JPH1191923A - コンベアベルトの走行方向変換誘導装置 - Google Patents

コンベアベルトの走行方向変換誘導装置

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JPH1191923A
JPH1191923A JP27394797A JP27394797A JPH1191923A JP H1191923 A JPH1191923 A JP H1191923A JP 27394797 A JP27394797 A JP 27394797A JP 27394797 A JP27394797 A JP 27394797A JP H1191923 A JPH1191923 A JP H1191923A
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conveyor belt
guide
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roller
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Katsuya Honda
本多克也
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンベアベルトの搬送面に凹部が形成される
コンベアベルトの走行方向の変換を一つのコンベアベル
トで行うことができるコンベアベルトの走行方向変換誘
導装置の提供。 【解決手段】 ベルト本体の左右側部の裏面に配設され
たガイド体の内外側面を支持する互いに向かい合い対を
成すガイド体支持ローラー13,14と、ガイド体を互
いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラー13,1
4間に位置させるためにベルト本体の左右側部を搬送面
側から押え付けるベルト押えローラー17を備えると共
に、ベルト本体の左右側部を搬送面側から押え込み、ベ
ルト本体の搬送面をその周面20に沿わせるようにして
ベルト本体の走行方向Fを変換する走行方向変換ローラ
ー19を備えて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアベルトの走行
方向変換誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、工場や倉庫等では、各種装
置間や作業工程間で物品を搬送するためにコンベアベル
トが用いられており、上記コンベアベルトは、主動プー
リと従動プーリ及び主動プーリと従動プーリとの間に巻
き回されるベルト本体より成るものであり、上記ベルト
本体の裏面にベルト本体の走行方向に沿って直線的に配
設されたガイド体と、主動プーリと従動プーリの周面に
形成されたガイド溝とを嵌合させることによって、ベル
ト本体が走行する時の蛇行が防止されるよう構成されて
いる。
【0003】ところで、工場や倉庫等では、装置間や作
業工程間での高低差やコンベアベルトの設置位置の制限
等によってその走行方向を変換することが必要となる場
合があり、上記走行方向の変換は、基本的に水平方向か
ら下り方向、上り方向から水平方向、上り方向から下り
方向、水平方向から上り方向、下り方向から水平方向、
下り方向から上り方向への変換であり、これらは、大き
く二つの場合に分けることができる。
【0004】即ち、水平方向から下り方向、上り方向か
ら水平方向、上り方向から下り方向への変換のように走
行方向の変換部分がコンベアベルトの搬送面に凸部を形
成する場合と、水平方向から上り方向、下り方向から水
平方向、下り方向から上り方向への変換のように走行方
向の変換部分がコンベアベルトの搬送面に凹部を形成す
る場合とに分けられるものである。
【0005】そして、上記走行方向の変換部分がコンベ
アベルトの搬送面に凸部を形成する場合では、コンベア
ベルトを構成するベルト本体の裏面(搬送面の裏面)側
に走行方向を変換するための方向変換プーリを配設する
ことにより、一つのコンベアベルトで走行方向の変換を
容易に実現することができる。
【0006】しかしながら、上記走行方向の変換部分が
コンベアベルトの搬送面に凹部を形成する場合、即ち、
水平方向から上り方向、下り方向から水平方向、下り方
向から上り方向にコンベアベルトの走行方向を変換する
には、上記コンベアベルトを構成するベルト本体の搬送
