JPH118723A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH118723A
JPH118723A JP9176360A JP17636097A JPH118723A JP H118723 A JPH118723 A JP H118723A JP 9176360 A JP9176360 A JP 9176360A JP 17636097 A JP17636097 A JP 17636097A JP H118723 A JPH118723 A JP H118723A
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unit
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JP9176360A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiko Miyaoka
光彦 宮岡
Yoshihiko Ohara
義彦 大原
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートものの原稿と、ブックものの原稿の両
方を走査して送信可能なファクシミリ装置において、装
置をコンパクトに構成するとともに、操作性を良好に維
持できるようにする。 【解決手段】 ファクシミリ装置1のプロセス装置を配
置する本体フレーム2の上部に、支点21を介して走査
装置を設けた上部フレーム20を開閉可能に設ける。前
記上部フレーム20の上にはシートものの原稿を走査す
る自動原稿搬送装置の原稿搬送部40と、原稿の取扱い
のためのトレイ27、28と、ブックもののの原稿に対
応するプラテンカバーを設け、前記プラテンカバーの部
分は支点21に直交する軸を介して開閉可能に設ける。
また、プロセス装置に対しては、中間蓋10を開いた時
の開口を介してメンテナンス等を行い得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、特に、走査部を収容する走査部フレームを、記
録部と給紙装置とを収容する本体フレームに対して、一
側部に設けた支点を介して開閉可能に設けるとともに、
本体フレームに配置するプロセスユニットを、そのフレ
ームの上部に設けた中間蓋を開くことにより取出し得る
ようにする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年プラテンガラス上にセットした原稿
の走査を行う手段(FBS:フラットベッドスキャナ)
と、自動原稿搬送装置(ADF)とを備えたファクシミ
リ装置が市販されるようになっている。前記2つの原稿
走査方式を設けたファクシミリ装置においては、ADF
を用いてシートものの原稿を搬送しながら走査して、画
像信号を送信することが可能であり、また、FBSを用
いてブックものの原稿を送信を任意に行うことができる
という利点を発揮できる。さらに、ファクシミリ装置に
設ける記録部には、従来の感熱紙を用いる方式と、イン
クドナーフィルムを用いる方式の装置に加えて、電子写
真方式の装置を装備することも行われている。前記ファ
クシミリ装置に電子写真方式の記録部を設ける場合に
は、出力されたコピーの画質が優れているものであり、
コピーの取扱いと保存性が良好であるという利点もあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ファクシミ
リ装置に電子写真方式の記録部を設ける場合には、その
装置の構成が大型化し、感熱紙やインクドナーフィルム
を用いた装置のように小形化できないという問題があ
る。そこで、従来の電子写真方式のプロセスユニットを
用いたファクシミリ装置においては、通常の電子写真複
写機等と同様に、比較的大型の装置として構成される場
合が多く、デジタル方式の電子写真複写機と組み合わせ
たものとして構成されている。しかしながら、前記ファ
クシミリ装置においても、他の方式の装置と同様な小形
化が要求されているものであり、装置に配置する各構成
部材のレイアウトと、メンテナンス性に関しても、一般
のファクシミリ装置と同様に容易に行い得るものが望ま
れているのが現状である。
【0004】本発明は、前記電子写真方式を用いたファ
クシミリ装置を小形化し、本体フレームの上部のフレー
ム等の開閉とプロセスユニットに対するメンテナンス、
および用紙の処理を容易に行い得る装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、電子写真方式の記録部を設けた本体フレームと、プ
ラテン上に固定した原稿と移動する原稿の走査を行う2
方式の走査部を設けた走査部フレームとを上下に積層し
