JPH1192563A - 硬化性組成物及びそれを用いた成形体の作製方法 - Google Patents

硬化性組成物及びそれを用いた成形体の作製方法

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JPH1192563A
JPH1192563A JP25952597A JP25952597A JPH1192563A JP H1192563 A JPH1192563 A JP H1192563A JP 25952597 A JP25952597 A JP 25952597A JP 25952597 A JP25952597 A JP 25952597A JP H1192563 A JPH1192563 A JP H1192563A
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curable composition
compd
compound
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Application number
JP25952597A
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English (en)
Inventor
Manabu Tsumura
学 津村
Takanao Iwahara
孝尚 岩原
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケイ素系相互侵入型構造(IPN)を有する硬
化物を与える硬化性組成物の縮合反応によって硬化する
成分と付加反応によって硬化する成分との相溶性及び硬
化後の硬化物の均質性を確保し、高弾性率・高強度なケ
イ素系硬化物を得る。 【解決手段】SiH基を持つ化合物とプロパルギルエー
テル基を持つ化合物と中性白金触媒からなるヒドロシリ
ル化(付加)反応により硬化する成分と、アルコキシシ
リル基の加水分解・縮合反応および/またはシラノール
基の縮合反応により硬化する成分によるワンポットでの
硬化反応により硬化する硬化性組成物、及び該硬化性組
成物100重量部に対して、0〜1000体積部の有機
溶媒に均一に溶解させた硬化性組成物を、用いた有機溶
媒の沸点より低い温度で8時間以上保持し、その後20
〜250℃の温度で段階的あるいは連続的に昇温させる
ことを特徴とする、1.0mm厚以上の成形体の作製方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSiH基を持つ分子
量1000以下の化合物とプロパルギルエーテル基を持
つ化合物と中性白金触媒からなるヒドロシリル化(付
加)反応により硬化する成分と、アルコキシシリル基の
加水分解・縮合反応および/またはシラノール基の縮合
反応(以下、単に縮合反応と呼ぶ)により硬化する成分
とから構成される新規なケイ素系相互侵入型構造(IP
N)を有すると考えられる硬化性組成物、及びそれを用
いる肉厚成形体の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−256518号公報には、縮
合反応と付加反応とをワンポットで同時に行うことによ
り、網目状ケイ素骨格とポリカルボシラン、ポリシロキ
サンなどの含ケイ素系ポリマーからなるケイ素系相互侵
入型構造(IPN)を有する硬化物を与える硬化性組成
物が開示されている。しかしながら、この従来系では力
学特性を向上させる指針については何ら教えるところが
なかった。
【0003】また、特開平8−225647号公報には
縮合反応成分としてシルセスキオキサンラダーポリマー
を主成分として用い耐熱性構造材料として適用できる力
学特性を持つ硬化性組成物が開示されている。しかしな
がら、それらの曲げ弾性率は1.20〜2.27GPa
であり、曲げ強度は31.0〜78.0GPaと構造材
料として用いるには小さい値であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1分
子中に少なくとも2個以上のSiH基を有する分子量1
000以下のケイ素化合物、下記式(1)で示されるプ
ロパルギルエーテル基を含有する化合物、
【0005】
【化5】
【0006】式中R1は以下の中からそれぞれ独立に選
択された基である。
【0007】
【化6】
【0008】
【化7】
【0009】(R、R’は水素原子あるいは炭素数1〜
20個の1価の炭化水素基であり、同一でも異なってい
ても良い。また、Arは芳香族基である。)及び中性白
金触媒とからなるヒドロシリル化(付加)反応により硬
化する成分と、アルコキシシリル基の縮合反応により硬
化する成分とから構成される新規なケイ素系相互侵入型
構造(IPN)を有すると考えられる硬化性組成物、及
びそれを用いる肉厚成形体の作製方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決する手段】本発明はSiH基を持つ分子量
1000以下の化合物とプロパルギルエーテル基を持つ
化合物と中性白金触媒からなるヒドロシリル化(付加)
反応により硬化する成分と、アルコキシシリル基の縮合
反応により硬化する成分、とを組み合わせた硬化性組成
物を構成することにより達成された。
【0011】すなわち、本発明は以下の構成によるもの
である。 1.(A)1分子中に少なくとも2個以上のSiH基を
有する分子量1000以下のケイ素化合物、(B)下記
式(1)で示されるプロパルギルエーテル基を含有する
化合物、
【0012】
【化8】
【0013】式中R1は以下の中からそれぞれ独立に選
択された基である。
【0014】
【化9】
【0015】
【化10】
【0016】(R、R’は水素原子あるいは炭素数1〜
20個の1価の炭化水素基であり、同一でも異なってい
ても良い。また、Arは芳香族基である。)(C)中性
白金触媒、(D)ケイ素原子に結合したアルコキシ基を
少なくとも2個有するケイ素化合物、(E)シラノール
縮合触媒を含有する硬化性組成物。 2.前記1記載の(A)〜(E)成分の他に、(F)水
を必須成分とする前記1記載の硬化性組成物。
【0017】3.前記1記載の(D)成分として下記式
(2)で表される数平均分子量500以上のシルセスキ
オキサンラダーポリマーである前記1または2記載の硬
化性組成物。
【0018】
【化11】
【0019】(式中、R2は1価の炭化水素基を表し、
互いに同一でも異なっていても良い、R3は1価の芳香
族炭化水素基を表し、互いに同一でも異なっていても良
い、R4は水素原子又は1価の炭化水素基を表し、l、
m、nは2≦l+m+nを満足する0又は正の整数を表