面側に方向を変換するためのガイドプーリを配設しなけ
ればならず、この場合、方向変換プーリがベルト本体の
搬送面を遮り、物品の搬送の妨げとなってしまうので、
結局、一つのコンベアベルトでは走行方向の変換はでき
ず、実際には、フラットコンベアと傾斜コンベアとを組
み合わせることによってコンベアベルトの搬送面に凹部
が形成される場合の方向変換が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、走行方向の変換部分がコンベアベルトの搬送面に凹
部を形成する場合のコンベアベルトの走行方向の変換
は、走行方向の異なるコンベアベルトを組み合わせるこ
とにより行われているが、この走行方向の異なるコンベ
アベルトを組合わせることでコンベアベルトの走行方向
を変換する場合、二つのコンベアベルトが必要となると
共に、それぞれのコンベアベルトに駆動手段が必要とな
り、その設置・運用コストが高くなってしまうという不
具合が生じている。
【0008】さらに、走行方向の異なるコンベアベルト
間で物品の受け渡しを円滑に行うためには、コンベアベ
ルトのプーリ径や走行スピードの設定を綿密に行う必要
があると共に、走行中の二つのコンベアベルトの同調性
を絶えず監視する必要があるので、その設置と運用には
様々な困難が伴うものであった。
【0009】
【発明の目的】よって、本発明の目的とする所は、上述
の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであっ
て、走行方向の変換部分がコンベアベルトの搬送面に凹
部を形成する場合(水平方向から上り方向、下り方向か
ら水平方向、下り方向から上昇方向)のコンベアベルト
の走行方向の変換を一つのコンベアベルトで行うことが
できるコンベアベルトの走行方向変換誘導装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応す
る添付図面に使用した符号を用いて説明すると、主動プ
ーリ6と従動プーリ8及び主動プーリ6と従動プーリ8
との間に巻き回されるベルト本体1より成り、上記ベル
ト本体1の左右側部25,26の裏面2にベルト本体1
の走行方向Fに沿って直線的に配設されたガイド体3
と、上記主動プーリ6の周面7及び従動プーリ8の周面
9に形成されたガイド溝10とを嵌合させることによっ
てベルト本体1が走行する時の蛇行を防止するよう構成
されたコンベアベルトに適用し、上記コンベアベルトの
走行方向Fを変換した際、走行方向Fの変換部分Hがコ
ンベアベルトの搬送面Gに凹部を形成する場合のコンベ
アベルトの走行方向変換誘導装置であって、上記コンベ
アベルトの走行方向変換誘導装置11は、ベルト本体1
の左右側部25,26の裏面2に配設されたガイド体3
の内側面4及び外側面5をその周面15,16で支持す
る互いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラー1
3,14と、上記ガイド体3を互いに向かい合い対を成
すガイド体支持ローラー13,14間に位置させるため
にベルト本体1の左右側部25,26を搬送面G側から
互いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラー13,
14に向かってその周面18で押え付けるベルト押えロ
ーラー17を備えると共に、上記ベルト押えローラー1
7と並列に配設され、ベルト本体1の左右側部25,2
6を搬送面G側からその周面20で押え込み、ベルト本
体1の搬送面Gをその周面20に沿わせるようにしてベ
ルト本体1の走行方向Fを変換する走行方向変換ローラ
ー19を備えて成ることを特徴とするコンベアベルトの
走行方向変換誘導装置である。
【0011】
【作用】本発明は、上記技術的手段より成り、ガイド体
3が配設されたベルト本体1の左右側部25,26をコ
ンベアベルトの走行方向変換誘導装置11を構成する互
いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラー13,1
4とベルト押えローラー17でガイド・保持し、さら
に、その状態で走行方向変換ローラー19によってベル
ト本体1の走行方向Fを変換するものであるので、主動
プーリ6と従動プーリ8との間に巻き回されたベルト本
体1に弛み等が生じず、ベルト本体1の走行が確実に行
われることとなり、しかも、上記コンベアベルトの走行
