JP2003040073A - インフレータのフィルタ装置 - Google Patents
インフレータのフィルタ装置Info
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- JP2003040073A JP2003040073A JP2001230347A JP2001230347A JP2003040073A JP 2003040073 A JP2003040073 A JP 2003040073A JP 2001230347 A JP2001230347 A JP 2001230347A JP 2001230347 A JP2001230347 A JP 2001230347A JP 2003040073 A JP2003040073 A JP 2003040073A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガス中に含まれる粒子の除去効率の高いイン
フレータのフィルタ装置を提供する。 【解決手段】 第二フィルタ手段12の第一の方向Aに
おける下流側にトラップ部23が設けられ、第一フィル
タ手段11と第二フィルタ手段12の間で、粒子をガス
から分離して、トラップ部23で捕捉することができる
ため、粒子の除去効率が高い。
フレータのフィルタ装置を提供する。 【解決手段】 第二フィルタ手段12の第一の方向Aに
おける下流側にトラップ部23が設けられ、第一フィル
タ手段11と第二フィルタ手段12の間で、粒子をガス
から分離して、トラップ部23で捕捉することができる
ため、粒子の除去効率が高い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエアバ
ッグに用いられるインフレータのフィルタ装置に関す
る。
ッグに用いられるインフレータのフィルタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車には、衝突時に乗員を保護するた
めの各種エアバッグが配置されている。例えば、車体の
乗員頭部に対応する高さにあるサイドルーフレールに
は、下側に向けてカーテン状に展開するエアバッグが、
折りたたみ状態で設置されている。
めの各種エアバッグが配置されている。例えば、車体の
乗員頭部に対応する高さにあるサイドルーフレールに
は、下側に向けてカーテン状に展開するエアバッグが、
折りたたみ状態で設置されている。
【0003】このエアバッグの後端に形成されたガス導
入口には、インフレータのガス噴出口が、フィルタ装置
を介して装着されている。そして、自動車が側面衝突し
た際に発生する衝撃をセンサが検知すると、インフレー
タに作動信号が送られてインフレータが高圧ガスを発生
し、この高圧ガスによりエアバッグがサイドドアの窓部
を覆うようにカーテン状に膨張展開し、側面衝突時の衝
撃から乗員を保護するようになっている。
入口には、インフレータのガス噴出口が、フィルタ装置
を介して装着されている。そして、自動車が側面衝突し
た際に発生する衝撃をセンサが検知すると、インフレー
タに作動信号が送られてインフレータが高圧ガスを発生
し、この高圧ガスによりエアバッグがサイドドアの窓部
を覆うようにカーテン状に膨張展開し、側面衝突時の衝
撃から乗員を保護するようになっている。
【0004】インフレータでは、高圧ガスが内部の閉鎖
ディスク(ステンレス、鉄、アルミ等の金属製)を粉砕
して外部へ噴出するようになっているため、高圧ガス中
には、粉砕された閉鎖ディスクの残骸が粒子として含ま
れる。この粒子がエアバッグ中に噴出されると、エアバ
ッグの展開に悪影響を与えるおそれがあるため、フィル
タ装置でその粒子を取り除いている。
ディスク(ステンレス、鉄、アルミ等の金属製)を粉砕
して外部へ噴出するようになっているため、高圧ガス中
には、粉砕された閉鎖ディスクの残骸が粒子として含ま
れる。この粒子がエアバッグ中に噴出されると、エアバ
ッグの展開に悪影響を与えるおそれがあるため、フィル
タ装置でその粒子を取り除いている。
【0005】フィルタ装置としては、例えば特開平11
−217054号公報で知られているように、ガス流に
対して垂直に配されたフィルタを有し、そのフィルタの
中心部にガス流を当てながら、その向きを軸方向から周
方向へ変換させることにより、ガスがフィルタ中を通過
する時間を長くして、ガス中の粒子を除去するようにし
ている。
−217054号公報で知られているように、ガス流に
対して垂直に配されたフィルタを有し、そのフィルタの
中心部にガス流を当てながら、その向きを軸方向から周
方向へ変換させることにより、ガスがフィルタ中を通過
