JP4387400B2 - 四輪歩行杖 - Google Patents

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本発明は高齢者や、歩行に障害を持つ者が杖代わりに使用する四輪歩行杖に関す
る。
片手で把持可能な棒状の把持部を有するフレームと、フレームを支持し下方に複数の車輪を有する車輪部と、フレーム把持部にブレーキ装置を備えた歩行を補助する歩行器がある。
この歩行器にはスピードをコントロールするためのブレーキ装置が装備されている。ブレーキ装置20は把持部の下部に設けられたブレーキレバー29に連結した駆動ワイヤ26によりブレーキシュー21を後側車輪15Bに圧接すると同時に前側車輪15A−15A間に位置するロッド34を地面に当接させている。
特開平9−38161号公報 また、把持部前方を上下させて、クラッチアームを前輪に掛け外しし、前輪の後方への回転を制御する四輪歩行杖がある。 特開2005−137410
身体の前方に位置させ両手で握り部分を把持して使用する大型の歩行器は片手しか操作できない者は利用できず、また、嵩高く重量も重くなるため簡便性に欠け、持ち運びが不便で使用場所も著しく制限される上、保管場所の確保も困難であった。
そこで、片手で操作できる小型の歩行器として特開平9−38161号公報に記載の発明がある。
車輪付き歩行器は車輪を具備しない歩行補助器具に比べて移動性が優れる一方で加速による転倒のおそれが生じ、これを確実に防止する機能を兼備することが必要となる。
一般的に歩行器のブレーキ装置を有効に機能させるには把持部のブレーキレバーを強く握持する必要がある。
ところが、歩行器による歩行補助を必要とする者は高齢者または歩行障害を持つ人達であつて、機敏性に欠ける場合があり、歩行器が不意に加速すると身体が前のめりになりバランスを崩した状態で咄嗟にブレーキレバーを操作することが不可能なことがある。また、握力自体が弱くブレーキを充分に利かせることができない恐れがある。
特開平9−38161号公報に記載の歩行器は、ブレーキシュー21を後輪15Bに圧接すると同時にロッド34を接地して前輪15Aを歩行面から浮かせて歩行器の動きを停止させている。
この場合スムーズに転動していた歩行器の前輪または後輪が急停止すると、身体が惰性で急に立ち止まれず、バランスを崩して前のめりに転倒する恐れがある。
また、本願出願人の先願に係る特開2005−137410号の四輪歩行杖は、クラッチアームを取り付けた摺動パイプを使用者が押し下げるとクラッチアームが前輪のラチェットに係合し、前輪の後方への回転を制御する機能を有する。
歩行杖のように全体の大きさがコンパクトで前輪と後輪の間隔が短い場合、前輪に急制動を掛けると身体が前のめりになる恐れがあるため、この発明では前輪にブレーキを利かすのではなく、上り坂などで前進を確保しながら後方へのずり下がりを防止するための制動装置を採用している。
後輪の制動動作は、前輪を路面から離隔させ後方へ屈曲させた後輪部鞘管の先端に取り付けたロッドを接地させて行っており、前輪の制動を後輪に伝えるリンク機構は採用されていなかった。 一方、足先によるロック操作を行う歩行器があるが、これらは歩行器に強い衝撃を与え勝ちになりロック装置を毀損する恐れがあると共に、足先操作が不確実になることが多く、そのため足腰を屈めての手指による確実な操作が必要となることが多く、使用者の身体に対し大きな負担を賭けることなる。
また、ブレーキ本体を車輪に圧接してロックする機構は車体を強く押進すると車輪が強制的に回動することがあり全く安全とはいえない。
そこで、本発明は前記先願発明を改良し、前輪を緩やかに制動させると同時に、その動きをリンク機構を介して後輪に伝え四輪歩行杖を確実に停止させる機能を付加し、更に、その停止状態を維持するブレーキロック機能を付加し、これら一連のブレーキ操作をすべて手元で行えるようにすることを目的とする。