方向変換誘導装置11を構成するベルト押えローラー1
7及び走行方向変換ローラー19は、ベルト本体1の搬
送面Gの左右側部25,26のみを保持するものであ
り、ベルト本体1の搬送面Gを遮らず、物品の搬送の妨
げになる心配がないので、走行方向Fの変換部分Hがコ
ンベアベルトの搬送面Gに凹部を形成する場合(水平方
向から上り方向、下り方向から水平方向、下り方向から
上昇方向)のコンベアベルトの走行方向Fの変換を一つ
のコンベアベルトで行うことができるコンベアベルトの
走行方向変換誘導装置が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。先ず、本発明のコンベアベルトの走行方
向変換誘導装置を適用するコンベアベルトについて説明
すると、コンベアベルトは、図1,図2に示したよう
に、フレーム(図示せず)の両端に支持される主動プー
リ6と従動プーリ8及び主動プーリ6と従動プーリ8と
の間に巻き回されるベルト本体1より成るものであっ
て、上記ベルト本体1の左右側部25,26の裏面2に
は、ベルト本体1の走行方向Fに沿って直線的に形成さ
れるガイド体3が配設されており、また、上記主動プー
リ6の周面7及び従動プーリ8の周面9には、上記ベル
ト本体1の裏面2に配設されたガイド体3をガイドする
ためのガイド溝10が形成されており、上記ガイド体3
とガイド溝10とを嵌合させることによってベルト本体
1が走行する時の蛇行が防止されるよう構成されてい
る。
【0013】そして、上記ベルト本体1は、ガラス入り
アラミド樹脂やポリエステル等の耐熱性に富む基材シー
トにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリク
ロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等のフッ素樹
脂を含浸し、焼成して成るものであり、ベルト本体1の
裏面2に配設されるガイド体3は、ガラス入りアラミド
樹脂やポリエステル等の耐熱性に富む繊維材料31より
成る糸32の複数を束ね、さらに、この糸32の複数を
編組して成る紐状体33(図3,図4)より成り、上記
のベルト本体1を成す基材シートと同様にポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)やポリクロロトリフルオロ
エチレン(PCTFE)等のフッ素樹脂を含浸し、焼成
して成るものである。
【0014】そして、上記ベルト本体1の左右側部2
5,26の裏面2配設されるガイド体3は、縫着や接着
等によってベルト本体1の裏面2に一体的に取付けられ
ているものである。
【0015】そして、図1は、上記ベルトコンベアに本
発明のコンベアベルトの走行方向変換誘導装置11を適
用した状態を示し、コンベアベルトの走行方向変換誘導
装置11は、コンベアベルトのフレームの任意の位置に
左右対称な位置に装着され、コンベアベルトの左右側部
25,26を任意の位置でガイド・保持することによっ
てコンベアベルトの走行方向Fを変換するものであり、
本実施例では、上記コンベアベルトの走行方向Fを水平
方向から上り方向へ変換する場合を示し、走行方向Fの
変換部分Hがコンベアベルトの搬送面Gに凹部を形成す
る場合を示している。
【0016】さらに、上記コンベアベルトの搬送面Gに
凹部を形成するコンベアベルトの走行方向Fの変換部分
Hの下方には、ベルト本体1の裏面2どうしが接触する
ことを避けるための補助プーリ23が配設されており、
この補助プーリ23も上記主動プーリ6及び従動プーリ
8と同様、その周面24にガイド溝10が形成されてお
り、ベルト本体1の蛇行を防止するものである。
【0017】次に、本発明のコンベアベルトの走行方向
変換誘導装置11の詳細について説明する(本実施例で
は、以後、コンベアベルトの左側部25に位置するもの
について説明するが、右側部26に位置するものも同様
であるので、その説明は省略する)。図5に示したよう
に、コンベアベルトの走行方向変換誘導装置11は、ベ
ルト本体1の裏面2に配設されたガイド体3をガイドす
るための互いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラ
ー13,14と、上記互いに向かい合い対を成すガイド
体支持ローラー13,14の上方に位置し、ベルト本体
1の左右側部25,26を搬送面G側から押え付けるベ
ルト押えローラー17とを備えて成ると共に、上記ベル
