JPH1189325A - 粉粒体供給装置付き田植機 - Google Patents

粉粒体供給装置付き田植機

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JPH1189325A
JPH1189325A JP26015897A JP26015897A JPH1189325A JP H1189325 A JPH1189325 A JP H1189325A JP 26015897 A JP26015897 A JP 26015897A JP 26015897 A JP26015897 A JP 26015897A JP H1189325 A JPH1189325 A JP H1189325A
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seedling
seedling mounting
planting
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裕 高尾
Yoshiaki Sonoda
義昭 園田
Shoichi Nakamura
正一 中村
Yoshikiyo Nakagawa
善清 中川
Tetsuya Matsumura
哲也 松村
Tomoyoshi Sakano
倫祥 坂野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗載台やその支持構造部分を活用して、ホー
ス中間部の配置や支持等を適切に処理させて、長さの長
い供給ホースを上手く配設する。 【解決手段】 運転席直後に施肥装置を配置し、繰り出
された肥料を接地フロート58に装着された作溝器17
に移送する供給ホース21を設け、植付部を駆動ローリ
ングさせる駆動部を、昇降リンク機構3における植付部
側のマスト部材3Aに装備する。苗載台14の横送り復
帰用バネ92を苗載台14の裏面側に左右向き横臥配置
し、苗載台14の裏面に沿って上下に配策される供給ホ
ース21と復帰用バネ92とを前後方向に仕切るガイド
部材を、苗載台14の支持フレームfにおける左右の縦
支柱43,43どうしを連結する中間連結バー94Bで
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施肥装置等の粉粒
体供給装置付き田植機に係り、詳しくは、運転席の直後
位置に繰出し機構を搭載した構造、所謂ミッド配置型の
ものにおける作溝器への粉粒体移送用ホースと、植付部
のローリング機構とを干渉なく相対配置する技術に関す
るものである。粉粒体としては、肥料の他、直播用の種
籾等も考えられる。
【0002】
【従来の技術】上記ミッド配置型の一例としては、特開
平9‐140222号公報に示されたミッド施肥装置付
き田植機が知られており、後側が重くなり気味な田植機
の前後バランスを改善できるものとして有用であり、採
用が広まりつつある。そして、先に出願した特願平9‐
101610号においても、運転席直後に繰出し機構を
配置した施肥装置を備えた田植機が提案されており、繰
出し機構から繰出された肥料を、長い供給ホース内を移
送させて接地フロートに装備された作溝器から圃場に供
給するように構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記提案技術のよう
に、繰出し機構と作溝器とを接続する供給ホースは長さ
が長くなること、及び、植付部が上昇したときの繰出し
機構と作溝器との間隔短縮に伴う弛みがあることから、
ホース中間箇所をクランプして安定支持するとか、他物
との干渉を避けて配策する等、供給ホースの配設処理を
適切に行うことが必要である。
【0004】本発明の目的は、供給ホースの大部分が苗
載台の裏面側部分を通って配策されていることに着目し
て、苗載台やその支持構造部分を活用して、ホース中間
部の配置や支持等を適切に処理させて、長さの長い供給
ホースを上手く配設させる点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、ホッパからの粉粒体を繰り出す繰
出し機構を運転座席後側の位置で機体に搭載し、該繰出
し機構から繰出された粉粒体を、植付部の接地フロート
に装備された作溝器に供給するための供給ホースを備
え、植付部をローリング自在に昇降リンク機構に支持
し、植付部を昇降リンク機構に対して駆動ローリング可
能なアクチュエータを、苗載台の裏面側において昇降リ
ンク機構に装備し、かつ、苗載台の横送り復帰用又はロ
ーリング融通のためのバネを、苗載台の裏面側に左右向
きで横臥配置し、苗載台の裏面に沿って上下方向に配策
される供給ホースと融通バネとを前後方向に仕切るガイ
ド部材を設けてあることを特徴とする。
【0006】第2発明は、ホッパからの粉粒体を繰り出
す繰出し機構を運転座席後側の位置で機体に搭載し、該
