JPH1191494A - ガス発生器 - Google Patents

ガス発生器

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JPH1191494A
JPH1191494A JP9253475A JP25347597A JPH1191494A JP H1191494 A JPH1191494 A JP H1191494A JP 9253475 A JP9253475 A JP 9253475A JP 25347597 A JP25347597 A JP 25347597A JP H1191494 A JPH1191494 A JP H1191494A
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JP
Japan
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gas
combustion chamber
generating agent
combustion
filter member
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Application number
JP9253475A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nagahashi
賢一 長橋
Seigo Taguchi
征吾 田口
Masaru Kikuchi
大 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1191494A publication Critical patent/JPH1191494A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/264Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic
    • B60R21/2644Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic using only solid reacting substances, e.g. pellets, powder
    • B60R2021/2648Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous generation of gas, e.g. pyrotechnic using only solid reacting substances, e.g. pellets, powder comprising a plurality of combustion chambers or sub-chambers

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エアバッグを展開初期の段階は緩
慢に展開させ、その後は急速に展開させるエアバッグの
展開制御を確実なものとなし、これによって、エアバッ
グ本来の機能を発揮させる事のできるガス発生器を提供
する事にある。 【解決手段】 点火器4により隔絶された右側燃焼室2
5のガス発生剤2のみを強制的に燃焼させて、エアバッ
グを展開初期に緩やかに膨張、展開させた後、フィルタ
部材3や仕切部材27から伝達される火炎、熱により下
側燃焼室26のガス発生剤2を誘導的に着火、燃焼させ
て、両燃焼室25,26からの多量のガスでエアバッグ
を急速に膨張、展開させる。これにより、エアバッグの
展開制御を確実に行える様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の助手席用
エアバッグに使用されるガス発生器に係わり、特に、エ
アバッグの展開形態を制御可能にしたガス発生器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突時に生じる衝撃から助手席
の乗員を保護するために、高速でエアバッグを膨張展開
させるためのガス発生器は、インストルメントパネル内
に装着されたエアバッグモジュールの中に組み込まれて
おり、衝突の際には衝突センサからの衝突検出信号によ
り急速に高圧ガスを発生するものである。
【0003】助手席の乗員を保護するエアバッグを膨
張、展開させるためのガス発生器として代表的なものと
しては、図8に示している様に、外筒体101と蓋部材
102とで密閉空間Sが形成された長尺筒状のハウジン
グ100を備え、該ハウジング100内には、軸中心か
ら径外方に向かって、ガス発生剤103,内筒104及
び筒状フィルタ部材105を順次収納したものがあり、
蓋部材102には、衝突センサからの衝突検出信号によ
って点火される点火具106と、該点火具106の点火
により着火される伝火剤107とが配置されている。そ
