を発泡成形して得た独立気泡
率が85〜100%であることを特徴とする発泡スチレ
ン系樹脂成形体は、内部融着状態と表面状態とがともに
優れ、かつ熱伝導率の小さい優れた発泡スチレン系樹脂
成形体とすることができる。
【0007】本発明で使用するシアン化ビニル化合物単
位を構成する単量体としては、とは、アクリロニトリル
の他メタアクリロニトリル等であって、特に、アクリロ
ニトリルがより好ましい。また、これらを単独で、ある
いは2種以上を混合して使用することができる。また、
本発明で使用する芳香族ビニル化合物単位を構成する単
量体としては、スチレン、α(アルファ)−メチルスチ
レン、oーメチルスチレン、mーメチルスチレン、pー
メチルスチレン、クロロスチレン、ジビニルベンゼン、
ビニルナフタレン等のスチレン系誘導体であって、特
に、スチレン、α−メチルスチレンがより好ましい。ま
た、これらを単独で、あるいは2種以上混合して使用す
ることができる。
【0008】本発明で使用するN−置換マレイミド単位
を構成する単量体としては、例えばN−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N
−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミ
ド、N−オルソクロロフェニルマレイミド、N−オルソ
メチルフェニルマレイミド、N−オルソメトキシフェニ
ルマレイミド等が挙げられる。特に、N−フェニルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミドが好ましい。ま
た、これらを単独で、あるいは2種以上混合して使用す
ることができる。
【0009】本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子の基材
樹脂の一つである共重合体(A)は、シアン化ビニル化
合物単位が30〜50重量%と、芳香族ビニル化合物単
位が70〜50重量%である共重合体が使用される。上
記のシアン化ビニル化合物単位の含有量は、好ましい範
囲として32〜45重量%、更に好ましい範囲として3
5〜41重量%である。この理由は、30重量%未満の
場合は共重合体(B)を混合しなくても良好な発泡成形
体を得ることは可能であるが、ガスバリア性が低いため
長期にわたり低い熱伝導率を維持することができないの
で好ましくない。また、50重量%を越えると樹脂の粘
度が高くなり、共重合体(A)を製造することが困難と
なるから好ましくない。
【0010】一方、共重合体(B)は、N−置換マレイ
ミド化合物単位が20〜60重量%、芳香族ビニル化合
物単位が75〜10重量%と、シアン化ビニル化合物単
位が5〜30重量%とからなる共重合体が使用される。
さらに好ましくは、N−置換マレイミド化合物単位が3
0〜40重量%、芳香族ビニル化合物単位が65〜40
重量%、シアン化ビニル化合物単位が5〜20重量%で
ある。上記の割合が必要である理由は、N−置換マレイ
ミド化合物単位の含有量が20重量%未満では、耐熱向
上の効果が不十分となり、また、60重量%を越えると
ポリマーの流動性が悪くなることに加えて、共重合体
(A)との相溶性も悪くなるから好ましくない。
【0011】また、芳香族ビニル化合物単位が75重量
%を越えると耐熱性の向上効果が不十分となるから好ま
しくなく、10重量%未満では機械的強度が低くなるの
で好ましくない。シアン化ビニル化合物単位が5重量%
未満では共重合体(A)との相溶性が低下し、基材樹脂
としての耐熱性を充分に発揮できないので好ましくな
い。また、30重量%を越えると、相対的にN−置換マ
レイミド化合物単位が減少し、耐熱性の向上の効果が低
下するか、芳香族ビニル化合物単位が減少し、機械的強
度が低下するので好ましくない。
【0012】また、本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子
の基材樹脂は、共重合体(A)に対して共重合体(B)
の配合割合が2〜15重量%の範囲にあることが必要で
ある。共重合体(B)の好ましい配合割合としては3〜
13重量%、更に好ましい範囲としては4〜9重量%で
ある。これは、共重合体(B)が2重量%未満では成形
時の耐熱性の向上の効果は小さくなるので好ましくな
く、また、15重量%を越えると相溶性が悪くなるの
で、発泡スチレン系樹脂成形体の表面の伸びを悪くする
ため好ましくないからである。
【0013】共重合体(A)と共重合体(B)とを混合
する手段としては、特に限定されるものではないが、こ
れらの共重合体を所定の配合割合で、予めVブレンダ
ー、ナウタミキサー、スーパーミキサー等の混合機を使
用して混合した後、この混合物を押出機に投入し、充分
に加熱溶融して基材樹脂とする方法や、共重合体(A)
と共重合体(B)とを別々の押出機で加熱溶融させたも
のを所定配合割合になるように加熱溶融混合する方法等
がある。
【0014】このようにして得られた基材樹脂は、押出
機を通して、発泡性スチレン系樹脂粒子の直径が約0.
