JPH1192194A - 硬化性組成物、床構造体、および床の施工方法 - Google Patents
硬化性組成物、床構造体、および床の施工方法Info
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- JPH1192194A JPH1192194A JP19470098A JP19470098A JPH1192194A JP H1192194 A JPH1192194 A JP H1192194A JP 19470098 A JP19470098 A JP 19470098A JP 19470098 A JP19470098 A JP 19470098A JP H1192194 A JPH1192194 A JP H1192194A
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Abstract
て、かつ稜角を有する粒子(x)5〜80重量%、粒径
0.6〜4.75mmの粒子であって、稜角を有さず丸
みを帯びた粒子(y)5〜80重量%、および粒径0.
6mm以下の粒子(z)10〜80重量%を含有する骨
材と、結合材とを含有する硬化性組成物。
Description
れ、床面の滑りを防止し、かつ車両走行などに対する耐
磨耗性に優れた硬化性組成物および床構造体に関する。
道路の舗装面等の床面を形成する塗り床材用途の硬化性
組成物として、セメント材料やアスファルト材料等の他
に、樹脂系の硬化性組成物が使用されている。一般に、
この樹脂系の硬化性組成物は、骨材と該骨材を結合させ
る結合材としての樹脂系材料からなり、骨材としては川
砂・ケイ砂・セラミックス等からなる丸みを帯びた形状
のものが使用されている。
において60〜90重量%程度を占めるように、多量に
混合されるものであることから、骨材が稜角を有してい
て摩擦抵抗が大きい場合には、当該硬化性組成物をコン
クリート地等の下地面(被塗床面)に対して滑らかに塗
り伸ばすことが困難になり、均一な厚さに塗り伸ばすこ
とができず、したがって形成される床面に凹凸が生じた
り、均一な床面を形成するのに時間を要することとな
る。したがって、こうした硬化性組成物の骨材として
は、稜角を有さず丸みを帯びたものが使用されてきた。
配合してなる硬化性組成物を用いた場合には、滑らかに
塗り伸ばしたり、均一な厚さに塗り伸ばすことが容易で
あり、したがって均一な床面を形成することが容易であ
るが、その反面、でき上がった床面は、骨材の微小な曲
面によって平滑に形成されるために、滑りやすい欠点が
あった。
て稜角を有さず丸みを帯びた粒子と稜角を有する粒子を
併せて使用する方法が提案されている(実公平7−63
33)。しかし、用いられる粒子の粒径が大きく、硬化
後の表面には粒子の欠落による窪みが生じやすく、内部
には空隙による穴を生じやすかった。
液成分を添加して粘度を下げることで施工性を向上させ
る方法もあるが、骨材が沈降して凹凸床面が形成されず
充分な滑り防止の機能が発揮できない。
の従来技術の問題を解消し、施工作業性に優れ、床面の
滑りを防止し、かつ車両走行などに対する耐磨耗性に優
れた塗り床材用硬化性組成物の提供にある。
解決すべくなされた下記の発明である。結合材と骨材を
含有する硬化性組成物において、骨材が、下記の形状を
有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け試験方
法」による粒径が下記に示すとおりである、粒子
(x)、粒子(y)および粒子(z)を、重量比で5〜
80/5〜80/10〜80の割合で含有することを特
徴とする、硬化性組成物。
硬化物からなる床構造体であって、骨材が、下記の形状
を有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け試験
方法」による粒径が下記に示すとおりである、粒子
(x)、粒子(y)および粒子(z)を、重量比で5〜
80/5〜80/10〜80の割合で含有することを特
徴とする、床構造体。
用いて床を施工する方法において、骨材として、下記の
形状を有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け
試験方法」による粒径が下記に示すとおりである、粒子
(x)、粒子(y)および粒子(z)を、重量比で5〜
80/5〜80/10〜80の割合で使用することを特
徴とする、床の施工方法。
粒子であって、かつ稜角を有する粒子。 粒子(y):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有さず丸みを帯びた粒子。 粒子(z):粒径0.6mm以下の粒子。
用いて床を施工する方法において、骨材として、下記の
形状を有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け
