JPH1190351A - 農産物の選別装置及びこの装置の運転方法 - Google Patents

農産物の選別装置及びこの装置の運転方法

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JPH1190351A
JPH1190351A JP26214497A JP26214497A JPH1190351A JP H1190351 A JPH1190351 A JP H1190351A JP 26214497 A JP26214497 A JP 26214497A JP 26214497 A JP26214497 A JP 26214497A JP H1190351 A JPH1190351 A JP H1190351A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインの高速化ができる仕分,包装の工程
と、人的作業に依存する故に高速化が難しい農産物の供
給工程の速度差を適合させて、装置全体として処理能力
の高い農産物選別の処理を実現する。 【解決手段】 供給ステージは、受皿4に手作業で農産
物Pを載せる二条の低速搬送コンベア52と、これらの
低速搬送コンベア52上の受皿4を一条の高速の選別コ
ンベア1に合流させて計測ステージ、仕分ステージを経
て包装ステージに搬送させる選別装置において、選別コ
ンベア1には、空の受皿4を系外に排出する排出装置9
を設け、複数の作業者50が農産物Pの供給作業を行う
各低速搬送コンベア52には、仕分ステージで処理する
単位時間あたりの処理目標数よりも過剰に空の受皿4を
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リンゴ,柿,梨,
トマト,茄子,胡瓜,スイカ等の農産物を載せた受皿
(フリートレイ)を搬送しながら選別・仕分・包装する
農産物の選別装置及びこの装置の運転方法に関し、詳し
くは受皿に対する農産物の載置作業を合理化できる農産
物の選別装置及びこの装置の運転方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】フリートレイ式の受皿(搬送手段に連結さ
れていない受皿)に農産物を載せて搬送させながら選別
・仕分・包装の処理作業をする近時の農産物選別装置
は、一般に次の各工程を有している。
【0003】すなわち、選別コンベア上で搬送される受
皿に農産物を供給する作業を行う供給工程(供給ステー
ジ)、選別コンベア上の受皿に載せられた農産物の選別
に必要な情報(等級や階級等)を計測,検出する作業を
行う計測工程(計測ステージ)、計測,検出された選別
情報に基づいて当該農産物を仕分けすべき区分を判定す
る仕分区分判定工程(仕分区分判定ステージ)、仕分区
分別に設けられている複数の分岐コンベアに、上記判定
ステージで判定された仕分区分の農産物を排出させる仕
分工程(仕分ステージ)、各分岐コンベアに排出された
農産物をその終端部で箱詰包装する包装工程(包装ステ
ージ)、という五つの一連の工程によって、等・階級別
に仕分けすることができる農産物を選別仕分けするのが
一般的である。
【0004】そして上記の作業は、農産物の供給ステー
ジから仕分ステージに至る経路を一つの搬送路(ライ
ン)、すなわち一条のコンベア、あるいは乗り継ぎ部な
どを介して連接した複数条のコンベアによって形成され
た一搬送ライン上で行われる。また重量や大きさ等の階
級要素だけでなく、色や傷の有無等の等級要素も選別に
用いられる場合が多くなっている近時の農産物の選別仕
分にあっては、等級要素を機械的,自動的に計測するこ
とが容易でないこともあって、等級別の搬送ラインを並
設し、供給作業時に作業者が等級要素を目視で判定して
手作業で農産物を各等級別の搬送ラインに載せるように
した構成のものが多く採用されている(特公昭59−5
029号公報等)。
【0005】しかし、等級別に複数条の搬送ラインを並
設することは設備の重複を招いて費用が嵩み、また、選
果場に持ち込まれる農産物は各仕分区分に均等に分布せ
ずに一般に正規分布に似た分布状態を示すから、等級別
に設けた各搬送ラインがすべて効率よく利用されるとい
うことにはならない。このため設備全体では搬送ライン
の平均的効率(利用率)は低くなり、投資費用に比べて
各装置の能力を十分発揮させることができず、システム
的に効率が悪いという問題があった。
【0006】この問題を解決する方法として、異なる等
級の農産物を一つの搬送ラインに混在して搬送させる一
条多等級混在搬送の方式が考えられ、特開平3−229
676号公報、特開平4−322778号公報等の提案
がされている。この一条多等級混在搬送の方式にはいく
つかの異なるタイプのものがあり、例えば、検査結果の
等級情報を仕分け作業に利用するために、該情報を受皿
自体に設けたスイッチ等で表示させるか、あるいは受皿
のコンベア上への載せ位置をトラッキングで表示させ
て、計測工程や仕分工程でこの等級表示を利用するも
の、これとは異なり、受皿に設けた個別化標識(バーコ
ード等)と等級の情報をリンクさせてコンピュータのメ
モリーに記録し、仕分工程では該受皿の個別化標識を読
み取って上記メモリーから該当する等級情報を読み出し
て利用するものなどである。
【0007】これらの一条多等級混在搬送の方式によれ
ば、等級毎の搬送ラインを設ける必要がないので、設備
の重複がなく搬送ラインの利用率が向上して有利であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、農産物選別
装置あっては、搬送の高速化による処理の迅速化や、処
理(利用)効率の向上による設備の小型化が更に求めら
れ、仕分工程や包装工程の作業については機械化,自動
化が進んでいる。しかし、等級判定の対象である要素の
多くは、計測技術が進歩しているとはいえその検出・計
測は上述したように必ずしも簡単でない。例えば傷の有
無等を検査するのに農産物の全表面を光学的手段で計測
することは技術的に容易でない。したがって、未だ作業
者の経験などに基づく目視判定に依存しなければならな
い場合が多く、また、取扱上受皿への供給を手作業に頼
らなければならない場合もある。
【0009】これらのことから、前記の一条多等級混在
搬送の方式において高速搬送による迅速処理や処理(利
用)効率の向上を目的とした場合、受皿に載せて搬送し
ている農産物を所定の仕分区分に送り出す仕分工程や包
装工程については機械化による高速化が比較的容易であ
るが、依然として作業者の手作業に頼る供給工程につい
ては、その高速化に限界があり、したがって、農産物の
供給工程や計測工程での高速処理の実現が容易でない場
合には、一条多等級混在搬送の方式であっても、装置全
体の高速化、迅速処理は実現できない。またこの傾向
は、搬送ライン上で受皿をトラッキングして等級表示さ
せる場合には作業が加重される分一層顕著である。
【0010】このような問題に対する対策としては、供
給作業を行う作業人員を増やすことが考えられるが、し
かし、搬送ラインの移動速度を、例えば作業者の目前を
毎秒5,6個以上の速度で受皿が通過するように高速化
することはそもそも作業者の対応能力を超えているのが
実際で、本発明者等の経験では毎秒1〜3個程度が限界
でこれを越える速さでの作業は困難であるから、設備全
体としては一般にこれが高速化の上限となる。
【0011】また、農産物の受皿への載せ作業に要する
負担は、農産物の種類によって異なる場合も多く、また
仕分工程や包装工程の機械化した装置での作業速度も農
産物の種類によって必ずしも一律でない。例えばメロン
やスイカなどの大型の農産物や、桃等の傷み易いものは
作業速度は一般に遅くなる。
【0012】しかし、これらのいずれの場合について
も、農産物選別装置全体の能力向上,処理効率の向上の
ためには、前記したような高速化に限界がある供給工
程、あるいは高速処理が困難な一部の選別要素の計測の
ための計測工程を、高速化が可能な仕分工程,包装工程
での搬送速度に見合うようにリンクさせる工夫の開発が
課題となっていると言える。上記の計測装置を用いる場
合のうちで高速処理が困難な一部の要素としては、例え
ば形状が複雑で画像処理に時間がかかるとか傷の判定に
時間がかかるものを挙げることができる。
【0013】本発明者等は、以上のような課題を解決す
るために本発明を提案するものである。
【0014】すなわち、本発明者が上記課題を解決する
ために鋭意研究を進める過程で、次の問題を知見した。
すなわち、供給ステージで搬送される受皿に対して農産
物を載せる作業は、作業が簡単な場合もあるが、大型農
産物のように負担が大きい場合や傷み易いために慎重に
作業しなければならない場合などもあって、その作業速
度に差はあるが、いずれにしても従来から行われている
作業を高速化することは難しい。これに対して、機械化