して、ガス発生器は、衝突センサからの衝突検出信号に
よって点火具106が点火され、この火炎で伝火剤10
7が着火し、更に該伝火剤107の火炎を内筒104内
に噴出させて、ガス発生剤103を着火燃焼させ、多量
の高温ガスを急激に発生させる。ハウジング100内で
急激に発生した多量の高温ガスは、内筒104の複数の
ガス通過孔104aから筒状フィルタ部材105に流入
し、ここでスラグ捕集と冷却を経て、外筒体101の複
数のガス放出孔101aからエアバッグに放出され、エ
アバッグを急速に膨張、展開させる様になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来のガス発生器では、衝突センサからの衝突検出信号に
よって多量のガスを放出し、これによってエアバッグを
急速に膨張させる構成となっているが、衝突の形態(衝
突速度や角度)及び乗員の着座姿勢(正規着座,前屈み
等の非正規着座等)の如何に拘らず、常に一定の展開形
態を有していた。従って、自動車の助手席にいる乗員が
インストルメントパネルの近傍にいる非正規着座の場合
や、比較的緩やかな衝突形態の場合等の、非標準的ケー
スでは、急速に展開したエアバッグによって乗員が障害
を受ける場合すら生じており、乗員を保護するエアバッ
グ本来の機能を発揮できないという問題があった。
【0005】そこで、1つのエアバッグに対して2つ以
上のガス発生器を備え、衝突形態や乗員情報に基づい
て、各ガス発生器の点火タイミングを調整したり、点火
するガス発生器を選択して、エアバッグの展開形態を最
適に制御する方式も提案されているが、この方式は、理
論的には如何なる形態にも対応できる可能性を有してい
るが、コスト高は避けられず、実用化の最大の難点とな
っている。
【0006】本発明は、この様な問題を解決するために
なされたもので、1つのガス発生器のみで、エアバッグ
を展開初期の段階は緩慢に展開させ、その後は急速に展
開させるエアバッグの展開制御を可能となし、これによ
って、エアバッグ本来の機能を発揮させる事のできるガ
ス発生器を提供する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のガス発生器では、ハウジング内の密閉空間
を、仕切部材によって相互に隔絶した左右2つの燃焼室
に画成し、各燃焼室の内にガス発生剤と、該ガス発生剤
を囲繞するフィルタ部材を配置し、蓋部材に一方の燃焼
室に対向した点火器を配置した構成としているので、該
点火器により、一方の燃焼室のガス発生剤を燃焼させ、
この際に発生する燃焼熱によって、時間差を置いて他方
の燃焼室内のガス発生剤に着火する様にしたものであ
る。これによって、エアバッグの展開初期には、一方の
燃焼室で発生した比較的少量のガスのみによってエアバ
ッグを緩やかに膨張、展開させ、その後、他方の燃焼室
から供給されるガスの追加による多量のガスによって急
速にエアバッグを膨張、展開させる様になっている。
【0008】又、仕切部材によって左右の各燃焼室に画
成方式とガス発生剤の燃焼放棄としては、次のものがあ
る。 内筒体内のフィルタ部材内に仕切部材を挿入する事
によって、フィルタ部材の内側を左右2つの燃焼室に区
画し、該各燃焼室内の夫々にガス発生剤を配置したもの
で、一方の燃焼室のガス発生剤を点火器によって強制着
火し、他方の燃焼室のガス発生剤は、主としてフィルタ
部材を通して伝達される燃焼熱によって誘導的に着火す
る方式 外筒体内に直接仕切部材を挿入する事によって、外
筒体の内側を左右2つの燃焼室に区画し、該各燃焼室内
にガス発生剤,フィルタ部材及び内筒体を配置したもの
で、一方の燃焼室のガス発生剤を点火器によって強制着
火し、他方の燃焼室のガス発生剤は、仕切部材から伝達
される燃焼熱によって誘導的に着火する方式 内筒体内に仕切部材を挿入する事によって、内筒体
の内側を左右2つの燃焼室に区画し、該各燃焼室内に、
ガス発生剤及びフィルタ部材を配置したもので、一方の
燃焼室のガス発生剤を点火器によって強制着火し、他方
の燃焼室のガス発生剤は、内筒体外周面のガス通過空間
を経て、内筒体及びフィルタ部材を通して伝達される燃
焼熱によって誘導的に着火する方式
【0009】又、仕切部材を、円板部と鍔筒部とで形成
し、鍔部をフィルタ部材の内周に沿って圧入する構成と
すると、鍔部の長さに応じて右側燃焼室の燃焼による火
炎がフィルタ部材を通過する距離を調整でき、火炎の左
側燃焼室への伝達の時間を制御できる。
【0010】又、仕切部材に、燃焼熱の伝達を制御する
機能を有するクッション部材を設ける構成とすると、一
方の燃焼室から他方の燃焼熱への伝達を抑制できる事か
ら、左右両燃焼室の燃焼開始の時間差を制御できる。
【0011】更に、内筒体を、エクスパンディッドメタ
ルにより成形し、該エクスパンディッドメタルの外周面
を外筒体に、ほぼ接して配置し、内周面はフィルタ部材
に接して配置する事によって、内筒体自体にガス通過空