繰出し機構から繰出された粉粒体を、供給ホースを介し
て植付部の接地フロートに装備された作溝器に風力移送
するように構成し、供給ホース内での風圧が所定以上に
強くなると開弁してエア抜き可能なリリーフ弁を、苗載
台の裏面側における供給ホースの途中部位に介装すると
ともに、苗載台を横送り自在に支持する支持フレームに
リリーフ弁を係止してあることを特徴とする。
【0007】第3発明は、第1又は第2発明において、
苗載台の下端に位置する摺動レールの位置を上下移動調
節するための苗取り量調節用ロッドを支持フレームに支
承し、苗取り量調節用ロッドに、ロッド側方からの嵌め
込み及び離脱可能な係合部材を装着し、その装着状態で
は苗取り量調節用ロッドと係合部材とを相対回動可能に
構成するとともに、その係合部材に供給ホースを支持し
てあることを特徴とする。
【0008】〔作用〕前述したように、供給ホースは苗
載台の裏面に沿って上方に凸となるように湾曲した状態
で配策されるので、移動走行時や、枕地での旋回時等に
おいて植付部を上昇させると供給ホースが弛み気味にな
り、その弛み吸収のために供給ホースが苗載台の裏面に
比較的強く押し付けられる状態となり易いが、苗載台裏
面には、左右一対のローリング融通バネや苗載台を横送
りの中央に戻す復帰バネが横臥配置されているので、そ
のバネと供給ホースが擦れるとか、バネに供給ホースが
噛み込む等の干渉おそれがある。
【0009】請求項1の構成によれば、供給ホースとバ
ネとを前後方向に仕切るガイド部材を設けてあるので、
植付部の昇降如何に拘わらずに、ローリング融通バネ又
は横送り復帰バネと供給ホースとの干渉を回避できると
ともに、操作ワイヤーやロッド等がバネに干渉すること
も防止できるようになる。つまり、ガイド部材は供給ホ
ースの保護だけでなく、その他の部材を保護するように
もなる。
【0010】請求項2の構成によれば、繰出された粉粒
体を風力によって作溝器に移送させるものであり、途中
で停滞したりすることなく迅速で良好に移送できる手段
であるが、作溝器が泥土中に突入していて略密閉状態に
なっていることから、風圧の強さ如何によっては肥料と
共に泥土が吹き飛ばされて苗植付に悪影響を及ぼすおそ
れがある。そこで、供給ホース途中にエア抜き用のリリ
ーフ弁を介装することにより、余分な風圧を逃がして泥
土や肥料を吹き飛ばすことなく良好に施肥できるように
なる。加えて、そのリリーフ弁を苗載台を横移動自在に
支持する支持フレームに係止してあるので、供給ホース
が不要に移動しないように支持できるようにもなる。
【0011】請求項3の構成によれば、既存部品である
苗取り量調節用ロッドを使って作溝器に近い部分におけ
る供給ホースを支持できるようになる。そして、そのた
めの係合部材はロッドに対して、その側方からの嵌め込
み及び離脱が可能であるから、工具無しで簡単に装着及
び取外しでき、組付けやメンテナンスが行い易いものと
なる。
【0012】〔効果〕請求項1に記載の粉粒体供給装置
付き田植機では、(イ)ガイド部材によってローリング
融通バネとの干渉が無い良好な状態で供給ホースを苗載
台の裏面側に配策できたとともに、そのガイド部材で操
作ワイヤー等の機械装置類とローリング融通バネとの干
渉も回避できる合理的なものが得られた。
【0013】請求項2に記載の粉粒体供給装置付き田植
機では、(ロ)確実で良好に機能する風力移送手段を採
るものにおいて、その風力移送故の作溝器からのエア吹
き出しによる不都合をリリーフ弁によって回避できたと
ともに、そのリリーフ弁を使って供給ホースの安定支持
が行える合理的なものが得られた。
【0014】請求項3に記載の粉粒体供給装置では、上
記(イ)又は(ロ)の効果に加えて、既存部品を有効利
用して廉価に、かつ、組付け及び取外し操作が簡単な状
態で供給ホースの途中部分を支持できる利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に示すように、左右一対の
前輪1及び後輪2を備えた乗用型の走行機体の後方にリ
ンク機構3を介して植付部である苗植付装置4が昇降自
在に連結され、苗植付装置4の前方側であり、かつ、運
転座席67の直後となる位置に施肥装置Aを装備して6
条用の施肥装置付き田植機を構成してある。尚、43は
肥料ホッパー18への肥料補給の労力を軽減するための
肥料載台である。
【0016】この田植機は、走行機体のボンネット5内
に搭載したエンジンEの動力が、前伝動ケース6を介し
て前輪1に伝達されるとともに、走行系伝動軸7及び後
伝動ケース8を介して後輪2に伝達される四輪駆動型で
あり、搭乗運転部9の操縦ハンドル10の操作で左右前
輪1を操舵するように構成してある。又、前伝動ケース
6から植付系伝動軸であるPTO軸11を後方に向けて
延設してあり、そのPTO軸11から苗植付装置4に動