された計測,仕分け,箱詰包装等の作業は機械装置等の
改良により高速化が進んでいる。このため、各作業ステ
ージの間(供給ステージと計測ステージの間)で、作業
効率を向上させようとする場合にずれを招くことがあ
り、例えば計測ステージの高速化を進めても、選別装置
全体での効率向上には反映しないという問題である。
【0015】また、上述したように、例えば比較的載せ
作業が容易なリンゴや柑橘等の果実でも、毎秒5,6個
以上の速度で受皿が搬送される系では作業者による農産
物の供給は容易でないこと、これに対し、供給ラインを
複数条とすることで受皿の搬送速度を半減(実際には設
置条数分の1)させれば手作業による供給が可能になる
こと、更に、特に大量処理を行う大規模設備では、一つ
の供給ラインに並んで作業する複数の作業者の負担が上
流側と下流側では同じでなく下流側の作業の負担が大き
いこと、空の受皿が仕分工程に流れると、その分だけ装
置の利用効率を低下させる結果となること、などであ
る。上記の下流側作業者の負担が大きい理由は、上流側
ではほとんどの受皿が空であるため比較的容易に供給作
業を行えるが、下流側では空の受皿をさがしながら作業
を行わねばならないからである。なおこの問題に対処す
る方法として、供給工程の搬送ラインをすべての作業者
別に多条に並列させ、これを一ラインに合流させること
も理論的には考えられるが、実際には、このような方式
は多条ラインからの合流を合理的に行わせる機構が複雑
になる。
【0016】本発明はこれらの知見に基づいてなされた
もので、その目的の一つは、ラインの高速化が機械化,
自動化により比較的容易な仕分工程等と、人的作業に依
存する故にラインの高速化が難しい農産物の供給工程等
との間における速度差を、効率よく適合させて、装置全
体として処理能力の高い農産物選別の処理を実現できる
ようにするところにある。
【0017】また本発明の別の目的は、受皿に農産物を
供給する作業者の負担を軽減させることができる農産物
選別の処理を実現するところにある。
【0018】また本発明の更に別の目的は、機械化,自
動化した仕分工程等の能力を高率に発揮させることがで
きるように、空の受皿がこれらの工程に搬送されないよ
うにした農産物の選別装置を提供するところにある。
【0019】また更に本発明の別の目的は、農産物選別
装置の設置スペースを少なくすることができ、設備の利
用効率の向上と併せて、全体として低廉な装置の提供を
実現するところにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、上記特許
請求の範囲に記載した各請求項の発明により達成され
る。
【0021】本願の請求項1の農産物の選別装置の発明
は、搬送手段とは非連結で搬送されるフリートレイ式の
受皿と、この受皿の搬送路を形成する搬送手段とを備
え、前記搬送路には、この搬送路上の受皿に農産物を手
作業で載せる作業を行う搬送路始端側の供給ステージ
と、農産物を仕分区分別に包装する搬送路終端側の包装
ステージとを設けると共に、包装ステージから排出され
る空の受皿を前記供給ステージに戻す循環路を設け、更
に前記供給ステージから包装ステージに至る間には、搬
送農産物の選別仕分に必要な情報を計測する計測ステー
ジと、その計測結果に基づく選別仕分区分別の包装がで
きるように各受皿を包装ステージに排出する仕分ステー
ジとを設けた農産物の選別装置において、前記供給ステ
ージと計測ステージの間の搬送路に、空の受皿を搬送路
外に排出する空受皿排出手段を設けたことを特徴とす
る。
【0022】上記構成における各搬送路,循環路等は一
般にベルトコンベアやコロコンベア等のコンベア式搬送
手段を用いて構成される。また仕分ステージから包装ス
テージに受皿を排出搬送するために、例えば上記搬送路
の仕分コンベアから分岐コンベアを多数分岐して設ける
構成が好ましく採用されるが、この分岐コンベアも上記
と同様のコンベア式搬送手段を用いることができる。
【0023】上記構成の選別仕分に必要な情報を計測す
る計測ステージにおいては、必要に応じた適宜の情報を
計測する計測手段が用いられ、代表的にはカメラ等の撮
像手段、透過光検出手段等を挙げることができる。また
仕分ステージには、搬送路上を搬送される受皿を、所定
の仕分区分別に設定した仕分排出路に排出する排出手段
が設けられ、例えば、特開平6−278848号公報に
記載の仕分排出装置を用いることができるが、これに限
定されるものではない。
【0024】また、上記の空の受皿を計測ステージの前
段位置で搬送路外に排出するための空受皿排出手段も、
上記公報に記載の排出装置を用いて構成することができ
る。受皿が空であることは、例えば搬送路途中にその搬
送路の両側に投・受光センサを対向配置して、この位置
を通過する受皿上の農産物による該投・受光センサの光
線遮断の有無を検出する簡単な装置を配置して検出する
ことができる。
【0025】この発明によれば、供給ステージにおける
農産物の受皿上への載置作業は、搬送路上に過剰に供給
される受皿が存在するため、作業中に空の受皿を捜すた
めの作業負担が軽減され、したがって、受皿への農産物
の充填率を高くすることができる。この作業負担の軽減
は、特に下流側に位置する作業者においては顕著な効果
をもたらす。
【0026】本願請求項2の発明は、上記発明におい
て、供給ステージの搬送路を、複数の作業者により農産
物を受皿に載せる作業で載せ可能な数よりも過剰な数の
受皿を単位時間あたりに搬送する搬送速度に設定し、計
測ステージの搬送路を、前記供給ステージの作業者によ
る農産物の載せ可能な数と該計測ステージの最大処理数
とが概ね一致する搬送速度に設定することを特徴とす
る。
【0027】この発明によれば、計測ステージより下流
の機械化された工程における作業速度に見合って、手作
業に頼る供給ステージの作業速度を設定することができ
ると共に、作業者の負担をより軽減させることができ
る。
【0028】本願の請求項3の農産物の選別装置の発明
は、搬送手段とは非連結で搬送されるフリートレイ式の
受皿と、この受皿の搬送路を形成する搬送手段とを備
え、前記搬送路には、この搬送路上の受皿に農産物を手
作業で載せる作業を行う搬送路始端側の供給ステージ
と、農産物を仕分区分別に包装する搬送路終端側の包装
ステージとを設けると共に、包装ステージから排出され
る空の受皿を前記供給ステージに戻す循環路を設け、更
に前記供給ステージから包装ステージに至る間には、搬
送農産物の選別仕分に必要な情報を計測する計測ステー
ジと、その計測結果に基づく選別仕分区分別の包装がで
きるように各受皿を包装ステージに排出する仕分ステー
ジとを設けた農産物の選別装置において、前記供給ステ
ージは、受皿に手作業で農産物を載せる作業を行うため
に設けられた複数条の低速搬送路と、これらの複数条の
低速搬送路上の受皿を一条の高速搬送路に合流させる合
流手段とを備えるように設け、前記供給ステージと計測
ステージの間の高速搬送路には、空の受皿を高速搬送路
外に排出する空受皿排出手段を設けたことを特徴とす
る。
【0029】上記構成において供給ステージにおける高
速搬送路,低速搬送路は、上記と同様にベルトコンベア
やコロコンベア等のコンベア式搬送手段を用いて構成さ
れる。また複数条設けられる供給ステージの低速搬送路
は、合流機構を簡易とするために一般的には二条〜四
条、好ましくは二条とするのが適当である場合が多いが
限定されるものではない。
【0030】この発明によれば、供給ステージにおける
農産物の受皿上への載置作業は、低速搬送路の設置条数
分の1だけその搬送速度を遅くできるので、特に、計測
ステージ以降の工程での作業速度を極めて高速に設定す
ることも可能なリンゴや柑橘などの農産物を対象とした
選別装置における作業者の負担軽減に極めて有効であ
る。またこれによって、受皿への農産物の充填率を高く
することができ、空の受皿が高速搬送路上に乗り移るこ
とがあっても、これを仕分ステージの上流(あるいは計
測ステージの上流)で高速搬送路外に排出するので仕分
ステージ(あるいは計測ステージ)を無駄なく効率よく
利用できる。
【0031】本願請求項4の発明は、上記合流機構を有
する供給ステージが、受皿を搬送する一条の高速搬送路
と、複数条が等速同期駆動して各々受皿を搬送し、かつ
終端部が前記高速搬送路に受皿を乗り移し可能に連係し
た複数条の低速搬送路と、各低速搬送路の終端部から高
速搬送路上への受皿の乗り移りを案内する受皿乗移り案
内手段とを備え、前記各低速搬送路は、搬送方向に一定
ピッチで受皿の搬送支持部を有し、かつ各低速搬送路の
受皿の搬送支持部は該低速搬送路の条数分の1だけその
位相が相互に搬送方向にずれて設けられていることを特
徴とする。
【0032】上記構成における低速搬送路は一般的には
ベルトコンベアにより好ましく構成することができ、受
