JPH118788A - 撮像装置、撮像方法、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像方法、記憶媒体

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JPH118788A
JPH118788A JP9158585A JP15858597A JPH118788A JP H118788 A JPH118788 A JP H118788A JP 9158585 A JP9158585 A JP 9158585A JP 15858597 A JP15858597 A JP 15858597A JP H118788 A JPH118788 A JP H118788A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体の顔の判別できる集合写真等を容易に
撮影できる撮像装置,撮像方法,記憶媒体を提供する。 【解決手段】 撮像素子であるCCDからの信号を処理
し(S62)、肌色である画像信号を抽出し(S6
3)、この肌色の信号の総数が、CCDの解像能力等に
かかる所定値に達しないとき(S65,YES)被写体
の顔の判別ができない旨の警告を発し、撮影者に撮影レ
ンズの焦点距離を大きくする、或は被写体に近づくなど
して撮影倍率を上げるようにうながす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学像を撮像素子
を用いて電気信号に変換する撮像装置に関し、特に集合
写真等の撮影に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の一眼レフタイプの電子カ
メラ(電子スチルカメラ,スチルビデオカメラともい
う)の構成を示す断面図であり、図16を用いて撮影レ
ンズを通過した被写体光束が固体撮像素子(CCD)に
到達するまでの経路について説明する。同図において5
01はカメラ本体、502はカメラ側マウントであり、
撮影レンズ503はカメラ側マウント502に着脱可能
に装着されている。撮影レンズ503の対物レンズ群5
04を通った被写体光束は、ハーフミラーである主ミラ
ー505が、図に示されてる状態から二点鎖線で示され
るような、対物レンズ群504と固体撮像素子506
(CCD)間の被写体光束から待避した状態にあると
き、主ミラー505の後方にあり、且つシャッタ後幕5
07bの前後に配置された特定の波長をカットする2枚
の光学フィルタ508a,508bにより分光感度特性
の補正を受け、シャッタ先幕507aが走行し、所定時
間経過後にシャッタ後幕507bが走行すると、銀塩フ
ィルムの焦点結像面と同位置に後蓋509に取り付けら
れた固体撮像素子506(CCD)上に被写体像を結像
する。所定時間蓄積された被写体光束は光の強さに比例
した量の電気信号に変換され、さらにその信号はカメラ
内、または外部の記録装置に映像信号として転送され記
録される。
【0003】一方、被写体を観察,確認する光束の経路
は、まずハーフミラーである主ミラー505によって略
直角方向に反射され、ピント板510上に被写体像を形
成する。さらにこの光束はコンデンサレンズ511を通
過した後、ペンタプリズム512より成る正立像形成素
子により上下反対の正立像と成り、撮影者はこの成立像
を接眼レンズ513を通して観察する。
【0004】また被写体光束の残りの一部は主ミラー5
05を透過し、全反射するサブミラー514で反射さ
れ、周知のオートフォーカス光学系515,516,5
17を介してオートフォーカスセンサ518へ導かれ、
これにより周知の方法で焦点検出を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例の様な固体撮像素子(CCD)を撮像手段として
用いる電子カメラにより撮影された写真は、銀塩フィル
ムを撮像手段として用いるカメラにより撮影された写真
と比較すると一般に解像度が低いことが多々見られる。
これは銀塩フィルムの解像度をCCD画素数として換算
すると約1200万画素に相当する為、数十万〜数百万
画素の固体撮像素子(CCD)を使用しても解像度が低
いということになる。故に例えば集合写真を撮影する場
合、被写体の目や鼻等の陰影が潰れてしまい顔の判別が
できなくなってしまうという事が銀塩フィルムで撮影し
た写真の場合と比較すると多く発生するという問題が有
る。
【0006】また、光学ファインダの代わりに液晶ファ
インダを搭載しているデジタルカメラにおいては、液晶
の解像度が1.8インチで5〜20万画素程度しかない
為、集合写真を撮影する場合、液晶ファインダでは顔の
判別が出来なくても固体撮像素子には判別出来ている場
合があり、この時撮影者はどの程度の撮影倍率まで顔判
別可能なのかを判断出来ない。従って通常は不可と判断
して撮影倍率を上げ、再度撮影を行うので無駄な撮影を
行っているという問題がある。
【0007】さらにセルフタイマ使用時においては撮影
者は撮った状態をファインダ等で確認している訳ではな
いから、尚更顔を判別できない写真が撮れてしまう。
【0008】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、顔の判別のできる集合写真等を容易に撮影で
きる撮像装置,撮像方法,記憶媒体を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、撮像装置を次の(1)〜(8)のとお
りに、撮像方法を次の(9)のとおりに、記憶媒体を次
の(10)のとおりに構成する。
【0010】(1)撮影レンズと、この撮影レンズから
の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、この撮像手
段からの電気信号を処理する信号処理手段と、この信号
処理手段で処理した信号から被写体の顔に相当する信号
のみを抽出する信号抽出手段と、この信号抽出手段から
抽出した信号の総数が所定値未満であることを判別する
判別手段と、この判別手段で所定値未満と判別したとき
所要の警告を発する警告手段とを備えた撮像装置。
【0011】(2)撮影レンズと、この撮影レンズから
の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、この撮像手
段からの電気信号を処理する信号処理手段と、この信号
処理手段で処理した信号から被写体の顔に相当する信号
のみを抽出する信号抽出手段と、前記信号処理手段で処