す。) 4.(E)成分のシラノール縮合触媒が中性の有機金属
化合物である前記1、2または3記載の硬化性組成物。
【0020】5.(E)成分のシラノール縮合触媒がチ
タン系化合物である前記1、2または3記載の硬化性組
成物。 6.(F)成分として、加水分解・縮合反応可能なシラ
ノール化合物、微粉末含水シリカ・無水シリカなどのシ
リカ系架橋剤からなる群より選ばれる少なくとも1種以
上の成分を必須成分として(A)〜(F)成分と混合し
た前記1、2、3、4または5記載の硬化性組成物。
【0021】7.付加反応に関与する全てのSiH/炭
素炭素三重結合のモル比が0.5〜5であることを特徴
とする前記1、2、3、4、5または6記載の硬化性組
成物。 8.付加反応に関与する全てのSiH/炭素炭素三重結
合のモル比が0.6〜3であることを特徴とする前記
1、2、3、4、5または6記載の硬化性組成物。
【0022】9.付加反応に関与する全てのSiH/炭
素炭素三重結合のモル比が0.8〜1.5であることを
特徴とする前記1、2、3、4、5または6記載の硬化
性組成物。 10.(A)〜(F)100重量部に対して、0〜10
00体積部の有機溶媒に均一に溶解させた前記1〜8記
載いずれか1項記載の硬化性組成物を、用いた有機溶媒
の沸点より低い温度で8時間以上保持し、その後20〜
250℃の温度で段階的あるいは連続的に昇温させるこ
とを特徴とする、1.0mm厚以上の成形体の作製方
法。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に用いる(A)成分は、1
分子中に少なくとも2個以上のSiH基を有する、分子
量1000以下のケイ素化合物であれば特に制限無く用
いることができる。 これらの化合物は例えば、式:H
SiR2−X−SiR2H・・・(3)、HSiR2H・
・・(4)、HaSiR(4-a)・・・(5)、H(a-1)
iR(4-a )−(X)m(SiRH)nSiR(4-a)(a-1)
・・・(6)、R’−(X)m(SiRH)(n+2)−R’
・・・(7)、[X−SiR(4-a)(a-2)(n+2)・・
・(8)、(式中、Rは炭素数1〜20の1価の炭化水
素基を表し、R’は水素または1価の炭化水素基を表
し、Xは2価の基を表し、aは3〜4の整数、nは0〜
30の整数、mは1〜31の整数を表す。)で表される
ヒドロシラン類、または芳香環上の3個以上の水素がS
iR2、SiRH2、SiH3(Rは炭素数1〜20の
1価の有機基を表す。)で置換された芳香環と該置換基
からなるヒドロシランなどが例示できる。これらの化合
物は1種類でも2種類以上用いても良い。式(3)〜
(8)中の1価の有機基としては、例えば、メチル、エ
チル、n―プロピル、i―プロピル、n―ブチル、t―
ブチル、イソアミル、n―オクチル、n―ノニル、フェ
ニル基、クロル基、トリメチルシロキシ基等が挙げら
れ、メチル基、フェニル基が好ましい。式(3)、
(6)、(7)、(8)中の2価の基:Xは、具体的に
は下記に示す構造があげられる。
【0024】
【化12】
【0025】(式中、nは1〜4の整数を表す。)これ
らのうちで、
【0026】
【化13】
【0027】(式中、Meはメチル基を表し、nは前記
と同じ。)が好ましい。さらには、
【0028】
【化14】
【0029】(式中、nは前記と同じ。)が特に好まし
い。式(7)中の水素または1価の有機基:R’は、具
体的には、水素、メチル、エチル、フェニル、トリメチ
ルシロキシ基などであり、特に水素が特に好ましい。
(A)成分の好ましい具体例として、
【0030】
【化15】
【0031】(式中、Meは前記と同じ、Phはフェニ
ル基、nは3〜5の整数を表す。)で示す構造をあげる
ことができる。本発明の(A)成分の分子量は1000
以下が好ましく、500以下がさらに好ましい。本発明
で用いる(B)成分は本発明に特徴的な成分であり、プ
ロパルギルエーテル基の反応性や反応後に形成される骨
格構造などに由来して、本発明によって得られる硬化物
が高弾性率・高強度などの特徴を有すると推定される。
発明で用いる(B)成分は下記式(1)で示されるプロ
パルギルエーテル基を含有する化合物であれば特に制限
無く用いることができる。
【0032】
【化16】
【0033】R1は具体的には下記に示す構造が挙げら
れる。
【0034】
【化17】
【0035】
【化18】
【0036】(R、R’は水素原子あるいは炭素数1〜
20個の1価の炭化水素基であり、同一でも異なってい
ても良い。また、Arは芳香族基である。)これらのう
ちで、
【0037】
【化19】
【0038】が好ましい。さらには、
【0039】
【化20】
【0040】が特に好ましい。(B)成分の好ましい具
体例として、
【0041】
【化21】
【0042】で示す構造をあげることができる。本発明
の硬化性組成物中の付加反応に関与する化合物全てのS
iH基/炭素炭素3重結合の比は、得られる硬化物の力
学特性から0.5〜5が好ましく、0.6〜3がさらに
好ましく、0.8〜1.5が特に好ましい。本発明の
(C)成分であるヒドロシリル化触媒は、望ましない副
生成物の形成を生ぜずにヒドロシリル化反応、アルコキ
シシランの加水分解・縮合反応をワンポットで収率良く
進行させるため中性白金触媒が好ましい。中性白金触媒
としては、白金―有機化合物錯体、白金―有機官能性シ
ロキサン錯体、白金―ジオレフィン化合物錯体等が使用
できる。好ましくは、白金―ビニルシロキサン錯体、白
金―アセチルアセトナート錯体、白金―デカジエン錯体
等が良い。特に好ましくは、カールシュテット(Kar
rstedt)の米国特許3715334、37754
52、および3814730号明細書中に開示されてい
る白金―ビニルシロキサン錯体である。触媒量としては
とくに制限はないが、SiH基1molに対して、10
-1〜10-8molの範囲で用いるのがよい。さらには1
-3〜10 -6molの範囲で用いるのが良い。
【0043】(C)成分である中性白金触媒に加えて、
場合によっては硬化抑制剤との組み合わせによりヒドロ
シリル化反応の反応速度を制御することが可能であり、
ヒドロシリル化反応とアルコキシシランの加水分解・縮
合反応を同時進行的に進めることが可能となる。該硬化
抑制剤は、脂肪族不飽和結合を含有する化合物、有機リ
ン化合物、有機イオウ化合物、窒素含有化合物、スズ系
化合物、有機過酸化物等が使用できる。脂肪族不飽和結
合を含有する化合物として、プロパギルアルコール、エ
ン−イン化合物、ジメチルマレートなどのマレイン酸エ
ステル等が例示される。有機リン化合物としては、トリ
オルガノフォスフィン、ジオルガノフォスフィン、オル
ガノフォスフォン、トリオルガノフォスファイト等が例