把持部を舟底型の前方把持部と後方把持部とから形成し、前方把持部の後部と、後方把持部の前部及びブレーキレバーの基端を三者一体的に連結し、前方把持部の前端を支承する把持部支持パイプ内に摺動パイプを挿通すると共に、後方把持部の後端を支承する把持部支持パイプ内に連結パイプを挿通して把持部の高さを調整自在とし、摺動パイプに被せた前輪部鞘管の上部と、連結パイプに被せた後輪部鞘管の上部にブラケットをそれぞれ被せると共にブラケットに亘り連結杆を架設し、前輪部鞘管の下部と後輪部鞘管の下部にそれぞれブラケットを被せる共にブラケットに亘り連結杆を架設し、下方のブラケットの下端に一対の前輪を取り付けると共に他のブラケットの下端に一対の後輪を取り付け、前輪部鞘管内に挿通した摺動パイプの下端にクラッチアームピンを突設して前輪部鞘管の下部に被せたブラケットの上部に設けているピン孔に遊嵌すると共に、その先端を突出させクラッチアームの基端を連結し且つ、クラッチアームの先端を前輪のハブ面に設けているラチェットに係脱自在に係止させ、下方の連結杆の中央部にT字型のリンクに形成される腕部上端を連結すると共にリンクに形成される脚部端に長孔を設け、摺動パイプの下端部に設けたピン孔とブラケットの下部に設けたピン孔を連通させて摺動パイプの下端に突設したストッパピンを遊嵌し、リンクを形成する腕部下端間に係止杆を横架して後輪のハブ面に設けたラチェットに係脱自在に係止させ、前方把持部を支承する把持部支持パイプの上部にU字形のロック杆を起倒自在に取り付けて前方把持部内に設けているロック杆係止壁に係脱自在に係止させ、前方把持部を直接押し下げ、或いは後方把持部に設けたいるブレーキレバーの引き上げ動作で前輪が後方へ転動するのを緩やかに制止すると共に後輪の制動を行うのである。
四輪歩行杖の把持部近傍にブレーキレバーとブレーキロック杆を取り付けたため、前輪を緩やかに制動すると同時に、その制動力をリンク機構を介し後輪に伝え使用者が身体のバランスを崩すことなく安全に停止させる特有のブレーキ機能が付加され更に、その停止状態を維持するブレーキロック機能が付加され、ブレーキレバーの操作とブレーキロック杆の操作をすべて手元で行えるため機能性と安全性を併有する四輪歩行杖となった。
また、緩やかに前輪を制動するため、後輪が浮き上がって使用者が前のめりに転倒する恐れがなく、四輪歩行杖を確実に停止させることができる。
また、ブレーキ操作を身体の前方への自然な体重移動により自動的に行えるため、瞬発力の衰えた高齢者や歩行に障害を持つ者でも安心して四輪歩行杖を利用できる。
本発明の最良の実施形態を図面について説明する。
本願発明に係る四輪歩行杖1は、図1、図2、図3及び図4に示すように片手で把持できる舟底型の前方把持部26と後方把持部27とから把持部2を形成し、前方把持部26の前端部に設けた長孔26aに、前方把持部26を支承する把持部支持パイプ8の上端に突設したピンを遊嵌し、後方把持部27の後端部に後方把持部27を支承する把持部支持パイプ12を取り付け、把持部支持パイプ12内に連結パイプ13を高さ調節自在に挿通し、連結パイプ13の下部と後輪部鞘管11の上部をブラケット17に嵌めて一体的に取り付け、前輪部鞘管6の上部にブラケット16を嵌め、ブラケット17とブラケット16に亘り横方向の連結杆18をリベット19と20を用いて連結し、前輪部鞘管6の下部にブラケット21を嵌めピン6aで取り付けブラケット21と後輪部鞘管11の下部に嵌めたブラケット25に亘り横方向の連結杆28をリベット24と25を用い連結してフレーム4を形成し、ブラケット21の下端に車軸挿通孔21cを設けて一対の前輪5を取り付け、ブラケット22を前方へ屈曲して後輪10を車軸孔22aに軸支すると共に後輪部鞘管11の下部を後方へ屈曲して石突部材15を嵌着する。