理した信号による画像を表示する表示手段と、前記信号
抽出手段で抽出した信号の総数が前記表示手段の表示能
力にかかる第1の所定値未満であることを判別する第1
の判別手段と、前記信号の総数が前記撮像手段の解像能
力にかかる第2の所定値未満であることを判別する第2
の判別手段と、前記第1の所定値未満であることを判別
したとき適宜の表示手段に被写体の顔が判別できる可能
性がある旨の表示をさせ、前記第2の所定値未満である
ことを判別したとき適宜の警告手段により被写体の顔の
判別ができなくなる旨の警告をさせるように制御する制
御手段とを備えた撮像装置。
【0012】(3)撮影モード選択手段を有し、この撮
影モード選択手段で特定の撮影モードを選択したときの
み所要の警告を発生可能とする前記(1)項記載の撮像
装置。
【0013】(4)特定の撮影モードを複数有し、その
各撮影モード毎に所定値が異なる前記(3)項記載の撮
像装置。
【0014】(5)撮影動作を開始させるタイマ手段を
有し、このタイマ手段を使用の際は、警告手段は音声出
力により所要の警告を発生する前記(1)項記載の撮像
装置。
【0015】(6)撮影ファイルを消去する消去手段を
有し、警告手段により所要の警告を発する際、前記消去
手段により前記警告にかかる撮影ファイルを消去する前
記(1)項記載の撮像装置。
【0016】(7)撮影ファイルを消去する消去手段
と、この消去手段を実行するか否かを選択する選択手段
とを有し、警告手段により所要の警告をする際、前記選
択手段により前記消去手段の実行を選択しているときの
み前記消去手段により前記警告にかかる撮影ファイルを
消去する前記(1)項記載の撮像装置。
【0017】(8)撮影レンズとしてパワーズームレン
ズを有し、かつ信号抽出手段で抽出した信号の総数が所
定値以上になる前記パワーズームレンズの焦点距離を算
出手段と、この算出手段で算出した焦点距離まで前記パ
ワーズームレンズを駆動する駆動手段とを備えた前記
(1)ないし(7)項のいずれかに記載の撮像装置。
【0018】(9)光学像を電気信号に変換する撮像素
子を有する撮像装置における撮像方法であって、前記撮
像素子で変換した電気信号から被写体の顔に相当する信
号のみを抽出するステップと、このステップで抽出した
信号の総数が所定値未満であることを判別するステップ
と、このステップで所定値未満を判別したとき被写体の
顔の判別ができなくなる旨の警告を発するステップとを
備えた撮像方法。
【0019】(10)前記(9)項記載の撮像方法を実
現するためのプログラムを格納した記憶媒体。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を電子カ
メラの実施例により詳しく説明する。なお、実施例2〜
実施例7のハードウエアの構成は実施例1と同一であ
り、実施例8〜実施例13のハードウエアの構成は実施
例1と撮影レンズを除いて同一である。実施例1の撮影
レンズは通常のオートフォーカスで手動ズームのレンズ
であるに対し、実施例8〜実施例13の撮影レンズはオ
ートフォーカスでパワーズーム可能のレンズである。実
施例1〜実施例13の断面構成は従来例と同様である。
【0021】よって、実施例1についてハードウエアの
構成を説明し、他の実施例については説明を省略する。
【0022】本発明は、電子カメラ等の撮像装置に限ら
ず、撮像方法の形、およびこの撮像方法を実現するため
のプログラムを格納した、メモリカード等の記憶媒体の
形でも実施することができる。
【0023】
【実施例】図1,図2は、実施例である“電子カメラ”
の外観を示す正面斜視図及び背面斜視図である。図1に
おいて、1はカメラ本体であり、該カメラ本体1には図
示の撮影レンズ2が交換可能に装着されている。また、
グリップ3は撮影者がカメラ本体1をホールドしやすい
形状に成っている。該カメラ本体1上部には撮影を行う
際の各種の操作部材,表示部材が集中している。4のシ
ャッタレリーズ釦は一段目の押し込み(SW1)で測光
及び測距演算を行い、二段目の押し込み(SW2)で露
出の為の一連の動作を開始する。5は液晶を用いた上面
表示パネルであり、シャッタスピードや絞り値といった
撮影に必要な情報を表示する。6はグリップ3の上部で
且つシャッタレリーズ釦4の後部に配置された電子ダイ
ヤルであり、撮影者はこのダイヤル6を操作してシャッ
タスピード,絞り等の撮影条件を変更することが出来
る。7はカメラの撮影モード(プログラム,シャッタス
ピード優先,絞り優先,マニュアル等)を変更する為の
撮影モード変更釦である。8は主電源スイッチであるメ
インスイッチである。9は背面表示パネルであり電源の
残り状態及び撮影可能枚数を表している。10は撮影し
たデータを消去する為のデリード釦である。撮影データ
に音声を加えたい場合、録音釦11を押した状態にする
と12のマイクロフォンからの録音が可能になる。13
はSCS1ケーブルのポートであり、14はACアダプ
タ入力ポートである。又15はファインダ接眼窓であ
る。16は液晶ファインダ兼モニタ(以下液晶モニタと
いう)及びその操作釦類である。
【0024】図3は実施例1における撮影シーケンスを
表したフローチャートであり、同図を用いて実際の撮影
における一連の動作について説明する。この動作は電子
カメラ内の不図示のCPUにより行われる。図3におい
て、ステップ51で、メインスイッチ8をオンすると、
ステップ52においてカメラは電池の電源状態をチェッ
クし、さらにCPUを初期状態にリセットした後、撮影
可能なスタンバイ状態になる。ステップ53ではシャッ
タレリーズ釦4を押す(SW1)とステップ54で既知
の測光手段及び測距手段により測光演算及び測距演算を
行う。ステップ55でシャッタレリーズ釦4を更に押す
と(SW2)、ステップ56で絞り駆動手段により絞り
を適正な光量に成るように調節する。ステップ57で主
ミラーをアップする。ステップ58にてシャッタの先幕
走行開始後所定時間経過したら後幕を走行させステップ
59にて主ミラーをダウンさせる。ステップ60にてC
CDに結像された被写体のデータをCCD内部で光電変
換し電気信号として出力する。ステップ61にてCCD
により出力されたアナログデータをA/D変換してデジ
タルデータに変え、ステップ62にてフィルタ処理,色
変換処理等の種々の変換処理を行う。
【0025】ステップ63にてステップ62において処
理を施された画像データを読み出し、ステップ64にて
有効画素範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読み出し終
