JPH1191540A - アンチロックブレーキシステムの検査方法 - Google Patents

アンチロックブレーキシステムの検査方法

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JPH1191540A
JPH1191540A JP9252561A JP25256197A JPH1191540A JP H1191540 A JPH1191540 A JP H1191540A JP 9252561 A JP9252561 A JP 9252561A JP 25256197 A JP25256197 A JP 25256197A JP H1191540 A JPH1191540 A JP H1191540A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABSアクチュエータの内部二次回路におけ
る残留エアの有無を正確に検査する。 【解決手段】 エアシリンダにより設定ペダル踏力をブ
レーキペダルに付与した状態でABSアクチュエータを
作動させ、ABS作動状態を再現する(ステップS12
〜S17)。この状態でキックバック発生に伴うペダル
踏力変化量とペダルストローク変化量を測定する(ステ
ップS18〜S20)。各測定値と設定基準値とを比較
して、ABSアクチュエータの内部二次回路の残留エア
の有無を判定する(ステップS24)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備された
ブレーキのうち特にアンチロックブレーキシステムの検
査方法に関し、さらに詳しくはアンチロックブレーキシ
ステム(Anti−Lock Brake Syste
mを略して、以下単にABSという)の主要な構成要素
であるABSアクチュエータの液充填状態を検査する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両組立ラインにおいて、その車両に装
備されたブレーキを検査する方法としては、例えば特開
平7−140047号公報に示されているように、エア
シリンダ等によりブレーキペダルに所定のペダル踏力を
付与するとともに、そのときのペダルストロークをポテ
ンショメータ等により測定し、その実測ペダルストロー
クと予め設定された基準ペダルストロークとを比較する
ことにより、ブレーキ配管系統内の残留エアの有無を判
定する一方、設定ペダル踏力を所定時間保持したときの
ペダルストロークの変化を監視し、ストローク変化がな
ければブレーキ液の液漏れの発生なしと判定するように
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の方
法では、ABS非搭載の車両については適応することが
できたとしても、ABSが搭載された車両については、
ABSの特殊性のためにブレーキ配管系統における全て
の回路の細部までは正確に検査することができない。
【0004】すなわち、ABS非搭載の車両では、ブレ
ーキのマスターシリンダと各車輪ごとのホイールシリン
ダ(キャリパ内蔵シリンダを含む)とが直接連通されて
いるのに対して、ABS搭載車両では、マスターシリン
ダとホイールシリンダとを結ぶ配管経路にABSアクチ
ュエータが直列に介装された構造となっている。
【0005】そして、一般に還流式もしくは循環式と称
されるABSアクチュエータを採用したタイプのもので
は、図2に示すように、一体式となったABSアクチュ
エータ7のアクチュエータケース8に常開型のソレノイ
ドバルブ9〜12や常閉型のソレノイドバルブ13〜1
6のほかにプランジャポンプ17およびリザーバタンク
18,19が内蔵されていることから、マスターシリン
ダ2やホイールシリンダ3〜6に直接連通する一次回路
に対して常閉型のソレノイドバルブ13〜16によって
遮断されることになる内部二次回路22が存在する。
【0006】したがって、上記一次回路部分については
従来の方法で検査することができたとしても、内部二次
回路22については単にペダル踏力とペダルストローク
の関係からだけでは残留エアの有無等を正確に判定する
ことができない。
【0007】本発明は以上のような背景のもとになされ
たもので、ABS搭載車両についてそのABSアクチュ
エータの内部二次回路まで残留エアの有無等を正確に判
定できるようにした方法を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、予め設定されたペダル踏力をブレーキペダルに付与
した状態で、ABSアクチュエータを作動させることに