間を兼ねさせる事も可能である。
【0012】又、フィルタ部材を、メリヤス編み金網或
いはクリンプ織り線材の集合体で成形すると、安価に製
作できると共に、ガスの通過や火炎を右側燃焼室から左
側燃焼室への伝達を容易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
助手席用エアバッグに用いられるガス発生器について図
面を参照して詳細に説明する。先ず、図1に示すガス発
生器X1は、長尺円筒状のハウジング1と、該ハウジン
グ1内に装入された多数のガス通過孔8aを有する内筒
体8と、該内筒体8内に装着されたフィルタ部材3と、
該フィルタ部材3内に圧入された仕切部材27とからな
り、該仕切部材27によって、フィルタ部材3の内側を
左右2つの燃焼室25,26に画成している。各燃焼室
25,26内にはガス発生剤2が装填され、右側燃焼室
25内のガス発生剤2のみを強制的に着火する点火器4
が該燃焼室25内に突入して配置された構成となってい
る。
【0014】ハウジング1は、一端が開口された有底で
長尺円筒状の外筒体5と、該外筒体5の開口端を覆う蓋
部材6とで構成されており、蓋部材6の外周端部に形成
された環状リブ6aと外筒体5の開口端を突き合わせて
摩擦圧接する事によって、内部に密閉空間Sを形成して
いる。外筒体5の周面にはエアバッグ(図示しない)に
通じる複数のガス放出孔5aが形成されており、各ガス
放出孔5aは、図4にも示す様に、ハウジング1の周方
向に角度180度を隔てて軸方向に延びる直線上に形成
されて、2つのガス孔列r1,r2を形成している。各
ガス孔列r1,r2の各ガス放出孔5aは、外筒体5の
軸方向に亘って所定間隔を隔てて順次形成されており、
外筒体5の内周面に貼着された帯状のバーストプレート
7(アルミ等の金属箔)で夫々閉塞されている。バース
トプレート7は、各ガス孔列r1,r2の各ガス放出孔
5aを閉塞するに足る最小長さと幅を有しており、密閉
空間S内の防湿と燃焼時の内圧調整の役割を有してい
る。尚、バーストプレート7については、1枚のものを
巻状に貼る事を排除するものでない。
【0015】ハウジング1の内部は、外筒体5の底部5
bに縮径する小径孔17を有する段部がが形成されてお
り、該小径孔17に内筒体8が圧入されて、外筒体5と
の間に環状のガス通過空間S2を画成している。内筒体
8内には、フィルタ部材3が圧入されて一体化されてお
り、該フィルタ部材3内に燃焼空間S1を形成してい
る。フィルタ部材3は、ハウジング1の軸方向に順次積
層された複数(4つ)のフィルタユニット3Aから構成
されており、該フィルタユニット3Aとしては、メリヤ
ス編み金網〔図5(a)に示す〕或いはクリンプ織り線
材〔図5(b)に示す〕の集合体を、図5(c)の如く
円筒状にプレス形成して安価に製作する事が好ましい。
これにより、フィルタユニット3Aの積層数を適宜変更
する事で、ハウジング1(外筒体5)の長さに対応して
フィルタ部材3を配置でき、又網目状に成形されたフィ
ルタ部材3内を容易にガスを通過させる事ができる。
尚、フィルタ部材3は、各フィルタユニット3Aに分割
する事なく、一体的に成形したものを排除するものでな
い。
【0016】内筒体8の周面には、フィルタ部材3を介
してガス通過空間S2と燃焼空間S1とを連通する複数
のガス通過孔8aが形成されている。各ガス通過孔8a
は、図4に示す様に、ハウジング1の周方向から見て各
ガス放出孔5aと異なる部位に開口しており、ハウジン
グ1の軸方向に亘って各ガス放出孔5aに相対峙しない
様にずらして形成されている。この内筒体8としては、
図6(a)に示すステンレス薄鋼板或いは普通鋼の薄鋼
板に、所定間隔で多数のスリット31aが形成された母
材31を、図6(b)に示す様に一様に引張開口させて
複数のガス通過孔8aが形成されたエクスパンディッド
メタルを用いて、図6(c)に示す様に円筒形状に成形
して終端部同士をスポット溶接等の溶接方法によって固
着する事で製作する事が好ましい。そして、エクスパン
ディッドメタルにより内筒体8を製作すると、各ガス通
過孔8aの部分は、図6(a)に示す矢印の方向への引
張加工時に、図7に示す様に、スリット31aの対向す
る部分が、母材31の外周側に反り返る様に変形、即
ち、母材31の基準平面Aから高さhだけ内外周側に夫
々反り返った形状をしている。従って、内筒体8は、そ
の外周に各スリット31aの部分で高さhだけ突出して
周方向に開口して軸方向に延びる複数のガス通過孔8a
が形成され、且つ各ガス通過孔8aがその周方向で相互
に連通される構造となる。
【0017】この様に、エクスパンディッドメタル製の
内筒体8をハウジング1内に配置すると、各ガス通過孔
8aが、その周方向で相互に連通される構造となるの
で、該内筒体の外周面を、外筒体5の内周面と接触して
配置しても、ガス通過空間S2が確保される事になる。
尚、内筒体8は、エクスパンディッドメタルで製作する