示される。有機イオウ化合物としては、オルガノメルカ
プタン、ジオルガノスルフィド、硫化水素、ベンゾチア
ゾール、ベンゾチアゾールジサルファイト等が例示され
る。窒素含有化合物としては、アンモニア、1〜3級ア
ルキルアミン、アリールアミン、尿素、ヒドラジン等が
例示される。スズ系化合物としては、ハロゲン化第一ス
ズ2水和物、カルボン酸第一スズ等が例示される。有機
過酸化物としては、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジク
ミルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、過安息香
酸t−ブチル等が挙げられる。貯蔵安定性改良剤は、使
用する白金触媒1molに対し、0〜1000molの
範囲で用いるのが好ましく、10〜500 molの範
囲で用いるのがさらに好ましく、30〜300 mol
の範囲で用いるのが特に好ましい。
【0044】次に本発明の(D)成分であるケイ素原子
に結合したアルコキシ基を少なくとも2個有するケイ素
化合物としては、以下の化合物が例示される。
【0045】
【化22】
【0046】(式中、Rは炭素数1〜20の1価の炭化
水素基を表し、dは2〜4の整数を表す。)式中の1価
の有機基としては、例えば、メチル、エチル、n―プロ
ピル、i―プロピル、n―ブチル、t―ブチル、イソア
ミル、n―オクチル、n―ノニル、フェニル基、クロル
基、トリメチルシロキシ基等が挙げられ、メチル基、フ
ェニル基が好ましい。これらの化合物は1種類でも2種
類以上用いても良い。具体的には、ジメチルジエトキシ
シラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシ
ラン等が挙げられる。さらに本発明の実施にあたり使用
し得るアルコキシ基含有化合物としては種々のオルガノ
ポリシロキサンが挙げられる。これらの化合物は式、R
3SiO0.5、R2SiO、RSiO1.5(式中、Rは炭素
数1〜20の1価の炭化水素基を表す。)を有する単位
を、1分子中式、R(RO)SiO、R2(RO)Si
0.5、(RO)SiO1.5、(RO)2SiOまたはR
(RO)2SiO0.5(式中、Rは炭素数1〜20の1価
の炭化水素基を表す。)を有する単位の少なくとも1個
とともに含有する直鎖型重合体、共重合体、あるいは環
状化合物。具体的に以下の化合物が例示される。
【0047】
【化23】
【0048】(D)成分としてシルセスキオキサンラダ
ーポリマーが好ましい。シルセスキオキサンラダーポリ
マーは式(2)で表される構造を有し、その数平均分子
量は500以上である。融解性また溶媒への溶解性が良
好であることから数平均分子量は500以上10000
以下が好ましく、さらに好ましくは500以上5000
以下であり、特に好ましくは500以上2000以下が
好ましい。
【0049】
【化24】
【0050】式中、R2およびR3は置換もしくは非置換
の1価の有機基であり、互いに同一でも異なってもよ
く、具体的には、水素原子またはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、n−
ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基等のアル
キル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリー
ル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセニル基
等のアルケニル基;クロロメチル基、トリクロロエチル
基、クロロプロピル基等のハロゲン置換アルキル基等が
例示される。R2は好ましくはメチル基であり、R3は好
ましくはフェニル基である。
【0051】R4は水素原子または置換もしくは非置換
の1価の有機基であり、具体的には、水素原子またはメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基等
のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等の
アリール基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセ
ニル基等のアルケニル基;クロロメチル基、トリクロロ
エチル基、クロロプロピル基等のハロゲン置換アルキル
基等が例示される。また、R4としては−C0CH3、−
N=C(Me)(Et)、−C(CH3)=CH2等の高
活性な加水分解性基も好適に利用できる。ここで、好ま
しくは水素原子、メチル基またはエチル基である。
【0052】l、m、nは2≦l+m+nを満足する0
または正の整数である。式(2)において、l個の繰り
返し単位(以下、この単位をl単位という)におけるR
2とR3はl単位毎に同一でも異なっていてもよい。この
ことはm個の繰り返し単位(以下、この単位をm単位と
いう)のR2についても同様であり、n個の繰り返し単
位(以下、この単位をn単位という)のR3についても
同様である。また、l単位、m単位およびn単位はブロ
ックであってもこれらが混在したランダムであってもよ
い。
【0053】シルセスキオキサンラダーポリマーのラダ
ー構造は、その中にラダー構造以外の不規則構造が含ま
れていても良い。不規則構造としては、次に示すように
ラダーすなわち梯子構造を形成する2本の柱部分に結合
欠損があるもの、該2本の柱を結ぶ横棒部分に結合欠損
があるものが挙げられる。該欠損部分はシラノール基及
び/またはアルコキシ基が結合した形になっている。
【0054】
【化25】
【0055】また、該欠損部分からさらに不規則な分岐
構造が発達した次に示す構造を挙げることが出来る。
【0056】
【化26】
【0057】式中、Rは水素原子または置換もしくは非
置換の1価の有機基であり、具体的には、水素原子また
はメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基
等のアリール基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘ
キセニル基等のアルケニル基;クロロメチル基、トリク
ロロエチル基、クロロプロピル基等のハロゲン置換アル
キル基等が例示される。
【0058】R3は水素原子または置換もしくは非置換
の1価の有機基であり、具体的には、水素原子またはメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基等
のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等の