皿の搬送支持部は、例えばこのベルトコンベアに一定ピ
ッチで設けた桟(ベルト幅方向に延設した凸部)により
形成することができる。
【0033】この発明によれば、等速で同期回転駆動す
るベルトコンベア上の受皿は、搬送方向に位相がずれて
いるので高速搬送路上への乗り移り合流が容易かつ合理
的に行われる。
【0034】本願請求項5の発明は、上記合流機構を有
する選別装置において、供給ステージの低速搬送路が、
その終端部が一条の高速搬送路の水平両側に並設された
二条であることを特徴とする。
【0035】この発明によれば、例えば低速搬送路を形
成する等速で同期回転駆動する桟付きベルトコンベア上
の受皿を、ガイドレール等により搬送幅方向に寄せるだ
けで高速搬送路上への乗り移りを行わせることができ
る。
【0036】本願請求項6の発明は、上記合流機構を有
する選別装置において、供給ステージの複数条の各低速
搬送路は、複数の作業者により農産物を受皿に載せる作
業で載せ可能な数よりも過剰な数の受皿を単位時間あた
りに搬送する搬送速度に設定され、計測ステージの搬送
路は、前記供給ステージの作業者による農産物の載せ可
能な数と該計測ステージの最大処理数とが概ね一致する
搬送速度に設定されていることを特徴とする。
【0037】この発明によれば、計測ステージより下流
の機械化された工程における作業速度に見合って、手作
業に頼る供給ステージの作業速度を設定することができ
ると共に、作業者の負担をより軽減させることができ
る。
【0038】本願請求項7の発明は、上記の各発明にお
いて、供給ステージと計測ステージの間に、空の受皿を
検出する検出手段と、この検出手段により検出された高
速搬送路上の空の受皿を高速搬送路外に排出する前記空
受皿排出手段とを設けたことを特徴とする。
【0039】この発明によれば、計測ステージの前段
(上流)の搬送路において、空の受皿が搬送路外に排出
されるので、計測作業の無駄をなくすことができ、また
受皿を無駄に搬送させないので損傷等を受ける虞れも軽
減できる。
【0040】本願請求項8の発明は、上記の各発明にお
いて、前記空受皿排出手段により計測ステージの前段
(上流)の搬送路外に排出された受皿を、前記循環路を
介して供給ステージに戻るように構成したことを特徴と
する。
【0041】この発明によれば、受皿を迅速に供給ステ
ージに循環させて効率よく利用できるので、受皿の使用
数を少なくすることができる。
【0042】本願請求項9の発明は、上記した各農産物
の選別装置を運転する方法の発明に関し、上記各選別装
置の運転において、複数の作業者による農産物の供給作
業が行われるように準備された供給ステージの搬送路
に、計測ステージの単位時間あたりの最大処理可能数よ
りも過剰に空の受皿を供給ステージの搬送路に供給する
ことを特徴とする。
【0043】この構成において、計測ステージで処理す
る単位時間あたりの最大処理可能数というのは、計測,
仕分け及び包装の作業のために準備された装置全体の能
力を必要十分に発揮させる場合の数をいう。
【0044】この発明によれば、過剰な受皿供給を行う
ことで供給ステージにおける搬送路上の空の受皿の存在
割合を高めて、作業者、特に複数並んだ作業者のうちの
下流側に位置する作業者の作業負担を軽減でき、また全
体として農産物の受皿への充填率を高くすることができ
る。
【0045】なお、上記のように過剰の数の受皿を供給
ステージに供給することは、上記仕分け装置等の能力を
超えた農産物を高速搬送路上に流す虞れを招くようにみ
えるが、実際には、作業者による農産物の受皿への充填
率を70〜80%程度に想定した作業を設定すれば弊害
を招くことなく、作業負担の軽減を得ることができる。
なお、農産物を載せた受皿の万一の過剰な搬送が生じた
場合に、これを例えば供給ステージに戻すようにしても
よい。
【0046】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示した実施形
態に基づいて説明する。
【0047】実施形態1 図1は、本発明よりなる農産物(例えばリンゴ)の選別
装置(農産物の受皿への供給〜箱詰包装に至る経路)を
平面図で示したものであり、本例の選別装置は、大別し
て、農産物の等級計測を兼ねた農産物の供給ステージ、
糖度等の内部品質(等級要素)や大きさ等の階級要素な
どの選別に必要な情報を計測する計測ステージ、これら
の計測情報に基づき図示しない情報処理手段が等階級の
選別仕分区分を判定して、該当する農産物を各仕分区分
別の貯溜コンベアに排出する仕分ステージ、選別仕分け
されて各仕分区分の貯溜コンベア(分岐コンベア)から
箱詰待機位置に送りだされた一群(包装単位数)の農産
物を箱詰めする箱詰包装する包装ステージから構成され
ている。
【0048】そして本例では、農産物の供給ステージで
は、二条の低速搬送コンベア上の受皿(以下「フリート
レイ」という)に作業者が農産物を載せる際にその作業
者の目視判断等を要する作業を比較的遅い搬送速度で移
動する受皿に対して作業できる状態を確保し、一方、こ
れらの二条の低速搬送コンベアから一条の高速搬送コン
ベアに受皿を合流させることで、外観計測ステージ及び
仕分ステージでは、機械的作業で高速で能率よく作業で
きるようにして高速処理化を図っている。
【0049】前記した供給ステージにおいて、低速搬送
コンベア上のフリートレイに農産物を載せる作業、等級
をトラッキングで表示させる作業、これにより表示され
た等級の情報を情報処理手段に取り込む作業、及び二条
の低速搬送コンベアで搬送されているフリートレイを一
条の高速搬送コンベアに乗り移り合流させる作業の詳細
は、図2〜図4に示される。
【0050】以下図1〜図4により説明すると、循環路
をなすリターンコンベア51により戻されたフリートレ
イ4を低速搬送コンベア52上で例えば毎秒3個の搬送
速度で搬送させながら、この低速搬送コンベア52に沿
って多数並んだ作業者50(本例では各条にそれぞれ5
人)は、選果場に持ち込まれた農産物の載ったコンテナ
が入荷コンベア57から分配コンベア571に送られて
くることに伴い、該コンテナから農産物を一つづつ取り
上げて等級(秀,優,良や、A,B,Cなどの3等級)
を目視判別し、フリートレイ4の上に農産物を載せると
共に、この際に、フリートレイ4の位置を搬送コンベア
52の中央,右側,左側(図3中に二点鎖線で示した位
置PC ,PR ,PL )の所定位置に動かしてトラッキン
グでその3等級のいずれかであることを示す作業を行
う。なお、図1に示した作業者が5人の場合の平均的な
作業速度は、本発明者の知見によればリンゴの場合には
0.5個/sec程度が限界であり、したがって、一つ
の低速搬送コンベア52上で搬送されるフリートレイ4
に対する農産物の充填速度(作業速度)は、概ね0.5
個×5=2.5個/secとなり、3個/secで搬送
されるフリートレイ4の一部は空のまま合流機構に送ら
れることになる。なおこの充填速度(作業速度)は、人
的作業である故に低速搬送コンベア52上に供給される
フリートレイ4の数によって必ずしも機械的に一定とは
らなずに空のフリートレイ4が多く存在する分、充填速
度(作業速度)は向上する。したがって、無駄を見越し
て過剰にフリートレイ4を供給することによって充填率
を高めることができる。
【0051】上記のトラッキングのために、本例の低速
搬送コンベア52は、搬送方向に一定間隔で桟521が
設けられた桟付きコンベアをなしており、この桟521
は、図3に示す如く、左右方向の中央部が平面円形のフ
リートレイ4と浅く凹凸係合できる切欠き5211が設
けられていて、左右の各位置では桟521により又中央
部の位置では前記切欠き5211にフリートレイ4が係
合してトラッキング表示を正確に表示できるようにフリ
ートレイ4を安定に位置決めできるように構成されてい
る。なお、リターンコンベア51の終端部に設けた螺旋
溝を有するピッチ付けスクリュー511により、桟52
1で区切られた1マスごとに一つのフリートレイ4が入
るようになっている。
【0052】また、前記低速搬送コンベア52は、無端
回動する一対の並走リンクチェーン58の対向リンク5
81間にプレート59を架設することでフリートレイ4
の搬送支持に適した実質的に連続するコンベア搬送面を
形成するようになっている。582はリンクチェーン5
8を覆うカバーであり、コンベア搬送面の側縁枠を兼ね
ている。
【0053】53はフリートレイ4の位置状態(トラッ
キング状態)を検出するために設けられた光電センサ等
のトラッキング検出装置であり、農産物の等級をこれを
載せているフリートレイ4のトラッキング位置から検出
する。
【0054】トラッキングを検出した後のフリートレイ
4は、本例ではテーパーレール522で一列に幅寄せさ
れる。55はフリートレイ4に表示させた一つづつ異な
る識別標識、例えばバーコードを読み取るバーコードリ
