JPH1192072A - エスカレータの警報装置 - Google Patents

エスカレータの警報装置

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JPH1192072A
JPH1192072A JP25472097A JP25472097A JPH1192072A JP H1192072 A JPH1192072 A JP H1192072A JP 25472097 A JP25472097 A JP 25472097A JP 25472097 A JP25472097 A JP 25472097A JP H1192072 A JPH1192072 A JP H1192072A
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escalator
alarm
relay
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JP25472097A
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Inventor
Koichi Takimoto
幸一 滝本
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆行してエスカレータに乗り込もうとする利
用者に対して警報を発し、エスカレータへの逆行した乗
り込みを防止するエスカレータの警報装置を提供するこ
と。 【解決手段】 第1の検出手段6aおよび第2の検出手
段7aは、運転中のエスカレータの乗降口に該エスカレ
ータの進行方向に沿って所定の間隔を隔てて配置されて
利用者の通過を検出する。警報手段100Aは、第2の
検出手段7aの検出結果に基づき警報を発生する。この
とき、警報阻止手段100Bは、第1の検出手段6aが
利用者の通過を検出した場合、所定の時間の間第2の検
出手段7aの検出結果を無効にして警報の発生を阻止す
る。したがって、エスカレータに逆行して乗り込もうと
する利用者に対してのみ警報が発生され、逆行した乗り
込みが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転中のエスカレ
ータに逆行して乗り込もうとする利用者に対して警報を
発するエスカレータの警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図8に示すように、2台のエス
カレータ1および2がデッキ4を挟んで隣接して並列に
配置されたエスカレータシステムでは、一方のエスカレ
ータを上り運転し、他方のエスカレータを下り運転し
て、互いに反対方向に運転する場合が多い。このような
場合、運転方向を切り替えると利用者の混乱を招くの
で、通常、各エスカレータの運転方向は固定されてい
る。
【0003】ここで、例えば通常上り運転されるエスカ
レータ1を整備点検する場合、図9に示すように、この
エスカレータ1の乗降口3aの周辺に整備点検の関係者
以外の者が進入することのないように安全柵5を設置す
ると共に、整備点検中である旨を表示して利用者の安全
を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に複数のエスカレータが隣接して並列に配置されたエス
カレータシステムでは、整備点検のために1台のエスカ
レータの運転を停止する場合、利用効率の観点から他の
エスカレータを通常とは逆方向に運転する場合がある。
例えば上り方向の利用者が多い状況下においては、エス
カレータ1を整備点検する場合、図9に示すように、通
常下り運転されるエスカレータ2を上り運転に切り替え
て利用効率を高めている。
【0005】しかしながらこの場合、同図に示すよう
に、通常時の運転方向に慣れた利用者(人)が、エスカ
レータ2の運転方向が切り替えられていることに気づか
ずに、乗降口3bを逆行してエスカレータ2に乗り込も
うとする問題がある。このようにエスカレータに逆行し
て乗り込もうとすると、エスカレータ2から降りる利用
者と衝突したり、或いは逆行して乗り込んで転倒する危
険がある。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、逆行してエスカレータに乗り込もうとす
る利用者に対して警報を発し、エスカレータへの逆行し
た乗り込みを防止するエスカレータの警報装置を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。すなわち、本発
明は、運転中のエスカレータの乗降口に該エスカレータ
の進行方向に沿って所定の間隔を隔てて順次配置されて
利用者の通過を検出する第1および第2の検出手段と、
上記第2の検出手段の検出結果に基づき警報を発生する
警報手段と、上記第1の検出手段が利用者の通過を検出
