JPH11323809A - 弾性舗装材 - Google Patents

弾性舗装材

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JPH11323809A
JPH11323809A JP14205598A JP14205598A JPH11323809A JP H11323809 A JPH11323809 A JP H11323809A JP 14205598 A JP14205598 A JP 14205598A JP 14205598 A JP14205598 A JP 14205598A JP H11323809 A JPH11323809 A JP H11323809A
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JP
Japan
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aggregate
noise
urethane binder
elastic
pavement
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JP14205598A
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English (en)
Inventor
Akinori Kobayashi
昭則 小林
Hiroshi Fujita
広志 藤田
Kazuhiro Fukuda
萬大 福田
Satoshi Kawamata
智 川真田
Kinji Masuda
欽司 増田
Minoru Kuriki
稔 栗木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Taisei Rotec Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Taisei Rotec Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】車道に適用され、弾力性、通気性、吸音性によ
る低騒音性を特徴とした舗装に関し、硬質骨材及び弾性
骨材をウレタンバインダ−で結合した構造の弾性舗装材
を提供する。 【解決手段】硬質骨材、弾性骨材及びこれらを結合する
ウレタンバインダ−とからなる舗装材であって、硬質骨
材の全骨材に対する割合が40体積%以上であり、ウレ
タンバインダ−として2液性ウレタンバインダ−を15
〜30体積%用いた空隙率が15〜40%である弾性舗
装材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車道に適用され、
弾力性、通気性、吸音性による低騒音性を特徴とした舗
装に関し、硬質骨材及び弾性骨材をウレタンバインダ−
で結合した構造の弾性舗装材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴムチップをバインダ−で結
合した舗装体は高い弾力性を特徴としており、衝撃吸収
性、転倒時の安全性の面から主に歩道や競技場で広く使
用されている。一方、低騒音性を発揮する必要のある車
道用の舗装材として、排水性舗装があり、多孔質である
ことによる通気性及び吸音性によりタイヤ騒音が低減さ
れることが知られている。
【0003】しかるに、ゴムチップをバインダ−で結合
した前者の舗装材は、荷重に対するたわみ量が大きく、
これを車道用として用いた場合には車両の操縦安定性に
問題が生じ、又、湿潤時にタイヤが滑りやすくなるとい
う問題もある。更に、強度が低いため車道には適用しに
くいという問題がある。
【0004】一方、排水性舗装材では、多孔質であるこ
とによる通気性、吸音性によるタイヤ騒音の低減のた
め、一般的に騒音レベルで3デシベル程度の騒音低減効
果となるが、これ以上の騒音低減効果を得ることが難し
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、硬質骨材及
び弾性骨材をウレタンバインダ−で結合した、弾力性、
通気性、吸音性による低騒音性をもたらす弾性舗装材を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、硬質
骨材、弾性骨材及びこれらを結合するウレタンバインダ
−とからなる舗装体であって、硬質骨材の全骨材に対す
る割合が40体積%以上であり、ウレタンバインダ−と
して2液性ウレタンバインダ−を15〜30体積%用い
た空隙率が15〜40%である透水・通気・吸音性を備
えたことを特徴とする弾性舗装材にかかるものである。
【0007】そして、更に具体的には、弾性骨材が0.
5〜10mmの範囲の大きさのゴムチップであり、硬質
骨材が粒径0.5〜30mm粗粒骨材に対し、粒径0.
5mm以下の細粒骨材を5体積%以上混合したものであ