ーダーである。
【0055】以上のようにして、ある特定のフリートレ
イ4の識別情報(個別化情報)をバーコードで検出し、
また当該特定のフリートレイ4に載っている農産物の等
級情報をトラッキング検出装置53により検出した情報
は、電気信号に変換されて図示しない情報処理手段であ
るコンピュータに送られ、特定のフリートレイ4に載っ
ている農産物がいずれの等級に属するものかが判定され
情報として記録される。そしてこの記録情報は、後述す
る選別コンベア1から貯溜コンベアにフリートレイ4を
排出するための仕分情報として利用される。
【0056】次に、合流機構56を用いて二つの低速搬
送コンベア52上のフリートレイ4を高速で移送する一
つの選別コンベア(前述した高速搬送コンベア)1に載
り移し合流させる本例の特徴的な構成について説明す
る。
【0057】本例の農産物の供給ステージに設けられた
低速搬送コンベア52の終端側においては、該二つの低
速搬送コンベア52は所定の間隔を空けて並走すると共
に、両者の前記桟521が搬送方向に1/2ピッチだけ
位相がずれて同期回転駆動(搬送)するように設けられ
ている。そして、両者低速搬送コンベア52の中間に配
置されて略2倍の速度で移送するように設けられた高速
搬送コンベアとしての選別コンベア1に対し、それぞれ
乗移り中継コンベア561,561を介して、受皿の乗
移り案内手段である傾斜(ガイド)レール562,56
2が、フリートレイ4を横方向に幅寄せして合流を行う
ようになっている。これらによって合流機構56が形成
される。
【0058】前記乗移り中継コンベア561は、低速搬
送コンベア52と選別コンベア1の速度比が大きい場合
の乗移り中継を円滑に行わせるためのものであり、本例
では桟5611が設けられた構成とされていると共に、
移送速度はこれら低速搬送コンベア52と選別コンベア
1の中間的な速度に設定されている。また各低速搬送コ
ンベア52にそれぞれ対応して設けられた乗移り中継コ
ンベア561は、これらに設けられた桟5611が搬送
方向に相互に1/2ピッチ位相がずれて設けられている
と共に、低速搬送コンベア52の桟521との間ではフ
リートレイ4の乗り移りができる関係に設定される。
【0059】以上のようにして二条の各低速搬送コンベ
ア52の上で等級の仕分区分を判定するための選別要素
が検出された農産物を載せたフリートレイ4は、低速搬
送コンベア52で搬送されながら、傾斜レール562に
係合するとその傾斜に沿って横方向に幅寄せされ、選別
コンベア1に乗り移る。そして両側の低速搬送コンベア
52の桟521の位相が搬送方向に1/2ピッチずれて
いることで、選別コンベア1上に効率よく等間隔に整列
して合流され、この選別コンベア1に設定されている高
速度(二条合流により6個/secで、平均するとその
うちの1個のフリートレイ4は空)で、次の計測ステー
ジに搬送されるが、本例においては、計測ステージの透
過光計測を行う内部品質情報計測装置10、次いで大き
さなどを計測する外部品質情報計測装置11に通す前
に、図5に示すように、空のフリートレイ4を選別コン
ベア1の搬送路外に排出する空受皿排出装置9が設けら
れているという特徴がある。
【0060】本例の空受皿排出装置9は、選別コンベア
1上のフリートレイ4が空であることを検出する空検出
装置901との組合せで設けられ、空受皿排出装置9自
体は、上述した特開平6−278848号公報に記載の
装置を利用して構成することができる。具体的には、前
記空受皿排出装置9は、外周部の内側に周方向に沿って
等間隔に多数の電磁吸着部903を有し、図5の矢印方
向に回転する回転テーブル902と、選別コンベア1上
からフリートレイ4を排出するために該フリートレイ4
を吸着転向させるべく、所定の固定位置で回転テーブル
902の電磁吸着部903を励磁させる励磁手段904
と、排出コンベア905に排出した空のフリートレイ4
をそのまま流すための固定位置に設けられた電磁吸着部
903の励磁解除手段906とから構成されている。な
お、上記フリートレイ4の空検出装置901は、選別コ
ンベア1の搬送路幅方向の片側に設けた投光素子901
1から、他側に設けた受光素子9012に投光を行っ
て、フリートレイ4がこの位置を通過した際にその投光
が遮ぎられる場合には農産物が載っており、遮ぎられな
い場合にはフリートレイ4が空であることを検出するよ
うにしている。
【0061】以上の構成により、農産物を載せてない空
のフリートレイ4が空検出装置901の位置を通過する
際に空であることが検出されると、コンピュータ等の制
御手段(図示せず)からの指令により前記励磁手段90
4が励磁されることで、該当するフリートレイ4は電磁
吸着部903をもつ回転テーブル902に吸着され、該
回転テーブル902の回転に従って選別コンベア1上か
ら横方向に転向し排出されることになる。そして、励磁
解除手段906を同制御手段からの指令により作動させ
ることで前記吸着を解除し、排出した空のフリートレイ
4を排出コンベア905の下流側に流す。なお、図示し
ていないが、この排出コンベア905の終端側は、上述
した供給ステージに連なるリターンコンベア51に接続
されている。
【0062】なお、選別コンベア1は、合流部から空受
皿排出装置9までが6個/secの搬送速度で設定され
ているが、空受皿排出装置9を通過した後には、コンベ
ア速度を徐々に減速するように複数のコンベアを連結さ
せて最終的に5個/secの搬送速度としている。
【0063】以上により空のフリートレイ4が排出され
た後は、選別コンベア1上のフリートレイ4は5個/s
ecで搬送され、内部品質情報計測装置10で透過光検
出による糖度等の内部品質を示す情報を計測し、次いで
外部品質情報計測装置11で外観を撮像してその大きさ
等の階級を計測する。
【0064】次に、本例の選別装置の仕分ステージにつ
いて説明する。
【0065】本例の農産物の選別装置は、前記した農産
物の供給ステージにおける低速搬送コンベア52を二条
に設け、かつこれら二条(2系列)の低速搬送コンベア
52から送出されるフリートレイ4を高速搬送コンベア
である一条の選別コンベア1に合流させて搬送する系
を、上下2段に積層した形式で設けて、一つの箱詰装置
に上下の箱詰包装ラインからのフリートレイ4の供給を
選択できるようにした特徴的な構成をなしており(図
6,図7参照)、かかる本例の構成は、数十以上の多段
階の等階級仕分選別を行う作業場合に、効率の良い箱詰
作業を行うことに適している。
【0066】以下このことを実際に適用する実施形態を
説明して明らかにする。
【0067】農産物の供給ステージで等級が計測され、
また合流した後、空のフリートレイを選別コンベア1上
から系外に排出してから内部品質及び外部品質を計測
し、これらの計測情報に基づいて図示しない情報処理手
段(コンピュータ)により仕分区分を判定した農産物を
載せたフリートレイ4は、図6に示すように、上下2段
の各選別コンベア1,1で搬送されながら、横方向に分
岐接続された貯溜コンベア202(本例では上下同数の
2021 〜202n のn条)に、仕分区分別に、該当す
る仕分区分の農産物を載せたフリートレイ4を排出させ
るようになっている。
【0068】本例における前記の貯溜コンベア202
は、上側4条及び下側4条の計8条のものが一組(グル
ープ)をなして、箱詰包装部の一つの箱詰待機位置に連
係する分岐箱詰ライン2を形成するように設けられ、図
示では、これらの分岐箱詰ライン2のうちの五組が選別
包装装置の箱詰待機位置に連係する状態を示している
が、これらとは別に、例えば作業者による手詰め作業の
箱詰待機位置、あるいは箱詰しない分岐箱詰ラインを分
岐接続することもできる。手詰め作業用の箱詰待機位置
を有する分岐箱詰ラインは、例えば極少数の農産物しか
ない仕分区分の場合、作業者によって適時箱詰するよう
に設けることができ、また格外品として出荷できないよ
うな農産物については、箱詰包装をする必要がないから
箱詰しないラインに排出してもよい。
【0069】以下、図1,図6,図7により、一組の分
岐箱詰ライン2について説明するが、他の組についても
箱詰めの配列パターンが異なる他は構成は共通してい
る。
【0070】選別仕分部を構成する前記の分岐箱詰ライ
ン2は、図6,図7に示すように、大略、上下の各選別
コンベア1からフリートレイ4を排出する上下の排出装
置201,201、排出されたフリートレイ4を貯溜す
る上下の貯溜コンベア202,202、箱詰待機位置2
03に上下の貯溜コンベア202からフリートレイ4を
送出すトレイ送出装置204とからなっている。
【0071】前記の排出装置201は、例えば特開平6
−278848号公報で開示されている仕分け排出装置
を用いて構成することができ、上下の選別コンベア1,
1それぞれに各独立して設けられる。また本例では、一