て配置し、前記走査部フレームを本体フレームの一側部
を支点として開閉可能に設け、前記本体フレームには前
記走査部フレームと同方向に開閉する中間蓋を配置する
ことを特徴とする。したがって、本発明においては、装
置の省スペース化を図ることが可能であり、本体フレー
ムのプロセスユニットに対応する中間蓋を設けているた
めに、走査部フレームに配置する走査部材等の動作に影
響されずに、本体フレームに配置する記録部を保護する
ことが可能である。そして、走査部と記録部とを2つの
フレームにそれぞれ配置することにより、装置のメンテ
ナンスを容易に行うことができる。
【0006】請求項2の発明は、前記本体フレームに配
置する電子写真方式のプロセスユニットは、前記走査部
フレームの中間蓋を開いて上下方向に着脱可能に装着
し、前記中間蓋を閉じた状態では、前記プロセスユニッ
トを正規の作動位置に固定保持されることを特徴とす
る。そして、前記中間蓋を介して本体フレームに設ける
プロセスユニットの位置決め保持を行い得るために、上
部に配置する走査部フレームの開閉等の動作による影響
が与えられることがない。請求項3の発明は、前記走査
部フレームの上面に原稿を載置するプラテンを配置し、
前記プラテンの上部には自動原稿搬送装置に対応する原
稿供給トレイと原稿排出トレイとを上部に設けた上部開
閉フレームを配置し、前記前記上部開閉フレームを前記
走査部フレームの開閉方向と直交する方向に回動可能に
設け、前記原稿押えカバーの一方の側で前記本体フレー
ムの回動支点側に、原稿をUターンしながら搬送するた
めの自動原稿搬送装置を設けることを特徴とする。そし
て、上部フレームに対してトレイや自動原稿搬送装置の
各機構が一体に設けられ、それ等の部材が側部に突出し
たりすることがない。また、前記上部フレームを開閉す
る動作を行っても、上部開閉フレームが不測に揺動した
りすることがない。
【0007】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明のファクシミリ装置の構成を説明する。図1〜3に示
されるファクシミリ装置1は、下部に2つの給紙カセッ
ト3、3aを配置し、その上部に電子写真方式の記録部
を備えた本体フレーム2と、前記本体フレーム2の一側
部に設けた支点21を介して揺動可能に設けた走査部フ
レーム20とを組み合わせて構成している。前記走査部
フレーム20は、後述するように、フレームの上面にプ
ラテンを配置し、そのプラテンにセットしたブックもの
の原稿を走査するFBSとしての走査装置と、プラテン
カバーの上面を原稿搬送トレイ28として用い、原稿ト
レイ27から挿入する原稿を、自動原稿搬送装置として
の原稿搬送部40内でを移動させながら走査し、ADF
としての動作を行う移動原稿走査部とを設けている。
【0008】前記本体フレーム2の下部に収容する給紙
カセット3、3aは、任意のサイズの用紙を収容可能
で、装置のフロント側に引き出し可能に設けられる。ま
た、本体フレームの他方の側部には、図2にも示される
ように、手差し挿入口5を配置して、手差しトレイ6を
装着可能に構成し、特殊なサイズの用紙や、給紙カセッ
トに収容しない少数枚の用紙を用いてコピーを作成可能
にしており、手差しトレイを装着しない状態では、本体
フレームの側面には突出するものがないように構成され
る。さらに、図1、3に示されるように、本体フレーム
2の一側部には、コピーを収容する排出トレイ7を配置
し、大サイズの用紙に対応させて補助トレイ8を引き出
し可能に設けている。前記排出トレイ7は、補助トレイ
を引き出さない状態では、走査部フレーム20の端部よ
りも側部に突出しないので、用紙が若干トレイから突出
する状態で収容される。
【0009】図3に示されるように、ファクシミリ装置
の動作の指令のためのコントロールパネル9を、本体フ
レームのフロント側に配置されることは、一般のファク
シミリ装置の場合と同様に構成される。前記本体フレー
ム2の上面に配置する走査部フレーム20では、そのプ
ラテンカバーの上面を原稿排出トレイ28として構成
し、その排出トレイの上部に原稿トレイ27を設けて、
原稿搬送部40に対する原稿の供給を行うようにする。
また、前記原稿トレイ27にセットした原稿に対して、
原稿挿入部にサイドガイド27aを移動可能に設け、原
稿搬送部40に向けて供給する原稿の位置決めを行う。
【0010】前記ファクシミリ装置1においては、図1
の仮想線で示されるように、本体フレームに対して走査
部フレーム20を開閉可能に構成しているものであり、
前記走査部フレーム20を支点21を介して開いた状態
では、本体フレーム2の上面が開放される状態となる。
なお、本体フレームの上部に配置する中間蓋10を開く
と、電子写真方式のプロセス装置が露出するように配置