り、一方、ウレタンバインダ−は2液系のものが採用さ
れ、そのウレタン成分としてイソシアネ−ト基末端プレ
ポリマ−とポリオ−ルを用いたもので、場合によって
は、ウレタンバインダ−に対して3〜10体積%の着色
剤を混合される。得られた弾性舗装材としては厚さが1
0〜100mm、好ましくは20〜50mm程度であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】路面から生じるタイヤ騒音の発生
は、タイヤトレッドと路面接触により発生する振動に起
因しており、トレッドパタ−ンやサイドウオ−ル等が振
動することによる騒音と、リブ溝、ラグ溝等の溝と路面
が形成する音の共鳴によるものが主な騒音源となってい
る。
【0009】しかるに、排水性舗装材のような路面に空
隙がある場合、後者の溝(管)内の共鳴が発生し難くな
り発生する騒音自体が少なくなるのに加え、吸音性によ
る効果で騒音が低減する。本発明の舗装体もこの事実に
基づくもので、先ず舗装体の空隙率を15〜40%とす
ることで後者の騒音の発生を排水性舗装の場合と同様に
抑制すると共に、吸音性による騒音低減効果を発揮でき
るものとなった。かかる舗装体の空隙率は、15%未満
では透水性が低く雨天時の水はけが悪く、又、通気性、
吸音性も悪くなってしまい、一方、空隙率40%以上で
は舗装体としての強度を確保することが難しくなる。そ
のため本発明では空隙率を15〜40%の範囲に規定し
たものである。
【0010】そして、排水性舗装材では弾力性に乏しい
が、本発明の舗装材では優れた弾力性を付与したことに
より振動が緩衝され、これにより前者の騒音も低減させ
ることができたものである。
【0011】この弾力性について言えば、ゴムチップを
バインダ−で結合した舗装材は弾力性に富み、更に空隙
をもつ構造とすることで騒音低減効果は高いが、荷重に
対するたわみ量が大きく、例えばこの舗装材を車道に用
いた場合には、操舵時の車両の旋回応答は路面がたわむ
ことにより遅れ、車両の操縦安定性が著しく損なわれる
という問題と、湿潤時の滑り抵抗が通常の路面に比べ低
いという問題がある。更に、強度的にも十分であるとは
言えない。
【0012】ここで滑り抵抗の点で言えば、一般にBP
N60以上(ポ−タブルスキッドレジスタンステスタ−
にて測定)が望ましいとされているため、このために
は、硬質骨材の混合比率を全骨材の40%以上とする必
要があり、この比率が40%より低い場合、車両走行時
の操縦性に違和感が生じる。これにより本発明では硬質
骨材の比率を40%以上と範囲を規定するものである。
【0013】用いられるバインダ−については、優れた
弾力性を発現できるウレタンバインダ−が用いられる。
バインダ−については、1液性ウレタンバインダ−も使
用できるが、これは水分の影響を受けやすく、かつ硬化
速度の調整ができないため、養生期間を短縮しにくい等
の問題があり、硬化速度を要求に応じて調整できる2液
性ウレタンバイダ−を使用することが望ましい。又、バ
インダ−量については、骨材を結合するため、15体積
%未満では骨材結合に支障をきたし、又、30体積%を
越えて混合するとバインダ−が骨材表面から流れてしま
い空隙を詰まらせる原因となるため望ましくない。その
ため本発明ではバインダ−量を15〜30体積%と規定
するものである。
【0014】硬質骨材は、一般的には例えば川砂利、川
砂等の天然石からなる天然骨材と、砕石をはじめスラ
グ、セラミックス等からなる人工骨材を含み特に制限は
ない。この骨材に使用する石材、砂等は完成した舗装の
強度、耐摩耗性を確保し、表面に露出して防滑作用を得
るためのものである。石材は互いに噛み合って荷重を分
散させる機能をもつことが好ましく、このため、砕石の
ような尖った形状で硬い物が適当である。粒径0.5〜
30mmの粗粒骨材に対し、粒径0.5mm以下の細粒
骨材を5体積%以上混合する。粗粒骨材は、主として通
水性を得るために多孔質構造を形成するものであり、互
いに噛み合って隙間を形成するような砕石のような尖っ
た形状で硬いものが適当である。一方、細粒骨材は粗粒
骨材の表面に付着してタイヤ等に対して防滑作用(サン
ドペ−パ−のような研磨効果)をもたらすこととなる。
【0015】ゴムチップ即ちゴムの小片乃至粉末は舗装
に弾性を与えるものであり、粒径が0.5mm程度の微
細なものから10mm程度のものが適当であるが、余り
微細なものは多孔質中に入り込み空隙づまりを起こして
しまう。粒径が大きいものは粗粒骨材と同様に多孔構造
を形成し弾性を与えるのに有効であるので、適当に混ざ
ったものを使用することが好ましい。このゴムチップは
天然ゴム、合成ゴムのいずれでもよく、廃タイヤ等の加
硫済ゴム製品を機械的に破砕して形成したものを使用す
ることができる。
【0016】ウレタンバインダ−は、骨材及びゴムチッ
プを結合するためのもので、二液性ウレタンバインダ−
を用いるのが好ましく、イソシアネ−ト基末端プレポリ