ものに限定されず、ステンレス薄鋼板或いは普通の薄鋼
板に所定間隔で複数のガス通過孔8aを成形した母材
(パンチングプレート)と、円筒形状に成形して、終端
同士をスポット溶接等の接合方法により接合して製作し
たものを用いても良い。この場合には、内筒体8と外筒
体5の間に隙間が形成される様に配置し、該隙間をガス
通過空間S2となす必要がある。
【0018】前記フィルタ部材3で区画された燃焼空間
S1は、外筒体5の底部5bと蓋部材6と平行に配置さ
れた仕切部材27とによって、左右の燃焼室25,26
に区画されている。仕切部材27は、円板部29と該円
板部29の外周縁から延びる短円筒状の鍔筒部30とで
断面コップ状に形成され、該鍔筒部30をフィルタ部材
3の内周に沿って圧入して、円板部29によって、ハウ
ジング1の軸方向に相互に隔絶(例えば、ガス発生剤2
の燃焼による一定の熱量を隔絶)された左右の燃焼室2
5,26に画成している。又、各燃焼室25,26内に
はガス発生剤2が装填されている。
【0019】右側燃焼室25のガス発生剤2と仕切部材
27との間には、仕切部材27の円板部29に当接する
クッション部材28が設けられており、該クッション部
材28は、ガス発生剤2の振動による粉化防止と各燃焼
室25,26相互間の熱伝達を制御する断熱的としての
機能も兼ね備えている。従って、クッション部材28と
しては、セラミックス繊維等の断熱機能を有する弾性部
材を用いる事が好ましい。又、外筒体5の底部5bと左
側燃焼室26のガス発生剤2との間には、小径段部17
内に配置されてクッション部材16が介在しており、該
クッション部材16は、ガス発生剤2の振動による粉化
防止の機能を備えている。従って、クッション部材16
としては、シリコンゴムやシリコン発泡体等の弾性材を
用いる事が好ましいが、セラミックス繊維等により断熱
機能を有するものであっても構わない。15は外筒体5
の小径孔17に圧入されたフィルタ部材3のシール部材
である。
【0020】蓋部材6には、伝火剤9と点火具10(電
気雷管)からなる点火器4が、右側燃焼室25内に突入
する様に装着されている。伝火剤9は、蓋部材6の凸部
6bに嵌め込まれた鍔付きキャップ部材19内に収納さ
れて凸部6bに隙間hを隔てて点火具10と相対峙して
いる。キャップ部材19の鍔部19bは、フィルタ部材
3の軸端を閉塞して内筒体8の内周に圧入された状態で
折れ曲がって蓋部材6側に延びており、この先端19a
が外筒体5と蓋部材6との圧接時に形成される外筒体5
のバリ5cに当接して固定されている。キャップ部材1
9の凸部19cは、フィルタユニット3Aに挿入されて
おり、伝火剤9の火炎をガス発生剤2に伝える貫通孔1
9dが形成されている。点火具10は、蓋部材6に嵌め
込まれて伝火剤9と隙間hを隔てて相対峙する様にカシ
メ固定されている。
【0021】次に、図1に示すガス発生器X1の作動に
ついて説明する。衝突センサ(図示しない)が自動車の
衝突を検知すると、その衝突検知信号によって点火具1
0が点火されて伝火剤9を着火し、キャップ部材19の
貫通孔19dから火炎が右側燃焼室25に噴出され、こ
の火炎でガス発生剤2が強制的に着火され、燃焼して高
温ガスを発生させる。この右側燃焼室25で発生した高
温ガスは、フィルタ部材3内に流入し、該フィルタ部材
3内を周方向及び軸方向に亘って通過する事でスラグ捕
集と冷却を経て、内筒体8の略全周の各ガス通過孔8a
からガス通過空間S2に流出し、燃焼室25の燃焼に連
れて上昇するガス圧が所定圧力に達するとバーストプレ
ート7が破れ、ガス通過空間S2で均一化された清浄ガ
スが、各ガス放出孔5aからエアバッグ内に放出が開始
される。そして、エアバッグは、この右側燃焼室25の
みで発生したガスによって緩やかに膨張、展開を開始す
る。
【0022】尚、各ガス通過孔8aと各ガス放出孔5a
を、周方向にずらせて配置しておくと、各ガス通過孔8
aからガス通過空間S2に流れ出す清浄ガスが、直接各
ガス放出孔5aに向かう事なく、一旦外筒体5の内周面
に衝突してガス通過空間S2内を流れる結果、ガス中に
残留しているスラグが外筒体5の内周面に付着して除去
され、且つ外筒体5との熱交換により冷却される効果が
ある。又、ガス通過空間S2でガスが均圧化される結
果、フィルタ部材3の内外面が夫々に均圧化されるの
で、フィルタ部材3内をガス流が局所的に流通してフィ
ルタ部材3を溶融破損する事が防止される。
【0023】一方、右側燃焼室25の内のガス発生剤2
の燃焼が進み、フィルタ部材3の温度も高くなって、フ
ィルタ部材3を軸方向に通過して左側燃焼室26内に流
入するガス温も高くなると、この高温ガスによって左側
燃焼室26内のガス発生剤2も着火される事になる。こ
の際に、クッション部材28の断熱機能によって右側燃
焼室25から左側燃焼室26内への伝熱が制御(鈍化)
されているので、前記フィルタ部材3を通過して左側側
燃焼室26内に流入する高温ガスによる左側側燃焼室2