してから所定の時間の間上記第2の検出手段の検出結果
を無効にして警報の発生を阻止する警報阻止手段とを備
えた構成を有する。
【0008】また、本発明の上記警報手段は、上記第2
の検出手段の検出結果に基づき閉成される第1の常開接
点の接点閉成により励磁状態となる第1のリレーと、上
記第1のリレーが励磁状態のときに閉成される第2の常
開接点の接点閉成により励磁状態となる第1のタイマー
リレーと、上記第1のタイマーリレーが励磁状態のとき
に所定の時間の間閉成される常開タイマー接点と、上記
常開タイマー接点の接点閉成により通電されて警報を発
する警報発生手段とを備えてなり、上記警報阻止手段
は、上記第1の検出手段の検出結果に基づき閉成される
第3の常開接点の接点閉成により励磁状態となる第2の
リレーと、上記第1の常開接点と上記第1のリレーとの
間に設けられた常閉タイマー接点を有し、上記第2のリ
レーが励磁状態のときに閉成される第4の常開接点の接
点閉成により励磁状態となって上記常閉タイマー接点を
所定の時間の間開放する第2のタイマーリレーとを備え
てなる構成を有する。
【0009】さらに、本発明の上記第2のリレーは、上
記第3の常開接点が閉成され、かつ上記第1のリレーが
励磁状態のときに開放される第1の常閉接点が閉成した
ときに励磁状態となる構成を有する。
【0010】さらにまた、本発明の上記第1のタイマー
リレーは、上記第2の常開接点が閉成され、かつ上記第
2のリレーが励磁状態のときに開放される第2の常閉接
点が閉成したときに励磁状態となる構成を有する。
【0011】さらにまた、上記運転中のエスカレータ
は、隣接して並列に配置された複数のエスカレータから
なるエスカレータシステムを構成するものであって、上
記運転中のエスカレータに隣接したエスカレータを点検
するに際し、該隣接したエスカレータの乗降口周辺を囲
むように配置される柵に、上記運転中のエスカレータの
進行方向に沿って上記第1および第2の検出手段を取り
付けた構成を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1に示すように、整備点検のために通常上り運転
されるエスカレータ1の運転を停止して、通常下り運転
されるエスカレータ2を上り運転に切り替えたエスカレ
ータシステムに適用した場合を例とし、図面を参照しな
がら説明する。なお、前述の図8および図9を含む各図
において、共通する要素には同一符号を付す。
【0013】図1および図2に示すように、本実施の形
態にかかるエスカレータの警報装置は、その外観上、順
行検出器6および逆行検出器7からなり、これら順行検
出器6および逆行検出器7には、エスカレータの利用者
の通過を検出するための例えば超音波センサーである人
体センサー6a(第1の検出手段)および人体センサー
7b(第2の検出手段)がそれぞれ内蔵されている。
【0014】また、これら順行検出器6および逆行検出
器7は、運転が停止されたエスカレータ1の乗降口を囲
むように配置された安全柵5に、運転中のエスカレータ
2の進行方向に沿って取り付けられ、順行検出器6およ
び逆行検出器7にそれぞれ組み込まれた人体センサー6
aと人体センサー7aとが、運転中のエスカレータ2の
乗降口3に該エスカレータ2の進行方向(運転方向)に
沿って所定の間隔を隔てて順次配置されている。
【0015】ここで、順行検出器6には、上述の人体セ
ンサー6aに加えて、逆行検出器7に組み込まれた人体
センサー7aの検出結果に基づき警報を発生する後述の
図7に示す警報手段100Aと、人体センサー6aが利
用者の通過を検出してから所定の時間の間、人体センサ
ー7aの検出結果を無効にして警報の発生を阻止する同
じく後述の図7に示す警報阻止手段100Bとが内蔵さ
れている。
【0016】また、図3に示すように、順行検出器6の
正面側には、上述の人体センサー6aが配置され、その
上面側および側面側には、後述の警報発生手段として、
例えばパトライトである発光体6bと、例えばスピーカ
ーである音響体6cとがそれぞれ配置されている。さら
に、図4に示すように、その背面側には掛け金10が設
けられ、この掛け金10をエスカレータの安全柵5の上
端部に掛けて蝶ネジ10aで固定することにより、順行
検出器6を安全柵5に取り付けるものとなっている。
【0017】一方、図5に示すように、逆行検出器7の
正面側には、上述の人体センサー7aが配置され、その
背面側には、図6に示すように、逆行検出器7を安全柵
5に取り付けるための掛け金10Aと蝶ネジ10aが設
けられている。これら順行検出器6および逆行検出器7
は、給電線8を介して給電されると共に、逆行検出器7
に内蔵された人体センサー7aが、順行検出器6に内蔵
された後述の警報手段100Aと接続線9により電気的
に接続されている。
【0018】次に、順行検出器6に内蔵された警報手段
