JPH1189899A - 歩行補助車 - Google Patents

歩行補助車

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JPH1189899A
JPH1189899A JP9257300A JP25730097A JPH1189899A JP H1189899 A JPH1189899 A JP H1189899A JP 9257300 A JP9257300 A JP 9257300A JP 25730097 A JP25730097 A JP 25730097A JP H1189899 A JPH1189899 A JP H1189899A
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JP
Japan
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walking assist
assist vehicle
handle portion
walking
frame
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JP9257300A
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English (en)
Inventor
Kenichi Totsuka
健一 戸塚
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Combi Corp
Original Assignee
Combi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歩行補助車を操作する力の有効利用と使い勝手
・操作性・安全性を向上した歩行補助車を提供する。 【解決手段】 歩行補助車1を走行操作するハンドル部
5に手の平全体を載せ得る偏平台座7と、手指を懸けて
握るグリップ部7aを設け、腕力が有効に偏平台座7全
体に掛かるようにして、ハンドル操作を容易に行えるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、お年寄りや身体の
不自由な方などが歩行杖代わりに用いる一般に「老人
車」とか「シルバーカー」と称されている歩行の補助に
用いられる車(以後、「歩行補助車」と言う。)に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からお年寄りなどが使用していた歩
行補助車は、典型的なものとして図13に示すような歩
行補助車51があった。この歩行補助車51は、枠体5
2の下部に車輪53a〜53dを取付けるとともに、ハ
ンドル部54に掴まって押しながら歩行するように構成
されている。そして、荷台は買い物等に使用されるバッ
グ55を置いたり、必要に応じて腰懸けとして利用でき
るようになっている。この歩行補助車51にあっては、
ハンドル部54が図14に示すように横断面円形に構成
され、歩行者61はハンドル部54を手指でいわゆる鷲
掴み状に握って、自らの身体を支えるとともに押し動か
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな歩行補助車51には下記のような種々の問題点があ
った。即ち、ハンドル部54が円形であるため、握った
際の手の平の角度が図14に示すようにハンドル部5か
ら下がるなどするため手の平が安定しない。逆に、手の
平を安定させるためには、相当の握力と手首のスナップ
力や腕力が必要になった。お年寄り等にこれらの力を要
求することは無理であり、これらの力が不足すると手首
が下がってしまう。この結果、本来は身体を支えるべき
力点が手の平部分から指部分に移動し、身体を支える力
が低下するとともに、握り方として不確実、不安定なも
のになる。
【0004】特に、車輪が道路の凸部を越える場合など
には、「ウイリー」と呼ばれている前輪の持ち上げ操作
が行われるのであるが、ハンドル部を押し下げる際に力
が入らず、お年寄りなどには丸ハンドルでは使い勝手が
悪かった。また、前輪53a、53bが独立しているよ
うな従来の歩行補助車51では、前輪53a、53bが
個別に方向転換して例えば「八」字形になってしまうこ
とがおこり、直進ができにくくなる等の問題があった。
また、これを解決する従来の歩行補助車としては、前輪
の左右53aと53bを連動させ、常に両者が同じ方向