了するまで作業を続ける。ステップ63の読み出し内容
は肌色であると認識された複数の画像データ群の内、デ
ータ数が最大値である群(nピクセル)を判定の対象と
なる人間(主被写体)の顔であると判断する手法を抽出
手段として行う。ステップ65ではステップ63におい
て人間の顔と限定された範囲(nピクセル)がCCDの
有効画素範囲(Nピクセル)に対してn<N/A(Aは
Nの値により異なる任意の定数で例えば36画素CCD
を持つ電子カメラで撮影し、昇華型プリンタを使用して
A6の専用紙に出力した場合、N=4700〜3000
0となる)が成り立つかどうかを判定手段により判断す
る。前記不等式が成立した場合、ステップ66におい
て、液晶モニタ16により撮影者に被写体の顔の判別が
出来なくなっていることを警告し、焦点距離を変える
か、もっと被写体に接近する等で撮影倍率を上げる撮影
を再度を行うことを促し、ステップ52のスタンバイ終
了状態まで戻り次の撮影を備える。
【0026】以上説明したように、本実施例によれば被
写体である人間の顔の判別ができなくなる場合に警告が
出されるので、顔の判別のできる集合写真等を失敗する
ことなく撮影できる。
【0027】(実施例2)図4は実施例2における撮影
シーケンスを表したフローチャートであり図を用いて実
際の撮影における一連の動作について説明する。図4に
おいて、ステップ81でメインスイッチ8をオンすると
ステップ82においてカメラは電池の電源状態をチェッ
クし、さらにCPUを初期状態にリセットした後、撮影
可能なスタンバイ状態になる。ステップ83ではシャッ
タレリーズ釦4を押す(SW1)とステップ84で既知
の測光手段及び測距手段により測光演算及び測距演算を
行う。ステップ85でシャッタレリーズ釦4を更に押す
と(SW2)、ステップ86で絞り駆動手段により絞り
を適正な光量に成るように調節する。ステップ87で主
ミラーをアップする。ステップ88にてシャッタの先幕
走行開始後所定時間経過したら後幕を走行させ、ステッ
プ89にて主ミラーをダウンさせる。ステップ90にて
CCDに結像された被写体像のデータをCCD内部で光
電変換し電気信号として出力する。ステップ91にてC
CDにより出力されたアナログデータをA/D変換して
デジタルデータに変え、ステップ92にてフィルター処
理,色変換処理等の種々の変換処理を行う。
【0028】ステップ93にてステップ92において処
理を施された画像データを読み出し、ステップ94にて
有効画素範囲の全ピクセル(M2ピクセル)が読み出し
終了するまで作業を続ける。ステップ93の読み出し内
容は肌色であると認識された複数の画像データ群の内、
データ数が最大値である群(mピクセル)を判定の対象
となる人間の顔であると判断する手法を抽出手段として
行う。ステップ95ではステップ93において人間の顔
と限定された範囲(mピクセル)が液晶モニタ16の有
効画素数M1を、CCDの有効画素数M2の値により異
なる任意の定数B1(この値は定数Aと同様、CCDの
有効画素数やプリンタの種類、出力する紙の種類,大き
さにより決定される)で割った値:M1/B1と比較し
て小さいかどうか(m<M1/B1)を第一の判定手段
により判断し、前記不等式が成り立つ場合はステップ9
6において液晶モニタ16においては判別不可能であっ
てもCCDでは表現されている可能性があるので撮影可
能である旨の表示を行って次のステップへ進み、そうで
ない場合は表示を行わずに進む。ステップ97において
今度は人間の顔と限定された範囲(mピクセル)がCC
Dの有効画素範囲(M2ピクセル)に対して不等式m<
M2/B2が(B2はB1と同様に決めた定数でB1<
B2)が成り立つかどうかを第二判定手段により判断す
る。前記不等式が成立した場合、ステップ98におい
て、液晶モニタ16により撮影者に被写体の顔の判別が
できなくなっていることを警告し、焦点距離を変えるか
もっと被写体に接近する等で撮影倍率を上げる撮影を再
度を行うことを促し、ステップ82のスタンバイ終了状
態まで戻り次の撮影に備える。
【0029】以上説明したように、本実施例によれば、
“撮影OK”の表示により、液晶モニタ16により顔の
判別ができなくても顔の判別できる撮影ができることを
示唆し、“警告表示”により顔が判別できなくなること
を警告することで、顔の判別できる集合写真等を液晶モ
ニタの表示に惑わされることなく容易に撮影することが
できる。
【0030】(実施例3)図5は実施例3における撮影
シーケンスを表したフローチャートであり、図を用いて
実際の撮影における一連の動作について説明する。図5
において、ステップ101でメインステッチ8をオンす
るとステップ102においてカメラは電池の電源状態を
チェックし、さらにCPUを初期状態にリセットした
後、撮影可能なスタンバイ状態になる。ステップ103
ではシャッタレリーズ釦(SW1)を押すとステップ1
04で既知の測光手段及び測距手段により測光演算及び
測距演算を行う。ステップ105でシャッタレリーズ釦
を更に押すと(SW2)、ステップ106で絞り駆動手
段により絞りを適正な光量に成るように調節する。ステ
ップ107で主ミラーをアップする。ステップ108に
てシャッタの先幕走行開始後所定時間経過したら後幕を
走行させステップ109にて主ミラーをダウンさせる。
ステップ110にてCCDに結像された被写体像のデー
タをCCD内部で光電変換し電気信号として出力する。
ステップ111にてCCDにより出力されたアナログデ
ータをA/D変換してデジタルデータに変え、ステップ
112にてフィルタ処理,色変換処理等の種々の変換処
理を行う。
【0031】ステップ113にて撮影モードダイヤル選
択釦により撮影者が選択したモードが集合写真モードで
あるかどうかを判定し、集合写真モードであればそのま
ま次のステップへ進み、そうでない場合は警告表示を必
要とする状況の写真ではないと判断しステップ103の
撮影スタンバイ終了状態に戻る。ステップ114にて処
理を施された画像データを読み出し、ステップ115に
て有効画素範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読み出し
終了するまで作業を続ける。ステップ114の読み出し
内容は肌色であると認識された複数の画像データ群の
内、データ数が最大値である群(nピクセル)を判定の
対象となる人間(主被写体)の顔であると判断する手法
を抽出手段として行う。ステップ115ではステップ1
14において人間の顔と限定された範囲(nピクセル)
がCCDの有効画素範囲(Nピクセル)に対してn<N
