JPH1188908A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH1188908A
JPH1188908A JP9240667A JP24066797A JPH1188908A JP H1188908 A JPH1188908 A JP H1188908A JP 9240667 A JP9240667 A JP 9240667A JP 24066797 A JP24066797 A JP 24066797A JP H1188908 A JPH1188908 A JP H1188908A
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JP
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pulse
dropout
signal
input
output
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JP9240667A
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English (en)
Inventor
Toshiya Noritake
俊哉 則竹
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 民生用VTRに使用される映像信号処理装置
において、再生FM信号無入力状態を、ノイズ等の影響
を受けずに検出するための大容量のコンデンサを不要と
し、外付けコンデンサなしでIC化可能な映像信号処理
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 所定期間の間に数多くの再生FM信号の
振幅を検出し、その多数決判定をとることにより、ノイ
ズ等の影響を排除し、又この判定結果が周波数の低いパ
ルスをカウントする期間に一定期間以上連続するかを検
出することにより、再生FM信号無入力検出を大容量の
コンデンサなしで行うことができ、また外付けコンデン
サと接続専用ピンを設ける必要がないためチップ面積が
小さくその結果チップコストが低く、IC化を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオテープレコー
ダ(以下、VTRと略記する。)の映像信号処理装置の
ドロップアウト補償技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、民生用のVTRでは輝度信号は周
波数変調(以下、FM変調と略記する。)、色信号は低
域周波数変換されて記録され、再生時には再生周波数変
調輝度信号(以下、再生FM信号と略記する。)はFM
復調され、色信号は元の周波数に逆変換される信号処理
が用いられている。ここでテープ・ヘッド系においてド
ロップアウトが発生すると再生FM信号の振幅が小さく
なることが知られている。
【0003】以下に従来の映像信号処理装置について説
明する。図4に第一の従来の映像信号処理装置の構成を
示すブロック図を示す。図4において、1は入力端子、
2は振幅をそろえるダブルリミッタ手段、3はFM復調
手段、4はディエンファシス手段、5は輝度信号帯域制
限用のローパスフィルタ(以下、LPFと略記する。)
手段、6はドロップアウト補償手段、7は出力端子、8
はドロップアウト検出手段、9は振幅検出手段、10は
スイッチ手段、20は検波手段、30はドロップアウト
パルス、31は無入力検出信号、32はドロップアウト
補償パルス、37は再生FM信号である。
【0004】以上のように構成された映像信号処理装置
について、以下その動作について説明する。輝度信号処
理においては、入力端子1からテープ・ヘッド系より再
生FM信号37が入力され、ダブルリミッタ手段2にお
いて振幅をそろえた後、FM復調手段3に入力される。
ここで復調された信号は、ディエンファシス手段4およ
び、輝度信号帯域制限用のLPF手段5を経て輝度信号
