JPH0966795A - エアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器

Info

Publication number
JPH0966795A
JPH0966795A JP7248401A JP24840195A JPH0966795A JP H0966795 A JPH0966795 A JP H0966795A JP 7248401 A JP7248401 A JP 7248401A JP 24840195 A JP24840195 A JP 24840195A JP H0966795 A JPH0966795 A JP H0966795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition member
gas generator
gas
air bag
combustion chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7248401A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kanda
神田  剛
Koji Tanaka
耕治 田中
Nobuaki Yokote
信昭 横手
Takashi Saso
高 佐宗
Yuji Ito
裕二 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sensor Technology Co Ltd Japan
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Sensor Technology Co Ltd Japan
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sensor Technology Co Ltd Japan, Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Sensor Technology Co Ltd Japan
Priority to JP7248401A priority Critical patent/JPH0966795A/ja
Publication of JPH0966795A publication Critical patent/JPH0966795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クーラント・フィルタ効果に優れ小型化・軽
量化に寄与することのできるガス発生器を提供する。 【解決手段】 燃焼室Gの開口部8aの開口径より小径
の貫通孔22aが複数形成された筒状の仕切部材22
を、境界壁部材8から半径外側方向へ離して同心状に配
置すると共に、その筒状仕切部材22の軸方向の両端面
をそれぞれ、フィルタ室Fの天井面及び床面に密着する
ように取付け、燃焼室Gから出るガスを一旦等圧状態に
して、フィルタ28,30の全面からガスが均等なガス
流となって通過できるようにしてフィルタ28,30の
ほぼ全体がガス冷却・スラグ捕集作用に関与できる構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエアバッ
グ用ガス発生器に関し、特にいわゆるクーラント・フィ
ルタ効果の点で優れたエアバッグ用ガス発生器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガス発生器の代表例を図6(断
面図)に基づき説明する。図6において、ガス発生器1
は外観が円筒容器状であり、上容器2と下容器3とから
成る。上容器2は外壁16と内壁15を有する中空円筒
である。下容器3は蓋状であり、両者は圧接又は溶接に
より一体化され、内壁(隔壁)15により中央部5とリ
ング状の外周部4とに区画されている。また、下容器3
の軸中心部には、短い円筒部8aが上方に少し突き出た
状態に形成され、この円筒部8aには、図示されていな
い衝突センサを介して電流の供給を受けて作動するスク
イブ4が収納され、さらに該スクイブ4に接して伝火薬
18が中央部5の上部に配置されている。このスクイブ
4が点火手段を構成し、中央部5が点火室を構成する。
外周部4は、リング状の隔壁12及びリテーナ25で4
室に区画され、内径側上段にガス発生剤9、内径側下段
に第1冷却フィルタ20、外径側下段に第2冷却フィル
タ12、及び外径側上段に濾過フィルタ19がそれぞれ
収納されている。第1及び第2冷却フィルタ20、12
には金網等が、濾過フィルタ19にはセラミックフィル
タ等が用いられる。そして、内壁15には、点火室5か
らガス発生室9に通じる第1ガス孔15aが開口し、ま
た隔壁12には、ガス発生室9と第1冷却フィルタ室1
6とを連通する第2ガス孔12a、第1冷却フィルタ室
16と第2冷却フィルタ室7とを連通する第3ガス孔1
2bが開口し、また第2冷却フィルタ室7と濾過フィル
タ室8とを連通するガス通路25aが設けられ、さらに
外壁16には、濾過フィルタ室8と外部とを連通するガ
ス孔16aが開口している。
【0003】次に、このガス発生器の作動を説明する。
衝突センサが衝突を検知すると、スクイブ4が通電され
て発火し伝火薬18に点火する。この点火により伝火薬
18が燃焼し、その熱風がガス孔15aを通ってガス発
生室9内に流入する。この熱風によりガス発生剤9が化
学反応をおこして、短時間で、高温であるとともにスラ
グを含んだ多量のガスが発生する。発生したガスは第2
ガス孔12aから第1冷却フィルタ室16へと流出す
る。そして、ここで第1冷却フィルタ20で冷却される
ことにより半液状であったスラグが徐々に固まり、フィ
ルタ20に捕捉されてスラグ捕集がなされる。そして、
第3ガス孔12bを経てさらに第2冷却フィルタ12を
通過し、ここでも同様に、さらに冷却・スラグ捕集され
た後、ガス通路25aを経て最終段である濾過フィルタ
