JP3374703B2 - 電気自動車のモータトルク制御装置 - Google Patents

電気自動車のモータトルク制御装置

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JP3374703B2
JP3374703B2 JP15886297A JP15886297A JP3374703B2 JP 3374703 B2 JP3374703 B2 JP 3374703B2 JP 15886297 A JP15886297 A JP 15886297A JP 15886297 A JP15886297 A JP 15886297A JP 3374703 B2 JP3374703 B2 JP 3374703B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車におい
て、オートマチックトランスミッション搭載車両のクリ
ープトルクに相当するトルクを発生する電気自動車のモ
ータトルク制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電気自動車において、アクセルの操作量
が零の場合にモータトルクも零となるようにモータトル
クを制御すると、オートマチックトランスミッション搭
載車両(以下オートマチック車両と呼ぶ)のようなクリ
ープトルクを発生しない。このため、オートマチック車
両の運転になれたドライバにとっては運転操作にとまど
うものである。 【0003】そこで、従来から、アクセルペダルとブレ
ーキペダルとの両方とも操作されていない場合におい
て、モータにトルクを発生させるモータトルク制御装置
が用いられている。このモータトルク制御装置は、モー
タに一定値のトルクを発生させることによって、オート
マチック車両のクリープトルクに相当するトルクを発生
させている。 【0004】また、特開平6−216418号公報に示
されているように、車速が一定値以下でかつブレーキペ
ダルが操作されている場合に、モータに道路勾配に応じ
たクリープトルクを発生させるモータトルク制御装置も
知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述した一定値のクリ
ープトルクを発生させるモータトルク制御装置を用いる
と、登坂時にアクセルペダルなどを操作しなければ、車
両は前進しにくく、後退する可能性もあった。 【0006】また、特開平6−216418号公報に示
されている制御装置を用いた場合には、平坦な道路で停
止する際に、ブレーキペダルを操作するとクリープトル
クが発生する。このため所望の位置で停止しにくいこと
があり、所望の位置で停止するにはブレーキ操作量を増
加しなければならないなどの違和感をドライバに与える
ことがあった。 【0007】従って本発明の目的は、ドライバに違和感
を与えることがなく、低速走行時及び坂道発進時の操作
性を向上する電気自動車のモータトルク制御装置を提供
することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の電気自動車のモータ
トルク制御装置は、道路勾配検出手段が検出する道路勾
配が増加すると、クリープトルク制御手段がモータのク
リープトルクを徐々に増加するので、坂道発進時にブレ
ーキ操作を行うことなしに車両の後退を抑制しながらス
ムーズに発進できる。 【0009】 【0010】 【0011】しかも、坂道発進時にアクセル操作する
と、クリープトルク制御手段が発生させるクリープトル
クに、アクセル操作量に応じた力行トルクを加算する
で、ドライバの操作に応じたトルクをスムーズに発生さ
せることができ、操作性向上する。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て、図1から図7を参照して説明する。図1に示すよう
に、電気自動車のモータトルク制御装置1は、検出部2
と、制御部3と、出力部4などを備えている。 【0013】上記検出部2は、道路勾配検出手段5とア
クセル操作検出手段6とブレーキ操作検出手段7と車速
検出手段8とモータ回転数検出手段9などから構成され