を向くようにしたものも現れた。しかしながらこのよう
な従来の歩行補助車においても、走行中の車輪の向きを
安定させることはできず直進性が悪いといった問題を有
していた。さらに、従来の歩行補助車にあっては、荷台
にバッグを固定できるものがあったが、その固定の構造
としてはホックを使うことが多く、ホックは指先に強い
押圧力が要求されるので、お年寄りなどにはバッグの着
脱が不便であった。
【0005】本発明は前記状況に鑑みてなされたもので
あり、その目的は非力なお年寄りなどにとって使い勝手
がよく、しかも安定した状態で走行し得るお年寄りなど
に優しい歩行補助車を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、枠体に回動自在に車輪を取
り付けるとともに、進行操作のためのハンドル部を設け
た歩行補助車において、前記ハンドル部が歩行者の手の
ひらを載せる偏平状の偏平台座を有することを特徴とし
ている。また、請求項2記載の発明は、前記歩行補助車
において、手指を懸けて握るグリップ部が前記偏平台座
に連続して進行方向前方に形成されていることを特徴と
している。さらに、請求項3記載の発明は、前記歩行補
助車において、前記偏平台座が、進行方向前方から進行
方向後方に向かって下がり勾配に形成されていることを
特徴としている。そして、請求項4記載の発明は、前記
歩行補助車において、前記偏平台座が、前記ハンドル部
の中央側から外側方向に向けて下がり勾配に形成されて
いることを特徴としている。また、請求項5記載の発明
は、枠体に回動自在に車輪を取り付けるとともに、進行
操作のためのハンドル部を設けた歩行補助車において、
前記枠体に座席を設け、該座席の後方と座席の前方との
間で回動可能な荷台ガードを設けたことを特徴としてい
る。さらに、請求項6記載の発明は、枠体に回動自在に
車輪を取り付けるとともに、進行操作のためのハンドル
部を設けた歩行補助車であって、前記ハンドル部方向に
引き寄せることによってブレーキがかかるブレーキレバ
ーを前記ハンドル部に沿って配設するとともに、前記ブ
レーキレバーを係止するブレーキロックを前記ハンドル
部を中心に回動可能に設けた歩行補助車において、前記
ブレーキロックには、回動して前記ブレーキレバーに当
接した後、上方から押圧することによって前記ブレーキ
レバーをさらに前記ハンドル部側へ強制移動させる山部
を有する係止爪が形成されていることを特徴としてい
る。そして、請求項7記載の発明は、進行操作のための
ハンドル部を設けた歩行補助車において、枠体に回動自
在に設けられた一対の可動基体と、前記一対の可動基体
のそれぞれに前記枠体との結合位置に対し所定間隔離間
した位置に回動自在に取付られた車輪と、前記一対の可
動基体間に連結された連結部材と、該連結部材の端部を
支点として前記一対の可動基体を互いに反対方向に押動
する弾性部材と、により構成される連結機構を備えてい
ることを特徴としている。さらに、請求項8記載の発明
は、枠体に回動自在に車輪を取り付けるとともに、進行
操作のためのハンドル部を設けた歩行補助車において、
前記枠体のハンドル側近傍に「U」字状のバッグ係止部
材を上方に向けて設け、取り付け、取り外しできるバッ
グには、前記バッグ係止部材を挿通させるポケットが形
成されていることを特徴としている。
【0007】以上のようにこの歩行補助車は、ハンドル
部が歩行者の手のひらを載せる偏平状の偏平台座を有
し、さらに、手指を懸けて握るグリップ部が前記偏平台
座に連続して進行方向前方に形成されており、また、偏
平台座が進行方向前方から進行方向後方に向かって下が
り勾配に形成され、かつ、ハンドル部の中央側から外側
方向に向けて下がり勾配に形成されているために、お年
寄りなどは手の平全体を偏平台座に乗せることができる
ので、指先だけでハンドルを握る必要がなくなり、身体
の支えと押動が容易になる。また、座席としても利用で
きる荷台に前方と後方との間で回動できる荷台ガードを
設けたので、荷台が広く利用できるようになり、使い易
さが向上する。そのうえ、ハンドル部に設けられたブレ
ーキロックにブレーキレバーをさらに前記ハンドル部側
へ強制移動させる山部を有する係止爪が形成されている
ので、ブレーキロックがブレーキレバーに当接した後、
ブレーキロックを上方から押圧するだけでブレーキレバ
ーがさらにハンドル部側へ移動することとなり、ブレー
キレバーをさらにハンドル部側へ引き寄せる強力な力が
もはや指先には必要でなくなる。そして、連結部材の一
端を支点として前記一対の可動基体を互いに反対方向に
