JPH118907A - 電気自動車のモータトルク制御装置 - Google Patents

電気自動車のモータトルク制御装置

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JPH118907A
JPH118907A JP9158700A JP15870097A JPH118907A JP H118907 A JPH118907 A JP H118907A JP 9158700 A JP9158700 A JP 9158700A JP 15870097 A JP15870097 A JP 15870097A JP H118907 A JPH118907 A JP H118907A
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creep
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久光 古賀
Kazunari Handa
和功 半田
Toshiya Shinpo
俊也 真保
Tomiji Owada
富治 大和田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope

Abstract

(57)【要約】 【課題】渋滞時などにペダル操作などを軽減して操作性
を向上する電気自動車のモータトルク制御装置を提供す
る。 【解決手段】モータトルク制御装置1は検出部2と制御
部3と出力部4とを備えている。検出部2は道路勾配検
出手段5とアクセル操作検出手段6とブレーキ操作検出
手段7等を備えている。制御部3は記憶手段15と判定
手段16と演算手段17と指示手段18とから構成され
ている。記憶手段15は第1ないし第6の記憶部19〜
24を備えている。判定手段16は第1及び第2の判定
部27〜28を備えている。演算手段17は第1ないし
第6の演算部29〜34を備えている。第1ないし第4
及び第6の演算部29〜32,34はクリープトルクを
演算する。モータトルク制御装置1はアクセル操作及び
ブレーキ操作を検出しなくなってから徐々にクリープト
ルクを増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車におい
て、オートマチックトランスミッション搭載車両のクリ
ープトルクに相当するトルクを発生する電気自動車のモ
ータトルク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車において、アクセルの操作量
が零の場合にモータトルクも零となるようにモータトル
クを制御すると、オートマチックトランスミッション搭
載車両(以下オートマチック車両と呼ぶ)のようなクリ
ープトルクを発生しない。このため、オートマチック車
両の運転になれたドライバにとっては運転操作にとまど
うものである。
【0003】そこで、従来から、アクセルペダルとブレ
ーキペダルとの両方とも操作されていない場合におい
て、モータにトルクを発生させるモータトルク制御装置
が用いられている。このモータトルク制御装置は、モー
タに一定値のトルクを発生させることによって、オート
マチック車両のクリープトルクに相当するトルクを発生
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のモータ
トルク制御装置を用いると、発進操作を行なうと車輪に
急にクリープトルクが作用し、車体にショックを生じ
て、乗員の乗り心地などを悪くする可能性があった。ま
た、坂道発進などの登坂時において、アクセルペダルな
どを操作しなければ後退してしまう可能性もあった。
【0005】従って本発明の目的は、坂道発進などの登
坂時の操作性を向上するとともに、発進時に乗員に与え
るショックを抑制して、乗員の乗り心地を改善する電気
自動車のモータトルク制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の電気自動車のモータ
トルク制御装置は、クリープトルク増強手段がクリープ
トルクを立上げる際に、徐々にトルクを増加させて立上
げるので、乗員にショックを与えることもなく車両がス
ムーズに発進することとなる。
【0007】請求項2に記載の本発明の電気自動車のモ
ータトルク制御装置は、上述したようにスムーズに発進