前輪部鞘管6内に摺動パイプ7を摺動自在に挿通し、その上部を把持部支持パイプ8に設けている取り付け孔8aに高さ調節ピン9をバネ等の弾性体を介して出没自在に高さ調整自在に嵌め込み、前輪部鞘管6の下部に取り付けたブラケット21の下部に、側面視においてL字型の一対のクラッチアーム31をクラッチアームピン30を用いて揺動自在に取り付ける。クラッチアームピン30は摺動パイプ7に設けているクラッチアームピン孔7aと、ブラケット21に設けているクラッチアームピン孔21aに連通している。
摺動パイプ7の下端にストッパピン孔7bを設けてストッパピン34を取り付け、ストッパピン34をブラケット21の下部に設けているストッパピン摺動孔21bに遊嵌する。
上方の連結杆18に小物類を入れるバッグ41を取り付ける。
四輪歩行杖1の凡その大きさは、把持部2の長さが約200mm、フレームに使用するパイプの口径が約16〜20mm、車輪の直径が約120mm、前輪間の横幅が約190
mm、地面から上方の連結杆18までの高さが約550mmであり、長さが約160mm
の把持部支持パイプ8、12に約25mm間隔で穿設した高さ調節孔8a及び12aを調
節すると杖の高を約800mm〜900mmの範囲まで伸縮可能である。
フレーム4の素材としてステンレス材、アルミニュム材の軽量金属材や、硬質樹
脂材が用いる。
図3は把持部2の要部切欠拡大図、図は4は同、斜視図である。
片手で把持可能な略水平方向に伸びる把持部2は前方把持部26と、後方把持部27とから成り、共に舟底型であり、前方把持部26の前方に下方へ取り付けた把持部支持パイプ8を取り付ける長孔の連結孔26aを設けると共に、把持部支持パイプ8の上部に図10に示す略U字形のロック杆29の解放端29bを揺動可能に連結し、前方把持部26内に形成したロック杆係止壁26bに図9a、b、cに示すようにロック杆29の基端29aを係脱させて前方把持部26の前傾状態の保持並びに解放を行う。後方把持部27にブレーキレバー28の基端を揺動可能に連結し、後方把持部27との間にスプリング等の弾性体33を弾装する。
逆L型の後方把持部27は前方把持部26との連結端部27aが円弧状であって、後端部に把持部支持パイプ12を下方へ向けて取り付け、弾性体33を収納するバネ収容凹所28aを有するブレーキレバー28の一端には連結孔28bを形成し、ブレーキレバー28を前方把持部26に連結した後、後方把持部27を被せて連結孔28bにリベットで止着し前方把持部26及びブレーキレバー28を回動可能に連結する。後方把持部27の前端部にカバー27bを被せる。
前方把持部26を押圧して摺動パイプ7を押し下げると、クラッチアーム31が前輪部のラチェット35に係合し、前輪5の回転を制止する。後方把持部27を把持しながらブレーキレバー28を引き上げると、ブレーキレバー28の連結孔28bに連結した前方把持部26が前傾するため同様に前輪5の回転を制止する。
図5、図6及び図7に基づいて、前輪5と後輪10の制動関連動作を説明する。摺動パイプ7を挿通した前輪部鞘管6の下部に取り付けているブラケット21に、クラッチアームピン30を用い側面視においてL字型の一対のクラッチアーム31を揺動可能に取り付ける。クラッチアームピン30は摺動パイプ7のクラッチアームピン孔7aと連通するブラケット21のクラッチアームピン孔21aに遊嵌している。 クラッチアーム31及びブラケット21に弾性体32(ゴム等)を掛架してクラッチアーム31がブラケット21側に復帰する付勢力を付与しクラッチアーム31の回動範囲を規制する。 クラッチアーム31を取り付けた摺動パイプ7は上方で把持部支持パイプ8と連結されており、把持部2は弾性体33の弾発力により常に上方へ押し上げられた状態になっている。クラッチアーム31はストッパピン34で支承され、その屈曲端31aが前輪ハブに設けているラチェット35から遊離した状態にあるため前輪5の制止は解放されスムーズに転動する。前輪5を制動する場合は前方把持部26を押し下げるか、或いはブレーキレバー28を引き上げると把持部支持パイプ8と共に摺動パイプ7が下がって、摺動パイプに連結したストッパピン34が下がり、ラチェット35にクラッチアーム31の屈曲端31aが嵌まり込んで前輪5の後方への転動を制止する。従って、上り坂などで停車してもクラッチアームの屈曲端31aがラチェット35に係止しているため四輪歩行杖1が妄りに後方へ自走することがない。