3〜2.0mmになるように押出して、ペレット形状等
に切断して、発泡性スチレン系樹脂粒子用の基材樹脂粒
子とすることができる。ここで使用できる押出機として
は、ベント付の単軸押出機、もしくは2軸押出機等が挙
げられるが、特に限定されるものではない。
【0015】本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子の基材
樹脂は、樹脂中に含まれるメタノール可溶分が3重量%
以下であることが好ましい。これは、メタノール可溶分
が多いと、発泡成形時の耐熱を下げ、発泡成形体の表面
に溶融状態を発生しやすくなるからである。ここで言う
メタノール可溶分とは、共重合体をメチルエチルケトン
に溶解し、ついで大量のメタノールによって再沈した際
の不溶分をガラスフィルターで濾過し、乾燥後精秤した
結果からメタノール可溶成分の重量分率を測定すること
によって得られるものである。なお、メタノール可溶分
とは主にN−置換マレイミドと芳香族ビニル化合物とか
らなる低分子量分である。
【0016】また、本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子
の基材樹脂のMFRは、0.1〜5g/10分であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.1〜2g/10分、
更に好ましくは0.15〜1.1g/10分である。こ
れは、MFRが5g/10分を越えたものでは、樹脂の
分子量が低下しているため発泡成形用の樹脂としては不
向きだからである。
【0017】本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、上
記の基材樹脂粒子を密閉した攪拌機付耐圧容器に、必要
に応じて無機系分散剤等の分散助剤を含む水性媒体中に
分散させて、所定量の揮発性発泡剤を投入し、60〜1
30℃下で攪拌させて、基材樹脂粒子に発泡剤を含浸さ
せ、冷却・除圧した後、水性媒体から分離して得ること
ができる。その他の方法として、共重合体(A)と共重
合体(B)とを加熱溶融混合する途中で発泡剤を投入し
て、基材樹脂粒子に発泡剤を含浸させ、冷却後所定の寸
法に切断する方法等であってもよい。
【0018】本発明の無機系分散剤としては、複分解法
ピロリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、第三リン
酸カルシウム等水に難溶性の無機質微粉末を使用でき
る。分散助剤としては、ドデシルベンゼンスルフォン酸
ナトリウム等のアニオン界面活性剤を併用することかで
きる。この無機系分散剤の使用量は0.05〜5.0重
量%が好ましい。
【0019】また、本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子
には、必要に応じて各種添加剤、例えば発泡助剤(トル
エン、シクロヘキサン、エチルベンゼン等)、充填剤
(シリカ、アルミナ、酸化チタン、タルク、クレー、炭
酸カルシウム等)、滑剤(流動パラフィン、脂肪酸エス
テル、金属セッケン等)、難燃剤、難燃助剤、帯電防止
剤等を適宜添加することができる。
【0020】本発明で使用する発泡剤としては、プロパ
ン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペン
タン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素、シクロブタン、シ
クロペンタン等の環状脂肪族炭化水素、メチレンクロラ
イド、エチルクロライド等のハロゲン化炭化水素、モノ
クロロジフルオロエタン(Fー142b)、ジクロロフ
ルオロエタン(Fー141b)、トリクロロフロロメタ
ン、ジクロロジフロロメタン、ジクロロトリフルオロエ
タン(Fー123)、ジクロロテトラフロロメタン等の
ハロゲン化フッ素系炭化水素、テトラフルオロメタン
(F−134a)、ペンタフルオロエタン(Fー12
5)、ジフルオロブタン(Fー245fa、F−245
ca)、トリフルオロブタン(Fー236ea)等の2
以上のフッ素原子で置換された炭素数2〜6のフッ素系