つの排出装置で二レーン(二条)の貯溜コンベア202
(図6の2021,2022)にフリートレイ4を振り
分ける機能をもつように構成されている。すなわち、前
記排出装置201は、外周部の内側に周方向に沿って等
間隔に多数の電磁吸着部2012を有し、図7の矢印方
向に回転する回転テーブル2011と、選別コンベア1
上からフリートレイ4を排出するために該フリートレイ
4を吸着転向させるべく、所定の固定位置で回転テーブ
ル2011の電磁吸着部2012を励磁させる一つの励
磁手段2013と、前記したように二レーンの貯溜コン
ベア2021,2022にフリートレイ4を振り分ける
ため、所定の2カ所の位置に固定して設けられた電磁吸
着部2012の励磁解除手段2014,2015とから
構成されている。
【0072】以上の構成により、例えば等階級の仕分区
分が判定された農産物(例えば大きさの階級がLで等級
がA)は、その仕分区分に設定された貯溜コンベア20
2を有する排出装置201の位置を通過する際に、コン
ピュータ等の制御手段(図示せず)からの指令により前
記励磁手段2013が励磁されることで、該当するフリ
ートレイ4は電磁吸着部2012をもつ回転テーブル2
011に吸着され、該回転テーブル2011の回転に従
って選別コンベア1上から横方向に転向し排出されるこ
とになる。そして、励磁解除手段2014,2015の
いずれかを同制御手段からの指令により作動させること
で前記吸着を解除し、排出したフリートレイ4を二レー
ン2021,2022のいずれかに送り込む。
【0073】なお、所定の排出装置201で特定の仕分
区分の農産物を選別して該当する貯溜コンベア202に
排出する操作は、本例では次のように行われる。すなわ
ち、選別コンベア1の上流に配置したバーコードリーダ
ー5(図1参照)によりフリートレイの固有の標識(バ
ーコード)を読み取ることでこの標識と一対一の関係で
記録されている農産物の仕分区分を検出し、このバーコ
ードリーダー5の配置位置から、該当する仕分区分の貯
溜コンベア202に対応する排出装置までの移送距離
(あるいは時間)を、エンコーダ装置などから前記選別
コンベアの移動量と対応して出力されるパルス数に基づ
いて割り出して、該当するフリートレイ4がその排出装
置201部分を通過する際に作動させる。
【0074】本例では、例えば、図6の右側に図示した
排出装置201を、大きさMで等級のAの仕分区分の農
産物Pを載せたフリートレイ4を2条の貯溜コンベア2
02に排出するために設置し、左側の排出装置201
を、2条の貯溜コンベア202に大きさLで等級Aの仕
分区分の農産物Pを排出するように設置することができ
るが、これは一つの分岐箱詰ライン2の全ての貯溜コン
ベア202を同じ仕分区分としたり、全て異なる仕分区
分とすることもでき、その選択は処理する農産物の仕分
区分の分布率等により必要に応じて決定することができ
る。
【0075】次に貯溜コンベア202について説明する
と、この貯溜コンベア202はベルトコンベアあるいは
ローラコンベアなどにより構成され、排出されたフリー
トレイ4を下流側に搬送するようになっている。また、
上述のように一つの排出装置201に対して二レーン2
021,2022が各々一列にフリートレイ4を集積す
るように設けられていて、各レーン2021,2022
の搬送終端位置には、フリートレイ4を停止させるため
のストッパ機構2023が配置されている。このストッ
パ機構2023は、通常はフリートレイ4の搬送を停止
させるように作用し、図示しないセンサによって例えば
集積されたフリートレイ数が所定の包装単位数(箱詰め
作業で一箱に詰められる個数)が集積したことが検出さ
れると、後段の箱詰め作業の進行状況に応じて制御手段
(図示せず)からの指令に基づいて搬送を許す状態に切
換えられて該所定数のフリートレイ4を箱詰待機位置2
03に送り込み、該所定個数の送り込みの後、後続のフ
リートレイ4の送り込みを再び停止させるように、該ス
トッパ機構2023を搬送停止状態に復帰させる。この
ようなストッパ機構2023は例えばストッパ板とシリ
ンダ装置等を組み合わせて構成することができる。
【0076】以上の排出装置201及び貯溜コンベア2
02は上下の選別コンベア1,1に対してそれぞれ独立
に設けられ、したがって、本例の構成では、一つの分岐
箱詰ライン2において、貯溜コンベア202は上下に各
4条、排出装置201は上下に各2個配置されることに
なる。
【0077】次に、箱詰包装部について説明する。本例
のこの箱詰包装部は、農産物の箱詰待機位置203、及
びこの箱詰待機位置203に貯溜コンベア202から農
産物を送出す切替式のトレイ送出装置204、箱詰め作
業を行う箱詰装置205、及びこれに関連する周辺装置
によって構成されている。
【0078】前記の箱詰待機位置203は、一つの分岐
箱詰ライン2に含まれる複数(本例では8条)の貯溜コ
ンベア202のいずれかのレーンから送り込まれた所定
個数のフリートレイ4を、箱詰めのために一列に整列さ
せて箱詰めのために待機させる箱詰レーン2031とし
て設けられる。また農産物を送出す切替式のトレイ送出
装置204は、いずれかの貯溜コンベア202から箱詰
レーン2031にフリートレイ4を送り込むために、上
下揺動式に設けられた4条の送出コンベア2041(図
6参照)と、これらの送出コンベア2041を揺動させ
る各レ−ン毎のエアシリンダ装置2042と、4条の貯
溜コンベア202から送出コンベア2041を介して送
出されるフリートレイ4を箱詰レーン2031に移送す
るために直角な方向に延設した中継コンベア2043と
により構成されている。各エアシリンダ装置2042
は、上下に対をなす貯溜コンベア202のいずれか一方
から一群のフリートレイ4を送出すために、前記したス
トッパ機構2023が搬送を許す状態に切換えられるこ
とに先立って、前記中継コンベア2043側の軸204
4を揺動中心にして送出コンベア2041を上下揺動さ
せ、該当する貯溜コンベア202と箱詰レーン2031
が(直接または中継コンベア2043を介して)連続関
係となるように切替えられる。
【0079】なお、図7は、同図の右側の貯溜コンベア
2021に箱詰包装単位数の24個のフリートレイ4が
集積された際に、送出コンベア2041を水平姿勢にし
て送り出している状態を示し、また、図6は、同図の送
出コンベア2041を下方に揺動させた傾斜姿勢にして
下段の貯溜コンベア202から箱詰包装単位数のフリー
トレイ4を送り出している状態を示している。
【0080】以上のトレイ送出装置204により所定の
貯溜コンベア202から所定個数だけ送り出されたフリ
ートレイ4は、箱詰レーン2031上に送り込まれ、箱
詰レーン2031の先端に設けたストッパ機構2034
により停止されて箱詰待機状態とされる。なおこのスト
ッパ機構2034は、前記ストッパ機構2023と同様
に構成することができ、農産物の取上げ終了時点(ある
いは取上げ後搬送に支障のなくなった時点)で搬送を許
す状態に切換えられて空のフリートレイ4をリターンコ
ンベア51に送り出し、所定個数を送り出した後、後続
のフリートレイ4を再び停止させる状態に復帰される。
リターンコンベア51の終端は図1,図2で示した低速
搬送コンベア52につながっている。
【0081】次に、箱詰装置205としての作業ロボッ
トについて説明する。
【0082】本例のこの箱詰装置205は、図6,図8
に示すように、垂直多関節型のアーム機構を有する作業
ロボット(以下「作業ロボット205」とする)として
構成されており、前記箱詰待機位置203の箱詰レーン
2031に一列に整列待機された所定個数のフリートレ
イ4の上から農産物Pを取上げ、トレイパック801〜
804のいずれかを選択して嵌挿した段ボール箱6に一
列づつ順次に詰めるように動作するものである。そして
本例の選別包装装置では、例えば大きさLの農産物Pを
箱詰する場合には5個×4列(計20個)に詰めるが、
大きさMの農産物Pを箱詰する場合には6個×4列(計
24個)を詰めるようにしているので、取上げ個数が異
なることに対応できるように、作業ロボット205の吸
着カップのうちの取上げに関与しないものは退避状態の
位置に退避できるように設けられている。
【0083】すなわち、本例の作業ロボット205は、
図6,図8に示したように、本体2051から平行四辺
形リンクモーションを行う根元リンク機構2052が延
出され、この根元リンク機構2052の先端に水平軸回
りの回転を許すヒンジを介して、平行四辺形リンクモー
ションを行う先端リンク機構2053を連結し、更にこ
の先端リンク機構2053の先端に吸着カップホルダー
2054をブラケット2055を介して連結して構成さ
れ、これらのリンク機構で構成されたアーム機構によ
り、ブラケット2055は常に水平姿勢を維持しながら
上下,前後に移動できるようになっている。