室8に入る。そして、濾過フィルタ19で微粒子的なス
ラグが除去され、適温で清浄なガスとなってガス孔16
aから図示されないエアバッグ内に噴出する。
【0004】
【発明を解決しようとする課題】このように、上述のガ
ス発生器1でも発生ガスの冷却及びスラグ捕集が相応に
なされているが、ガス発生器に対しては常に小型化,軽
量化が求められており、このためクーラント・フィルタ
効果をより一層向上させるための工夫が求められてい
る。本発明者等も、従来のガス発生器についてかかる観
点から改善を図るべく検討を重ねて来たところ、一定の
成果を得るに至った。
【0005】即ち、ガス発生室6で発生したスラグ含有
の高温ガスは、図6に示す矢印のように流れる間にフィ
ルタ20,10により冷却・スラグ捕集され、かつフィ
ルタ11により最終冷却・微小スラグ捕集がなされる
が、発生ガスは高圧であるため、流路抵抗の少ない部位
を集中して流れる傾向がある。この結果、発生ガスが各
フィルタ20,10,11を通過する流路に偏りが生
じ、冷却・スラグ捕集に十分には寄与していない部分が
かなり生じることになる。言い換えれば、フィルタ全体
として見た場合、その設置量や設置スペースの大きさの
割りにはクーラント・フィルタ効果が小さく、その上無
駄な占有スペースがガス発生器の小型化・軽量化を阻害
しているとの結論を得た。
【0006】本発明は、従来のガス発生器の有するこの
ような問題を解消すべくなされたものであり、その目的
とするところは、クーラント・フィルタ効果に優れ小型
化・軽量化に寄与することのできるガス発生器を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明のうちで、請求項1記載の発明は、内側円筒壁(1
5)と外側円筒壁(16)と内外円筒壁(15,16)
間及び内側円筒壁(15)内に延在する上蓋(6)とを
有する上容器(2)と、内側円筒壁(10)と外側円筒
壁(11)と少なくとも内外円筒壁(10,11)間に
延在する下蓋(7)とを有する下容器(3)とを、各内
側円筒壁(15,10)の先端同士及び各外側円筒壁
(16,11)の先端同士の2か所を突き合わせて摩擦
溶接して中央空間(5)及び同心の環状空間(4)を画
成し、中央空間(5)は、スクイブ(17)と着火剤
(18)からなる点火室とし、環状空間(4)は、中央
空間(5)側から半径方向外側に向けて順にガス発生剤
(9)が収納される燃焼室G,境界壁部材(8),燃焼
ガスの冷却・スラグ捕集を行うフィルタ室Fとし、各室
を連通する開口(15a,8a,16a)のうち、少な
くとも燃焼室G及びフィルタ室Fの開口(8a,16
a)をそれぞれ軸方向に沿って離れるように配設したエ
アバッグ用ガス発生器において、前記燃焼室Gの開口
(8a)の開口径より小径の貫通孔(22a)が複数形
成された筒状の仕切部材(22)を、前記境界壁部材
(3)から半径外側方向へ離して同心状に配置すると共
に、その筒状仕切部材(22)の軸方向の両端面をそれ
ぞれ、フィルタ室Fの天井面及び床面に密着するように
取付けたことを特徴とする。ここで、「境界壁部材8か
ら半径外側方向へ離して」とは、少なくとも開口8aを
通過したガスが図面下側の貫通孔22aから図面上側の
貫通孔22aまでいきわたるだけの空間Sが確保できる
程度に離しておけば十分であることを意味する。このよ
うなガス発生器において、開口8aを通過した、高温で
あるとともにスラグを含んだ多量のガスは、小径の複数
の貫通孔22aが形成された仕切部材22に当たった
後、空間S内でこの仕切部材22の全面にわたって均等
に分散された状態となる。このため、フィルタを通過す
るガスも、軸方向のフィルタ幅全面にわたってほぼ均一
なガス流となって進み、この後開口16aからエアバッ
グ(図示しない)内に放出される。また、「フィルタ室
Fの天井面及び床面に密着する」とは、「上容器2,下
容器3のそれぞれの底面又は円筒面に密着する」意味を
含めた概念である。また、請求項2記載の発明は、請求
項1記載の発明のうち、仕切部材(22)に形成された
複数の貫通孔(22a)が等ピッチの間隔で設けられた
ものであることを特徴とする。等ピッチ間隔とすること
により、空間S内でのガス流をより一層均等化すること
ができる。次に、請求項3記載の発明は、請求項1又は
請求項2記載の発明のうち、仕切部材(22)と前記境
界壁部材(8)との間に環状の金網部材を同心状に配置
したものであることを特徴とする。金網部材を配置する
ことにより、空間S内でのガス流路の一層の均等化の促
進に加え、フィルタ室Fのフィルタ性能の一層の強化を
図ることも可能となる。次に、請求項4記載の発明は、
請求項1又は請求項2記載の発明のうち、仕切部材(2
2)の燃焼室G側表面に筒状のラプチャープレート(2
3)を接着したものであることを特徴とする。ラプチャ
ープレートの接着により、燃焼圧制御が必要な発生ガス
に対しても、本発明を良好に適用可能である。また、請
求項5記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明
のうち、仕切部材(22)の燃焼室G側表面近くに、軸
方向に長めの大きな貫通穴が周方向全体にわたって連続
的に形成された筒状の長穴板(24)を配置したもので
あることを特徴とする。長穴板は、仕切部材の貫通穴の
開口面積を全周にわたって制御する機能を有するので、
長穴板の取付位置を適宜変更することにより、空間S及
び発生ガスの性状に多少の変更があっても、ガス流路の
均等化を確保することができる。次に、請求項6記載の
発明は、請求項5記載の発明のうち、仕切部材(22)
の燃焼室G側表面に、丸めた前記長穴板(24)を、長
穴板(24)自体の有する自己復元力で付勢させて配置
してなるものである。自己復元力による付勢配置とする
ことにより、取付けのための特別な加工が不要となり、
また取付位置の調整も非常に簡単となる。次に、請求項