されているが、前記プロセス装置の構成と、本体フレー
ムに対する着脱の機構については後で詳細に説明する。
また、図2に示されるように、走査部フレーム20に対
してプラテンカバーと原稿トレイ等を設けた上部開閉フ
レーム25を開閉可能に配置しており、装置のリヤ側に
設けた支点25aを介して、原稿搬送部40とは別に上
部開閉フレーム25を開くことにより、ブックものの原
稿をセットするプラテンを開放させるようにする。
【0011】前述したような各構成部材と、フレームの
開閉機構を配置することにより、本発明のファクシミリ
装置においては、給紙カセットに対する用紙の補給と、
装置の制御の動作をフロント側から行い得るとともに、
手差しトレイを用いた用紙の供給と、コピーの取り出し
の動作を両側部から行うことができる。また、走査部フ
レーム20を開閉することにより本体フレームの上部を
開放して、画像記録部のプロセス装置に対するメンテナ
ンスを行い得るようにする。さらに、プラテンにブック
ものの原稿をセットする動作を、前記走査部フレーム2
0の上の上部開閉フレーム25を開閉して行うことがで
き、プラテンに対してセットした原稿の走査を行いなが
ら、画像情報の送信の動作を容易に行うことができる。
【0012】前述したように構成してなるファクシミリ
装置1において、本体フレーム2の上部に配置する走査
部フレーム20には、図4に示すように構成した走査装
置30を設けている。前記走査装置30は、一般の複写
機の走査装置に用いられているものと同様に、ランプ3
2と1つのミラーm1を設けたフルレートキャリッジ3
1と、2つの対向するミラーm2、m3を配置するハー
フレートキャリッジ33とを組み合わせて設け、原稿の
走査情報をレンズ装置37を介してCCD38に伝達
し、光信号を電気信号に変換して本体フレームに配置す
る画像情報処理部に伝達する。前記フルレートキャリッ
ジ31とハーフレートキャリッジ33とを駆動するため
に、本実施例においては、径が2:1に設定された駆動
プーリ35、35aを同軸に配置し、各々の駆動プーリ
に巻き掛けたベルト36、36aを介して、2つのキャ
リッジを各々連動させて移動させる機構を設けている。
【0013】前記走査部フレーム20の上部には、ブッ
クものの原稿を載置し、FBSとしての動作に対応させ
るプラテン23と、ADFに対応させて、原稿搬送部4
0の下部に配置するプラテン24とを設けている。前記
プラテン23に対しては、上部開閉フレーム25を開い
て原稿をセットし、上部開閉フレームを閉じることによ
り、プラテンカバー26がプラテンの上面に原稿の画像
面を押圧させて、固定位置にセットした原稿の走査を行
う。そして、前記プラテン23にセットした原稿に対し
ては、図示を省略したセンサの検知情報に応じて、走査
装置30のフルレートキャリッジ31が原稿の走査方向
の長さだけ往復移動し、ハーフレートキャリッジ33が
前記フルレートキャリッジの半分の速度で移動しながら
画像情報の読取りを行い、CCD38を介して画像信号
を出力する。また、原稿トレイ27を用いてシートもの
の原稿の走査を行う際には、ADF(自動原稿搬送装
置)としての原稿搬送部40に設けたU型搬送路44を
通して原稿を搬送し、プラテン24の部分に走査装置を
固定する状態で画像の読取りの動作を行う。
【0014】前記原稿搬送部40に設けるU型搬送路4
4には、原稿挿入部のピックアップローラ42と、用紙
さばき装置43および、U型搬送路の内部で原稿の搬送
を行う搬送ローラ装置45を設けている。前記搬送ロー
ラ装置45には、原稿のターン部の内面の案内面を形成
する大径の駆動ローラ46と、2つのピンチローラ4
7、47aとを配置し、前記ピンチローラ47aの下流
部にプラテン24を位置させている。また、U型搬送路
44の終端部には排出ローラ装置48を配置し、走査が
終了した原稿を排出トレイ28に向けて排出させる。
【0015】前記原稿搬送部40には、U型搬送路44
の外側の用紙ガイドを一体に設けた開閉フレーム41を
支軸40aを介して開閉可能に設けており、前記開閉フ
レーム41にはピックアップローラ42と用紙さばき装
置の43のローラ、およびピンチローラ47、47aを
配置している。そして、前記開閉フレーム41を開くこ
とにより、U型搬送路44を開放してジャム紙の処理を
行い得るようにする。また、図示を省略しているが、U
型搬送路44の内側のガイド板と駆動ローラ46、およ
び排出ローラ装置48の1つのローラを含むフレーム
を、原稿搬送部の下部フレームに対して開閉可能に設け
る場合には、プラテン24に対する清掃等のメンテナン
スを容易に行うことが可能になる。
【0016】前記原稿搬送部40を用いて、原稿トレイ
27にセットした原稿の走査を行う際には、原稿を原稿