/C(CはNの値により異なる任意の定数であるこの値
は定数Aと同様、CCDの有効画素数やプリンタの種
類、出力する紙の種類,大きな等により決定される)が
成り立つかどうかを判定手段により判断する。前記不等
式が成立した場合、ステップ117において、警告手段
により撮影者に被写体の顔が判別出来なくなっているこ
とを警告し、焦点距離を変えるかもっと被写体に接近す
る等で撮影倍率を上げる撮影を再度を行うことを促し、
ステップ102のスタンバイ終了状態まで戻り次の撮影
に備える。
【0032】以上説明したように、本実施例によれば、
使用者が集合写真モードを指定した場合にのみ、顔の判
別が出来なくなるか否かの判別が行われるので、電子カ
メラにおける無駄な動作が除かれ、撮影を高速で行うこ
とがである。
【0033】(実施例4)図6は実施例4における撮影
シーケンスを表したフローチャートであり、同図を用い
て実際の撮影における一連の動作について説明する。図
6において、ステップ141でメインスイッチ8をオン
するとステップ142においてカメラは電池の電源状態
をチェックし、さらにCPUを初期状態にリセットした
後、撮影可能なスタンバイ状態になる。ステップ143
ではシャッタレリーズ釦(SW1)を押すとステップ1
44で既知の測光手段及び測距手段により測光演算及び
測距演算を行う。ステップ145シャッタレリーズ釦を
更に押すと(SW2)、ステップ146で絞り駆動手段
により絞りを適正な光量に成るように調節する。ステッ
プ147で主ミラーをアップする。ステップ148にて
シャッタの先幕走行開始後所定時間経過したら後幕を走
行させステップ149にて主ミラーをダウンさせる。ス
テップ150にてCCDに結像された被写体像のデータ
をCCD内部で光電変換し電気信号として出力する。1
51にてCCDにより出力されたアナログデータをA/
D変換してデジタルデータに変え、ステップ152にて
フィルタ処理,色変換処理等の種々の変換処理を行う。
【0034】ステップ153において複数の撮影モード
の1つであるAモードであるかどうかを検知し、Aモー
ドである場合はステップ154にて所定の定数nをn=
naとし、Aモードでない場合はステップ154を飛ば
してステップ155へ進む。ステップ155では撮影モ
ードがAモードとは異なるBモードであるかどうか検知
し、Bモードである場合はステップ156にて定数n=
nbとし、Bモードでない場合は警告表示を必要とする
状況の写真は撮らない判断し次の撮影に備えてステップ
142の撮影スタンバイ終了状態に戻る。ステップ15
7にてステップ152において処理を施された画像デー
タを読み出し、ステップ158にて有効画素範囲の全ピ
クセル(Nピクセル)が読み出し終了するまで作業を続
ける。ステップ157の読み出し内容は肌色であると認
識された複数の画像データ群の内、データ数が最大値で
ある群(nピクセル)を判定の対象となる人間(主被写
体)の顔であると判断する手法を抽出手段として行う。
ステップ159ではステップ157において人間の顔と
限定された範囲(nピクセル)がCCDの有効画素範囲
(Nピクセル)に対してn<N/D(DはNの値により
異なる任意の定数でこの値は定数Aと同様、CCDの有
効画素やプリンタの種類、出力する紙の種類,大きさ等
により決定される。)が成り立つかどうかをまたnをn
a,nbとしても成り立つかどうか判定手段により判断
する。前記不等式が成立した場合、ステップ160にお
いて、警告手段により撮影者に被写体の顔の大きさが判
別出来なくなっていることを警告し、焦点距離を変える
かもっと被写体に接近する等で撮影倍率を上げる撮影を
再度を行うことを促し、ステップ142のスタンバイ終
了状態まで戻り次の撮影に備える。
【0035】Aモード,Bモードは、例えば集合写真
で、高画質(低圧縮率),低画質(高圧縮率)のモード
であり、na,nbは各モードにおける標準的な撮影状
態での人間の顔が判別できる限界的なピクセル数であ
る。
【0036】以上説明したように、本実施例によれば、
各撮影モードに応じた顔の判別できる限界を知ることが
でき、顔の判別できる集合写真等を容易に撮影すること
ができる。
【0037】(実施例5)図7は実施例5における撮影
シーケンスを表したフローチャートであり、同図を用い
て実際の撮影における一連の動作について説明する。図
7において、ステップ181で、メインスイッチ8をオ
ンするとステップ182においてカメラは電池の電源状
態をチェックし、さらにCPUを初期状態にリセットし
た後、撮影可能なスタンバイ状態になる。ステップ18
3ではシャッタレリーズ釦4を押す(SW1)とステッ
プ184で既知の測光手段及び測距手段により測光演算
及び測距演算を行う。ステップ185でシャッタレリー
ズ釦4を更に押すと(SW2)、ステップ186で絞り
駆動手段により絞りを適正な光量に成るように調節す
る。ステップ187で主ミラーをアップする。ステップ
188にてシャッタの先幕走行開始後所定時間経過した
ら後幕を走行させステップ189にて主ミラーをダウン
させる。ステップ190にてCCDに結像された被写体
像のデータをCCD内部で光電変換し電気信号として出
力する。ステップ191にてCCDにより出力されたア
ナログデータをA/D変換してデジタルデータに変え、
ステップ192にてフィルタ処理,色変換処理等の種々
の変換処理を行う。ステップ193にてステップ190
にて処理を施された画像データを読み出し、ステップ1
94にて有効画素数範囲の全ピクセル(Nピクセル)が
読み出し終了とするまで作業を続ける。
【0038】ステップ193の読み出し内容は肌色であ
ると認識された複数の画像データ群の内、データ数が最
大値である群(nピクセル)を判定の対象となる人間
(主被写体)の顔であると判断する手法を抽出手段とし
て行う。ステップ195ではステップ193において人
間の顔と限定された範囲(nピクセル)がCCDの有効
画素範囲(Nピクセル)に対してn/N/E(EはNの
値により異なる任意の定数でこの値は定数Aと同様、C
CDの有効画素数やプリンタの種類、出力する紙の種
類,大きさ等により決定される)が成り立つかどうかを
判定手段により判断する。前記不等式が成立した場合ス
テップ196に進み、そうでない場合はステップ183
へ戻る。ステップ196ではセルフタイマ使用かどうか
を検知し、使用状態にある場合はステップ198へ進
み、そうでない場合は通常撮影であるからステップ19
7へ進んで液晶モニタ16により撮影者に被写体の顔の
大きさが判別出来なくなっていることを警告し、焦点距