7記載の発明は、請求項4記載の発明のうち、ラプチャ
ープレート(23)の燃焼室G側表面に、丸めた前記長
穴板(24)を、長穴板(24)自体の有する自己復元
力で付勢させて配置してなるものである。ラプチャープ
レートは長穴板で常に付勢されるため、仕切部材に接着
する必要がなくなり、取付けが簡単となる。次に、請求
項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7記載の発明の
うち、仕切部材(22)の下端は、フィルタ室Fの床面
に沿って半径外側方向に這わせると共に、突き合わせ摩
擦溶接時に形成された前記外側円筒壁(11)のばり
(11b)に当接させて固定したものであることを特徴
としている。ばりに当接させて固定することにより、フ
ィルタ室F内の気密をさらに高めることができる。次
に、請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項7記載
の発生のうち、仕切部材(22)が、燃焼室Gの開口
(18a)位置より上方の範囲で小径の貫通孔(22
a)の形成された筒状壁(22b)と該筒状壁(22
b)の下方に径方向の外側に向けて形成されたフランジ
部(22c)とから構成され、かつ該フランジ部(22
c)の径方向先端部は、突き合わせ摩擦溶接時に形成さ
れた前記外側円筒壁(16)のばり(16 b)とフィル
タ室Fの底面との間に圧入保持する一方、前記筒状壁
(22b)の上側端面は、フィルタ室Fの天井面に密着
するように取付けたことを特徴としている。ここで、
「フィルタ室Fの天井面の密着する」とは、「上容器
(2)の底面又は円筒面に密着する」意味を含めた概念
である。このように燃焼室の開口に直面する仕切部材の
位置には、貫通孔の存在しない単なる筒状壁が相対向す
るように配置したので、開口から出た発生ガスは、その
全量が筒状壁面に衝突してはね返され、流れを変えた
後、仕切部材の全面にいきわたる。従って、仕切部材全
面にわたって分散される発生ガスの、その分散度をさら
に高めることができる。また、フランジ部の径方向先端
部をばりとフィルタ室底面との間に圧入保持することに
より、仕切部材のフィルタ室への取付をより強固にする
ことができ、さらにフィルタ室内の気密性を高めること
ができる。
【0008】請求項10記載の発明は、内側円筒壁(1
5)と外側円筒壁(16)と内外円筒壁間(15,1
6)及び内側円筒壁(15)内に延在する上蓋(6)と
を有する上容器(2)と、内側円筒壁(10)と外側円
筒壁(11)と少なくとも内外円筒壁(10,11)間
に延在する下蓋(7)とを有する下容器(3)とを、各
内側円筒壁(15,10)の先端同士及び各外側円筒壁
(16,11)の先端同士の2か所を突き合わせて摩擦
溶接して中央空間(5)及び同心の環状空間(4)を画
成し、中央空間(5)は、スクイブ(17)と着火剤
(18)からなる点火室とし、環状空間(4)は、中央
空間(5)側から半径方向外側に向けて順にガス発生剤
が収納される燃焼室G,境界壁部材(3),燃焼ガスの
冷却・スラグ捕集を行うフィルタ室Fとし、さらにこの
フィルタ室Fを段差付きの筒状のリテーナ(26)で軸
方向に下側の一次フィルタ室(27)と上側の二次フィ
ルタ室(29)に画成し、各室を連通する開口(15
a,8a,16a)のうち、燃焼室Gの開口(8a)は
一次フィルタ室(27)の一次フィルタ(28)に直面
するように設けたエアバッグ用ガス発生器において、前
記リテーナ(26)の小径側円筒部(26a)内周面に
は、前記燃焼室Gの開口部(8a)の開口径より小径の
貫通穴(31a)が複数形成された筒状の仕切部材(3
1)を同心状に取付け、かつその上端面は二次フィルタ
室(29)の天井面に密着するように取付ける一方、前
記リテーナ(26)の大径側円筒部(26b)は、前記
外側円筒壁(16)と前記一次フィルタ(28)とによ
り挟持したものであることを特徴とする。二次フィルタ
の直前に多孔の仕切部材を配置しすことにより、二次フ
ィルタの全面を、一次フィルタによるスラグの慣性捕集
が行なわれた後のガスの最終冷却・残留スラグの捕集に
有効に利用することができ、クーラント・フィルタ効果
を向上することができる。また、請求項11記載の発明
は、請求項10記載の発明のうち、仕切部材(31)
は、リテーナ(26)の小径側円筒部(26a)自体を
軸方向上方に立ち上がらせて一体的に構成したものであ
ることを特徴とする。一体的構成とすることにより、仕
切部材を1パスのプレス作業で製作することができる。
次に、請求項12記載の発明は、請求項10又は請求項
11記載の発明のうち、仕切部材(31)に形成された
複数の貫通穴(31a)が等ピッチの間隔で設けられた
ものであることを特徴とする。等ピッチ間隔とすること
により、二次フィルタを通過するガスの流れをより一層
均等化することができる。次に、請求項13記載の発明
は、請求項10乃至請求項12記載の発明のうち、仕切
部材(31)の燃焼室G側表面に、筒状のラプチャープ
レート(32)を接着したものであることを特徴とす
る。ラプチャープレートの接着により、燃焼圧制御が必
要な発生ガスに対しても本発明を良好に適用可能であ
る。また、請求項14記載の発明は、請求項10乃至請
求項13記載の発明のうち、リテーナ(26)の大径側
円筒部(26b)は、前記外側円筒部(16)と前記一
次フィルタ(28)との境目に圧入保持されたものであ
ることを特徴とする。圧入保持することにより、仕切部
材のフィルタ室F内への取付を強固なものとすることが
できる。また、請求項15記載の発明は、請求項10乃
至請求項14記載の発明のうち、リテーナ(26)の大
径側円筒部(26b)の下端は、突き合わせ摩擦溶接時
に形成された前記外側円筒壁(16)のばり(16b)
に当接させて固定したものであることを特徴とする。ば
りに当接させて固定することにより、仕切部材のフィル
タ室F内への取付を強固なものとできるだけでなく、フ
ィルタ室F内の気密性を高めることもできるので、気密