力を伝達することにより、圃場内を走行しながら苗植付
け作業を行えるように構成してある。
【0017】苗植付装置4は、昇降用の油圧シリンダ1
2の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植
付け用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置と
に亘って昇降操作自在である。そして、リンク機構3に
連結支持される植付部フレーム13に対して車体横幅方
向に沿って設定ピッチで往復横移動する苗のせ台14、
苗のせ台14に載置された植付け対象苗の下端部から一
株ずつ苗を取出して圃場に植付ける複数(6個)の植付
機構15、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロ
ート58等を備えた6条植え形式に構成してある。
【0018】苗載台14の苗載置部には、横移動ストロ
ークエンドにおいて載置している苗を植付機構15に向
けて設定量ずつ送り出す縦送り装置16が各植付条毎に
設けられている。この縦送り装置16は、上下一対のプ
ーリに亘って突起付きベルトが巻回され、下方側のプー
リがストロークエンドにおいて接当作用により、所定量
ずつ回動操作されるように構成されている。
【0019】又、この縦送り装置16には、構造は詳述
しないが、2条毎に縦送り作動を行う状態と作動を停止
する状態とに切り換え自在な縦送りクラッチ(図示せ
ず)が設けられている。そして、接地フロート58に
は、各植付条における苗の植付け部位に隣接する夫々の
箇所において、接地面よりも下方側に向けて泥土層に入
り込み、泥面上に肥料を供給する為の溝を形成する作溝
器17を設けてある。
【0020】次に、施肥装置Aについて説明する。図2
に示すように、施肥装置Aは、粉粒状の肥料を貯溜する
3条一体型の肥料ホッパー18と、そこからの肥料を所
定量ずつ繰り出す繰出し機構19と、繰り出された肥料
を苗植付装置4の作溝器17に向けて送る供給ホース2
1とを備えて構成してある。繰出し機構19は、肥料ホ
ッパー18の各条用の漏斗部18aの下方に位置して、
各植付条に対応して複数(6個)設けてある。各繰出し
機構19から繰り出された肥料を、ブロア20の送風に
よって、供給ホース21を通して各作溝器17に向けて
各別に強制移送するように構成してある。
【0021】図3に示すように、繰出し機構19は、ケ
ーシング22の内部に、肥料ホッパー18の底部開口部
分に臨む状態で、繰出し軸23に一体回動自在に外嵌さ
れるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料
入り込み用の凹部24が形成された繰出し回転体25が
設けられ、繰出し回転体25の回転に伴って凹部24内
に貯められた肥料が下方側の漏斗状の案内部26に流下
案内されるように構成されている。尚、凹部24内に所
定量ずつ貯めるように擦り切り用のブラシ27が設けら
れている。
【0022】ブラシ27は、繰出し回転体25の外周面
に位置する作用位置と、繰出し回転体25から離間する
肥料排出位置とに亘って横軸芯P周りで揺動自在で、且
つ、ケーシング22の横側外方に設けられた切換操作具
31の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、各位置
にて位置保持されるようにしてある。
【0023】複数の各繰出し機構19における各ケーシ
ング22は、機体フレームFから固定立設された縦フレ
ーム29によって支持され、車体横方向に延設された横
フレーム30によって固定支持されている。繰出し軸2
3は、一対の繰出し機構19毎に夫々の繰出し回転体2
5が一体的に回動するように三本に分割されて設けら
れ、6個の繰出し機構19のうち2個の繰出し機構19
毎に各別に駆動並びに停止できるように構成されてい
る。
【0024】繰出し機構19の駆動構成について説明す
る。図2に示すように、繰出し機構19の後方側箇所
に、車体横幅方向に沿って施肥装置Aのほぼ全幅に亘る
長さで、且つ、両側端部にて回動自在に支持される状態
で駆動軸32が配置され、この駆動軸32の横幅方向中
間部にワンウェイクラッチ33を設けてある。ワンウェ
イクラッチ33の操作アーム34と、ベベルギア機構2
8を介してPTO軸11で回転駆動される横向き伝動軸
35に取付られた回転アーム36とを連動ロッド37で
枢支連結してあり、回転アーム36の回転に伴う操作ア
ーム34の揺動移動を、ワンウェイクラッチ33によっ
て駆動軸32を所定方向にのみ間欠的に回転するように
してある。
【0025】そして、この駆動軸32と三本の各繰出し
軸23との間に、各別に動力を入切り自在な施肥クラッ
チ38を夫々設けてある。施肥クラッチ38は、図4、
図5に示すように、駆動軸32に相対回動自在に外嵌さ