6内のガス発生剤2の着火に先立ち、仕切部材27を介
して右側燃焼室25から左側燃焼室26内への伝熱によ
って、左側燃焼室26内のガス発生剤2が着火される事
はない。これにより、左側燃焼室26のガス発生剤2
は、右側燃焼室25の燃焼開始から一定時間後に誘導着
火されて燃焼を開始する。そして左側燃焼室26のガス
は、右側燃焼室25の場合と同様に、フィルタ部材3で
スラグ捕集と冷却を経てガス通過空間S2に流出し、各
ガス放出孔8aからエアバッグに放出される。この段階
では、エアバッグは、左右両燃焼室25,26から放出
される多量の高圧ガスによって膨張、展開されるので、
急速展開に移行する。この結果、エアバッグは、展開初
期に右側燃焼室25のみで発生した少量のガスによって
緩やかに膨張、展開を開始し、所定時間経過後から、左
右両燃焼室25,26で発生した多量のガスにより急速
に膨張、展開する事になる。
【0024】この様に、ガス発生器X1によれば、エア
バッグの展開初期には、右側燃焼室25のみのガス発生
剤2を点火器4によって強制的に着火させ、該燃焼室2
5でのみ発生したガスによってエアバッグを緩やかに展
開させ、その後、右側燃焼室25から伝達される燃焼熱
によって左側燃焼室26のガス発生剤2を誘導的に着火
燃焼させ、両燃焼室25,26から発生した多量のガス
によって急速に膨張、展開させるので、エアバッグの展
開制御(2段階でエアバッグへのガス放出量制御)を確
実に行え、助手席の乗員がインストルメントパネルの近
い部分に着座していても、エアバッグの展開初期におけ
る急速膨張による衝撃を受けることなく安全にエアバッ
グ本来の機能が発揮される。
【0025】又、仕切部材27の鍔部30の長さを適宜
調整する事によって、該長さに応じて右側燃焼室25の
高温ガスが、フィルタ部材3に流入する部位を調整で
き、これによっても高温ガスの左側燃焼室26への伝達
時間を調整できる。
【0026】又、内筒体8をエクスパンディッドメタル
を用いて成形すれば、ガス通過空間S2を該エクスパン
ディッドメタルに内筒体自体に兼ねさせる事が可能とな
るので、外筒体5を小径化してガス発生器の軽量化を図
る事も可能となる。
【0027】次に、図2に示すガス発生器X2は、図1
に示したガス発生器X1に比して、外筒体5内を、直接
仕切部材27によって左右2つの燃焼室25,26に区
画した点が図1のものと異なり、図1と同一の符号は同
一の部材を示して重複説明を省略する。
【0028】図2において、仕切部材27は、円板部3
5と該円板部35の外周縁から延びる短円筒状の鍔筒部
36とで断面コップ状に形成されている。そして、仕切
部材27は、該鍔筒部36を外筒体5の内周に沿って圧
入され、円板部35によってハウジング1内を、相互に
隔絶された左右の燃焼室25,26に画成している。
又、各燃焼室25,26内の夫々には、ガス発生剤2、
該ガス発生剤2を囲繞する2つのフィルタユニット3A
からなるフィルタ部材3、及びフィルタ部材3が圧入さ
れて外筒体5の内周面との間にガス通過空間S2を画成
する内筒体8の順に配置されている。37は仕切部材2
7の円板部35とフィルタ部材3との間に介挿されたシ
ール部材である。
【0029】次に、図2のガス発生器X2の作動を説明
する。衝突センサが自動車の衝突を検出し、その衝突検
出信号によって点火器4の点火具10が点火されると、
図1と同様に、先ず右側燃焼室25内のガス発生剤2が
着火され、該右側燃焼室25内で発生した高温ガスは、
フィルタ部材3及び外筒体5の内周面への衝突によって
スラグ捕集と冷却を経て、ガス圧の上昇によってバース
トプレート7が破れ、ガス通過空間S2で均一化された
後にエアバッグへの放出が開始されて、エアバッグは、
該右側燃焼室25で発生したガスのみによって緩やかに
膨張、展開を開始する。
【0030】続いて、右側燃焼室25の燃焼開始後に、
該右側燃焼室25内でのガス発生剤5の燃焼が進み、燃
焼熱が仕切部材27の円板部35及びクッション部材2
8を介して左側燃焼室26に伝達され、該左側燃焼室2
6の温度が一定温度(ガス発生剤2の着火温度)に達す
ると、右側燃焼室25の燃焼に時間差をもたせた状態で
左側燃焼室26内のガス発生剤2の燃焼が誘導的に開始
される。そして、左側燃焼室26で発生したガスは、右
側燃焼室25の場合と同様に、ガス圧の上昇によってバ
ーストプレート7を破断し、ガス通過空間S2で均一化
されてエアバッグに放出される。この結果、エアバッグ
は、展開初期には、右側燃焼室25のみで発生した少量
のガスによって緩やかに膨張,展開を開始し、所定時間
経過後から左右側の各燃焼室25,26で発生した多量
のガスにより急速に膨張,展開する事になる。
【0031】この様に、ガス発生器X2によれば、図1
と同様に、右側燃焼室25でのみ発生したガスによっ
て、エアバッグを緩やかに展開させ、その後、右側燃焼
室25からの熱伝導により左側燃焼室26のガス発生剤