する時間を長くして、ガス中の粒子を除去するようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、粒子を含んだ高圧ガスを強
制的にフィルタに通過させるだけの構造であったため、
粒子の除去効率が不十分であった。粒子の除去効率を高
めるために、目の細かいフィルタを使用することもでき
るが、そうすると、フィルタ装置における圧力損失が大
きくなるため、大型で高出力のインフレータを使用しな
ければならず、重量及びコストの面で不利となる。
うな従来の技術にあっては、粒子を含んだ高圧ガスを強
制的にフィルタに通過させるだけの構造であったため、
粒子の除去効率が不十分であった。粒子の除去効率を高
めるために、目の細かいフィルタを使用することもでき
るが、そうすると、フィルタ装置における圧力損失が大
きくなるため、大型で高出力のインフレータを使用しな
ければならず、重量及びコストの面で不利となる。
【0007】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、ガス中に含まれる粒子の除去
効率の高いインフレータのフィルタ装置を提供するもの
である。
してなされたものであり、ガス中に含まれる粒子の除去
効率の高いインフレータのフィルタ装置を提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インフレータから第一の方向へ噴出されたガス流を濾過
する第一フィルタ手段と、第一フィルタ手段を通過した
ガス流を第一の方向と交差する第二の方向へ導いて濾過
する第二フィルタ手段と、第二フィルタ手段の第一の方
向における下流側に延長形成された濾過機能を有しない
空間から成るトラップ部と、を備えている。
インフレータから第一の方向へ噴出されたガス流を濾過
する第一フィルタ手段と、第一フィルタ手段を通過した
ガス流を第一の方向と交差する第二の方向へ導いて濾過
する第二フィルタ手段と、第二フィルタ手段の第一の方
向における下流側に延長形成された濾過機能を有しない
空間から成るトラップ部と、を備えている。
【0009】請求項1記載の発明によれば、第二フィル
タ手段の第一の方向における下流側にトラップ部を設け
ているため、第一フィルタ手段で除去できなかった粒子
があったとしても、その粒子は慣性力により直進して、
ガスから分離され、トラップ部で捕捉される。このよう
に、第一フィルタ手段と第二フィルタ手段の間で、粒子
をガスから分離することができるため、粒子の除去効率
が高い。
タ手段の第一の方向における下流側にトラップ部を設け
ているため、第一フィルタ手段で除去できなかった粒子
があったとしても、その粒子は慣性力により直進して、
ガスから分離され、トラップ部で捕捉される。このよう
に、第一フィルタ手段と第二フィルタ手段の間で、粒子
をガスから分離することができるため、粒子の除去効率
が高い。
【0010】請求項2記載の発明は、第二フィルタ手段
から離間した周囲に、第二フィルタ手段から交差する第
二の方向に通過したガス流を第三の方向へ導く筒状部材
を設けた。
から離間した周囲に、第二フィルタ手段から交差する第
二の方向に通過したガス流を第三の方向へ導く筒状部材
を設けた。
【0011】請求項2記載の発明によれば、第二フィル
タ手段の周囲に筒状部材を設けたため、第二フィルタ手
段から交差方向に通過したガス流を整えながら、第三の
方向へ導くことができる。この整流効果によって、エア
バッグを速やかに所望形状に展開させることができる。
タ手段の周囲に筒状部材を設けたため、第二フィルタ手
段から交差方向に通過したガス流を整えながら、第三の
方向へ導くことができる。この整流効果によって、エア
バッグを速やかに所望形状に展開させることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、第二フィルタ手段
の目が、第一フィルタ手段の目よりも小さい。
の目が、第一フィルタ手段の目よりも小さい。
【0013】請求項3記載の発明によれば、第二フィル
タ手段の目が、第一フィルタ手段の目よりも小さいた
め、第一フィルタ手段で除去しきれなかった小さい粒子
も、第二フィルタ手段で除去できる。第二フィルタ手段
の目より小さい粒子も、第二フィルタ手段の直前で、慣
性力によりガスと分離されるため、そのような小さい粒
子でも、第二フィルタ手段において、除去することがで
きる。
タ手段の目が、第一フィルタ手段の目よりも小さいた
め、第一フィルタ手段で除去しきれなかった小さい粒子
も、第二フィルタ手段で除去できる。第二フィルタ手段
の目より小さい粒子も、第二フィルタ手段の直前で、慣
性力によりガスと分離されるため、そのような小さい粒
子でも、第二フィルタ手段において、除去することがで
きる。