れたギア39と、各繰出し軸23に一体回動自在に外嵌
されたギア40とを噛合う状態で設け、駆動軸32側の
ギア39の横側に、駆動軸32に一体回動自在でかつ回
転軸芯方向にスライド操作自在なクラッチ片41をギア
39に近接する方向に向けてバネ付勢する状態で外嵌
し、そのクラッチ片41とギア39の対向する箇所に、
噛合部kを形成し、この噛合部kが噛み合うことでそれ
らが一体回動するようになっている。
【0026】又、各クラッチ片41が操作ワイヤ41a
の引き操作によって各別に切り操作可能に構成されてい
る。つまり、横フレーム30側の部材に揺動自在に支持
されるL字状のクランクアーム(符記なし)の一端に操
作ワイヤ41aを、他端にクラッチ片41を連動させて
あり、バネ付勢力によって噛合部kが噛み合うクラッチ
入状態になり、操作ワイヤ41aの引き操作によって、
バネ力に抗して噛合部kが離間してクラッチ切り状態に
切り換えられるようになっている。
【0027】繰出し量の調節構造について説明する。図
2,図6に示すように、各繰出し機構19毎に繰出し量
調節機構Dを設けてあり、それを操作するためのギヤ状
の回転調節具70夫々に対して係合及び離脱可能な6個
のギヤ状の駆動回転体71を、左右方向に沿う姿勢の回
動操作自在な操作ロッド72に連結する。操作ロッド7
2の左方向(一方向)へのスライド移動によって各駆動
回転体71と各回転調節具70とが咬合(係合)する調
節作用状態と、操作ロッド72の右方向(他方向)への
スライド移動によって各駆動回転体71と各回転調節具
70との係合が解除される非作用状態とを現出可能に構
成してある。操作ロッド72の右端には、操作ロッドを
屈曲して成るハンドル75を装備してある。
【0028】繰出し量調節機構Dは、繰出し軸23に軸
方向移動不能で一体回転状態に嵌装される固定ロール2
5aと、繰出し軸23に軸方向移動自在で相対回転自在
に嵌装される可動ロール25bとで構成された繰出しロ
ール25、及び、ネジ送り機構82によって可動ロール
25bを軸方向移動させるために、繰出し軸23に相対
回転自在に嵌装された回転調節具70とで構成してあ
る。
【0029】固定ロール25aと繰出し軸23とは6角
断面嵌合され、固定ロール25aと可動ロール25bと
は軸方向は相対スライド自在で、かつ、周方向には係合
して一体回転する状態に構成してある。ネジ送り機構8
2は、その一端を固定ロール25aに相対回転自在で、
かつ、軸方向に相対移動不能に係合し、他端に回転調節
具70を一体回転状態に嵌装するとともに、繰出し軸2
3には遊外嵌された状態の筒ネジ体83と、可動ロール
25bとを螺合して構成してある。
【0030】つまり、回転調節具70を回動操作する
と、固定ロール25aに対して可動ロール25bを軸方
向に遠近移動させて、両ロール25a,25b間に形成
される凹部24の肥料入れ込み幅を可変設定できるよう
になっている。但し、繰出し量調節を行うときには、繰
出し軸23を固定させていることが必要条件である。
【0031】図7〜図9に示すように、操作ロッド72
は、駆動軸32の上方で、かつ、繰出し軸23の後方と
なる位置において、左右スライド可能にブラケット73
に支持されるとともに、横フレーム30にボルト止めさ
れたコ字状ステー74部位に装備した戻しバネ30aに
よって操作ロッド72を右方に戻し付勢してあり、自由
状態では駆動回転体71と回転調節具70との咬合が解
除された非作用状態となるようにしてある。
【0032】そして、戻しバネ74の付勢力に抗して操
作ロッド72を左方向にスライド移動させる作用位置
(図9の仮想線の位置)と、左方向にスライド移動させ
ない退避位置(図9の実線の位置)とに切換え可能な切
換レバー76を縦軸芯Y回りで揺動自在に横フレーム3
0に支承してある。すなわち、操作ロッド72のハンド
ル側端部に、上方突出したピン77a付きのボス77を
相対スライド不能に外嵌装着し、そのピン77aを切換
レバー76の根元側に形成した長孔76aに嵌め入れて
あり、それによって、切換レバー76の揺動操作によっ
て操作ロッド72を出退操作できるようにしてある。
尚、戻しバネ74の付勢力により、自由状態では切換レ
バー76も退避位置に押し戻されている。
【0033】又、切換レバー76を支承するボス部76
bの下方に、略横向きコ字状のクランプ部材78aを先
端に備えたロックレバー78を固着してあり、切換レバ
ー76を作用位置に操作するに伴って、繰出しロール
を、つまりは繰出し軸23を回転不能に係止するロック
機構Gを構成してある。すなわち、切換レバー76の退
避位置から作用位置への操作に伴ってロックレバー78
も作用位置に揺動操作され、クランプ部材78aが六角
軸である駆動軸32の対向する2面に嵌まり込むのであ
る。
【0034】従って、全条一体で繰出し量調節を行うに
は、先ず、右又は左手で退避位置にある切換レバー76