よりABSの作動状態を再現させ、このABS作動状態
下でのキックバックの発生に伴うペダル踏力変化量を測
定し、この測定値と予め設定された設定基準値とを比較
して、ABSのアクチュエータの液充填状態の適否を判
定することを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ABS作動状態下でのキックバックの
発生に伴うペダル踏力変化量とともにペダルストローク
変化量を測定し、それぞれの測定値と対応する設定基準
値とを個別に比較することを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、一次検査とし
て、予め設定されたペダル踏力をブレーキペダルに付与
したときのペダルストロークを測定して、この測定値と
予め設定された設定基準値とを比較することによりブレ
ーキ配管系統内の残留エアの有無の判定を行い、この一
次検査に続く二次検査として請求項1または2に記載の
検査を行うとともに、二次検査に先立ってブレーキペダ
ルのペダル踏力を一旦解除することを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における一次検査の際に、残留エアの有無の判定
とともに、予め設定されたペダル踏力を付与した状態を
所定時間保持したときのペダルストローク変化量を判定
し、この測定値と設定基準値とを比較してブレーキ配管
系統の液漏れの有無を判定することを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明における液漏れ判定のための設定ペダル踏力は、
残留エア判定のための設定ペダル踏力よりも大きい値に
設定されていることを特徴としている。
【0013】ABSは、アンチロック制御に際して、ホ
イールシリンダ液圧を減圧、増圧もしくは保持する動作
を小刻みに行うことを基本機能とし、特に一般に還流式
もしくは循環式と称されるABSアクチュエータを用い
たものでは、上記の圧力変動が直接ブレーキペダルに伝
わるという特性がある。この現象がキックバックあるい
はペダルリアクションと言われるものである。
【0014】したがって、請求項1に記載では、ABS
作動状態を再現することによりキックバックが発生し、
このキックバック発生時の踏力変化量を測定して設定基
準値と比較することにより、特にABSアクチュエータ
の内部二次回路における液充填状態の適否すなわち内部
二次回路での残留エアの有無が判定される。
【0015】請求項2に記載の発明では、上記のキック
バックの発生時にはその踏力変化とともにペダルストロ
ークの変化があらわれる点に着目し、上記のキックバッ
クの発生に伴う踏力変化量およびペダルストローク変化
量を個別に設定基準値と比較して請求項1に記載の発明
と同様の判定を行う。
【0016】請求項3に記載の発明では、従来の手法と
同様に、設定ペダル踏力とペダルストロークとの相関関
係から一次検査としてブレーキ配管系統の一次回路の検
査を行ったのちに、先に述べた請求項1または2に記載
のABSアクチュエータの内部二次回路の検査を二次検
査として行うことを前提とした上で、その二次検査に先
立ってブレーキペダルに付与されるペダル踏力を一旦解
除する。こうすることにより、ABSアクチュエータ内
の各ソレノイドバルブの微妙なディレータイミングを確
実に再現できるようになる。
【0017】請求項4に記載の発明では、上記一次検査
の際に、設定ペダル踏力を付与した状態を所定時間保持
してそのペダルストローク変化量を測定し、これと設定
基準値と比較して、一次回路の残留エアの有無判定とと
もに一次配管系統の液漏れ判定を行う。その際の設定ペ
ダル踏力は、請求項5に記載の発明のように残留エアの
有無判定の場合の値よりも大きい値に設定する。
【0018】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ABS
作動状態再現下でブレーキペダル側にあらわれるキック
バック踏力変化量を測定して適否判定を行うようにした
ため、従来は困難とされていたABSアクチュエータの
内部二次回路の残留エアの有無を正確に判定できる効果
がある。
【0019】特に請求項2に記載の発明では、キックバ
ック踏力変化量とともにキックバックに伴うペダルスト
ローク変化量をも測定して適否判定を行うようにしてい
るので、判定結果の精度が一段と向上する効果がある。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、従来と同