押動する弾性部材を有する連結機構を備えているので、
前輪を地面から浮かした時に前輪は常に進行方向に向く
ようになるとともに、走行時にあっても常時直進方向に
前輪が向くように制御されている。また、枠体のハンド
ル側近傍に「U」字状のバッグ係止部材の連結部分を上
方に向けて設けたので、バッグを簡単に歩行補助車に取
り付け・取り外しできるようになる。このように、本発
明の歩行補助車によれば、お年寄りなどは安全な歩行と
多目的利用と良好な使い勝手を一挙に享受できることと
なる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図13を参照して本
発明に係る歩行補助車の実施形態を説明する。実施形態
の説明にあたっては、図1〜図6を参照して歩行補助車
全体の構成と作用を説明し、次いで図7以下の各図を参
照して要部を順次説明する。
【0009】歩行補助車1の構成は、折り畳み自在に構
成された枠体2と、この枠体2の下部に四脚の車輪によ
って構成された走行部3と、走行部3の上部に構成され
た荷台部4と、歩行補助車1全体の押動操作を行うハン
ドル部5とに大別される。枠体2は車台とも言えるもの
であって、パイプ材2a、2bや枠材2cによって左右
対称に構成され、図5及び図6の対比から明らかなよう
にコンパクトに折り畳むことができる。走行部3は前輪
と後輪とを備え、前輪がペアの車輪11a、11bと車
輪12a、12bで構成され、後輪が車輪13、14に
より構成されている。車輪11a、11bと車輪12
a、12bとは独立に回転してもよいが、図11におい
て後述するような本発明の連動機構によって両前輪の向
きが常時同一方向に制御されるとともに、さらに両前輪
を浮かせたとき直進方向に自動復帰するように構成され
ている。
【0010】荷台部4は、腰掛け用の座席としても使用
できる第1の荷台4aと、バッグ15が載置されている
第2の荷台4bとを備えている。第1の荷台4aには、
荷台ガード16が図5に実線及び想像線で示すように前
方と後方との間で回動できるように設けられている。荷
台ガード16のほぼ中央部は凹状に形成され、前方(実
線の位置)に倒した場合は荷物の脱落防止用として役立
つと共に、この凹状物の存在により利用者が腰掛け用の
座席に誤って座ることが防止できるようになっている。
また、図5に想像線で示すように第2の荷台4b方向に
荷台ガード16を倒すことにより第1の荷台4aを腰掛
けとして利用することができる。
【0011】ハンドル部5は、パイプ状の2本の支柱5
a、5aと、この支柱5a、5aのそれぞれの頂部に設
けられた左右一対の平板状の偏平台座7、7と、この偏
平台座7、7間を連結するように横方向に設けられたパ
イプ状の連結部材5b等により構成されている。そし
て、連結部材5bに沿うようにしてブレーキレバー8が
設けられ、連結部材5bのほぼ中央部にはブレーキロッ
ク9が配設されている。なお、ハンドル部5について
は、後に図7〜図10を参照して詳細に説明する。歩行
補助車1の背面側には、図3に点線で示すようにバッグ
係止部材17が設けられている。バッグ15とバッグ係
止部材17については、後に図12を参照して詳細に説
明する。
【0012】次に、図7〜図10を参照してハンドル部
5について説明する。ハンドル部5は、左右一対の支柱
5aの上端に偏平台座7を設けるとともに、偏平台座7
間を連結部材5bで連結し、連結部材5bのほぼ中央部
にブレーキロック9を配設した構成になっている。偏平
台座7は先端部、即ち進行方向に向かう端部が大径のグ
リップ部7aに形成され、上面7bは後方部に向けて下
り勾配に形成されている。上面7bの面積は、図8に想
像線で示すように手の平全体がのる程度に設定され、滑
り止め用の薄いパッド21が張り付けられている。
【0013】一方、偏平台座7の下面は水平に形成さ
れ、グリップ部7aに連続する部分は窪み状になってい
る。従って、上面7bに手の平を載せた状態で親指を除
く4本の指でグリップ部7aを軽く掴み、そのまま歩行
補助車1全体を押すことができる。また、ウイリーの場
合など、腕力が無駄なく偏平台座7に掛かるので、体力
のないお年寄りなどでも歩行補助車1の方向転換等を容
易に行い得るようになる。なお、上面7bの傾斜は先端
部から後方部に向けた下り勾配に加えて、図3(背面
図)あるいは図9の一部拡大から明らかなように、中心
から外側に向けても緩やかに傾斜している。この形状に
よると、偏平台座7上に手の平を載せた場合、肘を外側