を作用位置に揺動操作して、操作ロッド72を押し込ん
で調節作用状態にするとともに、ロック機構Gを作動さ
せて駆動軸32を回動不能にする。それから、その状態
を維持しながら左又は右手でハンドル75を回動操作
し、繰出し量調節機構Dを増減調節するのである。調節
が終了すれば、単に両手の握りを開放するだけで、戻し
バネ74の作用によって操作ロッド72が右方向に押し
戻され、切換レバー76が作用位置から退避位置に一人
でに戻る。
【0035】又、図2,図6等に示すように、手指操作
によって繰出し軸23を回転停止状態に係止するための
押え部材81を、6角断面どうしの嵌合によって繰出し
軸23に一体回転状態で装備してある。押え部材81
は、外周に滑り止め用の凹凸が形成された円形状のグリ
ップ81に構成されており、一方の手でグリップ81を
握って繰出し軸23を回り止めした状態で、他方の手で
回転調節具70を回動操作することのより、ワンウェイ
クラッチ33の存在に拘わらずに、各繰出し機構19単
独での繰出し量調節が行えるようにしてある。尚、グリ
ップ81は各繰出し軸23毎に設けてあり、計3個装備
されている。
【0036】図2に示すように、ケーシング22の前方
側に丸筒状の送風パイプ45を、その長手方向が車体横
幅方向に沿う状態で配置し、かつ、両端側にて支持ブラ
ケット46を介して横フレーム30に支持される状態で
設けてあり、送風パイプ45の横一側端部に備えたブロ
ア20の風が送風パイプ45内部に供給されるようにな
っている。ブロア20は電動モータ(図示せず)を駆動
源としており、そのON−OFFを切換える起動スイッ
チ84を、図2に示すように、ブロア20近くのホッパ
18前面の位置にステー85を介して装備してあり、運
転座席67から手を延ばしての操作を可能としてある。
【0037】図3に示すように、漏斗状の案内部26の
下端出口50に連通して機体後方に向けて開口する施肥
供給部51を形成し、そこに供給ホース21を差込み装
着する。そして、施肥供給部51の前側には、下端出口
50と送風パイプ45の内部とを連通接続するエアー供
給部52が形成されており、エアー供給部52と施肥供
給部51とを、車体前後方向に沿って略一直線状に連な
るように形成してある。又、下端出口50の下側には、
それと排出管路48の内部とを連通接続する排出経路5
3を構成するための排出部54を形成してある。尚、送
風パイプ45の他端を、開閉自在な蓋体45aで通常は
閉塞してある。
【0038】繰出し機構19から繰り出された粉粒状の
肥料を、供給ホース21に案内する供給作用状態と、排
出経路53に向けて案内する排出状態とに切り換え自在
な経路切換板55を、繰出し機構19の夫々に対応して
設けてある。経路切換板55は左右軸芯X周りで揺動自
在に枢支されており、案内部26の外部に設けられた切
換レバー56の操作によって、供給位置と排出位置とに
切換可能である。供給位置は、排出経路53を閉塞して
下端出口50に対して、施肥供給部51、即ち、供給ホ
ース21及び送風パイプ45を連通する位置であり、排
出位置は、施肥供給部51の内部通路を閉塞して下端出
口50に対して、排出経路53及び送風パイプ45を連
通する位置である。
【0039】各排出部54の夫々には、排出される肥料
を機体前方下方に向けて案内排出する排出管路48を連
通接続する状態で設け、各排出管路48は、図1,図2
に示すように、左右両側の3本ずつのものが、夫々、肥
料案内方向下手側部分において大径の合流管路48aを
介して末端管路49に合流して左右両側部に振り分けて
あり、左右計2個の末端管路49から肥料を排出するよ
うに構成してある。
【0040】図2に示すように、末端管路49と、これ
と左右方向で最も離れた箇所に位置する繰出し機構の第
1排出管路48Aとを直線的に接続し、残りの排出管路
48B,48Cの夫々を合流管路48aを介して第1排
出管路48Aに接続してある。末端管路49は、ゴム等
によるジャバラホースに構成されるとともに、前方に曲
げ込んだ状態で機体のステップ42の下方位置に解放自
在に係止してある。
【0041】図10と図11を参照して詳述すると、ス
テップ42の後方には後輪用のフェンダ44を続けて配
置してあり、そのフェンダ44におけるステップ42と
同一の面を呈するステップ部44aの下方に末端管路4
9を配置してあり、その管路先端部分49aを前向き姿
勢としてステップ部44aの裏側に嵌め込んで係止して
ある。従って、引張って嵌め込みを解除すれば末端管路
49を取出すことができる。
【0042】ステップ部44aの裏側と、機体の中央部
分で前後に延びる機体フレームFとに亘る左右方向に補
強部材47を架設してあり、フェンダ44を強度十分に
支持するとともに、その補強部材47を迂回するように
末端管路49を曲げて係止してある。補強部材47は機
体フレームF及びステップ部44aとボルト連結してあ