ト押えローラー17と並列に配設され、ベルト本体1の
左右側部25,26を搬送面G側から押え込み、ベルト
本体1の走行方向Fを変換する走行方向変換ローラー1
9を備えて成るものである。
【0018】そして、上記互いに向かい合い対を成すガ
イド体支持ローラー13,14は、ベルト本体1の左右
側部25,26の裏面2に配設されたガイド体3の内側
面4及び外側面5をその周面15,16で支持できるよ
うに配設されているものであって、本実施例では、図7
に示したように2組の互いに向かい合い対を成すガイド
体支持ローラー13,14を配し、ベルト本体1の幅方
向Wの変位を抑制し、蛇行を防止するものである。
【0019】さらに、本実施例では、上記2組の互いに
向かい合い対を成すガイド体支持ローラー13,14の
間隔S,Tのうち、コンベアベルトの走行方向Fの上流
側に位置するものの間隔Sをその下流に位置するものの
間隔Tよりも大きくすることで、ガイド体3のガイド性
を高めている。
【0020】そして、上記ベルト押えローラー17は、
上記の互いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラー
13,14間にベルト本体1の裏面2に形成されたガイ
ド体3を位置させるためにベルト本体1の左右側部2
5,26を搬送面G側からその周面18で押え付けるよ
うに配設されているものであり、互いに向かい合い対を
成すガイド体支持ローラー13,14の間からガイド体
3が外れないようにするために、互いに向かい合い対を
成すガイド体支持ローラー13,14の上面29とベル
ト押えローラー17の周面18がベルト本体1の搬送面
Gと接触する部分Pとの間の間隔がベルト本体1の厚さ
程度に設定されている(図8)。
【0021】そして、走行方向変換ローラー19は、ベ
ルト本体1の左右側部25,26を搬送面G側からその
周面20で押え込み、ベルト本体1の搬送面Gをその周
面20に沿わせるようにしてベルト本体1の走行方向F
を変換するものであり、本実施例では、上記ベルト押え
ローラー17を挟むようにしてその上流側と下流側に配
設されており、コンベアベルトの走行方向変換誘導装置
11を左右の区別なく使用できるように構成され、ま
た、ベルト本体1の走行方向Fの変換がベルト押えロー
ラー17の下流側に位置する走行方向変換ローラー19
で行われる場合について示している(図6)。
【0022】さらに、上記走行方向変換ローラー19が
配設される位置は、ベルト本体1が互いに向かい合い対
を成すガイド体支持ローラー13,14とベルト押えロ
ーラー17との間に円滑に導かれる位置が好ましく、即
ち、走行方向変換ローラー19の周面20を経てベルト
押えローラー17の周面18へ導かれるベルト本体1の
搬送面Gができるだけ平坦であることが好ましい。
【0023】そして、上記コンベアベルトの走行方向変
換誘導装置11を構成する互いに向かい合い対を成すガ
イド体支持ローラー13,14、ベルト押えローラー1
7、走行方向変換ローラー19の各々は、コンベアベル
トの搬送面Gに平行な面27と、搬送面Gに垂直な面2
8を有するL字状の本体フレーム12に取り付けられて
いるものであり、互いに向かい合い対を成すガイド体支
持ローラー13,14は、本体フレーム12の搬送面G
に平行な面27に、ベルト押えローラー17及び走行方
向変換ローラー19は、本体フレーム12の搬送面Gに
垂直な面28にそれぞれ取り付けられ、一体的なユニッ
トとして構成されている。
【0024】さらに、互いに向かい合い対を成すガイド
体支持ローラー13,14、ベルト押えローラー17、
走行方向変換ローラー19が一体的なユニットとして取
り付けられている本体フレーム12は、コンベアベルト
のフレーム(図示せず)に取付部材21を介して装着さ
れるものであり、本体フレーム12と取付部材21との
間に位置する接続部材22は、本実施例では棒ネジより
成り、その長さを容易に調節できるように構成され、コ
ンベアベルトに対するコンベアベルトの走行方向変換誘
導装置11の装着位置を正確に設定できるように構成さ
れている。
【0025】そして、上記互いに向かい合い対を成すガ
イド体支持ローラー13,14、ベルト押えローラー1
7、走行方向変換ローラー19としては、ボールベアリ
ングが考慮され、規格品である既成のボールベアリング
を使用することによって、非常に低コストでコンベアベ