ている。上記アクセル操作検出手段6は、アクセルペダ
ルのオン・オフ操作及び操作量を検出し上記制御部3に
向かってアクセルペダル操作信号Acを出力するように
なっている。上記ブレーキ操作検出手段7は、ブレーキ
ペダルのオン・オフ操作及び操作量を検出し上記制御部
3に向かってブレーキペダル操作信号Brを出力するよ
うになっている。 【0014】車速検出手段8は、車輪14の回転などを
検出可能な公知のスピードセンサなどによって得られ、
電気自動車の車速を検出し上記制御部3に向かって車速
信号Vを出力するようになっている。 【0015】モータ回転数検出手段9は、上記出力部4
の後述するモータ12の出力軸などに接続しており、モ
ータ12の回転数を検出し上記制御部3に向かってモー
タ回転数信号Mtを出力するようになっている。 【0016】また、必要に応じて、電気自動車に変速機
を設けた場合には、変速機のシフト位置を検出し制御部
3に向かってシフト位置信号Stを出力するシフト位置
検出手段10を設けるのが望ましい。 【0017】上記道路勾配検出手段5は、道路上を走行
中の車両に作用する力のうち、この道路に沿いかつ車両
の後方に指向した力、いわゆる勾配抵抗Krを演算し上
記制御部3に向かって出力する機能を有している。な
お、この道路勾配検出手段5が演算する勾配抵抗Kr
は、勾配を有する上り坂においては、重力加速度により
発生する力と、路面からの摩擦などによる力とを合わせ
たものとなっている。勾配抵抗Krは本明細書に記した
道路勾配を示している。 【0018】道路勾配検出手段5は、上記モータ12が
出力するトルクなどから求められるタイヤ駆動力Fと、
走行中に車両に作用する加速抵抗Raと走行抵抗との和
とがほぼ等しいことから導き出される式1を用いて、上
記勾配抵抗Krを演算するようになっている。 【0019】 W×sinθ=F−Ra−W×μr−μc×S×V2 −Rc……式1 但し、W×sinθ:勾配抵抗 W :車両総重量 θ :勾配度合 F :タイヤ駆動力もしくはタイヤ制動力 Ra :加速抵抗 μr :転がり抵抗係数 μc :空気抵抗係数 S :車両前面投影面積 V :車速 Rc :旋回抵抗 なお、上記道路勾配検出手段5は、車両総重量Wなどの
走行前にあらかじめ明確となる数値を記憶しているとと
もに、車速Vなどの走行中に検出する必要がある数値に
関しては上記車速検出手段8などから供給されるように
なっている。このように、道路勾配検出手段5は車両の
走行に関する力の釣合いに基づいて演算して、道路勾配
を推定するようになっている。 【0020】上記出力部4は、電力変換回路11から構
成されている。上記電力変換回路11には、モータ12
およびバッテリ13が接続している。電力変換回路11
は、インバータ等であり、上記制御部3から出力される
後述する最終指令トルクTTに従って、バッテリ13か
ら供給されかつモータ12に印加する電圧の周波数等を
変更することによりモータ12の力行トルクを制御する
機能を有している。また、電力変換回路11は、モータ
12が強制回転させられることにより発生する電力をバ
ッテリ13に蓄積する回生トルクを制御する機能を有し
ている。 【0021】上記モータ12は、その出力軸に車輪14
と上記モータ回転数検出手段9等が接続している。モー
タ12は、バッテリ13から供給させる電圧が上記電力
変換回路11を介して印加させることによって、上記車
輪14を駆動する力行トルクを発生するとともに、上記
車輪14によって強制回転させられることによって電力
を発生する。 【0022】上記制御部3は、記憶手段15と判定手段
16と演算手段17と指示手段18とから構成されてい
る。この制御部3は、上記検出部2から出力される信号
Kr,Ac,Br,V,St,Mtに基づいて、最終指
令トルクTTを演算し電力変換回路11に向かって出力
するようになっている。 【0023】上記記憶手段15は、第1の記憶部19と
第2の記憶部20と第3の記憶部21と第4の記憶部2
2と第5の記憶部23とを備えている。第1の記憶部1
9は図3に示すように、モータ12の最大トルクなどか
ら求められる第1の所定トルクT1を上限とし、かつ上