2を誘導的に着火、燃焼させる事によって、両燃焼室2
5,26から発生した多量のガスにより急速に膨張、展
開させるので、エバッグの展開制御(2段階でエアバッ
グへのガス放出量制御)を確実に行える事になる。
【0032】次に、図3に示すガス発生器X3は、図1
に示したガス発生器X1に比して、仕切部材27を内筒
体8内に配置して、該内筒体8内を左右2つの燃焼室2
5,26に区画した点と、仕切部材27を挟む様に各燃
焼室25,26の両側から2つのクッション部材28を
設けた点とが異なり、図1と同一の符号は同一の部材を
示して重複説明を省略する。
【0033】図3において、仕切部材27は、内筒体8
内に圧入されて、その内側を軸方向に相互に隔絶された
左右の燃焼室25,26に画成している。各燃焼室2
5,26内には、ガス発生剤2,該ガス発生剤2を囲繞
して内筒体8内に圧入された2つのフィルタユニット3
Aからなるフィルタ部材3とが夫々配置されている。左
右の各燃焼室25,26のガス発生剤2と仕切部材27
との各間には、仕切部材27に当接するクッション部材
28が、夫々設けられている。
【0034】次に、ガス発生器X3の作動について説明
する。衝突センサが自動車の衝突を検出し、その衝突検
出信号によって点火器4の点火具10が点火されると、
図1と同様に、右側燃焼室25内で発生した高温ガス
は、フィルタ部材3内の通過及び外筒体5の内周面への
衝突によってスラグ捕集と冷却が行われ、ガス圧の上昇
によってバーストプレート7が破れ、ガス通過空間S2
で均一化された後にエアバッグへの放出が開始されて、
エアバッグは、該右側燃焼室25で発生したガスのみに
よって緩やかに膨張、展開を開始する。
【0035】該燃焼室25内でのガス発生剤2の燃焼が
進み、ガス通過空間S2のガスが内筒体8,左側燃焼室
26のフィルタ部材3を通過して左側燃焼室26内に噴
出されるガスの温度が所定の着火温度に達すると、左側
燃焼室26のガス発生剤2が着火し、右側燃焼室25の
燃焼開始から時間差を置いた状態で誘導的に着火燃焼が
開始される。そして、左側燃焼室26のガスは、右側燃
焼室25の場合と同様に、各フィルタ部材3の通過及び
外筒体5への衝突によりスラグ捕集と冷却を経て、ガス
通過空間S2に流出してエアバッグに放出される。この
結果、エアバッグは、展開初期には右側燃焼室25のみ
で発生した少量のガスにより緩やかに膨張,展開を開始
し、所定時間経過後から、左右の燃焼室25,26で発
生した多量のガスにより急速に膨張、展開する事にな
る。
【0036】この様に、ガス発生器X3によれば、図
1,2の場合と同様に、エアバッグの2段階展開を確実
に行える事になり、エアバッグ本来の機能を十分に発揮
させる事ができる。
【0037】本発明のガス発生器は、以上の様に構成さ
れるが、図1〜図3の各ガス発生器X1〜X3におい
て、右側燃焼室25のガス発生剤2の強制的な着火から
左側燃焼室26のガス発生剤2の誘導着火までの時間差
は、右側燃焼室25の高温ガスが、フィルタ部材3を介
して直接的に噴出される図1のガス発生器X1が最も短
く、次いで、火炎がフィルタ部材3,内筒体8及びガス
通過空間S2を介して左側燃焼室26に噴出される図3
のガス発生器X3であり、仕切部材27からの熱伝達に
より左側燃焼室26のガス発生剤2を誘導着火させる図
2のガス発生器X2が最も長くなる。従って、自動車の
車種や諸条件に対応して、これらのガス発生器X1〜X
3の構成を適宜選択して、エアバッグの展開制御を確実
に行わせる事が容易となる。
【0038】又、仕切部材27を介する左側燃焼室26
への熱伝達は、仕切部材27に設けられたクッション部
材28の材質や厚さや枚数に起因する。即ち、図1及び
図2のガス発生器X1,X2に対して図3のガス発生器
X3はクッション部材28を2つ設けて厚くしたもの
で、これにより、ガス発生器X1,X2の1つクッショ
ン部材28より、熱伝達を鈍化(制御)できる。従っ
て、特に、仕切部材27からの熱伝達により左側燃焼室
26のガス発生剤2を誘導的に着火,燃焼させるガス発
生器X2においては、前記クッション部材28の材質や
厚さや枚数を適宜選択する事により、右側燃焼室25と
左側燃焼室26の燃焼開始の時間差を調整する事が可能
となり、これにより、エアバッグの展開形態を適当に調
整する事が可能となる。更に、各燃焼室25,26の燃
焼開始の時間差は、各燃焼室25,26内のガス発生剤
2の装填量、即ち、右側燃焼室25の容量と左側燃焼室
26の容量によっても制御する事が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明のガス発生器によれば、仕切部材
によって左右の各燃焼室を相互に隔絶し、エアバッグの
展開初期に一方の燃焼室で発生したガスのみでエアバッ
グを緩やかに膨張,展開させ、その後に時間差をおいて
他方の燃焼室内のガス発生剤に着火する事によって、両
方の燃焼室からのガスにより急速にエアバッグを膨張,