ルトの走行方向変換誘導装置11を形成することができ
る。
【0026】次に、上記構成に基づき、本発明のコンベ
アベルトの走行方向変換誘導装置の作動を説明する。先
ず、主動プーリ6と従動プーリ8との間に巻き回される
ベルト本体1より成るコンベアベルトの走行は、主動プ
ーリ6を駆動手段(図示せず)によって回動させること
によって行われるものであって、この時、上記ベルト本
体1の左右側部25,26の裏面2に配設されたガイド
体3が主動プーリ6の周面7及び従動プーリ8の周面9
に形成されたガイド溝10に嵌合することにより、ベル
ト本体1の幅方向Wへの変位が抑制され、コンベアベル
トの蛇行が防止されている。
【0027】そして、コンベアベルトは、主動プーリ6
と従動プーリ8との間の任意の位置に装着されたコンベ
アベルトの走行方向変換誘導装置11によって、その走
行方向Fが変換される(本実施例では、水平方向から上
り方向へ変換される場合を示した)ものであり、このコ
ンベアベルトの走行方向変換誘導装置11の装着位置が
走行方向Fの変換部分Hとなるものである。
【0028】上記コンベアベルトの走行方向変換誘導装
置11は、互いに向かい合い対を成すガイド体支持ロー
ラー13,14の周面15,16でベルト本体1の左右
側部25,26の裏面2に配設されたガイド体3の内外
側面4,5を支持し、さらに、ベルト押えローラー17
の周面18でベルト本体1の左右側部25,26を搬送
面G側から互いに向かい合い対を成すガイド体支持ロー
ラー13,14に向かって押え付けているものであっ
て、ベルト本体1をその走行方向Fにのみ可動できるよ
うにガイド・保持することによって走行方向Fの変換部
分Hにベルト本体1を確実に保持するものである。
【0029】さらに、上記ベルト本体1は、ベルト押え
ローラー17の下流側に設けられた方向変換ローラー1
9によって方向変換させられるものであり、上記方向変
換ローラー19は、ベルト本体1の左右側部25,26
を搬送面G側からその周面20で押え込んだ状態でベル
ト本体1の搬送面Gをその周面20に沿わせるようにし
てその走行方向Fを変換すると同時に、走行方向Fの変
換部分Hでのベルト本体1の保持をより確実にするもの
である。
【0030】そして、上述した如く、走行方向Fの変換
部分Hにベルト本体1が確実に保持された状態でベルト
本体1の走行方向Fの変換が行われることにより、主動
プーリ6と従動プーリ8との間に巻き回されたコンベア
ベルトに弛み等が生じず、しかも、上記コンベアベルト
の走行方向変換誘導装置11を構成し、ベルト本体1の
搬送面G側に位置するベルト押えローラー17及び走行
方向変換ローラー19は、ベルト本体1の左右側部2
5,26のみを保持するものであるので、ベルト本体1
の搬送面Gを遮らず、物品の搬送の妨げになる心配がな
い。
【0031】従って、本発明のコンベアベルトの走行方
向変換誘導装置11は、走行方向Fの変換部分Hがコン
ベアベルトの搬送面Gに凹部を形成する場合(水平方向
から上り方向、下り方向から水平方向、下り方向から上
昇方向)のコンベアベルトの走行方向の変換を一つのコ
ンベアベルトで行うことを可能とするものであり、コン
ベアベルトの設置・運用コストを低減することができ
る。
【0032】尚、本実施例では、コンベアベルトの走行
方向を水平方向から上り方向へ変換する場合を示した
が、下り方向から水平方向、下り方向から上り方向に変
換する場合についても同様であることは言うまでもな
い。
【0033】そして、本実施例の応用例を示したのが図
9であり、ベルト押えローラー17を挟むようにしてそ
の上流側と下流側に配設された走行方向変換ローラー1
9の両方で走行方向Fの変換を行う場合を示しており、
この場合、ベルト本体1の走行方向Fの変換が二段階で
行われることとなるので、ベルト本体1の走行方向Fの
変換をスムーズに行うことができる。
【0034】そして、図10は、本発明のコンベアベル
トの走行方向変換誘導装置の第2の実施例を示し、走行
方向変換ローラー19をベルト押えローラー17及びガ
イド体支持ローラー13,14の上流側にのみ配設した
ものであって、ベルト押えローラー17及びガイド体支
持ローラー13,14の上流側でコンベアベルトの走行
方向Fの変換を行うものであり、より簡易で低コストな
コンベアベルトの走行方向変換誘導装置を提供するもの
である。
【0035】さらに、図11は、本発明のコンベアベル
トの走行方向変換誘導装置の第3の実施例を示し、走行