記道路勾配検出手段5が出力した演算勾配抵抗Krに比
例した第1の指令クリープトルクKT1を演算する第1
のマップ24を記憶している。 【0024】上記第2の記憶部20は、図4に示すよう
に、上記車速検出手段8が出力する車速信号V(車速)
が早くなるのにしたがってゲインが小さくなる第2のマ
ップ25を記憶している。 【0025】この第2のマップ25は、車速信号V(車
速)が演算手段17の後述する第3の演算部30が演算
する目標車速VLより早い場合には、ゲインを車速信号
Vに対し反比例させて徐々に小さくしている。上記車速
信号Vが、上記目標車速VLと第1の所定車速Nとの和
を超えるとゲインは0となっている。 【0026】この第1の所定車速Nは例えば5km/h
などの比較的低速な速度とするのが望ましい。なお、上
記目標車速VLと第1の所定車速Nとの和は、本明細書
に記した一定値の車速を示している。 【0027】また、第2のマップ25は、上記車速信号
V(車速)が0より早くかつ上記目標車速VLより遅い
場合には、第1の所定ゲインG1を維持するようになっ
ている。上記車速信号Vが負の場合つまり後退している
場合には、車速が遅くなるのにしたがってつまり後退車
速の高速化にしたがって、第2の所定ゲインG2を上限
としかつ上記第1の所定ゲインG1からゲインを比例さ
せて増加させている。 【0028】第3の記憶部21は、車速信号Vからクリ
ープ走行時の目標車速VLを演算する第3のマップを記
憶している。この第3の記憶部21は、渋滞か否かを判
別する渋滞判定手段を有してもよい。この渋滞判定手段
を備えかつ渋滞ではないと判定した場合には、目標車速
VLを例えば2km/hなどの極低速とするのが望まし
い。一方、渋滞と判定した場合には、目標車速VLを、
第2の所定車速を上限としかつ例えば30秒間などの比
較的短い所定時間内の平均車速に比例した速度とするの
が望ましい。 【0029】なお、上記渋滞判定手段は、例えば3分間
などの比較的長い所定時間内の平均車速と、所定時間と
この所定時間内に実際に走行している時間との比である
走行時間比率とから渋滞か否かを判定するようになって
いる。 【0030】上記第4の記憶部22は、第3の所定ゲイ
ンを上限とし、かつアクセル操作検出手段6及びブレー
キ操作検出手段7がアクセル操作及びブレーキ操作を検
出しなくなってからの経過時間に比例したゲインを演算
する第4のマップを記憶している。第4のマップは、ア
クセル操作及びブレーキ操作のいずれか一方または両方
とも検出された場合には、ゲインが0となっている。 【0031】上記第3の所定ゲインと上記第4のマップ
が演算するゲインとが等しくなる第1の所定時間は、上
記道路勾配検出手段5が演算する演算勾配抵抗Krに応
じて演算するのが望ましい。この際、第1の所定時間
は、演算勾配抵抗Krが大きくなるのにしたがって、つ
まり道路の勾配が急になるのにしたがって短くするのが
望ましい。 【0032】上記第5の記憶部23は、上記判定手段1
6の後述する第2の判定部27によってモータ12が過
熱し焼損する恐れがあるモータ過熱条件と判定された場
合において、アクセル操作検出手段6及びブレーキ操作
検出手段7がアクセル操作及びブレーキ操作を検出しな
くなってからの経過時間に対しゲインが徐々に減少する
第5のマップを記憶している。 【0033】上記判定手段16は、第1の判定部26
と、第2の判定部27とから構成されている。第1の判
定部26は、図2に示すように、クリープトルクを発生
させるか否か判定する機能を有している。第1の判定部
26はブレーキペダルが操作された場合にはクリープト
ルクを発生しないようになっており、その他の場合には
クリープトルクを発生させるようになっている。 【0034】第2の判定部27は、モータ過熱条件か否
かを判定する機能を有している。第2の判定部27は、
モータ12が過熱し易いモータロックロック状態である
回転数が所定回転数より少なくかつトルクが第2の所定
トルクより大きい場合には、モータ過熱条件と判定する
機能を有している。上記所定回転数及び第2の所定トル
クはモータ12の性能及び仕様などから設定するのが望
ましい。 【0035】上記演算手段17は、第1の演算部28