り、取外せば機体フレームF部分の点検整備が行い易く
ものとなる。
【0043】又、図11に示すように、樹脂製のフェン
ダ44のステップ部44aは、ナットを埋め込み成形す
る等により、裏側から機体側のステー57にボルト60
で固定する構造であり、零れた肥料によって腐食し易い
ボルト類がステップ表面には露呈されないようにしてあ
る。
【0044】苗植付作業時に施肥を行う場合には、経路
切換板55を供給位置に切換えるとともに、ブロア20
の送風作動を開始し、繰出し機構19から所定量ずつ繰
り出された肥料を、風力によって下端出口50から施肥
供給部51及び供給ホース21を通過して作溝器17に
向けて送り出して圃場に供給するのである。
【0045】植付作業終了後において、肥料ホッパ18
内に残った肥料を回収する場合には、切換レバー56を
排出位置に切り換えるとともに、繰出し機構19におけ
るブラシ27を繰出し回転体25から離間した肥料排出
位置に切換えて肥料を排出させ、かつ、ブロア20によ
る送風を実行する、そうして、排出された肥料を下端出
口50から排出経路53及び排出管路48を通過させ
て、解放状態の末端管路49から外部排出するようにな
る。従って、末端管路49に対応して回収容器等を位置
させれば肥料回収が可能である。
【0046】次に、供給ホース21の植付部4との位置
関係、及び支持構造について説明する。図12,図15
に示すように、植付部4を前後軸心Zでローリング自在
に昇降リンク機構3における植付部側のマスト部材3A
に支持し、植付部4をマスト部材3Aに対して駆動ロー
リング可能な電動ネジ送り機構86を、苗載台14の裏
面側においてマスト部材3Aに装備してある。
【0047】公知の電動ネジ送り機構86は、マスト部
材3Aに固定された支持枠87に、左右向きのネジ軸8
8と、電動モータ89と、ネジ軸88に螺合したコマ部
材90とを支持して構成されるとともに、コマ部材90
と、苗載台14を横移動自在に支持する支持フレームf
の上連結バー94Aとを左右一対の融通バネ91,91
を介して連結してある。従って、電動モータ89の正逆
駆動により、融通バネ91,91を介して植付部4を軸
心Z回りに駆動ローリングできる。
【0048】又、マスト部材3Aと苗載台14を構成す
る横枠14aとに亘って左右一対の横送り復帰バネ9
2,92が横臥配置してあるとともに、支持フレームf
における左右の縦支柱93,93を上下途中箇所で連結
する3個の連結バー94A,94B,94Cのうちの中
間連結バー94Bは、横送り復帰バネ92,92の直前
位置に存在しており、苗載台14の裏面に沿うように配
策される供給ホース21と横送り復帰バネ92との接触
を防止するガイド部材として機能している。
【0049】尚、中間連結バー94Bをローリング融通
バネ91の直前に配置して、この融通バネ91と供給ホ
ース21との干渉を防止する構造でも良い。又、機種に
よっては、ローリング融通バネと横送り復帰バネとを単
一のバネで兼用しているものがあるので、その兼用バネ
と供給ホース21との干渉をガイド部材で防止するよう
に構成しても良い。
【0050】図12,図13に示すように、供給ホース
21内での風圧が所定以上に強くなると開弁してエア抜
き可能なリリーフ弁95を、苗載台14の裏面側におけ
る供給ホース21の途中部位に介装するとともに、支持
フレームfにおける下連結バー94Cにリリーフ弁95
を係止してある。リリーフ弁95は、供給ホース21を
外嵌接続する筒本体95Aから、上斜め横に枝分かれし
た分岐路95Bを突設するとともに、自重下降付勢され
たキャップ96を分岐路95Bの先端に被せて構成して
ある。筒本体95Aには、一体成形によって互いに平行
な対向面を有した一対のフランジ95a,95aが形成
してあり、その間に下連結バー94Cに固着されたステ
ー97を嵌め込んで頭付きピン98で連結する。ステー
97の端面は筒本体95Aに接当又は近接して沿うよう
に設定され、それによって位置決め及び回り止めの機能
を出してある。
【0051】つまり、作溝器17が泥土層に突入して略
密閉状態になるとブロワ20による風の抜け場所が無く
なるので、場合によっては「ゴボッ、ゴボッ!」と肥料
や泥土を吹き飛ばしながら風を出すことがあり、そうな
ると植付け圃場を荒らすおそれがあるが、このようなと
きには、風圧でキャップ96が浮き上がるように上昇揺
動し、肥料の漏れ出しなく風圧だけ抜けるようになり、
前述の不都合を回避できるのである。又、風圧が下がれ
ば自重によってキャップ96が下降揺動して元の蓋状態
に戻る。以上の構成により、「開弁してエア抜き可能な
リリーフ弁95」が構成されているのである。
【0052】図12,図14に示すように、作溝器17
のすぐ上の位置において、供給ホース21を支持するク
ランプ(係合部材の一例)99を設けてあり、このクラ