様の手法の一次検査に続いて請求項1または2に記載の
発明の検査を二次検査として行うとともに、その二次検
査に先立ってブレーキペダルのペダル踏力を一旦解除す
るようにしたため、ABSの搭載,非搭載にかかわらず
どの車両についても残留エアの有無判定を行うことがで
きることはもちろんのこと、特にABS搭載車両につい
ては一次検査時の圧力の影響を受けることなく、ABS
アクチュエータの各バルブの微妙なディレータイミング
を確実に再現できる利点がある。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、上記の一
次検査の際に設定ペダル踏力を所定時間保持したときの
ペダルストローク変化量を測定してブレーキ配管系統の
液漏れをも判定するようにしているため、請求項3に記
載の発明と同様の効果のほかに、ブレーキの総合的な検
査結果の信頼性が大幅に向上する。
【0022】特に請求項5に記載の発明によれば、液漏
れ判定時の設定ペダル踏力を残留エア判定時の設定ペダ
ル踏力よりも大きくしているために、その液漏れ検査結
果の信頼性が大幅に向上する効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜5は本発明の好ましい実施
の形態を示す図であって、特に図2はABSの基本構成
を示している。
【0024】図2において、1はブレーキペダル、2は
マスターシリンダ、3〜6は各車輪に対応して設けられ
たホイールシリンダ(ここでは、キャリパ内蔵型のもの
も含むものとする)であって、マスターシリンダ2と各
ホイールシリンダ3〜6とを結ぶ配管系路にはABSア
クチュエータ7が直列に介装されている。
【0025】ABSアクチュエータ7は、一体型のアク
チュエータケース8内に、各ホイールシリンダ3〜6ご
とに独立した四つの増圧用のソレノイドバルブ(インレ
ットバルブ)9〜12と同じく四つの減圧用ソレノイド
バルブ(アウトレットバルブ)13〜16およびプラン
ジャポンプ17のほか、二つのリザーバタンク18,1
9とダンパー20,21がそれぞれ内蔵されている。そ
して、増圧用ソレノイドバルブ9〜12が常開型(ノー
マルオープンタイプ)のものとして形成されているのに
対して、減圧用ソレノイドバルブ13〜16は常閉型
(ノーマルクローズドタイプ)のものとして形成されて
いて、減圧用ソレノイドバルブ13〜16が作動しない
かぎりそれらの減圧用ソレノイドバルブ13〜16から
リザーバタンク18,19までの間が内部二次回路22
としてそれ以外の一次回路から遮断されることになる。
【0026】ここで、ABSアクチュエータの車両搭載
時の実際の機能について説明する。
【0027】図示しない車輪速センサによって車輪のロ
ックが検知されると(ABS作動開始時)、増圧用ソレ
ノイドバルブ9〜12に通電されてそのポートが閉とな
り、マスターシリンダ2、ホイールシリンダ3〜6およ
びリザーバタンク18,19はそれぞれ遮断される。こ
れにより、ホイールシリンダ液圧がそれ以上高くならな
いようにホイールシリンダ液圧がそのまま保持される
(液圧保持)。
【0028】続いて、増圧用ソレノイドバルブ9〜12
が閉じたままで減圧用ソレノイドバルブ13〜16にも
通電されてそれらの減圧用ソレノイドバルブ13〜16
が開き、ホイールシリンダ3〜6のブレーキ液を減圧用
ソレノイドバルブ13〜16を通してリザーバタンク1
8,19側に逃がす。すなわち、リザーバタンク18,
19のピストン23を押し下げてブレーキ液をリザーバ
タンク18,19に一時的に貯える(液圧減圧時)。
【0029】そして、プランジャポンプ17が作動し
て、リザーバタンク18,19およびホイールシリンダ
3〜6側のブレーキ液の一部をダンパー20,21を介
してマスターシリンダ2側に戻す。この時にブレーキペ
ダル1にキックバックが発生する。
【0030】上記の作動によって車輪速センサが車輪ロ
ック状態の解除を検知すると、減圧用ソレノイドバルブ
13〜16が閉じるとともに、わずかに遅れてプランジ
ャポンプ17の運転が停止する。これにより、リザーバ
タンク18,19のピストン23は元の位置に戻る。
【0031】続いて、増圧用ソレノイドバルブ9〜12
が開き、マスターシリンダ2からのブレーキ液がホイー
ルシリンダ3〜6に流入してそのホイールシリンダ液圧
を増圧する(液圧増圧時)。そして、以降はこの状態で
通常ブレーキとしても作動する。
【0032】図3は車両組立ラインにおけるブレーキ検
査工程の概略を示す図であって、検査対象となる車両が
検査工程に搬入されると、車体側のフロアパネル24上