【0014】請求項4記載の発明は、トラップ部内にガ
ス流内に含まれる粒子を捕捉する吸着部材を設けた。
ス流内に含まれる粒子を捕捉する吸着部材を設けた。
【0015】請求項4記載の発明によれば、第二フィル
タ手段の直前でガスから分離された粒子が、トラップ部
内の吸着部材により捕捉されるため、いったん分離した
粒子が第二フィルタ手段側に戻って、第二フィルタ手段
を通過することがない。
タ手段の直前でガスから分離された粒子が、トラップ部
内の吸着部材により捕捉されるため、いったん分離した
粒子が第二フィルタ手段側に戻って、第二フィルタ手段
を通過することがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
【0017】図1〜図4は、この発明の第1実施形態を
示す図である。図1は、車体上部の図示せぬサイドルー
フレールに沿って取付けられたエアバッグ1が、サイド
ドアの窓部を覆うようにカーテン状に展開した状態を示
している。このエアバッグ1は、通常時は折りたたみ状
態で収納され、使用時のみ図示のように展開する。
示す図である。図1は、車体上部の図示せぬサイドルー
フレールに沿って取付けられたエアバッグ1が、サイド
ドアの窓部を覆うようにカーテン状に展開した状態を示
している。このエアバッグ1は、通常時は折りたたみ状
態で収納され、使用時のみ図示のように展開する。
【0018】エアバッグ1の後端には、ガス導入口2が
形成され、このガス導入口2にインフレータ3がフィル
タ装置4を介して装着されている。インフレータ3に
は、ストアード型とハイブリッド型があるが、この実施
形態では、ストアード型を用いた。
形成され、このガス導入口2にインフレータ3がフィル
タ装置4を介して装着されている。インフレータ3に
は、ストアード型とハイブリッド型があるが、この実施
形態では、ストアード型を用いた。
【0019】ストアード型のインフレータ3とは、2つ
の圧力容器を所定圧力で開裂可能な閉鎖ディスクにより
区画し、一方の圧力容器に可燃性ガスを加圧充填すると
共に可燃性ガスヘの着火手段を設け、他方の圧力容器に
不活性ガスを加圧充填した構造になっている。自動車の
衝突を検出したセンサから信号が入力されると、一方の
圧力容器において着火手段で可燃性ガスヘの着火を行
い、可燃性ガスの燃焼による発生圧力で閉鎖ディスクを
粉砕すると共に、その衝撃によって他方の圧力容器を開
裂させ、これによりエアバッグ1側に不活性ガスを瞬時
に放出するようになっている。
の圧力容器を所定圧力で開裂可能な閉鎖ディスクにより
区画し、一方の圧力容器に可燃性ガスを加圧充填すると
共に可燃性ガスヘの着火手段を設け、他方の圧力容器に
不活性ガスを加圧充填した構造になっている。自動車の
衝突を検出したセンサから信号が入力されると、一方の
圧力容器において着火手段で可燃性ガスヘの着火を行
い、可燃性ガスの燃焼による発生圧力で閉鎖ディスクを
粉砕すると共に、その衝撃によって他方の圧力容器を開
裂させ、これによりエアバッグ1側に不活性ガスを瞬時
に放出するようになっている。
【0020】この種のインフレータ3には、側管5によ
り分岐したポート部6が設けられ、このポート部6にフ
ィルタ装置4が取付けている。側管5及びポート部6の
内部には連通路7が形成され、ポート部6で開口した連
通路7内には、「筒状部材」としてのアダプタ8の一端
に形成されたネジ部8aが螺合されている。アダプタ8
は機械構造用炭素鋼鋼材S25C製で、側面のネジ部8
a寄りの端部には、工具による回転操作用の面取り部9
が対向位置に形成されている。
り分岐したポート部6が設けられ、このポート部6にフ
ィルタ装置4が取付けている。側管5及びポート部6の
内部には連通路7が形成され、ポート部6で開口した連
通路7内には、「筒状部材」としてのアダプタ8の一端
に形成されたネジ部8aが螺合されている。アダプタ8
は機械構造用炭素鋼鋼材S25C製で、側面のネジ部8
a寄りの端部には、工具による回転操作用の面取り部9
が対向位置に形成されている。
【0021】アダプタ8は円筒形状で、ネジ部8a以外
の内径は大きく確保されている。アダプタ8の内面のネ
ジ部8a寄りの端部には雌ネジ部10が形成されてい
る。このアダプタ8の内部には、第一フィルタ手段11
と、第二フィルタ手段12が設置されている。
の内径は大きく確保されている。アダプタ8の内面のネ
ジ部8a寄りの端部には雌ネジ部10が形成されてい
る。このアダプタ8の内部には、第一フィルタ手段11
と、第二フィルタ手段12が設置されている。
【0022】第一フィルタ手段11は、約4mmφの連
通孔13を7個形成した機械構造用炭素鋼鋼材S25C
製の円形板14と、目開きが1.5×2.0mmで、S
US430製の円形金網15を溶接で一体化した構造を