100Aおよび警報阻止手段100Bの構成について説
明する。図7に示すように、警報手段100Aは、上述
の人体センサー7aの検出結果に基づき閉成される常開
接点70a(第1の常開接点)の接点閉成により励磁状
態となるリレー(L)12(第1のリレー)と、このリ
レー12が励磁状態のときに閉成される常開接点(L−
a)80a(第2の常開接点)の接点閉成により励磁状
態となるタイマーリレー(RTT)14(第1のタイマ
ーリレー)と、このタイマーリレー14が励磁状態のと
きに所定の時間(例えば2秒)の間閉成する常開タイマ
ー接点(RTT−a)90aと、この常開タイマー接点
90aの接点閉成により通電されて警報を発する発光体
6bおよび音響体6c(警報発生手段)とから構成され
る。
【0019】また、同図に示すように、警報阻止手段1
00Bは、人体センサー6aの検出結果に基づき閉成さ
れる常開接点60a(第3の常開接点)の接点閉成によ
り励磁状態となるリレー(R)11(第2のリレー)
と、上述の常開接点70aとリレー12との間に設けら
れた常閉タイマー接点(RT−b)70bを有し、リレ
ー11が励磁状態のときに閉成される常開接点(R−
a)61a(第4の常開接点)の接点閉成により励磁状
態となって常閉タイマー接点70bを所定の時間(例え
ば3秒)の間開放するタイマーリレー(RT)13(第
2のタイマーリレー)とから構成される。
【0020】また、常開接点60aとリレー11との間
には、リレー12が励磁状態のときに開放される常閉接
点(L−b)60b(第1の常閉接点)が設けられ、リ
レー11は、常開接点60aが閉成され、かつ常閉接点
60bが閉成したときに励磁状態となる。さらに、電源
(+)と常開接点80aとの間には、リレー11が励磁
状態のときに開放される常閉接点(R−b)80bが設
けられ、タイマーリレー14は、常開接点80aが閉成
され、かつ常閉接点80bが閉成したときに励磁状態と
なる。
【0021】これら常閉接点60b,80bは、後述す
るように、人体センサー6aおよび7aが共に利用者を
検出した場合や、人体センサーの検出領域内で利用者が
長時間立ち止まった場合の動作を定める。
【0022】以下、このような構成を有する本実施の形
態にかかるエスカレータの警報装置の動作について、最
初に常閉接点60bおよび80bが閉成状態に固定され
ているものと仮定して簡略化して説明した後に、この警
報装置の動作における常閉接点60bおよび80bのそ
れぞれの役割について説明する。
【0023】まず、利用者が、図1に示す上り運転中の
エスカレータ2に逆行して乗り込もうとする場合の動作
について説明する。この場合、エスカレータ2に逆行し
て乗り込もうとする利用者(以下、「逆行者」と記す)
が逆行検出器7の前を通過すると、逆行検出器7に内蔵
された人体センサー7aが逆行者の通過を検出する。こ
の人体センサー7aの検出結果に基づき、以下に説明す
るように、図7に示す警報手段100Aが動作して、逆
行者に対し警報が発生される。
【0024】すなわち、図7において、人体センサー7
aが逆行者の通過を検出すると、この検出結果に基づき
常開接点70aが閉成される。この結果、常開接点70
aおよび常閉接点70bを介して電源(+)がリレー1
2に与えられ、このリレー12が励磁される。リレー1
2が励磁状態になると、常開接点80aが閉成されて、
この常開接点80aおよび閉成状態に固定されたものと
仮定した常閉接点80bを介して電源(+)がタイマー
リレー14に与えられ、このタイマーリレー14が励磁
される。
【0025】タイマーリレー14が励磁状態となると、
常開タイマー接点90aが所定の時間(2秒)の間閉成
され、この常開タイマー接点90aを介して電源(+)
が発光体6bおよび音響体6cに与えられる。この結
果、所定の時間(2秒)の間、発光体6bおよび音響体
6cが通電されて警報が発生する。
【0026】なお、警報を受けた逆行者が人体センサー
7aの前を通り過ぎるか、或いは引き返して、人体セン
サー7aの検出範囲外に移動すると、常開接点70aが
開放してリレー12が励磁状態になくなり、常開接点8
0aが開放して初期状態に戻る。この結果、タイマーリ
レー14は電源(+)を断たれるが、このタイマーリレ
ー14の動作により閉成される常開タイマー接点90a
は、上述の所定の時間(2秒)の間、閉成状態が保たれ
た後に開放して初期状態に戻る。
【0027】次に、利用者が上り運転中のエスカレータ
2から降りる場合の動作について説明する。この場合、
エスカレータ2から降りる利用者(以下、「順行者」と
記す)が順行検出器6の前を通過すると、順行検出器6
に内蔵された人体センサー6aが順行者の通過を検出す
る。この人体センサー6aの検出結果に基づき、以下に
説明するように、図7に示す警報阻止手段100Bが動
作して警報手段100Aによる警報の発生が阻止され、