試験方法」による粒度分布が下記に示すとおりである、
粗粒(A)、粗粒(B)および細粒(C)を、重量比で
5〜80/5〜80/5〜80の割合で使用することを
特徴とする、床の施工方法。 粗粒(A):粒径0.3〜4.75mmの粒子の含量が
50重量%以上であり、かつ粒径0.6mm以下の粒子
の含量が80重量%未満の粗粒であって、かつ稜角を有
する粗粒。 粗粒(B):粒径0.3〜4.75mmの粒子の含量が
50重量%以上であり、かつ粒径0.6mm以下の粒子
の含量が80重量%未満の粗粒であって、かつ稜角を有
さず丸みを帯びた粗粒。 細粒(C):粒径0.6mm以下の粒子の含量が80重
量%以上の細粒。
た後に、図1に示されるような床構造体となる。すなわ
ち、粒子(x)(図中、1)と、粒子(y)(図中、
2)と、粒子(z)(図中、3)とが、それぞれ、硬化
した結合材(図中、4)により互いに結合され散在して
いる。
中、エッジ1a)が床面に露出するために、かかるエッ
ジ1aが滑り止めとして作用する。車両走行や重量物運
搬による磨耗に耐えるために、粒子(x)は硬度が高い
材質からなることが好ましい。
れる際にベアリングのごとく作用し、施工を容易にさせ
る作用を有する。さらに粒子(z)は上記粒子(x)と
粒子(y)の間に介在しそれらの沈降を抑制するととも
に、硬化した結合材とともにそれらを互いにしっかり結
合させ表面からの欠落や、内部の隙間発生を防止する。
粒子(x)と粒子(y)と粒子(z)とを混入し、均一
に混練した硬化性組成物を用いることによって形成でき
る。
でき、川砂、ケイ砂などの天然ケイ質や、ガラス、セラ
ミックス、ムライト、電融アルミナ、炭化ケイ素などの
無機材料を粉砕したものが使用できる。また、プラスチ
ックスの粉砕物等も使用できる。プラスチックスの粉砕
物としては、例えば無色のもしくは着色されたプラスチ
ックスの粉砕物のチップ、旋削屑(turning
s)、または顆粒が使用できる。射出成形その他の方法
で成形された物品のトリミング時に出るプラスチックス
廃物も使用できる。
樹脂または熱硬化性樹脂であり、例えば、ナイロン樹
脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル樹脂、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アセター
ル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステ
ル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹
脂、酢酸セルロース樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂
等が挙げられる。
粒子(y)および粒子(z)は、これら各種材料の中か
ら、目的に応じて選択され、素材としては特に限定され
ない。
稜角を有する。このような形状は、硬度の高い材料を粉
砕することにより得られる。セラミックス、ムライト、
電融アルミナ、炭化ケイ素などの硬質の無機材料の粉砕
品が好ましい。セラミックスからなるものがより好まし
く、陶器や碍子の粉砕品はリサイクル品として安価に購
入できるため好ましい。
かつ丸みを帯びた形状とは、稜角を有さず、かつ、球状
〜楕円状の形状を有するものである。このような、形状
の粒子はセラミックス、ムライト、電融アルミナ、炭化
ケイ素などの硬質の無機材料をボールミル等の粉砕機を
用いて粉砕して得られる。また、粒子(z)に関して
は、粒子の形状は特に限定されない。
いて、「粒径nL 〜nU (mm)」とは「粒径nL (m
m)超nU (mm)以下」をいう。粒子(x)および粒
子(y)はJIS−A1102「骨材のふるい分け試験
方法」による粒径が粒径0.6〜4.75mmの粒子で
ある。粒子(z)は粒径0.6mm以下の粒子である。
るい分け試験方法」による粒径が粒径0.6〜4.75
mm』とは、JIS−Z8801で定めるふるいを用い
たとき、目開きの寸法が4.75mmのふるいを通過
し、かつ目開きの寸法が0.6mmのふるいにとどまる
粒子のことを示す。また、『JIS−A1102「骨材
のふるい分け試験方法」による粒径が0.6mm以下』
とは、目開きの寸法が0.6mmのふるいを通過する粒
子のことを示す。本明細書における粒径はすべてこの方
法による。
m、さらには粒径0.6〜2.8mm、特には粒径0.
6〜2.36mm、の粒子であることが好ましい。粒子
(x)はさらには、粒径0.6〜0.85mmの粒子0
〜50重量%(好ましくは0〜30重量%)と、粒径
0.85〜2.36mmの粒子50〜100重量%(好
ましくは70〜100重量%)からなることが特に好ま
しい。
m、さらには粒径0.6〜2.8mm、特には粒径0.