トレイにセットしたことを、図示を省略した検知手段の
検知信号により制御装置を作動させること、またはコン
トロールパネルに原稿搬送部を用いた走査を行う指令を
入力することにより行う。そして、前記信号に応じて、
走査装置30のフルレートキャリッジ31をプラテン2
4に対応する位置に停止させ、ハーフレートキャリッジ
33を走査部フレーム30の左側の端部にまで移動さ
せ、原稿トレイ27から原稿を1枚ずつU型搬送路44
内で搬送し、プラテン24の部分で原稿の画像の読取り
を行う。したがって、前記走査部フレーム20に配置す
る走査装置においては、2つのプラテン23、24に対
応させて走査装置をセットし、任意の原稿に対する読取
りの動作を行うことができ、ファクシミリ装置の送信機
能を利用して、画像情報を送信することができる。
【0017】
【実施例】前記原稿搬送部40の下部に配置している本
体フレームには、図5に示されるような電子写真方式を
用いたプロセス装置50と、給紙カセットから排出トレ
イに至る用紙搬送機構とを設けている。前記プロセス装
置50は現像器ユニット60と感光体ユニット80とを
組み合わせて配置しており、感光体ユニット80に設け
た感光体ドラム81に対して現像器ユニット60の現像
ローラ64を配置し、前記感光体ドラム81の下部には
転写ローラ17を設けている。前記プロセス装置50を
構成する2つのユニット60、80は、後述するよう
に、一体に組み合わせたままで本体フレームの上部から
着脱可能に設けられ、中間蓋10を閉じた状態で動作位
置に固定保持される。
【0018】本体フレームの前記プロセス装置の下部に
配置される給紙カセット3には、用紙送り出し側に配置
する給紙ローラ13により用紙を1枚ずつ送り出し、用
紙搬送路14内を搬送して画像転写部を介して、定着装
置18に送り込み、排出ローラ装置19を介して排出ト
レイに向けて排出させる。前記用紙搬送路14には、搬
送ローラ装置15とレジストローラ装置16を設けてお
り、用紙の先端部が搬送ローラ装置15にニップされる
と、給紙ローラ13による送り作用が中断されて、搬送
ローラ装置15により用紙が送られ、用紙の先端部がレ
ジストローラ装置により停止される。その後、感光体ド
ラム81に形成されるトナー画像のタイミングに応じ
て、前記レジストローラ装置16が駆動されて、用紙に
対して転写ローラ17によりトナー画像の転写が行われ
る。そして、トナー画像が転写された用紙は、感光体ド
ラムによる用紙の送り作用により定着装置のローラ間に
案内され、熱ローラと加圧ローラの間を通って定着さ
れ、コピーを排出ローラ装置19により排出トレイに排
出させる。
【0019】前記図1に示す装置では、給紙部に2つの
給紙カセットを配置しているが、給紙カセット3の下部
の給紙カセットからは、用紙搬送路14aを介して用紙
搬送路に送られる。また、手差し挿入口5に設けた手差
しトレイを介して供給される用紙は、手差し用ローラ装
置5aを介してレジストローラ16に送られ、画像の転
写が行われる。前記本体フレームの縦の用紙搬送路に
は、側板4を開いた状態で用紙搬送路を開放する手段を
設けており、図の仮想線で示された状態よりもさらに大
きく開くことにより、縦の用紙搬送路内での用紙の処理
を行うことができる。前記側板4に対しては、本体フレ
ームにロック機構と検知手段とを設けておき、側板を閉
じた状態でのみ、用紙の搬送を行い得るようにする。
【0020】前記用紙搬送路14の水平部の上部に配置
されるプロセス装置50において、前述したように、現
像器ユニット60と感光体ユニット80とを組み合わせ
て配置しており、前記感光体ユニット80の感光体ドラ
ム81の上部には、中間蓋10を閉じた状態で、画像の
書き込みを行うための書き込みユニット90を配置して
いる。また、前記中間蓋10の下面には現像器ユニット
60を押圧するための押圧バネ12、12aを設けて、
中間蓋10を閉じてロック部材10aを介して固定した
際に、各ユニットを正常な作動位置に固定保持させるよ
うにする。さらに、前記中間蓋10が正確に閉じられて
ロックされない状態で、図1のように走査部フレーム2
0を閉じた際には、走査部フレーム20の下面に設けた
押圧バネ22により中間蓋10を押圧し、中間蓋10を
閉じる位置まで押圧してロック部材10aによる固定の
作用が行われるようにする。
【0021】
【実施例2】前記プロセス装置50に配置される現像器
ユニット60と感光体ユニット80との2つのユニット
は、図6に示される板金フレーム51を介して本体フレ
ームに装着される。前記板金フレーム51には、現像器
ユニット60に対するピン受け溝52と、感光体ユニッ
ト80に対するピン受け溝53とを設けている。前記板
金フレーム51は、プロセス装置装着部の両側に配置さ