順行者に対して警報は発生されない。
【0028】すなわち、図7において、人体センサー6
aが順行者を検出すると、この検出結果に基づき常開接
点60aが閉成される。常開接点60aが閉成される
と、この常開接点60aおよび閉成状態に固定されたも
のと仮定した常閉接点60bを介して電源(+)がリレ
ー11に与えられ、このリレー11が励磁される。
【0029】リレー11が励磁状態になると、常開接点
61aが閉成され、タイマーリレー13が励磁される。
タイマーリレー13が励磁状態になると、常閉タイマー
接点70bは、順行者が人体センサー6aの前を通過し
てから、所定の間隔を隔てて配置された人体センサー7
aの前を通過するまでの所定の時間(3秒)の間開放さ
れる。
【0030】この結果、人体センサー6aの前を通過し
た順行者が、その後人体センサー7aにより検出され
て、常開接点70aが閉成されても、リレー12は励磁
されなくなる。したがってこの場合、警報手段100A
による警報の発生は、警報阻止手段100Bにより阻止
され、順行者に対して警報が発生されない。
【0031】なお、順行者が人体センサー6aの検出範
囲外に移動すると、常開接点60aが開放してリレー1
1が励磁状態になくなり、常開接点61aが開放して初
期状態に戻る。この結果、タイマーリレー13は電源
(+)を断たれるが、このタイマーリレー13の動作に
より開放される常閉タイマー接点70bは、所定の時間
(3秒間)の間開放状態が保たれてから閉成して初期状
態に戻る。
【0032】以上のように、人体センサー6aが順行者
の通過を検出した場合に、この順行者が人体センサー7
aの前を通過するまでの所定の時間(3秒)の間、警報
阻止手段100Bにより警報の発生を阻止することによ
り、警報手段100Aは逆行者に対してのみ警報を発生
する。
【0033】上述の動作の説明では、常閉接点60bお
よび80bが閉成状態に固定されているものと仮定した
が、以下、常閉接点60bおよび80bの役割と、常閉
接点60bおよび80bが機能した場合の装置の動作に
ついて順に説明する。
【0034】常閉接点60bは、利用者が例えば人体セ
ンサー7aの前で立ち止まった場合、エスカレータから
降りる順行者の障害となるので、立ち止まった利用者に
対する警報を継続させるためのものである。
【0035】具体的には、エスカレータから降りた順行
者が人体センサー6aの前を通過して人体センサー7a
の前で立ち止まった場合、人体センサー6aの検出結果
に基づき常閉タイマー接点70bが開放されている所定
の時間(3秒)の間、前述したように警報阻止手段10
0Bにより警報の発生が阻止される。
【0036】この所定の時間(3秒)が経過すると、常
閉タイマー接点70bが閉成して、リレー12が励磁さ
れる。この結果、人体センサー7aの前で立ち止まって
いる順行者に対して警報が発生し、この警報は順行者が
人体センサー7aの前から移動するまで継続する。
【0037】ここで、上述の順行者が人体センサー7a
の前で立ち止まった状態(警報が発生されている状態)
で、他の順行者(後続者)がエスカレータから降りて、
人体センサー6aにより検出されると、この検出結果に
基づき常開接点60aが閉成される。
【0038】しかしながらこの場合、立ち止まっている
順行者が人体センサー7aにより検出されている間、リ
レー12が常閉接点60bを開放するので、常開接点6
0aが閉成されてもリレー11は励磁されない。このた
め、常開接点61aが開放状態を保ち、タイマーリレー
13は励磁されないので、常閉タイマー接点70bは閉
成状態を保つ。
【0039】したがってこの場合、人体センサー6aが
他の順行者の通過を検出しても、人体センサー7aの前
で立ち止まっている順行者に対する警報は、警報阻止手
段100Bにより阻止されることなく、立ち止まってい
る順行者が人体センサー7aの検出範囲外に移動するま
で継続される。
【0040】次に、常閉接点80bについて説明する。
常閉接点80bは、例えば順行者と逆行者とが共に人体
センサー6aおよび7aにそれぞれ検出された場合、ど
ちらの検出結果を優先するかを定めるためのものであ
る。
【0041】具体的には、人体センサー6aによる順行
者の検出の方が早い場合、人体センサー7aの検出結果
を受けて動作するリレー12よりも人体センサー6aの
検出結果を受けて動作するリレー11が先に励磁状態と
なる。この結果、リレー12により常開接点80aが閉
成される前に、リレー11により常閉接点80bが開放
される。したがってこの場合、タイマーリレー14は励
磁されず、常開接点90aが開放状態を保つので、警報
は発生されず、人体センサー6aの検出結果が優先され
る。
【0042】逆に、人体センサー7aによる逆行者の検
出の方が早い場合には、リレー11よりもリレー12が
先に励磁状態となる。この結果、常閉接点80bが開放