6〜2.36mm、とりわけ粒径0.6〜1.7mm、
の粒子であることが好ましい。粒子(y)はさらには、
粒径0.6〜1.18mmの粒子40〜100重量%
と、粒径1.18〜1.7mmの粒子0〜60重量%か
らなることが特に好ましい。粒子(z)は粒径0.6m
m以下の粒子であるが、粒径0.106mm以下の粒子
の含量は20重量%以下が好ましく、10重量%以下が
より好ましい。
(x)、粒子(y)および粒子(z)を、重量比で5〜
80/5〜80/10〜80、好ましくは10〜50/
10〜50/10〜50、の割合で含有する。
(y)および粒子(z)以外の粒径、形状の骨材が含ま
れていてもよい。例えば、粒径が上記以外のもの、また
は、稜角を有さずかつ丸みを帯びていない形状のものな
どが挙げられる。その含量は骨材の20重量%未満、よ
り好ましくは10重量%未満である。粒径が4.75m
m超の粒子は含まないことが好ましい。
(y)および粒子(z)を含む骨材は、下記の形状を有
しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け試験方
法」による粒度分布が下記に示すとおりである、粗粒
(A)、粗粒(B)および細粒(C)を、重量比で5〜
80/5〜80/5〜80の割合で使用して混合して得
られるものであることが好ましい。
粒子の含量が50重量%以上であり、かつ粒径0.6m
m以下の粒子の含量が80重量%未満の粗粒であって、
かつ稜角を有する粗粒。 粗粒(B):粒径0.3〜4.75mmの粒子の含量が
50重量%以上であり、かつ粒径0.6mm以下の粒子
の含量が80重量%未満の粗粒であって、稜角を有さず
丸みを帯びた粗粒。 細粒(C):粒径0.6mm以下の粒子の含量が80重
量%以上の細粒。
の含量が50重量%以上」とは、JIS−Z8801で
定めるふるいを用いたとき、目開きの寸法が4.75m
mのふるいを通過し、かつ目開きの寸法が0.3mmの
ふるいにとどまる粒子の含量が50重量%以上であるこ
とを示す。また、「粒径0.6mm以下の粒子の含量が
80重量%未満」とは、目開きの寸法が0.6mmのふ
るいを通過する粒子の含量が80重量%未満であること
を示す。本明細書における粒度分布はすべてこの方法に
よる。
の粒子の含量が50重量%以上、かつ粒径0.6mm以
下の粒子の含量が80重量%未満であることが好まし
い。粒径0.6〜3.35mmの粒子の含量が50重量
%以上であることがより好ましい。粒径0.6〜2.8
mmの粒子の含量が50重量%以上であることがさらに
好ましく、粒径0.85〜2.36mmの粒子の含量が
50重量%以上であることが特に好ましい。
の粒子の含量が50重量%以上であり、かつ粒径0.6
mm以下の粒子の含量の80重量%未満の粗粒であるこ
とが好ましい。粒径0.425〜1.7mmの粒子の含
量が50重量%以上であり、かつ粒径0.6mm以下の
粒子の含量の80重量%未満の粗粒であることが特に好
ましい。粒径0.6〜1.7mmの粒子が50重量%以
上であることがさらに好ましく、粒径0.6〜1.18
mmの粒子の含量が50重量%以上であることがもっと
も好ましい。
mの粒子の含量が60重量%以上、特に80重量%以上
であることが好ましい。
の含有割合は、重量比で5〜80/5〜80/5〜80
であることが好ましい。さらに粗粒(A)、粗粒(B)
および細粒(C)の含有割合が、重量比で10〜50/
10〜50/10〜50であることが好ましい。これら
の骨材の硬化性組成物に占める配合量は使用される骨材
以外の結合材の種類や量に応じて適宜決定されるが、6
0〜90重量%が好ましい。
硬性セメントと硬化性の樹脂材料からなることが好まし
い。硬化性の樹脂材料としては、反応硬化型の樹脂また
は溶剤/分散媒に溶解または分散した樹脂などがある。
後者は、溶剤/分散媒を留去する方法などによって、硬
化させることができる。
和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、アク
リル酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、反応
硬化型ポリウレタン樹脂の等の硬化性樹脂やスチレン/
ブタジエンゴムラテックス、アクリル系エマルジョンま
たは塩化ビニル系エマルジョン等のようなポリマーエマ
ルジョン等が挙げられる。