アリール基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ヘキセ
ニル基等のアルケニル基;クロロメチル基、トリクロロ
エチル基、クロロプロピル基等のハロゲン置換アルキル
基等が例示される。また、R3としては−C0CH3、−
N=C(Me)(Et)、−C(CH3)=CH2等の高
活性な加水分解性基も好適に利用できる。ここで、好ま
しくは水素原子、メチル基またはエチル基である。
【0059】不規則構造は式(2)の化合物(不規則構
造は除く)中80重量%以下含むことができる。また式
(2)の化合物は部分硬化物であってもよい。ここで、
部分硬化とは前記したように以下に示すラダー構造中の
欠損部分から不規則な分岐構造が発達した構造であり、
例えばゲル分率(実施例1にて定義した方法で測定)が
5%から30%の化合物である。
【0060】
【化27】
【0061】次に本発明の(E)について説明する。
(E)成分のシラノール縮合触媒は、アルコキシシリル
基の加水分解・縮合反応を促進させるために用いること
ができる。(E)成分としては、各種酸触媒、アルカリ
触媒、あるいは有機金属化合物などの従来公知のものを
広く使用することができ、特に制限されないが、その具
体例としては、酸触媒として例えば塩酸、硫酸、硝酸、
酢酸、リン酸、活性白土、塩化鉄、ホウ酸、トリフルオ
ロ酢酸、トリフルオロメタンスルフォン酸、パラ−トル
エンスルフォン酸などが挙げられる。アルカリ触媒とし
ては例えばアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の水
酸化物、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属のアル
コキシド、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド、
テトラアルキルフォスフォニウムヒドロキシド、アミン
化合物などが挙げられる。アミン化合物としては、例え
ばピリジン、ピコリン、ルチジン、ピラジン、ピペリド
ン、ピペリジン、ピペラジン、ピラゾール、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピロリジン、ブチルアミン、オクチル
アミン、ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノ
ールアミン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチル
アミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチ
レンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチル−
4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0] ウンデセン−7(DBU)、あるいは
これらアミン系化合物のカルボン酸などとの塩、過剰の
ポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポリアミ
ド樹脂、過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生
成物、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シランなどのアミノ基を有するシランカップリング剤な
どが挙げられる。また、テトラブチルアンモニウムフル
オライド、フッ化カリウム、フッ化ナトリウムなどのフ
ッ素系化合物なども用いることができる。有機金属化合
物触媒には、錫、鉛、亜鉛、鉄、コバルト、チタン、ア
ルミニウム、ジルコニウム、ホウ素などの有機酸塩、ア
ルコキシド、キレートがある。本発明で使用する錫系触
媒の具体例としては、例えば一般式(9)
【0062】
【化28】
【0063】(R5は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基など
のような置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのよ
うなアルケニル基、フェニル基、トリル基などのような
アリール基などが挙げられる。Y1、Y2は炭素数が1か
ら8のアルキル基、アルコキシ基、dは0、1、または
2)で示される。あるいは例えば一般式(10)
【0064】
【化29】
【0065】(R6は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基のよ
うな置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのようなアリール基
などが挙げられる)で示される。例えば、錫(II)メト
キシド、錫(II)エトキシド、錫(II)2,4−ペンタ
ンジオネート、錫(II)オクトエート、酢酸錫(II)、
ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレート、ジブチ
ル錫ジアセテート、ナフテン酸錫、ジブチル錫オキサイ
ドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錫ジアセチ
ルアセトナートなどが挙げられる。本発明で使用する鉛
触媒の具体例としては、例えば一般式(11)
【0066】
【化30】
【0067】(Y3、Y4は置換または非置換の炭素数が
1から8のアルキル基、アルコキシ基である)で示され
る。例えば、鉛(II)ヘキサフルオロペンタンジオネー
ト、鉛(II) 2,4−ペンタンジオネート、鉛(II)
2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオ
ネート、オクチル酸鉛などが挙げられる。本発明で使用
する亜鉛系触媒の具体例としては、例えば一般式(1
2)
【0068】
【化31】
【0069】(R7は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基のよ
うな置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのようなアリール基
などが挙げられる。Y5、Y6は炭素数が1から8のアル
キル基、アルコキシ基、eは0、1、または2)で示さ
れる。あるいは例えば一般式(13)
【0070】
【化32】
【0071】(R8は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基のよ
うな置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのようなアリール基