と、第2の演算部29と、第3の演算部30と、第4の
演算部31と、第5の演算部32とから構成されてい
る。演算手段17は、図1及び図2に示す矢印Rのよう
に、上記記憶手段15の第1のマップ24ないし第5の
マップをよみこみ自在となっている。 【0036】上記第1の演算部28は、図2に示すよう
に、上記第1の記憶部19の第1のマップ24を用い
て、上記道路勾配手段5が出力する演算勾配抵抗Krか
ら第1の指令クリープトルクKT1を演算し、第2の演
算部29に出力するようになっている。 【0037】上記第2の演算部29は、上記車速検出手
段8が出力する車速信号Vと第3の演算部30が演算し
た目標車速VLと上記第2の記憶部20の第2のマップ
25とを用いて得られたゲインを、上記第1の演算部2
8が演算した第1の指令クリープトルクKT1に乗算
し、第2の指令クリープトルクKT2を第4の演算部3
1に向かって出力するようになっている。 【0038】なお、上記第2の演算部29と、上記第2
の記憶部20とで本明細書に記した後退防止手段を構成
している。上記第3の演算部30は、上記第3の記憶部
21の第3のマップを用いて、車速検出手段8が出力す
る車速信号Vなどから目標車速VLを演算し、上記第2
の演算部29に向かって出力するようになっている。 【0039】上記第4の演算部31は、上記第4の記憶
部22の第4のマップを用いて得られたゲインを上記第
2の演算部29が出力した第2の指令クリープトルクK
T2に乗算し、第3の指令クリープトルクKT3を出力
するようになっている。 【0040】上記第4のマップは、アクセル操作及びブ
レーキ操作のいずれか一方または両方とも検出された場
合にゲインが0となっているため、アクセル操作及びブ
レーキ操作のいずれか一方または両方とも検出された場
合には、上記第4の演算部31はクリープトルクを発生
させないこととなる。なお、上記第1の演算部28と、
上記第1の記憶部19と、第4の演算部31と、第4の
記憶部22とで本明細書に記したクリープトルク制御手
段を構成している。 【0041】上記第5の演算部32は、上記第2の判定
部27がモータ過熱条件と判定した場合に、上記第5の
記憶部23の第5のマップを用いて得られたゲインを上
記第4の演算部31が出力した第3の指令クリープトル
クKT3に乗算し、第4の指令クリープトルクKT4を
出力するようになっている。 【0042】上記指示手段18は、図2に示すように、
上記第1の演算部28ないし第5の演算部32を通して
得られた第4の指令クリープトルクKT4または、上記
第1の演算部28ないし第4の演算部31を通して得ら
れた第3の指令クリープトルクKT3に、回生トルク指
令信号BTと、アクセルペダル33による力行トルク指
令信号ATとを加算して最終指令トルクTTを演算し、
この最終指令トルクTTを上記電力変換回路11に向か
って出力するようになっている。 【0043】上記制御部3においては、図2に示すよう
に、上記第5の演算部32と上記指示手段18との間
に、上記指令クリープトルクKT3,KT4がモータ1
2の最大トルクを超えないようにするリミッタ部34を
設けるのが望ましい。 【0044】また、変速機を設けた場合には、変速機の
シフト位置に応じてクリープトルクを補正するシフト補
償部35を設けるのが望ましい。なお、図示例において
は上記第1の演算部28と第2の演算部29との間に設
けている。 【0045】前述した構成によれば、図5に示すよう
に、まずステップS1でクリープトルクを発生させるか
否かを判定する。このステップS1では上記第1の判定
部26がブレーキペダルが操作されているか否かで判定
し、ブレーキペダルが操作されていない場合にはステッ
プS2およびステップS3に進む。 【0046】ステップS2では上記第1の演算部28が
第1の指令クリープトルクKT1を演算してステップS
4に進み、かつステップS3では上記第3の演算部30
が目標速度VLを演算してステップS4に進む。 【0047】ステップS4では、上記第2の演算部29
が上記第1の指令クリープトルクKT1に第2のマップ
25に基づいたゲインを乗算し第2の指令クリープトル