に戻され、ドロップアウト補償手段6に入力される。一
方、ドロップアウト検出手段8では、再生FM信号37
の振幅が第一の所定値以下になる期間、ドロップアウト
パルス30を出力しており、スイッチ手段10を経てド
ロップアウト補償パルス32としてドロップアウト補償
手段6に入力される。ここでドロップアウト補償パルス
32の出力期間にCCDやラインメモリー等で1水平同
期期間遅延された映像信号と置き換えることにより、ド
ロップアウト補償がなされる。しかし、無記録テープ再
生等のノイズ画面では、ドロップアウト補償を行なう
と、ドロップアウト補償が長時間連続動作し非常に違和
感のある画面となるため、検波手段20にて再生FM信
号37の振幅を平滑化した後、振幅検出手段9では、検
波手段20の出力が第二の所定値以下の状態が所定期間
以上連続した場合を検出している。所定期間以上連続し
て無入力であったと検出された場合は無入力検出信号3
1を出力することにより、スイッチ手段10をオフにし
てドロップアウト補償を停止している。
【0005】以下にドロップアウト検出手段8、検波手
段20、振幅検出手段9、スイッチ手段10の動作につ
いて図5を用いて説明する。図5は第一の従来の映像信
号処理装置の要部回路図である。破線で囲む81はドロ
ップアウト検出手段8に相当するドロップアウト検出
器、201は検波手段20に相当する検波器、91は振
幅検出手段9に相当する振幅検出器、101はスイッチ
手段10に相当するスイッチ回路である。図5におい
て、Q1からQ12はトランジスタ、R1からR17は
抵抗、C1からC3はコンデンサ、I1からI7は電流
源、42はスイッチ回路101の出力端子、V1はR1
4とR15により作られる閾値電位、V2はR10、R
11でつくられる閾値電位である。入力端子1より入力
された再生FM信号37は、Q3、Q4で構成される差
動増幅器で増幅された後、Q5、Q6で全波整流され
る。この信号は、R8、C2で構成される積分回路と、
R17、C3で構成される積分回路即ち検波器201に
それぞれ入力される。C2は容量値が小さく積分時定数
が小さいため、ピーク検波として動作している。C2の
電位は、閾値電位V1とQ10、Q11により構成され
る比較回路により比較され、ドロップアウトパルス30
が出力される。ドロップアウト状態ではQ12がオフ状
態となる。一方、C3は通常のドロップアウトによる再
生FM信号37の欠落や、再生FM信号無入力時のノイ
ズによる瞬時入力の影響を除去し、再生FM信号無入力
状態を検出するために大容量のコンデンサを用いてい
る。C3の電位は閾値電位V2とQ7、Q8で比較さ
れ、再生FM信号無入力状態のときにはQ9がオン状態
となりQ12の状態にかかわらず出力端子42のドロッ
プアウト補償パルス32をローレベル(以下、Lレベル
と略記する。)にすることができる。ドロップアウトパ
ルス30が出力され無入力検出信号31が出力されない
場合、ハイレベル(以下、Hレベルと略記する。)とな
るドロップアウト補償パルス32が出力端子42に出力
される。
【0006】以上の動作を図6を用いて更に説明する。
図6は第一の従来の映像信号処理装置の波形図である。
図6(a)は入力端子1より入力された再生FM信号3
7の包絡線波形、図6(b)は図6(a)の波形をピー
ク検波するC2の電位、図6(c)は図6(b)と閾値
電位V1との大小比較結果であるQ12への入力波形、
即ちドロップアウトパルス30を反転したもの、図6
(d)はC3の電位、図6(g)は図6(d)と閾値電
位V2との大小比較結果であるQ9への入力波形、即ち
無入力検出信号31を反転したもの、図6(h)は出力
端子42におけるドロップアウト補償パルス32の波
形、図6(a)中のXはドロップアウト、Aはノイズ、
図6(h)中のWは再生FM信号無入力状態でもドロッ
プアウト補償が行われる最大ドロップアウト補償期間幅
を示す。図6(c)の波形では、再生FM信号無入力状
態では常時Hレベル(ドロップアウト状態)を検出して
おり、また、図6(a)の波形Aで示すノイズ等による