性が特に問題となるような場合の対策としても有効な手
段となりうる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のエアバッグ
用ガス発生器の一実施形態を示す概略断面説明図であ
る。なお、この図において、図6(従来例)と同様な作
用を有する部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0010】まず、図1により構成を説明する。図1に
おいて、本発明のガス発生器が図6の従来のガス発生器
1と実質的に異なる点は、以下の点である。即ち、図6
における、いわば中心に穴がある節を間に有する短い竹
筒状の隔壁12の代わりに、断面がL字を向き合わせた
環状成形体である境界壁部材3(図示の形状に限定され
ない)を採用し、かつ図6における、第1冷却フィルタ
20,第2冷却フィルタ12,濾過フィルタ19及びリ
テーナ25の代わりに、筒状の多孔仕切部材22及び筒
状の異種フィルタ28,30を重ねるように配設した点
にある。
【0011】即ち、図1では、燃焼室Gの開口8aの開
口径より小径の貫通孔22aが複数形成された筒状の仕
切部材22を、境界壁部材3から半径外側方向へ離して
同心状に配置すると共に、その筒状仕切部材22の軸方
向の両端面をそれぞれ、フィルタ室Fの天井面及び床面
に気密状態を確保できるように当接させて同心状に取付
けている。28は一次フィルタ、30は二次フィルタで
ある。ここで、「境界壁部材3から半径外側方向へ離し
て」とは、少なくとも開口8aを通過したガスが図面下
側の貫通孔22aから図面上側の貫通孔22aまでいき
わたるだけの空間Sが確保できる程度に離しておけば十
分であることを意味する。
【0012】なお、フィルタ室F内の気密をさらに高め
る必要がある場合は、図2(a)(要部断面図)に示す
ように仕切部材22の下端を、フィルタ室Fの床面に沿
って半径外側方向に這わせると共に、突き合わせ摩擦溶
接時に形成された前記外側円筒壁11のばり11bに当
接させて固定する手段が好ましい一例である。
【0013】このようなガス発生器において、開口8a
を通過した、高温であるとともにスラグを含んだ多量の
ガスは、小径の複数の貫通孔22a形成された仕切部材
22に当たった後、空間S内でこの仕切部材22の全面
にわたって均等に分散された状態となる。こうしてほぼ
均等に分散されたガスは、仕切部材22のすべての開口
22aから均等にフィルタ配置部へ流入する。このた
め、一次フィルタ28から二次フィルタ30へと通過す
るガスも、軸方向のフィルタ幅全面にわたってほぼ均一
なガス流となって進み、この後開口16aからエアバッ
グ(図示しない)内に放出される。
【0014】従って、一次フィルタ28及び二次フィル
タ30全面がガスの冷却.スラグ捕集に有効に利用され
るので、クーラント・フィルタ効果を向上させることが
できる。 また、従来のガス発生器では、フィルタ2
0,10,11及びリテーナ25の配置にかなりのスペ
ースが必要であったが、本実施態様では、同一の機能を
発揮する構成として筒状の多孔仕切り部材22及び筒状
の異種フィルタ28,30の重ね合わせたものをガス放
出用開口16aのある外壁11内側に配置するだけであ
るから、ガス発生器を小型化し、かつ軽量化することが
できる。
【0015】なお、仕切部材22に形成される複数の貫
通孔22aは、ガス流均等化の観点より等ピッチの間隔
で設けられたものであることが望ましい。
【0016】また、発生ガスの性状によっては、仕切部
材22と境界壁部材3との間に環状の金網部材を同心状
に配置し、ガス流路の一層の均等化を促し、かつフィル
タ室Fのフィルタ性能の一層の強化を図ることも可能で
ある。なお、ガス発生器の小型化を考慮すると、その金
網部材を仕切部材22に近接して配置することが好まし
い。
【0017】また、発生ガスの性状によっては、燃焼制
御が必要とされる場合もあるが、その場合は、図2
(b)(要部断面図)に示すように図1の実施形態のう
ち、仕切部材22の燃焼室G側表面に筒状のラプチャー
プレート23を接着することが好ましい。ラプチャープ
レート23の破裂による燃焼圧制御効果が期待できるか
らである。ラプチャープレート23としては、グラファ
イト,アルミニウム,ステンレス等の薄板が代表的であ
るが、これに限定されるものではない。
【0018】なお、仕切部材22と境界壁部材3との間
の空間Sの容積及び発生ガスの性状によっては、仕切部
材22の存在だけではガス流の均等化が十分でないこと
も起こり得るので、その場合は、図2(c)に示すよう
に仕切部材22の燃焼室G側表面近くに、軸方向に長め
の大きな貫通孔(長穴)24aが周方向全体にわたって
所定ピッチで連続的に形成された筒状の長孔板24を配
置することが有効な手段となりうる。即ち、長穴板24
は、仕切部材22の貫通孔22aの開口面積を全周にわ
たって長穴で制御する機能を有するので、仕切部材22
と長穴板24の取付位置を適宜調節することにより、ガ
ス流路の均等化を確保することができる。
【0019】なお、長穴板24の取付に際しては、図3
に示すように仕切部材22の燃焼室G側表面に、丸めた
長穴板24を、長穴板自体の有する自己復元力で付勢さ
せて配置すれば、取付のために上蓋6及び下蓋7の各内
側に特別な加工を施す必要もなく、また取付位置の調整
も非常に簡単である。
【0020】上述の燃焼制御と仕切部材22と貫通孔2
2aの開口面積率の制御を併せて行いたいときは、図2
(b)の実施形態におけるラプチャープレート23の燃
焼室G側表面に、丸めた長穴板24を配置すればよい
(図2(d)参照)。この場合も図3と同様に長穴板自
体の有する自己復元力で付勢させて配置すれば、ラプチ
ャープレート23を仕切部材22に接着する必要はな
く、取付けは簡単である。
【0021】また、燃焼室Gから出た発生ガスの均一分
散度をさらに高める手段として有効な仕切部材22の構