展開させる展開制御を容易に行う事ができるので、助手
席の乗員がインストルメントパネルの近い部分に着座す
る等の、不正規着座の状態にあっても、エアバッグの展
開初期における急速膨張による衝撃を乗員に与える事な
く、安全にエアバッグ本来の機能を発揮する事ができ
る。
【0040】又、仕切部材によって左右側の各燃焼室に
画成する態様として、 内筒体内のフィルタ部材内に仕切部材を圧入して、フ
ィルタ部材の内側を2つの燃焼室に区画し、一方の燃焼
室で発生する燃焼熱を、フィルタ部材を通して他方の燃
焼室に伝達して誘導着火する方式、外筒体内に直接仕
切部材を圧入して外筒体の内側を左右2つの燃焼室に区
画し、一方の燃焼室で発生する燃焼熱を、仕切部材を通
して他方の燃焼室に伝達して誘導着火する方式、内筒
体内に仕切部材を圧入して、内筒体の内側を2つの燃焼
室に区画し、一方の燃焼室で発生する燃焼熱を、内筒体
外周面のガス通過空間を経て、内筒体及びフィルタ部材
を通して伝達される燃焼熱によって誘導着火する方式が
あり、これらを適宜選択する事によって、左右の燃焼室
の燃焼開始の時間差を調整でき、自動車の車種や諸条件
に対応して、これらのガス発生器の構成を適宜選択し
て、エアバッグの展開制御を容易に行わせる事が可能と
なる。
【0041】又、仕切部材を、円板部と鍔筒部とで形成
し、鍔部をフィルタ部材の内周に沿って圧入する構成と
すると、鍔部の長さに応じて右側燃焼室の燃焼による火
炎がフィルタ部材を通過する距離を調整でき、火炎の左
側燃焼室への伝達の時間を制御できる事から、各燃焼室
の燃焼開始の時間差をエアバッグの展開制御に最適な時
間に調整する事も可能である。
【0042】又、仕切部材に、燃焼熱の伝達を制御する
クッション部材を設ける構成とすると、右側燃焼室での
燃焼熱の伝達を抑制できるので、左右の各燃焼室の燃焼
開始の時間差を制御できる。特に、仕切部材に設けるク
ッション部材の材質や厚さや枚数を適宜設定する事によ
って、右側燃焼室でガス発生剤を燃焼させた後、左側燃
焼室の燃焼開始をエアバッグ展開制御に最適なものに調
整できる。
【0043】更に、1つのガス発生器内を単に仕切り部
材で仕切るだけで、各燃焼室の着火タイミングを調整
し、エアバッグの2段階展開を可能としているので、複
数の独立したガス発生器を用いてエアバッグの多段展開
を行う従来方式に比べて安価となり、格段に実用性が向
上する。
【0044】更に、内筒体を、エクスパンディッドメタ
ルにより成形すると、該エクスパンディッドメタル自体
にガス通過空間を兼用させることも可能となるので、内
筒体と外筒体との間に特別な間隙が不要となり、外筒体
の小径化によるガス発生器の軽量化も可能となる。
【0045】又、フィルタ部材を、メリヤス編み金網或
いはクリンプ織り線材の集合体で成形すると、安価に製
作できると共に、ガスの通過や火炎を右側燃焼室から左
側燃焼室への伝達を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例のガス発生器を示す
断面図である。
【図2】本発明における第2実施例のガス発生器を示す
断面図である。
【図3】本発明における第3実施例のガス発生器を示す
断面図である。
【図4】図1〜図3のAーA断面図である。
【図5】フィルタ部材(フィルタユニット)を成形する
部材を示す図であって、(a)はメリヤス編み金網を示
す拡大図、(b)はクリンプ織り線材を示す拡大図、
(c)は成形されたフィルタユニットを示す斜視図であ
る。
【図6】内筒体を成形する部材を示す図であって、
(a)はエクスパンディッドメタルの母材を示す図、
(b)は母材を引張した状態を示す図、(c)エクスパ
ンディッドメタルで成形した内筒体を示す斜視図であ
る。
【図7】図6に示すエクスパンディッドメタルの引張状
態を示す断面拡大図である。
【図8】従来のガス発生器を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ガス発生剤 3 フィルタ部材 4 点火器 5 外筒体 5a ガス放出孔 6 蓋部材 8 内筒体 8a ガス通過孔 25 右側燃焼室 26 左側燃焼室 27 仕切部材 28 クッション部材 29 円板部 30 鍔筒部 X1〜X2 ガス発生器 S 密閉空間 S1 燃焼空間 S2 ガス通過空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 征吾 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 菊地 大 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガス放出孔(5a)を有する有底
    の長尺円筒状の外筒体(5)と、該外筒体(5)の端部
    を閉塞する蓋部材(6)とによって、内部に密閉空間
    (S)を画成するハウジング(1)を備えた長尺円筒状