瞬時入力にも応答している。図6(g)の波形では、X
で示す通常のドロップアウトや図6(a)の波形Aの影
響は消し去られている。図6(g)の波形がHレベルの
期間に図6(c)の波形がスイッチ回路101を通過す
るようにさせることにより図6(h)のドロップアウト
補償パルス32が得られる。図6(h)の波形で示すよ
うに、通常数百μsに設定される最大ドロップアウト補
償期間幅Wを越える再生FM信号無入力状態では、ドロ
ップアウト補償パルス37は発生しない。
【0007】図7は第二の従来の映像信号処理装置の構
成を示すブロック図であり、同図において図4と同一の
構成要素には同一番号を付与し説明を省略する。第二の
従来の映像信号処理装置は最大ドロップアウト補償期間
幅Wを疑似水平同期パルスをカウントすることにより大
容量のコンデンサなしで実現したものである。13は第
二のカウンタ手段、14は第二のデコーダ手段、16は
疑似水平同期パルス36が入力される入力端子、36は
クロマ信号処理回路で作られる疑似水平同期パルスであ
る。振幅検出手段9では、ドロップアウト検出手段8と
同様に、ピーク検波された再生FM信号37の振幅を第
二の所定値と比較し、第二の所定値以下の場合にパルス
が出力される。第二のカウンタ手段13は、振幅検出手
段9より出力されるパルスの期間はリセットが解除され
疑似水平同期パルス36のカウントを行う。第二のデコ
ーダ手段14が最大ドロップアウト補償期間幅に設定さ
れたカウント値を検出すると、スイッチ手段10はオフ
状態となる。
【0008】図8に、第二の従来の映像信号処理装置の
要部回路図を示す。破線で囲む80はドロップアウト検
出手段8に相当するドロップアウト検出器、92は振幅
検出手段9に相当する振幅検出器、100はスイッチ手
段10に相当するスイッチ回路、130は第二のカウン
タ手段13に相当する第二のカウンタ、140は第二の
デコーダ手段14に相当する第二のデコーダ、41は出
力端子、G8からG10はT型フリップフロップ、G1
6、G18はANDゲート、G17はNANDゲート、
V1はR14とR15でつくられる閾値電位、V2はR
10とR11で作られる閾値電位である。再生FM信号
をピーク検波するC2の電位が、閾値電位V2よりも高
い時はQ9はオフ状態であるため、G8からG10で構
成される第二のカウンタ130はリセット状態となり、
第二のデコーダ140であるG17の出力はHレベルと
なる。G17の出力がHレベルの期間はスイッチ回路1
00であるG18ではドロップアウト検出器80からの
ドロップアウトパルス入力がそのまま出力される。C2
の電位が閾値電位V2以下になるとQ9はオン状態にな
るため、第二のカウンタ130のリセットが解除され
る。入力端子16には疑似水平同期パルスが入力されて
おり、第二のカウンタ130でカウントアップされる。
第二のデコーダ140では、第二のカウンタ130のカ
ウント数が6を越えない様にしており、6が検出される
とG17の出力がLレベルとなり、G18のANDゲー
トが閉じる。
【0009】以上の動作を図9の波形図を用いて更に説
明する。図9(a)は入力端子1より入力された再生F
M信号の包絡線波形、図9(b)は図9(a)の波形を
ピーク検波するC2の電位、図9(c)は図9(b)と
閾値電位V1との大小比較結果であるQ12の出力波
形、即ちドロップアウトパルス30、図9(d)は図9
(b)と閾値電位V2との大小比較結果であるQ9の出
力波形、図9(f)は入力端子16における疑似水平同
期パルス、図9(g)は第二のデコーダ140の出力波
形、即ち無入力検出信号31、図9(h)は出力端子4
1における波形、即ちドロップアウト補償パルス32、
図9(a)中のXはドロップアウト、Aはノイズ、図9
(h)中のWは最大ドロップアウト補償期間幅、Bは誤
ったドロップアウト補償パルスを示す。図9(d)のパ
ルスがHレベルの期間ではカウンタ130はリセット状
態となり、Lレベルの期間ではカウンタ130は図9
(f)に示す疑似水平同期パルスのカウントを行う。デ
コーダ140は、カウンタ130のカウント数が6を越