している。円形板14の外周には雄ネジ部16が形成さ
れ、円形金網15をネジ部8aとの段差に押付けた状態
で、円形板14の雄ネジ部16を、アダプタ8の内面の
雌ネジ部10に螺合させている。
通孔13を7個形成した機械構造用炭素鋼鋼材S25C
製の円形板14と、目開きが1.5×2.0mmで、S
US430製の円形金網15を溶接で一体化した構造を
している。円形板14の外周には雄ネジ部16が形成さ
れ、円形金網15をネジ部8aとの段差に押付けた状態
で、円形板14の雄ネジ部16を、アダプタ8の内面の
雌ネジ部10に螺合させている。
【0023】第二フィルタ手段12は、有底筒形状の本
体部17の開口端部に、外周に雄ネジ部18を有するフ
ランジ19を形成した形状で、フランジ19の雄ネジ部
18をアダプタ8の内面の雌ネジ部10に螺合させてい
る。本体部17の先端面には、第二フィルタ手段12を
回転させるための工具を係合させる4つの凹部20が形
成されている。第一フィルタ手段11は第二フィルタ手
段12により押さえ付けられるため、円形板14の外周
に形成した雄ネジ部16は省略しても良い。
体部17の開口端部に、外周に雄ネジ部18を有するフ
ランジ19を形成した形状で、フランジ19の雄ネジ部
18をアダプタ8の内面の雌ネジ部10に螺合させてい
る。本体部17の先端面には、第二フィルタ手段12を
回転させるための工具を係合させる4つの凹部20が形
成されている。第一フィルタ手段11は第二フィルタ手
段12により押さえ付けられるため、円形板14の外周
に形成した雄ネジ部16は省略しても良い。
【0024】本体部17はアダプタ8の内面より小径
で、本体部17とアダプタ8との間には、所定間隔の通
路21が形成されている。本体部17のフランジ19寄
り部分には、前記円形金網15の目よりも小さい0.6
mmφの小孔22が複数形成されいてる。本体部17の
先端より部分には、小孔22が形成されておらず、内部
に濾過機能を有しない空間としてのトラップ部23が形
成されている。トラップ部23の先端側の底面には、ス
チールウール製の吸着部材24が設けられている。
で、本体部17とアダプタ8との間には、所定間隔の通
路21が形成されている。本体部17のフランジ19寄
り部分には、前記円形金網15の目よりも小さい0.6
mmφの小孔22が複数形成されいてる。本体部17の
先端より部分には、小孔22が形成されておらず、内部
に濾過機能を有しない空間としてのトラップ部23が形
成されている。トラップ部23の先端側の底面には、ス
チールウール製の吸着部材24が設けられている。
【0025】自動車が側面衝突した際に発生する衝撃を
センサが検知すると、インフレータ3に作動信号が送ら
れて、インフレータ3の内部で閉鎖ディスクを破裂させ
て高圧ガスが発生する。高圧ガスは、側管5からポート
部6を経て、アダプタ8の軸芯に沿った第一の方向Aに
噴射される。
センサが検知すると、インフレータ3に作動信号が送ら
れて、インフレータ3の内部で閉鎖ディスクを破裂させ
て高圧ガスが発生する。高圧ガスは、側管5からポート
部6を経て、アダプタ8の軸芯に沿った第一の方向Aに
噴射される。
【0026】第一の方向Aに噴射された高圧ガスは、ま
ず第一フィルタ手段11を通過して、ガス中の比較的大
きな粒子が濾過される。第一フィルタ手段11を通過し
たガスは、更に第一の方向Aに沿って、第二フィルタ手
段12の本体部17内に噴射される。
ず第一フィルタ手段11を通過して、ガス中の比較的大
きな粒子が濾過される。第一フィルタ手段11を通過し
たガスは、更に第一の方向Aに沿って、第二フィルタ手
段12の本体部17内に噴射される。
【0027】本体部17内に噴射されたガスは、小孔2
2のある位置までは、第一の方向Aに沿って流れるが、
小孔22の位置でガスの流れが90°相違した交差する
第二の方向Bに変化する。ガスは、第二の方向Bに向き
を変えて小孔22から噴出されるが、ガス中に含まれた
粒子は、慣性により下流側にあるトラップ部23に直進
し、吸着部材24により捕捉される。いったん捕捉され
た粒子は、小孔22側に戻らない。
2のある位置までは、第一の方向Aに沿って流れるが、
小孔22の位置でガスの流れが90°相違した交差する
第二の方向Bに変化する。ガスは、第二の方向Bに向き
を変えて小孔22から噴出されるが、ガス中に含まれた
粒子は、慣性により下流側にあるトラップ部23に直進
し、吸着部材24により捕捉される。いったん捕捉され
た粒子は、小孔22側に戻らない。
【0028】このように、ガスから粒子を分離してから
小孔22に通すため、粒子の分離効率が高い。吸着部材
24により捕捉されなかった粒子も、小孔22よりも大
きなサイズのものは、小孔22を通過できず、トラップ