れるものであるが、本体フレームのリヤ側に配置する板
金フレームには、前記現像器ユニット60のローラ等に
回転部材に対する駆動ギヤ54を設けて、現像器ユニッ
トを前記フレーム51にセットした状態で、現像器ユニ
ットの各ローラ装置に対する駆動の伝達を行う。
【0022】図7に示す例は、プロセス装置50の2つ
のユニット60、80を組み合わせた状態を示している
もので、画像記録装置の本体フレームに設けた板金フレ
ームに対して、2つのユニットをそれぞれ位置決め可能
である。そして、前記2つのユニットの組み合わせて行
う際には、最初に本体フレームに対して現像器ユニット
60を装着し、その現像器ユニット60に設けている支
持片と本体フレームの双方に、感光体ユニット80を位
置決めして装着するように構成している。また、本体フ
レームのプロセス装置装着部に対して、前記2つのユニ
ットを組み合わせた状態のままで装着し、取り外すこと
も可能であり、中間蓋10を閉じた状態では、感光体ド
ラム81に対して書き込みユニット90が位置決めされ
る。
【0023】図7ないし図9に示す例において、前記現
像器ユニット60の非磁性一成分トナーを収容する容器
部61には、前記トナーを攪拌しながら供給ローラ63
に供給するための攪拌部材62とを配置している。前記
容器部61からのトナー排出部には供給ローラ63と、
感光体ドラム81に接する現像ローラ64、および前記
現像ローラ64に接する層厚規制部材65とを設けてい
る。前記攪拌部材63はトナーを攪拌しながら供給ロー
ラ63に向けて供給するもので、任意の羽根部材を設け
たものまたは棒状の部材として構成可能である。また、
供給ローラ63は軸にスポンジ状の導電性を有する弾性
体、または導電性の繊維を有する植毛体を、所定の厚さ
で設けた弾性体ローラとして構成することができる。そ
して、前記供給ローラ63の軸には、図示を省略した給
電部材から、−600〜−700V、望ましくは−65
0V前後の値のバイアス電圧が印加される。
【0024】前記現像ローラ64はステンレス等の金属
製のローラ軸に、導電性のゴム(シリコンゴム、ウレタ
ンゴム、NBR)を所定の厚さで被覆したもので構成さ
れているもので、そのローラ表面を平滑なものとして構
成する。前記現像ローラ64に対しては、−300〜−
400V、望ましくは−350V前後の値のバイアス電
圧が印加される。また、前記現像ローラ64に対して配
置する層厚規制部材65は、現像ローラ64の表面に形
成するトナーの薄層の均一に設定するためのものであ
り、ウレタン樹脂シートまたはステンレス製の板部材か
らなるバネ性を有するものとして構成する。そして、前
記層厚規制部材65に対しては、−600V〜−700
Vの範囲、望ましくは−650V前後の値のバイアス電
圧が印加される。
【0025】前記供給ローラ63と現像ローラ64との
軸芯間距離は、2つのローラの半径の合計よりも若干小
さく設定されており、両ローラを同一方向(矢印X方
向)に回転させることにより、両ローラの接触部では圧
接されながら反対方向に摺動される状態となる。そし
て、両ローラの摩擦作用と各々のローラに印加されてい
る電圧の差により、両ローラ間でトナーが帯電されると
ともに、現像ローラ64の表面にトナーが付着される。
さらに、前記現像ローラ64の表面に付着されたトナー
を層厚規制部材65により均一な厚さに形成し、感光体
ドラムに向けて露出させ、感光体ドラムに形成された潜
像にトナーを移転させて、トナー画像を形成する。
【0026】前記現像器ユニット60に組み合わせて配
置する感光体ユニット80には、図10、11に示すよ
うに構成されているもので、後で詳細に説明するが、感
光体ドラム81と、表面が植毛部材等により構成される
ブラシローラのような帯電器83とを設けている。そし
て、感光体ドラム81に対して書き込みユニット90を
配置して画像の書き込みを行うとともに、感光体ドラム
に形成したトナー画像を転写ローラ17からの電圧の印
加により用紙に転写する。また、前記書き込みユニット
90はLEDヘッドアレイより構成されるもので、画像
情報出力装置からの情報にもとづいて、LEDを発光さ
せて感光体ドラムに光を照射する。前記感光体ドラム8
1の表面はアースされた光導電体よりなるもので、帯電
器83により−780Vの帯電が行われ、書き込みユニ
ット90より光が照射された部位、すなわち画像情報の
黒に対する部分の電位が−80V以下となり、光の照射
部位と非照射部位(画像情報の白に対応する部分)とで
電位差が生じ、画像情報に対応する静電潜像が形成され
る。
【0027】前記感光体ドラムに形成される静電潜像に
対して、現像ローラ64の表面に付着している略−68
0Vに帯電しているトナーが接すると、トナーは感光体