成を図示して説明すると、次の通りである。即ち、図4
において、仕切部材22は、燃焼室Gの開口18a位置
より上方の範囲で小径の貫通孔22aの形成された筒状
壁22bと該筒状壁22bの下方に径方向の外側に向け
て形成されたフランジ部22cとから構成され、かつ該
フランジ部22cの径方向先端部は、突き合わせ摩擦溶
接時に形成された前記外側円筒壁16のばり16 bとフ
ィルタ室Fの底面との間に圧入保持する一方、前記筒状
壁22bの上側端面は、フィルタ室Fの天井面に密着す
るように取付けている。このように燃焼室の開口8aに
直面する仕切部材の位置には、貫通孔22aの存在しな
い単なる筒状壁22bが相対向するように配置したの
で、開口8aから出た発生ガスは、その全量が筒状壁面
22dに衝突してはね返され、流れを変えた後、仕切部
材22の全面にいきわたる。従って、仕切部材22全面
にわたって分散される発生ガスの、その分散度をさらに
高めることができる。また、フランジ部22cの径方向
先端部をばり16aとフィルタ50底面との間に圧入保
持することにより、仕切部材22のフィルタ室Fへの取
付をより強固にすることができ、さらにフィルタ室F内
の気密性を高めることができる。
【0022】ところで、発生ガスの性状、特にその中に
含まれるスラグの性状によっては、いわゆる慣性捕集を
利用することでその捕集効率を高めることができるの
で、このような場合に本発明を適用したガス発生器の実
施形態につき、図面を参照しつつ説明する。以下の各実
施形態についても、図7に示す従来例と同様の作用を有
する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】図5に示す実施形態の特徴点は、図1〜図
4に示す実施形態に比べた場合、フィルタ室Fの構成に
ある。即ち、リテーナ26の小径側円筒部26aの内周
面には、燃焼室Gの開口8aの開口径より小径の貫通孔
31aが複数形成された筒状の仕切部材31を同心状に
取付け、かつその上端面は二次フィルタ室29の天井面
に密着するように取付ける一方、リテーナ26の大径側
円筒部26bは、外側円筒壁16と一次フィルタ28と
により挟持したものである。
【0024】このようなガス発生器において、開口8a
を通過した、多量のスラグを含んだ高温のガスは、大部
分が一次フィルタ28に突入した後跳ね返されて、上方
の空間Sへ流れるので、上述した慣性捕集の効果によ
り、ガス中に含まれる大部分のスラグがこの一次フィル
タ28によって除去され、また相応に冷却される。
【0025】空間Sに至ったガスは、小径の複数の貫通
孔31a形成された仕切部材31に当たった後、空間S
内でこの仕切部材31の全面にわたって均等に分散され
た状態となる。こうしてほぼ均等に分散されたガスは、
仕切部材31のすべての貫通孔31aを均等に通過す
る。このため、二次フィルタ30を通過するガスも、フ
ィルタ幅全面にわたってほぼ均一なガス流となって進
み、この後開口16aからエアバッグ(図示しない)内
に放出される。従って、二次フィルタ30の全面がガス
の最終冷却・残留スラグの捕集に有効に利用されるの
で、クーラント・フィルタ効果を向上させることができ
る。
【0026】本実施形態は、図1〜図4に示す実施形態
におけるフィルタ室Fの構成を、いわば仕切部材22を
中間で折り曲げ、軸方向上側を二次フィルタ30に、下
側を一次フィルタ28に区分けしたものに相当するとい
える。従って、本実施形態においても、従来のガス発生
器を小型化、計量化できる構成である点で、他の実施形
態と同様である。
【0027】なお、仕切部材31としては、加工作業の
効率を考慮して、図6(a)(要部断面図)に示すよう
にリテーナ26の小径側円筒部26a自体を軸方向上方
に立ち上がらせて一体的に構成したものでもよい。
【0028】また、本実施形態においても、仕切部材3
1に形成される複数の貫通孔31aは、ガス流均等化の
観点より等ピッチの間隔で設けられたものであることが
望ましい。
【0029】さらに、仕切部材31は、二次フィルタ3
0と一次フィルタ28で挟持してフィルタ室F内に取付
固定されるが、その固定度を高めるためには、リテーナ
26の大径側円筒部26bを、外側円筒部16と一次フ
ィルタ28との境目に圧入保持させてもよい。
【0030】また、リテーナ26の大径側円筒部26b
の下端を、突き合わせ摩擦溶接時に形成された外側円筒
壁16のばり16bに当接させて固定することも可能で
ある(図6(b)参照)。なお、この場合には、フィル
タ室F内の気密性を高めることもできるので、気密性が
特に問題となるような場合の対策としても有効な手段と
なりうる。
【0031】なお、本実施形態においても、燃焼制御が
必要とされる場合は、図2(b)の実施形態と同様、仕
切部材31の燃焼室G側表面に筒状のラプチャープレー
ト32を接着すればよい(図6(c)参照)。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、燃焼室から出たガスを一旦均等に分
散された状態にし、フィルタの全面からガスが均等なガ
ス流となって通過できるようにしてフィルタのほぽ全体
がガス冷却・スラグ捕集作用に関与できる構成としたの
で、クーラント・フィルタ効果に優れ小型化,計量化に
寄与できるガス発生器の提供が可能となった。また、請
求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え
て、フィルタ内を通過するガスのガス流がより一層均等
化し、その分ガス冷却・スラグ捕集作用を高めることも
可能にした。また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の発明の効果に加えて、フィルタ内を通
過するガスのガス流の一層の均等化の促進に加え、フィ
ルタ室のフィルタ性能の一層の強化を図ることも可能と
した。また、請求項4記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の効果に加えて、燃焼圧制御が必要な発