クKT2を演算して、ステップS5に進む。 【0048】ステップS5では、上記第4の演算部31
が、ステップS4で演算された第2の指令クリープトル
クKT2に、第4のマップに基づいたゲインを乗算し第
3の指令クリープトルクKT3を演算して、ステップS
6に進む。 【0049】ステップS6では、上記第2の判定部27
がモータ過熱状態か否かを判定する。第2の判定部27
が前述したようにモータ過熱状態と判定するとステップ
S7に進み、モータ過熱状態ではないと判定するとステ
ップS8に進む。 【0050】ステップS7では、ステップS5で演算さ
れた第3の指令クリープトルクKT3に、上記第5の演
算部32が第5のマップに基づいたゲインを乗算し第4
の指令クリープトルクKT4を演算して、ステップS8
に進む。 【0051】ステップS8では、上記ステップS5で演
算された第3の指令クリープトルクKT3またはステッ
プS7で演算された第4の指令クリープトルクKT4
に、上記指示手段18が回生トルク指令信号BTと力行
トルク指令信号ATとを加算して、最終指令トルクTT
を出力する。 【0052】こうして得られた最終指令トルクTTに応
じて、上記電力変換回路11がモータ12に印加する電
圧を制御して、モータ12が発生するクリープトルクを
制御する。そして、その後はステップS1以降の処理を
繰り返す。 【0053】上記実施形態のモータトルク制御装置1に
よれば、図3に示すように第1のマップ24が、道路勾
配検出手段5が演算する演算勾配抵抗Krに比例するク
リープトルクを発生させるようになっているので、道路
の勾配などに応じて適切なクリープトルクを発生するこ
ととなる。 【0054】また、図4に示すように第2のマップ25
が、車速が早くなるにしたがって、上記クリープトルク
を減少させるため、坂道発進などの登坂時において、略
一定の車速で前進できるようになって、ドライバの操作
性を向上することとなる。さらに、車両が後退すると、
第2のマップ25がクリープトルクを増加させるので、
車両の後退を抑制することとなる。 【0055】なお、この際に前進する車速は、上記第3
の演算部30が算出した目標速度VLと、目標車速VL
と第1の所定車速Nとの和との間の速度となる。またブ
レーキペダルを操作するとクリープトルクを発生しない
ため、ドライバに違和感を与えることもない。 【0056】また、第4の演算部31が第4のマップを
用いて、クリープトルクを徐々に増加するため、スムー
ズに発進することとなる。上記第2の判定部27がモー
タ過熱状態であるか否かを判定し、かつ過熱状態にある
場合にはクリープトルクを徐々に減少するようになって
いるため、モータ12の過熱を極力抑制してモータ12
などの信頼性を確保することとなる。 【0057】さらに、上記道路勾配検出手段5が、重力
加速度による力と路面の摩擦などによる力とを合わせた
値を演算するので、ジャイロなどを用いて検出された車
両の傾斜角に応じたクリープトルクを発生させる場合と
比べて、より適切なクリープトルクを発生させることが
可能となる。 【0058】次に、上記実施形態の制御部3の作用を確
かめるために行った坂道発進実験の結果について図6お
よび図7を参照して説明する。本実験においては、勾配
の異なる数種類の上り坂に、一定のクリープトルクを発
生するモータトルク制御装置を備えた電気自動車(以下
比較例と呼ぶ)と、上記モータトルク制御装置1を備え
た電気自動車(以下本発明と呼ぶ)とを、ブレーキをか
けた状態で載置し、その後ブレーキを外して、この時の
後退距離と車速とを計測した。 【0059】なお、比較例は、ブレーキを外してからの
経過時間を約0.4ないし0.5秒間とし、本発明は、
ブレーキを外してからの経過時間を約10秒間としてい
る。また、図7に示す車速は、ブレーキを外した直後の
速度を示している。 【0060】まず、図6に示すように、上り勾配と後退
距離との関係において、本発明の後退距離は比較例の後
退距離の略1/2となっている。比較例は約0.4ない
し0.5秒間に図示するような距離を後退するため、実
際にはブレーキペダルを操作しなければ後退し続けるこ
とが明らかになった。これに対して、本発明は10秒た