することに加え、道路勾配に応じてトルクの増加割合を
制御する。このため、道路勾配が急な場合には上記トル
クの増加割合を急にし、かつ道路勾配が緩やかな場合に
はトルクの増加割合を緩やかにすることによって、坂道
発進などの登坂時においてアクセルペダルなどを操作し
なくても車両の後退を極力抑制することとなる。従っ
て、坂道発進などの登坂時の操作性を向上することとな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図1から図5を参照して説明する。図1に示すよう
に、電気自動車のモータトルク制御装置1は、検出部2
と、制御部3と、出力部4などを備えている。
【0009】上記検出部2は、道路勾配検出手段5とア
クセル操作検出手段6とブレーキ操作検出手段7と車速
検出手段8とモータ回転数検出手段9などから構成され
ている。上記アクセル操作検出手段6は、アクセルペダ
ルのオン・オフ操作及び操作量を検出し上記制御部3に
向かってアクセルペダル操作信号Acを出力するように
なっている。上記ブレーキ操作検出手段7は、ブレーキ
ペダルのオン・オフ操作及び操作量を検出し上記制御部
3に向かってブレーキペダル操作信号Brを出力するよ
うになっている。
【0010】車速検出手段8は、車輪14の回転などを
検出可能な公知のスピードセンサによって得られ、電気
自動車の車速を検出し上記制御部3に向かって車速信号
Vを出力するようになっている。
【0011】モータ回転数検出手段9は、上記出力部4
の後述するモータ12の出力軸などに接続しており、モ
ータ12の回転数を検出し上記制御部3に向かってモー
タ回転数信号Mtを出力するようになっている。
【0012】また、必要に応じて、電気自動車に変速機
を設けた場合には、変速機のシフト位置を検出し制御部
3に向かってシフト位置信号Stを出力するシフト位置
検出手段10を設けるのが望ましい。
【0013】上記道路勾配検出手段5は、道路上を走行
中の車両に作用する力のうち、この道路に沿いかつ車両
の後方に指向した力、いわゆる勾配抵抗Krを演算し上
記制御部3に向かって出力する機能を有している。な
お、この道路勾配検出手段5が演算する勾配抵抗Kr
は、勾配を有する上り坂においては、重力加速度により
発生する力と、路面からの摩擦などによる力とを合わせ
たものとなっている。勾配抵抗Krは本明細書に記した
道路勾配を示している。
【0014】道路勾配検出手段5は、上記モータ12が
出力するトルクなどから求められるタイヤ駆動力Fと、
走行中に車両に作用する加速抵抗Raと走行抵抗との和
とがほぼ等しいことから導き出される式1を用いて、上
記勾配抵抗Krを演算するようになっている。
【0015】 W×sinθ=F−Ra−W×μr−μc×S×V2 −Rc……式1 但し、W×sinθ:勾配抵抗 W :車両総重量 θ :勾配度合 F :タイヤ駆動力もしくはタイヤ制動力 Ra :加速抵抗 μr :転がり抵抗係数 μc :空気抵抗係数 S :車両前面投影面積 V :車速 Rc :旋回抵抗 なお、上記道路勾配検出手段5は、車両総重量Wなどの
走行前にあらかじめ明確となる数値を記憶しているとと
もに、車速Vなどの走行中に検出する必要がある数値に
関しては上記車速検出手段8などから供給されるように
なっている。このように、道路勾配検出手段5は車両の
走行に関する力の釣合いに基づいて演算して、道路勾配
を推定するようになっている。
【0016】上記出力部4は、電力変換回路11から構
成されている。上記電力変換回路11には、モータ12
およびバッテリ13が接続している。電力変換回路11
は、インバータ等であり、上記制御部3から出力される
後述する最終指令トルクTTに従って、バッテリ13か
ら供給されかつモータ12に印加する電圧の周波数等を
変更することによりモータ12の力行トルクを制御する
機能を有している。また、電力変換回路11は、モータ
12が強制回転させられることにより発生する電力をバ
ッテリ13に蓄積する回生トルクを制御する機能を有し
ている。
【0017】上記モータ12は、その出力軸に車輪14
と上記モータ回転数検出手段9等が接続している。モー
タ12は、バッテリ13から供給させる電圧が上記電力
変換回路11を介して印加させることによって、上記車
輪14を駆動する力行トルクを発生するとともに、上記