ドラム81の表面の光照射部位に吸引され、感光体ドラ
ムの表面にはトナー画像が形成される(反転現像)。前
記トナー画像の転写位置では、用紙の裏面から転写ロー
ラ17により800〜2kVのバイアス電圧が印加され
ることによって、用紙にトナー画像が転写される。前記
トナー画像が転写された用紙は、感光体ドラムの回転に
より定着器18に向けて送られる。また、前記トナー画
像を用紙に転写した後で、感光体ドラムの表面に残留す
るトナーは、帯電器83により掻き乱されて感光体ドラ
ムの表面に分散されるとともに、感光体ドラムの表面の
帯電と同じ電位に帯電される。そして、感光体ドラムが
現像ローラ64に接する位置で、両者の間の電位差によ
り現像ローラ64側に移転され、容器部から新たに供給
されるトナーに混合されて再使用される。
【0028】前記図8、9に示した例において、前記現
像器ユニット60においては、トナーを収容し、攪拌部
材63を配置する容器部61の上部に、用紙の搬送方向
の上流側と下流側、つまり図の左右側に、補強リブを兼
ねたハンドル部材66を設けている。前記現像器ユニッ
トの容器部を含むフレーム部材は、プラスチック材料の
射出成形等の手段を用いて構成されるもので、前記ハン
ドル部材も一体成形される。また、前記フレーム部材の
側部に配置する側フレーム67、67aには、外側に向
けて支持ピン68、68aを突出させて設けており、前
記支持ピンを介して画像記録装置本体に配置する板金フ
レームに対する取り付けと位置決め手段として用いる。
【0029】前記現像器ユニット60には、画像記録装
置に装着した際の用紙の搬送方向下流側に突出させるよ
うに、支持片70、71をフレームと一体に設けてい
る。前記一対の支持片は、現像器ユニットの側フレーム
67から延長した状態で配置するもので、後述する感光
体ユニット80のドラム軸等を収容する凹溝74と、前
記凹溝74に収容した軸等を保持するためのフック部材
75とを設けている。また、前記支持片70、71に
は、その対向する内面側をテーパ面72、73として構
成し、書き込みユニットを装着する際の案内面とする
が、その現像器ユニットに対して感光体ユニットを装着
する際の動作は後で説明する。
【0030】前記現像器ユニット60に組み合わせて、
画像記録装置の画像形成部に装着される感光体ユニット
80は、図10の側面図と図11の正面図に示されるよ
うに構成される。そして、プラスチック材料により構成
される本体フレーム84に対して側フレーム85、85
aを一体に設け、前記側フレームに軸受け部材を介して
ドラム軸82を配置し、感光体ドラム81を装着してい
る。また、前記側フレーム85、85aの外側には、前
記ドラム軸82の端部を突出させて設けることの他に、
その上部に所定の間隔をおいてピン部材86、86aを
突出させて設け、画像記録装置と現像器ユニットに対す
る位置決め手段を構成する。さらに、前記本体フレーム
84の上部にはハンドル部材87を設けており、感光体
ユニットを着脱する際の取扱い部材として用いることが
できるようにする。
【0031】前記感光体ユニット80に対して書き込み
ユニット90を位置決めするために、図11に示すよう
に、本体フレーム84の上面の両側端部付近に凹部8
8、88aを配置している。そして、図10に示すよう
にして、前記凹部に対して書き込みユニット90の両側
部に設けた押圧用凸部材93を押圧することにより、感
光体ドラム81に対するLEDの光出力窓の間隔を一定
の状態に設定する。前記書き込みユニット90のLED
を収容する本体部91の両端部には、押圧用凸部材93
をそれぞれ突出させて設けており、前記書き込みユニッ
トが中間蓋10に上部材92を支持され、スプリング9
4により付勢される状態で、押圧用凸部材93を介して
感光体ユニット80の本体フレーム84に対する書き込
みユニットの位置決めを行うようにする。したがって、
前述したような書き込みユニットと感光体ユニットとの
位置決め手段を設けることにより、書き込みユニットの
光出力窓の位置を感光体ドラムに対して正確に位置決め
するとともに、感光体ドラムとLEDとの距離を一定に
維持させることが可能になる。
【0032】前記2つのユニットを画像記録装置に対し
て装着した状態を、図12〜14により説明する。前記
現像器ユニットに対して感光体ユニットを組み合わせた
状態では、図12に示すように、現像器ユニットの支持
片に対して感光体ユニット80を装着するが、その際に
は図13の側面図と図14の斜視図とに示すように、感
光体ユニット80の巾方向の両側に突出させて設けてい
るドラム軸82の端部とピン部材86とは、現像器ユニ
ットの支持片70に設けた凹溝に挿入される。そして、
ピン部材86をフック部材74のバネ性により押圧して