【0084】前記ブラケット2055は、図8に詳細に
示したように、ブラケット底部板20551に設けた一
対のガイド20552が、吸着カップホルダー2054
の上面に設けたレール20541と水平方向移動可能に
滑合することで、該吸着カップホルダー2054を図8
のY−Y方向に移動可能に吊持し、かつ吸着カップホル
ダー2054の上面に組み付けたエアシリンダ装置20
542のピストンロッド20543が前記ブラケット底
部板20551と連結されていることで、吸着カップホ
ルダー2054とブラケット2055の前記Y−Y方向
の位置が決められるようになっている。
【0085】前記の吸着カップホルダー2054はその
下部に、本例においては、図8に示すように前記Y−Y
方向に移動できないように固定された端部の一つの固定
カップ吊体2056と、該吸着カップホルダー2054
の下面に設けたレール20545に前記Y−Y方向につ
いて移動できるように滑合した6個の移動カップ吊体2
057との組合せを吊持するように設けられていて、こ
れら計7個のカップ吊体は、いずれも上下駆動されるピ
ストンロッド20562,20572を下方に有するエ
アシリンダ装置20561,20571を吊杆とし、そ
のピストンロッド20562,20572の下端に吸着
カップ20563,20573を備えている。なおこの
吸着カップは、取上げようとする農産物との密着性を高
めるための柔軟なベローズを有する既知のものなどを用
いることができる。
【0086】各吸着カップ20563,20573は、
通気管2058により図示しないブロアーに接続されて
いる。
【0087】また以上の計7個のカップ吊体には、サー
ボモータ20546を駆動手段としたパンタグラフ機構
20547が間隔変更手段として設けられていて、固定
カップ吊体2056を基準として順次隣接する移動カッ
プ吊体2057の間隔を変更できるようになっている。
すなわち、固定カップ吊体2056と、これに対し最も
離れた位置にある移動カップ吊体2057の水平方向位
置をサーボモータ20546により移動させるようにし
ながら、これらの一対のカップ吊体の間に存在する残り
のカップ吊体の隣接間隔をパンタグラフ機構20547
により均等化することで間隔変更と均等化が達成され
る。
【0088】以下本例の選別包装装置に設けられている
周辺装置等について説明する。
【0089】7は段ボール箱6の供給・排出装置を示
し、空箱搬送コンベア701で搬送された空箱6をプッ
シャー702で空箱降下装置703に所定のタイミング
で押し入れ、押し入れられた空箱6は降下された後、図
6及び図7で示した矢印に沿って箱詰位置704に送り
込まれるようになっている。また農産物Pの箱詰が終了
した段ボール箱6は、箱詰位置704から図示しないエ
レベータで排出コンベア705まで降下され、製品搬送
コンベア706により所定の製品集積場所まで搬送され
る。
【0090】以上の構成を有する選別装置による農産物
Pの箱詰包装作業を以下説明する。農産物の供給ステー
ジにおいて、フリートレイ4に農産物を載せ低速搬送コ
ンベア52で各条3個/secで搬送させながら、上述
したトラッキングによる等級選別及び識別標識の検出が
行われたフリートレイ4は、二つの並設した低速搬送コ
ンベア52から合流機構56で合流されて一条の選別コ
ンベア1に乗り移り、6個/secで搬送される。この
際、この選別コンベア1上のフリートレイ4には、各低
速搬送コンベア52の送り速度(3個/sec)と作業
者による載せ作業の速度との差により、概ね一定の割合
で空のフリートレイが含まれることになるのは上述した
通りである。
【0091】農産物Pを載せたフリートレイ4と空のフ
リートレイ4は、上下2段の各選別コンベア1により移
送されながら、図5の空受皿排出装置9により該空のフ
リートレイ4が系外に排出され、農産物を載せたフリー
トレイ4は、内部品質計測装置10及び外部品質計測装
置11に順次通されて選別仕分けに必要な情報が計測さ
れ、これらの情報及び上記等級の情報に基づいて仕分区
分が判定される。そして仕分ステージに至って、所定の
仕分区分に指定された貯溜コンベア202に送り込まれ
て集積される。なおこれらの各貯溜コンベア202の終
端部に配置されているストッパー機構2023はいずれ
もフリートレイ4を停止させる状態にある。
【0092】このようにして各貯溜コンベア202に集
積されたフリートレイ4の数は図示しないセンサーによ
り計数され、一つの段ボール箱6に箱詰する際の一箱分
が集積された時点で、箱詰装置(作業ロボット)205
が受入れ可能な状態(箱詰作業を行うことができる状
態)にあれば、その終端部のストッパー機構2023を
退避させ、送出コンベア2041を介して箱詰レーン2
031までその一箱分のフリートレイ4を送り込む。こ
の際、一つの分岐箱詰ライン2に属する上下各4条の貯
溜コンベア202のうちで、送出しをどの貯溜コンベア
202からのものとするかは、例えば各貯溜コンベア2
02毎に設けたセンサーカメラ(図示せず)などから検
出された情報に基づき、フリートレイ集積状態,集積速
さの違いなどのコンピュータ解析によって箱詰処理を効
率よく行うことができるように制御すればよい。そし
て、上段の貯溜コンベア202からの送出しの場合は、
該当する貯溜コンベア202に連続する送出コンベア2
041を水平姿勢とし、下段の貯溜コンベア202から
の送出しの場合は、エアシリンダ装置2042の作動で
該当する貯溜コンベア202に連続する送出コンベア2
041を下方に揺動させて傾斜姿勢とする。
【0093】以上のようにして一箱分の農産物Pに相当
するフリートレイ4が送り込まれ、順次一列づつの箱詰
作業が行われる箱詰レーン2031において、上述した
多関節型の作業ロボット205により箱詰作業が行われ
る。
【0094】なおこの際、本例の作業ロボット205は
計7個のカップ吊体(一個の固定型のカップ吊体205
6と6個の移動型のカップ吊体2057)を有するた
め、吊持して取上げる農産物Pが6個であるため1個分
だけカップ吊体が余分である。そこで固定カップ吊体2
056から最も離れた移動カップ吊体2057のエアシ
リンダ装置20571の吸着カップ20573を、通気
管(図示せず)からの吸気により通常の農産物移載のた
めに動作する位置から上方に退避移動させ、農産物Pの
取上げ、移載などの動作に関与できないようにする。こ
の状態は図8に示される。また各カップ吊体2056,
2057が前記箱詰レーン2031に停止されている6
個のフリートレイ4の上の農産物Pを吸着吊持して取上
げるのに適するようにされる位置,間隔は、エアシリン
ダ装置20542の作動及びパンタグラフ機構2054
7の作動によって与えられる。
【0095】このように制御された6個のカップ吊体を
有するアーム機構は図6の二点鎖線で示した位置・姿勢
に移動され、吸着カップ20563,20573により
一列6個の農産物Pを吸着し取上げる。
【0096】次に取上げられた農産物Pを吸着吊持する
作業ロボット205は、アーム機構の姿勢を制御するこ
とによりカップ吊体2056,2057を箱詰位置に移
動させ、またこの移動の途中で、パンタグラフ機構20
547の作動により一列のカップ吊体2056,205
7の隣接間隔を箱詰に適した状態に変更する。農産物P
が取上げられた空のフリートレイ4は、ストッパ機構2
034が退避されてリターンコンベア51へ送出され
る。そして後続の農産物Pを載せたフリートレー4が箱
詰レーン2031に移入されて、復帰したストッパ機構
2034により停止され次の箱詰のために待機される。
そして図8の状態にカップ吊体の隣接間隔を広げた作業
ロボット205により2列目の農産物Pの箱詰作業が行
われる。以上の作業は、本例においては4列分連続して
行われ、これにより一箱分の箱詰作業が終了し、作業終
了の箱6は排出コンベア705から製品搬送コンベア7
06を介して所定の製品集積場所まで搬送される。
【0097】以上説明した本例の農産物選別装置におい
ては、二条の低速搬送コンベア52において比較的低速
度で搬送されているフリートレイ4に対して、作業者が
農産物の等級(本例では3段階の等級)を目視で判定し
てフリートレイ4に該農産物を載せながら、搬送面上で
のフリートレイ4の位置を右,左,中央の3位置のいず
れかに移動させてトラッキングにより等級表示をさせ、
このトラッキングで表示された農産物の等級を検出し、
フリートレイ4に付されている例えばバーコードの読取
り情報とともに、選別情報として仕分区分の判定を行う
制御装置に電気信号として送ることができる。したがっ
て、高速処理が困難な選別要素の計測処理及び作業者に
よる高速処理が難しい農産物の供給や等級の目視判定及
びトラッキング処理などを、その作業及び計測処理速度
に適した比較的低速度で行うことができる。なお、図示