マ−とポリオ−ルを水酸基/イソシアネ−ト基の当量比
で例えば0.2〜08にて混合したものである。
【0017】イソシアネ−ト基末端プレポリマ−の一例
としては、イソシアネ−ト含量が5〜25%、粘度は1
000〜5000CP(25℃)、イソシアネ−ト基末
端プレポリマ−の平均官能基数は2〜3である。そし
て、プレポリマ−用のイソシアネ−トとしては、例えば
ジフェニルメタンジイソシアネ−ト系ポリイソシアネ−
トがある。変性に用いる活性水素化合物としては、通常
ポリアルキレングリコ−ルの分子量1000〜3000
が用いられる。
【0018】一方、ポリオ−ルの平均官能基数は2〜
6、数平均分子量は1000以下、そして反応性から水
酸基の半数以上は1級水酸基であることが好ましい。具
体例としては、エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ
−ル、ポリアルキレンエ−テルグリコ−ル等が挙げられ
る。
【0019】イソシアネ−ト基末端プレポリマ−とポリ
オ−ルの混合比は、水酸基/イソシアネ−ト基の当量比
で0.2〜0.8の範囲が適し、硬化速度に応じて調製
することが可能である。更に、この他にアミン系、金属
系等の公知の硬化促進剤を用いることが可能である。
【0020】施工方法は、砕石、砂、ゴムチップを混合
しているところへ、ウレタンバインダ−を添加して舗装
体用材料を調製する。この時、着色剤を添加して着色す
ることもできる。ウレタンバインダ−はイソシアネ−ト
基末端プレポリマ−とポリオ−ルが別々の添加であって
も、予め混合したものであってもよい。添加方法は砕
石、砂、ゴムチップに均一に付着できる方法であればど
んな方法ででもよいが、例えばスプレ−法が挙げられ
る。又、ウレタンバインダ−の添加時の温度は常温でよ
いが、低温の場合は、硬化が遅れ、高温の場合は反応が
促進されるので、温度調節が必要な場合もある。そし
て、舗装に着色することが景観上求められる場合、ウレ
タンバインダ−に着色剤を混合することにより着色する
ことが可能であり、その場合、着色剤はウレタンバイン
ダ−の3〜10体積%混合することが好ましい。又、弾
性骨材として、着色したゴムチップ、例えばEPDMの
カラ−チップを用いることで舗装に着色することが可能
である。
【0021】
【実施例】以下、図1に示す施工工程図に従って舗装施
工を行った。工程の概要を下記に示す。 1.路面切削工(ケ−ス1、2):既設のアスファルト
舗装若しくはコンクリ−ト舗装を路面切削機により所定
の深さに切削する。 2.半たわみ性舗装施工(ケ−ス1):アスファルト舗
装の場合、半たわみ性舗装を行う。 3.研掃工:ショットブラストによる研掃工(投射密度
150kg/m2 )を行いこれを施工下地とした。 4.プライマ−工:プライマ−塗布をロ−ラ刷毛を用い
て行った。 5.混合物製造:硬質骨材、弾性骨材、ウレタンバイン
ダ−等をミキサ−にて混合し、混合物を製造した。尚、
混合物の製造はアスファルトフィニッシャと共に移動し
ながら施工個所の近傍で行った。 6.敷設工:混合物は余盛りを見込んで、アスファルト
フィニッシャにより毎分0.5〜1mの早さで敷き均し
た。 7.締固め工:締固めは2.5トンのタンデムロ−ラ、
バイブレ−ティングタンバを用いて行った。 8.交通開放:混合物の固化を確認してから交通開放を
行った。
【0022】表1に混合物の詳細を示す。測定した滑り
抵抗(BPN)及び低騒音性(dB)も表1に示す。
尚、比較例としては6号砕石を粗粒骨材とし、高粘度改
質アスファルトをバインダ−とした排水性舗装であり、
舗装厚さ40mmで空隙率20%であった。低騒音性の
測定は、施工した路面を乗用車で走行した時のタイヤ近
接音を測定し、密粒度舗装との騒音レベルの差(dB)
を低騒音性と定義した。値が大きいほど低騒音性が優れ
ている。表1における施工ケ−ス例1〜4における構造
例を図2〜5に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の舗装材にあっては、最適化され
た空隙による通気性、吸音性に加え、優れた弾力性によ
り多孔質舗装に比べ大幅な騒音低減効果を得ることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の弾性舗装材の施工工程図であ
る。
【図2】図2は施工例ケ−ス1の断面構造を示すもので
ある。
【図3】図3は施工例ケ−ス2の断面構造を示すもので
ある。
【図4】図4は施工例ケ−ス3の断面構造を示すもので
ある。
【図5】図5は施工例ケ−ス4の断面構造を示すもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川真田 智 東京都東大和市上北台2−403−1−18− 302 (72)発明者 増田 欽司 横浜市戸塚区舞岡町3596−1 (72)発明者 栗木 稔 横浜市戸塚区戸塚町1274−1−1−407