えない様にしており、図9(g)の波形に示すようにカ
ウンタ130がリセット状態の期間(図9(d)のHレ
ベル期間)およびカウント数が6未満の期間でHレベル
となり、リセット後であって6をカウントした時点でL
レベルとなる。ここでは最大ドロップアウト補償期間幅
Wは6水平同期期間に設定している。図9(g)の波形
がHレベルの間は図9(c)に示すドロップアウトパル
スがスイッチ回路100を通過し、出力端子41には図
9(h)で示す波形が得られる。図9(h)の波形がH
レベルの間にドロップアウト補償手段6においてドロッ
プアウト補償がなされる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の第
一の従来の構成では、再生FM信号無入力状態を検出す
るためには検波回路に数百μs程度の時定数が必要であ
るため、検波回路のコンデンサとして大容量のものが必
要となり、IC内蔵が困難である。また外付けコンデン
サと接続するために、ICに専用ピンを設ける必要があ
り、チップ面積が大きくなりコストが高い。また、第二
の従来の構成では、大容量のコンデンサは必要としない
が、再生FM信号無入力時にノイズ(図9(a)に示す
波形A)が入力されると、図9(h)に示す波形Bのよ
うに誤まったドロップアウト補償パルスが出力するた
め、再生FM信号無入力時には無入力検出を行っている
にもかかわらずドロップアウト補償が長時間連続動作し
非常に違和感のある画面になってしまうという問題点を
有していた。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、大容量のコンデンサを必要とせず、また外付けコン
デンサと接続するための専用ピンを設ける必要がないた
めチップ面積が小さくその結果チップコストが低く、ま
た、ノイズ等による誤動作のない再生FM信号無入力検
出ができる映像信号処理装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の映像信号処理装置は、輝度信号を周波数変調
して得た被周波数変調輝度信号と搬送色信号を低域へ周
波数変換して得た低域変換色信号とを各々周波数分割多
重して記録するビデオテープレコーダであって、ビデオ
ヘッドより再生される再生周波数変調輝度信号の振幅が
第一の所定値以下になった時に第一のパルスを発生する
ドロップアウト検出手段と、再生周波数変調輝度信号の
振幅が第二の所定値以下になった時に第二のパルスを発
生する振幅検出手段と、第二のパルスのハイ状態及びロ
ー状態の場合の数を第一のクロックにより所定期間カウ
ントする第一のカウンタ手段と、第二のパルスのハイ状
態及びロー状態の場合の数の差に依存して第三のパルス
を出力する第一のデコーダ手段と、第三のパルスが出力
される間はリセットされ、第三のパルスが出力されない
間は第二のクロックをカウントする第二のカウンタ手段
と、第二のカウンタ手段のカウント数が第三の所定値以
上となった時に第四のパルスを出力する第二のデコーダ
手段と、第一のパルスを入力とし第四のパルスの非パル
ス期間のみ通過状態となるスイッチ手段と、復調輝度信
号を入力としスイッチ手段の出力パルスのパルス期間に
1水平同期期間遅延させた復調輝度信号に置換すること
によりドロップアウト補償を行うドロップアウト補償手
段とを備えている。
【0013】この構成によって、所定期間の間に再生F
M信号の振幅を数十回判定し、その平均をとることでノ
イズ等の誤動作をふせぎ、その上で疑似水平同期パルス
等の周波数の低いパルスのカウントを行い、大容量のコ
ンデンサなしで安定に再生FM信号無入力検出ができ
る。また外付けコンデンサと接続するための専用ピンを
設ける必要がないためチップ面積が小さくその結果チッ
プコストを低くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
輝度信号を周波数変調して得た被周波数変調輝度信号と
搬送色信号を低域へ周波数変換して得た低域変換色信号
とを各々周波数分割多重して記録するビデオテープレコ