車輪14によって強制回転させられることによって電力
を発生する。
【0018】上記制御部3は、記憶手段15と判定手段
16と演算手段17と指示手段18とから構成されてい
る。この制御部3は、上記検出部2から出力される信号
Kr,Ac,Br,V,St,Mtに基づいて、最終指
令トルクTTを演算し電力変換回路11に向かって出力
するようになっている。
【0019】上記記憶手段15は、第1の記憶部19と
第2の記憶部20と第3の記憶部21と第4の記憶部2
2と第5の記憶部23と第6の記憶部24とを備えてい
る。第1の記憶部19は、モータ12の最大トルクなど
から求められる第1の所定トルクを上限とし、かつ上記
道路勾配検出手段5が出力した演算勾配抵抗Krに比例
した第1の指令クリープトルクKT1を演算する第1の
マップを記憶している。上記第2の記憶部20は、上記
車速検出手段8が出力する車速信号V(車速)が早くな
るのにしたがってゲインが小さくなる第2のマップを記
憶している。
【0020】この第2のマップは、車速信号V(車速)
が演算手段17の後述する第3の演算部31が演算する
目標車速VLより早い場合には、ゲインを車速信号Vに
対し反比例させて徐々に小さくしている。上記車速信号
Vが、上記目標車速VLと第1の所定車速との和を超え
るとゲインは0となっている。上記第1の所定車速は例
えば5km/hなどの比較的低速な速度とするのが望ま
しい。
【0021】また、第2のマップは、上記車速信号V
(車速)が0より早くかつ上記目標車速VLより遅い場
合には、第1の所定ゲインを維持するようになってい
る。上記車速信号Vが負の場合つまり後退している場合
には、車速が遅くなるのにしたがってつまり後退車速の
高速化にしたがって、第2の所定ゲインを上限としかつ
上記第1の所定ゲインからゲインを比例させて増加させ
ている。
【0022】第3の記憶部21は、車速信号Vからクリ
ープ走行時の目標車速VLを演算する第3のマップを記
憶している。この第3の記憶部21は、渋滞か否かを判
別する渋滞判定手段を有してもよい。この渋滞判定手段
を備えかつ渋滞ではないと判定した場合には、目標車速
VLを例えば2km/hなどの極低速とするのが望まし
い。一方、渋滞と判定した場合には、目標車速VLを、
第2の所定車速を上限としかつ例えば30秒間などの比
較的短い所定時間内の平均車速に比例して速度とするの
が望ましい。
【0023】なお、上記渋滞判定手段は、例えば3分間
などの比較的長い所定時間内の平均車速と、所定時間と
この所定時間内に実際に走行している時間との比である
走行時間比率とから渋滞か否かを判定するようになって
いる。
【0024】上記第4の記憶部22は、図3に示すよう
に、第3の所定ゲインG3を上限とし、かつアクセル操
作検出手段6及びブレーキ操作検出手段7がアクセル操
作およびブレーキ操作を検出しなくなってからの経過時
間に比例してゲインを徐々に増加させる第4のマップ2
5を記憶している。第4のマップ25は、アクセル操作
及びブレーキ操作のいずれか一方または両方とも検出さ
れた場合には、ゲインが0となっている。
【0025】上記第3の所定ゲインG3と上記第4のマ
ップ25が演算するゲインとが等しくなる第1の所定時
間T1は、上記演算手段17の後述する第5の演算部3
3が演算するトルク立上げ時間Tcを用いている。
【0026】上記第5の記憶部23は、図4に示すよう
に、第2の所定時間T2を上限としかつ第3の所定時間
T3を下限として、上記道路勾配検出手段5が演算した
演算勾配抵抗Krに対し、トルク立上げ時間Tcを反比
例させて徐々に短くする第5のマップ26を記憶してい
る。
【0027】上記第2の所定時間T2は、平坦な道路上
で乗員に与えるショックを抑制しかつ発進をスムーズに
するために比較的長い時間とするのが望ましい。上記第
3の所定時間T3は、例えば33%以上の勾配を有する
急な上り坂において坂道発進をする際に、車両の後退を
抑制するために比較的短い時間とするのが望ましい。
【0028】このように、トルク立上げ時間Tcは演算
勾配抵抗Krが大きくなるにしたがって、つまり道路勾
配が急になるのにしたがって短くなっている。なお、上
記第4のマップ25と第5のマップ26とで本明細書に
記したクリープトルク増強手段を構成している。
【0029】上記第6の記憶部24は、上記判定手段1