などが挙げられる)で示される。例えば、ジメトキシ亜
鉛、ジエトキシ亜鉛、亜鉛メトキシエトキシド、亜鉛
2,4−ペンタンジオネート、酢酸亜鉛、亜鉛 2−エ
チルヘキサノエート、ギ酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、亜
鉛ネオデカノエート、ウンデシレン酸亜鉛、オクチル酸
亜鉛などが挙げられる。この出願発明において用いられ
る鉄触媒の具体例としては、例えば一般式(14)
【0072】
【化33】
【0073】(R9は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基のよ
うな置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのようなアリール基
などが挙げられる。Y7、Y8は置換または非置換の炭素
数が1から8のアルキル基、アルコキシ基、fは0、
1、2、または3)で示される。例えば、鉄(III)ベ
ンゾイルアセトネート、鉄(III)エトキサイド、鉄(I
II) 2,4−ペンタンジオネート、鉄(III)トリフル
オロペンタンジオネート、オクチル酸鉄などが挙げられ
る。本発明で使用するコバルト系触媒の具体例として
は、例えば一般式(15)
【0074】
【化34】
【0075】(Y9、Y10は置換または非置換の炭素数
が1から8のアルキル基、アルコキシ基、gは2または
3)で示される。例えば、コバルト(II) 2,4−ペ
ンタンジオネート、コバルト(III)2,4−ペンタン
ジオネートなどが挙げられる。本発明で使用するチタン
系触媒の具体例としては、例えばテトラアルキルオルソ
チタネートやチタンキレートなどがある。テトラアルキ
ルオルソチタネートは、例えば一般式(16)
【0076】
【化35】
【0077】(式中、R10は置換または非置換の1価の
炭化水素基、好ましくは炭素数1から4の炭化水素基で
ある)で表される。このような1価の炭化水素基として
は、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基などが挙げられる。チタンキ
レートは、例えば一般式(17)
【0078】
【化36】
【0079】(式中、R11、R12、R14は1価の炭化水
素基を表し、R13は水素原子または1価の炭化水素基を
表す)で示される。このようなチタンキレートとして
は、例えばジイソプロポキシビス(アセト酢酸エチル)
チタン、ジイソプロポキシビス(アセト酢酸メチル)チ
タン、ジイソプロポキシビス(アセチルアセトン)チタ
ン、ジブトキシビス(アセト酢酸エチル)チタンなどが
挙げられる。この出願発明において触媒として用いられ
るアルミニウムアルコキシドの具体例としては、例えば
一般式(18)
【0080】
【化37】
【0081】(式中、R15は置換または非置換アルキル
基、Xはアルコキシ基以外の1価の陰性基、hは0、
1、2、または3を示す)で示される。最も好ましいア
ルミニウムアルコキシドは、一般式(18)においてh
が3の場合であるアルミニウムトリアルコキシドである
が、アルコキシ基の一部がXなどで置換された化合物を
用いてもよい。Xとしては、F-、Cl-、Br- などの
ハロゲン原子や、一般式(19)
【0082】
【化38】
【0083】(Y11およびY12は、炭素数が1〜8まで
のアルキル基またはアルコキシ基を示す)で表される陰
性基が好ましい。具体的には、アルミニウムトリイソプ
ロポキシド、アルミニウムトリ第2ブトキシド、アルミ
ニウムジイソプロポキシ第2ブトキシド、アルミニウム
ジイソプロポキシドアセチルアセトナート、アルミニウ
ムジ第2ブトキシドアセチルアセトナート、アルミニウ
ムジイソプロポキシドエチルアセトアセテート、アルミ
ニウムジ第2ブトキシドエチルアセトアセテートなどが
挙げられる。この出願発明において触媒として用いられ
るジルコニウムアルコキシドまたはキレートの具体例と
しては、例えば一般式(20)
【0084】
【化39】
【0085】(R16は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基のよ
うな置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのようなアリール基
などが挙げられる。Y13、Y14は炭素数が1から8のア
ルキル基、アルコキシ基、iは0、1、2、3、または
4)で示される。具体的には、ジルコニウムテトラブト
キシド、ジルコニウムテトライソプロポキシド、ジルコ
ニウムテトラメトキシド、ジルコニウムトリブトキシド
モノアセチルアセトナート、ジルコニウムジブトキシド
ビスアセチルアセトナート、ジルコニウムモノブトキシ
ドトリスアセチルアセトナート、ジルコニウムトリブト
キシドモノエチルアセトアセテート、ジルコニウムジブ
トキシドビスエチルアセトアセテート、ジルコニウムモ
ノブトキシドトリスエチルアセトアセテート、ジルコニ
ウムテトラアセチルアセトナート、ジルコニウムテトラ
エチルアセトアセテートなどが挙げられる。本発明で使
用するホウ素アルコキシド触媒の具体例としては、例え
ば一般式(21)
【0086】
【化40】
【0087】(R17は置換または非置換の1価の炭化水
素基を表す。例えば、アルキル基、クロロメチル基のよ
うな置換アルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケ
ニル基、フェニル基、トリル基などのようなアリール基
などが挙げられる)で示される。例えば、ホウ素メトキ
シド、ホウ素エトキシド、ホウ素n−ブトキシドなどが
挙げられる。これらの触媒は1種類を単独で用いてもよ
く、また差し支えなければ2種以上を併用してもよい。
好ましい触媒は中性の有機金属化合物であり、さらに好
ましくはチタン系およびアルミニウム系触媒であり、特
に好ましい触媒はチタン系触媒である。触媒の使用量は
例えばシルセスキオキサンラダーポリマー 100重量
部に対して 0.01〜20 重量部であり、好ましくは
0.3〜10で、最も好ましくは 0.5〜6重量部で
ある。
【0088】本発明の(F)成分である水の添加量は任
意であるが、(D)成分であるアルコキシシリル基に対
して5〜100 mol% が好ましい。本発明の(G)
成分のひとつとして、シラノール化合物を用いることが
出来る。具体的に例示するならば、Ph2Si(O
H)2、PhMe2SiOH、Ph2MeSiOH、Ph
Si(OH)3及びその低分子量オリゴマーなどを挙げ
ることが出来る。また、HOSi(Me)2−p−C6
4−Si(Me)2OH、HOSi(Me)2−m−C6