炭化水素、またはこれらの混合物が挙げる。これらのう
ち、フッ素含有ハロゲン化炭化水素、フッ素系炭化水素
が断熱性能を高めることができる点で特に好ましい。
【0021】発泡剤は発泡性樹脂粒子中に5〜25重量
%含有させることが好ましく、より好ましくは10〜2
0重量%である。これは、5重量%未満では十分な発泡
力を得ることができず、また25重量%を越える発泡剤
を含浸させることは困難であるからである。
【0022】本発明の発泡スチレン系樹脂成形体は、発
泡性スチレン系樹脂粒子を水蒸気等の加熱媒体で発泡性
樹脂の軟化温度以上に加熱して、所望の嵩密度を持った
予備発泡粒子を得、この予備発泡粒子を封鎖しうるが密
閉し得ない型内に充填したのち、水蒸気等の加熱媒体で
加熱発泡させ、冷却後金型より取り出すことにより得る
ことができる。なお、予備発泡粒子及び発泡成形体は必
要に応じて、熟成工程を取りうる。
【0023】本発明の発泡スチレン系樹脂成形体の嵩密
度としては、0.10〜0.017(g/cm3)であ
る必要がある。ここで言う発泡成形体の嵩密度とは、発
泡体の重量をその体積で割った値であり、以下特に断り
のない限りこの表現を用いる。嵩密度が0.10(g/
cm3)以上では発泡粒子同士の融着が非常に悪くな
り、0.017(g/cm3)以下では成形体の熱伝導
率が大きくなり、断熱性能が低下するためである。
【0024】また、本発明の発泡スチレン系樹脂成形体
の独立気泡率は、85〜100%であることが好まし
い。この理由は、独立気泡率が85%未満になると物性
特に熱伝導率に悪影響をおよぼすからであり、独立気泡
率は、85%以上であればより高い方が好ましい。従来
の方法で成形を行うと成形時の蒸気の熱に耐えられず発
泡体の気泡は破泡し、独立気泡率は低下する。このよう
な状態では気泡内に残存する熱伝導率が小さい揮発性発
泡剤が逸散するとともに逆に熱伝導率が大きい空気で置
換されること等により熱伝導率は悪化し、熱の遮断効果
が減少すると考えられる。本発明による方法で得られた
発泡体は独立気泡率が高く、優れた熱伝導率を保持する
ことができる。
【0025】本発明の発泡スチレン系樹脂成形体を得る
ための成形条件としては、加熱時間にもよるが金型内に
導入される水蒸気の圧力は0.3〜1.0(Kgf/c
2ゲージ圧)が好ましい、より好ましくは0.4〜
0.8(Kgf/cm2ゲージ圧)である。0.3(K
gf/cm2ゲージ圧)未満では、成形品の外観に溶融
状態は発生し難いが、成形の融着度が低下し機械的物性
が劣る。1.0(Kgf/cm2ゲージ圧)以上では、
発泡成形体の溶融状態を制御することが難しい。前述し
た通り、大型の成型品や形状等が複雑な成形品であった
り、多数個の成型品を同一金型で成形する場合において
も、成形条件巾を広くすることができるため、内部融着
や外観が優れ且つ独立気泡率の高い良好な成形品を再現
良く安定して得ることができる。
【0026】また、共重合体(B)を含有しない共重合
体(A)のみからなる樹脂粒子に、揮発性発泡剤を含有
してなる発泡性樹脂粒子は、0.4(kgf/cm2
ージ圧)の蒸気圧でも発泡成形体の一部が溶融し、その
ため成形体の気泡は破泡し、独立気泡率が低下し、その
結果として諸物性が低下する。特に、熱伝導率が大きく
なり断熱性能が低下するのである。
【0027】本発明では、諸物性、特に熱伝導率を損ね
ることなく、発泡成形時の耐熱を上げることができる点
で優れているとともに、発泡体の耐熱性をも向上させる
ことができる。例えば、本発明で共重合体(B)を5%
添加した発泡性樹脂粒子より得られた発泡スチレン系樹
脂成形体は、80℃の温度下で一週間恒温槽に放置した
時の寸法変化が0.5%以下であった。一方共重合体
(B)を添加しない共重合体(A)のみからなる発泡ス
チレン系樹脂成形体は、75℃の温度下で一週間恒温槽
に放置した時の寸法変化が0.5%を越えるものであっ
た。このように本発明により得られる発泡成形体の耐熱
温度を5〜10℃向上させることができるのである。
【0028】本発明の発泡スチレン系樹脂成形体は優れ
た熱伝導率特性を有しているので、この成形体をそのま
ま、もしくは他の未発泡樹脂、木材、コンクリート等で
挟んだ構造等とすることにより、非常に優れた断熱用構