6の後述する第2の判定部28によってモータ12が過
熱し焼損する恐れがあるモータ過熱条件と判定された場
合において、アクセル操作検出手段6及びブレーキ操作
検出手段7がアクセル操作及びブレーキ操作を検出しな
くなってからの経過時間に対しゲインが徐々に減少する
第6のマップを記憶している。
【0030】上記判定手段16は、第1の判定部27
と、第2の判定部28とから構成されている。第1の判
定部27は、図2に示すように、クリープトルクを発生
させるか否か判定する機能を有している。第1の判定部
27はブレーキペダルが操作された場合にはクリープト
ルクを発生しないようになっており、その他の場合には
クリープトルクを発生させるようになっている。
【0031】第2の判定部28は、モータ過熱条件か否
かを判定する機能を有している。第2の判定部28は、
モータ12が過熱し易いモータロック状態である回転数
が所定回転数より少なくかつトルクが第2の所定トルク
より大きい場合には、モータ過熱条件と判定する機能を
有している。上記所定回転数及び第2の所定トルクはモ
ータ12の性能及び仕様などから設定するのが望まし
い。
【0032】上記演算手段17は、第1の演算部29
と、第2の演算部30と、第3の演算部31と、第4の
演算部32と、第5の演算部33と、第6の演算部34
とから構成されている。演算手段17は、図示中の矢印
Rに示すように、上記記憶手段15の第1のマップない
し第6のマップをよみこみ自在となっている。
【0033】上記第1の演算部29は、図2に示すよう
に、上記第1の記憶部19の第1のマップを用いて、上
記道路勾配手段5が出力する演算勾配抵抗Krから第1
の指令クリープトルクKT1を演算し、第2の演算部3
0に出力するようになっている。
【0034】上記第2の演算部30は、上記車速検出手
段8が出力する車速信号Vと第3の判定部31が演算し
た目標車速VLと上記第2の記憶部20の第2のマップ
とを用いて得られたゲインを、上記第1の演算部29が
演算した第1の指令クリープトルクKT1に乗算し、第
2の指令クリープトルクKT2を第4の演算部32に向
かって出力するようになっている。
【0035】上記第3の演算部31は、上記第3の記憶
部21の第3のマップを用いて、車速検出手段8が出力
する車速信号Vなどから目標車速VLを演算し、上記第
2の演算部30に向かって出力するようになっている。
【0036】上記第4の演算部32は、第5の演算部3
3が演算したトルク立上げ時間Tcと上記第4の記憶部
22の第4のマップ25とを用いて得られたゲインを上
記第2の演算部30が出力した第2の指令クリープトル
クKT2に乗算し、第3の指令クリープトルクKT3を
出力するようになっている。
【0037】上記第4のマップ25はアクセル操作及び
ブレーキ操作のいずれか一方または両方とも検出された
場合にゲインが0となっているため、アクセル操作及び
ブレーキ操作のいずれか一方または両方とも検出された
場合には、上記第4の演算部32はクリープトルクを発
生させないこととなる。
【0038】上記第5の演算部33は、上記演算勾配抵
抗Krから上記第5の記憶部23の第5のマップ26に
基づいてトルク立上げ時間Tcを演算し、このトルク立
上げ時間Tcを上記第4の演算部32に向かって出力し
ている。なお、上記第1の演算部29と、第4の演算部
32と、第5の演算部33と、上記第1の記憶部19
と、第4の記憶部22と、第5の記憶部23とで、本明
細書に記したクリープトルク制御手段を構成している。
【0039】第5の演算部33が第5のマップ26に基
づいてトルク立上げ時間Tcを演算し、かつ第4の演算
部32がトルク立上げ時間Tcと第4のマップ25とを
用いて得られたゲインから第3の指令クリープトルクK
T3を演算するので、クリープトルクの増加割合が道路
勾配に応じて制御されることとなる。
【0040】上記第6の演算部34は、上記第2の判定
部28がモータ過熱条件と判定した場合に、上記第6の
記憶部24の第6のマップを用いて得られたゲインを上
記第4の演算部32が出力した第3の指令クリープトル
クKT3に乗算し、第4の指令クリープトルクKT4を
出力するようになっている。
【0041】上記指示手段18は、図2に示すように、
上記第1の演算部30ないし第6の演算部34を通して
得られた第4の指令クリープトルクKT4または、上記