生ガスに対しても本発明を良好に適用可能とした。ま
た、請求項5記載の発明は、請求項1又は請求項2記載
の発明の効果に加えて、空間S及び発生ガスの性状に多
少の変更があっても、ガス流路の均等化を確保すること
を可能としたものである。また、請求項6記載の発明
は、請求項5記載の発明の効果に加えて、長穴板を取付
けるのための特別な加工を不要とし、また取付位置の調
整も非常に簡単とし、製作コストの低減を図ることがで
きる。また、請求項7記載の発明は、請求項4記載の発
明の効果に加えて、ラプチャープレートの仕切部材への
接着を不要として取付けを簡単とし、製作コストの低減
化を可能とした。また、請求項8記載の発明は、請求項
1乃至請求項7記載の発明の効果に加えて、フィルタ室
内の一層の良好な気密性の確保を可能とした。また、請
求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項7記載の発明
の効果に加え、燃焼室から出た発生ガスが仕切部材全面
にわたって分散される度合いをより一層高めることがで
きる。次に、請求項10記載の発明は、二次フィルタの
全面を、一次フィルタによるスラグの慣性捕集が行なわ
れた後のガスの最終冷却・残留スラグの捕集に有効に利
用することができるものとし、クーラント・フィルタ効
果を向上を可能とした。また、請求項11記載の発明
は、請求項10記載の発明の効果に加えて、仕切部材を
1パスのプレス作業で製作できるものとし、製作コスト
の低減化を可能とした。また、請求項12記載の発明
は、請求項10又は請求項11記載の発明の効果に加え
て、二次フィルタを通過するガスの流れをより一層均等
化できるようにしたものである。また、請求項13記載
の発明は、請求項10乃至請求項12記載の発明の効果
に加えて、燃焼圧制御が必要な発生ガスに対しても本発
明を良好に適用可能としたものである。また、請求項1
4記載の発明は、請求項10乃至請求項13記載の発明
の効果に加えて、仕切部材のフィルタ室F内への取付を
強固なものとすることができる。また、請求項15記載
の発明は、請求項10乃至請求項14記載の発明の効果
に加えて、フィルタ室F内の気密性を高めることもでき
るので、気密性が特に問題となるような場合の対策とし
ても有効な手段となりうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ用ガス発生器の一実施形態
を示す要部断面図である。
【図2】他の実施形態を示す要部断面図である。
【図3】仕切部材の燃焼室側表面に長穴板を取付ける様
子を示す斜視図である。
【図4】仕切部材の変形例を組み込んだガス発生器の要
部断面図である。
【図5】フィルタが上下2段に配置された形状のフィル
タ室に仕切部材を配置した実施形態を示す要部断面図で
ある。
【図6】他の実施形態を示す要部断面図である。
【図7】従来のエアバッグ用ガス発生器を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
8 境界壁部材 8a,15a,16a 開口 22 仕切部材 22a 貫通孔 22b 筒状壁 22c フランジ部 23 ラプチャープレート 24 長穴板 24a 貫通孔 26 リテーナ 26a リテーナの小径側円筒部 26b リテーナの大径側円筒部 27 一次フィルタ室 28 一次フィルタ 29 二次フィルタ室 30 二次フィルタ 31 仕切部材 31a 貫通孔 32 ラプチャープレート
フロントページの続き (72)発明者 田中 耕治 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 横手 信昭 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 佐宗 高 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内センサー・テクノロ ジー株式会社姫路テクニカルセンター内 (72)発明者 伊藤 裕二 兵庫県姫路市豊富町豊富3903−39 日本化 薬株式会社姫路工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側円筒壁(15)と外側円筒壁(1
    6)と内外円筒壁(15,16)間及び内側円筒壁(1
    5)内に延在する上蓋(6)とを有する上容器(2)
    と、内側円筒壁(10)と外側円筒壁(11)と少なく
    とも内外円筒壁(10,11)間に延在する下蓋(7)
    とを有する下容器(3)とを、各内側円筒壁(15,1
    0)の先端同士及び各外側円筒壁(16,11)の先端
    同士の2か所を突き合わせて摩擦溶接して中央空間
    (5)及び同心の環状空間(4)を画成し、中央空間
    (5)は、スクイブ(17)と着火剤(18)からなる
    点火室とし、環状空間(4)は、中央空間(5)側から
    半径方向外側に向けて順にガス発生剤(9)が収納され
    る燃焼室G,境界壁部材(8),燃焼ガスの冷却・スラ
    グ捕集を行うフィルタ室Fとし、各室を連通する開口
    (15a,8a,16a)のうち、少なくとも燃焼室G
    及びフィルタ室Fの開口(8a,16a)をそれぞれ軸
    方向に沿って離れるように配設したエアバッグ用ガス発
    生器において、前記燃焼室Gの開口(8a)の開口径よ
    り小径の貫通孔(22a)が複数形成された筒状の仕切
    部材(22)を、前記境界壁部材(8)から半径外側方
    向へ離して同心状に配置すると共に、その筒状仕切部材
    (22)の軸方向の両端面をそれぞれ、フィルタ室Fの
    天井面及び床面に密着するように取付けたことを特徴と
    するエアバッグ用ガス発生器。
  2. 【請求項2】 前記仕切部材(22)に形成された複数