ンプ99は、苗載台14の下端に位置する摺動レール1
00の位置を上下移動調節するために支持フレームfに
支承された苗取り量調節用ロッド101に支持されてい
る。供給ホース21を囲繞支持するクランプ99には上
下の取付け片99a,99aが突設され、その両取付け
片99a,99a間にロッド101を挟み込んだ装着状
態では、苗取り量調節用ロッド101とクランプ99と
は相対回動可能である。又、クランプ99は、ロッド側
方からの嵌め込み及び離脱が自在であり、着脱が簡単で
ある。
【0053】図16に示すように、作溝器17の左右側
壁17a,17aの夫々に、後壁17bの下端よりも下
方に三角形状で突出する補助側壁部102を形成してあ
る。植付部を下降させての施肥植付け状態では、補助側
壁102の下端縁が接地フロート58側方のひれ部58
aの上面と同面となるように設定してあり、作溝器17
から横側方に漏れ出た肥料が接地フロート58上に乗っ
てしまうことがないようにしてある。
【0054】次に、横送り装置103等と供給ホース2
1との位置関係を、6条用田植機と5条用田植機との双
方の場合について、参考までに説明する。尚、以下にお
ける左右方向は、機体進行方向に向かっての左右が基準
である。
【0055】図17に、6条用田植機における苗載台1
4の裏側部分が示され、フィードケース104から突設
された螺旋軸105に係合するコマ部材106と、苗載
台14の裏面に固定されたブラケット107とを、相対
左右位置調節可能にボルト・ナット108で一体化して
あり、螺旋軸105の回転によって苗載台14が所定の
ストローク量で往復横送りされる公知の横送り装置10
3を構成してある。
【0056】図18に示すように、6条の苗載面14m
を、左から第1〜第6苗載面と定義すると、ブラケット
107は、左から2番目の条である第2苗載面14mお
ける一対の縦送りベルト16a,16aのうちの右側の
縦送りベルト16a(12個の縦送りベルト16aのう
ちの左から4番目のもの)を左右に跨ぐ状態で、6個の
苗載面14mを支持する横枠14aにボルト止めされて
いる。
【0057】そして、左端の植付機構15用の供給ホー
ス21を、第2苗載面14mにおける左側の縦送りベル
ト(左から3番目のもの)16aと下連結バー94Cと
の間でクランプし、左から2番目の植付機構15用の供
給ホース21を、第2苗載面14mにおける右側の縦送
りベルト(左から4番目のもの)16aと下連結バー9
4Cとの間でクランプしてある。尚、ブラケット107
は、連結アーム部107aが台座部107bの右端に寄
った形状に形成され、かつ、連結アーム部107aがコ
マ部材106の左側に位置している。
【0058】図19に、5条用田植機における苗載台1
4の裏側部分が示され、6条用のものとの違いの説明だ
け行う。ブラケット107は、第2苗載面14mにおけ
る左側の縦送りベルト16aを左右に跨ぐ状態で横枠1
4aにボルト止めされ、連結アーム部107aが台座部
107bの左右中央に位置するとともに、連結アーム部
107aがコマ部材106の右側に位置している。尚、
図18及び図19の右側が機体の左側になっている。
【0059】左端の植付機構15用の供給ホース21
を、第1苗載面14mにおける右側の縦送りベルト(左
から2番目のもの)16aと下連結バー94Cとの間で
クランプし、左から2番目の植付機構15用の供給ホー
ス21は、第1苗載面14mと第2苗載面14mとの境
目、すなわち、左側から2番目と3番目の縦送りベルト
16a,16aの間において下連結バー94Cにクラン
プしてある。これは、横送り装置103は6条用のもの
と共通であり、条数が異なることによるコマ部材106
と苗載台14との相対左右方向位置を、ブラケット10
7を異ならすことで対処してあるので、その結果、第2
供給ホース21が通常の位置よりも左に寄った位置でク
ランプするようにしてある。
【0060】又、縦送り装置16の駆動構造を、6条用
田植機と5条用田植機との双方の場合について、参考ま
でに説明する。図17に示すように、縦送り装置16に
備えられた被動アーム111を、横送りの左右両ストロ
ークエンドにて蹴り上げるための一対の蹴り上げアーム
110,110を、フィードケース104からこれの右
側に突設された縦送り駆動軸109に取付けて、公知の
縦送り駆動部を構成してある。
【0061】6条植えの場合には、図20に示すよう
に、右から2番目と3番目である第2苗載面14mと第
3苗載面14mとの間の位置においてベルト駆動軸11
2に被動アーム111が装備され、フィードケース10
4近傍に配置された左蹴上げアーム110と、支持フレ
ームfから突設された支持ステー113の右横に配置さ
れた右蹴上げアーム110とを備えている。右から2番
目の供給ホース21は右蹴上げアーム110の少し右
に、かつ、右から3番目の供給ホース21は左蹴上げア