保持することにより、現像器ユニットの現像ローラ64
と感光体ドラム81との関係を設定するとともに、現像
器ユニット90のハンドル部材を手で持ち上げることに
より、図12に示されるような2つのユニットを組み合
わせたままで一緒に、プロセス装置装着部に対して着脱
可能にする。したがって、画像記録装置の用紙搬送路内
で紙ジャム等が発生した場合には、画像形成部から2つ
のユニットを組み合わせたままで取り外してからジャム
の処理を行い、その後で再び2つのユニットを装着し直
すことが可能となる。
【0033】前述したように構成した本発明のユニット
において、現像器ユニット90に対して感光体ユニット
80を装着する際に、前記図9において説明したよう
に、支持片70、71の内面側をテーパ面として構成し
ていることから、図15に示されるように、感光体ユニ
ットの装着の作用を容易に行い得るようにする。すなわ
ち、感光体ユニット80を現像器ユニット90に対して
装着する際に、完全に水平状態で感光体ユニットを装着
せずに、若干の傾き状態で一方の側フレーム85を支持
片70に対して位置決めし、次いで、他方の側フレーム
85aを支持片71に装着しようとする方法を用いる場
合が考えられる。その状態でも、本実施例においては、
前記2つの支持片の内面側に設けたテーパ面72、73
により、感光体ユニットの両側の側フレームに対する案
内作用が行われることから、感光体ユニットの両側の側
フレームの下部が支持片の上部に引っ掛かったりするこ
とがなく、感光体ユニットの装着を容易に行うことがで
きる。これに対して、支持片の内面にテーパ部を設けて
いない場合には、感光体ユニットの側フレームと支持片
の内面との間には大きなギャップを形成することができ
ないので、感光体ユニット80を完全に水平状態で保持
して、現像器ユニットに対して装着することが要求され
ること等により、2つのユニットの組立作業が非常に面
倒になり、組立の作業性に問題が生じることになるが、
本発明の支持片の形状により、そのような不都合が生じ
ることは避けられる。
【0034】なお、前記本発明の実施例においては、フ
ァクシミリ装置を構成する場合について説明を行った
が、本発明のプロセス装置と走査装置とを上下に配置す
るフレームに各々支持させた装置は、デジタル方式の画
像記録装置としても構成することができる。また、本発
明の装置は、ファクシミリ装置と画像記録装置とを複合
した装置として構成することも可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の装置は、前述したように構成し
ているものであるから、走査部フレームを本体フレーム
の一側部を支点として開閉可能に設け、走査部と記録部
とをそれぞれ配置することにより、装置の省スペース化
を図ることが可能であり、装置のメンテナンスを容易に
行うことができる。また、前記本体フレームには前記走
査部フレームと同方向に開閉する中間蓋をプロセスユニ
ットに対応させて設けているために、走査部フレームに
配置する走査部材等の動作に影響されずに、本体フレー
ムに配置する記録部を保護することが可能である。さら
に、前記中間蓋を介して本体フレームに設けるプロセス
ユニットの位置決め保持を行い得るために、上部に配置
する走査部フレームの開閉等の動作による影響が与えら
れることがない。前記効果に加えて、本発明において
は、上部フレームに対して原稿の供給と収容を行う手段
を設けた上部開閉フレームを配置し、そのフレームの開
閉機構を上部フレームの開閉方向と異ならせて設けてい
る。したがって、上部フレームに対してトレイや自動原
稿搬送装置の各機構が一体に設けられ、それ等の部材が
側部に突出したりすることがない。また、前記上部フレ
ームを開閉する動作を行っても、上部開閉フレームが不
測に揺動したりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のファクシミリ装置の正面図である。
【図2】 図1のファクシミリ装置の側面図である。
【図3】 ファクシミリ装置の平面図である。
【図4】 走査部フレームに配置する機構の構成を示す
説明図である。
【図5】 本体フレームに配置する機構の構成を示す説
明図である。
【図6】 プロセス装置を支持する板金フレームの説明
図である。
【図7】 本発明のプロセス装置の説明図である。
【図8】 現像器ユニットの構成を示す説明図である。
【図9】 図8の現像器ユニットの平面図である。
【図10】 感光体ユニットの構成と書き込みユニット
の関係を示す説明図である。
【図11】 感光体ユニットの断面図である。
【図12】 現像器ユニットに感光体ユニットを組み合
わせる状態の説明図である。
【図13】 現像器ユニットを感光体ユニットに固定す