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質骨材、弾性骨材及びこれらを結合す
    るウレタンバインダ−とからなる舗装体であって、硬質
    骨材の全骨材に対する割合が40体積%以上であり、ウ
    レタンバインダ−として2液性ウレタンバインダ−を1
    5〜30体積%用いた空隙率が15〜40%であること
    を特徴とする弾性舗装材。
  2. 【請求項2】 弾性骨材が、0.5〜10mmの範囲の
    大きさのゴムチップである請求項1記載の弾性舗装材。
  3. 【請求項3】 硬質骨材が、粒径0.5〜30mmの粗
    粒骨材に対し、粒径0.5mm以下の細粒骨材を5体積
    %以上混合した請求項1記載の弾性舗装材。
  4. 【請求項4】 ウレタンバインダ−のウレタン成分とし
    てイソシアネ−ト基末端プレポリマ−とポリオ−ルを用
    いた請求項1記載の弾性舗装材。
  5. 【請求項5】 ウレタンバインダ−に対して3〜10体
    積%の着色剤を混合した請求項1記載の弾性舗装材。
  6. 【請求項6】 弾性骨材の一部若しくは全部に着色ゴム
    チップを用いた請求項1記載の弾性舗装材。
JP14205598A 1998-05-11 1998-05-11 弾性舗装材 Pending JPH11323809A (ja)

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JP14205598A JPH11323809A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 弾性舗装材
EP99303673A EP0957203A3 (en) 1998-05-11 1999-05-11 Elastic pavement material

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JP14205598A JPH11323809A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 弾性舗装材

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002266312A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Taisei Rotec Corp 低騒音用弾性舗装施工法
JP2012149457A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 弾性舗装体の敷設工法
JP2015512477A (ja) * 2012-04-03 2015-04-27 サマーズ ウィーバー,ショーン ポリウレタン系の道路の形成
US9957670B2 (en) 2012-02-20 2018-05-01 Technisoil Industrial Llc Polyurethane based roadway forming

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