方向変換ローラー19をベルト押えローラー17及びガ
イド体支持ローラー13,14の下流側にのみ配設した
ものであって、ベルト押えローラー17及びガイド体支
持ローラー13,14の下流側でコンベアベルトの走行
方向Fの変換を行うものであり、より簡易で低コストな
コンベアベルトの走行方向変換誘導装置を提供するもの
である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、請求項1によると、コンベア
ベルトの搬送面に凹部が形成されるコンベアベルトの走
行方向の変換を一つのコンベアベルトで行うことができ
るコンベアベルトの走行方向変換誘導装置を提供でき
る。
【0037】さらに、請求項2によると、コンベアベル
トの走行方向変換誘導装置を成す互いに向かい合い対を
成すガイド体支持ローラー、ベルト押えローラー、走行
方向変換ローラーの各々を一体的なユニットとして構成
することでコンベアベルトへの装着を容易且つ確実に行
うことのできるコンベアベルトの走行方向変換誘導装置
を提供できる。
【0038】そして、請求項3によると、コンベアベル
トに装着する際に左右の区別なく利用することができ、
その装着が容易となるコンベアベルトの走行方向変換誘
導装置を提供できると共に、よりスムーズにベルト本体
の走行方向を変換することのできるコンベアベルトの走
行方向変換誘導装置を提供できる。
【0039】そして、請求項4によると、コンベアベル
トの走行方向を変換するためのコンベアベルトの走行方
向変換誘導装置を低コストで提供できる。
【0040】そして、請求項5によると、コンベアベル
トの走行方向を変換するためのコンベアベルトの走行方
向変換誘導装置を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンベアベルトの走行方向変換誘導装置が配設
されたコンベアベルトの全体斜視図である。
【図2】図1に於けるA−A’線に沿う断面図である。
【図3】ガイド体の構成を示す斜視図である。
【図4】図3に於けるB−B’線に沿う断面図である。
【図5】コンベアベルトの走行方向変換誘導装置の構成
を示す斜視図である。
【図6】コンベアベルトの走行方向変換誘導装置の正面
図である。
【図7】コンベアベルトの走行方向変換誘導装置の平面
図である。
【図8】コンベアベルトの走行方向変換誘導装置の左側
面図である。
【図9】コンベアベルトの走行方向変換誘導装置の応用
例を示す正面図である。
【図10】本発明のコンベアベルトの走行方向変換誘導
装置の第2の実施例の構成を示す図である。
【図11】本発明のコンベアベルトの走行方向変換誘導
装置の第3の実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ベルト本体 2 ベルト本体の裏面 3 ガイド体 4 ガイド体の内側面 5 ガイド体の外側面 6 主動プーリ 7 主動プーリの周面 8 従動プーリ 9 従動プーリの周面 10 ガイド溝 11 走行方向変換誘導装置 12 本体フレーム 13,14 ガイド体支持ローラー 15,16 ガイド体支持ローラーの周面 17 ベルト押えローラー 18 ベルト押えローラーの周面 19 走行方向変換ローラー 20 走行方向変換ローラーの周面 21 取付部材 22 接続部材 23 補助プーリ 24 補助プーリの周面 25 ベルト本体の左側部 26 ベルト本体の右側部 27 搬送面に平行な面 28 搬送面に垂直な面 29 ガイド体支持ローラーの上面 F 走行方向 G 搬送面 H 走行方向の変換部分 W ベルト本体の幅方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主動プーリ6と従動プーリ8及び主動プ
    ーリ6と従動プーリ8との間に巻き回されるベルト本体
    1より成り、上記ベルト本体1の左右側部25,26の
    裏面2にベルト本体1の走行方向Fに沿って直線的に配
    設されたガイド体3と上記主動プーリ6の周面7及び従
    動プーリ8の周面9に形成されたガイド溝10とを嵌合
    させることによってベルト本体1が走行する時の蛇行を
    防止するように構成されたコンベアベルトに適用し、上
    記コンベアベルトの走行方向Fを変換した際、走行方向
    Fの変換部分Hがコンベアベルトの搬送面Gに凹部を形
    成する場合のコンベアベルトの走行方向変換誘導装置で