る部材の説明図である。
【図14】 図13の要部の斜視図である。
【図15】 現像器ユニットに感光体ユニットを組み合
わせる作用の説明図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置、 2 本体フレーム、 7
排出トレイ、9 コントロールパネル、 10
中間蓋、12 押圧バネ、 13 給紙ローラ、
17 転写ローラ、18 定着ローラ、 19
排出ローラ装置、20 走査部フレーム、 21
支点、 23・24 プラテン、25 上部開閉
フレーム、 26 プラテンカバー、27 原稿ト
レイ、 28 原稿排出トレイ、 30 走査装
置、31 フルレートキャリッジ、 32 ラン
プ、33 ハーフレートキャリッジ、 38 CC
D、40 原稿搬送部、 41 開閉フレーム、
44 U型搬送路、45 搬送ローラ装置、 47
ピンチローラ、50 プロセス装置、 51
板金フレーム、52 現像ピン受け溝、 53 ド
ラム軸受け溝、 54 駆動ギヤ、60 現像器ユ
ニット、 61 容器本体、 62 攪拌器、63
供給ローラ、 64 現像ローラ、 65 層
厚規制部材、70・71 支持片、 74 凹溝、
75 フック部材、80 感光体ユニット、 8
1 感光体ドラム、 82 ドラム軸、83 帯
電器、 84 本体フレーム、 90 書き込みユ
ニット、91 本体、 92 上部材、 93
押圧用凸部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式の記録部を設けた本体フレ
    ームと、プラテン上に固定した原稿と移動する原稿の走
    査を行う2方式の走査部を設けた走査部フレームとを上
    下に積層して配置し、 前記走査部フレームを本体フレームの一側部を支点とし
    て開閉可能に設け、 前記本体フレームには前記走査部フレームと同方向に開
    閉する中間蓋を配置することを特徴とするファクシミリ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記本体フレームに配置する電子写真方
    式のプロセスユニットは、前記走査部フレームの中間蓋
    を開いて上下方向に着脱可能に装着し、 前記中間蓋を閉じた状態では、前記プロセスユニットを
    正規の作動位置に固定保持されることを特徴とする請求
    項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記走査部フレームの上面に原稿を載置
    するプラテンを配置し、前記プラテンの上部には自動原
    稿搬送装置に対応する原稿供給トレイと原稿排出トレイ
    とを上部に設けた上部開閉フレームを配置し、前記前記
    上部開閉フレームを前記走査部フレームの開閉方向と直
    交する方向に回動可能に設け、 前記原稿押えカバーの一方の側で前記本体フレームの回
    動支点側に、原稿をUターンしながら搬送するための自
    動原稿搬送装置を設けることを特徴とするファクシミリ
    装置。
JP9176360A 1997-04-21 1997-06-17 ファクシミリ装置 Pending JPH118723A (ja)

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JP9176360A JPH118723A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 ファクシミリ装置
US09/060,671 US6384940B1 (en) 1997-04-21 1998-04-15 Facsimile device utilizing process unit for electrophotographic device

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006333282A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Kyocera Mita Corp 自動原稿搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
US7298988B2 (en) 2004-09-08 2007-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US9777371B2 (en) 2009-02-27 2017-10-03 Ultratech, Inc. ALD systems and methods

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