にはる必要がなく、非常に楽な姿勢で歩行補助車1を押
すことができる。
【0014】ブレーキレバー8は、支柱5aに設けられ
た回動部材22によって、図9に実線及び想像線で示す
ように回動自在に支持されている。ブレーキレバー8
は、ケーブル23を引いて図3及び図5に示したブレー
キ24を駆動し、ブレーキ24を後輪13、14に食い
込ませてブレーキを懸けるようになっている。ブレーキ
を懸ける場合、ブレーキレバー8を図9に実線で示す位
置から想像線で示すようにハンドル5側に引き寄せるの
であるが、この場合、ブレーキ24が後輪13、14に
食い込むまでのいわゆる遊びの部分ではブレーキレバー
8の引き寄せに大した力は必要ないが、次の段階のブレ
ーキ24が後輪13、14に食い込む段になるとブレー
キレバー8の引き寄せ力は急に大きくなり、強い握力が
要求される。この要求はお年寄りにとっては苦痛であっ
た。本実施形態では、ブレーキレバー8を軽く引き寄せ
たあと、ブレーキロック9を実線で示す位置から想像線
で示すように押圧することにより、強い握力がなくても
ブレーキレバー8をさらにハンドル側に引き寄せること
ができるように構成している。
【0015】すなわち、ブレーキロック9の上面は上方
から手の平等で押し易いようにほぼ平面に形成されてい
るが、下面裏側は図9の拡大部分に示すように係止爪9
aが上方に行くに従ってハンドル側に近づくような山部
で形成され、最上部では凹部が形成されている。従っ
て、ブレーキレバー8を想像線で示すようハンドル5の
方向にに引き寄せ、ブレーキロック9を回動してブレー
キレバー8の上へ当接させ、上方から手の平などで押圧
すると、ブレーキレバー8が係止爪9aの山部によって
ハンドル5の方向へさらに引き寄せられ完全にブレーキ
ロックがかかり、山部を乗り越えたあと、凹部に嵌まり
込んで抜け出し不可になりロックが維持される。なお、
連結部材5bは、鋼材等で構成したパイプ25の表面を
手触りがよく、しかも滑りにくい材料で構成したカバー
26で被覆した構造になっている。
【0016】ブレーキロック9についても、下記のよう
な工夫が施されている。即ち、ブレーキロック9には、
図10に想像線で示すようにパイプ25が挿通され、こ
のパイプ25を中心として回動するようになっている。
ブレーキロック9の両側面には凹部9bが形成され、こ
の凹部9b、9b内にはリング27が収納されている。
リング27の一端には挿通孔27aが形成されていて、
パイプ25により挿通された状態でピン28により固定
される。従って、ブレーキロック9は、リング27及び
ピン28の作用によって、横方向(パイプ25の軸方
向)の動きが規制され、常に一定の位置を保持する。
【0017】一方、ブレーキロック9の両側には、一定
幅にわたって切欠部9cが形成されている。そして、ブ
レーキロック9、リング27に挿通されるピン28の組
付け作業が容易に行えるように構成されている。
【0018】ところで、本実施形態における歩行補助車
1は、図11に示すような連動機構を具備している。即
ち、前輪11a、11bは可動基体31aの両側に回転
自在に取付けられ、前輪12a、12bは可動基体31
bの両側に回転自在に取付けられている。また、この可
動基体31a、31bには、前輪11a、11b、12
a、12bの取付位置をPとした場合に、この取付位置
Pよりも前方(図11中上方)に間隔laをおいて枠体
2が回動自在に取付けられ、後方(図11中下方)に間
隔lbをおいて連結部材32が取付られている。連結部
材32には係止突起37a、37bが形成されており、
これら係止突起37a、37bの外側と可動基体31
a、31bとの間にそれぞれワッシャー33a、33b
とバネ(反発バネ)34a、34bと可動バネ押さえ3
6a、36bとが挿入され、このバネ34a、34bの
外側はカバー35a、35bによって被覆されている。
なお、バネ34a、34bは、ゴム若しくは衝撃吸収材
としての軟質の合成樹脂等の弾性部材を使用してもよ
い。
【0019】このような構成の連結部材32にあって
は、下記のような注目すべき作用が行われる。すなわ
ち、可動基体31a、31bは枠体2を中心に回動する
のであるが、枠体2からla+lbの間隔を離間した位
置で両者が連結部材32によって接続されているので可
動基体31aと31bの間隔が一定になる。また、連結
部材32上に設けられた係止突起37aと37bの間隔
が一定であるから、ワッシャー33aと33bの間隔L
も一定である。一方、可動基体31aと31bにそれぞ