第1の演算部30ないし第5の演算部33を通して得ら
れた第3の指令クリープトルクKT3に、回生トルク指
令信号BTと、アクセルペダル35による力行トルク指
令信号ATとを加算して得られる最終指令トルクTTを
演算し、この最終指令トルクTTを上記電力変換回路1
1に向かって出力するようになっている。
【0042】上記制御部3においては、図2に示すよう
に、上記第6の演算部34と上記指示手段18との間
に、上記指令クリープトルクKT3,KT4がモータ1
2の最大トルクを超えないようにするリミッタ部36を
設けるのが望ましい。
【0043】また、変速機を設けた場合には、変速機の
シフト位置に応じてクリープトルクを補正するシフト補
償部37を設けるのが望ましい。なお、図示例において
は上記第1の演算部29と第2の演算部30との間に設
けている。
【0044】前述した構成によれば、図5に示すよう
に、まずステップS1でクリープトルクを発生させるか
否かを判定する。このステップS1では上記第1の判定
部27がブレーキペダルが操作されているか否かで判定
し、ブレーキペダルが操作されていない場合にはステッ
プS2およびステップS3に進む。
【0045】ステップS2では上記第1の演算部29が
第1の指令クリープトルクKT1を演算してステップS
4に進み、かつステップS3では上記第3の演算部31
が目標速度VLを演算してステップS4に進む。
【0046】ステップS4では、上記第2の演算部30
が上記第1の指令クリープトルクKT1に第2のマップ
に基づいたゲインを乗算し第2の指令クリープトルクK
T2を演算して、ステップS5及びステップS6に進
む。
【0047】ステップS5では、上記第5の演算部33
が上記第5のマップ26に基づいてトルク立上げ時間T
cを演算して、ステップS6に進む。ステップS6で
は、上記第4の演算部32が、ステップS4で演算され
た第2の指令クリープトルクKT2に、第4のマップ2
5に基づいたゲインを乗算し第3の指令クリープトルク
KT3を演算して、ステップS7に進む。
【0048】ステップS7では、上記第2の判定部28
がモータ過熱状態か否かを判定する。第2の判定部28
が前述したようにモータ過熱状態と判定するとステップ
S8に進み、モータ過熱状態ではないと判定するとステ
ップS9に進む。
【0049】ステップS8では、ステップS6で演算さ
れた第3の指令クリープトルクKT3に、上記第6の演
算部34が第6のマップに基づいたゲインを乗算し第4
の指令クリープトルクKT4を演算して、ステップS9
に進む。
【0050】ステップS9では、上記ステップS6で演
算された第3の指令クリープトルクKT3またはステッ
プS8で演算された第4の指令クリープトルクKT4
に、上記指示手段18が回生トルク指令信号BTと力行
トルク指令信号ATとを加算して、最終指令トルクTT
を出力する。
【0051】こうして得られた最終指令トルクTTに応
じて、上記電力変換回路11がモータ12に印加する電
圧を制御して、モータ12が発生するクリープトルクを
制御する。そして、その後はステップS1以降の処理を
繰り返す。
【0052】上記モータトルク制御装置1によれば、第
4の演算部32が第4のマップ25を用いて、クリープ
トルクを徐々に増加するため、スムーズに発進すること
となる。このため、発進時に乗員に与えるショックを極
力抑制することとなる。
【0053】第5の演算部33が、上記第4の演算部3
2がクリープトルクを徐々に増加させるトルク立上げ時
間Tcを道路勾配に応じて増減するので、クリープトル
クの増加割合が制御されて、平坦な道路においては発進
時に乗員に与えるショックを抑制しかつ坂道発進時にお
いて車両の後退を抑制する。このため、坂道発進などの
登坂時に、アクセル及びブレーキペダルを操作しなくて
も車両の後退を抑制するため、操作性を向上することと
なる。
【0054】また、第1のマップが、道路勾配検出手段
5が演算する演算勾配抵抗Krに比例するクリープトル
クを発生させるようになっているので、道路の勾配など
に応じて適切なクリープトルクを発生することとなる。
【0055】第2のマップが、車速が早くなるにしたが
って、上記クリープトルクを減少させるため、坂道発進
などの登坂時において、略一定の車速で前進できるよう
になって、ドライバの操作性を向上することとなる。さ