4−Si(Me)2OH、(HO)2SiMe−p−C6
4−SiMe(OH)2、(HO)2SiMe−m−C6
4−SiMe(OH)2等も例示される。このシラノール
化合物の使用量はシルセスキオキサンラダーポリマー
100重量部に対して1〜50 重量部であり、好まし
くは 10〜50重量部である。
【0089】本発明で使用することができる(G)成分
のシリカ系架橋剤は、微粉末の含水シリカあるいは無水
シリカ、あるいは各種表面処理剤で処理されたシリカ粉
末などを挙げることが出来る。これらのシラノール基あ
るいは吸着した水がアルコキシシリル基の縮合反応に関
与し、得られる硬化物の物性を改善することができる。
シリカ系架橋剤の使用量は、例えばシルセスキオキサン
ラダーポリマー 100 重量部に対して5〜30 重量
部が好ましい。これらのシリカ系架橋剤は上記のシラノ
ール化合物と併用しても構わない。
【0090】本発明においては、(A)〜(G)成分以
外にその目的に応じて種々の成分を添加することができ
る。例えば、力学的機能を向上する目的で、グラスファ
イバー、カーボンファイバー、シリコーンカーバイドフ
ァイバー、シリコーンナイトライドファイバー、チタン
ファイバーあるいはアラミドなどの有機質繊維、チタン
酸カリウムウィスカー、マイカ、ガラスフレーク、黒
鉛、硫化モリブデン等を添加できる。電気的性能を向上
する目的で、金属粉、金属コーティングフィラーを用い
ることができる。また熱的特性向上にためには水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモンな
どを用いることができる。
【0091】硬化時に溶媒を用いなくてもよいが、用い
る場合は、具体的に例示すれば、ベンゼン、トルエン、
ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素系溶媒、テトラヒド
ロフラン、1, 4ージオキサン、ジエチルエーテルな
どのエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンな
どのケトン系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、1,
2ージクロロエタンなどのハロゲン系溶媒を用いるこ
とができる。溶媒は2種類以上の混合溶媒として用いる
こともできる。シルセスキオキサンラダーポリマーの溶
解度の点でテトラヒドロフランが好ましい。使用する溶
媒の量は、用いるケイ素化合物1gに対し、0〜10m
lの範囲で用いるのが好ましく、0.5〜5mlの範囲
で用いるのがさらに好ましく、1〜3mlの範囲で用い
るのが特に好ましい。
【0092】次に本発明の第2の発明である成形体の作
製方法について述べる。本発明は請求項1〜8記載の
(A)〜(F)成分100重量部に対して、0〜100
0体積部の有機溶媒に均一に溶解させた硬化性組成物
を、用いた有機溶媒の沸点より低い温度で8時間以上保
持し、その後20〜250℃の温度で段階的あるいは連
続的に昇温させることを特徴とする、1.0mm厚以上
の成形体の作製方法に関する。
【0093】本発明の硬化性組成物を加熱硬化させる際
に、昇温温度をコントロールすることにより、系の硬化
速度、系からの溶媒の揮発速度、系中に残存する溶媒の
拡散速度などをうまくバランスでき、形成される硬化物
に著しいクラックを発生させることなく、成形体を作製
することができる。この硬化性組成物の昇温のさせ方
は、まずはじめに、用いた有機溶媒の沸点より低い温度
で8時間以上保持し、その後20〜250℃の温度で段
階的あるいは連続的に昇温させる。肉厚の成形体は、例
えばこの硬化性組成物をポリイミドフィルムを両面テー
プで貼った型に流し込み、蓋をして熱風乾燥器の中に水
平に静置し、徐々に温度を上げながら加熱硬化させるこ
とにより作製できる。もしくは、セロファンを貼った2
枚のガラス板にシリコーンチューブを挟み込み、その間
にこの硬化性組成物を流し込み、熱風乾燥器の中に垂直
に静置し、徐々に温度を上げながら加熱硬化させること
により作製できる。加熱硬化は、20〜400℃の範囲
で段階的にあるいは連続的に昇温するのがよい。連続的
に昇温する場合は、5℃/hr.以下の速度で徐々に昇
温するのが好ましい。好ましい段階的昇温条件を例示す
れば、50℃で8〜24時間、80℃で8〜24時間、
100℃で5〜20時間、150℃で12〜70時間と
いう順で加熱硬化させる条件が挙げられる。加熱硬化の
雰囲気は空気中、また窒素、アルゴンなどの不活性気体
中あるいは減圧下で行うことができる。
【0094】加熱硬化の後、物性改善や用途目的に応じ
てさらに加熱処理してもよい。その条件としては、15
0〜450℃の温度範囲で、空気中、窒素、アルゴンな
どの不活性気体中あるいは減圧下で行うことができる。
本発明の成形体は、塗料・保護コーティング材料として
用いることが出来る。また、本発明の成形体は粘着剤、
接着剤及びコンタクト接着剤として用いることが出来
る。また、種々の熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂の
改質剤として用いることが出来る。本発明の成形体は、
電子・電気材料として用いることが出来る。具体的に
は、半導体実装用のリジッド配線板、フレキシブルプリ
ント配線板、半導体実装用装着材料、フレキシブルプリ
ント配線板用接着剤、半導体用封止樹脂、電気・電子部
品周りの封止材、半導体用絶縁膜、フレキシブルプリン
ト回路保護用カバーレイフィルム、樹脂の改質剤、配線
被覆用コーティング剤等に用いることが出来る。また、
該成形体は土木・建築材料として用いることが出来る。
具体的には、シーリング剤、制振・防震材料、塗料、接
着剤、コーティング剤吹付剤、防水剤、構造用部材等で
ある。また、自動車・航空機材料として用いることが出
来る。具体的には、密封剤、摺動部材、コーティング
剤、構造用部材、接着剤、型取り用材料等である。光学
材料としては光ファイバー用コア材及びクラッド材、プ
ラスチックレンズの耐摩耗性コーティング剤である。医
療材料としては、人工骨等に用いることが出来る。本発
明の成形体の利用分野、用途は上述した分野に限られる
ものではない。
【0095】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明の内容はこれに限定されるものではな
い。シルセスキオキサンラダーポリマーとしては、昭和
電工(株)より入手したオーエンス・イリノイ・インコ
ーポレイテッド製のもの(商品名グラスレジン)で、ケ
イ素上の置換基の比がメチル基/フェニル基=2/1の
GR−100(Mw/Mn=7210/1260)を用
いた。触媒であるジイソプロポキシビス(アセチルアセ