離を変えるかもっと被写体に接近する等で撮影倍率を上
げる撮影を再度を行うことを促す。セルフタイマ使用時
において撮影者はカメラ本体2から離れた箇所にいると
考えられるので“もっとカメラに近寄づいて下さい”と
いったような音声出力で被写体の一人であると思われる
撮影者に撮影倍率を上げた上で再度セルフタイマ釦を押
す様、注意する(S198)。この後ステップ182の
スタンバイ終了状態まで戻り次の撮影に備える。
【0039】以上説明したよう、本実施例によれば、人
間の顔の判別ができなくなる場合に、セルフタイマ使用
であれば音声で警告し、セルフタイマ不使用であれば液
晶モニタ16の表示で警告するので、顔の判別できる集
合写真等を失敗することなく撮影できる。
【0040】(実施例6)図8は実施例6における撮影
シーケンスを表したフローチャートであり、同図を用い
て実際の撮影における一連の動作について説明する。図
8において、ステップ201で、メインスイッチ8をオ
ンするとステップ202においてカメラは電池の電源状
態をチェックし、さらにCPUを初期状態にリセットし
た後、撮影可能なスタンバイ状態になる。ステップ20
3ではシャッタレリーズ釦4を押す(SW1)と、ステ
ップ204で既知の測光手段及び測距手段により測光演
算及び測距演算を行う。ステップ205でシャッタレリ
ーズ釦4を更に押すと(SW2)、ステップ206で絞
り駆動手段により絞りを適正な光量に成るように調節す
る。ステップ207で主ミラーをアップする。ステップ
208にてシャッタの先幕走行開始後所定時間経過した
ら後幕を走行させステップ209にて主ミラーをダウン
させる。ステップ210にてCCDに結像された被写体
像のデータをCCD内部で光電変換し電気信号として出
力する。ステップ211にてCCDにより出力されたア
ナログデータをA/D変換してデジタルデータに変え、
ステップ212にてフィルタ処理,色変換処理等の種々
の変換処理を行う。
【0041】ステップ213にてステップ212におい
て処理を施された画像データを読み出し、ステップ21
4にて有効画素数範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読
み出し終了とするまで作業を続ける。ステップ213の
読み出し内容は肌色であると認識された複数の画像デー
タ群の内、データ数が最大値である群(nピクセル)を
判定の対象となる人間(主被写体)の顔であると判断す
る手法を抽出手段として行う。ステップ215ではステ
ップ213において人間の顔と限定された範囲(nピク
セル)がCCDの有効画素範囲(Nピクセル)に対して
n/N/F(FはNの値により異なる任意の定数でこの
値は定数Aと同様、CCDの有効画素数やプリンタの種
類、出力する紙の種類,大きさ等により決定される)が
成り立つかどうかを判定手段により判断する。前記不等
式が成立した場合、ステップ216において、液晶モニ
タ16により撮影者に被写体の顔の大きさが判別出来な
くなっていることを警告し、焦点距離を変えるかもっと
被写体に接近する等で撮影倍率を上げる撮影を再度を行
うことを促し、ステップ217において今撮影した画像
情報(撮影ファイル)を消去してステップ202のスタ
ンバイ終了状態まで戻り次の撮影を備える。
【0042】以上説明したように、本実施例によれば、
人間の顔の判別ができなくなる場合には、液晶モニタ1
6の表示で警告するとともに、その時の撮影ファイルを
自動的に消去するので、ファイル消去の手間がかからな
い。
【0043】(実施例7)図9は実施例7における撮影
シーケンスを表したフローチャートであり、同図を用い
て実際の撮影における一連の動作について説明する。図
9において、ステップ231で、メインスイッチ8をオ
ンするとステップ232においてカメラは電池の電源状
態をチェックし、さらにCPUを初期状態にリセットし
た後、撮影可能なスタンバイ状態になる。ステップ23
3ではシャッタレリーズ釦4を押す(SW1)と、ステ
ップ234で既知の測光手段及び測距手段により測光演
算及び測距演算を行う。ステップ235でシャッタレリ
ーズ釦4を更に押すと(SW2)、ステップ236で絞
り駆動手段により絞りを適正な光量に成るように調節す
る。ステップ237で主ミラーをアップする。ステップ
238にてシャッタの先幕走行開始後所定時間経過した
ら後幕を走行させステップ239にて主ミラーをダウン
させる。ステップ240にてCCDに結像された被写体
像のデータをCCD内部で光電変換し電気信号として出
力する。ステップ241にてCCDにより出力されたア
ナログデータをA/D変換してデジタルデータに変え、
ステップ242にてフィルタ処理,色変換処理等の種々
の変換処理を行う。
【0044】ステップ243にてステップ242におい
て処理を施された画像データを読み出し、ステップ24
4にて有効画素数範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読
み出し終了とするまで作業を続ける。ステップ243の
読み出し内容は肌色であると認識された複数の画像デー
タ群の内、データ数が最大値である群(nピクセル)を
判定の対象となる人間(主被写体)の顔であると判断す
る手法を抽出手段として行う。ステップ245ではステ
ップ243において人間の顔と限定された範囲(nピク
セル)がCCDの有効画素範囲(Nピクセル)に対して
n/N/G(GはNの値により異なる任意の定数でこの
値は定数Aと同様、CCDの有効画素数やプリンタの種
類、出力する紙の種類,大きさ等により決定される)が
成り立つかどうかを判定手段により判断する。前記不等
式が成立した場合、ステップ246において、液晶モニ
タ16により撮影者に被写体の顔の大きさが判別出来な
くなっていることを警告し焦点距離を変えるかもっと被
写体に接近する等で撮影倍率を上げる撮影を再度を行う
ことを促す。ステップ247において、その警告表示中
に不図示の削除選択釦を押さなかった場合ステップ23
2のスタンバイ終了状態へ戻り、押した場合はステップ
248へ進む。ステップ232のスタンバイ終了状態へ
戻るのは今撮影した画像情報は必要あると撮影者が判断
した場合であり、ステップ248では撮影者が今撮影し
た画像情報は必要ないと判断した場合なのでその画像情
報を消去した上でステップ232のスタンバイ終了状態
まで戻り次の撮影に備える。
【0045】以上説明したように、本実施例によれば、
人間の顔の判別ができなくなる場合に、液晶モニタ16
の表示で警告すると共に撮影ファイルを残すか否かの判