造物とすることができる。また、AS成分を含んでいる
ため発泡体に接する他の物質に油が付着していたり、可
塑剤等を含んだ物質であっても、成形体はそれらに侵さ
れることがないため、耐薬品性をも備えた優れた断熱構
造物として使用することができる。
【0029】
【発明実施の形態】以下、実施例、比較例によって、具
体的に説明する。 実施例1.アクリロニトリル(AN)含有量が40重量
%、スチレン(ST)含有量が60重量%の割合である
共重合体(A)(新日鐵化学(株)社製,AS−4C
P:以下、ASー4CPという)95重量%と、スチレ
ン含有量が50重量%、N−フェニルマレイミド(PM
I)含有量が40重量%、アクリロニトリル含有量が1
0重量%の割合である共重合体(B)(以下、N−フェ
ニルマレイミド変性樹脂という)5重量%を予めVブレ
ンダーでブレンドした後、ベント付き押出機で混練し、
相当直径で0.5mm、長さが1.2mmなる形状のペ
レットを得た。得られたペレットのMFRは0.73g
/10分、メタノール可溶分は1.1重量%であった。
このペレットは透明で曇りは見られなかった。
【0030】次いで内容積が5リットルの攪拌機付のオ
ートクレーブに、得られたペレット1500g、水25
00g、酸化マグネシウム30gとを投入し攪拌して樹
脂を水中に分散させた。次に攪拌しながらフロンHCF
C−123を225gとフロンHCFC−142bを1
50gとを投入した後、オートクレーブの内温を110
℃になるまで昇温した。この時のオートクレーブ内圧は
14kgf/cm2とした。110℃で6時間維持した
後、25℃まで冷却し、水性媒体と分離して発泡性樹脂
粒子を得た。この発泡性樹脂粒子は球状の粒子であっ
た。また、得られた発泡性樹脂粒子中には17重量%の
発泡剤を含んでいた。
【0031】得られた発泡性スチレン系樹脂粒子をスチ
ームによって、嵩密度が0.05g/cm3の予備発泡
粒子を得た。この予備発泡粒子を24時間室温に放置し
た後、内容寸法が(500×300×15mm)である
金型に充填し、金型内に0.5kg/cm2の水蒸気を
導入して、2次発泡させて発泡スチレン系樹脂成形体を
得た。得られた成形体は表面に溶けがなく、外観の良好
なものであった。この成形体は成形時の耐熱性及び成形
品の外観において、従来のAS樹脂を用いたときよりも
優れていた。また、物性特に熱伝導率を測定したとこ
ろ、従来のAS樹脂を用いたとき時よりも優れており、
フェニルマレイミドを混練することにより悪化すること
はなかった。得られた発泡成形体の物性を表1に示し
た。
【0032】
【表1】
【0033】なお、各種物性は、下記の方法に準拠して
測定した。 1.熱伝導率は、JISA1412に準拠して行った。 装置 :AUTOーΛ HC−072(英弘精機(株)
製) 方法 :熱流計法 1温度測定(20℃) 試験片:200×200×25t(mm) 2.独立気泡率はASTM D 2856に準拠して行
った。 装置 空気比較式比重計(東京サイエンス(株)製) 方法 :1−1/2−1気圧法 試験片:28×28×23t(mm) 樹脂密度:1.05g/cm3 3.MFRはJIS K 7210に準拠して行った。 装置:メルトインデクサー 条件:温度;200℃、荷重:5kg、試料重量:5g 4.成形体の表面状態の評価は下記方法で行い、下記の
基準で評価した。 成形装置:ACE−11成型機(積水工機社製) 基準:◎は成形表面に融け又は伸びの不良が見られな
い。 ○は成形表面の融け又は伸びの不良が表面全体の5%未
満である。 △は成形表面の融け又は伸びの不良が表面全体の5〜1
0%である。 ×は成形表面の融け又は伸びの不良が表面全体の10%
より大きい。
【0034】実施例2.共重合体(B)であるN−フェ
ニルマレイミド変性樹脂の混合比率を表2のように変え
た以外は、実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂
粒子を得、これを嵩密度が0.05g/cm3の予備発
泡粒子とした。
【0035】
【表2】
【0036】得られた予備発泡粒子を実施例1と同様に
充填した後、金型内に導入した蒸気圧力を0.3〜0.