ーダであって、ビデオヘッドより再生される再生周波数
変調輝度信号の振幅が第一の所定値以下になった時に第
一のパルスを発生するドロップアウト検出手段と、再生
周波数変調輝度信号の振幅が第二の所定値以下になった
時に第二のパルスを発生する振幅検出手段と、第二のパ
ルスのハイ状態及びロー状態の場合の数を第一のクロッ
クにより所定期間カウントする第一のカウンタ手段と、
第二のパルスのハイ状態及びロー状態の場合の数の差に
依存して第三のパルスを出力する第一のデコーダ手段
と、第三のパルスが出力される間はリセットされ、第三
のパルスが出力されない間は第二のクロックをカウント
する第二のカウンタ手段と、第二のカウンタ手段のカウ
ント数が第三の所定値以上となった時に第四のパルスを
出力する第二のデコーダ手段と、第一のパルスを入力と
し第四のパルスの非パルス期間のみ通過状態となるスイ
ッチ手段と、復調輝度信号を入力としスイッチ手段の出
力パルスのパルス期間に1水平同期期間遅延させた復調
輝度信号に置換することによりドロップアウト補償を行
うドロップアウト補償手段とを備えたことを特徴とする
ものであり、所定期間の間に数多く再生FM信号の振幅
を検出し、その多数決判定をとり、多数決判定結果が連
続する期間を調べることにより大容量コンデンサを必要
とせず、また外付けコンデンサと接続するための専用ピ
ンを設ける必要がないためチップ面積が小さくその結果
チップコストが低く、また、ノイズ等による誤動作のな
い再生FM信号無入力検出ができ、違和感のない再生画
面が得られるという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。同図
において図4あるいは図7と同一の構成要素には同一番
号を付与し説明を省略する。11は第一のカウンタ手
段、12は第一のデコーダ手段、15は入力端子、33
は第三のパルスであるノイズ除去後信号、34は第二の
パルス、35は再生クロマ信号処理回路(図示せず)よ
り、水平同期周波数(以下、fHと記載する)の複数
倍、例えば20倍の周波数を持つ第一のクロックであ
る。尚、説明の便宜上既述のドロップアウトパルス30
は第一のパルス、無入力検出信号31は第四のパルス、
疑似水平同期パルス36は第二のクロックともいうもの
とする。
【0016】以上のように構成された映像信号処理装置
について、以下その動作を説明する。入力端子1にテー
プ・ヘッド系から再生FM信号37が入力され、ダブル
リミッタ手段2において振幅をそろえた後、FM復調手
段3に入力される。ここで復調された信号は、ディエン
ファシス手段4および、輝度信号帯域制限用のLPF手
段5を経て輝度信号に戻され、ドロップアウト補償手段
6に入力される。一方、ドロップアウト検出手段8では
再生FM信号37を入力し、再生FM信号37の振幅が
第一の所定値以下の期間に第一のパルスであるドロップ
アウトパルス30を出力する。一方、振幅検出手段9で
は再生FM信号37を入力し、再生FM信号37の振幅
が第二の所定値以下になる期間に第二のパルス34を出
力する。第一のカウンタ手段11では第二のパルス3
4、入力端子15から入力される第一のクロック35及
び入力端子16から入力される疑似水平同期パルス36
を入力し、第二のパルス34のハイ状態及びロー状態の
場合の数を第一のクロック35により所定期間カウント
する。第一のデコーダ手段12では第一のカウンタ手段
11の出力及び疑似水平同期パルス36を入力し、第一
のカウンタ手段11で得た第二のパルス34のハイ状態
及びロー状態の場合の数の差に依存して第三のパルスで
あるノイズ除去後信号33を出力する。第二のカウンタ
手段13ではノイズ除去後信号33及び入力端子16か
ら入力される疑似水平同期パルス36を入力し、ノイズ
除去後信号33が存在する間はリセットされ、ノイズ除
去後信号33が存在しない間は第二のクロックである疑
似水平同期パルス36をカウントする。第二のデコーダ
手段14では第二のカウンタ手段13の出力を入力し、
第二のカウンタ手段13のカウント数が第三の所定値以