断を求め、その判断に応じて撮影ファイルを消去するか
否かの処理を行うので、所要の撮影ファイルを容易に得
ることができる。
【0046】(実施例8)以上の各実施例では、液晶モ
ニタに表示された警告を見て、撮影者が、撮影レンズの
焦点距離を変えたり、或は被写体に近づいたりして、撮
影倍率を上げて、顔が判別できるようにしている。
【0047】しかし、撮影レンズの焦点距離をどの程度
変えればよいのか、或は被写体にどの程度近づければよ
いのかは、試行によるほかはなく、撮影に時間がかか
り、シャッタチャンスを失うこともある。そこで、撮影
レンズをパワーズームレンズとし、顔が判別出来る焦点
距離まで自動的にズームアップする手法が考えられる。
【0048】実施例8〜実施例13はこの手法によるも
のである。実施例8〜実施例11は、夫々前記実施例1
〜実施例4に対応し、実施例12,実施例13は、それ
ぞれ前記実施例6,7に対応しており、対応する各実施
例の動作は焦点距離変更のステップを除いて同一なの
で、同一の動作のステップには同一の符号を付し、説明
の一部を省略する。なお、実施例5に対応する実施例は
あげていないが、実施例8と同様に自動的にズームアッ
プするようにして実施することができる。
【0049】図10は、実施例8である“電子カメラ”
の動作を示すフローチャートである。本実施例は、実施
例1に対応する。本実施例では、撮影レンズにパワーズ
ーム可能のレンズを用いている点を除いて、ハードウエ
アの構成は、実施例1と同一であり、後述の実施例9〜
実施例13についても同様なので、以後ハードウエアの
説明は省略する。
【0050】図10に示すように、ステップ51でメイ
ンスイッチ8をオンし、ステップ62でフィルタ処理,
色変換処理等の種々の変換処理を行うまでの動作は実施
例1と同様である。ステップ63にてステップ62にお
いて処理を施された画像データを読み出し、ステップ6
4にて有効画素数範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読
み出し終了とするまで作業を続ける。ステップ63の読
み出し内容は肌色であると認識された複数の画像データ
群の内、データ数が最大値である群(nピクセル)を判
定の対象となる人間(主被写体)の顔であると判断する
手法を抽出手段として行う。ステップ65ではステップ
63において人間の顔と限定された範囲(nピクセル)
がCCDの有効画素範囲(Nピクセル)に対してn/N
/A(AはNの値により異なる任意の定数で例えば36
万画素CCDを持つ電子カメラで撮影し、昇華型プリン
タを使用してA6専用紙に出力した場合、A=4700
〜30000となる)が成り立つかどうかを判定手段に
より判断する。前記不等式が成立した場合、ステップ6
6において、液晶モニタ16により撮影者に被写体の顔
が判別できなくなっていることを警告し、ステップ67
において前記不等式が成り立たないような最小n値であ
るn1値(n1=N/A)を求め、そのn1(ピクセ
ル)が成立する撮影倍率の値と撮影距離から必要な焦点
距離f1が分かるので、撮影パワーズームレンズを作動
させ焦点距離を現在のfからf1に変更する。その後、
ステップ52のスタンバイ終了紙状態まで戻り次の撮影
に備える。
【0051】(実施例9)図11は実施例9における撮
影シーケンスを表したフローチャートである。
【0052】本実施例は実施例2に対応するものであ
り、ステップ81からステップ92までは実施例2と同
様の動作をする。ステップ93にてステップ92にて処
理を施された画像データを読み出し、ステップ94にて
有効画素範囲の全ピクセル(M2ピクセル)が読み出し
終了するまで作業を続ける。ステップ93の読み出し内
容は肌色であると認識された複数の画像データ群の内、
データ数が最大値である群(mピクセル)を判定の対象
となる人間の顔であると判断する手法を抽出手段として
行う。ステップ95ではステップ93において人間の顔
と限定された範囲(mピクセル)が液晶ファインダ16
の有効画素数M1をCCDの有効画素数M2の値により
異なる任意の整数B1(この値は定数Aと同様、CCD
の有効画素数やプリンタの種類、出力する紙の種類,大
きさにより決定される)で割った値:M1/B1と比較
して小さいかどうか(m<M1/B1)を第一の判定手
段により判断し、前記不等式が成り立つ場合はステップ
96において液晶ファインダ16においては判別不可能
であってもCCDでは表現されているので撮影可能であ
る表示を行って次のステップへ進み、そうでない場合は
表示を行わずに進む。ステップ97において不等式m<
M2/B2が成り立つかどうかを第二の判定手段により
判断する。前記不等式が成立した場合、ステップ98に
おいて、警告手段により撮影者に被写体の顔が判別出来
なくなっていることを警告し、ステップ99において前
記不等式が成り立たないような最小m値であるm1値
(m1=M2/B2)を求め、そのm1(ピクセル)が
成立する撮影倍率の値と撮影距離から必要な焦点距離f
2が分かるので、撮影パワーズームレンズをズームアッ
プさせ焦点距離を現在のfからf2に変更する。その
後、ステップ82のスタンバイ終了状態まで戻り次の撮
影に備える。
【0053】(実施例10)図12は実施例10におけ
る撮影シーケンスを表したフローチャートである。
【0054】本実施例は実施例3に対応するものであ
り、ステップ101からステップ112までは実施例3
と同様の動作をする。ステップ113にて撮影モードダ
イヤル選択釦により撮影者が選択したモードが集合写真
モードであるかどうかを判定し、集合写真モードであれ
ばそのまま次の進み、そうでない場合は警告表示を必要
とする状況の写真ではないと判断しステップ102の撮
影スタンバイ終了状態に戻る。ステップ114にてステ
ップ112において処理を施された画像データを読み出
し、ステップ115にて有効画素範囲の全ピクセル(N
ピクセル)が読み出し終了まで作業を続ける。ステップ
114の読み出し内容は肌色であると認識された複数の
画像データ群の内、データ数が最大である群(nピクセ
ル)を判定の対象となる人間(主被写体)の顔である判
断する手法を抽出手段として行う。ステップ116では
ステップ113において人間に顔と限定された範囲(n
ピクセル)がCCDの有効画素範囲(Nピクセル)に対
してn<N/C(CはNの値により異なる任意の定数で
この値は定数Aと同様、CCDの有効画素数やプリンタ
の種類、出力する紙の種類,大きさにより決定される)
が成り立つかどうかを判定手段により判断する。前記不