部23内に残る。小孔22より小さい粒子も、小孔22
の直前で、慣性力によりガスと分離されるため、除去す
ることができる。それでも小孔22を通過するような極
めて小さい粒子は、ガスと一緒に噴出されても問題な
い。
小孔22に通すため、粒子の分離効率が高い。吸着部材
24により捕捉されなかった粒子も、小孔22よりも大
きなサイズのものは、小孔22を通過できず、トラップ
部23内に残る。小孔22より小さい粒子も、小孔22
の直前で、慣性力によりガスと分離されるため、除去す
ることができる。それでも小孔22を通過するような極
めて小さい粒子は、ガスと一緒に噴出されても問題な
い。
【0029】第二フィルタ手段12の小孔22を通過し
たガスは、アダプタ8の内面の当たって第三の方向C
(本実施形態では再び第一の方向A)に向けられ、アダ
プタ8と本体部17の間の通路21を通って、エアバッ
グ1内に噴射される。ガスは通路21を通過する間に流
れが整えられる。この整流効果によって、エアバッグ1
を速やかに所望形状に展開させることができる。
たガスは、アダプタ8の内面の当たって第三の方向C
(本実施形態では再び第一の方向A)に向けられ、アダ
プタ8と本体部17の間の通路21を通って、エアバッ
グ1内に噴射される。ガスは通路21を通過する間に流
れが整えられる。この整流効果によって、エアバッグ1
を速やかに所望形状に展開させることができる。
【0030】図5及び図6は、この発明の第2実施形態
を示す図である。この実施形態のフィルタ4も先の実施
形態と略同様のため同じ符号を付し、重複する説明は省
略する。
を示す図である。この実施形態のフィルタ4も先の実施
形態と略同様のため同じ符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0031】この実施形態では、フィルタ装置4をハイ
ブリッド型のインフレータ25に用いた。ハイブリッド
型は、スクイブの点火により発射体が発射され、その発
射体により閉鎖ディスクが破壊されると共に、点火アッ
センブリが点火される。点火アッセンブリの点火により
ガス発生器内に収納されたガス発生剤が燃焼され、「筒
状部材」としてのリテーナ26内の高圧ガス室に導入さ
れる。これにより、高圧ガスとガス発生剤の燃焼によっ
て生じたガスとの混合気体が、破断された閉鎖ディスク
を通り、噴射部からエアバッグの方に噴射される。この
ハイブリッド型は、先の実施形態とは異なり、分岐した
側管やポート部を有しないストレート形状をしている。
ブリッド型のインフレータ25に用いた。ハイブリッド
型は、スクイブの点火により発射体が発射され、その発
射体により閉鎖ディスクが破壊されると共に、点火アッ
センブリが点火される。点火アッセンブリの点火により
ガス発生器内に収納されたガス発生剤が燃焼され、「筒
状部材」としてのリテーナ26内の高圧ガス室に導入さ
れる。これにより、高圧ガスとガス発生剤の燃焼によっ
て生じたガスとの混合気体が、破断された閉鎖ディスク
を通り、噴射部からエアバッグの方に噴射される。この
ハイブリッド型は、先の実施形態とは異なり、分岐した
側管やポート部を有しないストレート形状をしている。
【0032】ストレート状の円筒形状をしたリテーナ2
6の端部はエンドキャップ27にて塞がれ、このリテー
ナ26内にインフレータ25とフィルタ装置4が収納さ
れている。インフレータ25とフィルタ装置4との間に
位置するリテーナ26には対向位置に凹部28が形成さ
れ、両者の位置決めをしている。フィルタ装置4は、第
一フィルタ手段11の円形板14の外周に雄ネジ部が形
成されていない点以外は先の実施形態と同様である
(尚、円形板14の外周に雄ネジ部を形成しても良
い)。この実施形態のように、本発明のフィルタ装置4
は、ストアード型だけでなく、ハイブリッド型のインフ
レータ25にも適用可能である。
6の端部はエンドキャップ27にて塞がれ、このリテー
ナ26内にインフレータ25とフィルタ装置4が収納さ
れている。インフレータ25とフィルタ装置4との間に
位置するリテーナ26には対向位置に凹部28が形成さ
れ、両者の位置決めをしている。フィルタ装置4は、第
一フィルタ手段11の円形板14の外周に雄ネジ部が形
成されていない点以外は先の実施形態と同様である
(尚、円形板14の外周に雄ネジ部を形成しても良
い)。この実施形態のように、本発明のフィルタ装置4
は、ストアード型だけでなく、ハイブリッド型のインフ
レータ25にも適用可能である。
【0033】以上の各実施形態では、側突時にカーテン
状に展開するエアバッグ1に用いるインフレータ3、2
5に適用するフィルタ装置4を例にしたが、本発明のフ
ィルタ装置4は、それ以外のエアバッグに用いられるイ