上となった時に第四のパルスである無入力検出信号31
を出力する。スイッチ手段10ではドロップアウトパル
ス30を入力とし無入力検出信号31の非パルス期間の
み通過状態となりドロップアウト補償パルス32を出力
する。ドロップアウト補償手段6では、ドロップアウト
補償パルス32が入力されている期間は入力された輝度
信号をCCDやラインメモリー等で1水平同期期間遅延
された映像信号と置き換えることにより、ドロップアウ
ト補償がなされる。ドロップアウト補償手段6の出力は
出力端子7に供給される。
【0017】以下、第一のカウンタ手段11、第一のデ
コーダ手段12、第二のカウンタ手段13、第二のデコ
ーダ手段14、スイッチ手段10の詳細について図2を
用いて説明する。図2は本発明の実施の形態1における
映像信号処理装置の要部回路図である。ここではドロッ
プアウト検出手段8、振幅検出手段9、第一のカウンタ
手段11、第一のデコーダ手段12、第二のカウンタ手
段13、第二のデコーダ手段14、スイッチ手段10に
相当する部分の回路図の一例を示す。Q1からQ12は
トランジスタ、R1からR11及びR13からR16は
抵抗、C1からC2はコンデンサ、I1からI7は電流
源、41は出力端子、G1及びG8からG10はT型フ
リップフロップ、G2からG6はJK型フリップフロッ
プ、G7はD型フリップフロップ、G11からG15は
EXORゲート、G16、G18はANDゲート、G1
7はNANDゲートである。破線で囲む80はドロップ
アウト検出手段8に相当するドロップアウト検出器、9
0は振幅検出手段9に相当する振幅検出器、110は第
一のカウンタ手段11に相当する第一のカウンタ、12
0は第一のデコーダ手段12に相当する第一のデコー
ダ、130は第二のカウンタ手段13に相当する第二の
カウンタ、140は第二のデコーダ手段14に相当する
第二のデコーダ、100はスイッチ手段10に相当する
スイッチ回路、V1は第一の所定値でありR14とR1
5でつくられる閾値電位、V2は第二の所定値でありR
10とR11で作られる閾値電位である。また(a)〜
(h)は後述する図3(a)〜図3(h)の各波形の得
られる箇所を示す。
【0018】以下図2についてその動作を説明する。ド
ロップアウト検出器80では入力端子1より入力された
再生FM信号37は、Q3、Q4で構成される差動増幅
器で増幅された後、Q5、Q6で全波整流される。この
信号は、R8、C2で構成される積分回路に入力され
る。C2は容量値が小さく積分時定数が小さいため、ピ
ーク検波として動作している。C2の電位は、閾値電位
V1とQ10、Q11により構成される比較回路により
比較され、閾値電位V1よりも低い時はQ12がオフ状
態となりドロップアウトパルス30が出力される。振幅
検出器90ではドロップアウト検出器80のC2の電位
が、閾値電位V2とQ7、Q8により構成される比較回
路により比較され、閾値電位V2よりも低い時は振幅検
出器90のQ9はオフ状態となり第二のパルス34が出
力される。一方、入力端子15には第一のクロック35
が入力され、入力端子16には再生クロマ信号処理回路
より第一のクロック35を分周して作られた疑似水平同
期パルス36が入力されている。第一のカウンタ110
ではG1からG6とG11からG15でアップダウンカ
ウンタが構成されている。第一のカウンタ110は、疑
似水平同期パルス36でリセットされた後、第一のクロ
ック35でカウントをはじめる。振幅検出器90の出力
である第二のパルス34がLレベルのときはアップカウ
ント、Hレベルの時はダウンカウントを行うため、第一
のカウンタ110は1/(20fH)周期ごとの振幅検
出器90の出力状態のHレベルとLレベルとの符号付き
回数差を示すこととなる。第一のデコーダ120ではG
7のD入力には、第一のカウンタ110のMSB(符号
ビット)が接続されているため、第二のクロックである
疑似水平同期パルス36の入力時に、アップカウントが
多ければLレベルが、ダウンカウントが多ければHレベ
ルがよみこまれ、1水平同期期間毎に出力される。した