れ接している可動バネ押さえ36aと36bは、可動基
体31aと31bの回転により左右両側でそれぞれL’
内側へ変位する。この変位の分だけバネ34aと34b
が圧縮され、バネ34aと34bは図示矢印F方向であ
る外側に向けて可動バネ押さえ36aと36bに作用
し、元の位置に戻そうとする。従って、この構成によれ
ば、図11(A)で示すように、いま、直進方向である
矢印Xから、例えば矢印Y方向に方向変換しようとする
と、図11(B)で示すように枠体2を中心にして可動
基体31a、31bが同時にY方向に方向変換するの
で、両輪が「八」の字型になる不都合は生じない。ここ
で、道路の凸部に出会ってウイリーが必要なとき、前輪
11a〜12bを浮かすだけで、前輪11a〜12bが
必ず直進方向に自動的に向くようになる。また、通常の
走行時にあっては、前輪11a〜12bが常時直進方向
に向くように制御されているので、走行時の安定性を向
上させることができる。
【0020】また、同様に、直進方向である矢印Xか
ら、例えば矢印Z方向に方向変換しようとすると、図1
1(C)で示すように枠体2を中心にして可動基体31
a、31bが同時にZ方向に方向変換する。ここで、道
路の凸部に出会ってウイリーが必要なとき、前輪11a
〜12bを浮かすだけで、左右両側でそれぞれL’内側
へ変位した可動バネ押さえ36aと36bがバネ34a
と34bにより外側に向けて押し戻されようとするの
で、前輪11a〜12bが必ず直進方向に自動的に向く
ようになる。
【0021】ところで、バッグ15は固定ではなく、必
要に応じて第2の荷台4bから降ろしたり、積み込める
ようになっている。このような場合、簡単に取り外し及
び取付ができる構成が望ましい。そこで本実施形態で
は、「U」字状のバッグ係止部材17を逆方向とした状
態、すなわち、「U」字状の連結部分を上方に向けて歩
行補助車に設けている。そして、バッグ15もこれに合
わせるように、図12に示すようにバッグ15の背面に
ポケット15aを設け、このポケット15a内に前記バ
ッグ係止部材17を滑り込ませるように構成したもので
ある。
【0022】この構成によれば、バッグ15を単に上方
に引き上げることにより、係止を簡単に外すことができ
る。また、ポケット15aとバッグ係止部材17との位
置合わせを行い、バッグ15を降ろすのみで簡単に係止
させることができる。
【0023】以上に本発明の実施形態を説明したが、本
発明は前記構成に限定されない。例えば、ブレーキロッ
クの係止爪を2段に構成し、定常状態でブレーキレバー
を第1段に係止しておき、ブレーキを懸ける際にブレー
キロックを押して第2段に係止させるようにしてもよ
い。この構成によれば、ブレーキロックを上から押すだ
けでブレーキを懸けることができ、非常に便利である。
【0024】
【発明の効果】以上に説明した歩行補助車は、下記のよ
うな種々の効果を奏する。 (1)歩行補助車を進行操作するハンドル部の両端に手
の平を載せる偏平台座と手指で握るグリップ部を設けた
ので、腕力などの力が有効に利用され、お年寄りなどの
非力な人であっても、安全且つ確実に歩行補助車を操作
できる。 (2)荷台に前方と後方との間で回動できる荷台ガード
を設けたので、荷台が荷台以外に座席として利用できる
ようになると共に、荷台が広く使え、荷物の脱落を防止
することができ、多目的利用が可能になる。 (3)ハンドル部にブレーキレバーの独特のロック機構
が設けられているので、小さい力でブレーキを確実に懸
けることができ、安全性が向上する。 (4)車輪、例えば前輪について方向を同期させ、常に
進行方向に向ける連結機構を設けたので、直進性が安定
した状態での走行の実現を図ることができ、しかも個々
の車輪の方向違いによる走行停止を防止することができ
ると共に、ウイリーの後などで確実に直進させることが
でき、使い勝手が向上する。 (5)荷台に載置されるバッグについてはバッグ係止部
材にバッグのポケット部を単に挿通させるだけで係止で
きるので、バッグの着脱が容易になる。 (6)前記(1)〜(5)の効果が相まって、安全且つ
操作性に優れ、使い勝手の良好な歩行補助車を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歩行補助車の実施形態を示す斜視
図である。
【図2】歩行補助車の構成を示す平面図である。
【図3】歩行補助車の構成を示す背面図である。
【図4】歩行補助車の構成を示す正面図である。
【図5】歩行補助車の構成を示す側面図である。
【図6】歩行補助車の折り畳み形態を示す側面図であ