ーム110の少し左に配置されており、横移動する被動
アーム111と干渉しないようにしてある。
【0062】5条植えの場合には、図21に示すよう
に、右から1番目と2番目である第1苗載面14mと第
2苗載面14mとの植付け条14mとの間の位置におい
てベルト駆動軸112に被動アーム111が装備され、
支持フレームfから突設された支持ステー113から右
に若干離れた位置に取付けられた左蹴上げアーム110
と、そこから方持ち状に延出された縦送り駆動軸109
の右端部に取付けられた右蹴上げアーム110とを備え
ている。最右端の供給ホース21を、左蹴上げアーム1
10の少し左に寄せて配置してあり、横移動する被動ア
ーム111と干渉しないようにしてある。尚、図20及
び図21は、苗載台14が横送りストロークの左右中間
に位置した状態を示し、図の右側が機体の左側になって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】施肥装置の背面図
【図3】肥料供給部の縦断側面図
【図4】施肥クラッチ及びロック具を示す側面図
【図5】施肥クラッチを示す平面図
【図6】繰出し量調節構造、及びグリップの構造を示す
断面図
【図7】退避位置にある状態のロック機構を示す正面図
【図8】作用位置にある状態のロック機構を示す平面図
【図9】ロック機構の作用を示す平面図
【図10】末端管路配策部分を示す側面図
【図11】ステップ部の機体への取付け構造を示す側面
【図12】供給ホースの植付部での配策状態を示す側面
【図13】リリーフ弁及びその支持構造を示す図
【図14】クランプの構造を示す斜視図
【図15】苗載台のローリング構造を示す正面図
【図16】作溝器の形状を示す図
【図17】横送り装置を示す背面図
【図18】6条用田植機の横送り駆動部の要部を示す平
面図
【図19】5条用田植機の横送り駆動部の要部を示す平
面図
【図20】6条用田植機の縦送り駆動部の要部を示す平
面図
【図21】5条用田植機の縦送り駆動部の要部を示す平
面図
【符号の説明】
3 昇降リンク機構 4 植付部 17 作溝器 18 ホッパ 19 繰出し機構 21 供給管路 58 接地フロート 67 運転座席 89 アクチュエータ 92 バネ 94B ガイド部材 95 リリーフ弁 99 係合部材 100 摺動レール 101 苗取り量調節用ロッド f 支持フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 松村 哲也 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 坂野 倫祥 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホッパからの粉粒体を繰り出す繰出し機
    構を運転座席後側の位置で機体に搭載し、該繰出し機構
    から繰出された粉粒体を、植付部の接地フロートに装備
    された作溝器に供給するための供給ホースを備え、 前記植付部をローリング自在に昇降リンク機構に支持
    し、前記植付部を前記昇降リンク機構に対して駆動ロー
    リング可能なアクチュエータを、苗載台の裏面側におい
    て前記昇降リンク機構に装備し、かつ、前記苗載台の横
    送り復帰用又はローリング融通のためのバネを、前記苗
    載台の裏面側に左右向きで横臥配置し、 前記苗載台の裏面に沿って上下方向に配策される前記供
    給ホースと前記バネとを前後方向に仕切るガイド部材を
    設けてある粉粒体供給装置付き田植機。
  2. 【請求項2】 ホッパからの粉粒体を繰り出す繰出し機
    構を運転座席後側の位置で機体に搭載し、該繰出し機構
    から繰出された粉粒体を、供給ホースを介して植付部の
    接地フロートに装備された作溝器に風力移送するように
    構成し、 前記供給ホース内での風圧が所定以上に強くなると開弁
    してエア抜き可能なリリーフ弁を、苗載台の裏面側にお
    ける前記供給ホースの途中部位に介装するとともに、前
    記苗載台を横送り自在に支持する支持フレームに前記リ
    リーフ弁を係止してある粉粒体供給装置付き田植機。
  3. 【請求項3】 前記苗載台の下端に位置する摺動レール
    の位置を上下移動調節するための苗取り量調節用ロッド
    を前記支持フレームに支承し、前記苗取り量調節用ロッ
    ドに、該ロッド側方からの嵌め込み及び離脱可能な係合
    部材を装着し、その装着状態では前記苗取り量調節用ロ
    ッドと前記係合部材とを相対回動可能に構成するととも
    に、その係合部材に前記供給ホースを支持してある請求
    項1又は2に記載の粉粒体供給装置付き田植機。
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