のシートクロスメンバ25にクレビス型のエアシリンダ
26が装着され、同時にそのピストンロッド先端のブラ
ケット27がロードセル28を介してブレーキペダル1
に連結される。なお、上記ロードセル28はペダル踏力
を検出するために設けられるもので、同時にエアシリン
ダ26にはペダルストローク検出用のポテンショメータ
29が付設されている。
【0033】検査対象となる車両の近傍には制御盤30
が設けられていて、この制御盤30は検査処理を実行す
る制御用パーソナルコンピュータ31とモニター装置で
あるCRTディスプレイ32およびリモートコントロー
ラ33等から構成されていて、前記ロードセル28およ
びポテンショメータ29はこの制御盤30に接続され
る。同時に、車両がABS搭載車である場合、制御盤3
0は、その制御盤側コネクタ34と車両側コネクタ35
とを結合することにより同じく車両側のABSコントロ
ールユニット36と接続されて、両者の間で所定の通信
が可能となる。なお、車両側コネクタ35は、車両の故
障診断用のものとして車両に標準装備されているもので
ある。
【0034】図1は上記制御盤30によって実行される
ブレーキ検査の手順を、また図4,5は同じくそのタイ
ムチャートをそれぞれ示しており、オペレータがリモー
トコントローラ33のスタート釦を押圧操作すると、エ
アシリンダ26が数回伸縮動作を繰り返し、これによっ
てブレーキペダル1がいわゆるポンピング動作を行う
(ステップS1,S2)。これはブレーキ配管系統内の
ブレーキ液の安定化を目的として行われるもので、ポン
ピング回数は任意に設定可能である。
【0035】続いて、エアシリンダ26が伸長動作し、
予め設定された基準踏力になるまでブレーキペダル1を
押し込む。これにより、制御盤30はその時のポテンシ
ョメータ29の指示値すなわちペダルストロークをゼロ
リセットして記憶する(ステップS3)。
【0036】この後、ブレーキ配管系統の一次回路のエ
ア残り(残留エア)測定としてエアシリンダ26が伸長
動作し、予め設定された設定踏力(例えば20kg)に
なるまでさらにブレーキペダル1を押し込む。そして、
設定踏力までブレーキペダル1を押し込んだときのペダ
ルストロークをポテンショメータ29で検出し、その実
測ストロークと予め設定された設定ストロークとを比較
して、一次回路におけるエア残りの有無の判定を行う
(ステップS4,S5)。
【0037】このエア残り判定に続き、一次回路のリー
ク(液漏れ)測定として、予め設定された設定踏力(例
えば30kg)になるまでブレーキペダル1を押し込
み、その時の実測ストロークと設定ストロークとを比較
して、リークの有無の判定を行う(ステップS6,S
7)。
【0038】以上が一次検査であって、一次検査の終了
とともにエアシリンダ26が最初の状態まで収縮動作し
てそれまでブレーキペダル1に加えられていた踏力が一
旦完全に解除される(ステップS8,S9)。同時に上
記のエア残り測定およびリーク測定の結果が実測値およ
び設定値とともにCRTディスプレイ32に表示される
とともに、いずれか一方の測定結果が「NG」であれば
以降の動作の停止処理とともに警報ランプが点灯し(ス
テップS10)、ブレーキ配管系統のエア抜き処理もし
くはリーク補修とともに再検査を促す(ステップS1
1)。
【0039】なお、上記の一次処理はABSの搭載,非
搭載にかかわらず全車に共通の処理として実行され、A
BS非搭載車両はこれをもって検査終了となる。
【0040】他方、ABS搭載車両については、一次検
査に続く二次検査として、図2に示したABSアクチュ
エータ7の内部二次回路22の検査が行われる。
【0041】すなわち、エアシリンダ26が再び伸長動
作し、予め設定された設定踏力(例えば20kg)にな
るまでブレーキペダル1を押し込む(ステップS1
2)。そして、制御盤30からABSコントロールユニ
ット36に対して駆動信号を与えて、増圧用ソレノイド
バルブ9〜12を閉動作させて一次回路を遮断する一
方、減圧用ソレノイドバルブ13〜16を開動作させて
一次回路の一部とABSアクチュエータ7の内部二次回
路22とを連通させるとともに、プランジャポンプ17
を短時間(例えば3秒)起動させる(ステップS13〜
S17)。
【0042】これによって図2のほか図4,5に示すよ
うに、ABS作動状態が再現され、前述したようにプラ
ンジャポンプ17の一時的な運転に伴ってブレーキペダ
ル1にはキックバックが発生し踏力変化があらわれ、同
時にそのキックバックの影響のためにエアシリンダ26
は設定踏力を維持するように収縮動作し、結果的にAB