しないが低速で搬送する低速搬送コンベア52上に比較
的処理時間のかかる内部品質計測装置を配置し、高速で
処理する選別コンベア1上に高速処理が可能なカメラ等
の外観検査装置を配置してコスト及び選別精度の両面で
有効なレイアウトを組むこともできる。
【0098】一方、合流機構56を介して、二条の低速
搬送コンベア52上のフリートレイ4を高速搬送する選
別コンベア1に乗り移して等間隔に整列合流させること
ができ、箱詰装置(作業ロボット205)を多数台設置
している箱詰包装部に対し、多数のフリートレイ4を高
速で仕分け処理することができて装置全体としての処理
能力を高くできる。
【0099】しかも、本例の合流機構56で構成される
搬送合流装置は、二条の搬送コンベアから一条の選別コ
ンベアへの乗り移しを、乗り移しのためのタイミング待
ちなどがなく、各コンベアを連続駆動させながら最大効
率で行うことができる点で極めて優れている。
【0100】実施形態2 図9は、供給ステージが一条の搬送コンベア101で構
成されていて、合流機構を備えていない選別装置の本例
の概要を平面図で示したものである。
【0101】すなわち、リターンコンベア51により循
環して供給ステージに戻された空のフリートレイ4は、
作業者50による農産物の載せ作業の全体能力を一定程
度上回る数が、上述した実施形態1のピッチ付けスクリ
ュー(図示せず)により一定間隔で搬送コンベア101
上を搬送されるように供給される。
【0102】このような過剰なフリートレイ4の供給に
より、供給ステージから搬送コンベア101上を搬出さ
れるフリートレイ4には一部空のものが存在することに
なるが、多数並んだうちの下流側に位置する作業者にお
いても空のフリートレイ4が多く存在するので、農産物
の載せ作業の負担は空のフリートレイ4が捜し易いその
分だけ軽減される。また、供給ステージから搬出された
フリートレイ4のうちの空のものは、実施形態1と同様
に構成した空受皿排出装置9によりこれを検出して排出
コンベア905に排出する。
【0103】そして空のフリートレイ4を搬送コンベア
101上から系外に排出して残った、農産物を載せたフ
リートレイ4は次に連接された搬送コンベア101に乗
り移り、内部品質計測装置10(及び/又は外部品質計
測装置11)を通って、仕分選別のために必要な情報が
計測され、計測された情報はフリートレイ4バーコード
情報と共に、図示しない仕分区分の判定を行う制御装置
に送られる。他方、フリートレイ4は次段に連接された
搬送コンベア(選別コンベア)101に乗り移り、バー
コードリーダ5でフリートレイ4のバーコードを読み取
って、所定の仕分区分別に設定されている仕分排出装置
201により多数分岐された貯留コンベア(分岐コンベ
ア)202に排出される。なお、供給ステージから計測
ステージ、仕分ステージにおける各搬送コンベア101
は、本例では、それぞれ別々のものが順次に連接されて
一条に形成されていて、各ステージでのフリートレイ4
の搬送に適した搬送速度に設定される。
【0104】なお、上記以外の他の装置構成は、基本的
には実施形態1と同様のものである。
【0105】本例の選別装置によれば、例えば大型の農
産物や、メロンなどの比較的大型でかつ取扱に注意を要
する農産物などについて、計測ステージや仕分け、包装
の各ステージで比較的低速度とはいえ装置の能力に適し
た効率のよい処理を行える数(最大処理可能数)のフリ
ートレイ4を搬送させつつ、供給ステージでは、その最
大処理可能数よりも過剰な空のフリートレー4を搬送さ
せることで手作業で農産物を載せる作業を、その負担を
軽減させながら行うことができ、しかも、供給ステージ
から搬出される空のフリートレイ4は、計測ステージの
前段で系外に排出するので、計測や仕分の差異の無駄の
ない効率のよい処理を行うことができる利点が得られ
る。
【0106】
【発明の効果】本願の各請求項記載の受皿の搬送合流装
置の発明によれば、供給ステージから下流に搬出される
空の受皿(フリートレイ)を搬送途中で系外に排出機構
を有することで、計測ステージや仕分ステージには送ら
ないようにして、高速処理が可能な仕分ステージや包装
ステージでは高速化した処理を行うことができ、農産物
の選別装置全体の処理能力,処理効率が高い選別装置を
提供できるという効果が奏される。
【0107】しかも、空の受皿を排出するので該受皿を
供給ステージ以外の他の工程に無駄に搬送させることが
なく、受皿の損傷の虞れを低減できる。
【0108】また、農産物選別装置の設置スペースを少
なくすることができ、設備の利用効率の向上と、低廉な
装置を提供することができる。
【0109】また上記効果に加えて、更に以下の効果を
奏する。
【0110】請求項2の発明によれば、高速処理が困難
な仕分ステージにおいては、作業者が作業可能な数より
も過剰に受皿(フリートレイ)を搬送させることで、空
の受皿を捜す作業者の負担を軽減させ、全体の作業を効
率化することができる。
【0111】請求項3の発明によれば、供給ステージを
複数条の低速搬送コンベアの上を搬送される受皿を一条
の高速搬送コンベアに合流させるようにしたので、各低
速搬送コンベアにおける作業者の負担は、設置条数分の
1に低減されるので、負担の少ない効率のよい作業が実
現され、特に高速処理が可能がリンゴや柑橘などの農産
物の選別処理を効率よく行うことができる。
【0112】請求項4の発明によれば、低速搬送路から
一条の高速搬送路に受皿を合流させる機構が簡易に構成
でき、能率のよい合流機構をもつ選別装置を提供でき
る。
【0113】請求項5の発明によれば、二条の低速搬送
路上の受皿を搬送幅方向に寄せるだけで高速搬送路に合
流させることができる。
【0114】請求項6の発明によれば、仕分ステージの
各低速搬送コンベアに、作業者が作業可能な数よりも過
剰に受皿(フリートレイ)を搬送させるので、空の受皿
を捜す作業者の負担を軽減させ、全体の作業を効率化す
ることができる。
【0115】請求項7の発明によれば、計測ステージの
上流で空の受皿を系外に排出するので、計測ステージの
作業に無駄がなく、装置の効率的な稼働を行わせること
ができる。
【0116】請求項8の発明によれば、系外に排出され
た受皿を供給ステージに戻すので、受皿の総使用数を少
なくすることができ、受皿の利用効率も向上する。
【0117】請求項9の発明によれば、上記実施形態1
の例でいえば、計測ステージや仕分ステージで5個/s
ecの速度で受皿を搬送させるのに対し、供給ステージ
の二条の低速搬送路では各条3個/secで合計6個/
secと過剰の受皿を搬送させるようにしているので、
5人の作業者の下流に位置する者においても、空の受皿
が余分に存在するため、作業の負担が軽減され、また全
体としての農産物の重点率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の農産物選別装置を示した
平面図。
【図2】図1の選別装置の農産物の供給ステージの詳細
を示した平面図。
【図3】農産物をトラッキングして搬送するコンベアを
示した斜視図。
【図4】実施形態1の農産物を載せた受皿の搬送合流装
置の斜視図。
【図5】実施形態1の選別コンベア1上から空の受皿を
系外に排出する空受皿排出装置を説明するための平面
図。
【図6】図1の選別装置の選別仕分部の分岐箱詰ライン
の一つを示した正面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】吸着カップを一列に有する取上手段により、一
列の球塊状の農産物を吸着吊持する状態を示した正面
図。
【図9】本発明の実施形態2の農産物選別装置を示した
平面図。
【符号の説明】