    の貫通孔(22a)が等ピッチの間隔で設けられている
    請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
  3. 【請求項3】 前記仕切部材(22)と前記境界壁部材
    (8)との間に環状の金網部材を同心状に配置した請求
    項1又は請求項2記載のエアバッグ用ガス発生器。
  4. 【請求項4】 前記仕切部材(22)の燃焼室G側表面
    に筒状のラプチャープレート(23)を接着した請求項
    1又は請求項2記載のエアバッグ用ガス発生器。
  5. 【請求項5】 前記仕切部材(22)の燃焼室G側表面
    近くに、軸方向に長めの大きな貫通孔が周方向全体にわ
    たって連続的に形成された筒状の長穴板(24)を配置
    した請求項1記載のエアバッグ用ガス発生器。
  6. 【請求項6】 前記仕切部材(22)の燃焼室G側表面
    に、丸めた前記長穴板(24)を、長穴板(24)自体
    の有する自己復元力で付勢させて配置してなる請求項5
    記載のエアバッグ用ガス発生器。
  7. 【請求項7】 前記ラプチャープレート(23)の燃焼
    室G側表面に、丸めた前記長穴板(24)を、長穴板
    (24)自体の有する自己復元力で付勢させて配置して
    なる請求項4記載のエアバッグ用ガス発生器。
  8. 【請求項8】 前記仕切部材(22)の下端は、フィル
    タ室Fの床面に沿って半径外側方向に這わせると共に、
    突き合わせ摩擦溶接時に形成された前記外側円筒壁(1
    1)のばり(11b)に当接させて固定したものである
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のエアバッグ用
    ガス発生器。
  9. 【請求項9】 前記仕切部材(22)が、燃焼室Gの開
    口(18a)位置より上方の範囲で小径の貫通孔(22
    a)の形成された筒状壁(22b)と該筒状壁(22
    b)の下方に径方向の外側に向けて形成されたフランジ
    部(22c)とから構成され、かつ該フランジ部(22
    c)の径方向先端部は、突き合わせ摩擦溶接時に形成さ
    れた前記外側円筒壁(16)のばり(16 b)とフィル
    タ室Fの底面との間に圧入保持する一方、前記筒状壁
    (22b)の上側端面は、フィルタ室Fの天井面に密着
    するように取付けたものである請求項1乃至請求項7の
    いずれかに記載のエアバッグ用ガス発生器。
  10. 【請求項10】 内側円筒壁(15)と外側円筒壁(1
    6)と内外円筒壁間(15,16)及び内側円筒壁(1
    5)内に延在する上蓋(6)とを有する上容器(2)
    と、内側円筒壁(10)と外側円筒壁(11)と少なく
    とも内外円筒壁(10,11)間に延在する下蓋(7)
    とを有する下容器(3)とを、各内側円筒壁(15,1
    0)の先端同士及び各外側円筒壁(16,11)の先端
    同士の2か所を突き合わせて摩擦溶接して中央空間
    (5)及び同心の環状空間(4)を画成し、中央空間
    (5)は、スクイブ(17)と着火剤(18)からなる
    点火室とし、環状空間(4)は、中央空間(5)側から
    半径方向外側に向けて順にガス発生剤が収納される燃焼
    室G,境界壁部材(3),燃焼ガスの冷却・スラグ捕集
    を行うフィルタ室Fとし、さらにこのフィルタ室Fを段
    差付きの筒状のリテーナ(26)で軸方向に下側の一次
    フィルタ室(27)と上側の二次フィルタ室(29)に
    画成し、各室を連通する開口(15a,8a,16a)
    のうち、燃焼室Gの開口(8a)は一次フィルタ室(2
    7)の一次フィルタ(28)に直面するように設けたエ
    アバッグ用ガス発生器において、前記リテーナ(26)
    の小径側円筒部(26a)の内周面には、前記燃焼室G
    の開口(8a)の開口径より小径の貫通孔(31a)が
    複数形成された筒状の仕切部材(31)を同心状に取付
    け、かつその上端面は二次フィルタ室(29)の天井面
    に密着するように取付ける一方、前記リテーナ(26)
    の大径側円筒部(26b)は、前記外側円筒壁(16)
    と前記一次フィルタ(28)とにより挟持したものであ
    るエアバッグ用ガス発生器。
  11. 【請求項11】 前記仕切部材(31)は、リテーナ
    (26)の小径側円筒部(26a)自体を軸方向上方に
    立ち上がらせて一体的に構成したものである請求項10
    記載のエアバッグ用ガス発生器。
  12. 【請求項12】 前記仕切部材(31)に形成された複
    数の貫通孔(31a)が等ピッチの間隔で設けられてい
    る請求項9又は請求項11記載のエアバッグ用ガス発生
    器。
  13. 【請求項13】 前記仕切部材(31)の燃焼室G側表
    面に、筒状のラプチャープレート(32)を添着した請
    求項10乃至請求項12のいずれかに記載のエアバッグ
    用ガス発生器。
  14. 【請求項14】 前記リテーナ(26)の大径側円筒部
    (26b)は、前記外側円筒部(16)と前記一次フィ
    ルタ(28)との境目に圧入保持されたものである請求
    項10乃至請求項13のいずれかに記載のエアバッグ用
    ガス発生器。
  15. 【請求項15】 前記リテーナ(26)の大径側円筒部
    (26b)の下端は、突き合わせ摩擦溶接時に形成され
    た前記外側円筒壁(16)のばり(16b)に当接させ
    て固定したものである請求項10乃至請求項14のいず
    れかに記載のエアバッグ用ガス発生器。