等式が成立した場合、ステップ117において、液晶モ
ニタ16により撮影者に被写体の顔が判別出来なくなっ
ていることを警告し、ステップ118において前記不等
式が成り立たないような最小n値であるn2値(n2=
N/C)を求め、そのn2(ピクセル)が成立する撮影
倍率の値と撮影距離から必要な焦点距離f3が分かるの
で撮影パワーズームレンズをズームアップさせ焦点距離
を現在のfからf3に変更する。その後、ステップ10
2のスタンバイ終了状態まで戻り次の撮影に備える。
【0055】(実施例11)図13は実施例11におけ
る撮影シーケンスを表したフローチャートである。
【0056】本実施例は実施例4に対応するものであ
り、ステップ141からステップ152までは実施例4
と同様の動作をする。ステップ153において複数の撮
影モードの一つであるAモードであるかどうかを検知
し、Aモードである場合はステップ154にて所定の定
数nをn=naとし、Aモードでない場合はステップ1
54を飛ばしてステップ155へ進む。ステップ155
では撮影モードがAモードとは異なるBモードであるか
どうかを検知し、Bモードである場合はステップ156
にて定数n=nbとし、Bモードでない場合は警告表示
を必要とする状況の写真は撮らないと判断し、次の撮影
に備えてステップ142の撮影スタンバイ終了状態に戻
る。ステップ157にてステップ152において処理を
施された画像データを読み出し、ステップ158にて有
効画素範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読み出し終了
するまで作業を続ける。ステップ157の読み出し内容
は肌色であると認識された複数の画像データ群の内、デ
ータ数が最大値である群(nピクセル)を判定の対象と
なる人間(主被写体)の顔であると判断する手法を抽出
手段として行う。ステップ159ではステップ157に
おいて人間の顔と限定された範囲(nピクセル)がCC
Dの有効画素範囲(Nピンセル)に対してn<N/D
(DはNの値により異なる任意の定数でこの値は定数A
と同様、CCDの有効画素数やプリンタの種類、出力す
る紙の種類,大きさにより決定される。)が成り立つか
どうかまたnをna,nbとしても成り立つかどうかを
判定手段により判断する。前記不等式が成立した場合、
ステップ160において、液晶モニタ16により撮影者
に被写体の顔が判別出来なくなっていることを警告し、
ステップ161において前記不等式が成り立たないよう
な最小n値であるn3値(n3=N/D)を求め、その
n3(ピクセル)が成立する撮影倍率の値と撮影距離か
ら必要な焦点距離f4が分かるので撮影パワーズームレ
ンズをズームアップさせ焦点距離を現在fからf4に変
更する。その後、ステップ142のスタンバイ終了状態
まで戻り次の撮影に備える。
【0057】(実施例12)図14は実施例12におけ
る撮影シーケンスを表したフローチャートである。
【0058】本実施例は実施例6に対応するものであ
り、ステップ201からステップ212までは実施例6
と同様に動作する。ステップ213にてステップ212
において処理を施された画像データを読み出し、ステッ
プ214にて有効画素範囲の全ピンセル(Nピクセル)
が読み出し終了するまで作業を続ける。ステップ213
の読み出し内容は肌色であると認識された複数の画像デ
ータ群の内、データ数が最大値である群(nピクセル)
を判定の対象となる人間(主被写体)の顔であると判断
する手法を抽出手段として行う。ステップ215ではス
テップ213において人間の顔と限定された範囲(nピ
クセル)がCCDの有効画素範囲(Nピクセル)に対し
てn<N/F(FはNの値により異なる任意の定数でこ
の値は定数Aと同様、CCDの有効画素数やプリンタの
種類、出力する紙の種類,大きさにより決定される)が
成り立つかどうかを判定手段により判断する。前記不等
式が成立した場合、ステップ216において、液晶モニ
タ16により撮影者に被写体の顔が判別出来なくなって
いることを警告し、ステップ218において前記不等式
が成り立たないような最小n値であるn4(n4=N/
F)を求め、そのn4(ピクセル)が成立する撮影倍率
の値と撮影距離から必要な焦点距離f5が分かるので、
撮影パワーズームレンズをズームアップさせ焦点距離を
現在のfからf5に変更する。ステップ219において
今撮影した画像情報を消去してステップ202のスタン
バイ終了状態まで戻り次の撮影に備える。ここではパワ
ーズームレンズを作動させてから消去を行ったが、この
一連の動作は逆に行ってもよい。即ち、消去を行った
後、パワーズームレンズを作動させてもよい。
【0059】(実施例13)図15は実施例13におけ
る撮影シーケンスを表したフローチャートである。本実
施例は実施例7に対応するものであり、ステップ231
からステップ242までは実施例7と同様に動作する。
ステップ243にてステップ242において処理を施さ
れた画像データを読み出し、ステップ244にて有効画
範囲の全ピクセル(Nピクセル)が読み出し終了するま
で作業を続ける。ステップ243の読み出し内容は肌色
であると認識された複数の画像データ群の内、データ数
が最大値である群(nピクセル)を判定の対象となる人
間(主被写体)の顔であると判断する手法する抽出手段
として行う。ステップ245ではステップ243におい
て人間の顔と限定された範囲(nピクセル)がCCDの
有効画素範囲(Nピクセル)に対してn<N/G(Gは
Nの値により異なる任意の定数でこの値は定数Aと同
様、CCDの有効画素数やプリンタの種類、出力する紙
の種類,大きさにより決定される)が成り立つかどうか
を判定手段により判断する。前記不等式が成立した場
合、ステップ246において、液晶モニタ16により撮
影者に被写体の顔が判別出来なくなっていることを警告
し、ステップ249において前記不等式が成り立たない
ような最小n値であるn5値(n5=N/G)を求め、
そのn5(ピクセル)が成立する撮影倍率の値と撮影距
離から必要な焦点距離f6が分かるので、撮影パワーズ
ームレンズ3をズームアップさせ焦点距離を現在のfか
らf6に変更する。ステップ250においてステップ2
46の警告表示中に不図示の削除選択釦を押さないとス
テップ232のスタンバイ状態へ戻り、押した場合はス
テップ251へ進む。ステップ232のスタンバイ状態
へ戻るのは今撮影した画像情報は必要であると撮影者が
判断した場合であり、ステップ251では撮影者が今撮
影した画像情報は必要ないと判断した場合なのでその画