    あって、 上記コンベアベルトの走行方向変換誘導装置11は、ベ
    ルト本体1の左右側部25,26の裏面2に配設された
    ガイド体3の内側面4及び外側面5をその周面15,1
    6で支持する互いに向かい合い対を成すガイド体支持ロ
    ーラー13,14と、上記ガイド体3を互いに向かい合
    い対を成すガイド体支持ローラー13,14間に位置さ
    せるためにベルト本体1の左右側部25,26を搬送面
    G側から互いに向かい合い対を成すガイド体支持ローラ
    ー13,14に向かってその周面18で押え付けるベル
    ト押えローラー17を備えると共に、上記ベルト押えロ
    ーラー17と並列に配設され、ベルト本体1の左右側部
    25,26を搬送面G側からその周面20で押え込み、
    ベルト本体1の搬送面Gをその周面20に沿わせるよう
    にしてベルト本体1の走行方向Fを変換する走行方向変
    換ローラー19を備えて成ることを特徴とするコンベア
    ベルトの走行方向変換誘導装置。
  2. 【請求項2】 上記コンベアベルトの走行方向変換誘導
    装置11を構成する互いに向かい合い対を成すガイド体
    支持ローラー13,14、ベルト押えローラー17、走
    行方向変換ローラー19の各々は、主動プーリ6及び従
    動プーリ8が支持されるコンベアベルトのフレームの任
    意の位置に装着可能な取付部材21を有すると共に、コ
    ンベアベルトの搬送面Gに平行な面27と垂直な面28
    を有するL字状の本体フレーム12に取り付けられてい
    るものであり、互いに向かい合い対を成すガイド体支持
    ローラー13,14は、本体フレーム12の搬送面Gに
    平行な面27に、ベルト押えローラー17及び走行方向
    変換ローラー19は、本体フレーム12の搬送面Gに垂
    直な面28にそれぞれ取り付けられ、コンベアベルトの
    走行方向変換誘導装置11が一体的なユニットとして構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のコンベア
    ベルトの走行方向変換誘導装置。
  3. 【請求項3】 上記走行方向変換ローラー19は、ベル
    ト押えローラー17及びガイド体支持ローラー13,1
    4の上流側及び下流側に配設され、ベルト押えローラー
    17及びガイド体支持ローラー13,14の上流側と下
    流側のいずれか一方あるいは両方でコンベアベルトの走
    行方向Fの変換が行われることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のコンベアベルトの走行方向変換誘導装
    置。
  4. 【請求項4】 上記走行方向変換ローラー19は、ベル
    ト押えローラー17及びガイド体支持ローラー13,1
    4の上流側に配設され、ベルト押えローラー17及びガ
    イド体支持ローラー13,14の上流側でコンベアベル
    トの走行方向Fの変換が行われることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のコンベアベルトの走行方向変換
    誘導装置。
  5. 【請求項5】 上記走行方向変換ローラー19は、ベル
    ト押えローラー17及びガイド体支持ローラー13,1
    4の下流側に配設され、ベルト押えローラー17及びガ
    イド体支持ローラー13,14の下流側でコンベアベル
    トの走行方向Fの変換が行われることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のコンベアベルトの走行方向変換
    誘導装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103318607A (zh) * 2013-05-10 2013-09-25 安徽捷迅光电技术有限公司 一种提升机

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CN103318607A (zh) * 2013-05-10 2013-09-25 安徽捷迅光电技术有限公司 一种提升机

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