がって、第一のデコーダ120の出力は1つ前の水平同
期期間の振幅検出器90の出力結果の多数決判定値とな
る。再生FM信号無入力時にはG7の負出力はLレベル
となる。この出力は再生FM信号無入力時のノイズ除去
後信号33であり第三のパルスとも呼ぶ。第二のカウン
タ130では、ノイズ除去後信号33を入力し、ノイズ
除去後信号33がHレベルの時はリセット状態となり、
ノイズ除去後信号33がLレベルの時はリセットが解除
され、入力端子16には疑似水平同期パルス36が入力
されており、カウントアップされる。第二のデコーダ1
40では、第二のカウンタ130のカウント数が6を越
えない様にしており、6が検出されるとG17の出力で
ある無入力検出信号31がLレベルとなる。ノイズ除去
後信号33がHレベルの時は無入力検出信号31はHレ
ベルとなる。スイッチ回路100では無入力検出信号3
1がHレベルの期間はG18ではドロップアウト検出器
80からのドロップアウトパルス30がそのまま出力さ
れドロップアウト補償パルス32となりドロップアウト
補償手段6に供給される。無入力検出信号31がLレベ
ルのときはG18のANDゲートは閉じる。
【0019】図3を用いてその動作を更に説明する。図
3は本発明の実施の形態1における映像信号処理装置の
波形図である。図3(a)は図2の(a)における波形
を示すもので入力端子1より入力された再生FM信号の
包絡線波形、図3(b)は図2の(b)における波形を
示すもので図3(a)の波形をピーク検波するC2の電
位、図3(c)は図2の(c)における波形を示すもの
で図3(b)と閾値電位V1との大小比較結果であるQ
12の出力波形、即ちドロップアウトパルス30、図3
(d)は図2の(d)における波形を示すもので図3
(b)と閾値電位V2との大小比較結果であるQ9の出
力波形、図3(e)は図2の(e)における波形を示す
もので第一のデコーダ120の出力波形、即ちノイズ除
去後信号33、図3(f)は図2の(f)における波形
を示すもので入力端子16における疑似水平同期パルス
36、図3(g)は第二のデコーダ140の出力波形、
即ち無入力検出信号31、図3(h)は図2の(h)に
おける波形を示すもので出力端子41における波形、即
ちドロップアウト補償パルス32、図3(a)中のXは
ドロップアウト、Aはノイズ、図3(f)中のHは1水
平同期期間幅、図3(h)中のWは最大ドロップアウト
補償期間幅を示す。第一のカウンタ110では図3
(d)のパルスのLレベル/Hレベルをアップ/ダウン
カウントすることにより1水平同期期間毎に多数決判定
を行う。その結果、図3(e)で示すように図3(a)
のノイズ波形Aはノイズ波形の期間が1水平同期期間H
に比べ非常に狭いため、多数決判定ではノイズ波形は無
視され図3(e)では完全になくなっている。図3
(e)の波形がHレベルの期間では第二のカウンタ13
0はリセット状態となり、Lレベルの期間では第二のカ
ウンタ130は図3(f)に示す疑似水平同期パルス3
6のカウントを行う。第二のデコーダ140は第二のカ
ウンタ130が第三の所定値、例えば6に達すると以降
リセットされるまでカウントを止めるため、図3(g)
の波形に示すようにカウンタがリセット状態の期間、即
ち図3(e)のHレベル期間およびカウント数が6未満
の期間(図3(e)中のC)でHレベルとなり、リセッ
ト後であって6をカウントした時点でLレベルとなる。
なお最大ドロップアウト補償期間幅Wは水平同期期間の
第三の所定値倍、ここでは6水平同期期間以上7水平同
期期間未満に設定している。スイッチ回路100では図
3(g)の波形がHレベルの期間においてドロップアウ
ト検出器80の出力であるドロップアウトパルス30を
通過させ、出力端子41には図3(h)で示すドロップ
アウト補償パルス32が得られる。ドロップアウト補償
手段6ではドロップアウト補償パルス32のHレベル期
間にドロップアウト補償が行われる。
【0020】以上のように本実施の形態によれば、所定
期間の間に数多くの再生FM信号の振幅を検出しその多