像情報を消去した上でステップ232のスタンバイ終了
状態まで戻り次の撮影に備える。ここではパワーズーム
レンズの作動終了後、ファインダ接眼窓15にて撮影画
面を確認してから画像情報の消去を行っているが、これ
らの動作を逆に行ってもよい。即ち、画像情報を消去し
た後にパワーズームレンズの作動を行ってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体の顔の判別できる集合写真等を容易に撮影するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の正面斜視図
【図2】 実施例1の背面斜視図
【図3】 実施例1の動作を示すフローチャート
【図4】 実施例2の動作を示すフローチャート
【図5】 実施例3の動作を示すフローチャート
【図6】 実施例4の動作を示すフローチャート
【図7】 実施例5の動作を示すフローチャート
【図8】 実施例6の動作を示すフローチャート
【図9】 実施例7の動作を示すフローチャート
【図10】 実施例8の動作を示すフローチャート
【図11】 実施例9の動作を示すフローチャート
【図12】 実施例10の動作を示すフローチャート
【図13】 実施例11の動作を示すフローチャート
【図14】 実施例12の動作を示すフローチャート
【図15】 実施例13の動作を示すフローチャート
【図16】 従来例の構成を示す断面図
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 撮影レンズ 16 液晶モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/232 G06F 15/62 380

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズと、この撮影レンズからの光
    学像を電気信号に変換する撮像手段と、この撮像手段か
    らの電気信号を処理する信号処理手段と、この信号処理
    手段で処理した信号から被写体の顔に相当する信号のみ
    を抽出する信号抽出手段と、この信号抽出手段から抽出
    した信号の総数が所定値未満であることを判別する判別
    手段と、この判別手段で所定値未満と判別したとき所要
    の警告を発する警告手段とを備えたことを特徴とする撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 撮影レンズと、この撮影レンズからの光
    学像を電気信号に変換する撮像手段と、この撮像手段か
    らの電気信号を処理する信号処理手段と、この信号処理
    手段で処理した信号から被写体の顔に相当する信号のみ
    を抽出する信号抽出手段と、前記信号処理手段で処理し
    た信号による画像を表示する表示手段と、前記信号抽出
    手段で抽出した信号の総数が前記表示手段の表示能力に
    かかる第1の所定値未満であることを判別する第1の判
    別手段と、前記信号の総数が前記撮像手段の解像能力に
    かかる第2の所定値未満であることを判別する第2の判
    別手段と、前記第1の所定値未満であることを判別した
    とき適宜の表示手段に被写体の顔が判別できる可能性が
    ある旨の表示をさせ、前記第2の所定値未満であること
    を判別したとき適宜の警告手段により被写体の顔の判別
    ができなくなる旨の警告をさせるように制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 撮影モード選択手段を有し、この撮影モ
    ード選択手段で特定の撮影モードを選択したときのみ所
    要の警告を発生可能とすることを特徴とする請求項1記
    載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 特定の撮影モードを複数有し、その各撮
    影モード毎に所定値が異なることを特徴とする請求項3
    記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 撮影動作を開始させるタイマ手段を有
    し、このタイマ手段を使用の際は、警告手段は音声出力
    により所要の警告を発生することを特徴とする請求項1
    記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 撮影ファイルを消去する消去手段を有
    し、警告手段により所要の警告を発する際、前記消去手
    段により前記警告にかかる撮影ファイルを消去すること
    を特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 撮影ファイルを消去する消去手段と、こ
    の消去手段を実行するか否かを選択する選択手段とを有
    し、警告手段により所要の警告をする際、前記選択手段
    により前記消去手段の実行を選択しているときのみ前記
    消去手段により前記警告にかかる撮影ファイルを消去す
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 撮影レンズとしてパワーズームレンズを
    有し、かつ信号抽出手段で抽出した信号の総数が所定値
    以上になる前記パワーズームレンズの焦点距離を算出手
    段と、この算出手段で算出した焦点距離まで前記パワー
    ズームレンズを駆動する駆動手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の撮像
    装置。
  9. 【請求項9】 光学像を電気信号に変換する撮像素子を
    有する撮像装置における撮像方法であって、前記撮像素
    子で変換した電気信号から被写体の顔に相当する信号の
    みを抽出するステップと、このステップで抽出した信号
    の総数が所定値未満であることを判別するステップと、
    このステップで所定値未満を判別したとき被写体の顔の
    判別ができなくなる旨の警告を発するステップとを備え
    たことを特徴とする撮像方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の撮像方法を実現するた
    めのプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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