トン)チタンは、日本遭達(株)製の T−50(イソ
プロピルアルコール溶液(75%))を使用した。1,
3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンは信
越化学工業製のものを用いた。またヒドロシリル化触媒
はDegussa製Pt−ビニルシロキサン錯体(PT
VTS,1.5×10-4 mmol/mg)をテトラヒ
ドロフランで1/10に薄めて用いた。 ・ビスフェノール A ジプロパルギルエーテルの合成 以下の反応スキームに従って合成した。
【0096】
【化41】
【0097】1Lの4つ口フラスコに、ビスフェノール
A 114.15g(0.5mol)、テトラブチル
アンモニウムブロマイド(TBAB、広栄化学製)11
8.95g(1.0mol)及び水酸化ナトリウム4
0.0g(1.0mol)の水溶液300mlを入れ
た。上記溶液を室温で10分程度攪拌した。そこに、プ
ロパルギルブロマイド118.95g(1.0mol)
を30分程度で滴下した。80℃で13時間加熱・攪拌
した後、固体が析出していた。クロロホルムを加え上記
固体を溶解させた後、有機層を分液し再結晶することに
より目的物を得た。 収量:134.6g。 実施例1 50mlのサンプル管に、GR100 5.0gをはか
り取りテトラヒドロフラン5mlを用いて溶解した。グ
ラスレジンを超音波洗浄器を用いて完全に溶解させた
後、縮合触媒であるTi(O−i−Pr)2(aca
c)2(i−Pr;イソプロピル、acac;アセチル
アセトナト)を150mg、及び水190mgを加え
た。別の30mlのサンプル管にビスフェノール A
ジプロパルギルエーテル0.83g(2.7mmol)
をはかり取り、テトラヒドロフラン3mlを用いて溶解
した。上記溶液に1,3,5,7−テトラメチルシクロ
テトラシロキサン0.33g(1.4mmol)を加え
軽く振って混合した(炭素炭素3重結合/SiH=1/
1)。このカルボシラン溶液とシルセスキオキサンラダ
ーポリマー溶液とを混合し(シルセスキオキサンラダー
ポリマー成分/カルボシラン成分=8/2)、上記白金
触媒64mg(SiH基に対して1×10-4当量)、硬
化抑制剤であるジメチルマレートを8mg(白金触媒に
対して100当量)加え、軽く振って混合した。予め、
厚さ25 μmのポリイミドフィルムを両面テープを用
いて敷いたφ6.7 cmの軟膏缶を用意しておいた。
この中に、上記の手順で調製した溶液を静かに流し込ん
だ。この軟膏缶を熱風乾燥器中に水平となるように置い
た後ふたをして静置した。50℃/18h、80℃/2
1h空気中で加熱した後、室温まで冷却した。その後、
窒素気流下(流量:50L/min)、35℃で30分
間保持した後、窒素気流下(流量:10L/min)3
0minかけて100℃まで昇温し1時間保持した後、
30minかけて150℃まで昇温し25時間加熱硬化
させ、硬化物(a)を得た。得られた硬化物は茶色透明
固体であり、そのゲル分率は98%であった。
【0098】ゲル分率は以下の手順に従って測定した。
金網に樹脂約100mgを入れ、テトラヒドロフラン5
0mL中にそれを12時間浸せきした。網を取り出して
100℃で2時間乾燥した。ゲル分率は以下の式により
算出した(以下同様)。 ゲル分率(%)=(抽出後の全体の重量−網の重量)/
(抽出前の全体の重量−網の重量)×100 該硬化物からダイヤモンドカッターを用いて長さ約40
mm、幅約5mmの曲げ試験用サンプルを切り出した。 実施例2〜実施例5 実施例1と同様の手順でシルセスキオキサンラダーポリ
マー成分/カルボシラン成分=7/3(実施例2)、6
/4(実施例3)、5/5(実施例4)、2/8(実施
例5)の硬化物を作製した。配合を表1に示した。得ら
れた硬化物の性状及びゲル分率について表2に示した。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】比較例1 50mlのサンプル管に、GR100 5.0gをはか
り取りテトラヒドロフラン5mlを用いて溶解した。グ
ラスレジンを超音波洗浄器を用いて完全に溶解させた
後、縮合触媒であるTi(O−i−Pr)2(aca
c)2(i−Pr;イソプロピル、acac;アセチル
アセトナト)を150mg、及び水190mgを加え
た。別の30mlのサンプル管に、1,4−ビス(ジメ
チルビニルシリル)ベンゼン0.81g(3.3mmo
l)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン0.40g(1.6mmol)をはかった。この
カルボシラン溶液とシルセスキオキサンラダーポリマー
溶液とを混合し(シルセスキオキサンラダーポリマー成
分/カルボシラン成分=8/2)、そこに貯蔵安定剤で
あるジメチルマレートの10wt%THF溶液を40m
g加え軽く振って混合した(白金触媒に対して100当
量)。その後、Pt−ビニルシロキサン錯体(9.71
x10-6 mmol/mg)を29mg加えた(Si−ビ
ニル基に対して1x10-5当量) 。予め、厚さ25 μ
mのポリイミドフィルムを両面テープを用いて敷いたφ
6.7 cmの軟膏缶を用意しておいた。この中に、上
記の手順で調製した溶液を静かに流し込んだ。この軟膏
缶を熱風乾燥器中に水平となるように置いた後ふたをし
て静置した。その後、50℃/23h、80℃/7h、
100℃/16h、150℃/25hかけて加熱硬化さ
せ、硬化物(f)を得た。得られた硬化物は黄色透明固
体であり、ゲル分率は100%であった。該硬化物から
ダイヤモンドカッターを用いて長さ約40mm、幅約5
mmの曲げ試験用サンプルを切り出した。 比較例2 50mlのサンプル管に、GR100 5.0gをはか
り取りテトラヒドロフラン5mlを用いて溶解した。グ
ラスレジンを超音波洗浄器を用いて完全に溶解させた
後、縮合触媒であるTi(O−i−Pr)2(aca
c)2(i−Pr;イソプロピル、acac;アセチル
アセトナト)を150mg、及び水190mgを加え
た。別の30mlのサンプル管に、1,4−ビス(ジメ
チルビニルシリル)ベンゼン3.12g(12.7mm
ol)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシ
ロキサン1.53g(6.4mmol)をはかった。こ
のカルボシラン溶液とシルセスキオキサンラダーポリマ
ー溶液とを混合し(シルセスキオキサンラダーポリマー
成分/カルボシラン成分=5/5)、そこに貯蔵安定剤
であるジメチルマレートを21mg加え軽く振って混合
した(白金触媒に対して500当量)。その後、Pt−
ビニルシロキサン錯体(9.71×10-6 mmol/m