される前に常開接点80aが閉成される。したがってこ
の場合、タイマーリレー14が励磁されて、常開接点9
0aが閉成されるので、警報が発生され、人体センサー
7aの検出結果が優先される。このように、常閉接点6
0b,80bを設けることにより、状況に応じた警報を
発生させることができる。
【0043】上述した本実施の形態では、人体センサー
6a,7aの一例として超音波センサーを述べたが、例
えば光センサーや、踏圧により開閉するマット式スイッ
チであってもよく、利用者の通過を検出できるものであ
れば、どのような検出手段であってもよい。
【0044】また、本実施の形態では、常開タイマー接
点90aが閉成される所定の時間として2秒を設定し
て、警報の発生時間を定めたが、これに限定されること
なく、状況に応じて適切な時間を設定すればよい。ま
た、常閉タイマー接点70bが開放される所定の時間と
して3秒を設定して、警報の発生を阻止する時間を定め
たが、利用者の歩行速度や人体センサー6aと7aとの
間隔に応じて適切な時間を設定すればよい。
【0045】さらに、本実施の形態では、警報装置を順
行検出器6と逆行検出器7とから構成して、安全柵5に
取り付けるものとしたが、人体センサー6aと人体セン
サー7aとの間に所定の間隔が設けられれば、順行検出
器6と逆行検出器7とを一体化してもよく、また、この
警報装置をエスカレータシステムに組み込むものとして
もよい。
【0046】さらにまた、本実施の形態では、常閉接点
60bおよび80bを設けて警報阻止手段100Bおよ
び警報手段100Aをそれぞれ構成したが、仮にこれら
を省略して構成しても、逆行者に対しては警報が発生さ
れ、逆行した乗り込みを防止することができる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下のような効果を得ることができる。即ち、
本発明によれば、運転中のエスカレータの進行方向に沿
って第1および第2の検出手段(6a,7a)を配置
し、第2の検出手段(7a)の検出結果に基づき警報を
発生させ、第1の検出手段(6a)の検出結果に基づき
第2の検出手段(7a)の検出結果を無効とするように
構成したので、運転中のエスカレータの乗降口を逆行す
る利用者に対して警報を発し、逆行した乗り込みを防止
することができる。
【0048】また、警報を発生させる警報手段(100
A)と警報の発生を阻止する警報阻止手段(100B)
とを、リレーを用いて構成したので、装置の構成が簡略
化され、装置を安価に実現することができる。また、た
とえばマイコンなどにより警報を制御するものとした場
合に比較して、劣悪な環境下であっても、安定的な動作
を得ることができる。
【0049】さらに、警報阻止手段(100B)を構成
する第2のリレー(11)が、常開接点(60a)が閉
成し、かつ常閉接点(60b)が閉成したときに励磁状
態となるように構成したので、第2の検出手段(7a)
の前に立ち止まった利用者に対する警報を継続すること
ができ、状況に応じた警報を利用者に与えることができ
る。
【0050】さらにまた、警報手段(100A)を構成
する第1のタイマーリレー(14)が、常開接点(80
a)が閉成し、かつ常閉接点(80b)が閉成したとき
に励磁状態となるように構成したので、第1の検出手段
(6a)と第2の検出手段(7a)が共に利用者を検出
した場合に、先に利用者を検出した第1または第2の検
出手段のいずれかの検出結果を優先させて警報を行うこ
とができ、状況に応じた警報を利用者に与えることがで
きる。
【0051】さらにまた、点検中のエスカレータの安全
柵(5)に第1および第2の検出手段(6a,7a)を
取り付けて使用するように構成したので、点検中のエス
カレータに隣接して並列に配置された運転中のエスカレ
ータに逆行して乗り込もうとする利用者に警報を発する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置の使用形態を説明するための上視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置の使用形態を説明するための側視図である。
【図3】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置を構成する順行検出器の外観図(正面側)である。
【図4】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置を構成する順行検出器の外観図(背面側)である。
【図5】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置を構成する逆行検出器の外観図(正面側)である。
【図6】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置を構成する逆行検出器の外観図(背面側)である。