ンフレータにも適用可能である。
状に展開するエアバッグ1に用いるインフレータ3、2
5に適用するフィルタ装置4を例にしたが、本発明のフ
ィルタ装置4は、それ以外のエアバッグに用いられるイ
ンフレータにも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、第二フィルタ手段の
第一の方向における下流側にトラップ部を設けているた
め、第一フィルタ手段で除去できなかった粒子があった
としても、その粒子は慣性力により直進して、ガスから
分離され、トラップ部で捕捉される。このように、第一
フィルタ手段と第二フィルタ手段の間で、粒子をガスか
ら分離することができるため、粒子の除去効率が高い。
第一の方向における下流側にトラップ部を設けているた
め、第一フィルタ手段で除去できなかった粒子があった
としても、その粒子は慣性力により直進して、ガスから
分離され、トラップ部で捕捉される。このように、第一
フィルタ手段と第二フィルタ手段の間で、粒子をガスか
ら分離することができるため、粒子の除去効率が高い。
【図1】この発明の第1実施形態に係るフィルタ装置を
カーテン状に展開するエアバッグに適用した状態を示す
側面図。
カーテン状に展開するエアバッグに適用した状態を示す
側面図。
【図2】図1のフィルタ装置を示す一部断面の側面図。
【図3】図2のフィルタ装置を示す分解斜視図。
【図4】図3のフィルタ装置を示す断面図。
【図5】この発明の第2実施形態に係るフィルタ装置を
示す一部断面の側面図。
示す一部断面の側面図。
【図6】図5のフィルタ装置を示す断面図。
1 エアバッグ
2 ガス導入口
3、25 インフレータ
4 フィルタ装置
8 アダプタ(筒状部材)
11 第一フィルタ手段
12 第二フィルタ手段
23 トラップ部
24 吸着部材
26 リテーナ(筒状部材)
A 第一の方向
B 第二の方向
C 第三の方向
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石川 克巳
静岡県富士市青島町218番地 日本プラス
ト株式会社内
Fターム(参考) 3D054 AA06 AA20 DD14 DD18 FF20
Claims (4)
- 【請求項1】 インフレータから第一の方向へ噴出され
たガス流を濾過する第一フィルタ手段と、 第一フィルタ手段を通過したガス流を第一の方向と交差
する第二の方向へ導いて濾過する第二フィルタ手段と、 第二フィルタ手段の第一の方向における下流側に延長形
成された濾過機能を有しない空間から成るトラップ部
と、を備えていることを特徴とするインフレータのフィ
ルタ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のインフレータのフィルタ
装置であって、 第二フィルタ手段から離間した周囲に、第二フィルタ手
段から交差する第二の方向に通過したガス流を第三の方
向へ導く筒状部材を設けたことを特徴とするインフレー
タのフィルタ装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のインフレー
タのフィルタ装置であって、 第二フィルタ手段の目が、第一フィルタ手段の目よりも
小さいことを特徴とするインフレータのフィルタ装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のイ
ンフレータのフィルタ装置であって、 トラップ部内にガス流内に含まれる粒子を捕捉する吸着
部材を設けたことを特徴とするインフレータのフィルタ
装置。
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JP2001230347A JP2003040073A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | インフレータのフィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001230347A JP2003040073A (ja) | 2001-07-30 | 2001-07-30 | インフレータのフィルタ装置 |
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Cited By (1)
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- 2001-07-30 JP JP2001230347A patent/JP2003040073A/ja active Pending
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