ストッパピン34は摺動パイプ7の上げ止まりも決定する。即ち把持部2を把持して四輪歩行杖1を持ち上げ運ぶ際に摺動パイプ7が前輪部鞘管6から抜け落ちるのを防止するのである。
クラッチアーム31がラチェット35に当接するときの衝突音を低減するためクラッチアーム31の屈曲端31aにカバー36を被せる。
身体のバランスを崩して前輪5が持ち上がったとき、後輪部鞘管11の下端に取り付けた石突部材15が接地するため四輪歩行杖1が立ち止まる。この実施例では石突部材15の底面が地面に対し、20度の傾斜角度を付して形成されているが、この角度に限定されるものではない。
本願発明に係る四輪歩行杖1は前輪5の制動と同時に後輪1の制動を関連して行っていることを特徴としている。図5及び図8に示すように、連結杆23の中央部とブラケット21間にわたりT字型をなすリンク37の脚端37aに設けた長孔38に、摺動パイプ7に設けているストッパピン34を遊嵌すると共に、リンク37の一方の腕端37cに亘り連係止杆39を架設し、摺動パイプ7と共にストッパピン34が下がることに連動してリンク37が矢印方向へ動き(図5)、係止杆39が後輪10のハブ面に設けたラチェット40に係止して後輪10の転動が制止される。又、リンク37の他方の腕端37bを連結杆23の中央部に連結している。
一般に、前輪にブレーキをかけて急停止すると身体が前のめりに転倒し勝ちである。従来の歩行杖のように前輪と後輪の軸距が短い場合は尚更に、急ブレーキの影響を受け易い。そこで本願発明は、まず前輪5の後方への転動をクラッチアーム31の動作で緩やかに制止し、次いでその動きをリンク37を経て後輪10へ伝え、後輪10のラチェット40に連結パイプ39を係止させて後輪10を制動するため、前輪または後輪に直接ブレーキシューなどを圧接させる従来のブレーキ操作に比べブレーキングの衝撃が緩やかで身体が前のめりになつて転倒する恐れがない。
前輪5の後進方向へ転動を制止する動作と、これにリンク37を介して同期に行なわれる後輪10の制動動作は、前方把持部26を押し下げるブレーキ操作によって行われる。前方把持部26の押し下げを解放すると摺動パイプ7も元位置に復帰し制動が解除される。そして、把持部支持パイプ8のロック杆取り付け孔8bにロック杆29の解放端29bが取り付けられているため、その基端29aが前方把持部26の押し下げ動作で自動的にロック係止壁26bに係止しロック状態を保持できるのである。
ロック杆29は図10に示すように両端29bを対向するように折曲形成したU字形杆
であって両端部29bを把持部支持パイプ8の上方に回動可能に取り付ける。ロック杆29を手指で引き上げながらブレーキレバー28を把持し(図9a)ロック杆29の基端29aを前方把持部26の内壁に形成したロック杆係止壁26bに当接させると共にブレーキレバー28を弾性体33の弾発力に抗して後方把持部27の底壁に突き当たるまで引き上げた状態で(図9b)ブレーキレバー28を離すとロック杆29の一端29aはロック杆係止壁26bに自動的に係止されてブレーキが利き且つロックされた状態となる(図9c)。 ブレーキのロック状態を解除する場合、ブレーキレバー28を再度上方へ引き上げるとロック杆29の一端29aが係止壁26bから離れ、把持部支持パイプ8と共に摺動パイプ7が元の位置に復帰し、前輪5とラチェット35との、後輪10とラチェット40との係止が解除されるため、四輪歩行杖1を押進することができるである。