【図7】 本発明の実施形態に係るエスカレータの警報
装置の順行検出器に組み込まれた警報手段および警報阻
止手段の構成を示す図である。
【図8】 2台のエスカレータが隣接して並列に配置さ
れたエスカレータシステムを示す図である。
【図9】 2台のエスカレータが隣接して並列に配置さ
れたエスカレータシステムの整備点検の形態を説明する
ための図である。
【符号の説明】
6 順行検出器、6a,7a 人体センサー、6b 発
光体(パトライト)、6c 音響体(スピーカー)、7
逆行検出器、8 給電線、9 接続線、10,10A
掛け金、10a 蝶ネジ、11,12 リレー、1
3,14 タイマーリレー、60a,61a,70a,
80a 常開接点、60b,80b 常閉接点、70b
常閉タイマー接点、90a 常開タイマー接点、10
0A 警報手段、100B 警報阻止手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転中のエスカレータの乗降口に該エス
    カレータの進行方向に沿って所定の間隔を隔てて順次配
    置されて利用者の通過を検出する第1および第2の検出
    手段と、 上記第2の検出手段の検出結果に基づき警報を発生する
    警報手段と、 上記第1の検出手段が利用者の通過を検出してから所定
    の時間の間上記第2の検出手段の検出結果を無効にして
    警報の発生を阻止する警報阻止手段とを備えたことを特
    徴とするエスカレータの警報装置。
  2. 【請求項2】 上記警報手段は、 上記第2の検出手段の検出結果に基づき閉成される第1
    の常開接点の接点閉成により励磁状態となる第1のリレ
    ーと、 上記第1のリレーが励磁状態のときに閉成される第2の
    常開接点の接点閉成により励磁状態となる第1のタイマ
    ーリレーと、 上記第1のタイマーリレーが励磁状態のときに所定の時
    間の間閉成される常開タイマー接点と、 上記常開タイマー接点の接点閉成により通電されて警報
    を発する警報発生手段とを備えてなり、 上記警報阻止手段は、 上記第1の検出手段の検出結果に基づき閉成される第3
    の常開接点の接点閉成により励磁状態となる第2のリレ
    ーと、 上記第1の常開接点と上記第1のリレーとの間に設けら
    れた常閉タイマー接点を有し、上記第2のリレーが励磁
    状態のときに閉成される第4の常開接点の接点閉成によ
    り励磁状態となって上記常閉タイマー接点を所定の時間
    の間開放する第2のタイマーリレーとを備えてなること
    を特徴とする請求項1に記載のエスカレータの警報装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第2のリレーは、 上記第3の常開接点が閉成され、かつ上記第1のリレー
    が励磁状態のときに開放される第1の常閉接点が閉成し
    たときに励磁状態となることを特徴とする請求項2に記
    載のエスカレータの警報装置。
  4. 【請求項4】 上記第1のタイマーリレーは、 上記第2の常開接点が閉成され、かつ上記第2のリレー
    が励磁状態のときに開放される第2の常閉接点が閉成し
    たときに励磁状態となることを特徴とする請求項2に記
    載のエスカレータの警報装置。
  5. 【請求項5】 上記運転中のエスカレータは、隣接して
    並列に配置された複数のエスカレータからなるエスカレ
    ータシステムを構成するものであって、上記運転中のエ
    スカレータに隣接したエスカレータを点検するに際し、
    該隣接したエスカレータの乗降口周辺を囲むように配置
    される柵に、上記運転中のエスカレータの進行方向に沿
    って上記第1および第2の検出手段を取り付けたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエスカ
    レータの警報装置。
JP25472097A 1997-09-19 1997-09-19 エスカレータの警報装置 Pending JPH1192072A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320723A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベアの安全装置
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CN111046832A (zh) * 2019-12-24 2020-04-21 广州地铁设计研究院股份有限公司 基于图像识别的逆行判断方法、装置、设备和存储介质

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