JP7248401A 1995-08-31 1995-08-31 エアバッグ用ガス発生器 Pending JPH0966795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7248401A JPH0966795A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 エアバッグ用ガス発生器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7248401A JPH0966795A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 エアバッグ用ガス発生器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0966795A true JPH0966795A (ja) 1997-03-11

Family

ID=17177567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7248401A Pending JPH0966795A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 エアバッグ用ガス発生器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0966795A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040073A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Nippon Plast Co Ltd インフレータのフィルタ装置
WO2004052695A1 (ja) * 2002-12-09 2004-06-24 Daicel Chemical Industries, Ltd. エアバッグ用ガス発生器
EP1571049A4 (en) * 2002-12-09 2006-03-08 Daicel Chem GAS GENERATOR FOR AIRBAG
US7052040B2 (en) 2002-12-09 2006-05-30 Daicel Chemical Industries, Ltd Gas generator for air bag
JP2007008205A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器用フィルター及びガス発生器
US7172214B2 (en) 2002-12-09 2007-02-06 Daicel Chemical Industries, Ltd. Gas generator for air bag

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040073A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Nippon Plast Co Ltd インフレータのフィルタ装置
WO2004052695A1 (ja) * 2002-12-09 2004-06-24 Daicel Chemical Industries, Ltd. エアバッグ用ガス発生器
EP1571049A4 (en) * 2002-12-09 2006-03-08 Daicel Chem GAS GENERATOR FOR AIRBAG
US7052040B2 (en) 2002-12-09 2006-05-30 Daicel Chemical Industries, Ltd Gas generator for air bag
US7172214B2 (en) 2002-12-09 2007-02-06 Daicel Chemical Industries, Ltd. Gas generator for air bag
JP2007008205A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器用フィルター及びガス発生器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6485051B1 (en) Gas generator
US20090115175A1 (en) Gas generator
US8434783B2 (en) Gas generator for restraining device of vehicle
JP5016619B2 (ja) 車両の人員拘束装置用ガス発生器
US20110187088A1 (en) Gas generator and assembling method of the same
JP5324931B2 (ja) 車両の人員拘束装置用ガス発生器
US8585085B2 (en) Gas generator
JPH05294204A (ja) ガス発生器
JP2006160252A (ja) 気体発生器
US6899351B2 (en) Gas generator
JPH0966795A (ja) エアバッグ用ガス発生器
JP6633985B2 (ja) ガス発生器
US20050189755A1 (en) Gas generator for air bag
WO2013141027A1 (en) Gas generator
JP4594830B2 (ja) ガス発生器
WO2018020960A1 (ja) ガス発生器
JPH0826064A (ja) 助手席用ガス発生器
JP3028200U (ja) エアバッグ用ガス発生器
JPH09323614A (ja) エアバッグ用インフレータ
JP2001012239A (ja) エンジンの排気浄化器
US7293796B2 (en) Gas generator
JP3033792U (ja) エアバッグ用ガス発生器
JP3009568U (ja) ガス発生器
JP3029968U (ja) エアバッグ用ガス発生器
JPH1111245A (ja) エアバッグモジュール