っても比較例の略1/2の距離しか後退しないため、実
際にはほとんど後退しないことが明らかになった。 【0061】また、図7に示すように、上り勾配と車速
との関係において、本発明はいかなる勾配を有する上り
坂においても前進車速を有して登坂する。これに対し
て、比較例はいかなる勾配においても前進車速を有して
おらず、勾配が約16%以上の上り坂では後退してしま
う。 【0062】なお、図6と図7とを比較して、本発明
は、上り勾配が約16%以上の場合においては後退距離
を有するにもかかわらず前進車速を有している。これ
は、ブレーキを解除した直後からクリープトルク発生ま
での間に、勾配により車両が後退したものである。すな
わち、クリープトルクの立ち上げは車両を滑らかに発信
させようとするため、このクリープトルクの立ち上げが
徐々に行われこの間のトルクが車両を発信させようとす
るものより小さい間は車両が後退し、さらにトルクが増
大すると車両は前進する。 【0063】 【発明の効果】請求項1の本発明によると、坂道発進時
に車両の後退を極力抑制できるので、坂道発進時の操作
性を向上することができる。 【0064】しかも、坂道発進時にアクセル操作する
と、クリープトルク制御手段が発生させるクリープトル
クに、アクセル操作量に応じた力行トルクを加算する
で、ドライバの操作に応じたトルクをスムーズに発生さ
せることができ、ドライバの操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の電気自動車のモータトル
ク制御装置を示すブロック線図。 【図2】図1に示された実施形態のモータトルク制御装
置の制御部を示すブロック線図。 【図3】図2に示されたモータトルク制御装置の第1の
マップを示す図。 【図4】図2に示されたモータトルク制御装置の第2の
マップを示す図。 【図5】図2に示されたモータトルク制御装置の処理の
手順を示すフローチャート。 【図6】本発明品と比較例について坂道発進実験で得ら
れた上り勾配と後退距離との関係を示す図。 【図7】本発明品と比較例について坂道発進実験で得ら
れた上り勾配と車速との関係を示す図。 【符号の説明】 1…モータトルク制御装置 5…道路勾配検出手段 6…アクセル操作検出手段 7…ブレーキ操作検出手段 12…モータ 19…第1の記憶部(クリープトルク制御手段) 22…第4の記憶部(クリープトルク制御手段) 28…第1の演算部(クリープトルク制御手段) 31…第4の演算部(クリープトルク制御手段) V…車速信号(車速) Kr…演算勾配抵抗(道路勾配)
フロントページの続き (72)発明者 大和田 富治 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−261418(JP,A) 特開 平7−154905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 1/00 - 3/12 B60L 7/00 - 13/00 B60L 15/00 - 15/42

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段と、 道路勾配を検出する道路勾配検出手段と、 アクセル操作を検出するアクセル操作検出手段とを備え
    た電気自動車のモータトルク制御装置において、 前記車速検出手段が一定値以下の車速を検出し、かつ前
    記アクセル操作検出手段がアクセル操作を検出しない場
    には、前記道路勾配検出手段の出力信号に基づいて道
    路勾配に応じたクリープトルクをモータに発生させる
    御を行い、前記車速検出手段が一定値以下の車速を検出
    し、かつ前記アクセル操作検出手段がアクセル操作を検
    出した場合には、アクセル操作量に応じた力行トルクを
    前記クリープトルクに加算したトルクを前記モータに発
    生させる制御に切換えるクリープトルク制御手段を有す
    ることを特徴とする電気自動車のモータトルク制御装
    置。
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