このように本願発明の四輪歩行杖1は機能性、安定性、操作性及び安全性の面できわめて優れている。 即ち、脳卒中などの後遺症で身体の片方の筋肉が麻痺した者であつても利き手のみで操作が可能である。又、前後一対の車輪を備えているため移動性に優れていると共に安定した歩行が可能である。又、後方へ折曲し形成した後輪部鞘管11の石突部材15を接地させると四輪歩行杖1の前方が地面から浮き上がり、後輪部鞘管を支点として歩行杖の方向転換が容易となる。これは上り階段や登り坂でも活用できる。即ち前輪部を持ち上げて後輪部を接地させ、通常の一本杖のように用いることができるからである。
又、ブレーキ操作は歩行時に身体のバランスを崩したときの体重移動により自動的に行われる。迅速なブレーキ操作を行うことができない高齢者であっても前のめりになったときは、自然な体重移動により前方把持部26の押し下げと共に摺動パイプ7が下がりクラッチアーム31が前輪部のラチェット35に係止し前輪5が後方へ転動して四輪歩行杖1が後退するのを緩やかに制止すると共に、リンク37の腕部37c間に取り付けた係止杆39が後輪10のラチェット40にも係止するため後輪10を確実に制動するのである。
前輪又は後輪へのブレーキシューなどの圧接による従来のブレーキング操作は歩行杖全体に与える衝撃が大きく使用者が前のめりになるなどバランスを崩しやすく転倒の恐れがあるが本願発明のブレーキ操作は緩やかに作用するためブレーキングの衝撃を緩和することができる。しかもブレーキ操作は体重の自然な移動或は後方把持部27の下方に取り付けたブレーキレバー28の引き上げによる手元操作で行えるため便利である。
又、坂道や休憩時に四輪歩行杖1を確実に停止させるロック杆29を把持部2に設けているプレーキレバー28と関連して行うため、従来のフットブレーキ操作を行う場合に身体のバランスを崩すなどの不安定さが生じない。
四輪歩行杖に用いる他の実施例に係る把持部42ついて図11と図12を参照して説明する。片手で把持できる把持部42が前記の把持部2と異なる点はその構造であり、その余の構成は前述と同じであるから省略する。
即ち把持部42自体は前後に分割されない舟底型であり、その内部にブレーキレバー44が嵌め込まれている。ブレーキレバー44は、その先端部に前方把持部支持パイプ43との連結端44aが形成され、前方把持部支持パイプ43の上端に起倒自在に取り付けているロック杆46の一端46aが係脱自在に係止するロック杆係止壁44bを連結端44aの下部に設け、後方にスプリングなどの弾性体を収納する収納部44cを形成したブレーキレバー44を、把持部42に軸47で回動自在に連結している。把持部42に被せたL字型の保護グリップ49を後方把持部支持パイプ48に連結して構成される。
図11、図12及び図13a、13bに示す他の実施例は、把持部42が単一体であり、ブレーキレバー44の操作を以下のようにして行う。ブレーキを掛けるときは片手で把持部42を把持しながらブレーキレバー44を引き上げる。すると、ブレーキレバー44は把持部42との連結軸47を支点として前方へ下がり端部44aに連結した把持部支持パイプ43を押し下げ、上方を把持部支持パイプ43と連結し下方にストッパピン34を取り付けた摺動パイプ7が前輪部鞘管6内を摺動してストッパピン34が下方へ移動し、下方のブラケット21に取り付けられ、ストッパピン34で係止されていたクラッチアーム31が回動して前輪5のハブ面のラチェット35に係止して前輪5の後方への転動が制止され、この動きをリンク37が後輪10へ同期して伝え後輪10にもブレーキが利くのである。
ブレーキレバー44のロックは、ロック杆46を手指で把持部42の方向に押し上げながらグリップ49とブレーキレバー44を挟むように握持すると、スプリングの弾発力に抗してブレーキレバー44が下向きに回動し、ロック杆の一端46aがロック杆係止壁44bに係止する(図13a、b)。この状態でブレーキレバー44の握持を解放するとロック杆46は係止壁44bに係止されたままのブレーキが利いたロック状態を維持するのである。 ブレーキレバー44を前方へ延ばして把持部支持パイプ43と連結したタイプの四輪歩行杖は、把持部42の前部を押し下げてもプレーキは利かずプレーキ装置によつてのみフレーキ操作が可能であり、このようなシンプルなブレーキ操作の方が高齢者にとって使い勝手が良い場合もある。