らに、車両が後退すると、第2のマップがクリープトル
クを増加させるので、車両の後退を抑制することとな
る。
【0056】なお、この際に前進する車速は、上記第3
の演算部31が算出した目標速度VLと、目標車速VL
と第1の所定車速との和との間の速度となる。またブレ
ーキペダルを操作するとクリープトルクを発生しないた
め、ドライバに違和感を与えることもない。
【0057】上記第2の判定部28がモータ過熱状態で
あるか否かを判定し、かつ過熱状態にある場合にはクリ
ープトルクを徐々に減少するようになっているため、モ
ータ12の過熱を極力抑制してモータ12などの信頼性
を確保することとなる。
【0058】さらに、上記道路勾配検出手段5が、重力
加速度による力と路面の摩擦などによる力とを合わせた
値を演算するので、ジャイロなどを用いて検出された車
両の傾斜角に応じたクリープトルクを発生させる場合と
比べて、より適切なクリープトルクを発生させることが
可能となる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の本発明によると、徐々にクリ
ープトルクを立上げるので、発進時の乗員に与えるショ
ックを抑制して、乗り心地を改善することが出来る。請
求項2の本発明によると、請求項1の効果に加え、道路
勾配に応じて、クリープトルクの増加割合を制御するの
で、坂道発進などの登坂時にアクセルペダルなどを操作
しなくても、車両の後退を抑制することとなる。従っ
て、坂道発進などの登坂時のドライバの操作性を向上す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電気自動車のモータトル
ク制御装置を示すブロック線図。
【図2】図1に示された実施形態のモータトルク制御装
置の制御部を示すブロック線図。
【図3】図2に示されたモータトルク制御装置の第4の
マップを示す図。
【図4】図2に示されたモータトルク制御装置の第5の
マップを示す図。
【図5】図2に示されたモータトルク制御装置の処理の
手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…モータトルク制御装置 5…道路勾配検出手段 6…アクセル操作検出手段 7…ブレーキ操作検出手段 12…モータ 19…第1の記憶部(クリープトルク制御手段) 22…第4の記憶部(クリープトルク制御手段) 23…第5の記憶部(クリープトルク制御手段) 25…第4のマップ(クリープトルク増強手段) 26…第5のマップ(クリープトルク増強手段) 29…第1の演算部(クリープトルク制御手段) 32…第4の演算部(クリープトルク制御手段) 33…第5の演算部(クリープトルク制御手段) V…車速信号(車速) Tc…トルク立上げ時間 Kr…演算勾配抵抗(道路勾配)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和田 富治 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル操作を検出するアクセル操作検出
    手段と、 ブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段とを備え
    た電気自動車のモータトルク制御装置において、 前記アクセル操作検出手段と前記ブレーキ操作検出手段
    とがアクセル操作とブレーキ操作とを検出しない場合に
    モータにクリープトルクを発生させるクリープトルク制
    御手段を備え、 前記クリープトルク制御手段は、前記アクセル操作検出
    手段及び前記ブレーキ操作検出手段がアクセル操作及び
    ブレーキ操作を検出しなくなってから前記クリープトル
    クを徐々に増加させるクリープトルク増強手段を備えた
    ことを特徴とする電気自動車のモータトルク制御装置。
  2. 【請求項2】道路勾配を検出する道路勾配検出手段を備
    え、 前記クリープトルク増強手段のクリープトルクを徐々に
    増加させるトルクの増加割合を前記道路勾配検出手段の
    出力した道路勾配に応じて制御することを特徴とする請
    求項1記載の電気自動車のモータトルク制御装置。
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