8kgf/cm2に変えて成形した。得られた成形体の
評価を表2に示した。N−フェニルマレイミド変性樹脂
量の増加に伴い成形性の改善度合いは大きくなり、広い
成形幅を持たせることができた。
【0037】比較例1.共重合体(A)(AS−4C
P)を100重量%とし、共重合体を(B)を使用しな
かった以外は、実施例2と同様に行った。結果を表2に
示す。N−フェニルマレイミド変性樹脂が0%では成形
可能範囲は極めて狭く実使用が困難であった。 比較例2.共重合体(A)(AS−4CP)と共重合体
(B)の混合比率を80/20とした以外は実施例2と
同様に行った。結果を表2に示す。N−フェニルマレイ
ミド変性樹脂が20重量%では発泡成形体の表面に溶融
状態を発生することはないが、全体的に伸び不良であっ
た。
【0038】実施例3.共重合体(A)をアクリロニト
リルが30重量%、スチレンが70重量%と変更した以
外は、実施例1と同様に実施した。得られたペレットの
MFRは1.05g/10分、メタノール可溶分は1.
4重量%であった。得られたペレットを実施例1と同様
に含浸し、発泡成形した結果、良好な成形品を得ること
ができた。得られた発泡成形体の物性を表1に示した。
【0039】実施例4.共重合体(A)をアクリロニト
リルが50重量%、スチレンが50重量%である樹脂に
変更した以外は、実施例1と同様に実施した。得られた
ペレットのMFRは0.16g/10分、メタノール可
溶分は1.6重量%であった。得られたペレットを実施
例1と同様に含浸し、発泡成形した結果、良好な成形品
を得ることができた。得られた発泡成形体の物性を表1
に示した。
【0040】実施例5.共重合体(A)(AS−4C
P)を90重量%、共重合体(B)を10重量%の比率
に変更した以外は、実施例1と同様に実施した。得られ
たペレットのMFRは0.66g/10分、メタノール
可溶分は1.3重量%であった。実施例1と同様にして
発泡成形を行ったところ、良好な成形品を得ることがで
き、また5%添加時よりもさらに成形時の耐熱が上昇
し、より高い水蒸気圧でも外観の良好な成形品を得るこ
とができた。得られた発泡成形体の物性を表1に示し
た。
【0041】実施例6.共重合体(A)(AS−4C
P)を85重量%、共重合体(B)を15重量%の比率
に変更した以外は、実施例1と同様に実施した。得られ
たペレットのMFRは0.46g/10分、メタノール
可溶分は1.3重量%であった。ペレットにわずかな曇
りが見られたがペレット製造上に問題はなかった。実施
例1と同様にして発泡成形を行ったところ実施例4より
は伸びが良くないがトケはなく、従来のAS樹脂より高
圧の水蒸気圧で成形することが可能であり、外観の良好
な成形品を得ることができた。また熱伝導率も変わらず
良好であった。得られた発泡成形体の物性を表1に示し
た。
【0042】比較例3.基材樹脂として共重合体(A)
(AS−4CP)を100重量%使用して、その他は実
施例1と同様に実施した。得られたペレットのMFRは
0.65g/10分、メタノール可溶分は1.2重量%
であった。実施例1と同様にして発泡成形を行ったとこ
ろ成形体の表面には融けが発生し良好な成形体を得るこ
とはできなかった。樹脂の耐熱が十分でなかったためと
考えられる。また、発泡成形体の内部にも溶融収縮が発
生し、独立気泡率が低下したため熱伝導率特性も悪化し
た。得られた発泡成形体の物性を表1に示した。
【0043】比較例4.共重合体(A)(AS−4C
P)を80重量%、共重合体(B)を20%としたこと
以外は実施例1と同様に実施した。得られたペレットの
MFRは0.40g/10分、メタノール可溶分は1.