S作動状態が再現されてブレーキペダル1の踏力変化a
とペダルストロークの変化bとしてあらわれる(ステッ
プS18,S19)。
【0043】その間に上記のペダル踏力変化量aとペダ
ルストローク変化量bとをそれぞれロードセル28およ
びポテンショメータ29で検出し(ステップS20)、
所定時間経過後に図4,5に示すように、減圧用ソレノ
イドバルブ13〜16の閉動作、プランジャポンプ17
の運転停止、増圧用ソレノイドバルブ9〜12の開動作
の順でそれぞれの動作を実行する(ステップS21〜S
23)。
【0044】そして、上記のABSアクチュエータ7の
作動停止を待ってペダル踏力変化量aおよびペダルスト
ローク変化量bの各実測値を予め設定されている設定変
化量と個別に比較し(ステップS24)、ABSアクチ
ュエータ7の内部二次回路22の液充填状態が適切であ
るかどうか、すなわちエア残りの有無が判定される。
【0045】その後、判定結果にかかわらずエアシリン
ダ26が初期位置に戻るとともに(ステップS25,S
26)、判定結果を実測値および設定値とともにCRT
ディスプレイ32に表示し、さらに判定結果が「エア残
りあり」の場合には警報ランプを点灯させてオペレータ
に告知する(ステップS27)。
【0046】このように本実施の形態によれば、従来行
われていた一次検査に続いてABSアクチュエータ7の
内部二次回路22についてまでその残留エアの有無の検
査を行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す処理手順のフローチ
ャート。
【図2】ABSアクチュエータの概略構成説明図。
【図3】車両組立ラインにおけるブレーキ検査工程の概
略説明図。
【図4】図1の処理手順における要部のタイムチャー
ト。
【図5】図4のB部拡大図。
【符号の説明】
1…ブレーキペダル 2…マスターシリンダ 3〜6…ホイールシリンダ 7…ABSアクチュエータ 9,10,11,12…増圧用ソレノイドバルブ 13,14,15,16…減圧用ソレノイドバルブ 17…プランジャポンプ 26…エアシリンダ 28…ロードセル 29…ポテンショメータ 30…制御盤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定されたペダル踏力をブレーキペ
    ダルに付与した状態で、アンチロックブレーキシステム
    のアクチュエータを作動させることによりアンチロック
    ブレーキシステムの作動状態を再現させ、 このアンチロックブレーキシステム作動状態下でのキッ
    クバックの発生に伴うペダル踏力変化量を測定し、 この測定値と予め設定された設定基準値とを比較して、
    アンチロックブレーキシステムのアクチュエータの液充
    填状態の適否を判定することを特徴とするアンチロック
    ブレーキシステムの検査方法。
  2. 【請求項2】 アンチロックブレーキシステム作動状態
    下でのキックバックの発生に伴うペダル踏力変化量とと
    もにペダルストローク変化量を測定し、それぞれの測定
    値と対応する設定基準値とを個別に比較することを特徴
    とする請求項1記載のアンチロックブレーキシステムの
    検査方法。
  3. 【請求項3】 一次検査として、予め設定されたペダル
    踏力をブレーキペダルに付与したときのペダルストロー
    クを測定して、この測定値と予め設定された設定基準値
    とを比較することによりブレーキ配管系内の残留エアの
    有無の判定を行い、 この一次検査に続く二次検査として請求項1または2に
    記載の検査を行うとともに、二次検査に先立ってブレー
    キペダルのペダル踏力を一旦解除することを特徴とする
    アンチロックブレーキシステムの検査方法。
  4. 【請求項4】 一次検査の際に、残留エアの有無の判定
    とともに、予め設定されたペダル踏力を付与した状態を
    所定時間保持したときのペダルストローク変化量を測定
    し、この測定値と設定基準値とを比較してブレーキ配管
    系統の液漏れの有無を判定することを特徴とする請求項
    3記載のアンチロックブレーキシステムの検査方法。
  5. 【請求項5】 液漏れ判定のための設定ペダル踏力は、
    残留エア判定のための設定ペダル踏力よりも大きい値に
    設定されていることを特徴とする請求項4記載のアンチ
    ロックブレーキシステムの検査方法。
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