る。
【図7】ハンドル部の構成を示す斜視図である。
【図8】偏平台座の構成を示す断面図である。
【図9】ブレーキロックのロック作用を示す斜視図であ
る。
【図10】ブレーキロックの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図11】連動機構の構成(図11A)と作用(図11
Bと図11C)を示す説明図である。
【図12】バッグの構成と係止作用を説明する斜視図で
ある。
【図13】従来の歩行補助車の一例を示す斜視図であ
る。
【図14】従来の歩行補助車のハンドル操作を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 歩行補助車 2 枠体 4 荷台部 5 ハンドル部 7 偏平台座 7a グリップ部 8 ブレーキレバー 9 ブレーキロック 9a 係止爪 11a〜14 車輪 15 バッグ 16 荷台ガード 17 バッグ係止部材 24 ブレーキ 31a、31b 可動基体 32 連結部材 33a、33b ワッシャー 34a、34b バネ 35a、35b カバー 36a、36b 可動バネ押さえ 37a、37b 係止突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に回動自在に車輪を取り付けるとと
    もに、進行操作のためのハンドル部を設けた歩行補助車
    において、 前記ハンドル部が歩行者の手のひらを載せる偏平状の偏
    平台座を有することを特徴とする歩行補助車。
  2. 【請求項2】 前記歩行補助車において、 手指を懸けて握るグリップ部が前記偏平台座に連続して
    進行方向前方に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の歩行補助車。
  3. 【請求項3】 前記歩行補助車において、 前記偏平台座が、進行方向前方から進行方向後方に向か
    って下がり勾配に形成されていることを特徴とする前記
    請求項1又は2記載の歩行補助車。
  4. 【請求項4】 前記歩行補助車において、 前記偏平台座が、前記ハンドル部の中央側から外側方向
    に向けて下がり勾配に形成されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項記載の歩行補助車。
  5. 【請求項5】 枠体に回動自在に車輪を取り付けるとと
    もに、進行操作のためのハンドル部を設けた歩行補助車
    において、 前記枠体に座席を設け、該座席の後方と座席の前方との
    間で回動可能な荷台ガードを設けたことを特徴とする歩
    行補助車。
  6. 【請求項6】 枠体に回動自在に車輪を取り付けるとと
    もに、進行操作のためのハンドル部を設けた歩行補助車
    であって、 前記ハンドル部方向に引き寄せることによってブレーキ
    がかかるブレーキレバーを前記ハンドル部に沿って配設
    するとともに、 前記ブレーキレバーを係止するブレーキロックを前記ハ
    ンドル部を中心に回動可能に設けた歩行補助車におい
    て、 前記ブレーキロックには、回動して前記ブレーキレバー
    に当接した後、上方から押圧することによって前記ブレ
    ーキレバーをさらに前記ハンドル部側へ強制移動させる
    山部を有する係止爪が形成されていることを特徴とする
    歩行補助車。
  7. 【請求項7】 進行操作のためのハンドル部を設けた歩
    行補助車において、 枠体に回動自在に設けられた一対の可動基体と、 前記一対の可動基体のそれぞれに前記枠体との結合位置
    に対し所定間隔離間した位置に回動自在に取付られた車
    輪と、 前記一対の可動基体間に連結された連結部材と、 該連結部材の端部を支点として前記一対の可動基体を互
    いに反対方向に押動する弾性部材と、により構成される
    連結機構を備えていることを特徴とする歩行補助車。
  8. 【請求項8】 枠体に回動自在に車輪を取り付けるとと
    もに、進行操作のためのハンドル部を設けた歩行補助車
    において、 前記枠体のハンドル側近傍に「U」字状のバッグ係止部
    材を上方に向けて設け、取り付け、取り外しできるバッ
    グには、前記バッグ係止部材を挿通させるポケットが形
    成されていることを特徴とする歩行補助車。
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