本願発明は高齢者が杖代わりに使用する四輪付き歩行杖として有効に活用できる。片手で把持できる把持部を備えているので身体の左右いずれかの側における利き手を使用しての歩行ができ、又、身体の片側が麻痺している者が体重を預けながら歩行できる利便性がある。
本願発明に係る四輪歩行杖の外観斜視図。 同、四輪歩行杖の分解正面図。 把持部の要部切欠拡大図。 同、分解斜視図。 車輪制動部の要部切欠拡大図。 前輪制動部の要部切欠斜視図。 同、正面図。 T字型リンクの斜視図。 a プレーキレバーのロックを解放した状態を示す要部切欠拡大図。
b 同、ブレーキレバーを引き上げながらロック杆を押し上げている状態を示す要部切欠拡大図。
c プレーキレバーをロックした状態を示す要部切欠拡大図。
ロック杆の平面図。 本願発明の他の把持部を示す分解斜視図。 同、平面図。 a 同、把持部の正面図。
b 同、ブーキレバーがロックされた状態を示す正面図。
1 四輪歩行杖 2 把持部 4 フレーム 5 前輪 6 前輪部鞘管 7 摺動パイプ
8、12 把持部支持パイプ 10 後輪 11 後輪部鞘管 13 連結パイプ 16、17、21、22 ブラケット 18、23 連結杆 26 前方把持部
27 後方把持部
28 ブレーキレバー 29 ロック杆 31 クラッチアーム 34 ストッパピン
35、40 ラチェット 37 リンク 39 係止杆

Claims (1)

  1. 把持部2を舟底型の前方把持部26と後方把持部27とから形成し、前方把持部26の後部と、後方把持部27の前部及びブレーキレバー28の基端を三者一体的に連結し、前方把持部26の前端を支承する把持部支持パイプ8内に摺動パイプ7を挿通すると共に、後方把持部27の後端を支承する把持部支持パイプ12内に連結パイプ13を挿通して把持部2の高さを調整自在とし、摺動パイプ7に被せた前輪部鞘管6の上部と、連結パイプ13に被せた後輪部鞘管11の上部にブラケット17とブラケット19を被せると共にブラケット17、19に亘り連結杆18を架設し、前輪部鞘管6の下部と後輪部鞘管11の下部にブラケット21とブラケット22を被せる共にブラケット21、22に亘り連結杆23を架設し、ブラケット21の下端に一対の前輪5を取り付けると共にブラケット22の下端に一対の後輪10を取り付け、前輪部鞘管6内に挿通した摺動パイプ7の下部にクラッチアームピン30を突設してブラケット21に設けているピン孔21aに遊嵌すると共にクラッチアーム31の基端を連結し、クラッチアーム31の先端を前輪5のハブ面に設けているラチェット35に係脱自在に係止させ、連結杆23の中央部にT字型のリンク37に形成される腕部上端37bを連結すると共に、リンク37に形成される脚部37aの先端に長孔38を設け、長孔38と摺動パイプ7の下端部に設けた縦長のピン孔7aとブラケット21の中央部に設けた縦長のピン孔21bを連通させて摺動パイプ7の下端に突設したストッパピン34を遊嵌し、リンク37を形成する腕部下端37c間に亘り係止杆39を連結して後輪10のハブ面に設けたラチェット40に係脱自在に係止させ、把持部支持パイプ8の上部にU字形のロック杆29を起倒自在に取り付けて前方把持部26内に設けているロック杆係止壁26bに係脱自在に係止させ、前方把持部26を直接押し下げ、或いは後方把持部27のブレーキレバー28を引き上げる動作で前輪5が後方へ転動するのを緩やかに制止すると共に後輪10の制動を行うことを特徴とする四輪歩行杖。
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