樹脂材料としては、スチレン/ブタジエンゴムラテック
ス、アクリル系エマルジョンまたは塩化ビニル系エマル
ジョン等のようなポリマーエマルジョンや反応硬化型ポ
リウレタン樹脂が好ましい。
ポリウレタン樹脂からなる結合材を使用することが特に
好ましい。反応硬化型ポリウレタン樹脂は液状ジエン系
ポリオール、ポリエステルポリオール、水酸基含有ポリ
ウレタンプレポリマー等の活性水素含有化合物とポリイ
ソシアネートまたはイソシアネート基末端プレポリマー
との組み合わせからなるものが好ましい。
メントや高アルミナ含量の迅速硬化型セメントなどが好
ましい。ポルトランドセメントとしては普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、鉄および炭素
含量の低いセメントである白色ポルトランドセメント
(白色セメント)などがある。
ソシアネートまたはイソシアネート基末端プレポリマ
ー、水硬性セメントおよび水からなる組成物を結合材と
して使用できる。または、水、活性水素含有化合物およ
びセメント減水剤等の添加剤からなる混合物と、ポリイ
ソシアネート化合物またはイソシアネート基末端プレポ
リマーと水硬性セメントとからなる組成物を結合材とし
て使用できる。
混練性および施工性を高めるために、溶剤、可塑剤また
はその他の添加剤によって粘度が調整されていることが
好ましく、粘度調整により液状とされていることが好ま
しい。また、結合材の材料の種類によっては、適当な硬
化促進剤やレベリング材、チクソ性付与材等を添加して
もよい。本発明で使用できる結合材は、硬化性組成物全
体の10〜40重量%含有されることが好ましい。
来から使用されている添加剤を使用できる。チタン、タ
ルク、石灰等の体質顔料、酸化鉄、酸化クロム、酸化コ
バルト、酸化チタン等の金属酸化物の着色顔料などを配
合してもよい。本発明の硬化性組成物は、公知の手法に
て均一に混練させることにより得られる。この硬化性組
成物は塗り床材用途に特に適する。
るが、本発明はこれら実施例に限定されない。表1(粗
粒)と表2(細粒)に使用した骨材を示す。
(w)」は粒径nU 〜nL (mm)の粒子の含量がw重
量%であること、「nL 〜(w)」は粒径nL (mm)
超の粒子の含量がw重量%であること、「〜nU
(w)」は粒径nU (mm)以下の粒子の含量がw重量
%であること、を示す。さらに、粗粒a〜eは、粒径
2.36mm超の粒子の含量は0重量%、粗粒f〜j
は、粒径2.0mm超の粒子の含量は0重量%であっ
た。
/1(重量比))を15重量部と、骨材(粗粒a/粗粒
g/細粒k=30/30/40(重量比)の割合で配合
した物)85重量部とを、モルタルミキサーにて均一に
混練して硬化性組成物を得た。厚さ6mmに金鏝で塗り
広げたところ、容易に施工でき、床面の表面には均一な
凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗係数は0.80、
テーバー磨耗試験(磨耗輪CS−17:荷重1kgで1
000回転、以下同様)では磨耗減量は0.65gであ
った。
g/細粒k=30/30/40(重量比)とした以外は
全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例1と同様に施
工したところ、容易に施工でき、床面の表面には均一な
凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗係数は0.91、
テーバー磨耗試験では磨耗減量は0.63gであった。
g/細粒k=30/30/40(重量比)とした以外は
全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例1と同様に施
工したところ、容易に施工でき、床面の表面には均一な
凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗係数は0.90、
テーバー磨耗試験では磨耗減量は0.56gであった。
g/細粒k=30/30/40(重量比)とした以外は
全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例1と同様に施
工したところ、容易に施工でき、床面の表面には均一な
凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗係数は0.91、
テーバー磨耗試験では磨耗減量は0.58gであった。
粒f/粗粒g/細粒k=30/30/40(重量比)と
した以外は全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例1
と同様に施工したところ、容易に施工でき、床面の表面
には均一な凹凸が形成された。しかし、硬化後の滑り抵
抗係数は0.42と低下した。テーバー磨耗試験では磨
耗減量は0.58gであった。
粒i/粗粒g/細粒k=30/30/40(重量比)と
した以外は全て同様に混練し硬化剤組成物を得た。例1
と同様に施工したところ、容易に施工でき、床面の表面
には均一な凹凸が形成された。しかし、硬化後の滑り抵
抗係数は0.50と低下し、テーバー磨耗試験では磨耗
減量は1.06gと増えた。
ー商会社、ケミクリートSVモルタル用樹脂;主剤/硬
化剤/促進剤=1000/10/10)を13重量部
と、骨材(粗粒a/粗粒g/細粒k=35/30/35
(重量比)の割合で配合した物)を87重量部とを、モ
ルタルミキサーにて均一に混練して硬化性組成物を得
た。厚さ4mmに金鏝で塗り広げたところ、容易に施工
でき、床面の表面には均一な凹凸が形成された。硬化後
の滑り抵抗係数は0.80、テーバー磨耗試験では磨耗
減量は0.55gであった。
h/細粒p=35/30/35(重量比)とした以外は
全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例7と同様に施
工したところ、容易に施工でき、床面の表面には均一な
凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗係数は0.91、
テーバー磨耗試験では磨耗減量は0.58gであった。
粒a/粗粒j/細粒k=35/30/35(重量比)と
した以外は全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例7
と同様に施工したところ、塗り広げる際材料が重く施工
がしにくく均一な表面を形成するのに時間がかかった。
硬化後の滑り抵抗係数は0.91、テーバー磨耗試験で
は磨耗減量は0.58gであった。
粗粒a/粗粒e/細粒q=35/30/35(重量比)
とした以外は全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例
7と同様に施工したところ、塗り広げる際、硬化性組成
物の流動性が悪く、作業性が悪かった。硬化後の表面に
はコテ波跡や凹凸が残り、滑り抵抗係数やテーバー磨耗
試験ができなかった。
部)のヒマシ油ポリオール(伊藤製油(株)製;ユーリ
ックH−30)、36部のフタル酸ブチルベンジル、
1.4部の高性能AE減水剤(マイティ2000R)、
0.5部のポリシロキサン系消泡剤(信越化学工業
(株)製;KM89)、および、25.6部の水を撹拌
混合し、ヒマシ油の分散液を調製した。
I(日本ポリウレタン(株)製;MR350)を混合
し、さらに、135部の白セメント(日本セメント
(株)製)混合し液状組成物を得た。
5/30/35(重量比)を845部、5部の酸化クロ
ム顔料(バイエル社製;GN)を加え、均一になるま
で、混練し、硬化性組成物を得た。
さの床面を形成するために延展したところ、延展が容易
であった。該床面は施工後24時間以内に歩行可能とな
り、ムラがなく均一で良好な仕上がり外観を示した。硬
化後の滑り抵抗係数は0.96、テーバー磨耗試験では
磨耗減量は0.80であった。
粗粒h/細粒p=35/30/35(重量比)とした以
外は全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例11と同
様に施工したところ、容易に施工でき、床面の表面には
均一な凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗係数は0.
93、テーバー磨耗試験では磨耗減量は0.70gであ
った。
粗粒g/細粒k=27/23/50(重量比)の965
部とした以外は全て同様に混練し硬化性組成物を得た。
例11と同様に施工したところ、容易に施工でき、床面
の表面には均一な凹凸が形成された。硬化後の滑り抵抗
係数は0.98、テーバー磨耗試験では磨耗減量は0.