    のガス発生器において、 前記密閉空間(S)内に、仕切部材(27)によって画
    成された左右2つの燃焼室(25,26)を形成し、 該各燃焼室(25,26)内にガス発生剤(2)を装填
    し、該ガス発生剤を囲繞する様に筒状のフィルタ部材
    (3)が配置され、 前記蓋部材(6)には、一方の燃焼室(25)に対向す
    る様に点火器(4)が配置されてなり 前記点火器(4)によって点火された一方の燃焼室(2
    5)内のガス発生剤(2)からの燃焼熱によって、他方
    の燃焼室(26)内のガス発生剤(2)を着火させる様
    にしてなる事を特徴とするガス発生器
  2. 【請求項2】 前記密閉空間(S)内に、複数のガス通
    過孔(8a)を有する内筒体(8)と該内筒体(8)内
    に圧入されたフィルタ部材(3)を配置し、該フィルタ
    部材(3)内に前記仕切部材(27)を挿入する事によ
    って、該フィルタ部材(3)内を前記2つの燃焼室(2
    5,26)に画成し、 該各燃焼室(25,26)内の夫々に前記ガス発生剤
    (2)を装填し、 前記点火器(4)が対向する一方の燃焼室(25)内で
    発生した燃焼熱が、主として前記フィルタ部材(3)を
    通って他方の燃焼室(26)内に伝達されて該他方の燃
    焼室(26)内のガス発生剤(2)を着火する様にして
    なる事を特徴とする請求項1に記載のガス発生器
  3. 【請求項3】 前記仕切部材(27)は、前記外筒体
    (5)内に挿入されており、該仕切部材(27)によっ
    て、前記密閉空間(S)内を前記左右の燃焼室(25,
    26)に区画しており、 該左右の燃焼室(25,26)内の夫々に、その軸心か
    ら径外方に向かって、 前記ガス発生剤(2),フィルタ部材(3)及び複数の
    ガス通過孔(8a)を有する内筒体(8)が配置されて
    おり、 前記フィルタ部材(3)は、前記内筒体(8)の内側に
    挿入され、 前記点火器(4)が対向する一方の燃焼室(25)内で
    発生した燃焼熱が、前記仕切部材(27)を経て他方の
    燃焼室(26)に伝達されて該他方の燃焼室(26)内
    のガス発生剤(2)に着火する様にしてなる事を特徴と
    する請求項1に記載のガス発生器
  4. 【請求項4】 前記密閉空間(S)内に、複数のガス通
    過孔(8a)を有する内筒体(8)を配置し、該内筒体
    (8)内に前記仕切部材(27)を挿入する事によっ
    て、該内筒体(8)内を前記2つの燃焼室(25,2
    6)に画成し、 該各燃焼室(25,26)内の夫々に、前記ガス発生剤
    (2)と、該ガス発生剤(2)を囲繞して前記内筒体
    (8)に圧入される前記フィルタ部材(3)とを配置し
    てなる事を特徴とする請求項1に記載のガス発生器
  5. 【請求項5】 前記仕切部材(27)は、円板部(2
    9)と、その外周縁から延びる鍔筒部(30)とでな
    り、 該鍔円筒部(30)を、前記フィルタ部材(3)の内周
    に沿って圧入する事によって、前記左右の燃焼室(2
    5,26)に画成する様にしてなる事を特徴とする請求
    項2に記載のガス発生器
  6. 【請求項6】 前記仕切部材(27)には、前記左右の
    各燃焼室(25,26)の間で、前記ガス発生剤(2)
    の燃焼による燃焼熱の伝達制御機能を有するクッション
    部材(28)が設けられている事を特徴とする請求項2
    乃至請求項5のいずれかに記載のガス発生器
  7. 【請求項7】 前記クッション部材(28)は、前記左
    右の燃焼室(25,26)のうち少なくとも一方側から
    前記仕切部材(27)に当接して設けられている事を特
    徴とする請求項6に記載のガス発生器
  8. 【請求項8】 前記外筒体(5)の内面と前記内筒体
    (8)の外面との間にガス通過空間(S2)が画成され
    ている請求項2乃至7のいずれかに記載のガス発生器
  9. 【請求項9】 前記内筒体(8)は、複数のガス通過孔
    (8a)を有するエクスパンディッドメタルを円筒状に
    成形したものであり、且つ該エクスパンディッドメタル
    の内周面は前記フィルタ部材(3)の外周面に当接し、
    外周面は前記外筒体(5)の内周面に略当接しており、
    該エクスパンディッドメタル部分が、前記ガス通過空間
    (S2)を兼ねている事を特徴とする請求項8に記載の
    ガス発生器
  10. 【請求項10】 前記フィルタ部材(3)は、メリヤス
    編み金網或いはクリンプ織り線材の集合体によって、円
    筒状に成形されている事を特徴とする請求項1乃至請求
    項9のいずれかに記載のガス発生器
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