数決判定をとることにより、ノイズ等の誤動作をふせ
ぎ、又その多数決判定結果が示す再生FM信号無入力状
態の期間が、疑似水平同期パルス等の周波数の低いパル
スをカウントすることによって得られる一定期間以上連
続する場合に再生FM信号無入力検出が行えたものとす
ることにより、大容量のコンデンサなしで安定に再生F
M信号無入力検出ができ、再生FM信号無入力時にはド
ロップアウト補償を行わない様にすることができる。ま
た外付けコンデンサと接続するための専用ピンを設ける
必要がないためチップ面積が小さくその結果チップコス
トが低くすることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、ノイズ等による
誤動作のない再生FM信号無入力検出を、大容量コンデ
ンサなしで実現できるため、外付け大容量コンデンサな
しでIC化することができ、また外付けコンデンサと接
続するための専用ピンを設ける必要がないためチップ面
積が小さくその結果チップコストが低いという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における映像信号処理装
置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における映像信号処理装
置の要部回路図
【図3】本発明の実施の形態1における映像信号処理装
置の波形図
【図4】第一の従来の映像信号処理装置の構成を示すブ
ロック図
【図5】第一の従来の映像信号処理装置の要部回路図
【図6】第一の従来の映像信号処理装置の波形図
【図7】第二の従来の映像信号処理装置の構成を示すブ
ロック図
【図8】第二の従来の映像信号処理装置の要部回路図
【図9】第二の従来の映像信号処理装置の波形図
【符号の説明】
6 ドロップアウト補償手段 8 ドロップアウト検出手段 9 振幅検出手段 10 スイッチ手段 11 第一のカウンタ手段 12 第一のデコーダ手段 13 第二のカウンタ手段 14 第二のデコーダ手段 30 ドロップアウトパルス 31 無入力検出信号 32 ドロップアウト補償パルス 33 ノイズ除去後信号 34 第二のパルス 35 第一のクロック 36 疑似水平同期パルス 37 再生FM信号 V1 第一の所定値 V2 第二の所定値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号を周波数変調して得た被周波数
    変調輝度信号と搬送色信号を低域へ周波数変換して得た
    低域変換色信号とを各々周波数分割多重して記録するビ
    デオテープレコーダであって、ビデオヘッドより再生さ
    れる再生周波数変調輝度信号の振幅が第一の所定値以下
    になった時に第一のパルスを発生するドロップアウト検
    出手段と、前記再生周波数変調輝度信号の振幅が第二の
    所定値以下になった時に第二のパルスを発生する振幅検
    出手段と、前記第二のパルスのハイ状態及びロー状態の
    場合の数を第一のクロックにより所定期間カウントする
    第一のカウンタ手段と、前記第二のパルスのハイ状態及
    びロー状態の場合の数の差に依存して第三のパルスを出
    力する第一のデコーダ手段と、前記第三のパルスが出力
    される間はリセットされ、前記第三のパルスが出力され
    ない間は第二のクロックをカウントする第二のカウンタ
    手段と、前記第二のカウンタ手段のカウント数が第三の
    所定値以上となった時に第四のパルスを出力する第二の
    デコーダ手段と、前記第一のパルスを入力とし前記第四
    のパルスの非パルス期間のみ通過状態となるスイッチ手
    段と、復調輝度信号を入力とし前記スイッチ手段の出力
    パルスのパルス期間に1水平同期期間遅延させた復調輝
    度信号に置換することによりドロップアウト補償を行う
    ドロップアウト補償手段とを備えた事を特徴とする映像
    信号処理装置。
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