72gであった。
を粗粒a/細粒k=35/65(重量比)とした以外は
全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例11と同様に
施工したところ、塗り広げる際材料が重く施工がしにく
く均一な表面を形成するのに時間がかかった。硬化後の
滑り抵抗係数は0.56、テーバー磨耗試験では磨耗減
量は1.58gであった。
を粗粒a/粗粒g/細粒k=35/60/5(重量比)
とした以外は全て同様に混練し硬化性組成物を得た。例
11と同様に施工したところ、塗り広げる施工性は良好
であったが、骨材が沈降し表面の凹凸が形成されなかっ
た。
材として用いて床面を形成した場合には、その得られた
床構造体が、その表面部分には粒子(x)の稜角が床面
に露出するために、床面の滑りが効果的に防止されると
ともに床面の耐磨耗性が向上できることとなった。また
稜角を有さず、丸みを帯びた粒子(y)は混合され塗り
広げる際にベアリングのごとく作用し施工を容易にし
た。
(x)と稜角を有さず、丸みを帯びた粒子(y)の間に
介在しそれらの沈降を抑制し、樹脂材料とともにそれら
を互いにしっかり結合させ表面からの欠落や、内部の隙
間発生を防止できた。
造体の一実施例を示す断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】結合材と骨材を含有する硬化性組成物にお
いて、骨材が、下記の形状を有しかつJIS−A110
2「骨材のふるい分け試験方法」による粒径が下記に示
すとおりである、粒子(x)、粒子(y)および粒子
(z)を、重量比で5〜80/5〜80/10〜80の
割合で含有することを特徴とする、硬化性組成物。 粒子(x):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有する粒子。 粒子(y):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有さず丸みを帯びた粒子。 粒子(z):粒径0.6mm以下の粒子。 - 【請求項2】結合材と骨材を含有する硬化性組成物の硬
化物からなる床構造体であって、骨材が、下記の形状を
有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け試験方
法」による粒径が下記に示すとおりである、粒子
(x)、粒子(y)および粒子(z)を、重量比で5〜
80/5〜80/10〜80の割合で含有することを特
徴とする、床構造体。 粒子(x):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有する粒子。 粒子(y):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有さず丸みを帯びた粒子。 粒子(z):粒径0.6mm以下の粒子。 - 【請求項3】結合材と骨材とを含有する硬化性組成物を
用いて床を施工する方法において、骨材として、下記の
形状を有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け
試験方法」による粒径が下記に示すとおりである、粒子
(x)、粒子(y)および粒子(z)を、重量比で5〜
80/5〜80/10〜80の割合で使用することを特
徴とする、床の施工方法。 粒子(x):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有する粒子。 粒子(y):粒径0.6〜4.75mmの粒子であっ
て、かつ稜角を有さず丸みを帯びた粒子。 粒子(z):粒径0.6mm以下の粒子。 - 【請求項4】結合材と骨材とを含有する硬化性組成物を
用いて床を施工する方法において、骨材として、下記の
形状を有しかつJIS−A1102「骨材のふるい分け
試験方法」による粒度分布が下記に示すとおりである、
粗粒(A)、粗粒(B)および細粒(C)を、重量比で
5〜80/5〜80/5〜80の割合で使用することを
特徴とする、床の施工方法。 粗粒(A):粒径0.3〜4.75mmの粒子の含量が
50重量%以上であり、かつ粒径0.6mm以下の粒子
の含量が80重量%未満の粗粒であって、かつ稜角を有
する粗粒。 粗粒(B):粒径0.3〜4.75mmの粒子の含量が
50重量%以上であり、かつ粒径0.6mm以下の粒子
の含量が80重量%未満の粗粒であって、かつ稜角を有
さず丸みを帯びた粗粒。 細粒(C):粒径0.6mm以下の粒子の含量が80重
量%以上の細粒。 - 【請求項5】結合材が、硬化性の樹脂材料、または、水
硬性セメントと硬化性の樹脂材料からなる、請求項1記
載の硬化性組成物または請求項2記載の床構造体または
請求項3もしくは4記載の床の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19470098A JPH1192194A (ja) | 1997-07-25 | 1998-07-09 | 硬化性組成物、床構造体、および床の施工方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-200260 | 1997-07-25 | ||
JP20026097 | 1997-07-25 | ||
JP19470098A JPH1192194A (ja) | 1997-07-25 | 1998-07-09 | 硬化性組成物、床構造体、および床の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1192194A true JPH1192194A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=26508671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19470098A Withdrawn JPH1192194A (ja) | 1997-07-25 | 1998-07-09 | 硬化性組成物、床構造体、および床の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1192194A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002010087A1 (en) * | 2000-08-01 | 2002-02-07 | Doppel Co., Ltd. | Artificial stone having non-slip property |
JP2017044000A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 株式会社四国ライト | カラー路面標示材 |
-
1998
- 1998-07-09 JP JP19470098A patent/JPH1192194A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002010087A1 (en) * | 2000-08-01 | 2002-02-07 | Doppel Co., Ltd. | Artificial stone having non-slip property |
US6866914B2 (en) | 2000-08-01 | 2005-03-15 | Doppel Co., Ltd. | Artificial stone having non-slip property |
JP2017044000A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 株式会社四国ライト | カラー路面標示材 |
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