2重量%であった。ペレットには曇りが見られた。実施
例1と同様にして発泡成形を行ったところ発泡成形体の
表面伸びは悪く良好な発泡成形体を得ることはできなか
った。AS樹脂とフェニルマレイミド変性樹脂の相溶域
の範囲を越えた為と考えられる。得られた発泡成形体の
物性を表1に示した。
【0044】比較例5.共重合体(A)として、AS−
4CPの代わりにアクリロニトリルが25重量%、スチ
レンが75重量%である共重合体を使用した以外は、実
施例1と同様に実施した。得られたペレットのMFRは
1.22g/10分、メタノール可溶分は1.4重量%
であった。実施例1と同様にして発泡成形をした結果、
良好な発泡成形体を得ることができたが、ガスバリア性
に乏しいため、長期にわたり低い熱伝導率を維持するこ
とができなかった。得られた発泡成形体の物性を表1に
示した。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明の発泡性スチレン
系樹脂粒子は、シアン化ビニル化合物単位が30〜50
重量%と、芳香族ビニル化合物単位が70〜50重量%
とからなる共重合体(A)と、N−置換マレイミド単位
が20〜60重量%、芳香族ビニル化合物75〜10重
量%と、シアン化ビニル化合物5〜30重量%とからな
る共重合体(B)とをこれらが相溶域となる特定範囲に
て混合することにより、耐熱性を向上でる。さらに、こ
れらの基材樹脂に発泡剤を含有させているので、成形可
能な蒸気圧の範囲が広く、また、得られた発泡成形体の
内部融着状態は優れ、表面には溶融状態のない発泡成形
体を安定して得ることができる。また、得られた発泡成
形体は、低熱伝導率の発泡剤を含ませて得ることが可能
であるので、耐油性、耐溶剤性、耐候性、低熱伝導率の
長期維持性に優れた発泡体とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 油嶋 武晴 神奈川県川崎市麻生区千代ケ丘1−2−8 −203 (72)発明者 木藤 浩司 神奈川県川崎市麻生区千代ケ丘1−2−8 −102

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアン化ビニル化合物単位が30〜50
    重量%と、芳香族ビニル化合物単位が70〜50重量%
    とからなる共重合体(A)と、N−置換マレイミド単位
    が20〜60重量%、芳香族ビニル化合物単位が75〜
    10重量%と、シアン化ビニル化合物単位が5〜30重
    量%とからなる共重合体(B)とを混合することにより
    得た基材樹脂に揮発性発泡剤を含有してなる発泡性スチ
    レン系樹脂粒子であって、前記基材樹脂には共重合体
    (A)が85〜98重量%、共重合体(B)が2〜15
    重量%混合されていることを特徴とする発泡性スチレン
    系樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 揮発性発泡剤が樹脂粒子中に5〜25重
    量%含有されてなることを特徴とする請求項1に記載の
    発泡性スチレン系樹脂粒子。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2に記載の発泡性樹脂粒子を
    発泡成形して得た独立気泡率が85〜100%であるこ
    とを特徴とする発泡スチレン系樹脂成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163181A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Kaneka Corp 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体
JP2013227537A (ja) * 2012-03-27 2013-11-07 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体

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JP2008163181A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Kaneka Corp 耐熱性熱可塑性樹脂発泡体
JP2013227537A (ja) * 2012-03-27 2013-11-07 Sekisui Plastics Co Ltd 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体

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