1・・・選別コンベア(高速搬送コンベア)、 101・・・選別コンベア 2・・・分岐箱詰ライン、 4・・・フリートレイ、 5・・・バーコードリーダー、 6・・・箱(段ボール箱)、 7・・・段ボール箱の供給・排出装置、 701・・・空箱搬送コンベア、 702・・・プッシャー、 703・・・空箱降下装置、 704・・・箱詰位置、 705・・・排出コンベア、 706・・・製品搬送コンベア、 8・・・トレイパックの供給装置、 801〜804・・・トレイパック、 9・・・空受皿排出装置 901・・・空検出装置 9011・・・投光素子 9012・・・受光素子 902・・・回転テーブル 903・・・電磁吸着部 904・・・励磁手段 905・・・排出コンベア 906・・・励磁解除手段 10・・・内部品質計測装置 11・・・外部品質計測装置 50・・・作業者、 51・・・リターンコンベア、 511・・・ピッチ付けスクリュー、 52・・・低速搬送コンベア、 521・・・桟、 5211・・・切欠き、 522・・・テーパーレール、 53・・・トラッキング検出装置、 55・・・バーコードリーダー、 56・・・合流機構、 561・・・乗移り中継コンベア、 5611・・・桟、 562・・・傾斜(ガイド)レール、 57・・・入荷コンベア、 571・・・分配コンベア 58・・・並走リンクチェーン、 581・・・対向リンク、 582・・・カバー、 59・・・プレート、 61・・・中継コンベア、 611・・・曲線搬送路、 612・・・始端部、 613・・・終端部、 621・・・桟、 622・・・案内レール、 63,64,65・・・搬送コンベア、 631,641,651・・・桟、 632,642,652・・・中継コンベア、 633,643,653・・・桟、 634,644,654・・・案内レール、 201・・・排出装置、 2011・・・回転テーブル、 2012・・・電磁吸着部、 2013・・・励磁手段、 2014,2015・・・励磁解除手段、 202(2021,2022)・・・貯溜コンベア、 2023・・・ストッパ機構、 203・・・箱詰待機位置、 2031・・・箱詰レーン、 2034・・・ストッパ機構、 204・・・トレイ送出装置、 2041・・・送出コンベア、 2042・・・エアシリンダ装置、 2043・・・中継コンベア、 2044・・・軸、 205・・・箱詰装置(作業ロボット)、 2051・・・本体、 2052・・・根元リンク機構、 2053・・・先端リンク機構、 2054・・・吸着カップホルダ、 20541・・・レール、 20542・・・エアシリンダ装置、 20543・・・ピストンロッド、 20545・・・レール、 20546・・・サーボモータ、 20547・・・パンタグラフ機構、 2055・・・ブラケット、 20551・・・ブラケット底部板、 20552・・・ガイド、 2056・・・固定カップ吊体、 20561・・・エアシリンダ装置、 20562・・・ピストンロッド、 20563・・・吸着カップ、 2057・・・移動カップ吊体、 20571・・・エアシリンダ装置、 20572・・・ピストンロッド、 20573・・・吸着カップ、

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段とは非連結で搬送されるフリー
    トレイ式の受皿と、この受皿の搬送路を形成する搬送手
    段とを備え、前記搬送路には、この搬送路上の受皿に農
    産物を手作業で載せる作業を行う搬送路始端側の供給ス
    テージと、農産物を仕分区分別に包装する搬送路終端側
    の包装ステージとを設けると共に、包装ステージから排
    出される空の受皿を前記供給ステージに戻す循環路を設
    け、更に前記供給ステージから包装ステージに至る間に
    は、搬送農産物の選別仕分に必要な情報を計測する計測
    ステージと、その計測結果に基づく選別仕分区分別の包
    装ができるように各受皿を包装ステージに排出する仕分
    ステージとを設けた農産物の選別装置において、 前記供給ステージと計測ステージの間の搬送路に、空の
    受皿を搬送路外に排出する空受皿排出手段を設けたこと
    を特徴とする農産物の選別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、供給ステージの搬送
    路は、複数の作業者により農産物を受皿に載せる作業で
    載せ可能な数よりも過剰な数の受皿を単位時間あたりに
    搬送する搬送速度に設定され、計測ステージの搬送路
    は、前記供給ステージの作業者による農産物の載せ可能
    な数と該計測ステージの最大処理数とが概ね一致する搬
    送速度に設定されていることを特徴とする農産物の選別
    装置。
  3. 【請求項3】 搬送手段とは非連結で搬送されるフリー
    トレイ式の受皿と、この受皿の搬送路を形成する搬送手
    段とを備え、前記搬送路には、この搬送路上の受皿に農
    産物を手作業で載せる作業を行う搬送路始端側の供給ス
    テージと、農産物を仕分区分別に包装する搬送路終端側
    の包装ステージとを設けると共に、包装ステージから排
    出される空の受皿を前記供給ステージに戻す循環路を設
    け、更に前記供給ステージから包装ステージに至る間に
    は、搬送農産物の選別仕分に必要な情報を計測する計測
    ステージと、その計測結果に基づく選別仕分区分別の包
    装ができるように各受皿を包装ステージに排出する仕分
    ステージとを設けた農産物の選別装置において、 前記供給ステージは、受皿に手作業で農産物を載せる作
    業を行うために設けられた複数条の低速搬送路と、これ
    らの複数条の低速搬送路上の受皿を一条の高速搬送路に
    合流させる合流手段とを備えるように設け、前記供給ス
    テージと計測ステージの間の高速搬送路には、空の受皿
    を高速搬送路外に排出する空受皿排出手段を設けたこと
    を特徴とする農産物の選別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、供給ステージは、受
    皿を搬送する一条の高速搬送路と、複数条が等速同期駆
    動して各々受皿を搬送し、かつ終端部が前記高速搬送路
    に受皿を乗り移し可能に連係した複数条の低速搬送路
    と、各低速搬送路の終端部から高速搬送路上への受皿の
    乗り移りを案内する受皿乗移り案内手段とを備え、前記
    各低速搬送路は、搬送方向に一定ピッチで受皿の搬送支
    持部を有し、かつ各低速搬送路の受皿の搬送支持部は該
    低速搬送路の条数分の1だけその位相が相互に搬送方向
    にずれて設けられていることを特徴とする農産物の選別
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において、供給ステージ
    の低速搬送路は、その終端部が一条の高速搬送路の水平
    両側に並設された二条であることを特徴とする農産物の
    選別装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかにおいて、
    供給ステージの複数条の各低速搬送路は、複数の作業者
    により農産物を受皿に載せる作業で載せ可能な数よりも
    過剰な数の受皿を単位時間あたりに搬送する搬送速度に
    設定され、計測ステージの搬送路は、前記供給ステージ
    の作業者による農産物の載せ可能な数と該計測ステージ
    の最大処理数とが概ね一致する搬送速度に設定されてい
    ることを特徴とする農産物の選別装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    供給ステージと計測ステージの間に、空の受皿を検出す
    る検出手段と、この検出手段により検出された高速搬送
    路上の空の受皿を高速搬送路外に排出する前記空受皿排
    出手段とを設けたことを特徴とする農産物の選別装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記排出手段により高速搬送路外に排出された受皿は、
    前記循環路を介して供給ステージに戻るように構成した
    ことを特徴とする農産物の選別装置。
  9. 【請求項9】 複数の作業者による農産物の供給作業が
    行われるように準備された供給ステージの搬送路に、計
    測ステージの単位時間あたりの最大処理可能数よりも過
    剰に空の受皿を供給ステージの搬送路に供給することを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載した農産
    物の選別装置の運転方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002028575A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Omi Weighing Machine Inc 物品判定プラントの荷替システム
JP2007313470A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Si Seiko Co Ltd フリーバケット式選別装置
JP2008018313A (ja) * 2006-07-11 2008-01-31 Si Seiko Co Ltd バケット式選別装置
JP2013052893A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Kazuhisa Otsuki クロスネット自動包装機集中設置式選果包装選別装置
CN108855974A (zh) * 2018-09-06 2018-11-23 阜阳职业技术学院 基于plc控制的水果分拣自动线系统
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