g)を26mg加えた(Si−ビニル基に対して1×1
-5当量) 。予め、厚さ25 μmのポリイミドフィル
ムを両面テープを用いて敷いたφ6.7 cmの軟膏缶
を用意しておいた。この中に、上記の手順で調製した溶
液を静かに流し込んだ。この軟膏缶を熱風乾燥器中に水
平となるように置いた後ふたをして静置した。その後、
50℃/16h、80℃/8h、100℃/16h、1
50℃/5hかけて加熱硬化させ、硬化物(g)を得
た。得られた硬化物は黄色透明固体であり、ゲル分率は
98%であった。該硬化物からダイヤモンドカッターを
用いて長さ約40mm、幅約5mmの曲げ試験用サンプ
ルを切り出した。 比較例3 50mlのサンプル管に、GR100 1.0gをはか
り取りテトラヒドロフラン5mlを用いて溶解した。グ
ラスレジンを超音波洗浄器を用いて完全に溶解させた
後、縮合触媒であるTi(O−i−Pr)2(aca
c)2(i−Pr;イソプロピル、acac;アセチル
アセトナト)を30mg、及び水35mgを加えた。別
の30mlのサンプル管に、1,4−ビス(ジメチルビ
ニルシリル)ベンゼン2.48g(10.1mmo
l)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン1.23g(5.1mmol)をはかった。この
カルボシラン溶液とシルセスキオキサンラダーポリマー
溶液とを混合し(シルセスキオキサンラダーポリマー成
分/カルボシラン成分=2/8)、そこに貯蔵安定剤で
あるジメチルマレートを15mg加え軽く振って混合し
た(白金触媒に対して500当量)。その後、Pt−ビ
ニルシロキサン錯体(9.71×10-6 mmol/m
g)を20mg加えた(Si−ビニル基に対して1×1
-5当量) 。予め、厚さ25 μmのポリイミドフィル
ムを両面テープを用いて敷いたφ6.7 cmの軟膏缶
を用意しておいた。この中に、上記の手順で調製した溶
液を静かに流し込んだ。この軟膏缶を熱風乾燥器中に水
平となるように置いた後ふたをして静置した。その後、
50℃/16h、80℃/8h、100℃/16h、1
50℃/5hかけて加熱硬化させ、硬化物(g)を得
た。得られた硬化物は黄色透明固体であり、ゲル分率は
98%であった。該硬化物からダイヤモンドカッターを
用いて長さ約40mm、幅約5mmの曲げ試験用サンプ
ルを切り出した。 曲げ試験の方法 島津製 精密万能試験機を用いて行った。測定条件は、
JIS規格(K7203)に示される「小型試験片によ
る曲げ試験方法」に準じて行った。(スパン:15m
m, 圧子:5R,支点:2R,テストスピード:0.
5mm/min)。
【0102】表3に実施例1〜5で得られた本発明の硬
化物、及び比較例1〜3で得られた硬化物の曲げ試験の
結果について示す。
【0103】
【表3】
【0104】
【発明の効果】本発明により提供される硬化物を用いて
高弾性率・高強度なケイ素系高分子硬化物を製造するこ
とができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)成分として1分子中に少なくとも2
    個以上のSiH基を有する分子量1000以下のケイ素
    化合物、(B)成分として下記式(1)で示されるプロ
    パルギルエーテル基を含有する化合物、 【化1】 式中R1は以下の中からそれぞれ独立に選択された基で
    ある。 【化2】 【化3】 (R、R’は水素原子もしくは炭素数1〜20個の1価
    の炭化水素基であり、同一でも異なっていても良い。ま
    た、Arは芳香族基である。)(C)成分として中性白
    金触媒、(D)成分としてケイ素原子に結合したアルコ
    キシ基を少なくとも2個有するケイ素化合物、(E)成
    分としてシラノール縮合触媒を含有する硬化性組成物。
  2. 【請求項2】(A)〜(E)成分の他に、(F)水を必
    須成分とする請求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】(D)成分のケイ素原子に結合したアルコ
    キシ基を少なくとも2個有するケイ素化合物が、下記式
    (2)で表される数平均分子量500以上のシルセスキ
    オキサンラダーポリマーである請求項1または2記載の
    硬化性組成物。 【化4】 (式中、R2は1価の炭化水素基を表し、互いに同一で
    も異なっていても良い、R3は1価の芳香族炭化水素基
    を表し、互いに同一でも異なっていても良い、R4は水
    素原子又は1価の炭化水素基を表し、l、m、nは2≦
    l+m+nを満足する0又は正の整数を表す。)
  4. 【請求項4】(E)成分のシラノール縮合触媒が中性の
    有機金属化合物である請求項1、2または3記載の硬化
    性組成物。
  5. 【請求項5】(E)成分のシラノール縮合触媒がチタン
    系化合物である請求項1、2または3記載の硬化性組成
    物。
  6. 【請求項6】(G)成分として、加水分解・縮合反応可
    能なシラノール化合物、微粉末含水シリカ、無水シリカ
    などのシリカ系架橋剤からなる群より選ばれる少なくと
    も1種以上の成分を必須成分として(A)〜(F)成分
    と混合した請求項1、2、3、4または5記載の硬化性
    組成物。
  7. 【請求項7】付加反応に関与する全てのSiH/炭素炭
    素3重結合のモル比が0.5〜5であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5または6記載の硬化性組成
    物。
  8. 【請求項8】付加反応に関与する全てのSiH/炭素炭
    素3重結合のモル比が0.6〜3であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5または6記載の硬化性組成
    物。
  9. 【請求項9】付加反応に関与する全てのSiH/炭素炭
    素3重結合のモル比が0.8〜1.5であることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5または6記載の硬化性
    組成物。
  10. 【請求項10】(A)〜(F)100重量部に対して、
    0〜1000体積部の有機溶媒に均一に溶解させた請求
    項1〜8記載いずれか1項記載の硬化性組成物を、用い
    た有機溶媒の沸点より低い温度で8時間以上保持し、そ
    の後20〜250℃の温度で段階的あるいは連続的に昇
    温させることを特徴とする、1.0mm厚以上の成形体
    の作製方法。
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